JP2826247B2 - ダクト用換気扇 - Google Patents

ダクト用換気扇

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JP2826247B2
JP2826247B2 JP5018036A JP1803693A JP2826247B2 JP 2826247 B2 JP2826247 B2 JP 2826247B2 JP 5018036 A JP5018036 A JP 5018036A JP 1803693 A JP1803693 A JP 1803693A JP 2826247 B2 JP2826247 B2 JP 2826247B2
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陽英 政田
剛之 川勢
隆一 富永
圭二 原田
晃 三船
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Sanyo Denki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に浴室の天井面や側
面に取り付けられ、屋外と本体とをダクトによって連通
し、浴室内の空気を換気するダクト用換気扇に関する。
【0002】
【従来の技術】従来例を図14により説明すると、30
は本体ケース31が取り付けられた天井板であり、本体
ケース31はネジ32により天井板30に固定されてい
る。33は本体ケース31の上面に固定された電動機で
あり、この電動機33の回転軸34には送風羽根35が
取り付けられている。
【0003】36はダクト接続部であり、屋外に連通し
たダクト37と接続されている。よって、上記電動機3
3により吸気された室内の空気は、ダクト37を通じて
屋外に排気される。
【0004】38はケーシングであり、送風羽根35に
より吸引された風が、効率よく排気口39に集められる
ようになっている。40はグリルであり、線ばね41に
よりケーシング38の底部42に固着された保持具43
に係止されている。また底部42には中央に吸気口44
が形成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、浴室内は非
常に湿度が高いため、送風羽根35やケーシング38な
どに結露を生じ易く、特に送風羽根35に発生する結露
については、高速での送風羽根35の回転により遠心力
でこの結露が水滴となってケーシング38方向に飛散
し、その結果ケーシング38の底部42に結露水が溜ま
り、最終的には前記吸気口44から溢れ出て浴室内に滴
下する。
【0006】ところで、特開平3−195847号公報
には、浴室内への結露水滴下を防止するために、結露水
案内板を排気口側に下り傾斜させて設け、この結露水案
内板によって滴下した結露水をダクトへと案内するよう
にした浴室用換気扇が開示されている。
【0007】しかし、上記従来の構造は、吸気室内に結
露水案内板を新たに設けた構造であるため、吸気室内で
形成される気流が乱され、排気効率を低下させる。ま
た、結露水案内板を新たに設けるから、部品点数が増
え、コストが増すという欠点がある。
【0008】なお、実開昭59−189025号公報に
は、換気扇本体の底面と排気ダクトの底面とを連続した
下り勾配で換気口に接続した換気装置が開示されている
が、この装置は、送風羽根の下方に吸気口を有しないも
のであり、室内に結露水が滴下するということが元来生
じない構造である。また、特開平3−274340号公
報には、ケーシングの下方に別途、ドレン板を設け、こ
のドレン板に滴下した結露水をホースにて室外に導く構
造が開示されているが、かかる構造においても、上記ド
レン板やホースを新たに設けるために、部品点数が増
え、コストが増すという欠点がある。
【0009】本発明は、上記の事情に鑑み、送風羽根の
下方に吸気口を有した構造のダクト用換気扇について、
部品点数を増やすことなく、また、排気効率を低下させ
ることなく、結露水の室内滴下を防止することができる
ダクト用換気扇を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るダクト用換
気扇は、上記の課題を解決するために、本体ケースの一
側面に排気口を形成し、この本体ケース内に装着された
電動機の回転軸に送風羽根を設け、この送風羽根の周囲
を、ケーシングの外縁側立設部により包囲し且つ、送風
羽根の下方は中央部に吸気口が形成され且つ当該吸気口
の周囲縁部に内縁側立設部を有した上記ケーシングの底
部によって覆われ、前記の排気口をダクト接続部及びダ
クトにて屋外に連通させたダクト用換気扇において、前
記ケーシングの底部における排気口側の底面の高さは、
前記吸気口の周囲縁部の内縁側立設部の高さより低く形
成されており、ケーシングの底部に滴下した結露水は前
記送風羽根の回転による気流に押されて進んで前記ダク
ト接続部に至るようになっており、前記ダクト接続部に
おける本体側接続口の底面も同様に前記吸気口の周囲縁
部の内側立設部の高さより低く形成され且つ、底面全体
としては前記本体側接続口からダクト側接続口に向かっ
て下り勾配に形成されていることを特徴とする。
【0011】また、この発明に係るダクト用換気扇は、
本体ケースの一側面に排気口を形成し、この本体ケース
内に装着された電動機の回転軸に送風羽根を設け、この
送風羽根の周囲をケーシングの外縁側立設部により包囲
し且つ、送風羽根の下方は中央部に吸気口が形成され且
つ当該吸気口の周囲縁部に内縁側立設部を有した上記ケ
ーシングの底部によって覆われ、前記の排気口をダクト
接続部及びダクトにて屋外に連通させたダクト用換気扇
において、前記ケーシングの底部における排気口側の底
面の高さは、前記吸気口の周囲縁部の内縁側立設部の高
さより低く形成され、前記ダクト接続部における本体側
接続口の底面も同様に前記吸気口の周囲縁部の内縁側立
設部の高さより低く形成され且つ、底面全体としては前
記本体側接続口からダクト側接続口に向かって下り勾配
に形成されているとともに、前記ケーシングの底部上面
には、前記周囲縁部の側から前記排気口の開口部のうち
吸気口に近い部分に至る仕切り堰が形成されていること
を特徴とする。
【0012】また、この発明に係るダクト用換気扇は、
本体ケースの一側面に排気口を形成し、この本体ケース
内に装着された電動機の回転軸に送風羽根を設け、この
送風羽根の周囲をケーシングの外縁側立設部により包囲
し且つ、送風羽根の下方は中央部に吸気口が形成され且
つ当該吸気口の周囲縁部に内縁側立設部を有した上記ケ
ーシングの底部によって覆われ、前記の排気口をダクト
接続部及びダクトにて屋外に連通させたダクト用換気扇
において、前記ケーシングの底部における排気口側の底
面の高さは、前記吸気口の周囲縁部の内縁側立設部の高
さより低く形成され、前記ダクト接続部における本体側
接続口の底面も同様に前記吸気口の周囲縁部の内縁側立
設部の高さより低く形成され且つ、底面全体としては前
記本体側接続口からダクト側接続口に向かって下り勾配
に形成され、前記ケーシングの底部上面には、前記周囲
縁部の側から前記排気口の開口部のうち吸気口に近い部
分に至る線上に堤部を有した溝が形成されると共に、ダ
クト接続部には、上記溝に連続する底面を有した溝が形
成されていることを特徴とする。
【0013】前記ケーシングの底部は、底面全体として
前記排気口側に向かって下り勾配に形成されていてもよ
い。前記ダクトは、ダクト接続部側から屋外排気口側に
向かって下り勾配する底面を有していてもよい。前記ケ
ーシングの底部とダクト接続部とダクトとは連続して下
り勾配する底面を有して接続されていてもよい。前記送
風羽根の下面と前記吸気口の周囲縁部の内縁側立設部の
上面との間隔は、2.0mm未満に設定されていてもよ
い。前記ダクト接続部の内壁面には、その底面部に停滞
する結露水を吸水する吸水部材が付設されていてもよ
い。前記ダクトの内壁面には、その底面部に停滞する結
露水を吸水する吸水部材が付設されていてもよい。
【0014】
【作用】上記の構成によれば、換気扇内で発生した結露
水は、前記ケーシングの底部に滴下し、この底部に溜ま
る。この底部における排気口側の底面の高さは、吸気口
の周囲縁部の内縁側立設部の高さより低く形成されてい
るため、底部に溜まった結露水は吸気口から溢れ出るこ
となく前記排気口側へ流れてダクト接続部に至る。ダク
ト接続部における本体側接続口の底面も同様に前記吸気
口の周囲縁部の内縁側立設部の高さより低く形成されて
いるため、前記底部に溜まった結露水は前記吸気口から
溢れ出る前にダクト接続部の本体側接続口を通過する。
本体側接続口を通過した結露水は、ダクト側へ下り勾配
に形成された底面上を流れてダクトに至り、屋外へ排出
されることになる。
【0015】ここに、上記ケーシングの底部は、滴下し
た結露水をダクト接続部へと導く結露水案内板として機
能するものであるが、このケーシングの底部はケーシン
グ内に負圧室を形成して排気効率を高めるために元から
備えられているものであり、新たに結露水案内板を設け
た構造のものではないから、部品点数は増加せず、排気
効率の低下も生じない。
【0016】本発明の第1実施例を、図1ないし図3に
基づいて説明すれば、以下の通りである。1は本実施例
における換気扇本体である。この換気扇本体1における
本体ケース2の内部上方には電動機3が固定されてい
る。電動機3の回転軸4には送風羽根5が固定され、電
動送風機を形成している。前記の送風羽根5は、ケーシ
ング6の外縁側立設部にて形成された吸気室内に配設さ
れたものであり、その下方に位置するオリフィス形状を
した吸気口7から室内空気を吸気し、側方に位置する排
気口8から室外へと排気する。
【0017】また、前記送風羽根5の下方は、前記の吸
気口7が形成された上記ケーシング6の底部6aによっ
て覆われている。そして、前記底部6aにおける排気口
8側の底面Yの高さは、前記吸気口7の周囲縁部の内縁
側立設部Xの高さより低く形成されると共に、底面全体
としては前記排気口8側に向かって下り勾配に形成され
ている。
【0018】9は換気扇本体1の下部開口を覆うグリル
であり、このグリル9はばね材からなるグリル支持具1
0にて前記底部6aから垂下された係止部材25に着脱
自在に装着され、補修や換気扇本体1内の掃除の際に
は、これを容易に取り外せるようになっている。
【0019】11はダクト接続部14に一体的に形成さ
れたダクト取付板である。ダクト取付板11は、そのフ
ランジ部11aにて天井板26に形成された開口の縁部
に固定され、天井裏へと立ち上がるように配置される。
【0020】ダクト取付板11の下部には、図2に示す
ように、係止孔16が穿孔されており、またこの係止孔
16に対応する本体ケース2の側面下部には係止爪17
が形成されている。係止爪17は係止片18上に突設さ
れているが、この係止片18は2本の切欠き19,19
にて形成され、弾性を有している。また、係止爪17は
上方に向かって傾斜しているために、換気扇本体1のダ
クト取付板11への装着の際には、係止片18が押され
ながら挿入され、完全に挿入された状態で係止爪17と
係止孔16が完全に係合して取り付けが完了する。この
状態では係止爪17と係止孔16の係合により換気扇本
体1とダクト取付板11が一体化し、換気扇本体1がダ
クト取付板11から容易に抜け落ちることもない。ま
た、ダクト取付板11から換気扇本体1を取り外す際に
は、係止片18を換気扇本体1の内側へ変形させること
によって、係止爪17と係止孔16との係合を解除して
やればよい。
【0021】ダクト接続部14は、前記図1に示すよう
に、二重構造をなし、外部構造は後述するダクト13の
装着が容易に行えるように円筒のテーパ形状をなす。一
方、内部構造は通気口として機能するものであり、本体
側接続口の底面Zは前記吸気口7の周囲縁部の内縁側立
設部Xの高さより低くなるように、本実施例では、底部
6aにおける排気口8側の底面Yの高さと同一の高さに
形成され且つ、底面全体としては前記本体側接続口から
ダクト側接続口に向かって下り勾配に形成されている。
【0022】また、前記の内部構造であるところの通気
口内には、シャッター15が装着されている。このシャ
ッター15は、アルミ材などの薄板で形成され、非常に
軽量であるため、電動送風機の送風羽根5の回転による
室内空気の排気気流により、その風圧で押し上げられ、
排気口8が開口される。また、通常使用されていない状
態では、排気口8を塞いでおり、外気の室内への逆流を
防いでいる。
【0023】13はダクト接続部14に装着されたダク
トであり、このダクト13は屋外排気口側に向かって下
り勾配に設けられる。即ち、前記ケーシング6の底部6
aとダクト接続部14とダクト13とは連続した下り勾
配を有する底面によって接続される。
【0024】上記の構成によれば、換気扇内で発生した
結露水は、前記ケーシング6の底部6aに滴下し、この
底部6aに溜まった結露水は、前記ダクト接続部14を
経てダクト13へと流れて屋外に排出されるため、結露
水の室内への滴下が防止される。
【0025】特に、本実施例では、ケーシング6の底部
6aについても、前記排気口8側に向けて下り勾配に設
けているので、底部6aに溜まった結露水をより効果的
に排気口8へ向けて流すことができる。また、ダクト接
続部14を経た結露水はダクト13に流れ込むが、この
ダクト13についても、屋外排気口側に向けて下り勾配
に設けているので、結露水の屋外排出を効果的に行わせ
ることができる。
【0026】ここに、上記ケーシング6の底部6aは、
滴下した結露水をダクト接続部14へと導く結露水案内
板として機能するものであるが、このケーシング6の底
部6aはケーシング内に負圧室を形成して排気効率を高
めるために元から備えられているものであり、新たに結
露水案内板を設けた構造のものではないから、部品点数
は増加せず、排気効率の低下も生じない。
【0027】本発明の第2実施例を、図4に基づいて説
明する。
【0028】前記の実施例1で説明したように、ダクト
13は屋外に向かって下り傾斜するように設けられるた
め、天井板26から前記底部6aまでの高さを高く確保
する必要がある。従って、上記底部6aが高くなった分
だけ送風羽根5や電動機3などを上方へ移動させなけれ
ばならず、換気扇本体1の高さが高くなる。
【0029】本実施例のダクト用換気扇は、ダクト13
における下り勾配を確保しつつ、換気扇本体1をダクト
接続部14の上面と同程度の高さに構成したことを特徴
とするものである。
【0030】即ち、送風羽根5として、薄型の送風羽根
5′を用いている。この薄型の送風羽根5′は、その厚
みを薄くすることによる吸気効率の減少分を補うよう
に、その径を大きくしている。
【0031】上記の構成によれば、換気扇本体1の高さ
が低く抑えられ、建築躯体27と天井板26との間隔が
狭い建築物についても、本発明のダクト用換気扇の取付
が可能となる。
【0032】なお、前述したように、天井板26から前
記底部6aまでの高さを高く確保するために、換気扇本
体1の高さが高くなるという不都合を生じるが、その反
面、天井板26とダクト接続部14との間に空間的な余
裕が形成されるため、ダクト接続の作業性が良くなる。
更に、本体ケース2のフランジ部に対応した天井板26
の裏側位置に補強部材28を配設することが可能とな
り、天井板26が薄い場合においても、換気扇本体1を
天井板26に確実に固定することができるようになると
いった利点がある。
【0033】本発明の第3実施例を、図5及び図6に基
づいて説明する。
【0034】前記の実施例によれば、底部6aに溜まっ
た結露水は、送風機による風の流れに押されてダクト接
続部14を経てダクト13へと流れて排出されることに
なるが、底部6aとダクト接続部14が異なる素材で形
成されているような場合には、底部6aの排気口側底面
Yからダクト接続部14の本体側接続口の底面Zへスム
ーズに結露水が流れず、即ち、せき止められたようにな
り、この結露水はケーシングの咽部(図中W部分)方向
に向かって流れる。このとき、W部分の底部面積が小さ
いために、このW部分に結露水が集まると、結露水はW
部分付近の吸気口7の周囲縁部の内縁側立設部X(図中
V部)を越えて浴室内に滴下することがある。
【0035】そこで、本実施例では、底部6a上に仕切
り堰29を、排気口8とW部分との間を通るように設け
ている。即ち、この仕切り堰29は、送風機による風の
流れに押されて流される結露水のこの流れを妨げないよ
うに、前記排気口8に面する周囲縁部の内縁側立設部X
の頂部に起点を有し、周囲縁部の内縁側立設部Xの接線
方向に向かって延び、途中で折れて排気口8とW部分と
の間を通って、前記排気口8の開口部のうち吸気口7に
近い部分に到るように配置される。
【0036】上記の構成によれば、結露水が前記W部分
に向かって流れようとするのを、前記仕切り堰29にて
阻止し、結露水を確実にダクト接続部14へと導くこと
が可能になる。
【0037】本発明の第4実施例を、図7及び図8に基
づいて説明する。
【0038】本実施例のダクト用換気扇は、上記の第3
実施例と同様、底部6a上に仕切り堰29を設けたもの
であるが、この仕切り堰29は、排気口8から比較的遠
い位置の周囲縁部の内縁側立設部Xに起点を有し、その
接線方向に向かって延び、途中で折れ、吸気口7の円弧
に沿って曲がり、排気口8とW部分との間を通って、前
記排気口8の開口部のうち吸気口7に近い部分に到るよ
うに配置される。
【0039】上記の構成によっても、結露水が前記W部
分に向かって流れようとするのを、前記仕切り堰29に
て阻止し、結露水を確実にダクト接続部14へと導くこ
とが可能になる。
【0040】本発明の第5実施例を、図9及び図10に
基づいて説明する。
【0041】ケーシング6の底部6a上には、前記周囲
縁部の内縁側立設部Xを起点にしてその接線方向に延
び、この周囲縁部の内縁側立設Xと前記排気口8との間
を通って、前記排気口8の開口部のうち吸気口7に近い
部分に到る線上に仕切り堰29が設けられる。そして、
底部6aには、上記仕切り堰29側に向かって底部6a
の中程から下り傾斜し、上記仕切り堰29の所で立ち上
がって堤部をなす溝Uが形成されている。更に、ダクト
接続部14の底面には、上記溝Uに対応する溝U′が形
成され、両溝U,U′は同じ高さで連続するようになっ
ている。
【0042】上記の構成によれば、前記W部分に向かっ
て流れようとする結露水は前記の溝U,U′に流れ込
み、この溝U,U′に案内されて確実にダクト接続部1
4へと導かれることになる。
【0043】本発明の第6実施例を、図11及び図12
に基づいて説明する。
【0044】前記ダクト13と接続される側のダクト接
続部14の内壁面、及びダクト13の内壁面には、結露
水流路となる底面部を開放した吸水部材50が付設され
ている。吸水部材50は、例えば、布或いはスポンジ等
からなり、毛細管現象により水を吸収してこれを保持す
る一方、低湿度下で比較的容易に乾燥し得るものでもあ
る。また、吸水部材50の最下端位置は、前記吸気口7
の周囲縁部Xの高さと略同程度或いはそれよりも低くな
るように設定されている。
【0045】上記の構成によれば、前記ケーシング6の
底部6a上及びダクト接続部14の底面上に結露水が停
滞したとしても、この停滞した結露水は、吸気口7の周
囲縁部Xを越えて室内に滴下する前に吸水部材50に吸
い上げられるため、結露水の流れに不良が生じた場合で
も結露水の室内滴下は防止される。また、前記ダクト1
3に付設された吸水部材50により、結露水の室内滴下
防止効果は一層高められることになる。
【0046】ところで、前述した各実施例においては、
結露水の屋外排出を効果的に行わせるために、ダクト1
3を屋外に排気口に向けて下り勾配を設けているが、建
築物の構造によってはダクト13に対して適当な下り勾
配を設けられない場合がある。この第6の実施例にあっ
ては、ダクト13に下り勾配が設けられず、屋外排気口
に結露水が流れない場合にも、吸水部材50により結露
水を吸い上げるので、結露水の室内滴下を防止できる。
従って、この第6の実施例によれば建築物の構造に左右
されずダクト用換気扇を取り付けることができる。
【0047】なお、上記の吸水部材50はシャッター1
5を境にして屋外側に位置する。従って、電動送風機の
送風停止時、吸水部材50は外気下におかれることにな
り、冬場などの空気の乾燥した気候条件下では、前記吸
収した結露水は比較的容易に蒸発することになる。
【0048】ところで、第1実施例から第6実施例に示
したダクト用換気扇によって結露水の浴室内滴下を防止
することができるが、過酷な条件下、即ち、激しく湯煙
が生ずるような条件下で実際に換気試験を行うと、僅か
ではあるが結露水の浴室内への滴下を生じることが明ら
かになった。また、このときの結露水の滴下水量は、送
風羽根5の下面と周囲縁部の内縁側立設部Xの上面との
間の間隔A(図13参照)に左右されるという試験結果
が得られた。
【0049】このように間隔Aによって結露水の滴下水
量が左右されるのは、以下の理由によるものと考えられ
る。即ち、図13に示すダクト用換気扇において、図中
矢印で示すように、送風羽根5の下面と周囲縁部の内縁
側立設部Xの上面との間に隙間Aが存在すると、ケーシ
ング6内の空気が前記の隙間Aを通ってケーシング6外
に出て再び送風羽根5による吸引でケーシング6内に引
き込まれる空気の流れが形成され、この空気の流れに押
されて底部6a上に停滞する結露水が周囲縁部の内縁側
立設部Xを越えて浴室内に滴下すると考えられる。
【0050】以下に、図13の構造のダクト用換気扇を
実際にユニットバスの天井面に取り付け、送風羽根5の
下面と周囲縁部Xの上面との間の間隔Aを色々と変え
て、そのときの浴室内への結露水の滴下水量を計測した
結果を示す。
【0051】〔試験条件〕 イ.ユニットバスの大きさ:1坪 ロ.外気温度:約5℃〜7℃ ハ.浴槽に45℃の湯を15リットル/分で15分間蛇
口から給湯し、次に45℃の湯を15リットル/分で1
時間シャワーにより給湯し、その後15分間は給湯を中
止し、合計1時間30分の間、換気扇を運転したときの
浴室内への滴下水量を測定。なお、溢水は排水口より排
水。 ニ.間隔Aが3.0mm、2.0mm、1.5mm、及
び1.0mmの4種類の場合について試験した。
【0052】〔試験結果〕 イ.間隔Aが3.0mmの場合:15cc ロ.間隔Aが2.0mmの場合:7cc ハ.間隔Aが1.5mmの場合:0cc ニ.間隔Aが1.0mmの場合:0cc
【0053】また、図14に示す従来構造のダクト用換
気扇においては、一般的に間隔Aは5.0mm〜10.
0mmであり、前記従来構造のもので間隔Aが5.0m
mのものについて上記と同じ試験条件の下で試験を行な
ったところ浴室内への滴下水量は85ccであった。
【0054】これらのことから本発明のダクト用換気扇
が結露水の室内滴下防止に非常に有向であり、また、前
記送風羽根5の下面と周囲縁部の内縁側立設部Xの上面
との間の間隔Aは、2.0mm未満であることが望まし
いといえる。
【0055】一方、ケーシング6の底部6a上に停滞す
る結露水は、表面張力により周囲縁部の内縁側立設部X
の上面を越えて盛り上がるおそれがある。前記の隙間A
があまり狭いと、送風羽根5が表面張力で盛り上がった
結露水を飛び散らせることになり、却って滴下水量を増
やすことになる。このような弊害を生じさせない為に、
前記の隙間Aは、0.8mm以上であることが望まし
い。
【0056】なお、ケーシング6の底部6a上に仕切り
堰29を設ける場合には、この仕切り堰29の高さを考
慮して前記の隙間Aを決定すればよい。
【0057】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、既設の
ケーシングの底部に結露水案内板の機能を持たせるた
め、部品点数を増やすことなく、また、排気効率を低下
させることなく、結露水の室内滴下を防止できるという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るダクト用換気扇の縦
断面図である。
【図2】本発明の第1実施例に係るダクト用換気扇の斜
視図である。
【図3】本発明の第1実施例に係るダクト用換気扇の底
面図である。
【図4】本発明の第2実施例に係るダクト用換気扇の縦
断面図である。
【図5】本発明の第3実施例に係るダクト用換気扇の縦
断面図である。
【図6】本発明の第3実施例に係るダクト用換気扇の横
断面上面図である。
【図7】本発明の第4実施例に係るダクト用換気扇の縦
断面図である。
【図8】本発明の第4実施例に係るダクト用換気扇の横
断面上面図である。
【図9】本発明の第5実施例に係るダクト用換気扇の縦
断面図である。
【図10】本発明の第5実施例に係るダクト用換気扇の
横断面上面図である。
【図11】本発明の第6実施例に係るダクト用換気扇の
縦断面図である。
【図12】図11のB−B矢視断面図である。
【図13】本発明のダクト用換気扇の送風羽根下面と周
囲縁部上面との間の隙間を示した縦断面図である。
【図14】従来のダクト用換気扇の縦断面図である。
【符号の説明】
1 換気扇本体 2 本体ケース 3 電動機 5 送風羽根 6 ケーシング 6a 底部 7 吸気口 8 排気口 13 ダクト 14 ダクト接続部 29 仕切り堰 X 吸気口の周囲縁部の内縁側立設部 Y 底部の排気口側底面 Z ダクト接続部の本体側接続口の底面 U 溝 U′ 溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 富永 隆一 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 原田 圭二 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 三船 晃 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−195847(JP,A) 特開 平3−274340(JP,A) 実開 昭57−24430(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24F 7/06,7/10

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体ケースの一側面に排気口を形成し、
    この本体ケース内に装着された電動機の回転軸に送風羽
    根を設け、この送風羽根の周囲を、ケーシングの外縁側
    立設部により包囲し且つ、送風羽根の下方は中央部に吸
    気口が形成され且つ当該吸気口の周囲縁部に内縁側立設
    部を有した上記ケーシングの底部によって覆われ、前記
    の排気口をダクト接続部及びダクトにて屋外に連通させ
    たダクト用換気扇において、 前記ケーシングの底部における排気口側の底面の高さ
    は、前記吸気口の周囲縁部の内縁側立設部の高さより低
    く形成されており、ケーシングの底部に滴下した結露水
    は前記送風羽根の回転による気流に押されて進んで前記
    ダクト接続部に至るようになっており、前記ダクト接続
    部における本体側接続口の底面も同様に前記吸気口の周
    囲縁部の内側立設部の高さより低く形成され且つ、底面
    全体としては前記本体側接続口からダクト側接続口に向
    かって下り勾配に形成されていることを特徴とするダク
    ト用換気扇。
  2. 【請求項2】 本体ケースの一側面に排気口を形成し、
    この本体ケース内に装着された電動機の回転軸に送風羽
    根を設け、この送風羽根の周囲をケーシングの外縁側立
    設部により包囲し且つ、送風羽根の下方は中央部に吸気
    口が形成され且つ当該吸気口の周囲縁部に内縁側立設部
    を有した上記ケーシングの底部によって覆われ、前記の
    排気口をダクト接続部及びダクトにて屋外に連通させた
    ダクト用換気扇において、 前記ケーシングの底部における排気口側の底面の高さ
    は、前記吸気口の周囲縁部の内縁側立設部の高さより低
    く形成され、前記ダクト接続部における本体側接続口の
    底面も同様に前記吸気口の周囲縁部の内縁側立設部の高
    さより低く形成され且つ、底面全体としては前記本体側
    接続口からダクト側接続口に向かって下り勾配に形成さ
    れているとともに、前記ケーシングの底部上面には、前
    記周囲縁部の側から前記排気口の開口部のうち吸気口に
    近い部分に至る仕切り堰が形成されていることを特徴と
    するダクト用換気扇。
  3. 【請求項3】 本体ケースの一側面に排気口を形成し、
    この本体ケース内に装着された電動機の回転軸に送風羽
    根を設け、この送風羽根の周囲をケーシングの外縁側立
    設部により包囲し且つ、送風羽根の下方は中央部に吸気
    口が形成され且つ当該吸気口の周囲縁部に内縁側立設部
    を有した上記ケーシングの底部によって覆われ、前記の
    排気口をダクト接続部及びダクトにて屋外に連通させた
    ダクト用換気扇において、 前記ケーシングの底部における排気口側の底面の高さ
    は、前記吸気口の周囲縁部の内縁側立設部の高さより低
    く形成され、前記ダクト接続部における本体側接続口の
    底面も同様に前記吸気口の周囲縁部の内縁側立設部の高
    さより低く形成され且つ、底面全体としては前記本体側
    接続口からダクト側接続口に向かって下り勾配に形成さ
    れ、前記ケーシングの底部上面には、前記周囲縁部の側
    から前記排気口の開口部のうち吸気口に近い部分に至る
    線上に堤部を有した溝が形成されると共に、ダクト接続
    部には、上記溝に連続する底面を有した溝が形成されて
    いることを特徴とするダクト用換気扇。
  4. 【請求項4】 前記ケーシングの底部は、底面全体とし
    て前記排気口側に向かって下り勾配に形成されているこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    のダクト用換気扇。
  5. 【請求項5】 前記ダクトは、ダクト接続部側から屋外
    排気口側に向かって下り勾配する底面を有していること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の
    ダクト用換気扇。
  6. 【請求項6】 前記ケーシングの底部とダクト接続部と
    ダクトとは連続して下り勾配する底面を有して接続され
    ていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれ
    かに記載のダクト用換気扇。
  7. 【請求項7】 前記送風羽根の下面と前記吸気口の周囲
    縁部の内縁側立設部の上面との間隔は、2.0mm未満
    に設定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項
    3のいずれかに記載のダクト用換気扇。
  8. 【請求項8】 前記ダクト接続部の内壁面には、その底
    面部に停滞する結露水を吸水する吸水部材が付設されて
    いることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか
    に記載のダクト用換気扇。
  9. 【請求項9】 前記ダクトの内壁面には、その底面部に
    停滞する結露水を吸水する吸水部材が付設されているこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    のダクト用換気扇。
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