JP2822065B2 - 光制御板の製造法 - Google Patents

光制御板の製造法

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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は特定角度からの入射光のみを選択的に散乱す
る光制御板の製造法に関するものである。
<従来の技術> 従来プラスチックやガラスより成る透明体は、どの角
度からの光に対しても透明なものしかなかった。そこで
特定の角度からの光のみを透過するものとしては、プラ
スチックの透明シート及び不透明シートを交互に貼り合
せたプラスチックブロックより切り出した配向膜や、感
光性樹脂を用いて透明基板上に格子や縞等の模様をなす
レリーフを設け、さらにその上に透明基板等を組み合わ
せる、いわゆる「遮光板」が一般的に用いられていた。
この遮光板としては例えば特開昭57−189439号公報に示
されているものがある。
<発明が解決しようとする課題> しかし、これら従来の配向膜や遮光板は、その製造方
法が煩雑であるために高価であり、又膜質が均一になら
ないという問題点を有していた。これに対して、屈折率
に差のある複数の重合性化合物を特定の紫外線硬化条件
で硬化することより、極めて容易に特定角度からの入射
光のみを選択的に散乱する均一な膜質の光制御板を得る
製造法が、例えば特開昭63−309902号公報等に提案され
ている。
しかしながら、この光制御板は、原料として屈折率に
差がある分子内に1個以上の重合性炭素−炭素二重結合
を有する化合物の複数を必要とするものであった。
本発明者は単一化合物で特定の角度を成す入射光のみ
を選択的に散乱透過するものを見い出すべく検討した結
果、本発明を完成した。
<課題を解決するための手段> すなわち、本発明は、分子内に重合性炭素−炭素二重
結合を複数有する化合物で、その硬化前後の屈折率差が
0.01以上である化合物を、注型、または基板に被覆し、
ついで特定の角度から被照射位置から見て線状の形状を
なしている光源により発せられる活性光線を該化合物に
照射することにより該化合物を硬化せしめることを特徴
とする光制御板の製造方法を提供するものである。
以下、本発明について詳述する。
本発明において用いられる化合物とは、分子内にアク
リロイル基、メタアクリロイル基、ビニル基、アリル基
などの重合可能な基を2個以上含有するモノマー又はオ
リゴマーで、その硬化前後の屈折率差が0.01以上である
化合物をいう。具体的には例えば、トリエチレングリコ
ールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリ
レート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、1,6
−ヘキサンジオールジアクリレート、水添ジシクロペン
タジエンジイルジアクリレート、エチレンオキサイド変
性ビスフェノールAジアクリレート、トリメチロールプ
ロパントリアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキ
サアクリレート、トリスアクリロキシイソシアヌレー
ト、多官能のエポキシアクリレート、多官能のウレタン
アクリレートや、これらのアクリレートに対応するメタ
クリレートおよびジビニルベンゼン、トリアリルイソシ
ヌレート、ジエチレングリコールビスアリルカーボネー
トなどがあげられる。
これらの化合物を用いた光制御板が十分な散乱能を有
するためには、これらの化合物の硬化前後の屈折率差が
0.01以上、望ましくは0.02以上あることが必要である。
これらの化合物は単独で光制御板の製造を可能とする
が、他の化合物を併用してもよい。
本発明に使用の化合物は光硬化型の化合物であり、図
−1に示すような光硬化装置で硬化させることにより、
特定の角度をなす入射光を選択的に散乱する光制御板が
作成される。なお硬化に際して該化合物を例えば、基板
上に流延、塗布等の手段で被覆し、又は注型、例えばセ
ル中に封入し、ついで特定方向から光を照射して硬化さ
せる。この方法により所望の角度をなす入射光を選択的
に散乱する光制御板を作ることがでる。
ここで活性光線としては、可視光線、紫外線等の重合
反応を起こさせるものが用いられるが、特に紫外線が好
ましく用いられる。必要に応じて用いられる光重合開始
剤としては、例えばベンゾフェノン、ベンジル、ミヒラ
ーズケトン、2−クロロチオキサントン、2,4−ジエチ
ルチオキサントン、ベンゾインエチルエーテル、ジエト
キシアセトフェノン、ベンジルジメチルケタール、2−
ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、1−ヒドロ
キシシクロヘキシルフェニルケトンなどが例示される。
光重合において用いる光源は、光重合に寄与する紫外
線等の活性光線を発するものであって、被照射位置(膜
面)から見て光源が線状の形状をなしているものであ
り、棒状のランプは好ましい線状照射光源の1つであ
る。
線状光源を用い、その照射条件を調節すると、生成し
たシート状の硬化物は光源の長軸と短軸方向に対して異
方性を示し、光源の長軸方向を軸として回転させた場合
にのみ、特定角度の光を散乱する。
すなわち、生成したシート状の重合硬化物は屈折率の
異なる領域が、ある方向に配向した状態で周期的に存在
しており、特定の角度より入射した光は屈折率の異なる
領域の境界で全反射し散乱するものと考えられる。
この屈折率の異なる領域は、本発明に使用の化合物の
硬化度の違いによって生成しているものと思われ、硬化
度による屈折率差が大きければ大きい程、生成した光制
御板の光散乱能は高くなるものと考えられる。したがっ
て分子内に重合性炭素−炭素二重結合を1つしか有しな
い化合物及び分子内に重合性炭素−炭素二重結合を複数
有する化合物であってもその硬化前後の屈折率差が0.01
以下である化合物は、硬化度の差による屈折率差がつき
にくいため十分な散乱能を有しないものと考えられる。
<発明の効果> 本発明において、従来複数の重合性化合物を必要とし
た特定角度の入射光のみを選択的に散乱する光制御板を
単一の重合性化合物で製造することが可能となった。
本発明により得られる光制御板は、プラスチックシー
ト状であるが、これをガラス板や他のプラスチックシー
ト等にコートしても使用できる。そしてこれらを用いて
窓材、車輌、ディスプレイ、鏡、温室など多方面への応
用が期待できる。
<実施例> 以下本発明を実施例によって更に詳細に説明するが、
本発明はこれら実施例に限定されるものではない。な
お、実施例における“部”は“重量部”を意味する。
実施例 1 トリメチロールプロパントリアクリレート100部に対
して2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオフェノン3
部を添加混合した組成物をガラス板上に200μmの厚さ
で塗布し、30wの水銀ランプの紫外線照射位置を用いて
図−1の様に距離40cmで1分間紫外線を照射し硬化膜を
得た。その曇価の入射光角度依存性を図−2の様に測定
した結果を表−1に示す。
実施例 2 下記構造式で示される化合物(I)100部に対し 2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオフェノン3部を
添加混合した組成物を実施例1と同様にして重合硬化さ
せ硬化シートを得、実施例1と同様にして曇化を測定し
た。その結果を表−1に示す。
実施例 3 下記構造式で示されるエポキシアクリレート(II)10
0部に対し 1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン3部を添
加混合した組成物を実施例1と同様にして重合硬化させ
硬化シートを得、実施例1と同様にして曇価を測定した
結果を表−1に示す。
実施例 4 ヘキサメチレンジイソシアネート1モルに対してペン
タエリスリトールトリアクリレート2モルを反応させて
得られたウレタンアクリレート100部に対して2−ヒド
ロキシ−2−メチル−プロピオフェノン3部を添加混合
した組成物を実施例1と同様にして硬化させ硬化シート
を得、実施例1と同様にして曇価を測定した結果を表−
1に示す。
比較例 1 下記構造式で示される化合物(III)100部に対して 2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオフェノン3部を
添加混合した樹脂組成物を実施例1と同様にして硬化さ
せ硬化シートを得、実施例1と同様にして曇価を測定し
た。その結果を表−1に示す。
比較例 2 平均分子量3000のポリプロピレングリコールとトルエ
ンジイソシアネート及び2−ヒドロキシエチルアクリレ
ートの反応によって得たポリエーテルウレタンアクリレ
ート100部に対して2−ヒドロキシ−2−メチル−プロ
ピオフェノン3部を添加混合した組成物を実施例1と同
様にして硬化させ硬化シートを得、実施例1と同様にし
て曇価を測定した結果を表−1に示す。
【図面の簡単な説明】
図−1は実施例、比較例で用いられた紫外線照射装置の
側面図及び平面図を示す。 図−2は実施例、比較例における曇価の測定方法を表
す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 1/04 G02B 5/00 - 5/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分子内に重合性炭素−炭素二重結合を複数
    有する化合物で、その硬化前後の屈折率差が0.01以上で
    ある化合物を、注型、または基板に被覆し、ついで特定
    の角度から被照射位置から見て線状の形状をなしている
    光源により発せられる活性光線を該化合物に照射するこ
    とにより該化合物を硬化せしめることを特徴とする光制
    御板の製造方法。
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