JP2825788B2 - バッキングロールのたわみ防止装置 - Google Patents
バッキングロールのたわみ防止装置Info
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- JP2825788B2 JP2825788B2 JP8082416A JP8241696A JP2825788B2 JP 2825788 B2 JP2825788 B2 JP 2825788B2 JP 8082416 A JP8082416 A JP 8082416A JP 8241696 A JP8241696 A JP 8241696A JP 2825788 B2 JP2825788 B2 JP 2825788B2
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- JP
- Japan
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- backing roll
- liquid
- nozzle box
- deflection
- coating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Coating Apparatus (AREA)
- Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
- Controlling Rewinding, Feeding, Winding, Or Abnormalities Of Webs (AREA)
- Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイコータ塗布に
おいて、回転しながら外周に支持した塗布基材を連続搬
送するバッキングロールのたわみ防止装置に関するもの
である。
おいて、回転しながら外周に支持した塗布基材を連続搬
送するバッキングロールのたわみ防止装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ダイコータにより金属、樹脂、紙等の帯
状塗布基材の表面に塗膜厚が均一で光沢のある美しい塗
布面を形成するには、塗料を吐出するダイ本体の先端リ
ップ部と、バッキングロールに支持されつつ上記先端リ
ップ部近傍を連続搬送される塗布基材との間のギャップ
が常時一定に保持されている必要がある。そのため塗布
開始前に、バッキングロールに対するダイ本体の位置を
微調整して、上記ギャップが基材幅方向にわたって均一
な最適ギャップになるように初期設定する。この最適ギ
ャップは塗布基材の種類や塗布仕様によって異なるが、
一般にウエット時の塗膜厚の1.0〜1.6倍程度、具
体的には塗布基材が溶融亜鉛めっき鋼帯の場合、20〜
80μmの範囲内で数ミクロンオーダで設定される。そ
の後、バッキングロールを回転させて塗布基材を連続搬
送するとともに、ダイ本体に塗料を供給して塗布を開始
する。
状塗布基材の表面に塗膜厚が均一で光沢のある美しい塗
布面を形成するには、塗料を吐出するダイ本体の先端リ
ップ部と、バッキングロールに支持されつつ上記先端リ
ップ部近傍を連続搬送される塗布基材との間のギャップ
が常時一定に保持されている必要がある。そのため塗布
開始前に、バッキングロールに対するダイ本体の位置を
微調整して、上記ギャップが基材幅方向にわたって均一
な最適ギャップになるように初期設定する。この最適ギ
ャップは塗布基材の種類や塗布仕様によって異なるが、
一般にウエット時の塗膜厚の1.0〜1.6倍程度、具
体的には塗布基材が溶融亜鉛めっき鋼帯の場合、20〜
80μmの範囲内で数ミクロンオーダで設定される。そ
の後、バッキングロールを回転させて塗布基材を連続搬
送するとともに、ダイ本体に塗料を供給して塗布を開始
する。
【0003】塗布基材が鋼帯の場合、連続搬送される鋼
帯にはかなりの張力が付加されている。具体的には、カ
ラーコート鋼帯塗装の塗布基材には、板厚0.16〜
1.2mm、板幅600〜1542mmの範囲内の溶融
亜鉛めっき鋼帯が一般に使用され、連続搬中の単位面積
(mm2)当たりの張力は2.5〜3.0kg程度にな
る。したがって、溶融亜鉛めっき鋼帯のうち断面積が最
大のものでは5000kgの張力がかかり、断面積が最
小のものでも300kgの張力がかかることになる。
帯にはかなりの張力が付加されている。具体的には、カ
ラーコート鋼帯塗装の塗布基材には、板厚0.16〜
1.2mm、板幅600〜1542mmの範囲内の溶融
亜鉛めっき鋼帯が一般に使用され、連続搬中の単位面積
(mm2)当たりの張力は2.5〜3.0kg程度にな
る。したがって、溶融亜鉛めっき鋼帯のうち断面積が最
大のものでは5000kgの張力がかかり、断面積が最
小のものでも300kgの張力がかかることになる。
【0004】上記のような鋼帯の張力によってバッキン
グロールには相当の荷重が作用し、金属円筒体からなる
バッキングロールにたわみを生じさせる。このバッキン
グロールのたわみによって鋼帯の表面も湾曲するため、
ダイ本体との間のギャップが鋼帯の中央部近傍で最も大
きくなり、鋼帯幅方向で塗膜厚が不均一になるという問
題がある。
グロールには相当の荷重が作用し、金属円筒体からなる
バッキングロールにたわみを生じさせる。このバッキン
グロールのたわみによって鋼帯の表面も湾曲するため、
ダイ本体との間のギャップが鋼帯の中央部近傍で最も大
きくなり、鋼帯幅方向で塗膜厚が不均一になるという問
題がある。
【0005】一方、バッキングロールの肉厚を厚く形成
してバッキングロールの最大たわみ量を数μmに抑える
ことは可能であるが、製造コストが高くなるため好まし
くない。また、たわみ防止用の支持ロールをバッキング
ロールに当接させて支持する方法も考えられるが、支持
ロール表面に塗料やゴミが付着した場合には却ってバッ
キングロールをたわませる原因となる。さらに、バッキ
ングロールの内部側に油圧吐出ノズルを設けてロールに
かかる荷重を直接支持する方法もあるが、ロール内部に
種々の機器を装着するため、設備が複雑になる欠点があ
る。
してバッキングロールの最大たわみ量を数μmに抑える
ことは可能であるが、製造コストが高くなるため好まし
くない。また、たわみ防止用の支持ロールをバッキング
ロールに当接させて支持する方法も考えられるが、支持
ロール表面に塗料やゴミが付着した場合には却ってバッ
キングロールをたわませる原因となる。さらに、バッキ
ングロールの内部側に油圧吐出ノズルを設けてロールに
かかる荷重を直接支持する方法もあるが、ロール内部に
種々の機器を装着するため、設備が複雑になる欠点があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、表面が鋼製の
バッキングロールに鋼帯によって大きな張力が付加され
た場合でもバッキングロールがたわむのを防ぎ、常に鋼
帯表面に均一な厚さの塗膜を形成する必要がある。
バッキングロールに鋼帯によって大きな張力が付加され
た場合でもバッキングロールがたわむのを防ぎ、常に鋼
帯表面に均一な厚さの塗膜を形成する必要がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決すべくなされたもので、第1発明のバッキングロー
ルのたわみ防止装置は、外周に支持した塗布基材を回転
しながら連続搬送するダイコータ塗布用バッキングロー
ルにおいて、搬送中の塗布基材の張力に基づきバッキン
グロールに作用する荷重に対し、これに釣り合う反力を
上記バッキングロールへ向かって吐出する液体の圧力に
よって作用させる液圧支持装置を設けたものである。
解決すべくなされたもので、第1発明のバッキングロー
ルのたわみ防止装置は、外周に支持した塗布基材を回転
しながら連続搬送するダイコータ塗布用バッキングロー
ルにおいて、搬送中の塗布基材の張力に基づきバッキン
グロールに作用する荷重に対し、これに釣り合う反力を
上記バッキングロールへ向かって吐出する液体の圧力に
よって作用させる液圧支持装置を設けたものである。
【0008】第2発明のバッキングロールのたわみ防止
装置は上記液圧支持装置が塗布基材支持領域の径方向反
対側でバッキングロールとの間に僅かの隙間を隔てて開
口するノズルボックスを有するとともに、このノズルボ
ックスに液体を供給する液体供給装置を接続したもので
ある。
装置は上記液圧支持装置が塗布基材支持領域の径方向反
対側でバッキングロールとの間に僅かの隙間を隔てて開
口するノズルボックスを有するとともに、このノズルボ
ックスに液体を供給する液体供給装置を接続したもので
ある。
【0009】第3発明のバッキングロールのたわみ防止
装置は、上記ノズルボックス内部を複数の仕切壁でバッ
キングロールの軸方向に沿って分割するとともに、分割
されたノズルボックスの各内部に上記液体供給装置から
選択的に液体を供給し得るようにしたものである。
装置は、上記ノズルボックス内部を複数の仕切壁でバッ
キングロールの軸方向に沿って分割するとともに、分割
されたノズルボックスの各内部に上記液体供給装置から
選択的に液体を供給し得るようにしたものである。
【0010】第4発明のバッキングロールのたわみ防止
装置は、上記ノズルボックスから流出した液体を回収す
るとともに、この回収した液体を上記液体供給装置を介
して上記ノズルボックスに再供給する液体循環装置を設
けたものである。
装置は、上記ノズルボックスから流出した液体を回収す
るとともに、この回収した液体を上記液体供給装置を介
して上記ノズルボックスに再供給する液体循環装置を設
けたものである。
【0011】第5発明のバッキングロールのたわみ防止
措置は、上記ノズルボックスに関してバッキングロール
の回転方向下流側においてバッキングロールに沿って当
接するドクターブレードを設けたものである。
措置は、上記ノズルボックスに関してバッキングロール
の回転方向下流側においてバッキングロールに沿って当
接するドクターブレードを設けたものである。
【0012】第6発明のバッキングロールのたわみ防止
装置は、外周に支持した塗布基材を回転しながら連続搬
送するダイコータ塗布用バッキングロールを両端面を閉
じた円筒体に形成するとともに、その内部に液体を所定
圧力で充満させたものである。
装置は、外周に支持した塗布基材を回転しながら連続搬
送するダイコータ塗布用バッキングロールを両端面を閉
じた円筒体に形成するとともに、その内部に液体を所定
圧力で充満させたものである。
【0013】第7発明のバッキングロールのたわみ防止
装置は、上記第6発明において上記バッキングロール内
部に充満させた液体の温度を調節可能な温度調節装置を
設けたものである。
装置は、上記第6発明において上記バッキングロール内
部に充満させた液体の温度を調節可能な温度調節装置を
設けたものである。
【0014】
【発明の効果】第1発明のたわみ防止装置では、液圧支
持装置からバッキングロールに向かって液体を吐出して
圧力を加える。この液圧が塗布基材の張力によってバッ
キングロールに作用する荷重に対する反力として作用す
る。上記荷重と上記液圧とを釣り合わせることで、バッ
キングロールのたわみを防止することができる。
持装置からバッキングロールに向かって液体を吐出して
圧力を加える。この液圧が塗布基材の張力によってバッ
キングロールに作用する荷重に対する反力として作用す
る。上記荷重と上記液圧とを釣り合わせることで、バッ
キングロールのたわみを防止することができる。
【0015】これにより、連続塗布中もダイ本体と塗布
基材との間のギャップを基材幅方向にわたって初期設定
状態の最適ギャップに保つことができ、塗膜厚が均一な
塗布面を形成することができる。また、このようにして
たわみを防止できることで、過大な強度を持たせたロー
ル設計が不必要となり製作コストを安くできる。さら
に、塗布基材両側からはみ出てバッキングロールに付着
した塗料が、その回転にしたがって液圧支持装置の対向
部に来たときに、吐出された液体によって洗い落とされ
るというバッキングロールの洗浄効果もある。
基材との間のギャップを基材幅方向にわたって初期設定
状態の最適ギャップに保つことができ、塗膜厚が均一な
塗布面を形成することができる。また、このようにして
たわみを防止できることで、過大な強度を持たせたロー
ル設計が不必要となり製作コストを安くできる。さら
に、塗布基材両側からはみ出てバッキングロールに付着
した塗料が、その回転にしたがって液圧支持装置の対向
部に来たときに、吐出された液体によって洗い落とされ
るというバッキングロールの洗浄効果もある。
【0016】第2発明のたわみ防止措置では、上記液圧
支持装置のノズルボックスがバッキングロールとの間に
僅かの隙間を隔てて開口しているので、バッキングロー
ルに圧力を付加する液体が上記隙間から流れ出る量が少
なくて済み、液体消費量を抑えることができる。また、
上記ノズルボックスはバッキングロールの軸方向と周方
向に沿って開口しているので、バッキングロールの表面
の所定面積に均一に液圧を作用させることができる。こ
れにより、塗布基材がバッキングロールに及ぼす分布荷
重に近いかたちで液圧を作用させることができ、バッキ
ングロールのたわみ防止効果をより確実なものにでき
る。
支持装置のノズルボックスがバッキングロールとの間に
僅かの隙間を隔てて開口しているので、バッキングロー
ルに圧力を付加する液体が上記隙間から流れ出る量が少
なくて済み、液体消費量を抑えることができる。また、
上記ノズルボックスはバッキングロールの軸方向と周方
向に沿って開口しているので、バッキングロールの表面
の所定面積に均一に液圧を作用させることができる。こ
れにより、塗布基材がバッキングロールに及ぼす分布荷
重に近いかたちで液圧を作用させることができ、バッキ
ングロールのたわみ防止効果をより確実なものにでき
る。
【0017】また、塗布基材の変更に伴ってバッキング
ロールに対する荷重も変化するが、上記液体供給装置に
よりノズルボックスに供給する液体の圧力を調節するこ
とで上記荷重の変化に柔軟に対応することができる。
ロールに対する荷重も変化するが、上記液体供給装置に
よりノズルボックスに供給する液体の圧力を調節するこ
とで上記荷重の変化に柔軟に対応することができる。
【0018】第3発明のたわみ防止装置では、複数の仕
切壁で分割されたノズルボックスの各内部に上記液体供
給装置から選択的に液体を供給することで液圧が作用す
るノズル幅を調整でき、塗布基材幅の変更に対応でき
る。
切壁で分割されたノズルボックスの各内部に上記液体供
給装置から選択的に液体を供給することで液圧が作用す
るノズル幅を調整でき、塗布基材幅の変更に対応でき
る。
【0019】第4発明のたわみ防止措置では、液体循環
装置を設けているため、液体消費量をさらに少なくする
ことができる。また、この液体にシンナー等の揮発性溶
剤を用いた場合には、ノズルボックスから流れ出た上記
溶剤をできるだけ回収することで、ダイコータが設置さ
れている室内環境への悪影響を最小限にとどめることが
できる。
装置を設けているため、液体消費量をさらに少なくする
ことができる。また、この液体にシンナー等の揮発性溶
剤を用いた場合には、ノズルボックスから流れ出た上記
溶剤をできるだけ回収することで、ダイコータが設置さ
れている室内環境への悪影響を最小限にとどめることが
できる。
【0020】第5発明のたわみ防止装置では、ノズルボ
ックスから吐出する液体で洗浄されたのちに、バッキン
グロール表面になお付着する塗料はドクタブレードで掻
き落とされる。この場合、付着塗料は液体により希釈化
されて落ちやすくなっているので上記ブレードで完全に
除去することができる。また、このドクタブレードによ
ってバッキングロール表面に濡れた状態で残っている液
体も完全に回収することができる。
ックスから吐出する液体で洗浄されたのちに、バッキン
グロール表面になお付着する塗料はドクタブレードで掻
き落とされる。この場合、付着塗料は液体により希釈化
されて落ちやすくなっているので上記ブレードで完全に
除去することができる。また、このドクタブレードによ
ってバッキングロール表面に濡れた状態で残っている液
体も完全に回収することができる。
【0021】第6発明のたわみ防止装置では、バッキン
グロール内部に液体を所定圧力で充満させることによ
り、塗布基材による荷重に対するバッキングロールの変
形抵抗が大きくなるので、これによってもたわみ防止効
果がある。
グロール内部に液体を所定圧力で充満させることによ
り、塗布基材による荷重に対するバッキングロールの変
形抵抗が大きくなるので、これによってもたわみ防止効
果がある。
【0022】第7発明のたわみ防止装置では、バッキン
グロール内部に充満させた液体の温度を調節して一定温
度に保持することができる。これにより、バッキングロ
ールを温度を、ギャップの所期設定時から昇温させてお
き、連続塗布中も一定に保つことができる。したがっ
て、従来のように塗布開始後にバッキングロールの温度
が上昇して熱膨張により外径が変化し、そのためにギャ
ップが変化するという事態を回避することができ、最適
ギャップを維持することができる。
グロール内部に充満させた液体の温度を調節して一定温
度に保持することができる。これにより、バッキングロ
ールを温度を、ギャップの所期設定時から昇温させてお
き、連続塗布中も一定に保つことができる。したがっ
て、従来のように塗布開始後にバッキングロールの温度
が上昇して熱膨張により外径が変化し、そのためにギャ
ップが変化するという事態を回避することができ、最適
ギャップを維持することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態について説明する。図1に示すように、本
発明にかかるバッキングロールのたわみ防止装置1は、
バッキングロール2、このバッキングロール2の外周に
支持された鋼帯等の塗布基材W、および塗布基材Wに所
定ギャップgを隔てて対向配置されたダイ本体4からな
るダイコータ塗布装置100とともに設けられている。
の実施の形態について説明する。図1に示すように、本
発明にかかるバッキングロールのたわみ防止装置1は、
バッキングロール2、このバッキングロール2の外周に
支持された鋼帯等の塗布基材W、および塗布基材Wに所
定ギャップgを隔てて対向配置されたダイ本体4からな
るダイコータ塗布装置100とともに設けられている。
【0024】バッキングロール2は、例えば両端面が液
密状態に閉じられた金属製中空円筒体からなっており、
回転軸4を中心に矢印A方向に回転可能であり、その回
転により塗布基材Wを矢印B方向に連続搬送するように
なっている。上記回転軸4の両端部からは、所定深さの
循環孔4aがその中心軸に沿ってそれぞれ形成されると
ともに、各循環孔4aとバッキングロール2の内部とを
連通させるインレット孔4bおよびアウトレット孔4c
が各1箇所形成されている。
密状態に閉じられた金属製中空円筒体からなっており、
回転軸4を中心に矢印A方向に回転可能であり、その回
転により塗布基材Wを矢印B方向に連続搬送するように
なっている。上記回転軸4の両端部からは、所定深さの
循環孔4aがその中心軸に沿ってそれぞれ形成されると
ともに、各循環孔4aとバッキングロール2の内部とを
連通させるインレット孔4bおよびアウトレット孔4c
が各1箇所形成されている。
【0025】ダイ本体3は図示しないダイセット台にセ
ットされ、塗布基材Wへ対向してその先端リップ部3a
には塗料吐出口であるスロットノズル3bが開口してい
る。上記ダイセット台にはダイ本体3の位置の調整機構
が設けてあり、上記ギャップgを微調整できるようにな
っている。
ットされ、塗布基材Wへ対向してその先端リップ部3a
には塗料吐出口であるスロットノズル3bが開口してい
る。上記ダイセット台にはダイ本体3の位置の調整機構
が設けてあり、上記ギャップgを微調整できるようにな
っている。
【0026】上記たわみ防止装置1は、塗布基材Wの支
持領域の径方向反対側においてバッキングロール2に対
向して固定された液圧式支持装置5を備えている。この
液圧式支持装置5は鋳物または金属板の接合体からな
り、バッキングロール2の対向部にはノズルボックス6
を有している。ノズルボックス6の先端縁部6aはバッ
キングロール2の表面との間に数十μm程度の僅かな隙
間を隔てて対向するとともに、バッキングロール2の軸
方向および周方向に沿って略矩形状に開口している。な
お、ノズルボックス6の壁部の厚みを大きくすればバッ
キングロール2との間の隙間流出抵抗が大きくなって液
体の流出量を抑えられるので、ノズルボクッス6の内部
圧力をより上げやすくなる。
持領域の径方向反対側においてバッキングロール2に対
向して固定された液圧式支持装置5を備えている。この
液圧式支持装置5は鋳物または金属板の接合体からな
り、バッキングロール2の対向部にはノズルボックス6
を有している。ノズルボックス6の先端縁部6aはバッ
キングロール2の表面との間に数十μm程度の僅かな隙
間を隔てて対向するとともに、バッキングロール2の軸
方向および周方向に沿って略矩形状に開口している。な
お、ノズルボックス6の壁部の厚みを大きくすればバッ
キングロール2との間の隙間流出抵抗が大きくなって液
体の流出量を抑えられるので、ノズルボクッス6の内部
圧力をより上げやすくなる。
【0027】上記ノズルボックス6には、途中に開閉弁
7および圧力計9を備えた配管10を介して液体供給装
置であるギヤポンプ11が接続されており、駆動モータ
12の回転数制御によりノズルボクッス6に供給する液
体の圧力が調節可能になっている。
7および圧力計9を備えた配管10を介して液体供給装
置であるギヤポンプ11が接続されており、駆動モータ
12の回転数制御によりノズルボクッス6に供給する液
体の圧力が調節可能になっている。
【0028】上記液圧支持装置5は、連続搬送される塗
布基材Wの張力に基づきバッキングロール2に作用する
荷重に対し、これに釣り合う反力をノズルボックス6か
らバッキングロール2に向かって吐出する液体の圧力に
よって作用させるものである。したがって、上記荷重F
と液圧の合力Pとが釣り合うように、ノズルボックス6
の位置および大きさ等を決定する必要がある。すなわ
ち、ノズルボックス6の中心が上記荷重Fを示すベクト
ルの延長線X上にあるように液圧式支持装置5を配置す
る。また、上記荷重Fは塗布基材Wの種類や搬送速度に
よって異なり、上記合力Pの大きさはノズルボックス6
の開口面積と液圧によって決まる。したがって、上記荷
重Fの最大値にも対応できるようにノズルボックス6の
設計、ギヤポンプ11および駆動モータ12の選定を行
う。また、ノズルボックス6に供給する液体は、塗料の
性質によって選択する。例えば、溶剤性塗料の場合はシ
ンナーを、水性塗料の場合には水を使用することができ
る。
布基材Wの張力に基づきバッキングロール2に作用する
荷重に対し、これに釣り合う反力をノズルボックス6か
らバッキングロール2に向かって吐出する液体の圧力に
よって作用させるものである。したがって、上記荷重F
と液圧の合力Pとが釣り合うように、ノズルボックス6
の位置および大きさ等を決定する必要がある。すなわ
ち、ノズルボックス6の中心が上記荷重Fを示すベクト
ルの延長線X上にあるように液圧式支持装置5を配置す
る。また、上記荷重Fは塗布基材Wの種類や搬送速度に
よって異なり、上記合力Pの大きさはノズルボックス6
の開口面積と液圧によって決まる。したがって、上記荷
重Fの最大値にも対応できるようにノズルボックス6の
設計、ギヤポンプ11および駆動モータ12の選定を行
う。また、ノズルボックス6に供給する液体は、塗料の
性質によって選択する。例えば、溶剤性塗料の場合はシ
ンナーを、水性塗料の場合には水を使用することができ
る。
【0029】上記ノズルボックス6の内部は、図2に示
すように、複数の仕切壁6bによってバッキングロール
2の軸方向に沿って分割され、上記配管10から分岐し
たヘッダ管14より延びる複数の配管15がそれぞれ接
続されている。各配管15には開閉弁16がそれぞれ設
けてあり、適宜開閉することにより分割されたノズルボ
ックス6の各内部に塗布基材Wの幅hに応じて液体を選
択的に供給できるようになっている。
すように、複数の仕切壁6bによってバッキングロール
2の軸方向に沿って分割され、上記配管10から分岐し
たヘッダ管14より延びる複数の配管15がそれぞれ接
続されている。各配管15には開閉弁16がそれぞれ設
けてあり、適宜開閉することにより分割されたノズルボ
ックス6の各内部に塗布基材Wの幅hに応じて液体を選
択的に供給できるようになっている。
【0030】また、図1,2示すように、上記液圧式支
持装置5にはノズルボックス6の両側および下方を覆っ
ている外周壁5aが一体的に形成されている。この外周
壁5aとノズルボックス6との間には空間が形成され、
ノズルボックス6から流出した液体の流路5bとなって
いる。ノズルボックス6の下方の外周壁5aには開口部
5cが形成されている。この開口部5cに対応して回収
樋17が取り付けてあり、その下方には回収タンク18
が設けてある。そして、回収タンク18から延びる配管
19がフィルタ8を介して上記ギヤポンプ11に接続さ
れている。これらにより、液体循環装置が構成されてお
り、流路5bから開口部5cを介して回収樋17に流れ
込んだ液体は、回収タンク18および配管19を経てギ
ヤポンプ11に供給され、ノズルボックス6に再供給さ
れるようになっている。
持装置5にはノズルボックス6の両側および下方を覆っ
ている外周壁5aが一体的に形成されている。この外周
壁5aとノズルボックス6との間には空間が形成され、
ノズルボックス6から流出した液体の流路5bとなって
いる。ノズルボックス6の下方の外周壁5aには開口部
5cが形成されている。この開口部5cに対応して回収
樋17が取り付けてあり、その下方には回収タンク18
が設けてある。そして、回収タンク18から延びる配管
19がフィルタ8を介して上記ギヤポンプ11に接続さ
れている。これらにより、液体循環装置が構成されてお
り、流路5bから開口部5cを介して回収樋17に流れ
込んだ液体は、回収タンク18および配管19を経てギ
ヤポンプ11に供給され、ノズルボックス6に再供給さ
れるようになっている。
【0031】上記バッキングロール2には、ノズルボッ
クス6に関して回転方向上流側において、その軸方向に
沿って当接する第1のドクターブレード21が設けてあ
る。一方、ノズルボックス6に関して回転方向下流側に
おいてバッキングロール2の軸方向に沿って当接する第
2のドクターブレード22が上記外周壁5aの先端に設
けてある。
クス6に関して回転方向上流側において、その軸方向に
沿って当接する第1のドクターブレード21が設けてあ
る。一方、ノズルボックス6に関して回転方向下流側に
おいてバッキングロール2の軸方向に沿って当接する第
2のドクターブレード22が上記外周壁5aの先端に設
けてある。
【0032】図3に示すように、バッキングロール2の
回転軸4は、その両端側において軸受け23,23で支
持されるとともに、その両端部にはロータリジョイント
24,24が連結されている。ロータリジョイント2
4,24は、途中にポンプ25、温度調節装置26、開
閉弁27、および圧力計28を備えた配管29によって
接続されている。そして、バッキングロール2、回転軸
4、および配管29の各内部には、非圧縮性の液体、例
えば水が満たされている。この状態でポンプ25を駆動
することにより、温度調節装置26で所定温度に保たれ
た温水をバッキングロール2の内部に所定圧力で充満さ
せるとともに、回転軸4に形成した循環孔4a、インレ
ット孔4b、およびアウトレット孔4cを介して循環さ
せることができるようになっている。
回転軸4は、その両端側において軸受け23,23で支
持されるとともに、その両端部にはロータリジョイント
24,24が連結されている。ロータリジョイント2
4,24は、途中にポンプ25、温度調節装置26、開
閉弁27、および圧力計28を備えた配管29によって
接続されている。そして、バッキングロール2、回転軸
4、および配管29の各内部には、非圧縮性の液体、例
えば水が満たされている。この状態でポンプ25を駆動
することにより、温度調節装置26で所定温度に保たれ
た温水をバッキングロール2の内部に所定圧力で充満さ
せるとともに、回転軸4に形成した循環孔4a、インレ
ット孔4b、およびアウトレット孔4cを介して循環さ
せることができるようになっている。
【0033】つぎに、上記構成からなるたわみ防止装置
1の動作について説明する。ダイ本体3についてギャッ
プ調整を行う際、ポンプ25を駆動して温水を循環さ
せ、バッキングロール2を所定温度まで昇温させてお
く。この状態でダイ本体3の位置を微調整してギャップ
gを塗布仕様に応じた最適ギャップに所期設定する。な
お、バッキングロール2の温度を一定に保つように、連
続塗布中も温水循環を継続する。
1の動作について説明する。ダイ本体3についてギャッ
プ調整を行う際、ポンプ25を駆動して温水を循環さ
せ、バッキングロール2を所定温度まで昇温させてお
く。この状態でダイ本体3の位置を微調整してギャップ
gを塗布仕様に応じた最適ギャップに所期設定する。な
お、バッキングロール2の温度を一定に保つように、連
続塗布中も温水循環を継続する。
【0034】その後、バッキングロール2を回転させて
塗布基材Wを連続搬送するとともに、ダイ本体3に塗料
を供給してスロットノズル3bから吐出して連続塗布を
開始する。また、これと同時に、駆動モータ12でギヤ
ポンプ11を駆動してノズルボックス6に液体を供給す
る。この場合、例えば塗布基材Wの幅hに対応させるた
めに、図2に示すように開閉弁16a,16bを閉じて
ノズルボックス6の両側のボックス内には液体を供給し
ないようにする。
塗布基材Wを連続搬送するとともに、ダイ本体3に塗料
を供給してスロットノズル3bから吐出して連続塗布を
開始する。また、これと同時に、駆動モータ12でギヤ
ポンプ11を駆動してノズルボックス6に液体を供給す
る。この場合、例えば塗布基材Wの幅hに対応させるた
めに、図2に示すように開閉弁16a,16bを閉じて
ノズルボックス6の両側のボックス内には液体を供給し
ないようにする。
【0035】連続搬送される塗布基材Wには張力がかか
っており、この張力によってバッキングロール2には荷
重Fが作用している。一方、ノズルボックス6に供給さ
れた液体の圧力がバッキングロール2表面の所定面積に
均一に作用する。この液圧の合力Pが上記荷重Fと釣り
合うように駆動モータ12の回転数を制御して液圧を調
整し、バッキングロール2のたわみを防止することがで
きる。また、バッキングロール2の内部には温水が所定
圧力で充満されていることにより変形抵抗が大きくなっ
ているので、上記荷重F、反力Pによるバッキングロー
ル2の変形も防止できる。さらに、温水循環によってバ
ッキングロール2が一定温度に保たれることから、熱膨
張による外径の変化も抑えられる。
っており、この張力によってバッキングロール2には荷
重Fが作用している。一方、ノズルボックス6に供給さ
れた液体の圧力がバッキングロール2表面の所定面積に
均一に作用する。この液圧の合力Pが上記荷重Fと釣り
合うように駆動モータ12の回転数を制御して液圧を調
整し、バッキングロール2のたわみを防止することがで
きる。また、バッキングロール2の内部には温水が所定
圧力で充満されていることにより変形抵抗が大きくなっ
ているので、上記荷重F、反力Pによるバッキングロー
ル2の変形も防止できる。さらに、温水循環によってバ
ッキングロール2が一定温度に保たれることから、熱膨
張による外径の変化も抑えられる。
【0036】そのため、連続塗布中もダイ本体3の先端
リップ部3aと塗布基材W間のギャップgを基材幅方向
にわたって所期設定状態の最適ギャップに保つことがで
き、均一厚みの塗布膜を形成することができる。また、
このようにバッキングロール2のたわみを防止できるこ
とで、肉厚を必要以上に大きくして過大な強度を持たせ
たロール設計が不要となり製作コストを安くできる。さ
らに、塗布基材Wが及ぼす分布荷重に近いかたちでバッ
キングロール2の所定面積に液圧を均一に作用させるこ
とができるので、バッキングロール2のたわみ防止効果
をより確実なものにできる。さらにまた、開閉弁16の
選択により液圧の作用幅を変更でき、駆動モータ12の
回転数制御により液圧調整ができるので、塗布基材幅h
の変化やそれに伴う上記荷重Fの変化にも柔軟に対応す
ることができる。
リップ部3aと塗布基材W間のギャップgを基材幅方向
にわたって所期設定状態の最適ギャップに保つことがで
き、均一厚みの塗布膜を形成することができる。また、
このようにバッキングロール2のたわみを防止できるこ
とで、肉厚を必要以上に大きくして過大な強度を持たせ
たロール設計が不要となり製作コストを安くできる。さ
らに、塗布基材Wが及ぼす分布荷重に近いかたちでバッ
キングロール2の所定面積に液圧を均一に作用させるこ
とができるので、バッキングロール2のたわみ防止効果
をより確実なものにできる。さらにまた、開閉弁16の
選択により液圧の作用幅を変更でき、駆動モータ12の
回転数制御により液圧調整ができるので、塗布基材幅h
の変化やそれに伴う上記荷重Fの変化にも柔軟に対応す
ることができる。
【0037】ノズルボックス6に供給された液体はバッ
キングロール2に圧力を付加しながらバッキングロール
2との間の隙間から四方に流出するが、その大部分はバ
ッキングロール2の回転にしたがってノズルボックス6
の下方に流出し、回収樋17に流れ込む。また、ノズル
ボックス6の上方および上方に流出した液体は、流路5
aを介してノズルボックス6の下方に流れ、同様に回収
樋17に流れ込む。そして、回収樋17から回収タンク
18に流入した液体は、配管19を介してフィルタ8で
塗料やゴミが濾過されたのちギヤポンプ11に供給さ
れ、ノズルボックス6に再供給される。このようにノズ
ルボックス6から流出した液体を回収して再供給してい
るので、液体の消費量を少なくすることができる。特
に、この液体にシンナー等の揮発性溶剤を用いた場合に
は、できるだけ回収することでダイコータが設置されて
いる室内環境への悪影響を最小限にとどめることができ
る。
キングロール2に圧力を付加しながらバッキングロール
2との間の隙間から四方に流出するが、その大部分はバ
ッキングロール2の回転にしたがってノズルボックス6
の下方に流出し、回収樋17に流れ込む。また、ノズル
ボックス6の上方および上方に流出した液体は、流路5
aを介してノズルボックス6の下方に流れ、同様に回収
樋17に流れ込む。そして、回収樋17から回収タンク
18に流入した液体は、配管19を介してフィルタ8で
塗料やゴミが濾過されたのちギヤポンプ11に供給さ
れ、ノズルボックス6に再供給される。このようにノズ
ルボックス6から流出した液体を回収して再供給してい
るので、液体の消費量を少なくすることができる。特
に、この液体にシンナー等の揮発性溶剤を用いた場合に
は、できるだけ回収することでダイコータが設置されて
いる室内環境への悪影響を最小限にとどめることができ
る。
【0038】一方、塗布基材Wに全面塗布を施す場合、
ダイ本体3のスロットノズル3bからは基材幅h以上の
幅をもって塗料が吐出される。そのため、バッキングロ
ール2の表面には、塗布基材Wの両側に塗料が付着す
る。この付着塗料はバッキングロール2の回転にしたが
って移動し、第1のドクターブレード21でほぼ掻き取
られる。その後に付着塗料がバッキングロール2表面に
僅かに残ったとしても、ノズルボックス6の対向部に来
たときに流出する液体によって洗い落とすことができ、
バッキングロール2の洗浄効果もある。さらに、なお残
留する付着塗料は液体によって希釈化されて落ちやすく
なっているので、第2のドクターブレード22で完全に
除去することができる。これと同時に、バッキングロー
ル2の表面に濡れた状態で残っている液体も完全に回収
することができる。
ダイ本体3のスロットノズル3bからは基材幅h以上の
幅をもって塗料が吐出される。そのため、バッキングロ
ール2の表面には、塗布基材Wの両側に塗料が付着す
る。この付着塗料はバッキングロール2の回転にしたが
って移動し、第1のドクターブレード21でほぼ掻き取
られる。その後に付着塗料がバッキングロール2表面に
僅かに残ったとしても、ノズルボックス6の対向部に来
たときに流出する液体によって洗い落とすことができ、
バッキングロール2の洗浄効果もある。さらに、なお残
留する付着塗料は液体によって希釈化されて落ちやすく
なっているので、第2のドクターブレード22で完全に
除去することができる。これと同時に、バッキングロー
ル2の表面に濡れた状態で残っている液体も完全に回収
することができる。
【0039】なお、本実施形態のバッキングロールのた
わみ防止装置1では、バッキングロール2の内部に温水
を所定圧力で充満させ、かつその温水によってバッキン
グロールの温度を一定に保つようにした構成を液圧支持
装置5とともに用いたが、前者の構成を単独で用いても
よい。また、液圧支持装置5を用いる場合、バッキング
ロール2には内部に温水を充満させる形式以外に種々の
形式のものを使用できることは言うまでもない。
わみ防止装置1では、バッキングロール2の内部に温水
を所定圧力で充満させ、かつその温水によってバッキン
グロールの温度を一定に保つようにした構成を液圧支持
装置5とともに用いたが、前者の構成を単独で用いても
よい。また、液圧支持装置5を用いる場合、バッキング
ロール2には内部に温水を充満させる形式以外に種々の
形式のものを使用できることは言うまでもない。
【図1】 本発明にかかるバッキングロールのたわみ防
止装置の横断面と配管系統を示す図である。
止装置の横断面と配管系統を示す図である。
【図2】 図1において矢印II方向から見た平面図であ
る。
る。
【図3】 バッキングロール内部に充満させる液体の循
環装置を示す図である。
環装置を示す図である。
1…バッキングロールのたわみ防止装置、2…バッキン
グロール、5…液圧支持装置、6…ノズルボックス、1
1…ギヤポンプ(液体供給装置)。
グロール、5…液圧支持装置、6…ノズルボックス、1
1…ギヤポンプ(液体供給装置)。
Claims (7)
- 【請求項1】 外周に支持した塗布基材を回転しながら
連続搬送するダイコータ塗布用バッキングロールにおい
て、搬送中の塗布基材の張力に基づきバッキングロール
に作用する荷重に対し、これに釣り合う反力を上記バッ
キングロールへ向かって吐出する液体の圧力によって作
用させる液圧支持装置を設けたことを特徴とするバッキ
ングロールのたわみ防止装置。 - 【請求項2】 上記液圧支持装置が上記塗布基材支持領
域の径方向反対側でバッキングロールとの間に僅かの隙
間を隔てて開口するノズルボックスを有するとともに、
このノズルボックスに液体を供給する液体供給装置を接
続したことを特徴とする請求項1に記載のバッキングロ
ールのたわみ防止装置。 - 【請求項3】 上記ノズルボックス内部を複数の仕切壁
でバッキングロールの軸方向に沿って分割するととも
に、分割されたノズルボックスの各内部に上記液体供給
装置から選択的に液体を供給し得るようにしたことを特
徴とする請求項2に記載のバッキングロールのたわみ防
止装置。 - 【請求項4】 上記ノズルボックスから流出した液体を
回収するとともに、この回収した液体を上記液体供給装
置を介して上記ノズルボックスに再供給する液体循環装
置を設けたことを特徴とする請求項2または3に記載の
バッキングロールのたわみ防止装置。 - 【請求項5】 上記ノズルボックスに関してバッキング
ロールの回転方向下流側においてバッキングロールに沿
って当接するドクターブレードを設けたことを特徴とす
る請求項2から4のいずれかに記載のバッキングロール
のたわみ防止装置。 - 【請求項6】 外周に支持した塗布基材を回転しながら
連続搬送するダイコータ塗布用バッキングロールを両端
面を閉じた円筒体に形成するとともに、その内部に液体
を所定圧力で充満させたことを特徴とするバッキングロ
ールのたわみ防止装置。 - 【請求項7】 上記バッキングロール内部に充満させた
液体の温度を調節する温度調節装置を設けたことを特徴
とする請求項6に記載のバッキングロールのたわみ防止
措置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8082416A JP2825788B2 (ja) | 1996-04-04 | 1996-04-04 | バッキングロールのたわみ防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8082416A JP2825788B2 (ja) | 1996-04-04 | 1996-04-04 | バッキングロールのたわみ防止装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09271703A JPH09271703A (ja) | 1997-10-21 |
JP2825788B2 true JP2825788B2 (ja) | 1998-11-18 |
Family
ID=13773995
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8082416A Expired - Lifetime JP2825788B2 (ja) | 1996-04-04 | 1996-04-04 | バッキングロールのたわみ防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2825788B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6062776B2 (ja) * | 2013-03-14 | 2017-01-18 | 中外炉工業株式会社 | バッキングロールを有するコータ |
CN105312194B (zh) * | 2014-07-31 | 2017-12-26 | Lg化学株式会社 | 涂布装置 |
KR20170052740A (ko) * | 2015-11-03 | 2017-05-15 | 주식회사 포스코 | 잉크젯 프린팅을 이용한 코팅 강판의 제조장치 및 그 제조방법 |
JP6515295B2 (ja) * | 2016-07-28 | 2019-05-22 | Jfeスチール株式会社 | ロールの洗浄方法及びロール洗浄装置 |
-
1996
- 1996-04-04 JP JP8082416A patent/JP2825788B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09271703A (ja) | 1997-10-21 |
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