JP2824814B2 - トンネルライニング型枠装置 - Google Patents
トンネルライニング型枠装置Info
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Description
発明はトンネルの掘削に利用する。本発明は地中に掘削
したトンネルの周囲に壁面を保護するためのライニング
を形成する装置に関する。本発明の装置は、通信ケーブ
ル、電力ケーブル、各種管路その他を施設するためのト
ンネルを作るための装置として利用するに適する。
装置としては、特公昭54−39937号公報(特許第
1013129号)に開示されているものがある。図7
はその従来例装置の構成を示す断面図である。従来例装
置は、ほぼ円筒形状に掘削されたトンネル内に挿入され
る円筒形のシールド本体1と、このシールド本体1の内
側に設けられた同心状の外型枠8と、この外型枠8のさ
らに内側に設けられた内型枠7と、この外型枠8と内型
枠7との間にライニング空間を形成するように配置され
た妻型枠2と、シールド本体1に支持された脱型推進ジ
ャッキ5とが備えられ、この脱型推進ジャッキ5のロッ
ド5aの先端が妻型枠2と円筒形の径方向とが垂直なピ
ン6により結合されて構成される。
いた工法について説明する。内型枠7に設けられた注入
口18から図外の注入機により外型枠8との間に速硬性
材料3を注入し、その注入した速硬性材料3が硬化した
ときに脱型推進ジャッキ5を動作させると、ロッド5a
とピン6によりシール材4を介して結合された妻型枠2
が硬化した速硬性材料3に当接し、脱型推進ジャッキ5
がその反力を受けてa矢方向に移動する。この移動によ
りシールド本体1および外型枠8も同方向に移動する。
次いで、ロッド5aを戻すことにより妻型枠2と硬化し
た速硬性材料3との間に空間が生じる。その空間に再度
注入口18から速硬性材料3を注入し、同様の動作を繰
り返してトンネル周囲の壁面にライニングを形成する。
は、脱型推進ジャッキ5のロッド5aを引き戻し速硬性
材料3から型枠を分離するときに、外型枠8と速硬性材
料3とが硬化後に密着状態となり、脱型推進ジャッキ5
のロッド5aを引き戻し速硬性材料3から外型枠8を分
離するときに生じる抵抗が極めて大きい。そのために外
型枠8およびシール材4が極度の摩擦を受け、早期に損
傷を受けしまい多数回使用できない問題がある。
受けると、その損傷部分から妻型枠2およびシール材4
の背面に速硬性材料3が流出して脱型推進ジャッキ5の
ロッド5aの伸縮動作を阻害する問題が生じる。
で、速硬性材料と外型枠との摩擦をなくし、かつ損傷を
与えないようにするとともに、妻型枠と外型枠および内
型枠との間から速硬性材料が流出しないようにすること
ができる装置を提供することを目的とする。
に掘削されたトンネル内に挿入される円筒形のシールド
本体と、このシールド本体の内側に設けられた同心状の
外型枠と、この外型枠のさらに内側に設けられた内型枠
と、この外型枠と内型枠との間にライニング空間を形成
するように配置された妻型枠と、前記シールド本体に支
持された脱型推進ジャッキとを備え、この脱型推進ジャ
ッキのロッド先端が前記妻型枠と前記円筒形の径方向と
垂直なピンにより結合されたトンネルライニング型枠装
置において、前記外型枠および前記内型枠は前記円筒形
の周に沿って多分割され、その分割された外型枠および
内型枠はそれぞれ弾性結合部材により結合され、前記外
型枠および前記内型枠は前記妻型枠と弾性材を介して一
体的に構成され、前記内型枠のさらに内側にその端部が
前記妻型枠と結合された円筒形の内型枠押付け筒を設け
たことを特徴とする。
その内型枠を前記シールド本体内周に押付ける方向に作
用する押付けジャッキを備え、前記シールド本体の内側
に前記外型枠の外側との間の軸方向のスライドを円滑に
するローラを備えることが望ましい。
させた後に、押付けジャッキによる内型枠の外周方向へ
の押付けを解除し、脱型推進ジャッキを動作させて硬化
した速硬性材料に妻型枠および弾性材を介して外型枠を
当接して引き戻すと、円筒形の周に沿って多分割され相
互に弾性結合材よって結合された外型枠および内型枠が
その弾性結合材の伸縮により密着していた速硬性材料か
ら容易に分離する。また、速硬性材料の注入時には、内
型枠と妻型枠との間に介在させた弾性材により速硬性材
料が妻型枠の背面に流入することを防止する。
外型枠および内型枠を引き戻すときに速硬性材料との間
に生じる摩擦をなくし、外型枠およびシール材が早期に
摩耗あるいは損傷を受けることを防止することができ、
速硬性材料の流出により脱型推進ジャッキの動作が阻害
されることを防止することができる。
る。図1は本発明実施例の構成を示す断面図、図2は本
発明実施例の図1に示すA−A断面図、図3は本発明実
施例の図2に示すB部拡大図である。
たトンネル内に挿入される円筒形のシールド本体1と、
このシールド本体1の内側に設けられた同心状の外型枠
8と、この外型枠8のさらに内側に設けられた内型枠7
と、外型枠8と内型枠7との間にライニング空間を形成
するように配置された妻型枠11と、シールド本体1に
支持された脱型推進ジャッキ5とを備え、この脱型推進
ジャッキ5のロッド5aの先端が妻型枠11と円筒形の
径方向と垂直なピン6により結合される。
よび内型枠7は図2および図3に示すように円筒形の周
に沿って多分割され、その分割された外型枠8および内
型枠7はそれぞれ弾性結合部材21により結合され、外
型枠8および内型枠7は妻型枠11と弾性材14を介し
て一体的に構成され、内型枠7のさらに内側にその端部
が妻型枠11と結合された円筒形の内型枠押付け筒19
が設けられ、この内型枠押付け筒19と内型枠7との間
にその内型枠7をシールド本体1の内周に押付ける方向
に作用する押付けジャッキ20を備え、シールド本体1
の内側には外型枠8の外側との間の軸方向のスライドを
円滑にするローラ15を備える。また、外型枠8には速
硬性材料3により形成されたライニングのリング間の接
着を強固にするための継手用突起23、および止水のた
めのテールシール17が設けられる。
の動作について説明する。図4は本発明実施例における
速硬性材料充填時の動作を説明する図、図5は本発明実
施例におけるシールド本体推進時の動作を説明する図、
図6は本発明実施例における妻型枠、外型枠、内型枠、
および内型枠押付け筒の引き戻し時の動作を説明する図
である。
られた複数の押付けジャッキ20を動作させ、内型枠7
を外周方向に押出し支持する。内型枠7は押出されるこ
とによって円筒型の周に沿って多分割された各部材を結
合する弾性結合部材21それぞれがわずかに伸張した状
態で支持される。
より注入口18から速硬性材料3を外型枠8、内型枠
7、および妻型枠11によって形成された空間に注入す
る。注入された速硬性材料3は空間内に充填し、この充
填によって外型枠8を形成する部材の相互間を結合して
いる弾性結合材21がそれぞれ伸張し、外型枠8の外周
が拡張してローラ15に押付けられた状態で速硬性材料
3が硬化する。
すでに硬化した速硬性材料3の継手用突起23により形
成された台形状の凹部に充填し硬化するために、形成さ
れたライニング間が強固に接続される。また、速硬性材
料3の注入時は外型枠8の端部外周に設けられたテール
シール17がシールド本体17との間の隙間から水の流
入を防止する。
に示すように内型枠7を拡張支持していた押付けジャッ
キ20による押付けを解除し、脱型推進ジャッキ5を動
作させロッド5aをC矢方向に押出す。押付けジャッキ
20の解除により支持されていた内型枠7の各部材を結
合していた弾性結合材21が収縮し、内型枠7の径を小
さくして硬化した速硬性材料3から分離する。
11から弾性材14を介して外型枠8および内型枠7に
伝達されるために衝撃が緩和され、また外型枠8および
内型枠7の各部材間の弾性結合材料21の伸縮により無
理な力が局部的に加えられることなく力が伝達されるた
めに、外型枠8、内型枠7、および速硬性材料3の硬化
により形成されたライニングに損傷を与えることが防止
される。
より図1に示す支持板25がその押出し力を受け、シー
ルド本体1をすでに掘削されたトンネルの方向に押出し
前進する。
に示すように脱型推進ジャッキ5がD矢方向に引き戻さ
れる。この引き戻し動作により外型枠8と速硬性材料3
とが分離し、外型枠8はローラ15に支持されて大きな
抵抗を受けることなくすでに前進したシールド本体内に
移動する。
き戻し力は妻型枠から弾性材14を介して外型枠8に伝
達されるために衝撃が緩和される。また、引き戻し力に
よる外型枠8と速硬性材料3との分離の際、外型枠8を
形成する各部材間に不均等な力がかかっても弾性結合材
21が伸縮することにより吸収し、外型枠8に極度に偏
った力が加わらない状態で分離が円滑に行われる。
枠11、および内型枠押付け筒19がシールド本体1内
に引き戻されると、図1に示す状態となり、注入口18
から次の速硬性材料3を注入して同様の動作を行い、掘
削されたトンネル内のライニングの形成を継続して行う
ことができる。
成されたライニングおよび型枠表面の摩耗や損傷をなく
すことができ、装置の寿命を長くすることができる。ま
た、妻型枠と外型枠および内型枠を一体に構成すること
により各継目からの注入材料の流出を防止することがで
きる。さらに、各型枠に分割した部材を用いて弾性結合
材により結合することにより形成されたライニングとシ
ールド本体とが傾斜しても、その傾斜に対応してシール
ド本体を移動することができるなどの効果がある。
を説明する図。
作を説明する図。
枠、および内型枠押付け筒の引き戻し時の動作を説明す
る図。
Claims (3)
- 【請求項1】 ほぼ円筒形状に掘削されたトンネル内に
挿入される円筒形のシールド本体(1)と、このシール
ド本体の内側に設けられた同心状の外型枠(8)と、こ
の外型枠のさらに内側に設けられた内型枠(7)と、こ
の外型枠と内型枠との間にライニング空間を形成するよ
うに配置された妻型枠(11)と、前記シールド本体に
支持された脱型推進ジャッキ(5)とを備え、この脱型
推進ジャッキのロッド先端が前記妻型枠と前記円筒形の
径方向と垂直なピン(6)により結合されたトンネルラ
イニング型枠装置において、前記外型枠および前記内型
枠は前記円筒形の周に沿って多分割され、その分割され
た外型枠および内型枠はそれぞれ弾性結合部材(21)
により結合され、前記外型枠および前記内型枠は前記妻
型枠と弾性材(14)を介して一体的に構成され、前記
内型枠のさらに内側にその端部が前記妻型枠と結合され
た円筒形の内型枠押付け筒(19)を設けたことを特徴
とするトンネルライニング型枠装置。 - 【請求項2】 前記内型枠押付け筒(19)と前記内型
枠(7)との間にその内型枠を前記シールド本体内周に
押付ける方向に作用する押付けジャッキ(20)を備え
た請求項1記載のトンネルライニング型枠装置。 - 【請求項3】 前記シールド本体(1)の内側に前記外
型枠(8)の外側との間の軸方向のスライドを円滑にす
るローラ(15)を備えたトンネルライニング型枠装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3155788A JP2824814B2 (ja) | 1991-05-30 | 1991-05-30 | トンネルライニング型枠装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3155788A JP2824814B2 (ja) | 1991-05-30 | 1991-05-30 | トンネルライニング型枠装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04353196A JPH04353196A (ja) | 1992-12-08 |
JP2824814B2 true JP2824814B2 (ja) | 1998-11-18 |
Family
ID=15613441
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3155788A Expired - Lifetime JP2824814B2 (ja) | 1991-05-30 | 1991-05-30 | トンネルライニング型枠装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2824814B2 (ja) |
-
1991
- 1991-05-30 JP JP3155788A patent/JP2824814B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04353196A (ja) | 1992-12-08 |
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