JP2822011B2 - 汚泥類の有用処理方法 - Google Patents
汚泥類の有用処理方法Info
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Description
の汚泥、浄水場の汚泥、道路側溝の汚泥その他種々の場
所からえられる汚泥や泥土(含水率約150〜200
%)を有用な用途に向けうる状態に処理する汚泥類の有
用処理方法に関する。
を脱水処理し、えられた脱水ケーキ(含水率約60〜8
5%)を埋立、土壌改良に使用する提案が行われたが、
汚泥の悪臭が長期間継続するばかりでなく、脱水処理時
に使用された凝集剤、濾過助剤が相当量残留して土壌障
害を発生させるおそれがあり、また、上記脱水ケーキに
セメント、石膏等の硬化材を混合し、建材等に使用する
方法も提案されたが、セメント等硬化材を大量に混合す
る必要があると共に、悪臭が残留する欠点が解消されな
いのである。
その悪臭をほとんど完全に除去すると共に各種の有用用
途に供しうる土質類に再生する、汚泥類の有用処理方法
を提供することを課題とする。
として、本願発明は、微細砂、シルト、有機物を主とし
て含む汚泥の脱水ケーキおよび泥土の一方または両方を
原料とし、上記原料をバーナーにより420゜〜580
°Cで焼却しつつ転動させ、それにより再生される砂状
粒およびパウダー状微粉が未だ高温状態にあるときに、
これに散水して急冷し、それにより上記パウダー状微粉
を湿らせ、ついで上記散水、急冷された土質物を混合転
動させ、それによりサラサラの砂状粒とそれより大きい
粒から主としてなる土質物に再生する、汚泥類の有用処
理方法を提案する。
〜580°C」は、約400°C以下では有機物の燃え
残りが生じ、また約600°C以上ではえられた土質物
が素焼きのように硬くなると共にチッソ、リン、カリウ
ム等の成分が消滅し、その肥効成分が減少することから
選択されたものである。以下本願発明の実施例について
説明する。
して含む汚泥をプレス脱水処理し、えられた脱水ケーキ
(含水率60〜85%)を原料とする。
として、図1のものは、リボンスクリューコンベア
(2)を内装されたホッパー(7)つき予熱室(1)の
開口前端に、円筒状の回転焼却炉(3)を連設し、該焼
却炉(3)は、その周壁を火格子(4)に形成すると共
にその内周面に撹拌搬送羽根(5)…を突設したもの
で、その開口前端に向けてオイルバーナー(6)を配置
してある。
キ(m)をホッパー(7)から予熱室(1)内に供給
し、スクリューコンベア(2)により撹拌しつつ前方へ
搬送し、その間にケーキ中の水分を相当量蒸発させて回
転焼却炉(3)内に送りこむ。焼却炉(3)内では、上
記バーナー(6)の本例では約500°Cの燃焼炎を上
記ケーキに吹きつけて燃焼させると共に回転する撹拌搬
送羽根(5)…により上記ケーキを撹拌転動させつつ前
方へ搬送していき、それによりケーキを十分に焼却す
る。
集剤、濾過助剤等は焼失し、サラサラした砂状粒とパウ
ダー状微粉からなる土質物が残る。この場合原料中の微
細砂が重いので造粒を妨げるものと考えられる。この土
質物が火格子(4)を通って焼却炉(3)外の下側に堆
積するから、これを適宜手段により前方へ移送して回収
口(7)内へ投入し、またケーキ中に含まれる不燃物は
焼却炉(3)の開口前端から不燃物回収口(8)に投入
される。
(3)から取り出された直後では、わずかの振動や微風
によっても直ちに舞い上がるフライアッシュに類似する
もので、自然冷却により常温に戻して数日放置すると、
空気中の水分を吸収して図2に示したように落ちつく。
に除かれ、有害菌も殺菌されており、しかも透水性が良
く、これに水を加えてもヘドロ状に戻ることはない。ま
た、土質物中の全チッソ量:1200mg/kg乾量
値、全リン量:2100mgP2O5/kg乾量値、カ
リウム量:1800mgk2O/kg乾量値が計量さ
れ、肥効成分を十分保持されている。そして、この土質
物でも、埋戻し用土、ソイルセメント杭を築造する際の
骨材等に有効に利用できる。
未だ高温状態にある土質物(サラサラの砂状粒とパウダ
ー状微粉)に、水温約15゜Cの水を土質物に対し25
〜30重量%の割合でシャワーにより散水しつつ急冷
し、ついでこれをミキサーに投入して混合転動させる。
て濡れ土に似た付着し易い状態にし、また急冷により各
粒子を収縮させて崩壊しにくい締った粒に形成するもの
と考えられ、これら給湿急冷処理を受けた土質物が混合
転動されることにより、上記自然冷却により常温に戻し
て数日放置して再生された砂状粒よりも硬く締ったサラ
サラの砂状粒と不規則な大きさ(粒径約0.8〜4m
m)の粒との混った土質物がえられる。上記パウダー状
微粉が上記不規則粒に造粒されたものと考えられる。図
3はえられた土質物を実物大に表示したものである。
殺菌され、透水性がよく、特に、パウダー状微粉を含ま
ないので取り扱いが容易であること、各粒子が硬く締っ
ていることが特徴である。また、土質物中の乾量値は上
記自然冷却によって再生された土質物とほとんど変りな
く、肥効成分を十分に保持している。
ト杭築造における骨材等に有効に使用でき、特に粒子が
硬く締っているので埋戻し用土としてすぐれている。修
正CBR(現場において目標とされる路盤材料の強さを
表わすCBR)は、再生コンクリート砂が29、5%で
あるのに対し、該再生コンクリート砂に本例の土質物を
20%混入したものが53%と力学的性状が大きく向上
した。
ば、汚泥類の悪臭をほとんど完全に除去し、有害菌も殺
菌し、しかも透水性がよく、水を加えてもヘドロに戻る
ことのない肥効成分を保持した土質物をうることがで
き、従って、えられた土質物は埋戻用土、ソイルセメン
ト杭築造における骨材、植物の植栽用土、ゴルフ芝の下
地等の各種用途の土として有効に利用することができる
のである。
れた土質物の写生図である。
の同上図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 微細砂、シルト、有機物を主として含む
汚泥の脱水ケーキおよび泥土の一方または両方を原料と
し、 上記原料をバーナーにより420゜〜580°Cで焼却
しつつ転動させ、それにより再生される砂状粒およびパ
ウダー状微粉が未だ高温状態にあるときに、これに散水
して急冷し、それにより上記パウダー状微粉を湿らせ、 ついで上記散水、急冷された土質物を混合転動させ、そ
れによりサラサラの砂状粒とそれより大きい粒から 主と
してなる土質物に再生する、 汚泥類の有用処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7116635A JP2822011B2 (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | 汚泥類の有用処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7116635A JP2822011B2 (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | 汚泥類の有用処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08290198A JPH08290198A (ja) | 1996-11-05 |
JP2822011B2 true JP2822011B2 (ja) | 1998-11-05 |
Family
ID=14692086
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7116635A Expired - Fee Related JP2822011B2 (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | 汚泥類の有用処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2822011B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5634961B2 (ja) * | 2011-08-25 | 2014-12-03 | 有限会社広和金属工業 | 汚泥処理方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05146800A (ja) * | 1991-11-26 | 1993-06-15 | Sanki Block Kk | 底泥ペレツト |
-
1995
- 1995-04-19 JP JP7116635A patent/JP2822011B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08290198A (ja) | 1996-11-05 |
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