JP2823901B2 - セルロプラスミン活性の測定法 - Google Patents

セルロプラスミン活性の測定法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はセルロプラスミン活性の測定法に関する。
(従来の技術) セルロプラスミンは、α−グロブリン分画に存在す
る血漿蛋白質の一種であり、銅を含有する糖蛋白質であ
って、健常人の血清中には、20−50mg/dlの濃度で存在
し、2価の鉄を酸化して3価のものとする作用があり、
鉄代謝において重要な意義を有している。血清中のセル
ロプラスミン量は肝疾患、ウィルソン病、癌、感染症、
妊娠等により変動するため、その活性測定はこれらの診
断に際して有用な指標をもたらす。
従来、セルロプラスミン量の測定法としては、抗原抗
体反応を利用した免疫学的測定法である一元免疫拡散法
(以下、「SRID法」と称する)、アミンオキシダーゼ活
性を利用した比色法(以下、「アミンオキシダーゼ法」
と称する)が知られていた。これらの従来法の内でSRID
法は反応所要時間が長く、測定値を得るまでに通常24時
間以上要し、従って自動分析に適用し難い等の欠点を有
し、また測定者により誤差の程度が大きく変化するので
精度的にも問題があった。また、アミンオキシダーゼ法
は測定感度が低いため必要とされる検体量が多くなり、
また検体ブランクを測定する必要があり、しかも試薬が
不安定であり、反応中に試薬盲検が着色してくると云う
問題点を有していた。
そこで、これらの問題点を解決するために最近ではセ
ルロプラスミン活性の新しい測定方法として、セルロプ
ラスミンの有しているフェロオキシダーゼ活性を利用す
る比色法、すなわち発色剤の存在下にフェロセン若しく
はその誘導体、メタロセン又は鉄或は銅を含有する金属
キレートにセルロプラスミンを作用させて生成する色素
の生成速度から測定する方法(以下、「フェロオキシダ
ーゼ法」と称する、例えば特開昭60−162957公報参照)
や、4−アミノアンチピリン等の4−アミノピラゾロン
誘導体と、アニリンやソディウムN−エチル−N−(2
−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−n−トルイジン
(以下、「TOOS」と称する)等のアニリン誘導体とを発
色剤として使用し、該発色剤にセルロプラスミンをpH4.
0−5.8の領域において作用させて発生する色素の生成速
度を測定する方法(以下、「4−AA+TOOS法」と称す
る、例えば特開昭61−129571公報参照)が開発されるに
至っている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記の特開昭60−162957公報に開示さ
れているフェロオキシダーゼ法は、検体の吸光度が低い
ために測定感度が低くなる点に問題を有していた。一
方、上記の特開昭61−129571公報に開示されている4−
AA+TOOS法は、試薬盲検の着色を防止するため反応試液
中にエチレンジアミン四酢酸(以下、「EDTA」と称す
る)を添加しているが、該反応試液中にEDTAが存在する
とセルロプラスミン活性が阻害されると云う点に課題を
有していた。
本発明は、従来技術における上記の課題に鑑み、これ
を解消しようとするものであり、測定感度を高くなすと
ともに、反応試液中にEDTAが共存してもセルロプラスミ
ンの活性測定に影響を与えない新規なセルロプラスミン
活性の測定法を提供することを目的とするものである。
(課題を解決するための手段及び作用) そこで、本発明者等はセルロプラスミン活性を測定す
る方法に関して種々検討を行った結果、4,4′−ビス
(ジメチルアミノ)ジフェニルアミンをセルロプラスミ
ンのアミンオキシダーゼ作用の基質として使用すれば、
前記課題が解決されることを見出し、本発明を完成する
に至った。
即ち、本発明は、4,4′−ビス(ジメチルアミノ)ジ
フェニルアミンを緩衝液に溶解させて反応試液とし、こ
れに検体血清を添加して検体血清中のセルロプラスミン
を作用させることにより生成する色素の生成速度を測定
することを特徴とする、セルロプラスミン活性の測定法
を提供するものである。
本発明方法において使用する4,4′−ビス(ジメチル
アミノ)ジフェニルアミンは、下記の構造式で示される
化合物であり、その使用濃度は発色感度の点から反応試
液濃度で10μM−2mMの濃度が適当である。
尚、適切な反応条件を求めて検討を行った結果、反応
試液の電気伝導度を に調整することにより発色感度の向上することが見い出
された。セルロプラスミンのアミンオキシダーゼ作用の
基質として4,4′−ビス(ジメチルアミノ)ジフェニル
アミンを用いる場合の至適pHは4.8であるので、反応試
液調製用の緩衝液としては、pH4.0−6.0程度の範囲内で
緩衝作用を有し且つセルロプラスミンのアミンオキシダ
ーゼ活性に対して阻害作用を示さないものであれば、そ
の種類は問わず、例えば酢酸緩衝液、フタル酸緩衝液、
グッド緩衝液等を例示することができ、グッド緩衝液と
してはADA、MES、Bis−Tris等を利用することができ
る。これらの緩衝液は、水酸化ナトリウム及び酢酸によ
りpHを調整した上で使用に供せられるが、セルロプラス
ミンのアミンオキシダーゼ作用の至適pHである上記の4.
8に調整する場合に、当該溶液の電気伝導度は、緩衝液
の種類に依存して著しく異なる。電気伝導度は緩衝液の
濃度に比例するが、緩衝液の濃度を低下させると緩衝作
用も低下するので、緩衝液の濃度により電気伝導度を調
整するのは好ましくない。そこで種々の緩衝液を用い
て、セルロプラスミンのアミンオキシダーゼ活性につ
き、4,4′−ビス(ジメチルアミノ)ジフェニルアミン
を基質として測定した処、反応試液の電気伝導度を上記
の値範囲、即ち に調整することにより良好な発色感度の得られることが
判明したのである。
更に、検討を進めた結果、反応試液中に臭素イオンを
存在させると、発色感度が10%程度上昇することも見い
出された。臭素イオンは反応試液に臭化ナトリウム、臭
化カリウム等として添加することによりもたらされ、そ
の添加濃度としては0.1−2.5mM程度が好ましい。
検体量は、反応試液量として150−750倍の稀釈に耐え
る量であれば充分であり、例えば反応試液量が3mlの場
合に、10−20μlで充分である。
セルロプラスミンの差用により生成される色素は下記
反応式により生成されるものと推定される。この色素の
吸収曲線は第1図に示されている。
上記の反応により生成される色素の吸光度測定は、反
応試液に検体を加えて反応を開始させた後の数分間にお
ける吸光度の変化を吸収極大値附近である600−800nmで
連続的に測定するか、又は反応開始後、一定時間経た後
にアジ化ナトリウム溶液等の反応停止液を加え、次いで
測定しても差し支えない。また、乳糜血清による混濁を
解消するために、反応試液又は反応停止液中に適当な界
面活性剤、例えばポリオキシエチレンオクチルフェニル
エーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ラウリル硫
酸ナトリウム、コール酸ナトリウム、オクチルグルコシ
ド等を添加することもできる。
更に、本発明方法はキレート剤による阻害を受けない
ので、試薬盲検の着色を防止するため、反応試液に適当
なキレート剤例えばEDTAを0.01−0.2mMの濃度で添加す
ることができる。
検体中のセルロプラスミンの活性値又は濃度は、セル
ロプラスミン活性または濃度が既知の標準品を、検体と
同様に操作したときの吸光度より計算して求めるか、ま
たは生成する色素のモル吸光係数から求めることができ
る。
(実施例等) 次に、実施例、比較例及び試験例を挙げ、本発明を更
に詳細に且つ具体的に説明する。
実施例1 a)反応試液: 0.15M酢酸緩衝液(pH4.8) 0.01mM 4,4′−ビス(ジメチルアミノ)ジフェニルア
ミン溶液 b)反応停止液: 4%アジ化ナトリウム溶液 c)操作 検体20μlに上記の反応試液3mlを添加し、37℃にお
いて正確に10分間反応させた後、上記の反応停止液1ml
を添加して反応を停止させ、波長725nmで吸光度を測定
した。試薬盲検は検体の代わりに精製水20μlを用い
て、検体と同様の操作を行った。セルロプラスミン活性
値は次式により計算することができる。
活性値(U/l)=(吸光度/10)x(1/69)x (4.02/0.02)x1000 式中において、 10 :反応時間(分) 69 :吸光係数 4.02:全液量(ml) 0.02:検体量(ml) 上記の方法により、ヒト血清を45検体測定し、更にこ
の45検体について従来のSRID法(ヘキスト社製、NORパ
ルチゲンセルロプラスミン)で測定し、両者の相関を調
べた処、第2図に示される通りの結果が得られた。両者
は、相関係数γ=0.9829、回帰式y=4.04x−7.9であり
良好な相関を有することが判明した。このことは、本発
明方法を用いれば、微量の検体で、短時間の内にセルロ
プラスミン活性を測定し得ることを示している。
実施例2 上記の実施例1と同様に調製した反応試液に、EDTA2
ナトリウム塩をそれぞれ0.0,0.05,0.1,0.2,0.5,1.0,2.0
mMとなるように添加し、実施例1と同様にヒト血清を検
体としてセルロプラスミンの活性値を調べた処、第3図
に示される通りの結果が得られた。この図から、EDTA濃
度が0.2mMであっても、EDTAが無添加の場合に対して93
%の相対活性を示すことが判る。このことは、本発明方
法においては、EDTAがセルロプラスミンの活性値に及ぼ
す影響が殆どなく、従って、検体中に場合により存在し
試薬盲検に着色をもたらす金属イオンの影響を排除する
ためにEDTAを反応試液に添加することが可能であること
を示している。
比較例1 本発明方法と従来のフェロオキシダーゼ法(特開昭60
−1612957公報参照)とを比較するために、同一の検体
を使用して検体中のセルロプラスミン活性を下記の条件
で測定した。
(1)本発明方法 検体血清20μlに上記の実施例1に記載の反応試液を
3ml添加し、37℃で正確に10分間反応させた後に、実施
例1に記載の反応停止液を1ml添加して反応を停止さ
せ、波長725nmで吸光度を測定した。
(2)フェロオキシダーゼ法 a) 前処理液 0.1M 酢酸緩衝液(pH5.0) 0.23M ヨウ素酸カリ溶液 25mM 硫酸アンモニウム溶液 0.1% 界面活性剤 b) 発色剤 BCMA、即ちビス[3−ビス(4−クロロフェニル)メチ
ル−4−ジメチル−アミノフェニル]アミン 5.9μmol/
バイアル c) 発色剤溶解液 1mM グッド緩衝液(pH7.0) 0.16mM フェロセン 1% 界面活性剤 d) 反応停止液 60mM トリス緩衝液(pH9.4) 62mM アジ化ナトリウム 2.2mM キレート剤 e) 操作 検体血清30μlに上記の前処理液を1.5ml添加し、次
いで上記の発色剤を上記の発色剤溶解液で溶解させた試
液1.5mlを添加し、37℃で正確に10分間反応させた後
に、上記の反応停止液を1ml添加して反応を停止させ、
波長750nmで吸光度を測定した。
(3)結果 本発明方法とフェロオキシダーゼ法とを用いて且つ上
記のようにして行われた吸光度測定結果は下記の表2に
示される通りであった。
上記の表2から明らかなように、使用検体量が少ない
にも拘らず、本発明方法により測定した場合の吸光度値
は、従来法であるフェロオキシダーゼ法による値の3.3
−3.6倍であり、従って本発明方法の方が感度において
著しく優れていることが判明した。
比較例2 本発明による測定方法と、特開昭61−129571公報に開
示されている従来法である4−AA+TOOS法とにより検体
血清中のセルロプラスミン活性を測定し、EDTAが活性値
に及ぼす影響について調べた。
(1)本発明方法 実施例2に準じて行った。
(2)4−AA+TOOS法 a) 反応試薬1 0.3M 酢酸緩衝液(pH4.8) 4mM TOOS即ちソディウム・N−エチルN−(2−ヒド
ロキシ−3−スルホプロピル)−m−トルイジン b) 反応試薬2 0.3M 酢酸緩衝液(pH4.8) 4mM 4−AA即ち4−アミノアンチピリン c) 反応停止液 0.5M クエン酸緩衝液(pH6.5) 30mM アジ化ナトリウム d) 操作 検体血清20μlに上記の反応試薬1を1ml添加し、37
℃で5分間予備加温し、次いで反応試薬2を1ml添加
し、更にEDTA2ナトリウム塩をそれぞれそれぞれ0.0,0.0
5,0.1,0.2,0.5,1.0,2.0mMとなるように添加し、37℃で
正確に15分間反応させた後に、上記の反応停止1mlを添
加して反応を停止させ、波長555nmで吸光度を測定し
た。
(3)効果 各量のEDTAの存在下で、本発明方法と、上記の特開昭
61−129571公報に開示されている4−AA+TOOS法とによ
り測定したセルロプラスミンの活性値を調べたところ第
4図に示される通りの結果が得られた。
この第4図から明らかなように、従来法においてはED
TAが微量でも存在すると測定されるセルロプラスミン活
性値が著しく低下してしまうが、本発明方法においては
セルロプラスミン活性値に殆んど変動が生じず、EDTA濃
度が2mMであってもセルロプラスミン活性値の低下は2
割弱であった。
実施例3 1)反応試液 下記の各種緩衝液(pHは全て4.8)を用い且つ0.1mMと
なるように4,4′−ビス(ジメチルアミノ)ジフェニル
アミンを添加し溶解させて、それぞれ反応試液(A−
I)を調製した。
2)反応停止液 4%アジ化ナトリウム溶液 3)操作 検体血清20μlに上記の反応理液を3ml添加し、37℃
において正確に10分間反応させた後に、反応停止液を1m
l添加して反応を停止させ、波長725nmで吸光度を測定し
た。試薬盲検については検体に代えて精製水20μlを用
いて且つ上記と同様の操作を行った。
4)効果 測定の結果得られた吸光度は下記の表3に示される通
りであり、この表から明らかのように、反応試液の電気
伝導度が に調整されている場合に良好な発色感度をもたらし得る
ことが判明した。
実施例4 1) 反応試液 30mM Bis−Tris緩衝液(pH4.8) 0.03mM EDTA・2Na 0.1mM 4,4′−ビス(ジメチルアミノ)ジフェニルア
ミン 上記の反応試液に臭化カリウムを0−10mMの濃度とな
るように添加し、溶解させた。
2) 反応停止液 4%アジ化ナトリウム溶液 3) 操作 上記の臭化カリウム添加反応試液及び反応停止液を用
いて且つ実施例3と同様にして検体(ヒト血清)を処理
して吸光度を波長725nmで測定した。
4) 結果 結果は下記の表4に示される通りであり、臭素イオン
を若干量共存させることにより発色感度を向上せしめ得
ることが判明した。
実施例5 1) 第1試液 30mM Bis−Tris緩衝液(pH5.5) 0.03mM EDTA・2Na 0.5mM 臭化カリウム 2) 第2試液 45mM 酢酸溶液 0.3M 4,4′−ビス(ジメチルアミノ)ジフェニルアミ
ン 3) 操作及び結果 上記の両試液を用い且つ株式会社 日立製作所製の自
動分析装置(日立7050型)に下記のパラメータを設定す
ることにより検体としてのヒト血清におけるセルロプラ
スミン活性を測定した。
Assay Code :[Rate−A]:[25]−[32] Sample Volume:[4] R1 Volume :[400] R2 Volume :[200] Wave Length :[600][700] 即ち、先ずセルロプラスミンが高値(450U/l)の血清
を生理食塩水で10段階に稀釈し、この標準検体について
測定した処、第5図に示される通りの良好な直線的関係
が得られた。従って、第5図のグラフは検量線として用
いることができる。
次に、上記と同様にして、但しセルロプラスミン活性
が未知のヒト血清45検体についてセルロプラスミン活性
を測定し、一方これらの検体について市販のネフェロメ
ータ試薬(ヘキスト社製)を用いて測定し、両測定方法
による測定結果の相関性を調べた処、第6図に示される
ように、相関係数r=0.9620、回帰式y=5.78x−33.2
の良好な相関が得られた。
尚、同時再現性を調べた結果は下記位の表5に示され
る通りであり、極めて良好であった。
試験例(試液の安定性) セルロプラスミン活性において異なる4種類の標準血
清を検体とし、実施例5において言及した試液であって
冷暗所に保存しておいた第1及び第2試液を定期的に採
取して用いることにより上記標準血清のセルロプラスミ
ン活性を経時的に測定した結果は第7図に示される通り
であり、両試液は10日程度であれば充分に安定性を保持
しており、保存性に優れていることが判明した。
(発明の効果) 本発明方法によれば、短時間でかつ少量の検体により
セルロプラスミン活性を測定できるものであり、従来法
よりも測定感度が極めて高く、又試験盲検に着色をもた
らす金属イオンの影響を排除するために反応試薬中にED
TAを共存させる場合にもセルロプラスミン活性値の変動
が殆どなく、しかも操作が容易であり、安定性に優れて
いる。
尚、反応試液の電気伝導度を調整し、又臭素イオンを
共存させれば感度は更に向上し、従って本発明方法は自
動分析機への適用が可能となり、臨床検査上極めて有利
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明方法における、測定波長と吸光度との
関係を示す図面、第2図は、本発明方法と従来法である
SRID法との相関を示す図面、第3図は、本発明方法に対
するEDTA添加の影響を示す図面、第4図は、本発明方法
と従来法である4−AA+TOOS法とにおいて、EDTA添加の
影響を示す図面、第5図は本発明方法を実施する場合の
検量線を示す図面、第6図は本発明方法と従来のネフェ
ロメータ法との相関を示す図面、第7図は本発明方法に
おいて使用される試薬の安定性を経時的に測定した結果
を示す図面である。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】4,4′−ビス(ジメチルアミノ)ジフェニ
    ルアミンを緩衝液に溶解させて反応試液とし、これに検
    体血清を添加して検体血清中のセルロプラスミンを作用
    させることにより生成する色素の生成速度を測定するこ
    とを特徴とする、セルロプラスミン活性の測定法。
  2. 【請求項2】反応試液の電気伝導度を に調整することを特徴とする、請求項(1)に記載のセ
    ルロプラスミン活性の測定法。
  3. 【請求項3】反応試液中に臭素イオンを存在させること
    を特徴とする、請求項(1)又は(2)に記載のセルロ
    プラスミン活性の測定法。
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