JP2821746B2 - 塩化ビニル樹脂系組成物 - Google Patents
塩化ビニル樹脂系組成物Info
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- JP2821746B2 JP2821746B2 JP63135167A JP13516788A JP2821746B2 JP 2821746 B2 JP2821746 B2 JP 2821746B2 JP 63135167 A JP63135167 A JP 63135167A JP 13516788 A JP13516788 A JP 13516788A JP 2821746 B2 JP2821746 B2 JP 2821746B2
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Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、塩化ビニル樹脂(PVC)系組成物で成形さ
れてなる光沢樹脂モールに関する。光沢樹脂モールとし
て、表面側に光沢意匠部を裏面側に押し込み組み付け部
を備えたれフラッシュマウントモールを例にとり、説明
するがこれに限られるものではない。
れてなる光沢樹脂モールに関する。光沢樹脂モールとし
て、表面側に光沢意匠部を裏面側に押し込み組み付け部
を備えたれフラッシュマウントモールを例にとり、説明
するがこれに限られるものではない。
なお、以下の説明で配合単位は、特にことわらない限
り、重量単位である。
り、重量単位である。
<従来の技術> フラッシュマウントモール1は、図2に示す如く、表
面側に光沢意匠部1aを裏面側に押し込み組み付け部1bを
備えてなる構成で、光沢が要求されるために平滑化する
必要があり下記のようなストレートレジンをベースとす
るPVC系組成物を使用して成形されていた。
面側に光沢意匠部1aを裏面側に押し込み組み付け部1bを
備えてなる構成で、光沢が要求されるために平滑化する
必要があり下記のようなストレートレジンをベースとす
るPVC系組成物を使用して成形されていた。
該PVC系組成物は、ストレートレジン100部に対して可
塑剤30〜120部を、安定剤、充填剤等の他の副資材とと
もに配合したものであった。そして該組成物(混合物)
は、混合機(ヘンシエルミキサー等)・混練機を使用し
て均一混合・混練後、造粒機により造粒して製造する、
いわゆる、コンパウンデイングにより成形材料としてい
た。
塑剤30〜120部を、安定剤、充填剤等の他の副資材とと
もに配合したものであった。そして該組成物(混合物)
は、混合機(ヘンシエルミキサー等)・混練機を使用し
て均一混合・混練後、造粒機により造粒して製造する、
いわゆる、コンパウンデイングにより成形材料としてい
た。
<発明が解決しようとする課題> しかし、フラッシュマウントモールに、光沢性を担保
する平滑性を得ることは困難であった(後述の<実施例
>表1の従来例参照)。
する平滑性を得ることは困難であった(後述の<実施例
>表1の従来例参照)。
また、PVC系樹脂組成物のベースポリマーとしてスト
レートレジンを使用しているため、可塑剤(極性基を含
み粘着性を有する)等が成形品表面にブリードし易い。
このため、撥水性が小さくて塵埃や汚れが付着し易い
とともに除去し難く、即ち、耐汚染性に劣り、フラツシ
ユマウントモールのような意匠性を要求される成形品に
は望ましくなく、滑り性が小さくて、フラツシユマウ
ントモール1の押し込み組み付け部1bをガラス3と車体
窓枠サツシ5との間に押し込み組付けするに際して、押
込み抵抗が大きくなり望ましくない(第2図参照)。
レートレジンを使用しているため、可塑剤(極性基を含
み粘着性を有する)等が成形品表面にブリードし易い。
このため、撥水性が小さくて塵埃や汚れが付着し易い
とともに除去し難く、即ち、耐汚染性に劣り、フラツシ
ユマウントモールのような意匠性を要求される成形品に
は望ましくなく、滑り性が小さくて、フラツシユマウ
ントモール1の押し込み組み付け部1bをガラス3と車体
窓枠サツシ5との間に押し込み組付けするに際して、押
込み抵抗が大きくなり望ましくない(第2図参照)。
また、PVC系樹脂組成物のコンパウンデイングに際し
て、一時的に組成物が粘稠なペースト状となり、ロール
離型性が悪くなり、コンパウンデイング効率が低下する
ことがあり、また、コンパウデイング及び当該成形材料
を使用しての成形に際して、混練機、造粒機さらには成
形機に付着し易く、付着材料を除去する掃除が面倒であ
った。このため、フラッシュマウントモールの生産性が
必ずしも良好とは言えなかった。
て、一時的に組成物が粘稠なペースト状となり、ロール
離型性が悪くなり、コンパウンデイング効率が低下する
ことがあり、また、コンパウデイング及び当該成形材料
を使用しての成形に際して、混練機、造粒機さらには成
形機に付着し易く、付着材料を除去する掃除が面倒であ
った。このため、フラッシュマウントモールの生産性が
必ずしも良好とは言えなかった。
上記問題点を解決するために、特開平58−180555号公
報に記載されている如く、撥水性および滑り性を付与で
きるシリコーンオイルを添加したPVC系樹脂組成物でフ
ラッシュマウントモールを成形することが考えられる。
報に記載されている如く、撥水性および滑り性を付与で
きるシリコーンオイルを添加したPVC系樹脂組成物でフ
ラッシュマウントモールを成形することが考えられる。
しかし、本願発明者らが、フラッシュマウントモール
の成形材料として、汎用シリコーンオイルを添加したPV
C系樹脂組成物を使用した場合、良好な平滑性が得られ
ないとともに、耐汚染性改善効果も少量の配合ではほと
んど得られず、さらには、ロール離型性(コンパウディ
ング性)は、逆に低下することが分かった(表1の比較
例1参照)。フラッシュマウントモールのような成形品
は、押出物を裁断して、端末を相互にまたは型成形部と
接続して環状物とするため、接着性を阻害するシリコー
ンオイルの配合量は少ない方が望ましいためである。他
の、環状にしないモールでも端末部は後成形するため同
様のことが言える。
の成形材料として、汎用シリコーンオイルを添加したPV
C系樹脂組成物を使用した場合、良好な平滑性が得られ
ないとともに、耐汚染性改善効果も少量の配合ではほと
んど得られず、さらには、ロール離型性(コンパウディ
ング性)は、逆に低下することが分かった(表1の比較
例1参照)。フラッシュマウントモールのような成形品
は、押出物を裁断して、端末を相互にまたは型成形部と
接続して環状物とするため、接着性を阻害するシリコー
ンオイルの配合量は少ない方が望ましいためである。他
の、環状にしないモールでも端末部は後成形するため同
様のことが言える。
本発明は、上記にかんがみて、光沢樹脂モールにおい
て、平滑性に優れて光沢性を担保しやすく、かつ、耐汚
染性改善効果が少量のシリコーンオイルの添加で済み、
さらには、生産性も良好である光沢樹脂モールを提供す
ることを目的とする。
て、平滑性に優れて光沢性を担保しやすく、かつ、耐汚
染性改善効果が少量のシリコーンオイルの添加で済み、
さらには、生産性も良好である光沢樹脂モールを提供す
ることを目的とする。
<課題を解決するための手段> 本発明の光沢樹脂モールは、上記に課題を下記構成に
より解決するものである。
より解決するものである。
塩化ビニル樹脂系組成物で押出成形されてなる光沢樹
脂モールにおいて、 前記塩化ビニル樹脂系組成物が、ストレートレジン10
0部に対して、可塑剤30〜120部、及び、エポキシ基又は
ポリエーテル基のいずれか一方が導入されたシリコーン
オイル0.1〜2.5部が、安定剤、充填剤等の他の副資材と
ともに配合されてなるものであることを特徴とする。
脂モールにおいて、 前記塩化ビニル樹脂系組成物が、ストレートレジン10
0部に対して、可塑剤30〜120部、及び、エポキシ基又は
ポリエーテル基のいずれか一方が導入されたシリコーン
オイル0.1〜2.5部が、安定剤、充填剤等の他の副資材と
ともに配合されてなるものであることを特徴とする。
<発明の実施の形態> 以下、発明の実施の形態について、詳細に説明をす
る。
る。
本発明の光沢樹脂モールは、PVC系組成物で押出成形
されてなる構成であり、通常、押出物を裁断して、相互
に接続、または、型成形部を接続して環状、または帯状
の製品(光沢樹脂モール)とする。
されてなる構成であり、通常、押出物を裁断して、相互
に接続、または、型成形部を接続して環状、または帯状
の製品(光沢樹脂モール)とする。
(A)本発明で使用するPVC系組成物は、、ストレート
レジン100部に対して可塑剤30〜120部、及び、エポキシ
基又はポリエーテル基のいずれか一方が導入されたシリ
コーンオイル(以下「特定シリコーンオイル」)0.1〜
2.5部が、安定剤、充填剤等の他の副資材とともに配合
されてなる軟質仕様のものである。
レジン100部に対して可塑剤30〜120部、及び、エポキシ
基又はポリエーテル基のいずれか一方が導入されたシリ
コーンオイル(以下「特定シリコーンオイル」)0.1〜
2.5部が、安定剤、充填剤等の他の副資材とともに配合
されてなる軟質仕様のものである。
(1)ここでストレートレジンの平均重合度は、通常、
700〜3500のものを使用する。
700〜3500のものを使用する。
(2)可塑剤としては、下記の例示の中から一種又は2
種以上を適宜選択して使用する。ここで、可塑剤の配合
量30部未満では、軟質仕様の範疇に入らず、120部を超
えると、可塑剤がブリードし易く望ましくない。
種以上を適宜選択して使用する。ここで、可塑剤の配合
量30部未満では、軟質仕様の範疇に入らず、120部を超
えると、可塑剤がブリードし易く望ましくない。
フタル酸ジブチル、フタル酸ジ(2−エチルヘキシ
ル)、フタル酸ジ−n−オクチル、フタル酸ジ−n−ヘ
プチル、フタル酸ジイソデシル、フタル酸ブチルベンジ
ル等のフタル酸誘導体、ジ(2−エチルヘキシル)ア
ジペート、ジイソデシルアジペート等のアジピン酸誘導
体、ジ−n−ブチルセバケート、ジ(2−エチルヘキ
シル)セバケート等のセバシン酸誘導体、トリフエニ
ルホスフエート、トリクレジルホスフエート、トリ(2
−エチルヘキシル)ホスフエート等のリン酸誘導体、
メチルフタリルエチルグリコレート、ブチルフタリルエ
チルグリコレート、ブチルフタリルブチルグリコレート
等のグリコール誘導体、高分子量ポリエステル(800
0)、中分子量ポリエステル(3300)等の重合型可塑
剤、エポキシ化大豆油、塩素化パラフイン、ジ(2−
エチルヘキシルアゼレート)等のその他可塑剤。
ル)、フタル酸ジ−n−オクチル、フタル酸ジ−n−ヘ
プチル、フタル酸ジイソデシル、フタル酸ブチルベンジ
ル等のフタル酸誘導体、ジ(2−エチルヘキシル)ア
ジペート、ジイソデシルアジペート等のアジピン酸誘導
体、ジ−n−ブチルセバケート、ジ(2−エチルヘキ
シル)セバケート等のセバシン酸誘導体、トリフエニ
ルホスフエート、トリクレジルホスフエート、トリ(2
−エチルヘキシル)ホスフエート等のリン酸誘導体、
メチルフタリルエチルグリコレート、ブチルフタリルエ
チルグリコレート、ブチルフタリルブチルグリコレート
等のグリコール誘導体、高分子量ポリエステル(800
0)、中分子量ポリエステル(3300)等の重合型可塑
剤、エポキシ化大豆油、塩素化パラフイン、ジ(2−
エチルヘキシルアゼレート)等のその他可塑剤。
(3)特定シリコーンオイルの配合量が0.1部未満で
は、特定シリコーンオイルの配合効果(平滑性・耐汚染
性改善効果)がでず、2.5部を超えると、配合効果が大
きすぎ、即ち滑り効果が大きくなりすぎて、組成物のコ
ンパウンデイグが困難となる。
は、特定シリコーンオイルの配合効果(平滑性・耐汚染
性改善効果)がでず、2.5部を超えると、配合効果が大
きすぎ、即ち滑り効果が大きくなりすぎて、組成物のコ
ンパウンデイグが困難となる。
上記特定シリコーンオイルとしては、ジメチルポリシ
ロキサンやフエニルメチルシロキサンに、エポキシ基又
はポリエーテル基の少くとも一方をを公知の方法で導入
したものである。さらに具体的には、トーレシリコーン
(株)から製造・販売されている下記商品名のものを使
用できる。
ロキサンやフエニルメチルシロキサンに、エポキシ基又
はポリエーテル基の少くとも一方をを公知の方法で導入
したものである。さらに具体的には、トーレシリコーン
(株)から製造・販売されている下記商品名のものを使
用できる。
エポキシ変性…「SF8411」、「SF8413」 アルキルアラキルポリエーテル変性…「SF8419」 エポキシポリエーテル変性…「SF8421」 ポリエーテル変性…「SH3746」、「SH3749」 「SH3771」、「SH8400」 「SF8410」、「SH8700」 (4)安定剤としては、下記例示の中から適宜、1種又
は2種以上を選択して配合する。通常、その配合量は、
ストレートレジン100部に対して、2〜8部とする。
は2種以上を選択して配合する。通常、その配合量は、
ストレートレジン100部に対して、2〜8部とする。
三塩基性硫酸鉛、二塩基性ステアリン酸鉛、ステアリ
ン酸鉛、塩基性ケイ酸鉛等の鉛系安定剤、ステアリン
酸カドミニウム、ラウリン酸カドミニウム、リシノレイ
ン酸カドミニウム等のカドミニウム系安定剤、ステア
リン酸バリウム、ラウリン酸バリウム、リシノレイン酸
バリウム等のバリウム系安定剤、ステアリン酸カルシ
ウム、ラウリン酸カルシウム等のカルシウム系安定剤、
ステアリン酸亜鉛、オクチル酸亜鉛等の亜鉛系安定
剤、ジブチル錫ラウレート、ジオクチル錫ラウレー
ト、ジブチル錫マレエート等の有機錫系安定剤、エポ
キシ化合物、有機リン酸エステル等のその他安定剤。
ン酸鉛、塩基性ケイ酸鉛等の鉛系安定剤、ステアリン
酸カドミニウム、ラウリン酸カドミニウム、リシノレイ
ン酸カドミニウム等のカドミニウム系安定剤、ステア
リン酸バリウム、ラウリン酸バリウム、リシノレイン酸
バリウム等のバリウム系安定剤、ステアリン酸カルシ
ウム、ラウリン酸カルシウム等のカルシウム系安定剤、
ステアリン酸亜鉛、オクチル酸亜鉛等の亜鉛系安定
剤、ジブチル錫ラウレート、ジオクチル錫ラウレー
ト、ジブチル錫マレエート等の有機錫系安定剤、エポ
キシ化合物、有機リン酸エステル等のその他安定剤。
(5)充填剤としては、炭酸カルシウム、タルク、クレ
ー等の中から、1種又は2種以上を、適宜選択して使用
をする。充填剤の配合量は、通常、ストレートレジン10
0部に対して5〜30部を配合する。
ー等の中から、1種又は2種以上を、適宜選択して使用
をする。充填剤の配合量は、通常、ストレートレジン10
0部に対して5〜30部を配合する。
(6)他の副資材としては、顔料、染料等の着色剤、及
びパラフインワツクス、低分子量ポリエチレン等の滑剤
などを挙げることができる。
びパラフインワツクス、低分子量ポリエチレン等の滑剤
などを挙げることができる。
(B)本発明の光沢樹脂モールに使用する上記要件を満
たすPVC組成物は、従来と同様にしてコンパウデイング
により成形用材料を製造し(第1図参照)、該成形用材
料を使用して、光沢樹脂モールを押出成形する。なお、
該押出成形品は裁断して、端末相互を接続したり、コー
ナ部または端末をを型射出成形して環状物としたり、長
尺品として光沢樹脂モールとする。
たすPVC組成物は、従来と同様にしてコンパウデイング
により成形用材料を製造し(第1図参照)、該成形用材
料を使用して、光沢樹脂モールを押出成形する。なお、
該押出成形品は裁断して、端末相互を接続したり、コー
ナ部または端末をを型射出成形して環状物としたり、長
尺品として光沢樹脂モールとする。
<発明の作用・効果> 本発明の光沢樹脂モールは、上記の如く、ストレート
レジン100部に対して可塑剤30〜120部、及び、特定シリ
コーンオイル0.1〜2.5部が、安定剤、充填剤等の他の副
資材とともに配合されてなる軟質仕様のPVC系組成物で
成形されているため、後述の実施例で支持される如く、
下記作用・効果を奏する。
レジン100部に対して可塑剤30〜120部、及び、特定シリ
コーンオイル0.1〜2.5部が、安定剤、充填剤等の他の副
資材とともに配合されてなる軟質仕様のPVC系組成物で
成形されているため、後述の実施例で支持される如く、
下記作用・効果を奏する。
光沢樹脂モールの各表面物性も、汎用シリコーンオイ
ルを配合しない従来に比しては勿論、汎用シリコーンオ
イル配合した場合に比しても改善される。
ルを配合しない従来に比しては勿論、汎用シリコーンオ
イル配合した場合に比しても改善される。
即ち、平滑性に優れた成形品が得られ、モールに優れ
た光沢性を担保できる。また、少量のシリコーンオイル
の添加で耐汚染性改善効果がある。従って、シリコーオ
イルが極性を有するエポキシ基又はポリエーテル基が導
入されていることも相まって、環状物を製造するための
端面相互の接着や、端部成形部との接着にも問題を生じ
ない。
た光沢性を担保できる。また、少量のシリコーンオイル
の添加で耐汚染性改善効果がある。従って、シリコーオ
イルが極性を有するエポキシ基又はポリエーテル基が導
入されていることも相まって、環状物を製造するための
端面相互の接着や、端部成形部との接着にも問題を生じ
ない。
また、コンパウデイング及び当該成形材料を使用して
の成形に際して、コンパウンデイング時のロール離型性
が良好であるとともに、混練機、造粒機さらには成形機
に材料が付着する可能性も小さく材料を除去する掃除が
簡単となる。従って、間接的ではあるが、光沢樹脂モー
ルの生産性が良好となる。
の成形に際して、コンパウンデイング時のロール離型性
が良好であるとともに、混練機、造粒機さらには成形機
に材料が付着する可能性も小さく材料を除去する掃除が
簡単となる。従って、間接的ではあるが、光沢樹脂モー
ルの生産性が良好となる。
<実施例> 下記基本配合処方において、第1表に示す各シリコー
オイルを配合した組成物を、ヘンシエルミキサーにてド
ライブレンド後、オープンロールによりコンパウデイン
グして押出成形用材料を得た。
オイルを配合した組成物を、ヘンシエルミキサーにてド
ライブレンド後、オープンロールによりコンパウデイン
グして押出成形用材料を得た。
配 合 処 方 ストレートレジン 100部 (平均重合度=2500) 可塑剤(DOP) 70部 安定剤(Ba−Zn系) 5部 炭酸カルシウム 10部 次に、上記成形用材料を使用して、押出成形品(光沢
樹脂モール)を得た。
樹脂モール)を得た。
上記コンパウデイングに際して、及び上記押出成形品
について、下記各項目の官能検査を行なつた。
について、下記各項目の官能検査を行なつた。
ロール離型性;コンパウデイング時、目視により観察
した。判定基準は、○…良好、△…やや粘着、×…粘
着、××…スリツプする、とした。非粘着性;指触に
よりベタツキの有無を判定した。判定基準は、○…ベタ
ツキ無し、×…ベタツキ有り、とした。
した。判定基準は、○…良好、△…やや粘着、×…粘
着、××…スリツプする、とした。非粘着性;指触に
よりベタツキの有無を判定した。判定基準は、○…ベタ
ツキ無し、×…ベタツキ有り、とした。
平滑性;三次元粗さ計により判定した。判定基準は、
○…表面平滑、×…表面凹凸、とした。
○…表面平滑、×…表面凹凸、とした。
ほこり、汚れ除去性(耐汚染性);ウエスで表面を拭
き取つた後目視により判定した。判定基準は、○…良
好、△…やや悪い、×…悪い、とした。
き取つた後目視により判定した。判定基準は、○…良
好、△…やや悪い、×…悪い、とした。
上記各試験結果を第1表に示すが、本発明の構成要件
を満たす、各実施例は、いずれの項目も合格(○)であ
るのに対し、シリコーンオイルを配合しない従来例は全
ての項目において不合格(×)であり、汎用シリコーン
オイルを配合した比較例1はコンパウデイング時にスリ
ツプが生じ、平滑性等において改善効果がでないととも
に、成形品表面にブリードが発生して耐汚染性改善効果
がほとんど得られなかった。さらには、特定シリコーン
オイルを過剰に配合した比較例2は、コンパウデイング
不能であつた。
を満たす、各実施例は、いずれの項目も合格(○)であ
るのに対し、シリコーンオイルを配合しない従来例は全
ての項目において不合格(×)であり、汎用シリコーン
オイルを配合した比較例1はコンパウデイング時にスリ
ツプが生じ、平滑性等において改善効果がでないととも
に、成形品表面にブリードが発生して耐汚染性改善効果
がほとんど得られなかった。さらには、特定シリコーン
オイルを過剰に配合した比較例2は、コンパウデイング
不能であつた。
第1図は本発明に光沢樹脂モールに使用する樹脂組成物
のコンパウンデイング工程図、 第2図は本発明を適用するのに好適な光沢樹脂モールの
一例であるフラツシユマウントモールの組み付け概略断
面図である。 1……フラツシユマウントモール 3……ウインドシールドガラス 5……車体窓枠サッシ 7……シーラント 9……シーラント用ダム
のコンパウンデイング工程図、 第2図は本発明を適用するのに好適な光沢樹脂モールの
一例であるフラツシユマウントモールの組み付け概略断
面図である。 1……フラツシユマウントモール 3……ウインドシールドガラス 5……車体窓枠サッシ 7……シーラント 9……シーラント用ダム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−89359(JP,A) 特開 昭63−6044(JP,A) 特開 昭58−180555(JP,A) 特開 昭54−135840(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08L 27/06
Claims (1)
- 【請求項1】塩化ビニル樹脂系組成物で成形されてなる
光沢樹脂モールにおいて、 前記塩化ビニル樹脂系組成物が、ストレートレジン100
重量部に対して、可塑剤30〜120重量部、及び、エポキ
シ基又はポリエーテル基のいずれか一方が導入されたシ
リコーンオイル0.1〜2.5重量部が、安定剤、充填剤等の
他の副資材とともに配合されてなるものであることを特
徴とする光沢樹脂モール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63135167A JP2821746B2 (ja) | 1988-06-01 | 1988-06-01 | 塩化ビニル樹脂系組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63135167A JP2821746B2 (ja) | 1988-06-01 | 1988-06-01 | 塩化ビニル樹脂系組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01304140A JPH01304140A (ja) | 1989-12-07 |
JP2821746B2 true JP2821746B2 (ja) | 1998-11-05 |
Family
ID=15145399
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63135167A Expired - Fee Related JP2821746B2 (ja) | 1988-06-01 | 1988-06-01 | 塩化ビニル樹脂系組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2821746B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6750435B2 (ja) * | 2016-09-28 | 2020-09-02 | 日本ゼオン株式会社 | 塩化ビニル樹脂組成物、塩化ビニル樹脂成形体、及び積層体 |
US11008450B2 (en) | 2016-09-28 | 2021-05-18 | Zeon Corporation | Vinyl chloride resin composition, vinyl chloride resin molded product, and laminate |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS608021B2 (ja) * | 1978-04-14 | 1985-02-28 | 豊田合成株式会社 | 車両用グラスラン |
JPS58180555A (ja) * | 1982-04-16 | 1983-10-22 | Toray Silicone Co Ltd | オルガノポリシロキサン潤滑剤 |
JPS5989359A (ja) * | 1982-11-12 | 1984-05-23 | Toray Silicone Co Ltd | 農業用ビニル系樹脂フイルム |
JPS636044A (ja) * | 1986-06-25 | 1988-01-12 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 耐汚染性自動車部品 |
-
1988
- 1988-06-01 JP JP63135167A patent/JP2821746B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01304140A (ja) | 1989-12-07 |
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