JP2824655B2 - カメラの制御装置 - Google Patents

カメラの制御装置

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JP2824655B2
JP2824655B2 JP1019987A JP1998789A JP2824655B2 JP 2824655 B2 JP2824655 B2 JP 2824655B2 JP 1019987 A JP1019987 A JP 1019987A JP 1998789 A JP1998789 A JP 1998789A JP 2824655 B2 JP2824655 B2 JP 2824655B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、データ転送の異常を検出することができ
るカメラの制御装置に関する。
[従来の技術] カメラには、例えば、撮影手段を駆動するCPUと、撮
影情報を記憶し表示するCPUとが別に備えられ、この両C
PU間でデータ転送するものがある。
このように、複数のCPUを有するカメラでは、例えば
特開昭62-232628号公報に開示されるように、電源電池
の装着によってリセットされ、制御用CPUから表示用CPU
へデータが転送される際に、リセットが完全にかかって
からデータ転送が行なえるように、制御用CPUはリセッ
ト後、作動を開始したら必要な所定時間経過後に、表示
データを送るようにしているものがある。
[発明が解決しようとする課題] このように複数のCPUを備えるものでは、一般にCPU間
のデータ転送が行なわれる。この場合、送信側でのみデ
ータを正確に転送するように考慮されているが、これを
受信側のCPUで正確に受信されたかどうかの判断ができ
なかった。
このため、例えば電源の電圧低下、電源(電池)はず
れ、その他の理由で受信側のCPUがデータを正確に受信
できず、カメラの動作等の異常が生じることがあって
も、異常の警告をすることができなかった。
この発明はかかる点に鑑みなされたもので、簡単な構
成で、正確なデータの授受を判断することが可能なカメ
ラの制御装置を提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 前記課題を解決するために、この発明のカメラの制御
装置はメイン電源で駆動される第1制御回路と、メイン
電源或はバックアップ電源で駆動される第2制御回路
と、前記第1制御回路及び第2制御回路相互に転送同期
信号を送る転送同期ラインと、データを転送しない状態
でハイレベルに保持されるデータ転送ラインと、このデ
ータ転送ラインがデータを転送しない状態でハイレベル
からローレベルへの変化を検出して異常信号を出力する
手段とを有することを特徴としている。
[作用] この発明のカメラの制御装置は、第1制御回路からデ
ータを受信する第2制御回路にバックアップ電源を接続
し、この第2制御回路へデータ転送同期信号を送って転
送を開始し、データ転送ラインから送られるデータを第
2制御回路で受信する。このデータ転送ラインはデータ
を転送しない状態でハイレベルに保持され、このときロ
ーレベルへの変化を検出して異常信号を出力する。この
ため、データを転送するデータ転送ラインを兼用し、専
用のラインを用いることなく、簡単な回路構成で、電源
の電圧低下、電源はずれ、その他により第2制御回路が
データを正確に受信できない転送異常及びこれによるカ
メラの動作等の異常を検出することができる。
[実施例] 以下、この発明の実施例を添付図面に基づいて詳細に
説明する。
第1図乃至第6図はこの発明が適用されるカメラを示
し、第1図はカメラの正面図、第2図は同背面図、第3
図は平面図、第4図は第1図のIV-IV断面図、第5図は
ファインダの表示を示す図、第6図は裏蓋の表示を示す
図である。
カメラボディの構成 カメラは第4図に示すように本体10、前カバー20、装
飾パネル30及び裏蓋40から構成され、前カバー20の前側
に装飾パネル30が係合され、この前カバー20が本体10に
覆うように係合しネジ止めされる。裏蓋40及び電池蓋41
は本体取付体412の軸受部42aにヒンジ軸43を介して一体
に組付けられており、本体取付体42を本体10に係合し、
さらにネジで固定している。
本体10には画枠部13を挟んで未露光フィルム収納室14
と露光フィルム収納室15とが形成されており、この未露
光フィルム収納室14にはパトローネ1が収納され、露光
されたフィルムFが露光フィルム収納室15に設けられた
リール16で巻取られる。
本体10の中央部にはフロント地板17が設けられ、この
フロント地板17に撮影レンズ50を備えた鏡胴枠2が鏡胴
51と一体で光軸方向へ移動可能に設けられ、沈胴するよ
うになっている。
さらに前カバー20の上面に、レリーズボタン2、クロ
ーズアップボタン3及びメインスイッチボタン4が備え
られている。
撮影レンズ 撮影レンズ50は4群4枚で構成され、鏡胴枠22に支持
体52、53を介して取付けられ、鏡胴枠22が鏡胴51に取り
付けられている。この撮影レンズ50はレンズとレンズと
の間にシャッター54が配置されたビトゥインタイプが用
いられている。
ファインダー機構 ファインダー機構は、アルバタ式ブライトフレーム透
視ファインダーが用いられている。このファインダー60
には第5図に示すような表示が設けられ、撮影範囲フレ
ーム61、62、AFフレーム63があり、さらに測距完了(点
灯)及び距離警告(点滅)表示64、クローズアップモー
ド(点灯)表示65、ブリッツマーク66等が設けられてい
る。
焦点調節機構 焦点調節機構は撮影に際し、被写体までの距離に応じ
て撮影レンズ50とフィルム面との距離を変え、被写体の
像が正しくフィルム面に結ばれるように焦点の調節を行
なう。この焦点調節のための測距機構として投光AFレン
ズ70、受光AFレンズ71がフロント地板17の上部に設けら
れ、装飾パネル30のAF窓72,73で覆われ、赤外線ノンス
キャンアクティブ式自動測距が採用されている。撮影レ
ンズ50を保持する鏡胴51をモータ170の駆動で繰出し、
レンズ群を直進駆動させてピント調節を行なう。鏡胴51
は前側部に撮影窓55を有しており、この撮影窓55はレン
ズバリヤ140で覆われて、内部の撮影レンズ50を保護す
るようになっている。
シャッター機構 シャッター機構はフィルムに必要な露光量を時間的に
与える役割りと、露光時間以外は不必要な光を遮断する
機能を兼ねている。シャッターモータ80が駆動してシャ
ッター54を開閉するようになっており、このシャッター
54はプログラムシャッターであり、さらにセルフタイマ
ーが用いられている。
自動露出機構 フィルムに適正な露光を与えるために、画面におさま
る被写体側の光の明暗を測り、露光量を調節するもので
ある。入射してくる光の量に応じて電気信号を変換する
受光素子としてCdS(硫化カドミウム)受光素子90が用
いられている。
ストロボ機構 ストロボ機構の閃光管100は、本体10の未露光フィル
ム室14の上方に固定されており、装飾パネル30の窓101
で覆われている。自動発光モードでは低輝度時に自動的
に発光し、常に自動充電式で充電回路のコンデンサ7が
本体10の露光フィルム収納室15に近接して配置されてい
る。
フィルム巻上げ機構 フィルム巻上げ機構はモータ110による自動巻上げ方
式が用いられ、巻上げユニット111を介して駆動され
る。裏蓋40を閉じた後に、レリーズボタン2の作動で開
始するオートロード方式である。
フィルム巻戻し機構 フィルム巻戻し機構は最終駒の撮影が完了すると、自
動的に巻戻しを行ない、巻戻しが完了すると自動的に停
止する。巻戻しはフィルムカウンタを減算し、かつフィ
ルム給送マークを逆方向へ表示する。
裏蓋 裏蓋40にはオートデートや撮影情報の制御表示部120
が裏蓋地板44を介して設けられ、さらにフィルム確認窓
6が形成されている。また、裏蓋40のLCD部飾板130には
デート表示部121、撮影情報表示部122が設けられてい
る。さらに、モード切替ボタンSS1とデートモード切替
ボタンSS2、年月日、時分の修正箇所を選択する修正箇
所選択ボタンSS3、デート表示の加算を行なう加算ボタ
ンSS4が設けられている。
電源 本体10の電池室18には3Vリチウム電池8が1本収納さ
れ、ユーザーが電池蓋41を開閉することで交換可能にな
っている。さらに、オートデート用として機能すると共
に、主電源のバックアップ電源として機能する3Vのコイ
ン電池9が1個、裏蓋40の電池収納室45に設けられてい
る。
オートデート オートデートとして液晶表示のディジタル時計が制御
表示部120に内蔵されており、裏蓋40のLCD部飾板130に
設けられたデート表示部121に「年月日」、「月日
年」、「日月年」、「日時分」或はOFFモードが表示さ
れ、それぞれ前記したデートモード切替ボタンSS2、年
月日、時分の修正箇所を選択する修正箇所選択ボタンSS
3、デート表示の加算を行なう加算ボタンSS4を操作して
調製される。
撮影情報表示 裏蓋40の撮影情報表示部122には、第6図に示すよう
にバッテリ残量表示122aには、フィルムカウンタ122b及
びフィルム給送表示122cが設けられている。また、スト
ロボ充電中122d及びセルフタイマモード122e、さらに自
動発光モード122f、強制発光モード122g、不発光モード
122hが切換え表示され、いずれの表示も液晶表示であ
る。
鏡胴作動機構 第7図乃至第10図は鏡胴の作動機構を示しており、第
7図は鏡胴部の断面図、第8図は第7図のVIII-VIII断
面図、第9図は第7図のIX-IX断面図、第10図は第8図
のX−X断面図である。
第8図に示すようにフロント地板17には支持枠21が設
けられ、この支持枠21に鏡胴51が光軸方向へ進退可能に
設けられており、鏡胴51が沈胴する。さらに、鏡胴51に
は鏡胴枠22が固定され、両者は一体になって作動する。
鏡胴枠22の下端に形成された支持部22aは、軸受157を
介して案内軸158にスライド可能に支持されると共に、
第9図に示すように雌ネジ軸受159を介して駆動軸160上
を移動可能に支持されている。案内軸158の一端は押え
板161に、他端はフロント地板17に固定され、駆動軸160
の一端はフロント地板17に固定された押え板161に回動
可能に支持され、他端はフロント地板17に軸受162を介
して回動可能に軸支され、駆動軸160の回転によって鏡
胴枠22が光軸方向へ直進運動をする。鏡胴枠22の支持部
22aにはフロント地板17に挿通した位置規制部材163の先
端部163aが当接しており、この位置規制部材163はスプ
リング164を介してフロント地板17に支持され、駆動軸1
60と鏡胴枠22の雌ネジ軸受159との間のバックラッシュ
を吸収し、鏡胴枠22が正確に作動するようにしている。
雌ネジ軸受159は鏡胴枠22の支持部22aに固定された押え
板165で支持されており、この押え板165で雌ネジ軸受15
9が鏡胴枠22から抜けることがないようにされている。
駆動軸160には駆動ギヤ166が設けられ、この駆動ギヤ
166は第7図に示すように、中間ギヤ167,168,169を介し
てモータ170の出力ギヤ171に噛合しており、モータ170
の駆動によって、その動力がこれらの中間ギヤ167,168,
169を介して駆動ギヤ166へ伝達され、これにより駆動ネ
ジ軸160を回転する。
モータ170には回転羽根172が設けられており、この回
転数をフォトカプラ173で検出して、鏡胴51を光軸方向
へ移動する制御情報としている。なお、フォトカプラと
は、光源と受光素子とを対向して配列し、光源と受光素
子の間に不透明物体があるか否かを検出する検出素子で
ある。
また、鏡胴枠22の取付部22aには第8図に示すよう
に、作動部材174が設けられ、この作動部材174には接片
175が設けられている。この接片175は第8図及び第10図
に示すように、鏡胴51と連動して制御基盤176上を摺動
するようになっている。この制御基板176はフロント地
板17の壁17bに取付けられており、制御基板176には電源
接点175bと、カメラ本体側接点175c〜176gが設けられ、
鏡胴51が光軸方向へ繰出されると、接片175が沈胴の停
止位置Y1、通常撮影の初期位置Y2、通常撮影の繰出量カ
ウント基点Y3、近接撮影の初期位置Y4及び近接撮影の繰
出量カウント基点Y5の情報を制御部に与えるようになっ
ており、これらで撮影レンズ50の位置を検出するスイッ
チを構成している。このスイッチはカメラ本体側接点17
5c〜175gとの関係により、レンズポジションスイッチ或
いはAFトリガスイッチとして機能する。
この制御基板176は一端の突部176aをフロント地板17
の凹部17cに係合し、他端176bをフロント地板17に固定
した押え板161のストッパ177,178間に係合し、光軸方向
へ移動可能に支持されている。この制御基板176には位
置調製窓176cが形成されており、この位置調整窓176cを
介してアジャストボルト179がフロント地板17の窓17bに
螺着されている。このアジャストボルト179の取付軸179
aが頭部179bの中心から偏位した位置にあり、アジャス
トボルト179の回動で制御基板176が光軸方向へ移動して
位置の調整が行なわれる。
この鏡胴51の内部には第7図に示すように、シャッタ
ー駆動機構等は配置され、レリーズボタン2の操作でモ
ータ80が駆動し、その動力が出力ギヤ81から中間ギヤ8
2,83,84,85を介してシャッターリング86の歯部86aに伝
達され、シャッターリング86を回転させ、3枚のシャッ
ター羽根54cを開閉作動させるようになっている。この
それぞれのシャッター羽根54cは支持ピン87を介して鏡
胴51に回転可能に支持され、このシャッター羽根54cの
基部には係合孔54aが形成されており、この係合孔54aに
シャッターリング86に固定した作動ピン88が係合され、
このシャッターリング86の回動によってシャッター羽根
54cが開閉する。
シャッターリング86は常にその突起86bが鏡胴51側に
固定されたストッパ89aに当接するように設定され、ス
トッパ89bは開動作時の位置規制となっている。
シャッター羽根54cには接片54bが形成されており、こ
の接片54bをフォトカプラ99が検知してシャッター制御
の時間管理を行ないシャッター異常を検出する。
パララックス補正機構 受光側AFレンズ71は第7図及び第8図に示すように、
支持ピン180を支点としてフロント地板17に対し撮影レ
ンズ50の繰出しに応じて矢印方向へ回動し、パララック
ス補正が可能になっている。この支持ピン180の一方に
は受光側AFレンズ71の支持部71aとフロント地板17との
間にバネ181が装着され、他方には支持部71bとパララッ
クス補正ピン182との間に補正バネ183が装着されてい
る。このパララックス補正ピン182は鏡胴51と一体に鏡
胴枠22を光軸方向へ移動させることによって、補正バネ
183を介して受光側AFレンズ71を押動する。受光側AFレ
ンズ71の上部にはパララックス調整ピン184でパララッ
クス調整レバー185が取付けられ、このパララックス調
整レバー185に受光側AFレンズ71の突起71cが当接して回
動の位置規制が行なわれ、鏡胴51が通常撮影の初期位置
Y2と近接撮影の初期位置Y4の間を移動する間に、遠近切
替のパララックス補正が行なわれる。
撮影モード切替機構 この実施例のカメラでは、レリースボタン2を押圧す
ると、写真撮影に関する一連の動作が開始され、露光さ
れたフィルムを1駒分巻上げて終了するが、レリーズボ
タン2押圧の初期ストロークでは第1レリーズスイッチ
S1がONとなり、その後のストロークでは第2レリーズス
イッチS2がONとなる。第1レリーズスイッチS1がONにな
ると、被写体距離測定のための測距、被写体輝度測定の
ための測光等の撮影準備動作が行なわれ、第2レリーズ
スイッチS2がONになるとシャッターの開閉、フィルムの
巻上げ等の撮影及び撮影後の処理動作が行なわれる。
一般カメラの撮影可能至近距離は0.6〜1.2m位の設定
されている例が多いが、この実施例のカメラでは、より
近い距離にある被写体の撮影いわゆる近接撮影を可能に
して、撮影可能距離範囲を拡大するため、通常撮影モー
ド及び近接撮影モードを設けている。通常撮影モードで
は、所定の通常撮影至近距離から無限遠まで(この範囲
を通常撮影範囲という)にある被写体の撮影を可能に
し、近接撮影モードでは、所定の近接撮影至近距離から
所定の近接撮影至遠距離まで(この範囲を近接撮影範囲
という)にある被写体の撮影を可能にし、しかも通常撮
影至近距離と近接撮影至遠距離を一致させて通常撮影範
囲と近接撮影範囲を連続させている。しかし、例えば近
距離撮影モード、中距離撮影モード及び遠距離撮影モー
ドの3撮影モードを設けてもよいし、超近接撮影モー
ド、近接撮影モード及び通常撮影モードというように2
つ以上の撮影モードを設けてもよい。
クローズアップボタン3は撮影モード切替のためのボ
タンであり、鏡胴51が通常撮影の初期位置Y2にある通常
撮影モードにおいて、このボタンを押圧するとクローズ
アップスイッチがONとなり、鏡胴51は近接撮影の初期位
置Y4に達して停止し、カメラは近接撮影モードに切替
る。カメラが近接撮影モードになっているときに、クロ
ーズアップボタン3を押圧すると、クローズアップスイ
ッチがONとなり、鏡胴51は後退して通常撮影の初期位置
Y2に達して停止し、カメラは通常撮影モードに切替る。
鏡胴51が沈胴の停止位置Y1にあり、カメラが携帯姿勢
になっているとき、メインスイッチボタン4を押圧する
と、メインスイッチがONになり、電池が励起して後記す
るMAINCPU201が作動を開始し、電源の励起状態を保持す
るパワーホールドが行なわれ、鏡胴51は繰出されて通常
撮影の初期位置Y2に達して停止し、カメラは通常撮影モ
ードとなり、パワーホールドが解除される。カメラが通
常撮影モード或いは近接撮影モードにあるとき、メイン
スイッチボタン4を押圧すると、メインスイッチがONに
なり、前記と同様にしてパワーホールドされ、鏡胴51は
後退し、沈胴の停止位置Y1に達して停止し、カメラは携
帯姿勢となり、パワーホールドが解除される。なお、鏡
胴51の繰出しに連動して撮影窓55を覆っているレンズバ
リヤ140が開き、鏡胴51の後退に連動してレンズバリヤ1
40が閉じて撮影窓55を覆い、撮影レンズ50を保護する構
造になっている。また、カメラが携帯姿勢になっている
ときは、フィルムのオートロード及びフィルムの途中巻
戻しを除く他の操作はできないようになっている。
制御回路 第11図はこの発明が適用されるカメラの概略回路ブロ
ック図である。
このカメラには第1制御回路としてのMAINCPU201と、
第2制御回路としてのSUBCPU202が用いられており、シ
リアルインタフェースで交互に情報の授受が行なわれ
る。このシリアルインターフェースはSUBCPU202からのM
AINCPU201へのデータ転送ラインSin、MAINCPU201からの
SUBCPU202へのデータ転送ラインSout、転送モニタライ
ンSclock,Ser、転送同期ラインSst,Srcを有している。
MAINCPU201は大電流を要する駆動系の制御やカメラの
撮影動作の制御シーケンスを実行し、SUBCPU202は裏蓋
ユニット203の撮影情報表示部122を駆動し、またスイッ
チ情報をMAINCPU201に与えて、MAINCPU201に種々の制御
を行なわせるようにしている。
DC-DCコンバータ204には電源が接続されており、この
DC-DCコンバータ204はメインスイッチのONまたは第1レ
リーズスイッチSIのONで起動するSUBCPU202からの電源
コントロールによって起動される。これによって、電圧
VddがMAINCPU201に与えられ、MAINCPU201が起動する。
また、DC-DCコンバータ204から電圧Vccがレリーズスイ
ッチS1及びS2、メインスイッチ、クローズアップスイッ
チ並びにモード切替スイッチ以外の制御用スイッチの電
源、電圧Vddが各CPUの電源として与えられ、またリチウ
ム電池8の電圧VbはSUBCPU202及びストロボユニットの
電源であり、リチウム電池8の電圧Vb′は大電流を要す
る駆動系の電源である。また、ストロボユニット205内
には204とは別のDC-DCコンバータが設けてある。
起動したMAINCPU201にはバッテリチェック情報BC、測
光情報AV、モータドライバの温度補償のための温度情報
TH及びシャッタの開きの補正するためのシャッタトリガ
遅延時間情報STDがアナログ情報206として入力される。
このバッテリチェック情報BCはシリアルインタフェース
でSUBCPU202にデータ転送され、SUBCPU202ではこの情報
をバッテリ残量表示122aとして表示する。さらに、MAIN
CPU201にはDXスイッチ、レンズポジションスイッチ及び
AFトリガスイッチのスイッチ情報207が入力される。
また、AFユニット208から測距情報をアナログ信号と
して取り込み、この測距結果がその時点で選択されてい
る撮影モードに応じた撮影可能距離範囲内であると、MA
INCPU201によるF内表示コントロールでAFLEDを点灯さ
せ、その他に近接撮影モードの場合にはCULEDを点灯、
さらに自動発光モードで被写体輝度が所定値以下のとき
LBLEDが点灯するようになっており、これらがF内表示2
09を構成し、ファインダー内に測距完了及び距離警告表
示64、クローズアップモード表示65、ブリッツマーク66
としてそれぞれ表示される。また、AFELDは測距した結
果がその時点で選択されている撮影モードに応じた撮影
可能距離範囲外の場合に点滅し、LBLEDは強制発光モー
ドのとき点灯し、不発光モードで被写体輝度が所定値以
下のとき点滅する。
MAINCPU201は、第2レリーズスイッチS2がONになる
と、測距情報によってレンズモータドライバ210を制御
するレンズモータコントロールを行ない、モータ170を
駆動して撮影レンズ50を繰り出し、所定の位置に停止さ
せる。このとき接片175が本体側接点175e或いは175Gと
接触して出るAFトリガスイッチのトリガ情報と、フォト
カプラ173によるモータ回転数情報から、撮影レンズ50
の位置制御を行なっている。撮影レンズ50は測距情報に
従って繰り出されるため、AFトリガスイッチからのトリ
ガ情報で撮影レンズ50の繰出し量カウント基点Y3或いは
Y5(選択された撮影モードにより異なる)を検出するよ
うになっており、このカウント基点Y3或いはY5からモー
タ170を所定回転したときに停止する制御が行なわれ
る。そして、測光情報AVに従って、シャッタモータドラ
イバ211を制御するシャッターモータコントロールを行
ない、モータ80を駆動してシャッター54を作動させてフ
ィルムに露光を与える。このとき、フォトカプラ99でシ
ャッタ54の開閉を検出している。
この露光が終了すると、再びレンズモータドライバ21
0が制御され、撮影レンズ50を初期位置Y2或いはY4(選
択された撮影モードにより異なる)へ復帰させ、フィル
ムモータドライバ212を制御するフィルムモータコント
ロールを行ない、モータ110を駆動してフィルムを巻上
げる。このとき、パーフォレーションスイッチ213から
のスイッチ情報を読み込みながら、フィルムが1駒巻上
げられたか否かの確認が行なわれる。
SUBCPU202からはストロボユニット205に充電信号が送
られ、ストロボユニット205からは充電完了信号がSUBCP
U202に送られ、このように両者の間でEFコントロールが
行なわれる。ストロボユニット205の発光コントロール
はMAINCPU201から行なわれて閃光管100が発光する。セ
ルフタイマー表示SLED214はSUBCPU202の外部表示コント
ロールによって、制御される。
SUBCPU202は裏蓋40に配設されたコイン電池、DC-DCコ
ンバータ204からの電圧Vdd及びリチウム電池8からの電
圧Vbにより、バックアップ回路215及びリセット回路216
を介して駆動される。
また、SUBCPU202にはレリーズスイッチ、メインスイ
ッチ、クローズアップスイッチ、裏蓋スイッチ等のスイ
ッチ情報217が入力され、裏蓋ユニット203にはデートモ
ジュール218があり、このデートモジュール218にはデー
トモードスイッチ、セレクトスイッチ、セットスイッチ
からのスイッチ情報219が入力され、デート写し込み及
びデート表示のための液晶表示駆動信号を出力するLCD
ドライブを行なう。また、SUBCPU202は裏蓋ユニット203
に配設されたカウンタ、その他に液晶表示を駆動する信
号を出力し、カウンタLCDEドライブを行なう。また、裏
蓋ユニット203にはモード切換スイッチ220が設けられ、
手動操作でモードの切替が可能になっている。
制御回路作動シーケンス 第12図はこの発明の回路ブロックの作動シーケンスを
示しており、MAINCPU201のシーケンスとSUBCPU202のシ
ーケンスに別れている。
SUBCPU202はリセット信号ACLにより、IRSubルーチン
でイニシャルリセットされ、スタートから作動してMODE
=1判定からマイコンへの情報入力を監視している。そ
して、S1=1判定で第1レリーズスイッチS1がONになる
と、フラグΦAL=1判定でフィルムオートロードのエラ
ーを判断し、第1レリーズスイッチS1がONでオートロー
ドエラーであると、ALSubルーチン(2)でオートロー
ドエラーを表示して終了するようになっている。また、
フラグΦREW-END=1判定で、フィルムの巻戻しが終了
していると、REWSubルーチン(3)へ移行しフィルム巻
戻し終了を表示し、第1レリーズスイッチS1がONであっ
ても、裏蓋を開かないと作動しなくなる。さらに、フラ
グΦSTT=1判定で、シャッター以上の場合には分岐し
て信号を受けつけないようになっている。
これらのフラグが立っていない場合には、PH←1でパ
ワーホルドをかけて電源を立ち上らせ、MAINCPU201を起
動する。MAINCPU201が始動すると、I/OSET、RAMCLRでI/
OボートのセットやRAMのクリアがされて、BCSubルーチ
ンでバッテリチェックが行なわれ、さらにDXSubルーチ
ンでDXスイッチ情報の読み込みが行なわれる。
このそれぞれの情報を読み込んで、Soでシリアルイン
タフェースを使用して、バッテリチェック情報、DXスイ
ッチ情報及びテスト情報が4ビットの情報として、SUBC
PU202にシリアル転送され、BC表示Subルーチンでバッテ
リ残量の表示を行なう。ここで、電池8の残量が所定値
以下の場合には、エラーEとして作動を停止する。
そして、電池8の残量が所定値を超えていると、SUBC
PU202のSoで、MAINCPU201のLD2Subルーチンに移行する
ためにLD25Sub指示の情報が送られ、MAINCPU201のSIで
分岐1判定が行なわれる。LD2Subルーチンに移行する
と、レンズポジションを見て、フラグφSEP判定で沈胴
の停止位置等が判断される。
LD2Subルーチンで、レンズポジションが通常撮影の初
期位置の場合には、MAINCPU201ではSIの分岐1判定に移
行する。一方、SUBCPU202ではレンズポジションが通常
撮影の初期位置で、フラグΦREW=1判定で巻戻しが終
了している状態であると、SoでREWSub指示情報をMAINCP
U201に転送して終了する。
Sb=0判定で裏蓋スイッチ情報により、裏蓋が開いて
いると、フラグΦALB=1判定で、WSubルーチンに移行
してMAINCPU201のSI分岐2判定へ、WSub指示情報を転送
する。フラグΦC=0判定でカウンタがゼロの場合に
は、フラグΦDX=1判定で装填されているフィルムがDX
フィルムであるか否かの判断を行ない、非DXフィルムの
場合にはSoでMAINCPU201のSIの分岐2判定にALSub指示
情報を転送して、SUBCPU202ではオートロード待ちの状
態になり、MAINCPU201でALSubルーチンによりオートロ
ードの作動が行なわれる。
フィルムのカウントアップがされている場合、及びカ
ウンタがゼロでDXフィルムの場合には、LD2Subリーチン
により移送された情報の判断を行ない、ΦSEP=11の場
合には鏡胴51が通常撮影或いは近接撮影の初期位置にあ
るので撮影可能であり、ΦSEP=00の場合には鏡胴51が
沈胴の停止位置にあるので、そのまま終了し、ΦSEP=0
1の場合には鏡胴51が繰出されたが不正の位置で停止し
たため、後退して沈胴の停止位置にあるので、自動発光
モードに戻して終了する。
鏡胴51が通常撮影或いは近接撮影の初期位置にある場
合は、S1=1判定で第1レリーズスイッチS1がOFFにな
っている場合は、CHGSubルーチンでストロボメインコン
デンサを充電し、ONの場合にはフラグΦTEST=1判定
で、テストモードになっている場合にはテスト処理が行
なわれ、テストモードでない場合にはSoでシリアルイン
ターフェースで転送を行なう。ここで、MainRoutのメイ
ンルーチン指示、フラグΦMODEのモード情報、フラグΦ
Cのカウンタ情報が4ビットの情報で、MAINCPU201のSI
の分岐2判定に転送される。
SUBCPU202ではAFSubルーチンで待っており、MAINCPU2
01ではSIで分岐2判定を行なって、AESubルーチン移行
すると測光の情報を読み込み、さらにAFSubルーチンで
測距の情報を読み込み、この測距の情報をSUBCPU202のA
FSubルーチンへ転送する。この測距の情報はR[AF]或
いはR[CAF]であり、R[AF]は通常撮影モードの測
距のRAM情報、R[CAF]は近接撮影モード測距のRAM情
報で、いずれも4ビットを2回繰り返して転送される。
そして、SUBCPU202はS2=1判定で、第2レリーズス
イッチS2がONされるのを待っており、またMAINCPU201は
FLEDSubルーチンで、測距のAFLEDを点灯させ、また近接
撮影モードの場合にはCULEDを点灯、自動発光モードで
被写体輝度が所定値より低いとき或いは強制発光モード
のときLBLEDが点灯し、さらにAFLEDは測距した結果が撮
影可能距離範囲より近過たり、遠過る場合には点滅し、
LBLEDは不発光モードで被写体輝度が所定値より低い場
合に点滅して待っている。
SUBCPU202のS2=1判定で、第2レリーズスイッチS2
がONになると、Sin←1でSinのシリアル転送ポートが通
常のロー状態をハイ状態にして、Sin=1の情報をMAINC
PU201に送り、SUBCPU202は16ms時間を待ってSin←0に
して、MAINCPU201のFLEDSubルーチンから確実にSIに移
行するようにしており、ついでフラグΦMODE判定でセル
フタイマーモードか否かを判断している。
セルフタイマーモードでない場合には、SoでR[ST
D]情報を8ビットで、MAINCPU201に転送する。このSTD
情報はシャッタトリガのリレータイムフィルムの8ビッ
ト情報で、フィルムを巻上げた後で、WSubルーチンで情
報の授受を行なっており、情報をMAINCPU201のWSubルー
チンで読み込んで、SUBCPU202へ転送し、SUBCPU202では
この情報を記憶しており、この情報をMAINCPU201へ出し
ている。セルフタイマーモードの場合は、SELFSubリー
チンに移行した上でR[STD]の転送を行なう。
このSTD情報がMAINCPU201に送られるとSIを抜け、SUB
CPU202ではSDSubルーチンで待っており、MAINCPU201で
はISOゾーン4以上か否で、ISO400以上で、DATET←1に
するようになっており、写し込みの点灯時間の切換えを
行なう。そして、DATEX←1にして、デートの写し込み
の発光するための信号で、この信号を5ms出力する。こ
の信号が出力されると、約数10ms発光してデートの写し
込みが行なわれる。
これが終了すると、DATEX←0、DATET←0にして初期
化し、AFLDSubルーチンで撮影レンズ50の繰り出しを行
ない、SDSubルーチンでシャッター54が開閉される。こ
のシャッター54の開く途中や閉じるときにシャッター54
の作動信号がこない場合には、フラグΦSTTがでる。シ
ャッターの開き過程或いは閉じ過程で故障が起こった場
合にはフラグΦSTT=1になり、この情報がSUBCPU202に
送られてトラブルの判断が行なわれる。
異常がない場合にはフラグΦSTT=0で送られ、MAINC
PU201で、LDRSubルーチンで撮影レンズ50を戻して、WSu
bルーチンに移行してフィルムの巻上げが行なわれる。
SUBCPU202ではフラグΦMODEでセルフタイムモードか
否かの判断を行ない、セルフタイムモードでない場合は
WSubルーチンのフィルムの巻上げに移行する。セルフタ
イマーモードの場合はモード表示を自動発光モードに
し、フラグφMODEを自動発光モードにした上で、WSubリ
ーチンのフィルムの巻上げに移行する。
前記のような作動シーケンスが行なわれるが、SUBCPU
202において、スタートから作動して、第1レリーズス
イッチS1が押される前に、MODE=1判定ではモードスイ
ッチのON,OFFを判定し、MODEに1即ちモードスイッチが
ONならば、フラグΦSTT=1判定でシャッタートラブル
の判断をしており、異常の場合には以降信号を受けつけ
ない。正常の場合にはモード表示を切換え、さらにフラ
グΦMODEでモード情報の切換も行ない、フラグΦMODEで
セルフタイマモードの判断を行ない、セルフタイマモー
ドでない場合にはMODE=0判定でモードスイッチが離さ
れるのを待って、再びMODE=1判定に戻る。
セルフタイマモーの場合にはT←1sでタイマーに1秒
がセットされ、MODE1判定でモードスイッチが1秒以上O
Nになっていると、Tover判定で給送表示退避をし、セル
フ表示をOFFし、巻戻し表示を点滅させる。そして、こ
の点滅状態で、S2=1判定で第2レリーズスイッチS12
がONになると、PH←1、ΦAL←0として、MAINCPU201を
起動させて、給送表示を復帰させ、自動発光モードにし
て、給送表示をOFFし、BC表示Subルーチンでバッテリチ
ック表示を行ない。SoでREWSubで指示情報をMAINCPU201
へシリアル転送し、REWSubルーチンでフィルムの途中手
動巻戻しを行なう。
また、第2レリーズスイッチS2がONにならない場合に
は、MODE=1判定でモードスイッチがOFFであると巻戻
し表示がOFFされ、さらに給送表示復帰が行なわれ、自
動発光モード表示を行ない、フラグΦMODEを自動発光モ
ードにして終了する。MODE=1判定でモードスイッチが
ONであれば、第2レリーズスイッチS2のONを待ってい
る。
そして、SUBCPU202のS1=1判定で、第1レリーズス
イッチS1がOFFの場合に、メインスイッチをONにしてScn
=1になると、沈胴切換が行なわれる。ここでは、沈胴
切換フラグΦScuは0であり、PH←1にしてMAINCPU201
を起動する。また、クローズアップスイッチをONにして
Scu=1になると、クローズアップ沈胴切換が行なわ
れ、沈胴切換フラグをΦScu←1にする。
MAINCPU201からフラフΦBC、ΦDX、ΦTEST情報を受
け、BD表示Subルーチンでバッテリチック表示を行な
い、SoのシリアルアウトでLD1Sub指示、フラグΦScu情
報がMAINCPU201に転送される。これらの情報がMAINCPU2
01のSIの分岐1判定へ送られ、LD1Subルーチンで鏡胴駆
動を行ない、フラグΦSEP情報がSUBCPU202へ転送されて
LD1Subルーチンで、このフラグΦSEP情報からレンズポ
ジションをみる。フラグΦSEP=11の場合は、鏡胴51は
通常撮影或は近接撮影の初期位置にあり、CHGSubルーチ
ンでストロボのコンデンサの充電が行なわれる。フラグ
ΦSEP=00では鏡胴51は沈胴停止位置にあり、フラグΦS
EP=01では鏡胴51は繰出されたが不定の位置で停止した
ため、後退して沈胴の停止位置にあり、通常撮影モード
が選択され、自動発光モードを表示し、フラグφMODEを
自動発光モードにして終了する。
SUBCPU202のSBSubルーチンでは1秒間隔で裏蓋の状態
で見ており、裏蓋スイッチ情報で裏蓋が開かれることを
監視している。
次に、テストモードについて説明する。このテストモ
ードはカメラとしてのチェックを行なうもので、裏蓋の
カウンタ表示を使用してテストを行なう。フラグφTEST
=1を判定するとテストモードにおいてSLED←1にする
ことにより、テストモードの確認をさせ、自動発光モー
ド、強制発光モード、不発光モード及びセルフタイマモ
ードの4種類のテストを行なう。自動発光モードでTEST
1情報が転送され、第1レリーズスイッチS1がONである
と、測光したときのゾーン情報の表示を行ない、第2レ
リーズスイッチS2がONになるとシャッターが切れ、自動
露出機構のテストができ、測光情報と露出量情報の両テ
ストが行なわれる。
強制発光モードでTEST2情報が転送され、DX情報から
フラシュマチックを読んでいる。DX情報のそれぞれのゾ
ーンに対して表示を行ない、その表示情報に添って絞り
値のフラッシュマチックのコントロールができるように
なっている。このテストでカウンタ、給送表示をクリヤ
してSLED←0にしてCHGSubルーチンで充電を行なう。ま
た、不発光モードでTEST3情報が転送され、第1レリー
ズスイッチS1でAFのゾーン情報を表示し、第2レリーズ
スイッチS2ではレンズの駆動を行ない、AF情報のところ
まで繰り出し、これにより撮影レンズの移動ストローク
を知ることができる。
セルフタイマモードでTEST4情報が転送され、第1レ
リーズスイッチS1でシャッターが開いたか否かのテスト
が行なわれる。
これらのモードテストはモードスイッチで解除され
る。
さらに、SUBCPU202でフラグΦSTT=1では、記号Cの
シーケンスに入り、転送セグメント退避させて、全セグ
メントを所定時間点滅させ、点灯へ復帰してS1=0判定
で、第1レリーズスイッチS1が作動するのを待って終了
する。
また、前記作動シーケンスで、記号Dからのシーケン
スはPH←0でパワーホールドを切って、200ms待ってS1
=0、MODE=0、Scn=0、Scu=0で終了する。また、
記号Eからのシーケンスはバッテリ異常等から入り、バ
ッテリを保護するためフラグΦBC←00にして、バッテリ
を切って、前記と同様にしてパワーホールドを切って終
了する。
第13図及び第14図は撮影レンズ繰り出し動作の異常に
よる初期位置復帰、また不定位置より収納に連動して初
期モードへ切換えるフローチャートである。
また、第15図はAFレンズドライブ直前までの撮影レン
ズ繰り出し動作の異常検出タイムチャート、第16図はAF
レンズドライブ後の撮影レンズ繰り出し動作の異常検出
タイムチャートである。
第1レリーズスイッチS1ONで、オートロード中か、巻
戻し終了後裏蓋を閉じたままか、シャッター異常が起き
たかを判断し(ステップ1−1)、起こっていない場合
はPHを1にし、パワーホールドしてバッテリチックを行
ない、DXコードを読み込み、データ転送を行なわれる
(ステップ1〜4)。
第17図はMAINCPUからSUBCPUへのデータ転送タイムチ
ャートを示しており、MAINCPU201は転送同期ラインSst
でパルスを立上げて、転送開始を宣言する。SUBCPU202
では転送同期ラインSrcでパルスを出力し、さらにこの
パルスの立下りから、1回目6ステップ(61μs×6=
366μs)後、以降は5ステップ(61μ×5=305μs)
毎にデータ転送ラインSoutのデータを読みにくい。MAIN
CPU201では転送同期ラインSrcのパルスの立下りを検出
した後、16〜36μs遅れてタイマーをスタートさせ、16
0sのモニタ転送クロックSclock(1周期320μs)をス
タートし、4ビット分転送する。このようなデータ転送
により、SUBCPU202は4ビットデータを読み取るが、受
信待機状態で、1〜2秒間転送同期ラインSstでのパル
ス立上りを検出しない場合には転送モニタラインSerを
1とする。
データ転送ラインSoutはデータを転送しない状態でハ
イレベルに保持されているが、転送同期ラインSstで転
送開始されていない条件下で、このデータ転送ラインSo
utがハイレベルからローレベルへの変化すると、これを
検出して異常信号を出力する。このように、データを転
送するデータ転送ラインを兼用し、専用のラインを用い
ることなく、簡単な回路構成で、電源の電圧低下、電源
はずれ等によるデータ転送異常を検出し、さらにはこれ
によって起こるカメラ動作等の異常を検出することがで
き、例えばバッテリ表示を消滅させて警告する。
第18図はSUBCPUからMAINCPUへのデータ転送タイムチ
ャートであり、SUBCPU202は転送同期ラインSrcでパルス
を立上げて、転送開始を宣言する。MAINCPU201ではこれ
を受けて転送同期ラインSstでパルスを出力する。SUBCP
U202では転送同期ラインSstがハイレベルHになったこ
とを検出すると、転送同期ラインSrcでパルスを立上
げ、これが転送開始のタイミングとなる。
これから、4ステップ後(61μs×4=244μs)に
よるSUBCPU202は第1データを送出する。MAINCPU201で
は転送同期ラインSrcのパルスの立下りを検出した後、1
6〜36μs遅れてタイマーをスタートさせ、その後周期2
65μsで、4ビット分読み込む。SUBCPU202は転送同期
ラインSrcのパスル立上り後、1〜2秒間転送同期ライ
ンSstでのパルス立上りを検出しなければ、以降の処理
を中止し、転送モニタラインSerを1とする。
このようなデータ転送を行なわれ、バッテリ情報から
バッテッリ残量チェックが行なわれ、バッテリ残量が所
定値以下の場合にバッテリ警告を行ない、バワーホール
ドを切って終了する(ステップ5〜7)。バッテリ残量
が所定値を越えている場合にはバッテリ残量表示を行な
い、鏡胴位置を判断する(ステップ5,8)。
鏡胴51が沈胴の停止位置、通常撮影の処理位置或は近
接撮影の初期位置でない不定の位置にある場合には、沈
胴動作時間を制限するタイマーをセットし、PHMを1に
して大電流電源のVb′電源をホールドし、鏡胴51が沈胴
を開始し(ステップ10〜12)、レンズポジション信号SE
Pが1になるかにより沈胴の停止位置に到達したかを判
断し、所定時間経過しても鏡胴51が沈胴の停止位置にな
い場合は、Vb′電源をホールドするPHMを0にし、更に
パワーホールドを解除して終了する(ステップ13〜15,
7)。そして、鏡胴51が沈胴の停止位置に到達した場合
にはパルス数を設定するパスルカウンタをセットし、フ
ォトカプラ173によるパルス状のレンズ駆動信号AFCが所
定時間内にAFC=1になるか、AFC=0になるかを調べ、
所定時間内にAFC=1及びAFC=1になれば、パルスカウ
ンタのカウントダウンを行なう(ステップ16〜24)。そ
して、パルス数が所定の数に達っした場合或はステップ
22もしくは24でタイマオーバーした場合は、沈胴動作を
停止してシャッタ羽根の初期化を行ない、Vb′電源ホー
ルドを解除しフラグΦSEPを01にして(ステップ25〜27
−1)、巻戻し途中停止判断のステップ28へジャンプす
る。鏡胴51が沈胴の停止位置にある場合は、フラグΦSE
Pを00にしてからステップ28の巻戻し途中停止判断を行
ない、鏡胴51が通常撮影または近接撮影の初期位置にあ
る場合は、フラグΦSEPを11にしてからステップ28の巻
戻し途中停止判断を行なう。
ステップ28では、巻戻しが途中で中止になっているか
否かを確認し、中止の場合には巻戻しを行なう(ステッ
プ29)。巻戻しが終了していると裏蓋開閉の確認を行な
い、閉じているとフィルムカウンタ表示がゼロかゼロ以
上かをみて(ステップ30,31)、ゼロの場合には装填さ
れているフィルムがDXフィルムか否かの確認を行ない、
DCフィルムの場合にはオートロードする(ステップ32,3
3)。
裏蓋が開いている場合、フィルムカウンタがゼロを越
えている場合或はフィルムカウンタがゼロで装填されて
いるフィルムがDXフィルムでない場合にはフラグΦSEP
により鏡胴位置情報をみて(ステップ34)、フラグΦSE
P=00の場合にはパワーホールドを解除して終了する
(ステップ35)。
フラグΦSEP=01の場合には所定の初期モードの設定
及び表示を行ない、パワーホールドを切って終了する
(ステップ36,7)。
フラグΦSEP=11の場合は、第1レリーズスイッチS1
がONかOFFかをみて(ステップ37)、OFFの場合にはスト
ロボコンデンサー7を充電する(ステップ38)。
ONの場合にはテストモードが指定されているかを判断
し、テストモードが指定されている場合にはカメラのテ
ストを行ない(ステップ39,40)、テストモードが指定
されていない場合には、測光、通常撮影或は近接撮影の
測距を行ない、この情報に基づいてファインダ−内表示
を行なう(ステップ41〜43)。
ついで、第2レリーズスイッチS2がONであるか否かを
判断し、ONでなく、しかも第1レリーズスイッチS1がOF
Fの場合にはストロボコンデンサー7を充電し、(ステ
ップ44〜46)、第1レリーズスイッチS1がONであると、
再び第2レリーズスイッチS2がONかOFFかを判断する。
第2レリーズスイッチS2がONであると、ファインダー内
表示を消灯してセルフタイマーモードになっている場合
には、セルフタイマーを作動するセルフサブルーチンへ
移行する(ステップ47〜49)。セルフタイマーモードで
ない場合にはデート発光信号を出力し、大電流系のVb′
電源をホールドして、測距結果によるMAINCPU201の演算
に基づきAFカウンタをセットする(ステップ50〜52)。
そして、撮影レンズ50を合焦位置へ繰出すAFレンスドラ
イブを開始し、レンズ繰出し時間を制限するタイマーを
セットして、通常撮影AFトリガ信号SANT或いは近接撮影
AFトリガ信号SCATにより、鏡胴51が所定時間内に通常撮
影の繰出し量カウント基点Y3或いは近接撮影の繰出し量
カウント基点Y5に到達したか否かを判断し(ステップ53
〜56)、鏡胴51が所定時間内に前記したいずれかの繰出
し量カウント基点に到達しないAFレンズドライブ異常で
あると、ステップ57へジャムプし、前記したのと同様な
沈胴動作を行なう。ただし、沈胴停止後は、Vb′電源の
ホールドを解除し、パワーホールドを解除して終了す
る。
ステップ55で鏡胴51が前記しがいずれかの繰出し量カ
ウント基点に到達し、AFトリガ信号SNAT或はSCATが出力
された場合で、セットされたAFカウンタの値がゼロより
大きい場合には鏡胴繰出し時間を制限するタイマーのセ
ットを行ない、所定時間内にレンズ駆動信号AFCが1に
ならない場合にはAFレンズドライブ異常としてステップ
57へジャンプし(ステップ73〜75)、前記と同様な沈胴
動作をを行なう。また所定時間内にAFCが1になった場
合には鏡胴繰出し時間を制限するタイマーを再びセット
して、所定時間内にAFCが0にならない場合には、AFレ
ンズドライブ異常としてステップ57へジャンプし(ステ
ップ76〜78)、所定時間内にAFCが0になった場合にはA
Fカウンタをカウントダウンする(ステップ79)。ひき
続きAFカウンタがゼロになるまで(ステップ80)、この
ようなステップ73から80を繰返す。
AFカウンタがゼロになった場合、またはステップ52で
AFカウンタがゼロにセットされていた場合には、モータ
170をガバナによる定速運転に切換え(ステップ81)、
所定パルス数を設定するパルスカウンタをセットし、鏡
胴繰出し時間を制限するタイマーをセットし、所定時間
内にレンズ駆動信号AFCが1にならない場合にはAFレン
ズドライブ異常としてステップ57へジャンプし(ステッ
プ82〜85)、また所定時間内にAFCが1になった場合に
は、鏡胴繰出し時間を制限するタイマーを再びセットし
て所定時間内にAFCが0にならない場合には、AFレンズ
ドライブ異常としてステップ57へジャンプし(ステップ
86〜88)、所定時間内にAFCが0になった場合には所定
パルス数を設定したパルスカウンタをカウントダウンす
る(ステップ89,90)。ひき続き前記パルスカウンタが
ゼロになるまで(ステップ90)、このようなステップ83
から90を繰返し、前記パルスカウンタがゼロになった
ら、AFレンズドライブを停止する(ステップ91)。その
後、レンズ駆動信号AFCの停止を確認して、シャッター
を駆動して、撮影レンズ50を後退させ、通常撮影或いは
近接撮影の初期位置に到達すると、フィルムを巻上げる
(ステップ92〜95)。そして、ストロボコンデンサ7の
充電を行なって、Vb′電源のホールドを解除し、パワー
ホールドを解除して終了する(ステップ96,97)。
[発明の効果] 前記のように、この発明のカメラの制御装置は、第1
制御回路からデータを受信する第2制御回路にバックア
ップ電源を接続し、この第2制御回路へデータ転送同期
信号を送って転送を開始し、データ転送ラインから送ら
れるデータを第2制御回路で受信し、データ転送ライン
はデータを転送しない状態でハイレベルに保持され、こ
のときローレベルの変化を検出して異常信号を出力する
ようになしたから、データを転送するデータ転送ライン
を兼用することができ、専用のラインを用いることな
く、簡単な回路構成で、電源の電圧低下、電源はずれ、
その他によるデータ転送異常を検出し、さらにはこれに
よるカメラの動作等の異常を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第6図はこの発明が適用されるカメラを示
し、第1図はカメラの正面図、第2図は同背面図、第3
図は平面図、第4図は第1図のIV-IV断面図、第5図は
ファインダの表示を示す図、第6図は裏蓋の表示を示す
図、第7図乃至第10図は鏡胴の作動機構を示しており、
第7図は鏡胴部の断面図、第8図は第7図のVIII-VIII
断面図、第9図は第7図のIX-IX断面図、第10図は第8
図のX−X断面図、第11図はこの発明が適用されるカメ
ラの概略回路ブロック図、第12図はこの発明の回路ブロ
ックの作動シーケンス、第13図及び第14図は撮影レンズ
繰り出し動作の異常による初期位置復帰、また不定位置
より収納に連動して初期モードへ切換えるフローチャー
ト、第15図はAFレンズドライブ直前までの撮影レンズ繰
り出し動作の異常検出タイムチャート、第16図はAFレン
ズドライブ後の撮影レンズ繰り出し動作の異常検出タイ
ムーチャート、第17図はMAINCPUからSUBCPUへのデータ
転送タイムチャート、第18図はSUBCPUからMAINCPUへの
データ転送タイムチャートである。 図中符号10は本体、201はMAINCPU、202はSUBCPU、Sinは
データ転送ライン、Soutはデータ転送ライン、Sciock,S
erは転送モニタライン、Sst,Srcは転送同期ラインであ
る。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メイン電源で駆動される第1制御回路と、
    メイン電源或はバックアップ電源で駆動される第2制御
    回路と、前記第1制御回路及び第2制御回路相互に転送
    同期信号を送る転送同期ラインと、データを転送しない
    状態でハイレベルに保持されるデータ転送ラインと、こ
    のデータ転送ラインがデータを転送しない状態でハイレ
    ベルからローレベルへ変化したことを検出して異常信号
    を出力する手段とを有することを特徴とするカメラの制
    御装置。
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