JP2826265B2 - 断層像撮影装置 - Google Patents

断層像撮影装置

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JP2826265B2 JP6057137A JP5713794A JP2826265B2 JP 2826265 B2 JP2826265 B2 JP 2826265B2 JP 6057137 A JP6057137 A JP 6057137A JP 5713794 A JP5713794 A JP 5713794A JP 2826265 B2 JP2826265 B2 JP 2826265B2
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    • G01B9/02091Tomographic interferometers, e.g. based on optical coherence

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被検体、特に生体の断
層像を非侵襲的に撮影する断層像撮影装置に関し、詳細
には、被検体に光ビームを入射しその被検体内で散乱・
反射した光を受光して被検体断層像を担持する受光信号
を得る断層像撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より被検体、特に生体の断層像を観
測する装置として種々の原理に基づくものが知られてい
る。例えば、被検体内に超音波を放射し、被検体内の各
組織で反射されて戻ってきた超音波を受信して受光信号
を得、その受光信号に基づいて断層像を表示する超音波
診断装置が従来より知られている。この超音波診断装置
は、例えば心臓や腹部の病気診断用に実用化されている
が、その断層像の分解能は被検体の実寸法に換算し数百
μm程度であり、生体の細部にわたる組織構造を観察す
るには分解能が一桁以上不足している。
【0003】また、被検体内に光ビームを照射する装置
として、共焦点(コンフォーカル)レーザ走査オプタル
モスコープ(CLSO;Conforcal Lase
rScanning Ophthalmoscope)
が知られている。このCLSOは、レーザビームを、被
検体内の所定の深さで二次元的に、もしくは深さ方向を
含めた三次元的に順次走査し、各焦点で反射してきた光
を、ピンホールにより、その焦点以外の深さ位置で反射
してきた光と分離して抽出し、その抽出された光を受光
する方式の装置である。このCLSOでは、2次元断層
像を数10msec程度の短時間で得ることができ、横
方向(Y方向)の分解能は10μm程度であって十分な
分解能を有しているが,深さ方向(Z方向)の分解能は
数百μm程度しか得られず、生体の細部にわたる組織構
造の観察にはやはり一桁以上分解能が不足している。
【0004】これらに対し、Z方向(深さ方向)とY方
向(横方向)との双方について数μm程度の分解能の断
層像を得ることができる装置が提案されている(PCT
/US92/03536参照)。図26は、この従来提
案された装置の説明図である。可干渉距離の短い光を発
する光源、例えばこの例ではSLD(Super Lu
minescent Diode)111から発せられ
た光は、光ファイバ112に入射して伝達され、ファイ
バ・カプラ113により第1の光波(物体光)と第2の
光波とに二分されて、それぞれ光ファイバ114,11
5で伝達され、それぞれ対物レンズ系117、参照レン
ズ系118を経由して、被検体119,参照ミラー12
0に伝達される。このとき参照ミラー120はZ方向
(光ビームの光軸方向)に移動している。
【0005】尚、図26には、物体光側にPZT(Pi
eZo−electric Transducer)1
16が配置され物体光の周波数シフトが行われている
が、これは、後述するフォトダイオード122で、この
フォトダイオード122ないしこのフォトダイオード1
22を含む信号処理系に適した周波数の信号が得られる
ようにするためのものであり、本装置の計測原理上は必
ずしも必要のないものであり、以下、PZT116の作
用については省略し、PZT116を備えない場合につ
いて説明する。
【0006】被検体119に照射された光ビームは被検
体内を進み、その被検体内を進む間に被検体の光ビーム
の進路上の各点で反射し、その反射光は対物レンズ系1
17を経由して光ファイバ114に入射し、ファイバ・
カプラ113を経由し、光ファイバ121を経由し、光
検出器、例えばこの例ではフォトダイオード122に入
射する。
【0007】また参照ミラー120で反射した光も同様
に、再度、参照光学系118を経由し、光ファイバ11
5に入射し、ファイバ・カプラ113を経由し、光ファ
イバ121を経由し、フォトダイオード122に入射す
る。図27は、フォトダイオード122で得られる信号
を示した図である。この図の横軸は、参照ミラー120
のZ方向の位置に対応しており、この参照ミラー120
はZ方向に等速で移動しているため、この図の横軸は時
間軸tでもある。またこの図の縦軸はフォトダイオード
122の受光信号の振幅であり、一点鎖線はその受光信
号の包絡線である。この図は、被検体内の一点のみで反
射が生じており、かつ、フォトダイオード122に伝達
された反射光と参照光の強度が互いに同一の場合のもの
である。
【0008】参照ミラー120を連続的に定速でZ方向
に移動すると、その参照ミラー120で反射した参照光
は、その参照ミラー120に入射した光と比べ、その周
波数がドップラ周波数分だけ遷移した光に変換される。
したがってフォトダイオード122上では反射光と参照
光が干渉し、それら反射光の周波数と参照光の周波数と
の差の周波数の信号が観測される。
【0009】ところで、SLD111から発せられた光
は可干渉距離が短く、したがって、被検体119のある
一点のみで反射が生じているものとすると、SLD11
1から発せられ、物体光として被検体に照射され、その
被検体のある一点で反射してフォトダイオード122に
至る光路長(光学距離)と、SLD111から発せら
れ、参照ミラー120で反射されて参照光としてフォト
ダイオード122に至る光路長とが完全に同一である、
図27に示す原点0を中点とし、そのSLD111から
発せられた光の可干渉距離に対応したZ方向の幅(時間
幅)だけ、図示のようなバースト波が観測される。実際
には被検体119の内部を進む光ビームの光路に沿った
種々の点で反射が生じており、参照ミラー120をZ方
向に移動させることにより、その移動中の各時点の参照
ミラー120のZ方向の位置に対応する、被検体119
内部の反射光の情報が連続的に順次抽出された信号が得
られることになる。図27に示す、一点から反射された
場合のバースト波のZ方向の半値幅は例えば約10μm
以下であり、したがって、Z方向(深さ方向)について
10μm以下の分解能が得られる。
【0010】一方、Y方向(横方向)の分解能は、被検
体119内の各反射点で物体光ビームをどこまで絞り込
むかに依存し、Y方向(横方向)についても10μm程
度の分解能を得るには、各反射点でのビーム径を10μ
m程度に絞り込む必要がある。このため、対物レンズ系
117に焦点調整機構を備えておいて、参照ミラー12
0のZ方向への移動と同期し、その参照ミラー120の
Z方向位置に対応した、被検体119内部の反射点に物
体光が絞り込まれるようその焦点調整機構を動かし、そ
の対物レンズ系117の焦点をZ方向に移動させる。
【0011】このようにして、対物レンズ系117の焦
点を調整しながら参照ミラー120をZ方向に移動させ
ることにより、被検体119の内部に延びる一本の光ビ
ームに沿った、断層像の1ライン分の信号が得られる。
このラインを「走査線」と称する フォトダイオード122で得られた受光信号は、検波回
路123により、図27に示す包絡線に対応する信号を
抽出する検波が行われ、A/D変換器124により、そ
の検波された信号がディジタルの信号に変換され、コン
ピュータ125に取り込まれる。これにより、1本の走
査線に沿う断層像を表わす画像データがコンピュータ1
25に取り込まれたことになる。
【0012】対物レンズ系117はY方向(走査方向)
に移動自在に構成されており、対物レンズ系117をY
方向に移動させながら上記の走査を繰り返すことによ
り、被検体119の深さ方向(Z方向)と対物レンズ系
117の移動方向(Y方向)とからなる二次元断面に沿
う断層像を表わす画像データがコンピュータ125に取
り込まれる。コンピュータ125では、必要に応じて、
入力された画像データに所定の画像処理が施され、その
後、図示しない画像ディスプレイに断層像が表示され、
あるいはハードコピー装置でその断層像のハードコピー
が生成される。
【0013】尚、図26に示す装置には、光ファイバ1
12,114,115,121が採用されているが、こ
れらは光を伝送するための1つの手段として用いられて
いるものであって、この図26を参照して説明した断層
像形成の原理上からすれば、光ファイバを用いることは
必ずしも必要ではない。尚、上記の提案には、深さ方向
(Z方向)の機械的走査に代え、光源周波数を変調する
方式も含まれているが、この方式の場合、フォトダイオ
ード122で受光した後の信号処理に時間がかかり、ま
た種々の深さ位置に光ビームを絞り込むことはできず固
定焦点となるため、横方向(Y方向)の、その固定焦点
位置から外れた領域の分解能が低下してしまい、全体と
して高分解能の断層像を得ることはできないこととなっ
てしまう。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】図26,図27を用い
て説明した従来の提案により、その深さ方向(Z方向)
及び横方向(Y方向)の双方について10μm程度の分
解能を有する被検体の断層像を得ることは可能である。
しかし、一般的に、散乱媒質内では深さ方向の広い範囲
で細いビームを維持することは出来ない。また、開口を
大きくすると焦点位置ではビームを細くできるがビーム
の広がりかたも激しくなり、固定焦点では広い範囲で均
一な細いビームにすることは出来ない。又、開口が大き
いと複数の送受信部を単純に切り換えるだけでは高分解
能は達成出来ず、機械的な送り装置が必要となる。回転
ミラーやガルバノミラーでビームを高速に振る技術は存
在するが、深さ方向に可変焦点とするにはやはり機械的
送り装置が必要となる。
【0015】このため、図26に示すように、参照ミラ
ー120と比べると極めて大型の光学系である焦点調節
機構を備え、かつ大開口の対物レンズ系117を備え、
それらの焦点調節機構を参照ミラー120の移動に同期
させて動かす必要があり、それらを高速に移動させるこ
とは難しく、一本の走査線に沿う受光信号を得るのに時
間がかかる。しかも対物レンズ系117はY方向(走査
方向)にも移動させる必要があり、1枚の2次元断層像
のデータを得るのに長時間を要するという問題がある。
断層像を得るのに長時間を要すること自体も問題である
が、断層像を得るのに長時間を要すると、被検体が例え
ば生体の場合、その断層像を得るのに要する時間内に被
検体が大きく動いてしまい、ある一時点の正しい断層像
を得ることができないという問題が発生する。
【0016】また、対物レンズ系117は焦点調節機構
付の例えばレンズ群等で構成され、また対物レンズ系1
17にはY方向にも移動させる機構が必要であり、した
がって図26に示す装置を実現しようとすると装置の機
構が複雑となり、大型の装置となり、信頼性も低下し、
さらにコストの高い装置となってしまう問題もある。本
発明は、上記事情に鑑み、深さ方向,走査方向双方につ
いて良好な分解能を維持しつつ、断層像を高速に得るこ
とのできる断層像撮影装置を提案することを目的とす
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の断層像撮影装置は、 (1)所定の可干渉距離を有する光波を放射する光源を
有し、その光源から放射された光波を第1の光波と第2
の光波とに二分して射出する光源部 (2)複数の受光素子を有する受光部 (3)光源部から射出された第1の光波を、被検体に照
射する物体光として被検体に導くともに物体光が被検体
で反射することにより得られた反射光を受光部に導く対
物部 (4)光源部から射出された第2の光波を入射し、第2
の光波を、その第2の光波が受光部に導かれる迄の間の
光路長を連続的に変更することにより第2の光波と比べ
周波数が遷移した参照光に変換して、その参照光を、そ
の参照光の少なくとも一部が受光部で反射光と重畳され
るように受光部に導く参照光発生部 (5)受光部に導びかれた、反射光と参照光とが重畳さ
れた干渉波を複数の受光素子それぞれで受光することに
より得られた複数の受光信号を、被検体内の、物体光の
光路内の所定点の情報が強調された受光信号が得られる
ように相対的に遅延させて互いに加算する電子焦点制御
部を備えたことを特徴とする。
【0018】尚、上記(1)〜(5)の各部は、機能の
概念としての部分を指称しているものであり、実際の構
造においては例えば1つの部材が上記(1)〜(5)の
うちの複数の役割りを兼ねていてもよく、上記(1)〜
(5)のうちの複数の部分が分離不能に一体的に構成さ
れていてもよいことはもちろんである。例えば、上記
(1)の光源部における、光波を第1の光波と第2の光
波とに二分する役割りと、上記(3)の対物部の役割り
を1つのビームスプリッタに負わせた構成も、上記本発
明に包含される。 (6)ここで、上記本発明の断層像撮影装置において、
上記光源部は、物体光による被検体の走査が行われるよ
うに第1の光波の射出位置を順次変更する走査手段を備
えたものであることが好ましい。 (7)この場合、上記光源部は、上記光源として、互い
に光路がずれた複数の物体光それぞれを供給する、順次
点灯することにより物体光による被検体の走査を行う複
数の光源を備えたものであることが好ましい。 (8)また上記光源部は、上記光源から放射された光波
を入射して伝送する光ファイバを備えたものであること
が好ましく、 (9)その場合、上記光源部が、上記光ファイバの途中
に、その光ファイバにより伝送されてきた光波を、第1
の光波と第2の光波とに二分するファイバ・カプラを備
えたものであってもよい。 (10)ファイバ・カプラを備えた場合、そのファイバ
・カプラにより二分された第1の光波および第2の光波
がそれぞれ伝送される各光ファイバ部分が、互いに等し
い光路長を有するものであることが好ましい。 (11)また、上記本発明の断層像撮影装置において、
上記光源部が、第2の光波を平行光束にして、上記
(4)の参照光発生部に向けて射出するコリメート光学
系を備え、参照光発生部が、参照光を、円錐状に広がる
光束として一端から射出する光ファイバと、上記平行光
束としての第2の光波を集光してその光ファイバの他端
から入射する入射光学系とを備えた構成としてもよい。 (12)さらに、上記本発明の断層像撮影装置は、上記
(4)の参照光発生部が、上記光波の波長より細かい平
均的表面粗さを有する散乱光学系を備えたものであるこ
とが好ましい。 (13)また、上記本発明の断層像撮影装置において
は、上記(2)の受光部が、上記複数の受光素子とし
て、物体光による被検体の走査に起因して反射光が受光
部上を移動する走査方向に配列された複数の受光素子を
有するものであることが好ましい。 (14)また、上記(4)の参照光発生部に関しては、
その参照光発生部が、参照光の光路長の変更動作に伴っ
て移動し、上記走査方向と交わる厚み方向の、受光部に
導かれた参照光の光路長のずれを補正するシリンドリカ
ル光学系を備えたものであることが好ましい。 (15)また、本発明の断層像撮影装置は、上記受光部
が、上記複数の受光素子として、物体光による被検体の
走査に起因して反射光が受光部上を移動する走査方向
と、その走査方向に交わる厚み方向との双方に二次元的
に配列された複数の受光素子を備え、上記電子焦点制御
部が、上記走査方向と上記厚み方向との双方について複
数の受光信号を相対的に遅延させて、互いに加算するも
のであってもよい。 (16)さらに、上記(5)の電子焦点制御部に関して
は、その電子焦点制御部が、複数の受光信号を、被検体
に照射された物体光の光路内に延びる走査線上に並ぶ複
数の所定点の情報が強調された受光信号が得られるよう
に相対的な遅延パターンを順次変更しながら遅延させて
互いに加算するものであることが好ましい。 (17)また、上記(5)の電子焦点制御部は、上記複
数の受光信号を、物体光の光路内に延びる複数の走査線
上にそれぞれ複数ずつ並ぶ所定点の情報が強調された受
光信号が得られるように相対的な遅延パターンを順次変
更しながら遅延させて互いに加算するものであってもよ
い。 (18)さらに、上記(5)の電子焦点制御部は、光源
部に複数の光源を備えた構成の場合、それら複数の光源
それぞれから射出された光波による物体光それぞれにつ
いて、その物体光の光路内に延びる複数の走査線上にそ
れぞれ複数ずつ並ぶ所定点の情報が強調された受光信号
が得られるように相対的な遅延パターンを順次変更しな
がら遅延させて互いに加算するものであってもよい。 (19)さらに本発明の断層像撮影装置は、光源部が、
互いに光路の異なる複数本の物体光を同時に射出するも
のであり、電子焦点制御部が、それら複数本の物体光そ
れぞれの光路内に少なくとも一本ずつ延びる複数の走査
線上にそれぞれ複数ずつ並ぶ所定点の情報が強調された
受光信号が得られるように相対的な遅延パターンを順次
変更しながら遅延させて互いに加算するものであっても
よい。 (20)また、本発明の断層像撮影装置において、上記
電子焦点制御部が、複数の受光素子それぞれで得られた
各受光信号を、それぞれ遅延量可変に遅延する遅延線を
備えたものであってもよく、 (21)もしくは、電子焦点制御部が、複数の受光素子
それぞれで得られた各受光信号をそれぞれ二分割し一方
に対し他方を所定遅延量だけ遅延させるとともに重み量
可変に互いに重み付け加算することにより各受光信号を
遅延量可変に遅延する遅延手段を備えたものであっても
よい。 (22)さらに、電子焦点制御部は、複数の受光素子そ
れぞれで得られた各受光信号を重み量可変に互いに重み
付け加算することにより各加算信号を得る2つの重み付
加算手段と、各加算信号の一方に対し他方を所定遅延量
だけ遅延させて互いに加算する遅延加算手段とを備えた
ものであってもよい。 (23)さらに本発明においては、受光部もしくは電子
焦点制御部が、受光部に備えられた複数の受光素子のう
ちの少なくとも一部の複数の受光素子からなる、電子焦
点制御部により互いに加算される受光信号を得る受光開
口を可変自在に規定する開口規定手段を備えたものであ
ることが好ましい。 (24)この場合、受光部は、複数の受光素子として、
物体光による被検体の走査に起因して反射光が受光部上
を移動する走査方向に配列された複数の受光素子を有す
るとともに、それら複数の受光素子の中から選択され
た、それら複数の受光素子の数よりも少ない数の複数の
受光素子からなる移動自在に設定された受光開口内の各
受光素子で得られた各受光信号を出力する読出回路を有
するCCDを備えた構成としてもよい。 (25)また、電子焦点制御部は、上記開口規定手段と
して、その受光開口を規定するとともにその受光開口内
の複数の受光素子それぞれで得られた受光信号をそれぞ
れ増幅率可変に増幅する利得可変増幅器を備えた構成と
してもよい。 (26)また、電子焦点制御部は、複数の受光素子で得
られたアナログの受光信号をデジタルの受光信号に変換
するA/D変換器と、そのデジタルの受光信号を相対的
に遅延させて互いに加算する遅延加算演算手段を備えた
ものであってもよい。 (27)その場合、電子焦点制御部は、デジタルの受光
信号に基づいて、受光部に備えられた複数の受光素子の
うちの少なくとも一部の複数の受光素子からなる、上記
遅延加算演算手段により互いに加算される受光信号を得
る受光開口を可変自在に規定する開口規定手段を備える
ことが好ましい。 (28)遅延加算演算手段は、上記開口規定手段で規定
された受光開口を構成する複数の受光素子で得られA/
D変換器でデジタル化された受光信号を相対的に遅延さ
せるとともに重み量可変に重み付けして互いに加算する
ものであることが好ましい。 (29)また上記(3)の対物部は、物体光及び/又は
反射光の光路を補正する、被検体に応じた補正板を、固
定的にもしくは交換自在に備えることが好ましい。 (30)また本発明の断層像撮影装置は、電子焦点制御
部により得られた、所定点の情報が強調された受光信号
に基づいて、被検体内の断層像を表示する表示部を備え
ていてもよい。
【0019】
【作用】本発明の断層像撮影装置は、上記(5)の電子
焦点制御部を備えたことが、従来の提案に係る技術(図
26参照)と根本的に異なる点である。即ち、本発明で
は、受光部に複数の受光素子が備えられており、それら
複数の受光素子により得られた複数の受光信号を、被検
体内の光路内の所定点の情報が強調された受光信号が得
られるように相対的に遅延させて互いに加算する(以後
これを簡単のため「遅延加算」と称することがある)も
のであり、その遅延加算により、その所定点に光ビーム
が絞られていなくてもその所定点に小さい光スポット
(例えば10μm程度の光スポット)が形成されていた
場合と同等の信号が得られる。この理論については説明
の都合上、後述する実施例の欄において図面を参照しな
がら説明する。
【0020】したがって、図26の従来例と対比して説
明すると,対物レンズ系117の焦点をZ方向に移動さ
せるための焦点移動機構は不要となり、また、それらの
ような大型のレンズ系を備える必要はなく、例えば数1
0μmの端面を有する光ファイバ等を配置し(上記
(8)参照)、Y方向(横方向)への走査については光
ファイバの射出部をY方向に移動し(上記(6)参
照)、もしくはY方向に光ファイバを配列しておいて順
次切り換えればよく(上記(7)参照)、またZ方向に
ついては、機械的な動きとしては、例えば、重量の小さ
い参照ミラー120を移動させるだけで済み、この参照
ミラー120の移動に応じて遅延加算処理における遅延
パターンを順次変更する電気的な処理により、その走査
線に沿った複数の所定点の情報が順次強調された信号が
得られ、1枚の二次元的な断層像全体についてもその断
層像を高速に得ることができる。
【0021】尚、上記所定点には実際には光は集光され
ていないが、参照光との干渉による選択と受光信号の遅
延加算処理により等価的にその所定点に光が集光されて
いることに相当する信号が生成されるため、ここでは、
そのような所定点を「焦点」と称することがある。この
焦点を得るための遅延加算は、原理上はY方向(横方
向,走査方向)、及びそのY方向と交わる、二次元的な
断層像の厚み方向(これを「X方向」と称することがあ
る)の双方に二次元的に配列された複数の受光素子を備
えておいて、それらY方向とX方向との双方について遅
延加算を行うことが好ましいが、(上記(15)参
照)、二次元的な遅延加算処理はその処理がかなり複雑
となり回路規模も大型化することから、Y方向(横方
向)に一次元的に並ぶ複数の受光素子を備えておいてそ
のY方向のみについて行ってもよい(上記(13)参
照)。このY方向(走査方向)のみ遅延加算する場合
は、X方向(厚み方向)について焦点をもつシリンドリ
カル光学系を備えることにより、X方向(厚み方向)の
分解能を向上させることができる(上記(14)参
照)。
【0022】このように、本発明の断層像撮影装置で
は、電気的な処理により走査線を形成することができる
ため、物体光は一般的に有限のビーム幅を持つため、そ
の1本の物体光ビーム中に複数本の走査線を形成するこ
ともでき(上記(17),(18)参照)、同時に複数
本の物体光ビームを形成しておいて、それら複数本の物
体光ビーム内にそれぞれ1本ずつもしくはそれぞれ複数
本ずつの走査線が形成されるように受光信号を遅延加算
し走査速度を向上させることもできる(上記(18),
(19)参照)。
【0023】尚、本発明の断層像撮影装置では、遅延加
算処理を行うに当り、どのような遅延手段を備えてもよ
く、例えば上記(20)に記載したように遅延線を備
え、受光信号を遅延線に入力することにより遅延させて
もよく、上記(21)もしくは(22)のような遅延な
いし遅延加算を行ってもよい。さらには、ディジタル的
な信号処理により遅延加算を行ってもよい(上記(2
6)参照)。
【0024】また、回折理論に基づくと、被検体内の浅
い位置に焦点を合わせる(上述のように実際上はその浅
い位置に適合する遅延パターンで遅延加算する)場合
と、深い位置に焦点を合わせる場合とでは、同一の分解
能を得るためには、受光開口(干渉光を実質的に受光す
る複数の受光素子により構成される開口)を可変する必
要がある。また、物体光によるY方向(走査方向)の走
査に合わせて受光開口を順次そのY方向に移動させるこ
とが好ましい。
【0025】したがって、本発明の断層像撮影装置に
は、受光開口を可変自在に規定する開口規定手段を備え
ることが好ましい(上記(23),(27)参照)。ま
た、その受光開口を構成する複数の受光素子による受光
で得られた受光信号は、一律の重みで加算するのではな
く、その受光開口の端部の受光素子で得られた受光信号
には小さい重みを与え、受光開口の中央部の受光素子で
得られた受光信号には大きい重みを与えて互いに加算す
る(いわゆるアポタイジング)と(上記(25),(2
8)参照)、遅延加算により形成される、走査線に沿っ
て延びる主ビームの周囲に形成される副次的なビーム
(いわゆるサイドローブ)を低減化することができる。
【0026】さらに、本発明において、被検体の形状に
よる光路の屈折率分布を補正する補正板を備えると(上
記(29)参照)、より高品質の断層像撮影を行うこと
ができる。尚、本装置に表示部を備えておいて(上記
(30)参照)、本装置により得られた断層像を本装置
に備えた表示部に表示してもよく、あるいは本装置とは
独立した表示装置あるいはハードコピー装置で表示ない
し出力してもよい。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1は、本発明の一実施例の概念的構成図である。光源部
1は、SLD,LED等を光源とし、この光源部1から
発せられた光波のうち、その光波が二分された一方の第
1の光波2は物体光として、ビームスプリッタ3を介し
て測定物体に投射され、測定物体の内部で反射・散乱さ
れる。本実施例では、光源部1には複数の光源が一次元
的に配列されており、それら複数の光源の切り換えによ
りY方向(走査方向)に走査が行なわれる。尚、本実施
例では、測定物体4として眼の例が図示されているが、
測定物体4は眼に限定されるわけではない。
【0028】参照光発生部5は、測定物体4に照射され
た物体光2が測定物体4の内部の物体光ビームの進路上
の各点で反射されることによりビームスプリッタ3側に
戻ってきた反射光と干渉させることにより、測定物体4
内部の所望の測定点からの光信号を選別するための参照
光6を生成する部分であり、この参照光発生部5は、Z
方向の移動により、参照光に、ヘテロダイン信号を生成
するためのドップラ周波数シフトをかける。参照光によ
り測定物体4の内部の深さ方向を規定し、複数の光源の
切り換えによる走査と組み合わせて二次元的な断層面8
を構成する。
【0029】測定物体4からの反射光はビームスプリッ
タ3の反射面で参照光と重畳されて互いに干渉し、干渉
光として受光部9に送られ、測定物体4内部の所望の測
定点からの光信号を含んだ反射光の概略の選別が可能と
なる。受光部9は、Y方向に配列された複数の受光素子
で構成されており、参照光と干渉した反射光は、それら
複数の受光素子の中から選択された一部の複数の受光素
子からなる受光開口内の各受光素子で受光され、位相情
報を含むヘテロダイン信号が得られる。各受光素子で得
られたヘテロダイン信号は電子焦点制御部10に送られ
電子的手段による可変遅延及び加算による電子焦点制御
が行われ、所望の焦点が形成される。
【0030】尚、図1には、受光部9には、複数の受光
素子がY方向に一次元的に配列された一次元アレイが表
示されているが、受光素子が一次元アレイであればY方
向(走査方向)の焦点制御だけとなり、受光素子が二次
元アレイであればY方向(走査方向)とX方向(厚み方
向)(受光素子に入射する干渉光の光軸と走査方向(Y
方向)との双方と直交する方向)との双方の焦点制御が
可能となる。
【0031】また選択された受光開口内の各受光位置に
おける受光ゲインは、開口の中心をピークとしたガウス
曲線状(又はガウス曲面状)にアポダイジングすると好
適なビーム形状が得られる。また、参照光発生部のZ方
向の位置に対応して受光開口の大きさを変化させると深
さ方向(Z方向)位置に対して径の均一なビームが得ら
れる。また、本実施例では電子的切り換えにより、受光
開口がY方向に電子的に走査される。
【0032】電子焦点制御部10で遅延加算の行われた
信号は画像処理部11に送られて適切な画像処理が施さ
れ、表示部12に送られてその表示部12に、測定物体
4の断層像が表示される。図2は、図1に示す実施例の
詳細構成図である。参照光発生部5からビームスプリッ
タ3に向かう参照光の光路6aは、測定物体4内の測定
点Aで反射した反射光がビームスプリッタ3に向かう、
その測定点Aを頂点とする円錐状の光路8aをビームス
プリッタ3の反射面3_1で折り返したときの光路と同
一の光路となるのが理想であるが、反射光の光路8aを
折り返したものに近似していれば十分である。
【0033】参照光発生部5のB点からビームスプリッ
タ3に向かう参照光は、ビームスプリッタ3の反射面H
CGDを透過し、受光部9のIEJF面で受光される。
測定物体4のA点からの反射光はビームスプリッタ3の
反射面HCGDで反射され受光部9のIEJF面に到達
して参照光と干渉し、測定物体4内の所望の測定点Aか
らの光信号を含んだ反射光の概略の選別が可能となる。
参照光と干渉した反射光は、前述したように、受光部9
に配列された複数の受光素子の中から選択された受光開
口内の各受光素子で位相情報を有するヘテロダイン信号
として受光され、そのヘテロダイン信号は、電子焦点制
御部10において電子的手段による可変遅延により電子
焦点制御を受け、所望の焦点が形成される。
【0034】参照光が受光開口の外側にも広がっていて
も、受光開口で制限された四角錐または多角錐が有効な
参照光となる。ビームスプリッタ3の反射面HCGDに
関しAと対称な位置にAiをとると、反射光と参照光の
行路差は、底面IEJFと頂点Aiで決まる立体内の行
路と、底面IEJFと頂点Bで決まる立体内の行路との
比較で求めればよい。
【0035】図3は、図1に示す実施例の走査方向(Y
方向)の光路に着目した構成図である。参照光発生部5
のB点からビームスプリッタ3に向かう参照光は、ビー
ムスプリッタ3の反射面CDを透過し、受光部9のEF
面で受光される。
【0036】測定物体4のA点からの反射光はビームス
プリッタ3の反射面CDで反射され受光部9のEF面に
到達して参照光と干渉し、測定物体4内の所望の測定点
Aからの光信号を含んだ反射光の概略の選別が可能とな
る。参照光と干渉した反射光は、受光部9を構成する複
数の受光素子の中から選択された受光開口内の各受光素
子で位相情報を有するヘテロダイン信号として受光さ
れ、そのヘテロダイン信号は、電子的手段による可変遅
延により電子焦点制御を受け、所望の焦点が形成され
る。図3では受光部のEF方向の電子焦点制御により走
査方向(Y方向)の焦点制御が行われる。参照光が受光
開口の外側にも広がっていても、受光開口EFで制限さ
れた範囲が有効な参照光となる。
【0037】ビームスプリッタ3の反射面CDに関しA
と対称な位置にAiをとると、反射光と参照光の行路差
は、三角形AiEF内の行路と、三角形BEF内の行路
の比較で求めればよい。図4は、図1に示す実施例の厚
み方向(図1に示すX方向)の光路に着目した構成図で
ある。
【0038】参照光発生部5のB点から射出された参照
光は、ビームスプリッタ3の反射面HGを透過し、受光
部9のIJ面で受光される。測定物体4のA点からの反
射光はビームスプリッタ3の反射面HGで反射され受光
部9のIJ面に到達して参照光と干渉し、測定物体4内
の所望の測定点Aからの光信号を含んだ反射光の概略の
選別が可能となる。受光部9が仮に二次元アレイであれ
ば、参照光と干渉した反射光は、受光部9に配列された
複数の受光素子の中から選択された受光開口内の各受光
素子で位相情報を有するヘテロダイン信号として受光さ
れ、そのヘテロダイン信号は、電子的手段による可変遅
延により電子焦点制御を受けて所望の焦点が形成され、
受光部9のIJ方向の電子焦点制御により厚み方向の焦
点制御が行われる。但し、図1に示す実施例の場合は、
受光部9は1次元アレイであるため、その場合は厚み方
向については電子焦点制御は行われない。尚、参照光が
受光開口の外側にまで広がっていても、受光開口IJで
制限された範囲が有効な参照光となる。
【0039】ビームスプリッタ3の反射面HGに対しA
と対称な位置にAiをとると、反射光と参照光の行路差
は、三角形AiIJ内の行路と、三角形BIJ内の行路
との比較で求めればよい。以上のことから、走査方向で
あっても厚み方向であっても、それらの方向によりビー
ムスプリッタ3の反射面による境界の位置の差があるだ
けであって、電子焦点制御と行路差はどちらの方向に対
しても同等に扱うことができることが明白である。従っ
て、一般的に走査方向(Y方向)と厚み方向(X方向)
から合成されるどの方向に対しても、ビームスプリッタ
3の反射面による境界の位置が異なるだけであって、電
子焦点制御と光路差については同等に扱うことができ
る。
【0040】図5は、受光部9の受光素子が、走査方向
(Y方向)に一次元的に配列された一次元アレイ素子で
あり、走査方向(Y方向)について電子的に焦点制御
し、厚み方向(X方向)に関しては、参照光発生部5側
に取り付けられ参照光発生部と共にZ方向に動く、厚み
方向(X方向)のみに厚み分布のあるシリンドリカル・
レンズにより焦点を制御する構成の断層像撮影装置の構
成図である。
【0041】SLD,LED等を光源とする光源部1か
ら射出された物体光2はビームスプリッタ3を介して測
定物体4に投射され、測定物体4内で反射される。光源
部1には複数の光源が一次元的に配列されており、複数
の光源の切り換えによりY方向に走査が行なわれる。参
照光発生部5は、測定物体4からの反射光と干渉させて
測定物体4内の所望の測定点Aからの光信号を選別する
ための参照光を生成する部分であり、Z方向への移動に
より、参照光に、ヘテロダイン信号を形成するためのド
ップラ周波数シフトをかける。参照光の光路は、測定物
体4内の測定点Aを頂点とする円錐状の光路8aをビー
ムスプリッタ3の反射面3aで折り返した光路と同一の
光路であることが理想であるが、近似的には折り返した
光路に近いものであればよい。
【0042】参照光発生部5のB点から射出された参照
光は、ビームスプリッタ3の反射面HCGDを透過し、
受光部9のIEJF面で受光される。測定物体4のA点
からの反射光はビームスプリッタ3の反射面HCGDで
反射され受光部9のIEJF面に到達して参照光と干渉
し、測定物体4内の所望の測定点Aからの光信号を含ん
だ反射光の概略の選別が可能となる。参照光と干渉した
反射光は、走査方向(Y方向)については受光部9で大
開口アレイを構成する複数の受光素子の中からの選択さ
れた受光開口内の各受光素子で位相情報を有するヘテロ
ダイン信号として受光され、そのヘテロダイン信号は、
電子的手段による可変遅延により電子焦点制御を受け、
所望の焦点が形成される。
【0043】厚み方向(X方向)については、参照光発
生部5に固定され参照光発生部5と共に動く、厚み方向
のみに厚み分布のあるシリンドリカル・レンズ20によ
り焦点制御される。図5では一枚のシリンドリカル・レ
ンズとして表示されているが2枚以上の組合せレンズを
用いてもよいことは当然のことである。参照光が受光開
口を越えて広がっていても、受光開口で制限された領域
が有効な参照光となる。
【0044】図6は、互いに干渉しない程度に離れた2
点以上の複数の点から複数の物体光2を同時に射出し、
同時受信を行う断面像撮影装置の構成図である。参照光
発生部5のB,B’の各点から射出された各参照光6_
1,6_2は、ビームスプリッタ3の反射面上の各点
C,C’を透過し、受光部9の各点D,D’で受光され
る。測定物体4のA,A’点からの反射光はビームスプ
リッタ3の反射面の上の点C,C’で反射され受光部9
の各点D,D’に到達して参照光と干渉し、測定物体4
内の所望の測定点A,A’からの光信号を含んだ反射光
の概略の選別が可能となる。参照光と干渉した反射光
は、受光部9において、大開口アレイを構成する複数の
受光素子の中から選択された各受光開口内の各受光素子
で位相情報を有するヘテロダイン信号として受信され、
そのヘテロダイン信号は、電子的手段による可変遅延に
より電子焦点制御を受け、所望の各測定点A,A’が選
別される。これら複数の測定点A,A’としては、参照
光の広がりの程度により、互いに干渉しない程度に離れ
た2点以上の点が選択される。但し互いに異なる光源か
らの発光により複数の物体光,参照光のペアが形成され
るため、異なる光源間の干渉は考える必要はない。ま
た、参照光がオーバーラップしても、電子焦点制御によ
り、或る程度分離することができる。
【0045】尚、図6では、中心の光路だけを表示した
が実際は、図2と同様に、円錐状のビームを扱うものと
する。また図6では、走査線幅を2分割した例を表示し
たが、一般的には走査線幅をN分割し、走査線幅の1/
Nの間隔だけ離れた走査線位置から、同時にN本の投受
光を行うものであり、走査線幅が広い場合に有効な方式
である。
【0046】図7は、被検体4の内部からの反射光を受
光したときの横方向(光軸に直交する方向)の指向性の
シミュレーション結果を示す図であり、左端をビームの
中心(光軸)とし右半分だけを表示してある。グラフ
a,bは、開口24μmの光ファイバから射出された光
を物体光として測定物体内に照射し、測定物体内の、そ
れぞれ各深さ20mm,3mmの位置で反射した光をそ
の光ファイバに入射したことを想定し、電子的な焦点制
御を行わない場合のシミュレーション結果をあらわすグ
ラフである。3mmの深さで反射されたことが想定され
たグラフbでは、−20dBで2×100μm程度の広
がりであるが、20mm深さで反射された場合(グラフ
a)はその6倍以上広がっている。
【0047】従って、例えば、数十μmピッチで光ファ
イバを並べ、光ファイバの切り換えだけで横方向走査を
行う方式では十分な分解能を得ることはできない。グラ
フc,dはグラフaの場合と同様に、24μmの光ファ
イバを用い、深さ20mmの位置で反射されたものと
し、受光については光ファイバから射出された反射光を
参照光と干渉させ、大開口(数mm)のアレイ状の受光
素子を用いて受光した場合のシミュレーション結果であ
る。グラフcは、参照光と反射光との光路のズレを、光
源の波長λの整数倍の部分とλ未満の端数分との双方に
ついて完全に合わせるように、すなわち、図27の原点
Oを完全に一致させるように電子焦点制御を行った場合
のグラフであり、十分細いビームになっている。
【0048】グラフdは、大開口(数mm)のアレイ状
の受光素子を用い参照光と反射光の光路のズレを、光源
の波長λの整数倍の部分は省略し、λ未満の端数分だけ
について電子焦点制御(搬送波の位相だけを一致させる
制御、図27の原点Oがずれていることは無視し、信号
の山どうし、谷どうしを一致させる制御)により焦点制
御を行った場合のシミュレーション結果であるが、それ
でもかなり良好な焦点効果が達成されている。
【0049】図8は光源部1と参照光発生部の一例に関
する説明図である。ここでは、参照光発生部5は、単な
る移動ミラーでよく、構造が簡単であるという利点があ
る。その移動ミラーの移動速度によりドップラ周波数が
定まる。その移動ミラーは、軽度の散乱特性をもたせる
ために、光源波長より細かい適度な表面粗さをもたせ軽
度の乱反射を起こさせるように工夫されている。光源部
1は所定の径の光ファイバを所定のピッチで図8の紙面
垂直方向に並べたものであり、光ファイバの一端にはS
LDないしLED等の発光素子が取り付けられていて、
それらの発光素子の切り換えにより走査が行なわれる。
【0050】又、ビームスプリッタ3の反射面3_1の
参照光入射側に余分な光をカットするためのマスク3_
2を設置することが好ましい。このマスク3_2は、こ
こに、設置することに代え、ビームスプリッタ表面の等
価的な位置に設置してもよい。光路の中心の光軸で考え
ると、光源から発せられ参照光発生部5を介してビーム
スプリッタ3の反射面3_1に達するまでの光路に入る
光の波数と、光源から発せられビームスプリッタ3の反
射面を透過して、図2に示す測定物体4内から散乱反射
されビームスプリッタ3の反射面に戻ってくるまでの光
路に入る光の波数が等しくなる測定物体4(図2参照)
内の反射位置が、干渉が最大となる位置(図27の原点
に対応する位置)である。
【0051】図9は、光源部の一例の説明図である。こ
の図9は光源部1に光ファイバを用いない場合の例であ
り、光源は、図9に示す上下2段の光源1_1,1_2
と重なるように紙面垂直方向にそれぞれ複数個ずつ並べ
られていて、上下方向に複数段(図9では上下2段)の
ビームスプリッタ1_3,1_4を設け、光源を、紙面
垂直方向にビームスプリッタ1_3,1_4の段数分だ
け間隔を空けて配置出来るようにしてある。各ビームス
プリッタ3は紙面垂直方向に走査幅分の長さを有してい
る。
【0052】このような構造は、複数の発光素子で構成
されたアレイ構造をもった光源に対し有効である。図1
0は、光源部1と参照光発生部の他の例の説明図であ
る。参照光発生部5に備えられた光ファイバ5_1から
射出された参照光の光路6aは、測定物体4内の測定点
を頂点とする円錐状の光路と非常に近い光路となる。参
照光発生部5はZ方向に移動し、光ファイバ5_1から
射出された参照光はその移動速度に応じたドップラ周波
数シフトがかけられたものとなる。
【0053】光源部1は所定の径の光ファイバ1_1を
所定のピッチで紙面垂直方向に配列したものであり、各
光ファイバ1_1の図示しない一端にはSLD,LED
等の発光素子が取り付けられていて、発光素子の切り換
えにより走査が行なわれる。光ファイバ1_1から射出
された光はビームスプリッタ1_2に入り、光ファイバ
1_7、レンズ1_5,1_6を介し参照光発生部5に
進む第2の光波と、ミラー1_3,1_4を介してこの
光源部1から射出される物体光とに分けられる。ミラー
1_3,1_4はビームスプリッタ1_2からの、参照
光側の光路と測定物体側の光路との光路差調整のための
ものである。光源部1から射出された物体光2は、図1
に示すビームスプリッタ3に入射される。
【0054】図10では、紙面垂直方向に並ぶ複数の光
ファイバ1_7は、ピッチを広げるため、それらの光フ
ァイバ1_7の出力端を上下に互い違いに並べ変えてあ
る。上下方向の並べ変えの段数を増やせばさらにピッチ
を広げることも可能である。光ファイバ1_7から射出
された第2の光波は、レンズ1_5,1_6によりビー
ム幅を広げ、ビームが広がらないように平行光束にして
参照光発生部5に送られる。各平行光束の間には、光源
部1側、参照光発生部5側それぞれに、各平行光束どう
しを分離する入れ子式の遮蔽板を取り付けることが好ま
しい。
【0055】参照光発生部5ではレンズ5_2,5_3
によりビームを絞り、光ファイバ5_1に入射する。光
ファイバ5_1の他端では光ファイバ1_1と同じピッ
チにもどされ、その端面から参照光が射出される。この
ような構造にすると、参照光の射出端を、光ファイバの
径で定まる非常に細いビームにすることができるという
利点がある。
【0056】光路の中心である光軸で考えると、光源か
ら参照光発生部5を介して、図1に示すビームスプリッ
タ3の反射面に達するまでの光路に入る光の波数と、光
源からビームスプリッタ3(図1参照)の反射面を経
て、測定物体4内で散乱反射され再度ビームスプリッタ
3の反射面に戻ってくるまでの光路に入る光の波数とが
等しくなる、測定物体4内の反射位置が干渉が、最大と
なる位置である。
【0057】図11は、光源部と参照光発生部のもう1
つの例の説明図である。この図11に示す光源部1に
は、図10と同様に、所定の径の光ファイバ1_8,1
_9が所定のピッチで紙面垂直方向に並べられ、各光フ
ァイバ1_8,1_9の一端にはSLD,LED等の発
光素子が取り付けられていて、発光素子の切り換えによ
り走査が行なわれるが、光ファイバ1_8,1_9を図
示のように2段に構成することにより、各段では光ファ
イバの配列ピッチを2倍のピッチにすることができる。
【0058】光ファイバ1_9により導かれた光はビー
ムスプリッタ1_11により図11の右側に進む第2の
光波と、上方に進む物体光2に分けられ、物体光2はビ
ームスプリッタ1_10を透過してさらに図11の上方
に進む。光ファイバ1_8により導かれた光はビームス
プリッタ1_10により図11の右側に進む第2の光波
と、上方に進む光に分けられる。各ビームスプリッタ1
_10,1_11は紙面垂直方向に走査幅分の長さをも
つ。他の構造は図10に示す例と同様である。また、ビ
ームスプリッタ1_10,1_11の上下方向位置によ
る光路差は、参照光発生部5で補正可能である。
【0059】尚、ビームスプリッタ1_10,1_11
の上下方向の段数を増やせば、各段での光ファイバの配
列ピッチをさらに広げることが可能である。図12は光
源部のもう1つの例についての説明図である。参照光発
生部5は図10と同様の構造である。この図12は、光
源部1をファイバ・カプラ1_12を用いて構成する例
であり、ファイバ・カプラ1_12と発光素子(図示せ
ず)との間の部品の配置が自由であるという利点があ
る。
【0060】ファイバ・カプラ1_12は紙面垂直方向
に複数配置されているが、その配列ピッチは任意であ
る。光ファイバ1_1も紙面垂直方向に複数配置されて
おり、それら各光ファイバ1_1の一端にはSLD,L
ED等の発光素子が取付けられていて、発光素子の切り
換えにより走査が行われる。光ファイバ1_1により導
かれてきた光はファイバ・カプラ1_12に入り参照光
用ファイバ1_7と、物体光用光ファイバ1_13に分
割される。物体光用光ファイバ1_13の、ビームスプ
リッタ3(図1参照)側の端部は紙面垂直方向に所定の
ピッチで配列される。
【0061】参照光用ファイバ1_7は、それらの光フ
ァイバ1_7のピッチを広げるため光ファイバ1_7の
参照光発生部側の端部を上下に複数段にわたり互い違い
に並べてもよい。それらの端面から射出された第2の光
波は、紙面垂直方向に複数配列されたレンズ1_14に
よりビーム径が広げられ平行光束にして参照光発生部5
に送られる。各平行光束の間には、光源部1、参照光発
生部5それぞれに入れ子式の遮蔽板を取り付けることが
好ましい。
【0062】又、光源部1のファイバ・カプラ1_12
の出力端からの参照光用光ファイバ1_7の長さと参照
光発生部5内での光ファイバの長さの和と、物体光用光
ファイバ1_13の長さが等しくなるようにすることも
可能である。このようにすれば光ファイバの屈折率の影
響を打ち消すことができる。これは、参照光側の最小ビ
ーム径が十分細く、かつ測定物体4の屈折率が大気の屈
折率に近い場合に有効な方式である。
【0063】図13は、図1に示す実施例における所定
の光路上を経由して受光部9に入射した光束による信号
の特性を説明するための図である。光源部1に備えられ
た光源から発せられた光が参照光発生部5へ向かう光路
とビームスプリッタ(BS)3に向かう光路との2方向
に分割された点を原点O(図示せず)、BS3の反射面
内の点を、図示のようにC,C′とし、参照光は、参照
光発生部5から、光路6b,C′点を経由してD点に至
るものとし、BS3を透過し測定物体4のA点で反射さ
れた反射光は光路2b,C点を経由してD点に至るもの
とすると、光源の角周波数をW,時間軸をtとして、反
射光は、 al・sin(Wt+P1) 但しa1は振幅、P1は原点OからD点までの光路長に
よる、時刻t=0における位相ズレを表わす。
【0064】参照光は、 a・sin(Wt+P−εt) 但しaは振幅、Pは原点OからD点までの光路長によ
る、時刻t=0における位相ズレ、εは参照光発生部5
が移動速度(v)で移動することによるドップラシフト
であり、光源の中心周波数の波長をλとすると、ε=2
π(2v)/λである。と表わされる。
【0065】受光部9ではこれら参照光と反射光とが重
畳された干渉光の2乗が検出されるので、受光信号をI
(t)とすると、P1=P+pとして(p;位相の差) I(t)=[a1・sin(Wt+P1) +a・sin(Wt+P−εt)]2 =(a12 +a2 )/2 +[G・sin(2Wt+2P+Φ)]/2 +a1・a・[cos(p+εt) −cos(2Wt+2P+p−εt)] 但し、G2 =a14 +a4 +2a12 2 cos(2p+2εt) tan(Φ)=[−a12 cos(2p)−a2 cos(2εt)] /[a12 sin(2p)−a2 sin(2εt)] となる。ただし、受光部9の受光素子により光の周波数
の成分はフィルタリングされるので I(t)=(a12 +a2 )/2+a1・a・[cos(p+εt)] となる。
【0066】また、直流分も除けば、 I(t)=a1・a・[cos(p+εt)] となる。従って、A点のみの反射光を考えると、図27
の原点Oが位相差p=0の点であり、参照光発生部5の
移動により、光源の中心周波数の波長の半波長分(光路
の往復分の位相差であるので参照光発生部5の移動量で
は1/4波長分)の位相差毎に山と谷が現れ、a1=a
の場合、図27に示すような信号が得られる。図27に
示すように、信号がp=0で最大値をもち両側で減衰す
るのは、光源の可干渉距離に起因する。また、測定物体
内に散乱反射体が分布している状態では、図27の信号
を時間軸方向にずらした信号群の合成信号となる。従っ
て、図27の信号に対応する超音波バースト波を生体に
入射し連続的に散乱反射してくる反射超音波を受信する
超音波診断装置と同様の信号処理が可能となる(USP
4140022号参照)。
【0067】図14〜16は電子焦点制御の説明図であ
る。測定物体内のA点(図2、図3参照)からの反射光
だけを強調して受光したい場合を考える。ここでは繁雑
さを避けるため、A点をビームスプリッタ3の反射面で
折り返したAi 点で代表することとする。参照光のうち
B点から戻ってくる参照光を考えた時、その大部分は往
路は当然光軸付近を通過する。従って参照光の光路差
の、ビーム位置に対する分布を考えるとき、往路側では
その光路長の差は小さく、復路側(反射後)において、
ビーム位置(例えば、図14のビームBHの位置からビ
ームBIの位置)に関し、光路長差の分布が定まると考
えられる。
【0068】図14は、参照光の復路側の光路を示した
ものであり、図3,図4のいずれの方向に対しても対応
できる。B点から受光部の受光面に下ろした垂線の足を
Gとし、BGとビームスプリッタBSのEF面、CD面
との各交点をそれぞれG1,G2とする。またH,Iは
受光開口の両端である。一般にG〜G1,G2〜Bは大
気環境であり、ビームスプリッタBSよりも屈折率は小
さい。従ってB,G2,G1,Gは直線上に乗るが、
B,C,E,HとB,D,F,Iは直線とはならない。
しかし各部の屈折率と相対的位置関係は定まるので、点
Bの位置に対し光路はあらかじめ計算で求められる。
【0069】図15は、A点(図3,図4参照)で反射
されて戻ってくる反射光の復路側の光路を示したもので
あり、図3,図4のいずれの方向に対しても対応でき
る。点AiはビームスプリッタBSの反射面(図2のH
CGD面)に対し点A(図3,図4参照)と対称の位置
の点である。点Aiから受光部の受光面に下ろした垂線
の足をGとし、AiGとビームスプリッタBSのE′
F′面、C′D′面との各交点をそれぞれG1,G2と
する。またH,Iは受光開口の両端である。
【0070】またBCD(図14)の参照光は大気中を
通過し、測定物体は一般的に屈折率が空気より大きい
(例えば、眼では屈折率が1.3〜1.4)。そのた
め、光路BG2(図14)と光路AiG2(図15)内
に入る光の波数を同一にしても実際の距離は同一にはな
らず、光路BG2(図14)>光路AiG2(図15)
となる。
【0071】簡略化のため、ビームスプリッタBSの測
定物体側表面と測定物体との隙間が十分小さく、測定物
体の表面が平面で近似できる場合に限定すると、空気中
の波長/測定物体中の波長=測定物体の屈折率/空気の
屈折率であるから、 光路BG2(図14)/光路AiG2(図15) =測定物体の屈折率/空気の屈折率 にすれば、光路BG2(図14)内と光路AiG2(図
15)内に入る光の波数は同一になる。
【0072】この条件を満足するように参照光と反射光
の光路を重ねて図示したのが図16(A)である。点A
iを通りBCに平行な線を引き、その線とCD面との交
点をC″(図示せず)とすれば、BC/AiC″=BG
2/AiG2となり、BCとAiC″には、同一の波数
がはいる。そこで、AiC′>AiC″の場合には、光
路AiC′には、光路BCよりも多くの波数がはいる。
ただし、BがBSよりも十分遠方にある時は、AiC′
>AiC″となる。
【0073】そこで、光路範囲BHIと光路範囲AiH
Iの光路差の分布をもとめると、yを波数の差、xを受
光素子の開口位置として、図16(B)のような関数と
なる。そこで、開口のH側ではBより波数差(y)に対
応した遠方側からの信号(参照光発生部が遠ざかる時は
時間的に後の信号)をとり、GではBからの信号をと
り、開口のI側ではBより波数差(y)に対応した遠方
側からの信号(参照光発生部が遠ざかる時は時間的に後
の信号)をとるという様に、受光開口内の各位置の波数
差(y)に対応した遅延量だけずらした受光素子の出力
信号を選択して加算すれば、A点からの反射光だけが強
調されるように焦点制御される。
【0074】ここで、各受光開口内の各位置の波数差
(y)のうち、光源の波長λの整数倍の部分はヘテロダ
イン信号の搬送波に対してはズレとはならないので、λ
以下の端数分だけ焦点制御してもある程度の焦点効果は
達成できる(図7グラフd参照)。図17は、走査方
向、厚み方向に限定せず任意の方向の光路の場合であ
り、Bから受光部受光面に下ろした垂線の足をGとし、
AiはビームスプリッタBSの反射面(図2のHCGD
面)に対しA(図3、図4参照)と対称な位置にとった
点である。
【0075】受光素子の受光面の任意の点をJとしたと
き、AiJG,BJGより光路差を求めれば良く、その
光路差は、図14〜16と同様にして求められる。図1
8は一本の物体光ビームに対し、電子的焦点制御により
複数本の受信走査線を生成する場合の電子焦点制御の説
明図であり、参照光が広がり(B〜B′)を持っている
場合である。
【0076】ここでは、測定物体内の物体光の光軸上の
A点(図2、図3参照)から走査方向もしくは厚み方向
に僅かずれた点A′(光源部の光源の出力ピッチ以下の
ズレ、又は受光素子のピッチ以下のズレ)からの反射波
だけを強調して受光したい場合を考える。ただし、走査
方向に僅かにずれた点A’をとる場合は、走査方向に複
数本の受信走査線を生成する場合であり、厚み方向に僅
かずれた点A’をとる場合は、2次元アレイで厚み方向
に複数本の受信走査線を生成する場合である。
【0077】Bから受光部受光面に下ろした垂線の足を
Gとし、H,Iは受光面開口の両端とする。Ai′はビ
ームスプリッタBSの反射面(図2のHCGD面)に対
し前記A′と対称な位置にとった点である。Ai′から
受光部受光面に下ろした垂線の足をG′とし、Ai′
G′とビームスプリッタBSのE′F′面、C′D′面
との交点をそれぞれG1′,G2′とする。直線G′A
i′上にB′G′=BGとなる点B′をとる。
【0078】一般にG′〜G1′,G2′〜B′は大気
環境であり、ビームスプリッタBSよりも屈折率は小さ
い。従ってB′,G2′,G1′,G′は直線上に乗る
が、B′,C,E,HとB′,D,F,Iは直線とはな
らない。しかし各部の屈折率と相対的位置関係は定まる
ので、点B′の位置に対し光路はあらかじめ計算で求め
られる。
【0079】またB′CDの参照光は大気中を通過し、
測定物体は一般的に屈折率が空気より大きい(例えば、
眼では屈折率が1.3〜1.4)。そのため、光路B′
G2′と光路Ai′G2′内に入る光の波数を同一にし
ても実際の距離は同じにならず、光路B′G2′>光路
Ai′G2′となる。簡略化のため、ビームスプリッタ
BSの測定物体側表面と測定物体との隙間が十分小さく
測定物体の表面が平面で近似できる場合に限定すると、
空気中の波長/測定物体中の波長=測定物体の屈折率/
空気の屈折率であるから、 光路B′G2′/光路Ai′G2′=測定物体の屈折率
/空気の屈折率 にすれば、光路B′G2′と光路Ai′G2′内に入る
光の波数が同一になる。
【0080】Ai′を通りB′Cに平行な線を引き、そ
の線とCD面との交点をC″(図示せず)とすれば、 B′C/Ai′C″=B′G2′/Ai′G2′ となり、B′CとAi′C″には、同一の波数がはい
る。そこで、Ai′C′>Ai′C″の場合には、光路
Ai′C′には、光路B′Cよりも多くの波数がはい
る。ただし、BがBSよりも十分遠方にある時は、A
i′C′>Ai′C″となる。
【0081】そこで、光路範囲B′HIと光路範囲A
i′HIの光路差の分布を求めると、yを波数の差、x
を受光素子の開口内の位置として図18(B)のような
関数となる。そこで、開口のH側ではB′よりも波数差
(y)に対応した遠方側からの信号(参照光発生部が遠
ざかる時は時間的に後の信号)をとり、G′ではB′か
らの信号をとり、開口のI側ではB′よりも波数差
(y)に対応した遠方側からの信号(参照光発生部が遠
ざかる時は時間的に後の信号)をとるという様に開口内
の各位置の波数差(y)に対応した遅延量だけずらした
受光素子の出力信号を選択して加算すれば、A′点から
の反射波だけが強調されるように焦点制御される。
【0082】受光開口内の各位置の波数差(y)の内、
光源の波長λの整数倍の部分はヘテロダイン信号の搬送
波に対してはズレとならないので、λ以下の端数分だけ
焦点制御(位相制御)してもある程度の焦点効果は達成
できる(図7グラフd参照)。図19は一本の物体光ビ
ームに対し、電子的焦点制御により複数本の受信走査線
を生成する場合の電子焦点制御の説明図であり、参照光
が広がりを持っていない場合である。
【0083】測定物体内の、物体光の光軸上のA点(図
3、図4参照)から走査方向または厚み方向に僅かずれ
た点A′(光源部の光源の出力ピッチ以下のズレ、又は
受光素子のピッチ以下のズレ)からの反射波だけを強調
して受光したい場合を考える。ただし、走査方向に僅か
にずれた点A’をとる場合は、走査方向に複数本の受信
走査線を生成する場合であり、厚み方向に僅かずれた点
A’をとる場合は、2次元アレイで厚み方向に複数本の
受信走査線を生成する場合である。
【0084】Bから受光部受光面に下ろした垂線の足を
Gとし、BGとビームスプリッタBSのEF面,CD面
との各交点をそれぞれG1,G2とする。H,Iは受光
開口の両端とする。Ai′はビームスプリッタBSの反
射面(図2のHCGD面)に対し前記A′と対称な位置
にとった点である。Ai′から受光部受光面に下ろした
垂線の足をG′とし、Ai′G′とビームスプリッタB
SのE′F′面,C′D′面との各交点をそれぞれG
1′,G2′とする。
【0085】一般にG〜G1,G2〜Bは大気環境であ
り、ビームスプリッタBSよりも屈折率は小さいので、
B,G2,G1,Gは直線上に乗るが、B,C,E,H
とB,D,F,Iは直線とはならない。しかし各部の屈
折率と相対的位置関係は定まるので点Bの位置に対し光
路はあらかじめ計算で求められる。またBCDの参照光
は大気中を通過し、測定物体は一般的に屈折率が空気よ
り大きい(例えば、眼では屈折率が1.3〜1.4)。
そのため、光路BG2と光路Ai′G2′内に入る光波
の波数を同じにしても実際の距離は同じにはならなず、
光路BG2>光路Ai′G2′となる。
【0086】簡略化のため、ビームスプリッタBSの測
定物体側表面と測定物体の隙間が十分小さく測定物体の
表面が平面で近似できる場合に限定すると、空気中の波
長/測定物体中の波長=測定物体の屈折率/空気の屈折
率であるため、 光路BG2/光路Ai′G2′=測定物体の屈折率/空
気の屈折率 にすれば、光路BG2と光路Ai′G2′内に入る光波
の波数は同一となる。
【0087】光路Ai′G′と光路範囲Ai′HI内の
光路の差の分布を求めると、yを波数の差、xを受光素
子の開口位置として図19(B)のような関数となる。
光路BGと光路範囲BHI内の光路の差の分布を求める
と、yを波数の差、xを受光素子の開口位置として図1
9(C)のような関数となる。そこで、光路範囲BHI
と光路範囲Ai′HI内の光路間の差の分布を求める
と、yを波数の差、xを受光素子の開口内の位置とし
て、例えば、図19(D)のような関数となる。
【0088】そこで、開口のH側ではBよりも波数差
(y)に対応した遠方側からの信号(参照光発生部が遠
ざかる時は時間的に後の信号)をとり、GではBよりも
波数差(y)に対応した遠方側からの信号(参照光発生
部が遠ざかる時は時間的に後の信号)をとり、開口のI
側ではB′よりも波数差(y)に対応した近距離側から
の信号(参照光発生部が遠ざかる時は時間的に前の信
号)をとるという様に開口内の各位置の波数差(y)に
対応した遅延量だけずらした受光素子の出力信号を選択
して加算すれば、A′点からの反射波だけが強調される
ように焦点制御される。
【0089】開口内の各位置の波数差(y)の内、光源
の波長λの整数倍の部分はヘテロダイン信号の搬送波に
対してはズレとならないので、λ以下の端数分だけ焦点
制御(位相制御)してもある程度の焦点効果を達成する
ことができることは前述したとおりである。以上のよう
にすれば、A点に焦点を合わせることができ、また、A
点の近傍の複数点それぞれに焦点を合わせることもで
き、遅延のパターンを順次変更することで、一本の物体
光ビームに対し複数の走査線を形成することもできる。
【0090】ビームスプリッタBSの測定物体側表面と
測定物体との隙間が無視出来ない場合はビームスプリッ
タBSの測定物体側表面と測定物体との隙間を調節可能
な構造とし、あらかじめ定めた位置に測定物体側表面が
くるようにすればよい。また、測定物体の表面が平面で
近似できない場合は、測定対象に応じて予め定めた形状
で近似した遅延パターンを用いてもよく、また測定物体
の表面の形状を受光信号の時間波形から推定してもよ
い。測定物体の屈折率は予め臨床データとして求めてお
いてもよい。さらに、測定物体が屈折率の異なる多層構
造を有している場合は、受光信号の時間波形からそれら
の層の境界を求め、各々の層の屈折率に関する臨床デー
タのマップを使って測定物体側の光路を計算してもよ
い。
【0091】図20は、ビームスプリッタBSの測定物
体側表面と測定物体の表面の間に測定物体に応じた、走
査線方向と厚み方向に対し適当な形状をした適当な屈折
率を有するガラス等からなる補正板を挿入れて好適な光
路に調整する例を示した図である。光源部1に備えられ
た光源から発せられた光が参照光発生部5へ向かう光路
とビームスプリッタ(BS)3に向かう光路との2方向
に分割される。BS3の反射面内の点をC,C′とし、
参照光は、参照光発生部5から光路6b,C′点を通過
してD点に至るものとし、BS3を通り測定物体のA点
で反射された反射光は、光路2b,C点を通過してD点
に至るものとすると、受光部9では、参照光と反射光と
の位相差に対応する位相情報を持ったヘテロダイン信号
が検出される。そこで、測定物体4に応じて走査線方向
と厚み方向に対し適当な形状をした適当な屈折率を有す
る補正板21を挿入することにより、好適な光路に調整
することができる。また測定物体4の表面付近を観測す
る際も補正板21が有効である。
【0092】図21は、図1に示す実施例における受光
部および電子焦点制御部の一構成例を示すブロック図で
ある。受光部9には、複数の受光素子9_1,…,9_
Nが、Y方向に配列されており、各受光素子9_1,
…,9_Nで得られた受光信号は各増幅器22_1,
…,22_Nでそれぞれ増幅された後マトリックスイッ
チ23に入力される。
【0093】各増幅器22_1,…,22_Nは、増幅
率可変の増幅器であり、各増幅器の増幅率は、増幅率を
制御することにより、受光開口を可変自在に規定するこ
とができ、また受光開口内の中央の受光素子で得られた
信号の増幅率を大きくし、受光開口内の端部側の受光素
子で得られた信号ほど増幅率を小さくすることにより、
被検体内の深さに因らず一定のビーム幅の走査線を得
る、いわゆるアポタイジングが可能となる。
【0094】マトリックススイッチ23の出力はアナロ
グ遅延線24の各タップに接続されており、マトリック
ススイッチ23では各受光素子9_1,…,9_Nで得
られた各受光信号が適応的に遅延線の各タップに切換え
接続される。したがって遅延線23から出力された信号
は、各受光素子で得られた各受光信号がそれぞれ適応的
に遅延されると共に互いに加算された信号となる。
【0095】図22は、図1に示す実施例における電子
焦点制御部の他の構成例の、1つの受光素子に対応する
部分を示すブロック図である。j番目の受光素子で得ら
れた受光信号Sj は二手に分けられ、遅延回路25と乗
算器26とに入力される。遅延回路25では入力された
信号Sj が所定の遅延時間τだけ遅延されて出力され、
乗算器27に入力される。各乗算器26,27では入力
される各信号に各係数が乗算されて出力され、加算器2
8で互いに加算される。
【0096】次に、この図22の構成で信号の遅延(位
相)を可変制御することができることを説明する。j番
目の受光素子の時刻tにおける出力を Ij (t)=a(t)cos(p+εt) とした時、時刻t−τの出力は Ij (t−τ)=a(t−τ)cos(p+ε(t−
τ)) となる。τを十分小さくとれば、a(t)≒a(t−
τ)としてよい。
【0097】そこで、 Ijd=a(t)[b1・cos(p+εt)+b2・c
os(p+ε(t−τ))] とし b1=sin(−φ+ετ)/sin(ετ) b2=sin(φ)/sin(ετ) のようにb1,b2を設定すれば、 Ijd=a(t)・cos(p+εt−φ) となり、任意の位相φに位相制御出来る。ετ=π/2
に選べば、b1=cos(φ),b2=sin(φ)と
なり、φは0〜2πの間任意に選ぶことができる。
【0098】ετ=π/2とすれば、光の波長をλとし
て、遅延時間はτ=λ/8/vとなり、図22に示すよ
うに各受光素子の出力を一方は遅延せずに乗算器26に
入力し、もう一方は遅延回路25を用いてτだけ遅延し
た後乗算器27に入力してそれぞれ適当な係数b1,b
2を乗算した後互いに加算すれば、所望の位相に制御さ
れた合成信号Ijdが得られる。または、A/D変換器を
用いて適当なサンプリング時間でサンプリングし、その
サンプリングにより得られた、互いにサンプリング時刻
の異なる適当な2個のデータを選び、各々適当な係数を
乗算した後互いに加算することにより、所望の位相に制
御された合成信号Ijdを生成することも可能である。
尚、図22において、遅延回路25と乗算器27の配置
順序は、この逆であってもよい。
【0099】図23は、図1に示す実施例における電子
焦点制御部のもう1つの構成例を示すブロック図であ
り、1個の遅延線で上記の位相制御を行う例である。受
光部9を構成する複数の受光素子9_1,…,9_Nは
バッファアンプ(図示せず)を介してそれぞれ2個の乗
算器29_1_1,29_2_1;…,29_1_N,
29_2_Nに接続され各々独立の係数が乗算されるよ
うに構成されている。各受光素子9_1,…,9_Nそ
れぞれに接続された各一方の乗算器29_1_1,…,
29_1_Nの出力は加算器30で加算されて加算器3
3に入力され、もう一方の乗算器29_2_1,…,2
9_2_Nの出力は加算器31で加算され、さらに遅延
回路32を経由した後加算器33に入力される。加算器
33では入力された2つの信号が互いに加算される。加
算器33の出力にA/Dコンバータとメモリーが接続さ
れていれば、1回の送信に対し数本の受信走査線を計算
しメモリに記録する事も出来る。例えば物体光の照射
(送信)のピッチを100μmとした時、10μmピッ
チで10本の受信走査線を生成する事が出来る。この方
式では遅延回路が一個ですみ経済的であるが、一方、乗
算器の後段に遅延回路が配置されているため、乗算器の
係数を変更すると過渡状態がおさまるまで待たなければ
ならず、高速動作には向かないという欠点がある。高速
動作のためには、図22に示したように、各受光素子毎
に遅延回路を設け出力側に乗算器を設ける必要がある。
また、このような乗算器(可変増幅器)を使った回路系
では、乗算器の係数(制御データ)を0にすることによ
り受光開口の選択が可能であり、乗算器の係数(制御デ
ータ)を走査線の変化に対応させてシフトさせていくだ
けで、受光開口の制御と走査線の走査が自動的に行われ
る。
【0100】図24は、図1に示す実施例における、電
子焦点制御部のさらに異なる構成例を示すブロック図で
あり、受光信号の遅延手段としてA/D変換器を使用す
る例である。受光部9を構成する複数の受光素子9_
1,…,9_Nはバッファアンプ(図示せず)を介して
A/D変換器34_1,…,34_Nに接続され、その
出力はメモリ35に接続されている。
【0101】サンプリング時間をτ1=λ/8/vとす
れば、ετ1=π/2となり、ドップラ周波数に対し、
90度位相のずれた信号を取り込むことが出来、前述の
説明と同様の位相制御を行うことができる。またτ2=
λ/2/v間隔の信号により、波長の整数倍の遅延を受
けた信号も利用可能である。従って波長の整数倍の遅延
と位相制御(波長以下の遅延制御)とを組み合わせた焦
点制御を行うこともできる。
【0102】又、メモリに蓄えられた信号から、計算に
より、受光開口のアポダイジングや、1回の送信に対し
複数本の走査線を生成することも出来る。図25は、受
光部の他の構成例を示した図であり、受光部がパラレル
出力を有するCCDにより構成され、受光開口の走査は
CCDの読出機能を利用する例である。
【0103】受光開口がm素子の場合、CCDの受光素
子群をm素子毎にグループ分けする。ここではG1〜G
nのグループが生成されるものとする。但し、グループ
Gnはm未満の素子で構成されたものであっても、以下
の説明はそのままあてはまる。各グループG1〜Gnの
各1番目の素子がCCDの読出機能部S1のn個の入力
端子にそれぞれ接続され、読出機能部S1では、そのう
ちの1入力が選択されて出力端子O1に出力される。
【0104】他の読出機能部S2,…,Smについても
同様であり、例えば読出機能部Smについては、G1〜
Gnのm番目の素子だけが読出機能部Smのn個の入力
端子に接続され、読出機能部Smではそのうちの1入力
が選択され出力端子Omに出力される。受光素子群と読
出機能部が上記のように接続されたCCDを用い、各読
出機能部S1〜Smの出力端子O1〜Omに、グループ
G1から入力された各信号を出力するように接続すれ
ば、グループG1のm素子が選択される。
【0105】つぎに、読出機能部S1についてだけグル
ープG2の信号を選択すると、受光開口が1素子分図2
5の右方向に走査されたことになる。さらに、読出機能
部S2についてもグループG2の信号を選択すると、受
光開口2素子分右方向に走査されたことになる。このよ
うにして、受光開口の、1素子単位の走査を任意に行う
ことができる。
【0106】上記の構成を複数個にすれば二次元アレイ
も同様に扱うことができる。この図25に示す例は、パ
ラレル出力にすることにより高速性を保ち、走査方向に
CCDの読出機能を利用することで出力ピン数を削減出
来るという利点がある。以上、ここでは、図1に示すビ
ームスプリッタ3を用いた実施例およびその変形例につ
いて説明したが、本発明は、ビームスプリッタ3を用い
た構成に限られるものではなく、例えば図26に示すよ
うな、ファイバ・カプラを複数用い、光源は特定のファ
イバ・カプラだけに対応させて、物体光と参照光に分
け、また反射光と参照光とを重畳して受光部に導くよう
に構成してもよい。また、上記実施例では光源を複数配
列しておいて切り換えることにより走査を行なう旨説明
したが、光源は複数備えることは必ずしも必要ではな
く、例えば、光ファイバの射出端を走査方向に移動させ
たり光源を移動させること等により走査してもよい。
【0107】その他、本発明は、ここに示した実施例等
に限定されず、具体的には種々に構成することができる
ものである。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の断層像撮
影装置は、被検体で反射した反射光と、参照光発生部で
周波数遷移されて射出された参照光とを重畳して複数の
受光素子で受光し、それら複数の受光信号を遅延加算す
ることにより被検体内に焦点を合わせるものであるた
め、従来のように大型の光学系を備えて、その大型の光
学系を機械的に走査する必要がなく、高分解能を維持し
つつ、高速に断層像を得ることができる。また、大型の
光学系やその大型の光学系を機械的に移動させる機構が
不要であることから、装置の小型・軽量化が図られ、装
置の信頼性が向上し、さらにコストも低減化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の概念的構成図である。
【図2】図1に示す実施例の詳細構成図である。
【図3】図1に示す実施例の走査方向の光路に着目した
構成図である。
【図4】図1に示す実施例の厚み方向の光路に着目した
構成図である。
【図5】参照光発生部に固定されて共に動く、厚み方向
のみに厚み分布のあるシリンドリカル・レンズにより焦
点を制御する構成の断層像撮影装置の構成図である。
【図6】互いに干渉しない程度に離れた2点以上の複数
の点から複数の物体光を同時に射出し、同時受信を行う
断面像撮影装置の構成図である。
【図7】被検体内からの反射光を受光したときの横方向
(光軸に直交する方向)の指向性のシミュレーション結
果を示す図である。
【図8】光源部と参照光発生部の一例に関する説明図で
ある。
【図9】光源部の一例の説明図である。
【図10】光源部と参照光発生部の他の例の説明図であ
る。
【図11】光源部と参照光発生部のもう1つの例の説明
図である。
【図12】光源部のもう1つの例についての説明図であ
る。
【図13】図1に示す実施例における、所定の光路上を
経由して受光部に入射した光束による信号の特性を説明
するための図である。
【図14】電子焦点制御の説明図である。
【図15】電子焦点制御の説明図である。
【図16】電子焦点制御の説明図である。
【図17】電子焦点制御の説明図である。
【図18】一本の物体光ビームに対し、電子的焦点制御
により複数本の受信走査線を生成する場合の電子焦点制
御の説明図である。
【図19】一本の物体光ビームに対し、電子的焦点制御
により複数本の受信走査線を生成する場合の電子焦点制
御の説明図である。
【図20】補正板を挿入れて好適な光路に調整する例を
示した図である。
【図21】図1に示す実施例における受光部および電子
焦点制御部の一構成例を示すブロック図である。
【図22】図1に示す実施例における電子焦点制御部の
他の構成例の、1つの受光素子に対応する部分を示すブ
ロック図である。
【図23】図1に示す実施例における電子焦点制御部の
もう1つの構成例を示すブロック図である。
【図24】図1に示す実施例における、電子焦点制御部
のさらに異なる構成例を示すブロック図である。
【図25】受光部の他の構成例を示した図である。
【図26】従来提案された断層像撮影装置の説明図であ
る。
【図27】図26に示す装置における受光信号を示した
図である。
【符号の説明】
1 光源部 1_7,1_8,1_9,1_13 光ファイバ 1_12 ファイバ・カプラ 3 ビームスプリッタ 3_1 反射面 3_2 マスク 4 被検体 5 参照光発生部 5_1 光ファイバ 9 受光部 9_1,…,9_N 受光素子 10 電子焦点制御部 11 画像処理部 12 表示部 20 シリンドリカル・レンズ 21 補正板 22_1,…,22_N 可変増幅器 23 マトリックススイッチ 24 遅延線 25,32 遅延回路 26,27,29_1_1,29_2_1;…,29_
1_N,29_2_N乗算器 28,30,31,33 加算器 34_1,…,34_N A/D変換器 35 メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 21/00 - 21/01 G01N 21/17 - 21/61 JICSTファイル(JOIS)

Claims (26)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の可干渉距離を有する光波を放射す
    る光源を有し、該光源から放射された光波を第1の光波
    と第2の光波とに二分して射出する光源部と、 複数の受光素子を有する受光部と、 前記光源部から射出された第1の光波を、被検体に照射
    する物体光として該被検体に導くともに該物体光が該被
    検体で反射されることにより得られた反射光を前記受光
    部に導く対物部と、 前記光源部から射出された第2の光波を入射し、該第2
    の光波を、該第2の光波が前記受光部に導かれる迄の間
    の光路長を連続的に変更することにより該第2の光波と
    比べ周波数が遷移した参照光に変換して、該参照光を、
    該参照光の少なくとも一部が前記受光部で前記反射光と
    重畳されるように前記受光部に導く参照光発生部と、 前記受光部に導びかれた、前記反射光と前記参照光とが
    重畳された干渉波を前記複数の受光素子それぞれで受光
    することにより得られた複数の受光信号を、前記被検体
    内の、前記物体光の光路内の所定点の情報が強調された
    受光信号が得られるように相対的に遅延させて互いに加
    算する電子焦点制御部とを備えたことを特徴とする断層
    像撮影装置。
  2. 【請求項2】 前記光源部が、前記物体光による被検体
    の走査が行われるように前記第1の光波の射出位置を順
    次変更する走査手段を備えたものであることを特徴とす
    る請求項1記載の断層像撮影装置。
  3. 【請求項3】 前記光源部が、前記光源として、互いに
    光路がずれた複数の前記物体光それぞれを供給する、順
    次点灯することにより前記物体光による被検体の走査を
    行う複数の光源を備えたことを特徴とする請求項2記載
    の断層像撮影装置。
  4. 【請求項4】 前記光源部が、前記光源から放射された
    光波を入射して伝送する光ファイバを備えたものである
    ことを特徴とする請求項1記載の断層像撮影装置。
  5. 【請求項5】 前記光源部が、前記光ファイバの途中
    に、該光ファイバにより伝送されてきた光波を、前記第
    1の光波と前記第2の光波とに二分するファイバ・カプ
    ラを備えたものであることを特徴とする請求項4記載の
    断層像撮影装置。
  6. 【請求項6】 前記ファイバ・カプラにより二分された
    前記第1の光波および前記第2の光波がそれぞれ伝送さ
    れる各光ファイバ部分が、互いに等しい光路長を有する
    ことを特徴とする請求項5記載の断層像撮影装置。
  7. 【請求項7】 前記光源部が、前記第2の光波を平行光
    束にして前記参照光発生部に向けて射出するコリメート
    光学系を備え、 前記参照光発生部が、前記参照光を、円錐状に広がる光
    束として一端から射出する光ファイバと、前記平行光束
    としての前記第2の光波を集光して該光ファイバの他端
    から入射する入射光学系とを備えたものであることを特
    徴とする請求項1記載の断層像撮影装置。
  8. 【請求項8】 前記参照光発生部が、前記光波の中心波
    長より細かい平均的表面粗さを有する散乱光学系を備え
    たことを特徴とする請求項1記載の断層像撮影装置。
  9. 【請求項9】 前記受光部が、前記複数の受光素子とし
    て、前記物体光による被検体の走査に起因して前記反射
    光が前記受光部上を移動する走査方向に配列された複数
    の受光素子を有するものであることを特徴とする請求項
    2記載の断層像撮影装置。
  10. 【請求項10】 前記参照光発生部が、前記参照光の光
    路長の変更動作に伴って移動し、前記走査方向と交わる
    厚み方向の、前記受光部に導かれた前記参照光の光路長
    を補正するシリンドリカル光学系を備えたものであるこ
    とを特徴とする請求項9記載の断層像撮影装置。
  11. 【請求項11】 前記受光部が、前記複数の受光素子と
    して、前記物体光による被検体の走査に起因して前記反
    射光が前記受光部上を移動する走査方向と、該走査方向
    に交わる厚み方向との双方に二次元的に配列された複数
    の受光素子を備え、 前記電子焦点制御部が、前記走査方向と前記厚み方向と
    の双方について前記複数の受光信号を相対的に遅延させ
    て、互いに加算するものであることを特徴とする請求項
    2記載の断層像撮影装置。
  12. 【請求項12】 前記電子焦点制御部が、前記複数の受
    光信号を、被検体に照射された前記物体光の光路内に延
    びる走査線上に並ぶ複数の所定点の情報が強調された受
    光信号が得られるように相対的な遅延パターンを順次変
    更しながら遅延させて互いに加算するものであることを
    特徴とする請求項1記載の断層像撮影装置。
  13. 【請求項13】 前記電子焦点制御部が、前記複数の受
    光信号を、前記物体光の光路内に延びる複数の走査線上
    にそれぞれ複数ずつ並ぶ所定点の情報が強調された受光
    信号が得られるように相対的な遅延パターンを順次変更
    しながら遅延させて互いに加算するものであることを特
    徴とする請求項1記載の断層像撮影装置。
  14. 【請求項14】 前記電子焦点制御部が、前記複数の光
    源それぞれから射出された光波による前記物体光それぞ
    れについて、該物体光の光路内に延びる複数の走査線上
    にそれぞれ複数ずつ並ぶ所定点の情報が強調された受光
    信号が得られるように相対的な遅延パターンを順次変更
    しながら遅延させて互いに加算するものであることを特
    徴とする請求項3記載の断層像撮影装置。
  15. 【請求項15】 前記光源部が、互いに光路の異なる複
    数本の前記物体光を同時に射出するものであり、 前記電子焦点制御部が、それら複数本の物体光それぞれ
    の光路内に少なくとも一本ずつ延びる複数の走査線上に
    それぞれ複数ずつ並ぶ所定点の情報が強調された受光信
    号が得られるように相対的な遅延パターンを順次変更し
    ながら遅延させて互いに加算するものであることを特徴
    とする請求項1記載の断層像撮影装置。
  16. 【請求項16】 前記電子焦点制御部が、複数の受光素
    子それぞれで得られた各受光信号を、それぞれ遅延量可
    変に遅延する遅延線を備えたことを特徴とする請求項1
    記載の断層像撮影装置。
  17. 【請求項17】 前記電子焦点制御部が、複数の受光素
    子それぞれで得られた各受光信号をそれぞれ二分割し一
    方に対し他方を所定遅延量だけ遅延させるとともに重み
    量可変に互いに重み付け加算することにより前記各受光
    信号を遅延量可変に遅延する遅延手段を備えたことを特
    徴とする請求項1記載の断層像撮影装置。
  18. 【請求項18】 前記電子焦点制御部が、前記複数の受
    光素子それぞれで得られた各受光信号を重み量可変に互
    いに重み付け加算することにより各加算信号を得る2つ
    の重み付加算手段と、前記各加算信号の一方に対し他方
    を所定遅延量だけ遅延させて互いに加算する遅延加算手
    段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の断層像撮
    影装置。
  19. 【請求項19】 前記受光部もしくは前記電子焦点制御
    部が、前記受光部に備えられた複数の受光素子のうちの
    少なくとも一部の複数の受光素子からなる、前記電子焦
    点制御部により互いに加算される受光信号を得る複数の
    受光素子からなる受光開口を可変自在に規定する開口規
    定手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の断層像
    撮影装置。
  20. 【請求項20】 前記受光部が、前記複数の受光素子と
    して、前記物体光による被検体の走査に起因して前記反
    射光が前記受光部上を移動する走査方向に配列された複
    数の受光素子を有するとともに、該複数の受光素子の中
    から選択された、該複数の受光素子の数よりも少ない数
    の複数の受光素子からなる移動自在に設定された受光開
    口内の各受光素子で得られた各受光信号を出力する読出
    回路を有するCCDを備えたことを特徴とする請求項1
    9記載の断層像撮影装置。
  21. 【請求項21】 前記電子焦点制御部が、前記受光開口
    を規定するとともに該受光開口内の複数の受光素子それ
    ぞれで得られた受光信号をそれぞれ増幅率可変に増幅す
    る利得可変増幅器を備えたことを特徴とする請求項19
    記載の断層像撮影装置。
  22. 【請求項22】 前記電子焦点制御部が、前記複数の受
    光素子で得られたアナログの受光信号をデジタルの受光
    信号に変換するA/D変換器と、該デジタルの受光信号
    を相対的に遅延させて互いに加算する遅延加算演算手段
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の断層像撮影装
    置。
  23. 【請求項23】 前記電子焦点制御部が、前記デジタル
    の受光信号に基づいて、前記受光部に備えられた複数の
    受光素子のうちの少なくとも一部の複数の受光素子から
    なる、前記遅延加算演算手段により互いに加算される受
    光信号を得る受光開口を可変自在に規定する開口規定手
    段を備えたことを特徴とする請求項22記載の断層像撮
    影装置。
  24. 【請求項24】 前記遅延加算演算手段が、前記開口規
    定手段で規定された受光開口を構成する複数の受光素子
    で得られ前記A/D変換器でデジタル化された受光信号
    を相対的に遅延させるとともに重み量可変に重み付けし
    て互いに加算するものであることを特徴とする請求項2
    3記載の断層像撮影装置。
  25. 【請求項25】 前記対物部が、前記物体光及び/又は
    前記反射光の光路を補正する、被検体に応じた補正板
    を、固定的にもしくは交換自在に備えたことを特徴とす
    る請求項1記載の断層像撮影装置。
  26. 【請求項26】 前記電子焦点制御部により得られた、
    前記所定点の情報が強調された受光信号に基づいて、被
    検体内の断層像を表示する表示部を備えたことを特徴と
    する請求項1記載の断層像撮影装置。
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