JP2825940B2 - 信号処理装置及び信号処理方法 - Google Patents

信号処理装置及び信号処理方法

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章文 井手
章 池谷
正一 西野
達郎 重里
知代子 松見
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、信号処理装置及び信号処理方法に関し、特
に画像信号のブロック化に関するものである。
従来の技術 一般に、画像信号は情報量が非常に大きいため記録あ
るいは伝送を行うに際して、圧縮符号化により情報量を
削減する方法が有力な手段として用いられている。ここ
で、画像をブロックに分割しブロック単位で符号化を行
う方法はその手段の一つであり、代表的なものとして直
交変換符号化を挙げることができる。以下、現行方式の
コンポーネント信号に対して直交変換符号化を適用する
場合のブロック化について説明する。
現行方式のコンポーネント信号を扱う場合の標本化周
波数として、 Y :fs =13.5M Hz R−Y:fs/2=6.75M Hz B−Y:fs/2=6.75M Hz が規格化されている。ここで、垂直ライン数525本の信
号を考えた場合、1フィールドの有効画素数及び有効ラ
イン数は表1のようになる。
表1のように標本化された信号は、有効画素数、有効ラ
イン数ともに8の整数倍であるので、8画素×8ライン
のブロックに分割することが可能であり、この場合のブ
ロック数は、表2に示す通りである。
次に、以上のブロック化を行う信号処理装置について
例を挙げて説明する。第4図は、従来の信号処理装置の
例を示した図であり、第4図において、1は入力端子で
あり、2は入力信号をディジタル信号に変換するA/D変
換器、3はディジタル化された信号を(8画素×8ライ
ン)のブロックに分割するブロック化器であり、4,7は
スイッチ、5,6は8ライン分の容量を持つメモリであ
る。最後に8はブロック化された信号に対して離散コサ
イン変換(DCT)を行うDCT演算器である。以下に、従来
の信号処理装置の動作を説明する。
端子1から入力された信号は、A/D変換器2でディジ
タル信号に変換され、ブロック化器3でブロック化が行
われる。ブロック化は、第5図(a)に示すように8ラ
イン分のデータをメモリに順に書き込み、第5図(b)
に示すようにブロック単位で読み出しを行うことによっ
て実現できる。ここで、2個のメモリ5,6の読み出し書
き込みを8ライン単位で切り替え、メモリ5の書き込み
中にメモリ6からの読み出しを行い、逆にメモリ6の書
き込み中にメモリ5からの読み出しを行う。このよう
な、書き込み読み出しのメモリの選択はスイッチ4,7に
よって行う。スイッチ7で選択されたメモリからブロッ
ク単位の順番でデータが出力されDCT演算装置8によっ
てDCT演算を行う。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、前記した信号処理装置においては、以
下に示す課題を有している。
前記した標本化周波数で標本化された信号は、輝度信
号(Y)、色差信号(R−Y、B−Y)とも水平画素数
が8の整数倍であるため、容易に(8画素×8ライン)
のブロックに分割することができたが、異なった標本化
周波数を用いた場合例えば6.75M Hzで標本化された色差
信号に対して間引き処理を行って標本化周波数を3.375M
Hzとした場合には、水平画素数が180となり8の倍数に
一致しなくなる。
本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、水平画素数が
1つのブロックの水平画素数の整数倍に等しくない場合
に対応したブロック分割を実現する信号処理装置を提供
することを目的とする。
課題を解決するための手段 4の倍数個であって8の倍数個でない水平画素数と16
の倍数個の垂直方向のライン数とを有する1画面分の画
像信号を8水平画素×8ラインのブロックに分割し、前
記8水平画素×8ラインに分割しきれなかった4水平画
素×8ラインの小ブロックは、前記垂直方向の前記小ブ
ロックを2つ足し合わせて8水平画素×8ラインの前記
ブロックを形成することを特徴とする信号処理方法。
作用 本発明は前記した構成により、水平画素数がmの整数
倍に等しくない画像信号を(m画素×nライン)のブロ
ックに分割する場合に、前記ブロックの他に(j画素×
nライン)の小ブロックが発生するが、このような小ブ
ロックを複数個集めて(m画素×nライン)のブロック
を構成することにより、画面全体を(m画素×nライ
ン)のブロックに分割することができる。
実施例 以下、本発明の実施例を添付図面を用いて説明する。
第1図は、本発明による信号処理装置の一実施例を示
した図である。第1図において、1は色差信号の入力端
子であり、2は入力信号をディジタル信号に変換するA/
D変換器、101は間引き帯域制限を行う低域フィルタ、10
2は1画素おきに画素を間引く間引き回路、103はブロッ
ク化器であり、104,108はスイッチ105,106,107は8ライ
ン分の容量を有するメモリである。また、109はDCT演算
器である。以下に、本実施例の動作を説明する。
端子1から入力された色差信号をA/D変換器2によっ
て標本化周波数6.75M Hzでディジタル信号に変換する。
次に、間引きによる折返し歪を防ぐために低域フィルタ
101で(3.375/2)M Hz以上の周波数成分を減衰させ、間
引き回路102で間引きを行うことにより、水平方向の画
素数はもとの画素数の半分になる。次に、ブロック化器
103で(8画素×8ライン)のブロックにブロック化を
行うが、前記したように間引きを行った後の水平画素数
は180となり8の整数倍になっていないため、第2図
(a)のA23,B23に示すように水平方向の各23番目のブ
ロックのみが(4画素×8ライン)の異なった大きさの
小ブロックとなる。そこで、第2図(b)に示すよう
に、隣接するA23とB23とをまとめて(8画素×8ライ
ン)の一つのブロックとする。この場合垂直方向のブロ
ック数は2の倍数であるから、合計(45×15)個のブロ
ックに分割できることになる。
以上説明したブロック化を行うのがブロック化器103
であり、8ライン分のメモリを3個有し、3個のメモリ
のうち1個を書き込み用に、残りの2個を読み出し用に
用い、8ライン単位で書き込み読み出しの切り替えを行
うことにより、前記したブロック化が実現できる。すな
わち、メモリ105,106を読み出し用に、メモリ107を書き
込み用に用いる場合には、第3図(a)に示すように、
8ライン分のデータをメモリ107に順に書き込み、同時
に、第3図(b)に示すようにブロック単位でメモリ10
5,106から交互に読み出しを行う。この場合、スイッチ1
04は書き込み用にメモリ107を選択し、スイッチ108は読
み出し用としてブロック単位でメモリ105とメモリ106と
を交互に選択する。
ここで、第2図(b)に示すように、隣接する小ブロ
ックを一つにまとめてブロック化した場合、2つの小ブ
ロック間に相関が無いと、DCT演算器109による変換によ
って高域成分が発生し圧縮の効率が低下するが、著しい
画質劣化は発生しない。また、一般の画像信号では、隣
接する小ブロック間の相関が強い確率が高いため、特に
大きな問題とはならない。
以上説明したように、本実施例によれば、隣接する
(4画素×8ライン)のブロックを1つにまとめて(8
画素×8ライン)のブロックとすることにより、全画面
を(8画素×8ライン)のブロックに分割することが可
能であり、かつ実現も容易である。
なお、本実施例においては現行方式コンポーネント信
号に対して、(8画素×8ライン)単位のブロック化を
行う場合を取り上げたが、画素数とブロックの大きさに
ついては、本実施例で説明したものと同様の関係となる
ものに対して適用することが可能である。
発明の効果 以上説明したように本発明によれば、画像信号をブロ
ックに分割するにあたり、水平画素数が1つのブロック
の水平画素数の整数倍に等しくない場合においても、容
易にブロック分割を実現することができその効果は高
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による一実施例の信号処理装置のブロッ
ク図、第2図はブロックに分割する方法を示した説明
図、第3図は本発明による一実施例の信号処理装置にお
けるメモリへの書き込みとメモリからの読み出し方法を
示した説明図、第4図は従来の信号処理装置のブロック
図、第5図は従来の信号処理装置におけるメモリへの書
き込みとメモリからの読み出し方法を示した説明図であ
る。 3,103……ブロック化器、4,7,104,108……スイッチ、5,
6,105,106,107……8ラインメモリ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井手 章文 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 池谷 章 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 西野 正一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 重里 達郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 松見 知代子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−309764(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】4の倍数個であって8の倍数個でない水平
    画素数と16の倍数個の垂直方向のライン数とを有する1
    画面分の画像信号を8水平画素×8ラインのブロックに
    分割し、前記8水平画素×8ラインに分割しきれなかっ
    た4水平画素×8ラインの小ブロックについては2つ足
    し合わせて8水平画素×8ラインの前記ブロックを形成
    することを特徴とする信号処理方法。
  2. 【請求項2】4の倍数個であって8の倍数個でない水平
    画素数と16の倍数個の垂直方向のライン数とを有する1
    画面分の画像信号を8水平画素×8ラインのブロックに
    分割し、前記8水平画素×8ラインに分割しきれなかっ
    た4水平画素×8ラインの小ブロックについては2つ足
    し合わせて8水平画素×8ラインの前記ブロックを形成
    する手段を有することを特徴とする信号処理装置。
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