JP2826477B2 - 万華鏡とそれを利用した模様作成装置及び模様作成方法 - Google Patents

万華鏡とそれを利用した模様作成装置及び模様作成方法

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JP2826477B2 JP7050593A JP5059395A JP2826477B2 JP 2826477 B2 JP2826477 B2 JP 2826477B2 JP 7050593 A JP7050593 A JP 7050593A JP 5059395 A JP5059395 A JP 5059395A JP 2826477 B2 JP2826477 B2 JP 2826477B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本出願にかかる発明は、万華鏡に
関し、特に、包装紙,洋服あるいはネクタイ等の生地の
柄、あるいはポスター等の各種の、従来にない斬新なデ
ザインを創作するのに有用な万華鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】日本には従来より「遊び道具」として種
々の万華鏡が存在し、また斬新な画像(模様)形成のた
めの新たな構成の万華鏡が種々提供されている。
【0003】本願発明に近い構成の万華鏡として、実公
平1−36171号公報に記載のものがある。
【0004】この万華鏡は、板状で周面が形成され両端
が開放された断頭三角錐筒状体の該板材の内面を鏡面で
形成し、断面積が小さくなる前端開口部の前方に被写体
を配置するとともに、後端開口部を覗き窓にしている。
【0005】このように、構成したものを、視点を断頭
三角錐筒状体内において眺めると、被写体が各面の鏡面
で反射を繰り返す結果、実際の被写体を中心にその虚像
が周方に広がった「三角形を繋ぎ合わせた多角球状の模
様」になったものが見える。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記構成の
場合には表面がフラットな多角球状の模様しか得られ
ず、基本的には伝統的な万華鏡で得られる模様とさほど
違わない。
【0007】また、この場合、断頭三角錐筒状体を形成
する板状の鏡が、通常の鏡、つまり硝子板の外側の表面
に内側に向かって鏡面が形成されるような鏡であるた
め、展開された各被写体の周囲が表面に写ることに起因
して「ぼける」とともに、該周囲にそれぞれ額縁状の枠
線が形成され、デザイン的に鏡面で繰り返し写して作っ
た模様そのものとの印象が強く残り、ダイナミックな且
つ斬新な印象を与える模様が得られなかった。
【0008】本発明は、このような状況に鑑みおこなわ
れたもので、従来にない斬新な模様を創作できるような
万華鏡とこの万華鏡を利用した模様作成装置と模様作成
方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本請求項1記載の発明に
かかる万華鏡は、板材で周面が形成され両端が開口され
た断頭多角錐筒状体の該板材の壁面を鏡面で構成し、断
頭面たる断面積が小さくなる前端開口部に被写体の写っ
たフィルムを配置するとともにフィルムの背面側から照
明し、断頭多角錐筒状体の後端開口部から上記被写体を
見るよう構成した万華鏡であって、前端開口部の上記断
頭面を、断頭多角錐筒状体の長手方向に対して傾斜面と
したことを特徴とする。
【0010】そして、上記請求項1記載の万華鏡におい
て、鏡面が断頭多角錐筒状体の壁面の内表面に形成され
ていると、展開された各被写体の周囲までくっきりした
鮮明な且つ該周囲に枠線のない斬新でダイナミックな模
様を得ることができる。
【0011】また、上記請求項1又は2記載の万華鏡に
おいて、傾斜面が傾斜方向に対して凹状に湾曲した曲面
で形成されていると、鏡面に写ることによって展開され
る各模様が半球状(お碗をふせたような形状)になる。
【0012】また、上記請求項1又は2記載の万華鏡に
おいて、傾斜面が傾斜方向に対して凸状に湾曲した曲面
で形成されていると、鏡面に写ることによって展開され
る各模様が多角尖塔状(断頭多角錐筒状体が断頭三角錐
筒状体の場合には、隣合う各模様によって六角尖塔状)
の模様になる。
【0013】さらに、請求項5記載の模様作成装置は、
上記請求項1から請求項4までのいずれか1の項に記載
の万華鏡を利用した模様作成装置において、上記万華鏡
の傾斜面に、フィルムを密着する密着手段を設けるとと
もに、その背面方に移動および照度調整可能な照明手段
を配設するとともに、前記万華鏡の後端開口部に該万華
鏡の長手方向に移動可能な撮影手段を配置したことを特
徴とする。
【0014】また、請求項5記載の模様作成装置におい
て、密着手段が上記断頭面に対してフィルムを回転ある
いは移動させた状態で密着することができるよう構成さ
れていると、被写体を自在に移動させることができ、よ
り多様な模様を簡単に得ることができる。
【0015】本請求項7記載の模様作成方法は、請求項
5又は6記載の模様作成装置を用いた模様作成方法にお
いて、上記万華鏡の密着手段に、作成しようとする模様
の元になる被写体が撮影されたフィルムを張りつけると
ともに、万華鏡の後端開口部に配置した撮影手段を介し
て覗いて、被写体への光の状態が所望の状態になるよ
う、その背面側の照明手段の照明位置と照度を調整する
とともに、上記密着手段を、所望の模様が形成されるよ
う、断頭多角錐筒状体の断頭面に対して回転あるいは移
動させ、所望の模様が作成できた状態で撮影して模様を
作成することを特徴とする。
【0016】そして、上記請求項7記載の模様作成方法
において、断頭多角錐筒状体を断頭三角錐筒状体とする
とともに、撮影手段のレンズを広角レンズにして、周囲
に突起がある全体が球状の模様を形成することができ
る。
【0017】また、上記請求項7記載の模様作成方法に
おいて、断頭多角錐筒状体を断頭三角錐筒状体とすると
ともに、撮影手段のレンズを広角度の低い広角レンズ
(標準レンズに近い広角レンズ)あるいは標準レンズに
して、画面中央を中心に周辺方に突起のある模様を繰り
返す、繰り返し模様を得ることができる。
【0018】
【作用】しかして、本請求項1記載の発明にかかる万華
鏡によれば、後端開口部の該開口端付近に視点をおいて
眺めると、断頭多角錐筒状体内面に、全体が球状でその
周面に六角錐状又は半球状等の突起のある模様が形成さ
れる。なお、断頭多角錐筒状体が断頭四角錐筒状体の場
合には、各鏡面で反射される模様毎に長手方向に襞のあ
る全体が円筒状の模様(略小田原提灯状の模様)が形成
される。
【0019】そして、本請求項5記載の模様作成装置に
よれば、万華鏡の後端開口部に、撮影手段として広角レ
ンズ付カメラを配置すると、その広角程度に応じて、例
えば4×5カメラにおいて約90mmの広角レンズ(3
5mmカメラにおいて18mm程度の広角レンズに相
当)であれば、全体が球状でその周面に多角錐状(断頭
多角錐筒状体の多角の2倍の多角錐状)又は半球状等の
突起のある模様が形成される。なお、断頭多角錐筒状体
が断頭四角錐筒状体の場合には、各鏡面で反射される模
様毎に長手方向に襞(括れ)のある全体が略球状体の模
様が形成される。
【0020】一方、上記広角レンズの広角程度が4×5
カメラにおいて約120mmの広角レンズ(35mmカ
メラにおいて35mm程度の広角レンズに相当)であれ
ば、部分球体(球体の一部)で表面に多角錐状(断頭多
角錐筒状体の多角の2倍の多角錐状)又は半球状等の突
起のある模様が形成される。なお、断頭多角錐筒状体が
断頭四角錐筒状体の場合には、各鏡面で反射される模様
毎に長手方向に襞のある部分円筒状の模様(略小田原提
灯状の一部を拡大したような模様)が形成される。
【0021】そして、上記において、照明手段の位置と
照度を変えることによって明度に変化のある斬新な模様
を形成することができる。
【0022】また、本請求項7記載の模様作成方法によ
れば、万華鏡の後端開口部に、撮影手段を配置すると、
その撮影手段のレンズの広角程度に応じて、例えば4×
5カメラにおいて約90mmの広角レンズ(35mmカ
メラにおいて18mm程度の広角レンズに相当)であれ
ば、全体が球状でその周面に多角錐状(断頭多角錐筒状
体の多角の2倍の多角錐状)又は半球状等の突起のある
模様を作成することができる。なお、断頭多角錐筒状体
が断頭四角錐筒状体の場合には、各鏡面で反射される模
様毎に長手方向に襞(括れ)のある全体が円筒状の模様
を作成することができる。
【0023】一方、上記広角レンズの広角程度が4×5
カメラにおいて約120mmの広角レンズ(35mmカ
メラにおいて35mm程度の広角レンズに相当)又は4
×5カメラにおいて約180mmの標準レンズ(35m
mカメラにおいて50mm程度の広角レンズに相当)で
あれば、部分球体(球体の一部)で表面に多角錐状(断
頭多角錐筒状体の多角の2倍の多角錐状)又は半球状等
の突起のある模様を作成することができる。なお、断頭
多角錐筒状体が断頭四角錐筒状体の場合には、各鏡面で
反射される模様毎に長手方向に襞のある部分球状(曲面
状)の模様を作成することができる。
【0024】つまり、本請求項1記載の万華鏡を利用し
た本請求項5あるいは請求項7記載の模様作成装置及び
方法によれば、本請求項1記載の万華鏡を利用して、図
7〜図18に図示する等のように周囲のすっきりした且
つ枠線のないダイナミックな印象を与える模様を得るこ
とができる。
【0025】
【実施例】以下、本願発明にかかる万華鏡と、この万華
鏡を利用した模様作成装置を図面を参照しながら具体的
に説明し、あわせてこれらを用いた模様作成方法につい
てより具体的に説明する。
【0026】図1は本願発明の実施例にかかる万華鏡の
構成を示す図で、(a)は側面図、(b)は前方からみ
た正面図、(c)は後方からみた背面図である。また、
図2は図1に示す万華鏡を用いた模様作成装置の構成を
示す側面図である。
【0027】図1において、1は断頭三角錐筒状体で、
この断頭三角錐筒状体1は、内表面1Mが鏡面になった
板材1Aを各内表面1Mが内側を向くよう正面視あるい
は背面視において三角形状に組み立てることによって形
成されている。そして、この断頭三角錐筒状体1は両端
1a,1bが開口し、この断面が最小となる一端1aに
ある断頭面1Fは、断頭三角錐筒状体1の長手方向に対
して傾斜面、つまり長手方向の中心線Oに対して傾斜面
に形成され、この実施例の場合には、概ね傾斜面(断頭
面1F)の傾斜角αは、約30度に構成されている。ま
た、上記断頭三角錐筒状体1は、両端1a,1bのうち
一端1aの辺長が95mm,他端1bの辺長が210m
mで、断頭三角錐筒状体1の筒長(全長)が900mm
からなる傾斜角βで構成されている。なお、上記傾斜角
α及び上記傾斜角βは、上記角度に限定されるものでな
く任意に設定することができ、その角度に応じて多少の
変化のあるものとなる。
【0028】そして、この断頭面1Fの開口端面には、
密着手段である両面テープ2が張られていて、この断頭
面1Fに沿って被写体であるポジティーブなフィルムが
密着した状態で固定できるよう構成されている。なお、
この両面テープに代えて、図示しないが、断頭面1Fに
対して回転自在あるいは移動自在にフィルムが固定でき
る枠体、例えば図3に図示する如き断頭面1Fの開口端
面にフィルムを挟持する隙間を持ったガイド板G等を設
けることが、より簡単に多様な模様を作成できる上で好
ましい。
【0029】また、上記断面が最大となる他の一端1b
は、この万華鏡A1 が断頭三角錐筒状体であることか
ら、上記断頭面である一端1aより長手方向の寸法に比
例して断面積が大きくなっている。
【0030】また、図1に示す万華鏡A1 の他に、異な
った模様を作成するため、図3あるいは図4に図示する
ような断頭面1Fを有する万華鏡A2,3 が用意されて
いる。
【0031】この図3に図示する万華鏡A2 は、断頭面
1Fが傾斜方向(線r参照)に対して凹状に湾曲した傾
斜面(凹状の曲面)で形成され、また図4に図示する万
華鏡A3 は、断頭面1Fが傾斜方向(線r参照)に対し
て凸状に湾曲した傾斜面(凸状の曲面)で形成されてい
る。また、図5に図示するような断頭四角錐筒状体の万
華鏡A4 であってもよい。この万華鏡A4 は断頭面1F
が傾斜面、つまり長手方向の中心線Oに対して傾斜面に
形成されている。
【0032】そして、上記図1,図3,図4(あるいは
図5)に図示する各万華鏡A1,A2,3 (この実施例で
ば万華鏡A1 )は、図2に図示するように、模様作成装
置の載置台B上に載置される。
【0033】つまり、これらの万華鏡A1,A2,3 (あ
るいは図5の万華鏡A4 )は、選択的に載置台B上に、
上記中心線Oがレンズの中心に略一致するよう撮影手段
であるカメラC(この実施例では4×5カメラ(所謂
「シノゴカメラ」)と呼ばれる大型カメラ)を移動自在
に配置するとともに、万華鏡A1 の断頭面1Fの前方
(図2において左方)には、該断頭面1Fに略平行に光
拡散板(スリガラス板あるいはスクリーン)3が配置さ
れ、さらに、その前方 (図2において左方)には調光可
能な照明用のライト(照明手段)4が上記光拡散板3あ
るいは万華鏡に対して移動自在に配設されている。
【0034】そして、上記カメラCは、必要に応じて各
種広角レンズ,標準レンズ又は望遠レンズが交換可能な
形式のものが用いられている。
【0035】しかして、このように構成された模様作成
装置は、以下のように使用されることによって、所望の
模様を創作することができる。
【0036】即ち、例えば、図6に図示する板目模様の
ポジティーブなフィルムを用いて模様を作成する場合、
このフィルムの周縁を上記模様作成装置の両面テープ
(密着手段)2を用いて断頭面1Fに、その面に密着す
る(沿う)よう張りつける。従って、張りつけられた状
態において、断頭面1Fの開口部に上記板目模様が位置
することになる。
【0037】そして、この状態で、上記照明用のライト
4を点灯して、フィルムの背面側から照明する。そし
て、万華鏡A1 の他の一端の開口1b側に、図2に図示
するようにカメラCをセットして、該カメラCのファイ
ンダーから覗けば、該カメラCに4×5カメラの90m
m(35mmカメラにおいて略18mmに相当)の広角
レンズが付けられている場合には、図7に図示する如
く、全体が球状でその周囲に六角錐状の突起のある模様
が形成される。この場合、カメラCの位置を実線で示す
位置から二点鎖線で示す位置に移動させることによっ
て、図7において画面全体に示す模様の大きさを調整
(この場合大きく)することができる。
【0038】そして、次に、万華鏡A1 から万華鏡A2
に代えると、図8に図示する如く、全体が球状でその周
囲に半球状の突起のある模様が形成される。
【0039】そして、この状態でカメラCの交換レンズ
を4×5カメラの360mm(35mmカメラにおいて
略120mmに相当)の望遠レンズに取り替えてファイ
ンダーから覗けば、図9に図示する如く、部分球体(球
体の一部分)で表面に半球状の突起のある模様、つまり
画面中央を中心に周辺方に同様の木目柄模様を繰り返し
た模様が形成される。
【0040】また、この状態でカメラCの交換レンズを
4×5カメラの180mm(35mmカメラにおいて略
50mmに相当)の標準レンズに取り替えてファインダ
ーから覗けば、図10に図示する如く、図9より縮小し
た状態の部分球体(球体の一部分)で表面に半球状の突
起のある模様、つまり画面中央を中心に周辺方に同様の
木目柄模様を繰り返した模様が形成される。
【0041】さらに、万華鏡A2 から万華鏡A3 に代え
4×5カメラの90mm(35mmカメラにおいて略1
8mmに相当)の広角レンズを付けたカメラのファイダ
ーから覗くと、図11に図示する如く、全体が球状でそ
の周囲に稜線が凹状の六角錐状の突起のある模様が形成
される。
【0042】そして、この状態で交換レンズを4×5カ
メラの360mm(35mmカメラにおいて略120m
mに相当)の望遠レンズに交換してカメラCのファイン
ダーから覗けば、図12に図示する如く、部分球体(球
体の一部分)で表面に稜線が凹状の六角錐状の突起のあ
る模様が形成される。
【0043】また、この状態でカメラCの交換レンズを
4×5カメラの180mm(35mmカメラにおいて略
50mmに相当)の標準レンズに取り替えてファインダ
ーから覗けば、図13に図示する如く、図12より縮小
した状態の部分球体(球体の一部分)で表面に稜線が凹
状の六角錐状の突起のある模様が形成される。
【0044】また、万華鏡に図5に図示する断頭四角錐
筒状体の万華鏡A4 を用いて、4×5カメラの90mm
(35mmカメラにおいて略18mmに相当)広角レン
ズ付の4×5カメラを用いて、このカメラのファインダ
ーから覗けば、図14に図示する如く、木目模様毎に長
手方向(図14において上下方向)に襞(括れ)のある
全体が略球状体の模様が形成される。
【0045】さらに、上記交換レンズを4×5カメラの
360mm(35mmカメラにおいて略120mmに相
当)の望遠レンズに交換してカメラCのファインダーか
ら覗けば、図15に図示する如く、各鏡面で反射される
模様(木目模様)毎に長手方向に襞(括れ)のある全体
が部分球状(曲面状)の模様が形成される。
【0046】そして、さらに、上記交換レンズを4×5
カメラの180mm(35mmカメラにおいて略50m
mに相当)の標準レンズに交換してカメラCのファイン
ダーから覗けば、図16に図示する如く、各鏡面で反射
される模様(木目模様)毎に長手方向(図16において
上下方向)に襞(括れ)のある図15より縮小された状
態の全体が部分球状の模様が形成される。
【0047】また、上記断頭面1Fに張られているフィ
ルムを回転あるいは移動させれば、図示しないが、印象
の全く異なる模様を作成することができる。
【0048】そして、上記フィルムを、他の被写体のフ
ィルム、例えば、星条旗が全体に写ったフィルムに代え
れば、図17に図示する如き模様を創作でき、この場合
にも、フィルムを回転あるいは移動させることによっ
て、全く異なる模様を作成することができる。
【0049】また、上記断頭三角錐筒状体の万華鏡の代
わりに断頭四角錐筒状体の万華鏡を用いて、被写体のフ
ィルムをユニオンジャック(英国国旗)を撮影したフィ
ルムを用いて、4×5カメラの180mm(35mmカ
メラにおいて略50mmに相当)の標準レンズを取付け
たカメラのファイダーがら覗くと、図18に図示する如
く、上下に襞(括れ)がある部分円筒体の模様が作成で
きる。
【0050】さらに、図示しないが、上記断頭三角錐筒
状体の万華鏡に代えて、断頭五角錐筒状体の万華鏡にす
ると、図7に示す周面の六角錐体状の突起が、十角錐体
状の突起に変わった模様を得ることができ、断頭六角錐
筒状体にすると、図7に示す周面の六角錐体状の突起
が、12角錐体状の突起に変わった模様を得ることがで
きる。このように、本願発明にかかる万華鏡は、断頭三
角錐筒状体に限定されるものでなく断頭多角錐筒状体で
あれば、断頭四角錐筒状体,断頭五角錐筒状体,断頭六
角錐筒状体あるいは、より多角の断頭多角錐筒状体であ
ってもよく、それぞれ特有の異なる模様を創作すること
が可能となる。
【0051】また、図1〜3に図示する万華鏡の断頭面
の傾斜角α(傾斜面の角度)を変えることによって、上
記突起の稜線の角度あるいは球面の曲率を所望のものに
アレンジした模様を得ることができる。
【0052】また、万華鏡の両端間の傾斜角β(断頭多
角錐筒状体の錐状の程度を決める角度;図1(a)参
照)を変えることによって、上記球状の立体感を変化さ
せることができる。
【0053】ところで、上述のようにカメラCのファイ
ンダーから覗くことができる模様を、カメラで撮影する
ことができ、この撮影されたフィルムを使用して、生地
のプリント柄に、あるいはポスターの図柄等に使用する
ことができる。
【0054】このように、同一の「被写体の写ったフィ
ルム」を用いて、そのフィルムの断頭面1F上での移動
あるいは回転により、又はレンズを広角,標準あるいは
望遠レンズに適宜交換することによって、あるいは万華
鏡の断頭面の形状又は角度α、あるいは断頭多角錐筒状
体の筒の傾斜角度βを代えることによって、図柄、色彩
のイメージが全く異なる無数とも言える模様を光学的に
創作することができる。
【0055】そして、さらに上記フィルム(被写体ある
いは異なる撮影条件でのフィルム)そのもの、即ち、木
目模様のものから、他の木目模様、あるいは国旗あるい
は草花等の静物、若しくはエッフェル塔等の景色,飛行
機等の写っている被写体に代えることによって、簡単に
無限の模様を作成することが可能となる。
【0056】しかも、これらの模様の創作は、作業的に
は上述のように簡単に行うことができ、従って、デザイ
ナーは自分の感性に基づいて、上述のような作業によっ
て無限に形成される模様のうち好みのものを選択するだ
けでよい。
【0057】
【発明の効果】本願発明にかかる万華鏡によれば、上述
のように従来にない斬新な且つダイナミックな印象を与
える模様を作成することができる。
【0058】また、本願発明にかかる模様作成装置と模
様作成方法によれば、上記万華鏡を有効に利用して、従
来にない斬新な無限とも言える図柄あるいは色彩等のイ
メージの異なる模様を簡単に且つ迅速に作成することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明の実施例にかかる万華鏡の構成を示
す図で、(a)は側面図、(b)は(a)のb−b矢視
方向(前方)からみた前端開口部の正面図、(c)は
(a)のc−c矢視方向(後方)からみた後端開口部の
背面図である。
【図2】 図1に示す万華鏡を用いた模様作成装置の全
体の構成を示す側面図である。
【図3】 図1と異なる断頭面を有する万華鏡の一部を
示す側面図である。
【図4】 図1と異なる断頭面を有する万華鏡の一部を
示す側面図である。
【図5】 別の実施例にかかる断頭四角錐筒状体で断頭
面が中心線Oに対して傾斜面が傾斜角α=約80度で形
成されている万華鏡の斜視図である。
【図6】 万華鏡の断頭面に密着させて使用するポジテ
ィーブフィルムの一例にかかる模様(木目模様)を示す
図である。
【図7】 図6に示すポジティーブフィルムを、図1に
示す万華鏡と4×5カメラの90mm広角レンズ付カメ
ラを用いた模様作成装置を使用して、創作した模様を示
す図である。
【図8】 図6に示すポジティーブフィルムを、図3に
示す万華鏡と4×5カメラの90mm広角レンズ付カメ
ラを用いた模様作成装置を使用して、創作した模様を示
す図である。
【図9】 図6に示すポジティーブフィルムを、図3に
示す万華鏡と4×5カメラの360mm望遠レンズ付カ
メラを用いた模様作成装置を使用して、創作した模様を
示す図である。
【図10】 図6に示すポジティーブフィルムを、図3
に示す万華鏡と4×5カメラの180mm標準レンズ付
カメラを用いた模様作成装置を使用して、創作した模様
を示す図である。
【図11】 図6に示すポジティーブフィルムを、図4
に示す万華鏡と4×5カメラの90mm広角レンズ付カ
メラを用いた模様作成装置を使用して、創作した模様を
示す図である。
【図12】 図6に示すポジティーブフィルムを、図4
に示す万華鏡と4×5カメラの360mm望遠レンズ付
カメラを用いた模様作成装置を使用して、創作した模様
を示す図である。
【図13】 図6に示すポジティーブフィルムを、図4
に示す万華鏡と4×5カメラの180mm標準レンズ付
カメラを用いた模様作成装置を使用して、創作した模様
を示す図である。
【図14】 図6に示すポジティーブフィルムを、図5
に示す断頭四角錐筒状体で傾斜角αが80度の平面的な
傾斜面を有する万華鏡と、4×5カメラの90mm広角
レンズ付カメラを用いた模様作成装置を使用して、創作
した模様を示す図である。
【図15】 図6に示すポジティーブフィルムを、断頭
四角錐筒状体で傾斜角αが80度の平面的な傾斜面を有
する万華鏡と4×5カメラの360mm望遠レンズ付カ
メラを用いた模様作成装置を使用して、創作した模様を
示す図である。
【図16】 図6に示すポジティーブフィルムを、断頭
四角錐筒状体で傾斜角αが80度の平面的な傾斜面を有
する万華鏡と4×5カメラの180mm標準レンズ付カ
メラを用いた模様作成装置を使用して、創作した模様を
示す図である。
【図17】 星条旗を写したポジティーブフィルムを、
図1に示す万華鏡と4×5カメラの360mm望遠レン
ズ付カメラを用いた模様作成装置を使用して、創作した
模様を示す図である。
【図18】 ユニオンジャックを写したポジティーブフ
ィルムを、断頭四角錐筒状体の万華鏡の断頭面に張っ
て、4×5カメラの180mm標準レンズ付カメラを用
いた模様作成装置を使用して、創作した模様を示す図で
ある。
【符号の説明】
1,2,3 …万華鏡 1…断頭多角錐筒状体 1a,1b…断頭多角錐筒状体の両端 1A…板材 1M…内表面 1F…断頭面

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板材で周面が形成され両端が開口された
    断頭多角錐筒状体の該板材の壁面を鏡面で構成し、断頭
    面たる断面積が小さくなる前端開口部に被写体の写った
    フィルムを配置するとともにフィルムの背面側から照明
    し、断頭多角錐筒状体の後端開口部から上記被写体を見
    るよう構成した万華鏡であって、前端開口部の 上記断頭面を、断頭多角錐筒状体の長手方
    向に対して傾斜面としたことを特徴とする万華鏡。
  2. 【請求項2】 前記鏡面が断頭多角錐筒状体の壁面の内
    表面に形成されていることを特徴とする請求項1記載の
    万華鏡。
  3. 【請求項3】 前記傾斜面が傾斜方向に対して凹状に湾
    曲した曲面で形成されていることを特徴とする請求項1
    又は2記載の万華鏡。
  4. 【請求項4】 前記傾斜面が傾斜方向に対して凸状に湾
    曲した曲面で形成されていることを特徴とする請求項1
    又は2記載の万華鏡。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4までのいずれか1
    の項に記載の万華鏡を利用した模様作成装置において、 前記万華鏡の傾斜面に、フィルムを密着する密着手段を
    設けるとともに、その背面方に移動および照度調整可能
    な照明手段を配設するとともに、前記万華鏡の後端開口
    部に該万華鏡の長手方向に移動可能な撮影手段を配置し
    たことを特徴とする模様作成装置。
  6. 【請求項6】 前記密着手段が前記断頭面に対してフィ
    ルムを回転あるいは移動させて密着することができるよ
    う構成されていることを特徴とする請求項5記載の模様
    作成装置。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6記載の模様作成装置を用
    いた模様作成方法において、 前記万華鏡の密着手段に、作成しようとする模様の元に
    なる被写体が撮影されたフィルムを張りつけるととも
    に、万華鏡の後端開口部に配置した撮影手段を介して覗
    いて、被写体への光の状態が所望の状態になるよう、そ
    の背面側の照明手段の照明位置と照度を調整するととも
    に、前記密着手段を、所望の模様が形成されるよう、前
    記断頭多角錐筒状体の断頭面に対して回転あるいは移動
    させ、所望の模様が作成できた状態で撮影して模様を作
    成することを特徴とする模様作成方法。
  8. 【請求項8】 前記模様作成方法において、断頭多角錐
    筒状体を断頭三角錐筒状体とするとともに、撮影手段の
    レンズを広角レンズにして、周囲に突起がある全体が球
    状の模様を形成することを特徴とする請求項7記載の模
    様作成方法。
  9. 【請求項9】 前記模様作成方法において、断頭多角錐
    筒状体を断頭三角錐筒状体とするとともに、撮影手段の
    レンズを広角度の低い広角レンズあるいは標準レンズに
    して、画面中央を中心に周辺方に突起のある模様を繰り
    返す、繰り返し模様を形成することを特徴とする請求項
    7記載の模様作成方法。
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