JP2825176B2 - 電動式パワーステアリング装置 - Google Patents

電動式パワーステアリング装置

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JP2825176B2
JP2825176B2 JP30562693A JP30562693A JP2825176B2 JP 2825176 B2 JP2825176 B2 JP 2825176B2 JP 30562693 A JP30562693 A JP 30562693A JP 30562693 A JP30562693 A JP 30562693A JP 2825176 B2 JP2825176 B2 JP 2825176B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電動機の動力を操舵補
助力としてステアリング系に作用させ、操舵力の軽減を
図る電動式パワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電動式パワーステアリング装置に
おいて、本願発明の出願人が特開昭62―238165
号公報に開示したように、ステアリング系の操舵トルク
を検出する操舵トルク検出手段と、ステアリング系の操
舵回転速度を検出する操舵回転速度検出手段と、ステア
リング系の戻り状態を検出する戻り状態検出手段と、車
両の速度を検出する車速検出手段と、戻り状態検出手段
が戻り状態を検出した場合に操舵回転速度検出手段の出
力信号の大きさを車速検出手段の出力信号に基づいて車
速が増大するに伴い減少する補正手段と、操舵トルク検
出手段の出力信号と補正手段の出力信号に基づいて操舵
補助力を発生する電動機の制御信号を決定するように構
成されたものは知られている。
【0003】上記のように構成された従来の電動式パワ
ーステアリング装置は、車速Vに対応して車速Vが増大
するに伴い減少するよう設定された電動機の戻り回転数
制御信号最大値(DNMAX)、および操舵回転数Nに対応
する電動機の回転数制御信号(DN)を予めテーブル値
としてメモリに記憶しておき、戻り状態検出手段がスス
アリング系の戻り状態を検出した場合、戻り回転数制御
信号最大値(DNMAX)と回転数制御信号(DN)を比較
し、回転数制御信号(DN)が戻り回転数制御信号最大
値(DNMAX)を超えて(DN>DNMAX)も、回転数制御
信号(DN)を戻り回転数制御信号最大値(DNMAX)に
減少補正することにより、車両の低速走行時にはステア
リング系の戻り速度を比較的大きく保って戻り性能の向
上を図るとともに、車両の高速走行時にはステアリング
系の戻り速度を小さくして戻りの安定性を向上させる。
【0004】このようにして、従来の電動式パワーステ
アリング装置は、車両の低速走行状態では電動機の戻り
速度を大きく維持することができるので戻り性能を向上
させることができるとともに、車両の高速走行状態では
電動機の戻り速度を車速の増大に応じて減少させ、ステ
アリング系の中立位置への集束時間を短縮できるので、
戻り安定性を向上させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の電動式パワース
テアリング装置は、電動機の誘起電圧を利用し、ステア
リング系の減衰特性を可変することにより車両の操舵特
性を改善しているが、特に車両がより高速で走行する場
合には車両挙動が低速走行時に較べて敏感になるため、
ステアリング系に更に大きな減衰特性が必要とされる。
【0006】また、機械的な減衰装置をステアリング系
に連結してもステアリング系の減衰特性を改善すること
ができるが、機械的な減衰装置、例えばステアリングダ
ンパのようなものは、減衰特性が油の粘度によって決定
されるため、車両の高速走行時に安定性を確保する設定
にすると低μ路走行や低速走行等のセルフアライニング
トルクが小さい状態、または低温状態ではステアリング
系の戻り性能を低下させる場合がある。また、このよう
な機械的な減衰装置をステアリング系に新たに設ける
と、ステアリング系全体が大型化して車両搭載性やコス
トアップを招く課題がある。
【0007】さらに、電動機を駆動制御する電動機制御
の減衰特性に操舵トルクに関する成分が考慮されていな
いため、例えば緊急回避等の急転舵時に大きな手動操舵
力が必要とされる課題がある。
【0008】この発明はこのような課題を解決するため
なされたもので、その目的はステアリング系の減衰特性
を、車速、操舵回転速度の増加に伴い増加補正し、操舵
トルクの増加に伴い減少補正することにより、高速走行
時のレーンチェンジなどの車両の挙動の収束を早めると
ともに、緊急回避などの速い操舵時に手動操舵力の増加
を抑えて最適な操舵補助力を供給することができる電動
式パワーステアリング装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
請求項1に係る電動式パワーステアリング装置は、ステ
アリング系の操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段
と、ステアリング系の操舵回転速度を検出する操舵回転
速度検出手段と、操舵トルクと操舵回転速度に基づいて
電動機を駆動する電動機制御信号を決定する制御手段と
を備え、制御手段は、操舵回転速度に対応する値に操舵
トルクに対応して減少する係数を乗算した補正値を演算
し、操舵トルクに対応した値から補正値を減衰補正して
電動機制御信号を決定することを特徴とする。
【0010】また、請求項2に係る電動式パワーステア
リング装置は、ステアリング系の操舵トルクを検出する
操舵トルク検出手段と、ステアリング系の操舵回転速度
を検出する操舵回転速度検出手段と、ステアリング系の
往き状態と戻り状態を検出するステアリング状態検出手
段を有し、操舵トルクと操舵回転速度に基づいて電動機
を駆動する電動機制御信号を決定する制御手段とを備
え、制御手段は、操舵回転速度に対応する値に操舵トル
クに対応して減少する係数を乗算した補正値を演算し、
ステアリング状態検出手段が往き状態を検出した場合に
操舵トルクに対応した値から補正値を減算補正し、ステ
アリング状態検出手段が戻り状態を検出した場合には操
舵トルクに対応した値に補正値を加算補正して電動機制
御信号を決定することを特徴とする。
【0011】さらに、請求項3に係る電動式パワーステ
アリング装置は、ステアリング系の操舵トルクを検出す
る操舵トルク検出手段と、ステアリング系の操舵回転速
度を検出する操舵回転速度検出手段と、車速を検出する
車速検出手段と、操舵トルク、操舵回転速度および車速
に基づいて電動機を駆動する電動機制御信号を決定する
制御手段とを備え、制御手段は、操舵回転速度に対応す
る値に操舵トルクに対応して減少する係数および車速に
対応する係数を乗算した補正値を演算し、操舵トルクに
対応した値から補正値を減衰補正して電動機制御信号を
決定することを特徴とする。
【0012】また、請求項4に係る電動式パワーステア
リング装置は、ステアリング系の操舵トルクを検出する
操舵トルク検出手段と、ステアリング系の操舵回転速度
を検出する操舵回転速度検出手段と、車速を検出する車
速検出手段と、ステアリング系の往き状態と戻り状態を
検出するステアリング状態検出手段を有し、操舵トル
ク、操舵回転速度および車速に基づいて電動機を駆動す
る電動機制御信号を決定する制御手段とを備え、制御手
段は、操舵回転速度に対応する値に操舵トルクに対応し
て減少する係数および車速に対応する係数を乗算した補
正値を演算し、ステアリング状態検出手段が往き状態を
検出した場合に操舵トルクに対応した値から補正値を減
算補正し、ステアリング状態検出手段が戻り状態を検出
した場合には操舵トルクに対応した値に補正値を加算補
正して電動機制御信号を決定することを特徴とする。
【0013】さらに、請求項5に係る電動式パワーステ
アリング装置は、制御手段に、符号判定部を備えた出力
信号制御手段を設け、電動機制御信号が負の値と判定さ
れた場合、符号判定部を介して操舵トルクと反対方向の
電動機制御信号を決定することを特徴とする。
【0014】また、請求項6に係る電動式パワーステア
リング装置は、制御手段に、補正禁止制御部を備えた出
力信号制御手段を設け、前記電動機制御信号が負の値と
判定された場合、補正禁止制御部を介して補正を禁止す
る前記電動機制御信号を出力することを特徴とする。
【0015】さらに、請求項7に係る電動式パワーステ
アリング装置は、制御手段に、短絡信号出力制御部を備
えた出力信号制御手段を設け、前記電動機制御信号が所
定値を下回る場合、短絡信号出力制御部を介して電動機
入力を短絡する前記電動機制御信号を出力することを特
徴とする。
【0016】
【作用】請求項1に係る電動式パワーステアリング装置
は、操舵トルク検出手段と、操舵回転速度検出手段と、
制御手段とを備え、操舵トルク検出手段が検出する操舵
トルクと操舵回転速度検出手段が検出する操舵回転速度
に基づいて制御手段が、操舵回転速度に対応する値と操
舵トルクに対応して減少する係数との積の補正値を演算
し、操舵トルクに対応する値から補正値を減衰補正する
ので、操舵回転速度の増加および操舵トルクの減少に対
応して減少する操舵補助トルクを電動機から発生するこ
とができる。
【0017】また、請求項2に電動式パワーステアリン
グ装置は、操舵トルク検出手段と、操舵回転速度検出手
段と、ステアリング状態検出手段を有する制御手段とを
備え、操舵トルク検出手段が検出する操舵トルクと操舵
回転速度検出手段が検出する操舵回転速度に基づいて制
御手段が、操舵回転速度に対応する値と操舵トルクに対
応して減少する係数との積の補正値を演算し、ステアリ
ング状態検出手段が往き状態を検出した場合に操舵トル
クに対応する値から補正値を減算補正し、ステアリング
状態検出手段が戻り状態を検出した場合には操舵トルク
に対応する値に補正値を加算補正するので、往き状態に
は操舵回転速度の増加および操舵トルクの減少に対応し
て減少し、操舵方向と同一方向に作用する操舵補助トル
クを電動機から発生することができ、一方戻り状態には
操舵回転速度の増加および操舵トルクの減少に対応して
増加し、操舵方向と反対方向に作用する操舵補助トルク
を電動機から発生することができる。
【0018】さらに、請求項3に係る電動式パワーステ
アリング装置は、操舵トルク検出手段と、操舵回転速度
検出手段と、車速検出手段と、制御手段とを備え、操舵
トルク検出手段が検出する操舵トルクと操舵回転速度検
出手段が検出する操舵回転速度と車速検出手段が検出す
る車速に基づいて制御手段が、操舵回転速度に対応する
値と操舵トルクに対応して減少する係数と車速に対応す
る係数との積の補正値を演算し、操舵トルクに対応する
値から補正値を減衰補正するので、操舵回転速度と車速
の増加、および操舵トルクの減少に対応して減少する操
舵補助トルクを電動機から発生することができる。
【0019】また、請求項4に係る電動式パワーステア
リング装置は、操舵トルク検出手段と、操舵回転速度検
出手段と、車速検出手段と、ステアリング状態検出手段
を有する制御手段とを備え、操舵トルク検出手段が検出
する操舵トルクと操舵回転速度検出手段が検出する操舵
回転速度と車速検出手段が検出する車速に基づいて制御
手段が、操舵回転速度に対応する値と操舵トルクに対応
して減少する係数と車速に対応する係数との積の補正値
を演算し、ステアリング状態検出手段が往き状態を検出
した場合に操舵トルクに対応する値から補正値を減算補
正し、ステアリング状態検出手段が戻り状態を検出した
場合には操舵トルクに対応する値に補正値を加算補正す
るので、往き状態には操舵回転速度と車速の増加、およ
び操舵トルクの減少に対応して減少し、操舵方向と同一
方向に作用する操舵補助トルクを電動機から発生するこ
とができ、一方戻り状態には操舵回転速度と車速の増
加、および操舵トルクの減少に対応して増加し、操舵方
向と反対方向に作用する操舵補助トルクを電動機から発
生することができる。
【0020】さらに、請求項5〜請求項7に係る電動式
パワーステアリング装置は、制御手段に電動機制御信号
の大小を判定する出力信号制御手段を備え、電動機制御
信号がマイナスの場合には電動機制御信号の符号を変
更、または補正を禁止するよう制御し、電動機制御信号
が所定値を下回る場合、電動機の入力端子を短絡して電
磁制動がかかるよう制御することができ、操舵に適した
操舵補助トルクを電動機から発生することができる。
【0021】
【実施例】
【0022】以下、この発明の実施例を添付図面に基づ
いて説明する。図1はこの発明に係る電動式パワーステ
アリング装置系の全体構成図である。電動式パワーステ
アリング装置系は、ステアリングホイール1に一体的に
設けられたステアリング軸2に自在継ぎ手3a、3bを
備えた連結軸3を介してステアリング・ギアボックス4
内に設けられたラック&ピニオン機構5のピニオン5a
に連結されて手動操舵力発生手段6が構成される。
【0023】ピニオン5aに噛み合うラック歯7aを備
え、これらの噛み合いにより往復運動するラック軸7
は、その両端にタイロッド8を介して転動輪としての左
右の前輪9に連結される。このようにして、ステアリン
グホイール1操舵時には通常のラック&ピニオン式のス
テアリングを介し、前輪9を転動させて車両の向きを変
えている。
【0024】手動操舵力発生手段6による操舵力を軽減
するため、操舵補助力を供給する電動機10をラック軸
7と同軸的に配設し、ラック軸7にほぼ平行に設けられ
たボールねじ機構11を介して操舵補助力を推力に変換
してラック軸7に作用させる。
【0025】電動機10のロータには駆動側ヘリカル・
ギア10aが一体的に設けられ、駆動側ヘリカル・ギア
10aはボールねじ機構11のねじ軸の軸端に一体的に
設けられた従動側ヘリカル・ギア11aと噛み合わされ
ている。ボールねじ機構11のナットはラック軸7に連
結されている。
【0026】ステアリング・ギアボックス4内にはピニ
オン5aに作用する手動トルクを検出するための操舵ト
ルクセンサ12、ステアリング軸2にはステアリング軸
2の回転速度に対応した操舵回転速度を検出するための
操舵回転速度センサ13をそれぞれ設け、トルク信号
T、操舵回転速度信号Nを制御手段15に提供してい
る。また、車速に対応した車速信号Vを検出するための
車速センサ14も設けられており、車速信号Vを制御手
段15に提供する。
【0027】本実施例では、ステアリングホイール1と
操向車輪である前輪9とが機械的に連結されており、操
舵トルクセンサ12が検出するトルク信号Tと操舵回転
速度センサ13が検出する操舵回転速度信号N、トルク
信号Tと車速センサ14が検出する車速信号V、または
トルク信号Tと操舵回転速度信号Nと車速信号Vのいず
れかの組合せ信号を制御手段15で処理して得られる電
動機制御信号Do(例えば、PWM信号)で電動機駆動
手段16(例えば、FETを用いたブリッジ回路)を介
して電動機10をPWM駆動し、走行状態に対応したス
テアリングホイール1操作の往き状態および戻り状態に
適した操舵補助力が得られるよう構成する。
【0028】図2に操舵トルクセンサ、操舵回転速度セ
ンサおよび車速センサの実施例を示す。(a)〜(c)
図は、それぞれ操舵トルクセンサ12を差動変圧器、操
舵回転速度センサ13をタコジェネレータ等の直流発電
機、車速センサ14をスリットを有する回転円盤とフォ
トカプラで構成したスピードメータで構成した例を示
す。
【0029】操舵トルクセンサ12は操舵方向とトルク
に応じたトルク信号(例えば、右方向T1、左方向T2
のベクトル量)、操舵回転速度センサ13は回転方向と
回転速度に応じた信号(例えば、右方向N1、左方向N
2のベクトル量)、車速センサ14は車速に応じた車速
信号V1(スカラ量)をそれぞれ出力する。
【0030】図3にFETブリッジで構成した電動機駆
動手段の実施例を示す。電動機駆動手段16はインタフ
ェース回路16Aおよび4個のFET(電界効果トラン
ジスタQ1〜Q4)からなるブリッジ回路で構成し、電
動機制御信号Doに基づいて電動機10を駆動する電動
機駆動信号Moを出力する。なお、インタフェース回路
16Aに入力される電動機制御信号Doは、例えば電動
機10の回転方向を制御する方向信号と電動機10の駆
動量(駆動トルクと回転数)を制御するPWM信号から
形成し、例えば電動機10を右回転させる場合、方向信
号によりFETQ1をオン制御し、PWM信号のデュー
ティ比によりFETQ3のゲートを制御する。一方、電
動機10を左回転させる場合、方向信号によりFETQ
4をオン制御し、PWM信号によりFETQ2のゲート
を制御する。さらに、FETQ1とFETQ4、または
FETQ2とFETQ3を同時にオン制御して電動機1
0の入力端子間を短絡し、電磁制動をかけるよう制御す
ることもできる。
【0031】図4は請求項1に係る電動式パワーステア
リング装置の要部ブロック構成図である。なお、本図の
構成は操舵トルクと操舵回転速度に基づいて電動機制御
信号を制御する電動式パワーステアリング装置に関す
る。図4において、電動式パワーステアリング装置は、
操舵トルクセンサ12と、操舵回転速度センサ13と、
制御手段15と、電動機駆動手段16と、電動機10と
から構成する。操舵トルクセンサ12および操舵回転速
度センサ13は、それぞれ、例えば図2の(a)、
(b)に示す差動変圧器、タコジェネレータ等の直流発
電機で構成し、電動機駆動手段16は図3に示すFET
ブリッジで構成する。
【0032】制御手段15はマイクロプロセッサを基本
に構成し、操舵トルクセンサ12が検出するトルク信号
Tおよび操舵回転速度センサ13が検出する操舵回転速
度信号Nの絶対値に基づいてそれぞれトルク信号T対応
のトルク制御量DT、トルク信号T対応のトルク減衰係
数RT、および操舵回転速度信号N対応の回転速度制御
量DNに変換するとともに、トルク減衰係数RTと回転速
度制御量DNの積の補正値(RT*DN)を演算し、トル
ク制御量DTと補正値(RT*DN)の偏差からなる電動
機制御信号(DT−RT*DN)を電動機制御信号Doと
して電動機駆動手段16に提供する。
【0033】また、制御手段15は図示しないA/D変
換手段を備え、操舵トルクセンサ12が検出するトルク
信号Tおよび操舵回転速度センサ13が検出する操舵回
転速度信号Nの絶対値を対応するディジタル値に変換し
て検出する。さらに、制御手段15は図示しない出力手
段を備え、電動機制御信号(DT−RT*DN)を、電動
機駆動手段16が電動機10を駆動するために適した電
動機制御信号Do、例えば方向信号およびPWM信号に
変換して出力するよう構成する。
【0034】制御手段15は、トルク制御量変換部1
7、回転速度制御量変換部18、トルク減衰係数変換部
19、乗算器20、制御信号出力部21を備える。トル
ク制御量変換部17はROM等のメモリを備え、実験結
果または理論演算等に基づいて設定した、例えば図13
のテーブル1のような操舵トルクTと対応する電動機制
御量であるトルク制御量DTのデータを予めメモリに記
憶しておき、ディジタル変換されたトルク信号T入力に
対応したトルク制御量DTを選択するよう構成し、トル
ク制御量信号DTを制御信号出力部21に出力する。
【0035】回転速度制御量変換部18はROM等のメ
モリを備え、実験結果または理論演算等に基づいて設定
した、例えば図16のテーブル4のような操舵回転速度
Nと対応する電動機制御量である回転速度制御量DN
データを予めメモリに記憶しておき、ディジタル変換さ
れた操舵回転速度信号N入力に対応した回転速度制御量
Nを選択するよう構成し、回転速度制御量信号DNを乗
算器20に出力する。
【0036】トルク減衰係数変換部19はROM等のメ
モリを備え、実験結果または理論演算等に基づいて設定
した、例えば図14のテーブル2のような操舵トルクT
と対応するトルク減衰係数RTのデータを予めメモリに
記憶しておき、ディジタル変換されたトルク信号T入力
に対応したトルク減衰係数RTを選択するよう構成し、
トルク減衰係数信号RTを乗算器20に出力する。乗算
器20は、回転速度制御量信号DNとトルク減衰係数信
号RTを乗算して補正値を算出し、補正値信号(RT*D
N)を制御信号出力部21に出力する。なお、図17の
操舵トルクTをパラメータとした操舵回転速度Nと回転
速度制御量DNの特性図に示すように、回転速度制御量
信号DNは操舵トルクTが増加するにつれて(TL〜TM
〜TH)減少する。
【0037】制御信号出力部21は減算器や出力バッフ
ァなどで構成し、トルク制御量信号DTと補正値信号
(RT*DN)の偏差信号(DT−RT*DN)である電動
機制御信号Do(方向信号+PWM信号)を電動機駆動
手段16に提供する。電動機駆動手段16は、電動機制
御信号Doに基づいて電動機駆動信号Mo発生し、電動
機10を駆動して必要とされる操舵補助力が得られる。
【0038】このように、請求項1に係る電動式パワー
ステアリング装置は、操舵トルクの増加につれて減少す
るトルク減衰係数RT(図14のテーブル2参照)と、
操舵回転速度Nの増加につれて増加する回転速度制御量
信号DN(図16のテーブル4参照)の積の補正値(RT
*DN)を操舵トルクの増加につれて増加するトルク制
御量信号DT(図13のテーブル1参照)から減衰補正
するので、操舵回転速度Nの増加、操舵トルクの減少に
対応して減少する電動機制御信号Do(DT−RT
N)を発生しつつ、電動機10から操舵方向と同一方
向の操舵補助力を発生することができる。なお、減衰補
正とは、トルク制御量に操舵回転方向と逆方向の操舵回
転速度成分(回転速度制御量に対応する制御量)を与え
ることを意味する。
【0039】図5は請求項2に係る電動式パワーステア
リング装置の要部ブロック構成図である。なお、本図の
構成は操舵トルクと操舵回転速度およびステアリング状
態に基づいて電動機制御信号を制御する電動式パワース
テアリング装置に関する。図5において、制御手段22
の構成のみが図4の構成と異なる。
【0040】制御手段22はマイクロプロセッサを基本
に構成し、操舵トルクセンサ12が検出するトルク信号
Tおよび操舵回転速度センサ13が検出する操舵回転速
度信号Nの絶対値に基づいてそれぞれトルク信号T対応
のトルク制御量DT、トルク信号T対応のトルク減衰係
数RTおよび操舵回転速度信号N対応の回転速度制御量
Nに変換するとともに、トルク減衰係数RTと回転速度
制御量DNの積の補正値(RT*DN)を演算し、ステア
リング状態信号Stが往き状態である場合は、トルク制
御量信号DTと補正値信号(RT*DN)の偏差信号(DT
−RT*DN)である電動機制御信号Do(方向信号+P
WM信号)を電動機駆動手段16に提供し、一方ステア
リング状態信号Stが戻り状態である場合には、トルク
制御量信号DTと補正値信号(RT*DN)の加算信号
(DT+RT*DN)である電動機制御信号Do(方向信
号+PWM信号)を電動機駆動手段16に提供する。ま
た、制御手段22は図示しないA/D変換手段、方向判
定手段等を備え、操舵トルクセンサ12が検出するトル
ク信号Tおよび操舵回転速度センサ13が検出する操舵
回転速度信号Nの絶対値を対応するディジタル値に変換
し、方向をFおよびGのフラグとして検出する。
【0041】制御手段22は、トルク制御量変換部1
7、回転速度制御量変換部18、トルク減衰係数変換部
19、乗算器20、制御信号出力部21、ステアリング
状態検出手段23、戻り時制御量演算部24、往き時制
御量演算部25、切替部26を備える。なお、トルク制
御量変換部17、回転速度制御量変換部18、トルク減
衰係数変換部19、乗算器20および制御信号出力部2
1は図4の制御手段15と同じ構成なので説明を省略す
る。
【0042】ステアリング状態検出手段23は、トルク
信号の方向フラグFおよび操舵回転速度信号Nのフラグ
Gに基づいてステアリングホイール1の往き状態または
戻り状態を検出し、例えば往き状態はHレベル、戻り状
態にはLレベルのように状態に対応したステアリング状
態信号Stを切替部(SW1)26に供給する。往き状
態または戻り状態の検出は、例えばフラグFとフラグG
の符号で判定するよう構成し、フラグFとフラグGの符
号が一致する場合(F=G)は往き状態、フラグFとフ
ラグGの符号が不一致の場合(F≠G)には戻り状態と
する。
【0043】戻り時制御量演算部24は、トルク制御量
信号DTに補正値信号(RT*DN)を加算演算して電動
機制御信号(DT+RT*DN)を切替部(SW1)26
に提供する。一方、往き時制御量演算部25は、トルク
制御量信号DTと補正値信号(RT*DN)との減算演算
して電動機制御信号(DT−RT*DN)を切替部(SW
1)26に提供する。切替部(SW1)26は、電動機
制御信号(DT+RT*DN)と電動機制御信号(DT−R
T*DN)の切替えを行い、ステアリング状態信号Stが
Lレベルの戻り状態では戻り時制御量演算部24側を選
択し、ステアリング状態信号StがHレベルの往き状態
では往き時制御量演算部25を選択し、それぞれ電動機
制御信号(DT+RT*DN)および電動機制御信号(DT
−RT*DN)を制御信号出力部21に提供する。
【0044】制御信号出力部21は、電動機制御信号
(DT+RT*DN)および電動機制御信号(DT−RT
N)を電動機制御信号Do(方向信号+PWM信号)
に変換し、電動機駆動手段16に提供する。電動機駆動
手段16は、電動機制御信号Doに基づいて電動機駆動
信号Mo発生し、電動機10をPWM駆動して必要とさ
れる操舵補助力が得られる。
【0045】このように、請求項2に係る電動式パワー
ステアリング装置は、操舵トルクの増加につれて減少す
るトルク減衰係数RT(図14のテーブル2参照)と、
操舵回転速度Nの増加につれて増加する回転速度制御量
信号DN(図16のテーブル4参照)の積の補正値(RT
*DN)を、ステアリング系の往き状態には操舵トルク
の増加につれて増加するトルク制御量信号DT(図13
のテーブル1参照)から減算補正し、ステアリング系の
戻り状態にはトルク制御量信号DTに加算補正するの
で、往き状態は操舵回転速度Nの増加、操舵トルクの減
少に対応して減少する電動機制御信号Do(DT−RT
N)を発生して電動機10から操舵方向と同一方向の
操舵補助力を発生することができ、戻り状態には操舵回
転速度Nの増加、操舵トルクの減少に対応して増加する
電動機制御信号Do(DT+RT*DN)を発生して電動
機10から操舵方向と反対方向の操舵補助力を発生する
ことができる。
【0046】図6は請求項3に係る電動式パワーステア
リング装置の要部ブロック構成図である。なお、本図の
構成は操舵トルクと操舵回転速度および車速に基づいて
電動機制御信号を制御する電動式パワーステアリング装
置に関する。図6において、車速センサ14、車速減衰
係数変換部28および3入力の乗算器29が追加されて
いる点が図4と異なる。
【0047】車速センサ14は、例えば図2の(c)に
示すスリットを有する回転円盤とフォトカプラで構成し
たスピードメータで構成する。制御手段27の車速減衰
係数変換部28はROM等のメモリを備え、実験結果ま
たは理論演算等に基づいて設定した、例えば図15のテ
ーブル3のような車速Vと対応する車速減衰係数RV
データを予めメモリに記憶しておき、ディジタル変換さ
れた車速V入力に対応した車速減衰係数RVを選択する
よう構成し、車速減衰係数信号RVを乗算器29に出力
する。
【0048】乗算器29は、トルク減衰係数信号RT
回転速度制御量信号DNおよび車速減衰係数信号RVを乗
算して補正値を算出し、補正値信号(RT*RV*DN
を制御信号出力部21に出力する。制御信号出力部21
は減算器や出力バッファなどで構成し、トルク制御量信
号DTと補正値信号(RT*RV*DN)の偏差信号(DT
−RT*RV*DN)である電動機制御信号Do(方向信
号+PWM信号)を電動機駆動手段16に提供する。電
動機駆動手段16は、電動機制御信号Doに基づいて電
動機駆動信号Mo発生し、電動機10を駆動して必要と
される操舵補助力が得られる。
【0049】このように、請求項3に係る電動式パワー
ステアリング装置は、操舵トルクの増加につれて減少す
るトルク減衰係数RTと、操舵回転速度Nの増加につれ
て増加する回転速度制御量信号DNおよび車速Vの増加
につれて増加する車速減衰係数信号RVの積の補正値
(RT*RV*DN)を操舵トルクの増加につれて増加す
るトルク制御量信号DTから減衰補正するので、操舵回
転速度Nおよび車速Vの増加、操舵トルクの減少に対応
して減少する電動機制御信号Do(DT−RT*RV
N)を発生し、電動機10から操舵方向と同一方向の
操舵補助力を発生することができる。なお、ここでも減
衰補正とは、トルク制御量に操舵回転方向と逆方向の操
舵回転速度成分(回転速度制御量に対応する制御量)を
与えることを意味する。
【0050】図7は請求項4〜請求項7に係る電動式パ
ワーステアリング装置の要部ブロック構成図である。本
図の構成は操舵トルクと操舵回転速度と車速およびステ
アリング状態に基づいて電動機制御信号を制御する電動
式パワーステアリング装置に関する。図7において、制
御手段30にステアリング状態検出手段23、戻り時制
御量演算部24、往き時制御量演算部25、切替部2
6、および請求項5〜請求項7に関連する出力信号制御
手段31を備えた点が図6の構成と異なる。
【0051】制御手段30において、ステアリング状態
検出手段23、戻り時制御量演算部24、往き時制御量
演算部25および切替部26の構成は、図5の制御手段
22のものと同一である。戻り時制御量演算部24は、
トルク制御量信号DTに補正値信号(RT*RV*DN)を
加算演算して電動機制御信号(DT+RT*RV*DN)を
切替部(SW1)26に提供する。一方、往き時制御量
演算部25は、トルク制御量信号DTと補正値信号(RT
*RV*DN)との減算演算して電動機制御信号(DT
T*RV*DN)を切替部(SW1)26に提供する。
切替部(SW1)26は、電動機制御信号(DT+RT
V*DN)と電動機制御信号(DT−RT*RV*DN)の
切替えを行い、ステアリング状態信号StがLレベルの
戻り状態では戻り時制御量演算部24側を選択し、ステ
アリング状態信号StがHレベルの往き状態では往き時
制御量演算部25を選択し、それぞれ電動機制御信号
(DT+RT*RV*DN)および電動機制御信号(DT
T*RV*DN)を制御信号出力部21に提供する。
【0052】制御信号出力部21は、電動機制御信号
(DT+RT*RV*DN)および電動機制御信号(DT
T*RV*DN)を電動機制御信号Do(方向信号+P
WM信号)に変換し、電動機駆動手段16に提供する。
電動機駆動手段16は、電動機制御信号Doに基づいて
電動機駆動信号Mo発生し、電動機10を駆動して必要
とされる操舵補助力が得られる。
【0053】出力信号制御手段31は、制御信号出力部
21から出力される電動機制御信号Do(方向信号+P
WM信号)を取込み、信号レベルを0を含む基準値と比
較し、比較結果に応じて電動機制御信号Doの方向信号
を反転させたり、補正を禁止したり、電動機10の入力
端子間を短絡させるための制御信号Soを制御信号出力
部21に提供し、制御信号出力部21から方向信号の反
転、補正禁止または入力端子間に応じた電動機制御信号
Docを電動機駆動手段1 6に出力するよう制御す
る。なお、出力信号制御手段31は制御手段30にのみ
設けたが、図4の制御手段15、図5の制御手段22お
よび図6の制御手段27にも同様に適用することができ
る。
【0054】図8に請求項5に係る出力信号制御手段の
要部ブロック構成図を示す。図8において、出力信号制
御手段31は、0レベル記憶部32、比較部33、符号
判定部34を備え、比較部33は制御信号出力部21か
ら出力される電動機制御信号Do(方向信号+PWM信
号)を取込み、0レベル記憶部32からのレベル信号
(0レベル)doとレベル比較を行い、比較信号Hoを
符号判定部34に提供する。電動機制御信号Do(方向
信号+PWM信号指令値)のレベルがdo(0レベル)
以上の場合(Do≧0)、符号判定部34は電動機制御
信号Doの方向信号と同一符号となるよう符号判定信号
So1を制御信号出力部21に送り、電動機制御信号D
o1=Doとなるよう制御する。一方、電動機制御信号
Do(方向信号+PWM信号指令値)のレベルがdo
(0レベル)を下回る場合(Do<0)、符号判定部3
4は電動機制御信号Doの方向信号と反対符号となるよ
うな符号判定信号So1を制御信号出力部21に送り、
符号判定信号So1と対応した電動機制御信号Do1を
出力するよう制御する。
【0055】図9に請求項6に係る出力信号制御手段の
要部ブロック構成図を示す。図9において、出力信号制
御手段35は、0レベル記憶部32、比較部33、補正
禁止制御部36を備え、制御信号出力部21から出力さ
れる電動機制御信号Doのレベルが0レベル以下の場合
(Do≦0)、補正禁止制御部36は制御信号出力部2
1から出力される電動機制御信号Do1を0となるよう
補正禁止制御信号So2を出力する。
【0056】図10は請求項7に係る出力信号制御手段
の要部ブロック構成図を示す。図10において、出力信
号制御手段37は、基準レベル記憶部38、比較部3
3、短絡信号出力制御部39を備え、電動機制御信号D
oが基準レベルDk以下の場合(Do≦Dk)、比較部
33から比較信号Hkを短絡信号出力制御部39に提供
し、短絡信号出力制御部39は制御信号出力部21から
出力される電動機制御信号Dsが電動機10の入力端子
間を短絡するような短絡制御信号So3を出力する。
【0057】なお、電動機10の入力端子間の短絡は、
電動機駆動手段16を構成するFETブリッジQ1〜Q
4(図3参照)のQ1およびQ4、またはQ2およびQ
3を同時にオン駆動する電動機制御信号Dsにより行う
ことができる。
【0058】このように、請求項4〜請求項7に係る電
動式パワーステアリング装置は、操舵トルクの増加につ
れて減少するトルク減衰係数RTと、操舵回転速度Nの
増加につれて増加する回転速度制御量信号DNおよび車
速Vの増加につれて増加する車速減衰係数信号RVの積
の補正値(RT*RV*DN)を、ステアリング系の往き
状態には操舵トルクの増加につれて増加するトルク制御
量信号DTから減算補正し、ステアリング系の戻り状態
にはトルク制御量信号DTに加算補正するので、往き状
態は操舵回転速度Nおよび車速の増加、操舵トルクの減
少に対応して減少する電動機制御信号Do(DT−RT
V*DN)を発生して電動機10から操舵方向と同一方
向の操舵補助力を発生することができ、戻り状態には操
舵回転速度Nおよび車速の増加、操舵トルクの減少に対
応して増加する電動機制御信号Do(DT+RT*RV
N)を発生して電動機10から操舵方向と反対方向の
操舵補助力を発生することができる。
【0059】また、出力信号制御手段31を設けたの
で、電動機制御信号に応じて、操舵トルク方向と反対方
向、補正禁止(0レベル出力)、または電動機10の入
力端子間を短絡して電磁制動を行うような電動機制御信
号を出力して電動機10が発生する操舵補助力を制御す
ることができる。
【0060】次に、この発明に係る電動式パワーステア
リング装置の制御手段の動作を動作フロー図に基づいて
説明する。図11に図7に対応する制御手段の動作フロ
ー図を示す。図示しないイグニッションキーのキースイ
ッチがオン操作されると、制御手段30に電源が印加さ
れて動作が開始する。(状態Po) まず、制御手段30を構成するマイクロプロセッサが制
御動作を開始し、パワーオンリセット信号等の制御信号
を各構成部に送って初期リセットをかけ、イニシャライ
ズ(状態P1)を実行する。
【0061】ステアリングホイール1を操作すると、操
舵トルクセンサ12が検出したアナログ値のトルク量と
操舵方向を含む操舵トルク信号T1、T2が読込まれ
(状態P2)、A/D変換部等を介してディジタルのト
ルク信号Tと操舵方向を示すフラグFに変換される(状
態P3)。ディジタルのトルク信号Tは、トルク制御量
変換部17内のメモリに予め設定されているテーブル1
(図13参照)のデータに基づいてトルク制御量DT
変換されて戻り時制御量変換部24および往き時制御量
変換部25に出力される(状態P4)。また、ディジタ
ルのトルク信号Tは、トルク減衰係数変換部19内のメ
モリに予め設定されているテーブル2(図14参照)の
データに基づいてトルク減衰係数RTに変換されて乗算
器29に出力される(状態P5)。
【0062】続いて、車速センサ14が検出したアナロ
グ値の車速信号V1がA/D変換部等を介してディジタ
ル値の車速信号Vに変換され(状態P6)、その後ディ
ジタル値の車速信号Vは、車速減衰係数変換部28内の
メモリに予め設定されているテーブル3(図15参照)
のデータに基づき、車速信号Vに対応した減衰係数Rv
に変換されて乗算器29に出力される(状態P7)。
【0063】同様にして、操舵回転速度センサ13が検
出したアナログ値の操舵回転速度と回転方向を含む操舵
回転速度信号N1、N2が読込まれ(状態P8)、A/
D変換部等を介してディジタル値の操舵回転速度信号N
と回転方向を示すフラグGに変換されて出力される(状
態P9)。
【0064】操舵回転速度信号Nは、回転速度制御量変
換部18内のメモリに予め設定されているテーブル4
(図16参照)のデータに基づいて回転速度制御量DN
に変換されて乗算器29に出力される(状態P10)。
【0065】乗算器29は、トルク減衰係数RT、車速
減衰係数Rvおよび回転速度制御量DNの積を演算して
補正値(RT*RV*DN)とし、この補正値を新たな回
転速度制御量DNとして戻り制御量演算部24および往
き制御量演算部25に提供する(状態11)。
【0066】戻り制御量演算部24はトルク制御量DT
に乗算器29からの補正値DN(RT*RV*DN)を加算
して戻り状態の電動機制御信号(DT+RT*RV*DN
を切替部(SW1)26に提供し、往き時制御量演算部
25はトルク制御量DTと乗算器29からの補正値D
N(RT*RV*DN)を減算して往き状態の電動機制御信
号(DT−RT*RV*DN)を切替部(SW1)26に提
供する。続いて、状態P3で変換された操舵トルク方向
を示すフラグFと状態P9で変換された操舵回転方向を
示すフラグGの符号判定がステアリング状態検出手段2
3でなされる(状態P12)。
【0067】符号が一致(F=G)する場合、ステアリ
ング状態検出手段23は往き状態と判断して切替部26
を切替制御し、SW1を往き時制御量演算部25側に接
続し、出力信号制御手段31において、往き状態の電動
機制御信号(DT−RT*RV*DN)の制御量DTと補正
値DN(RT*RV*DN)の比較を行い(状態P13)、
制御量DTが補正値DN以下が判定された場合(DT
N)には補正を禁止して電動機制御信号(DT−RT
V*DN)を新たな電動機制御信号DT(=0)とし
(状態P13′)、制御信号出力部21から電動機制御
信号DT(Do=0)を出力する(状態16)。なお、
ここで用いられる出力信号制御手段31は、図9の補正
禁止制御部36を有する出力信号制御手段35である。
一方、状態P13において、往き状態の電動機制御信号
(DT−RT*RV*DN)の制御量DTと補正値DN(RT
*RV*DN)の比較結果が0を超えてプラスの場合に
は、電動機制御信号(DT−DN)を(状態P14)、電
動機制御信号DTとして制御信号出力部21から出力す
る(状態16)。
【0068】また、符号が一致しない(F≠G)場合、
ステアリング状態検出手段23は戻り状態と判断して切
替部26を切替制御してSW1を戻り制御量演算部24
側に接続し、制御量演算部24で演算されたトルク制御
量DTと補正値DN(RT*RV*DN)の和(状態P15)
の電動機制御信号DT(=Do=DT+DN)を、制電動
機制御信号DTとして御信号出力部21から出力する
(状態P16)。
【0069】図12に図7に対応する制御手段の動作フ
ロー図を示す。図12において、状態P13および状態
P13′を削除した点が図11の動作フロー図と異な
る。状態P12で、符号が等しい(F=G)場合、ステ
アリング状態検出手段17は往き状態と判断して電動機
制御信号DT(Do=DT−DN)を制御信号出力部21
から出力する(状態P14、状態P16)。
【0070】この場合、電動機制御信号DT(Do=DT
−DN)の符号判定は、図8に示す出力信号制御手段3
1でなされ、電動機制御信号DTが正の場合には信号の
符号を同一とし、負の場合には符号を変えて制御信号出
力部21から出力し(状態P14、状態P16)、操舵
トルクと逆方向に電動機10を回転させるよう電動機駆
動手段16を制御する。また、状態P12で、符号が等
しくない(F≠G)場合の戻り状態は図11と同様であ
り、状態P15を経由して電動機制御信号DT(=Do
=DT+DN)を制御信号出力部21から出力する(状態
P16)。
【0071】また、往き状態において、電動機制御信号
T(Do=DT−DN)が予め設定された値Dkを下回
る(DT<Dk)場合、図10の出力信号制御手段37
から電動機10の入力端子間の短絡を制御する短絡制御
信号So3を出力するよう構成する。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る電
動式パワーステアリング装置は、操舵トルク検出手段、
操舵回転速度検出手段および制御手段を備え、操舵トル
ク検出手段が検出した操舵トルクと操舵回転速度検出手
段が検出した操舵回転速度に基づき、制御手段が操舵ト
ルクに対応して減少するトルク減衰係数と操舵回転速度
に対応する回転速度制御量との積の補正値を演算し、操
舵トルクに対応するトルク制御量と補正値について、ス
テアリングが往き状態にはトルク制御量から補正値を減
算補正した電動機制御信号を出力し、ステアリングが戻
り状態にはトルク制御量に補正値を加算補正するので、
往き状態には操舵回転速度の増加、操舵トルクの減少に
対応して減少する操舵補助力を操舵方向と同一方向に電
動機から発生することができ、戻り状態には操舵回転速
度の増加、操舵トルクの減少に対応して増加する操舵補
助力を操舵方向と反対方向に電動機から発生することが
できる。
【0073】また、この発明に係る電動式パワーステア
リング装置は、操舵トルク検出手段、操舵回転速度検出
手段、車速検出手段および制御手段を備え、操舵トルク
検出手段が検出した操舵トルク、操舵回転速度検出手段
が検出した操舵回転速度および車速検出手段が検出した
車速に基づき、制御手段が操舵トルクに対応して減少す
るトルク減衰係数と操舵回転速度に対応する回転速度制
御量と車速に対応する車速減衰係数との積の補正値を演
算し、操舵トルクに対応するトルク制御量と補正値につ
いて、ステアリングが往き状態にはトルク制御量から補
正値を減算補正した電動機制御信号を出力し、ステアリ
ングが戻り状態にはトルク制御量に補正値を加算補正す
るので、往き状態には操舵回転速度および車速の増加、
操舵トルクの減少に対応して減少する操舵補助力を操舵
方向と同一方向に電動機から発生することができ、戻り
状態には操舵回転速度および車速の増加、操舵トルクの
減少に対応して増加する操舵補助力を操舵方向と反対方
向に電動機から発生することができる。
【0074】さらに、制御手段に往き状態のトルク制御
量から補正値を減算した電動機制御信号を判定する出力
信号制御手段を設けたので、電動機制御信号が負の値、
または予め設定した所定値を下回る場合においても、符
号を反転した電動機制御信号を出力したり、補正を禁止
して0レベルの電動機制御信号を出力したり、電動機の
入力端子間を短絡する電動機制御信号を出力することが
できる。
【0075】よって、高速走行時のレーンチェンジなど
の車両挙動の収束を早めながら、緊急回避など急激な操
舵に対応して最適な操舵補助トルクを得ることができ
る。また、操舵トルクの小さな領域で操舵補助力を小さ
くできるので、キックバックなどの外乱に対して安定性
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る電動式パワーステアリング装置
系の全体構成図
【図2】操舵トルクセンサ、操舵回転速度センサおよび
車速センサの実施例
【図3】FETブリッジで構成した電動機駆動手段の実
施例
【図4】請求項1に係る電動式パワーステアリング装置
の要部ブロック構成図
【図5】請求項2に係る電動式パワーステアリング装置
の要部ブロック構成図
【図6】請求項3に係る電動式パワーステアリング装置
の要部ブロック構成図
【図7】請求項4〜請求項7に係る電動式パワーステア
リング装置の要部ブロック構成図
【図8】請求項5に係る出力信号制御手段の要部ブロッ
ク構成図
【図9】請求項6に係る出力信号制御手段の要部ブロッ
ク構成図
【図10】請求項7に係る出力信号制御手段の要部ブロ
ック構成図
【図11】図7に対応する制御手段の動作フロー図
【図12】図7に対応する制御手段の動作フロー図
【図13】操舵トルクT―トルク制御量DT特性図(テ
ーブル1)
【図14】操舵トルクT―トルク減衰係数RT特性図
(テーブル2)
【図15】車速V―車速減衰係数Rv特性図(テーブル
3)
【図16】操舵回転速度N―回転速度制御量DN特性図
(テーブル4)
【図17】操舵回転速度N―回転速度制御量DN特性図
(操舵トルクをパラメータ)
【符号の説明】
1…ステアリングホイール、2…ステアリング軸、3…
連結軸、3a,3b…自在継ぎ手、4…ステアリングギ
アボックス、5…ラック&ピニオン機構、5a…ピニオ
ン、6…手動操舵力発生手段、7…ラック軸、7a…ラ
ック歯、8…タイロッド、9…前輪、10電動機、10
a…駆動側ヘリカル・ギア、11…ボールねじ機構、1
1b…従動側ヘリカル・ギア、12…操舵トルクセン
サ、13…操舵回転速度センサ、14…車速センサ、1
5,22,27,30…制御手段、16…電動機駆動手
段、17…トルク制御量変換部、18…回転速度制御量
変換部、19…トルク減衰係数変換部、20,29…乗
算器、21…制御信号出力部、23…ステアリング状態
検出手段、24…戻り時制御量演算部、25…往き時制
御量演算部、26…切替部(SW1)、28…車速減衰
係数変換部、31,35,37…出力信号制御手段、3
2…0レベル記憶部、33…比較部、34…符号判定
部、36…補正禁止制御部、38…基準レベル記憶部、
39…短絡信号出力制御部、Do,Do1,Ds…電動
機制御信号、DN…回転速度制御量、DT…トルク制御
量、Mo…電動機駆動信号、N…操舵回転速度信号、R
T…トルク減衰係数、RV…速度減衰係数、St…ステア
リング状態信号、T…トルク信号、V…車速信号。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動機の動力をステアリング系に作用さ
    せて操舵力の軽減を図る電動式パワーステアリング装置
    において、 ステアリング系の操舵トルクを検出する操舵トルク検出
    手段と、ステアリング系の操舵回転速度を検出する操舵
    回転速度検出手段と、前記操舵トルクと前記操舵回転速
    度に基づいて前記電動機を駆動する電動機制御信号を決
    定する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記操舵回
    転速度に対応する値に前記操舵トルクに対応して減少す
    る係数を乗算した補正値を演算し、前記操舵トルクに対
    応した値から前記補正値を減衰補正して電動機制御信号
    を決定することを特徴とする電動式パワーステアリング
    装置。
  2. 【請求項2】 電動機の動力をステアリング系に作用さ
    せて操舵力の軽減を図る電動式パワーステアリング装置
    において、 ステアリング系の操舵トルクを検出する操舵トルク検出
    手段と、ステアリング系の操舵回転速度を検出する操舵
    回転速度検出手段と、ステアリング系の往き状態と戻り
    状態を検出するステアリング状態検出手段を有し、前記
    操舵トルクと前記操舵回転速度に基づいて前記電動機を
    駆動する電動機制御信号を決定する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記操舵回転速度に対応する値に前記
    操舵トルクに対応して減少する係数を乗算した補正値を
    演算し、前記ステアリング状態検出手段が往き状態を検
    出した場合に前記操舵トルクに対応した値から前記補正
    値を減算補正し、前記ステアリング状態検出手段が戻り
    状態を検出した場合には前記操舵トルクに対応した値に
    前記補正値を加算補正して電動機制御信号を決定するこ
    とを特徴とする電動式パワーステアリング装置。
  3. 【請求項3】 電動機の動力をステアリング系に作用さ
    せて操舵力の軽減を図る電動式パワーステアリング装置
    において、 ステアリング系の操舵トルクを検出する操舵トルク検出
    手段と、ステアリング系の操舵回転速度を検出する操舵
    回転速度検出手段と、車速を検出する車速検出手段と、
    前記操舵トルク、前記操舵回転速度および前記車速に基
    づいて前記電動機を駆動する電動機制御信号を決定する
    制御手段とを備え、前記制御手段は、前記操舵回転速度
    に対応する値に前記操舵トルクに対応して減少する係数
    および前記車速に対応する係数を乗算した補正値を演算
    し、前記操舵トルクに対応した値から前記補正値を減衰
    補正して電動機制御信号を決定することを特徴とする電
    動式パワーステアリング装置。
  4. 【請求項4】 電動機の動力をステアリング系に作用さ
    せて操舵力の軽減を図る電動式パワーステアリング装置
    において、 ステアリング系の操舵トルクを検出する操舵トルク検出
    手段と、ステアリング系の操舵回転速度を検出する操舵
    回転速度検出手段と、車速を検出する車速検出手段と、
    ステアリング系の往き状態と戻り状態を検出するステア
    リング状態検出手段を有し、前記操舵トルク、前記操舵
    回転速度および前記車速に基づいて前記電動機を駆動す
    る電動機制御信号を決定する制御手段とを備え、前記制
    御手段は、前記操舵回転速度に対応する値に前記操舵ト
    ルクに対応して減少する係数および前記車速に対応する
    係数を乗算した補正値を演算し、前記ステアリング状態
    検出手段が往き状態を検出した場合に前記操舵トルクに
    対応した値から前記補正値を減算補正し、前記ステアリ
    ング状態検出手段が戻り状態を検出した場合には前記操
    舵トルクに対応した値に前記補正値を加算補正して電動
    機制御信号を決定することを特徴とする電動式パワース
    テアリング装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段に、符号判定部を備えた出
    力信号制御手段を設け、前記電動機制御信号が負の値と
    判定された場合、前記符号判定部を介して操舵トルクと
    反対方向の前記電動機制御信号を決定することを特徴と
    する請求項1〜請求項4記載の電動式パワーステアリン
    グ装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段に、補正禁止制御部を備え
    た出力信号制御手段を設け、前記電動機制御信号が負の
    値と判定された場合、補正禁止制御部を介して補正を禁
    止する前記電動機制御信号を出力することを特徴とする
    請求項1〜請求項4記載の電動式パワーステアリング装
    置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段に、短絡信号出力制御部を
    備えた出力信号制御手段を設け、前記電動機制御信号が
    所定値を下回る場合、前記短絡信号出力制御部を介して
    前記電動機の端子間を短絡する前記電動機制御信号を出
    力することを特徴とする請求項1〜請求項4記載の電動
    式パワーステアリング装置。
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