JP2821785B2 - セメント用凝結硬化促進材 - Google Patents

セメント用凝結硬化促進材

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B22/00Use of inorganic materials as active ingredients for mortars, concrete or artificial stone, e.g. accelerators, shrinkage compensating agents
    • C04B22/0093Aluminates

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 イ.産業上の利用分野 本発明は、新規なCaO−Na2O−Al2O3系セメント用凝結
硬化促進材に関するものである。
ロ.従来の技術 緊急工事、止水・漏水防止工事等に使用されるセメン
トは凝結及び初期強度ができるだけ早く発現することが
求められる。
しかし、上記工事に普通ポルトランドセメントを使用
した場合、その目的を十分に達成できないので、凝結促
進材又は硬化促進材を添加して工事が行なわれるのが一
般的である。
該促進材としては、従来塩化カルシウムなどの塩化物
が知られている。また、C12A7又はアルミナセメントな
どのカルシウムアルミネートをポルトランドセメントに
添加する方法も知られている。さらに、カルシウムアル
ミネートと炭酸ナトリウム等のナトリウム塩を組合せた
促進材を添加する方法も知られている。
また、Na2O・14CaO・5Al2O3の粉末をポルトランドセ
メントに添加することも知られている。この鉱物は、該
鉱物を構成する化合物又はその前駆化合物を所要のモル
比になるように配合し強熱し、粉砕してつくられ、使用
にあたって、セメント重量当り15〜90%添加する方法
(特公昭57−31541)である。
ハ.発明が解決しようとする問題点 塩化カルシウムで代表される塩化物は、コンクリート
中の鉄筋等を発錆させる欠点があるため、現在ではほと
んど利用されていない。
カルシウムアルミネートは、急結性であり、凝結及び
初期強度の促進作用はあるが、製造条件によって活性が
異なるため、凝結の制御が困難であり、また長期強度発
現が低いという欠点がある。
さらに、カルシウムアルミネートとナトリウム塩等か
ら成る促進材は粉末であり、その混合工程やモルタル・
コンクリート原料への添加混合工程で塗散し、皮膚に付
着し、アルカリによる肌荒れ等人体に悪影響があるた
め、使用にあたって特別の配慮を必要とするため現場で
混合する促進材としては好ましくなかった。
また、Na2O・14CaO・5Al2O3の粉末を普通ポルトラン
ドセメントに10%添加してつくったモルタルの凝結時間
(始発)は、無添加の場合(5時間前後)に比して、約
2時間程度に短縮され、かなりの凝結促進効果を有して
いる。しかしながら、前述の各工事に使用するには、依
然として凝結時間が遅過ぎるため、より凝結促進効果を
有する促進材の開発が待たれていた。
ニ.問題点を解決するための手段 そこで、本発明者らは、前記従来法の欠点を解消す
る、つまりセメントの凝結及び初期強度の発現を著しく
促進する材料について研究した結果、以下に述べるCaO
−Na2O−Al2O3系促進材が目的を達成できるとの知見を
得て本発明を完成した。
すなわち、本発明の要旨は、Ca源、Na源及びAl源を混
合し、焼成して得たものの組成がCaO、Na2O及びAl2O3
換算したさい、CaOは20〜53重量%、Na2Oは2〜20重量
%及びAl2O3は35〜75重量%である焼成物の粉砕物を含
むセメント用凝結効果促進材を提供することにある。
Ca源としてはCaCO3、CaO、Ca(OH)等、Na源として
はNa2CO3等、Al源としてはAl2O3、Al(OH)等であ
る。なお、NaとAlの共通源としてNaAlO2も使用できる。
上記各原料の混合割合は、焼成したさいにCaO、Na2O
及びAl2O3に換算してCaOが20〜53重量%、Na2Oが2〜20
重量%及びAl2O3が35〜75重量%の組成になるようにす
る。この場合、Na2O分は焼成中に発揮するので、多目に
混合する必要があるが、揮発量は焼成条件によって違う
ので、該条件に応じてNa源の混合割合を決めなければな
らない。なお、混合方法は慣用手段による。
CaOが20重量%未満だと焼成物の水和反応性が低く、
凝結硬化促進硬化が低いので好ましくない。一方、CaO
が53重量%を超えると遊離CaOが生成し、水と混練した
さいCa(OH)となって、部分的な膨張を生じるため、
やはり好ましくない。
Na2Oが2重量%未満だと公知のカルシウムアルミネー
トを添加した場合と同様に長期の強度発現が低いので好
ましくない。一方、Na2Oが20重量%を超えると初期強度
の発現が低いうえに焼成中Na2Oの揮発が多くなり、炉の
損傷がはげしく実用的でない。
Al2O3が35重量%未満の場合は、CaOが53重量%を超え
る場合と同様の現象が起こり好ましくない。一方、Al2O
3が75重量%を超えると焼成物の水和反応性が低く、凝
結硬化促進効果が低いので好ましくない。
次に、本願発明の促進材を製造する方法を述べる。
Ca源、Na源及びAl源を慣用の手段で混合した後、混合
原料を電気炉、ロータリーキルン等の加熱炉で、1300℃
以上、好ましくは1500〜1800℃、15分以上焼成し、冷却
後得られた焼成物をブレーン値で3000cm2/g以上、好ま
しくは4000〜6000cm2/gに粉砕すれば、本発明の凝結硬
化促進材が得られる。該凝結硬化促進材には、3CaO・2N
a2O・Al2O3等の結晶及びガラス質が含まれる。なお、こ
こでいう焼成物は、慣用の焼成によって得られる焼成物
のほかに、混合原料を溶融して製造したものも含む。
本発明の凝結硬化促進材のモルタルまたはコンクリー
トへの添加量は、セメントに対し3重量%以上添加する
のが望ましく、それ以下の場合は、凝結促進効果が低
い。添加方法は、本発明では、特に限定しない。なお、
凝結硬化促進材を用いてモルタルまたはコンクリートを
製造するさい目的を阻害しない範囲で他の添加材、具体
的にはアルミン酸ナトリウム、石こう等を併用してもよ
い。
ホ.実施例 実施例1〜2、比較例1〜2 Ca源として、奥多摩工業(株)製のCaCO3、Na源とし
て徳山曹達(株)製のNa2CO3及びAl源として昭和電工
(株)製のAl2O3を第1表に示す組成になるように配合
し、ボールミルで混合粉砕し、得た混合原料を工業用電
気炉中で1550℃で45分間溶融させ、その後炉から取り出
して冷却した。得られた焼成物をボールミルでブレーン
値5000±200cm2/gに粉砕し、第1表に示す組成の促進材
を得た。
日本セメント(株)製の普通ポルトランドセメント、
富士川産の5mm以下の川砂(FM=2.70)及び第1表に示
す促進材3種類を用い、セメント/砂=0.33、水/セメ
ント=0.5及び促進材/セメント=0.1の配合にてモルタ
ルミキサーで混練した。その混練物の凝結時間及び圧縮
強度を測定し、結果を第2表に示した。
なお、凝結時間の測定は、コンクリートの凝結時間試
験方法(JIS A 6204付属書1)に準じて行なった。ま
た、圧縮強度については、24時間、20℃湿空養生し、そ
の後は20℃で水中養生し、各材令についてJIS R 5201に
規定した試験機を用いて強度測定した。
第2表に示す通り、本発明の凝結硬化促進材を添加し
た場合、該促進材無添加及び本発明の範囲外の促進材C
を添加した比較例1の場合に比して凝結及び硬化を著し
く促進できることが判明した。
実施例3〜9、比較例3〜10 Ca源として奥多摩工業(株)製のCaCO3、Na源として
徳山曹達(株)製のNa2CO3及びAl源として昭和電工
(株)製のAl2O3を第3表に示す組成になるように配合
し、ボールミルで混合粉砕し、得た混合原料を工業用電
気炉中で1500℃、60分間焼成し、その後炉から取り出し
て冷却した。得られた焼成物をボールミルでブレーン値
5000±500cm2/gに粉砕し、第3表に示す組成の促進材を
得た。
日本セメント(株)製の普通ポルトランドセメント、
豊浦産標準砂及び第3表に示す促進材14種類を用い、セ
メント/砂=0.5、水/セメント=0.65、促進材/セメ
ント=0.1の配合にしてモルタルミキサーで混練した。
その混練物の凝結時間及び圧縮強度を測定し、第4表に
示した。
なお、凝結時間の測定は、セメントの物理試験方法
(JIS R 5201)に準じて行なった。圧縮強度の測定方法
は実施例1と同じである。
ヘ.発明の効果 本発明は特定範囲のCaO−Na2O−Al2O3系セメント用凝
結硬化促進材であり、これを用いることにより、従来の
促進材に比してセグメントの凝結及び硬化を著しく促進
することができる。また、この促進材の製法は単純であ
り、実用的価値は大きい。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】CaO,Na2O及びAl2O3に換算したさいCaOが20
    〜53重量%,Na2Oが2〜20重量%及びAl2O3が35〜75重量
    %である焼成物を含むセメント用凝結硬化促進材。
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