JP2821691B2 - プロジェクター用光源装置 - Google Patents

プロジェクター用光源装置

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JP2821691B2
JP2821691B2 JP1168072A JP16807289A JP2821691B2 JP 2821691 B2 JP2821691 B2 JP 2821691B2 JP 1168072 A JP1168072 A JP 1168072A JP 16807289 A JP16807289 A JP 16807289A JP 2821691 B2 JP2821691 B2 JP 2821691B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、スライドプロジェクターや液晶を用いた投
影プロジェクター等に用いるプロジェクター用光源に係
わり、特に、光源からの光束を効率よくターゲットのス
ライド等に照射することのできるプロジェクター用光源
に関するものである。
「従来の技術」 従来の投影プロジェクターには、例えば第5図に示す
様に、ハロゲンランプ等からなる光源ランプ100と、回
転楕円面や放物面から構成された曲面ミラー200と、ス
ライドフィルムや液晶素子等が該当するターゲット300
と、投影レンズ群400とから構成されているものが存在
していた。この投影プロジェクターは、光源ランプ100
からの光束を曲面ミラー200で集光し、ターゲット300面
に向かって照射させるものである。このターゲット300
を透過した光束は、投影レンズ群400によりスクリーン
等に結像される様になっていた。(第1の方式) 更に集光効率を高めたり、放射光束の発散角に厳密な
特性を要求される場合には、第6図に示す様な照明光源
装置が採用されていた。この照明光源装置は、光源ラン
プ100と、曲面ミラー200と、グラスファイバー束からな
るフライアイレンズ500と、コンデンサーレンズ600とか
ら構成されていた。この照明光源装置は、光源ランプ10
0からの光束を曲面ミラー200で集光し、グラフファイバ
ー束からなるフライアイレンズ500に照射させるもので
ある。そして、ファイバー光路を通過した光束コンデン
サーレンズ600に照射させ、このコンデンサーレンズ600
により平行光束を得ることができる。(第2の方式) 「発明が解決しようとする課題」 しかしながら上記従来の第1の方式は、光束の利用率
を30〜50%程度にすることができるが、投影プロジェク
ターの光源としては満足できるものではなかった。なぜ
ならば、光源ランプ100からの放射光量の内、曲面ミラ
ー200に囲まれている部分の光束は有効利用することが
できるが、囲まれていない部分の光束は空間に放射され
てしまい有効に使用することができないからである。こ
の点を詳述すると、第2図に示す様な光源分布(各放射
角毎に放射強度を線の長さで表現したもの)の光源を採
用すると、第3図に示す有効光束の部分は曲面ミラー20
0で反射され、ターゲット300に有効に放射されるが、無
効光束の部分はターゲット300に放射されない。即ち小
型のハロゲンランプを使用すると、投影画像が照度不足
となり、特に、スクリーンに投影する画像の拡大率を大
きくした場合には極めて像が暗くなるという深刻な問題
があった。そして投影画像の照度を上げるためには、大
口径レンズを採用したり、光源ランプの出力を大きくす
る方法が考えられるが、重量が増加するだけでなく極め
てコスト高となる問題点があった。更に大光量の光源ラ
ンプを使用すると、放熱が困難となり、特に、ターゲッ
トが液晶素子の場合には、動作不良を起こす心配があっ
た。
次に光ファイバーを使用した第2の方式は、集光効率
を高めることは可能となるが、安価なミラー部材の他に
ファイバー部材を必要とし、コスト高となる問題点があ
った。
「課題を解決するための手段」 本発明は上記課題に鑑み案出されたもので、光源から
の有効光束を反射させてターゲットへ導くための第1曲
面反射部材と、この光源から第1曲面反射部材で反射さ
れた有効光束以外の光束を反射し、前記光源の前方に集
光させるための第2曲面反射部材と、この第2曲面反射
部材による集光位置近傍に配置され、該第2曲面反射部
材からの反射光束ターゲット方向に向かわせるための第
3反射部材とから構成されている。
また本発明の第2曲面反射部材を、回転楕円面を有す
る凹面から構成し、第3反射部材を、球面を有する凸面
から構成することもできる。
そして光源を、前方よりその側方への配光量が多い配
光特性を有している構成にすることもできる。
「発明の実施の形態」 以上の様に構成された本発明は、第1曲面反射部材
が、光源からの有効光束を反射させてターゲットへ導
き、第2曲面反射部材が、光源から第1曲面反射部材で
反射された有効光束以外の光束を反射し、光源の前方に
集光させ、第2曲面反射部材による集光位置近傍に配置
された第3反射部材が、第2曲面反射部材からの反射光
束をターゲット方向に向かわせる様になっている。
また本発明の第2曲面反射部材を、回転楕円面を有す
る凹面とし、第3反射部材を、球面を有する凸面とする
こともできる。
そして光源を、前方よりその側方への配光量が多い配
光特性とすることもできる。
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。第1図は
本実施例のプロジェクター用光源装置1の構成を説明す
る図である。本実施例のプロジェクター用光源装置1
は、光源ランプ2と、一対の第1のミラー3と、一対の
第2のミラー4と、第3のミラー5と、ターゲット6
と、投影レンズ群7とから構成されている。光源ランプ
2は光源に該当するもので、ハロゲンランプ等の適宜の
発光手段を採用することができる。第1のミラー3は第
1曲面反射部材に該当するもので、光源ランプ2からの
光束を一回反射させてターゲット6に導くものである。
本実施例における第1のミラー3は、回転楕円板から構
成されている。第2のミラー4は第2曲面反射部材に該
当するもので、光源ランプ2からの光束を、光源ランプ
2の前方に集光させるものである。本実施例における第
2のミラー4は、回転楕円面から構成されている。第3
のミラー5は第3反射部材に該当するもので、第2のミ
ラー4による集光位置近傍に配置され、第2のミラー4
からの反射光束をターゲット6方向に導くものである。
本実施例における第3のミラー5は、球面から構成され
ている。ターゲット6はスライドフィルムや液晶素子等
から構成されており、例えばこのターゲット6に所望の
画像が記録されたポジフィルムを載置すれば、スクリー
ン等に画像を投影することができる。投影レンズ群7
は、ターゲット6を透過した拘束により、スクリーン等
に像を結像させるためのレンズである。
次に本実施例の作用を説明する。まず第1のミラー3
が、光源ランプ2からの光束を反射させ、ターゲット6
に光束を照射させる。なお、光源ランプ2から第1のミ
ラー3に入射される光束は、第3図に示す有効光束であ
る。そして光源ランプ2からの光束のうち、第3図に示
す無効光束に相当する光束は第2のミラー4に入射さ
れ、第2のミラー4で反射された光束は、光源ランプ2
の前方の中心軸上の特定位置に集光される。そして第3
のミラー5が、第2のミラー4で反射された光束を再び
反射してターゲット6に照射する様になっている。
ここで、第2のミラー4及び第3のミラー5の載置位
置は重要なので、詳述することとする。第2のミラー4
は回転楕円面の一部で形成され、光源中心から発せられ
た光を、これと異なる点に集光させている。即ち第2の
ミラー4は、この第1焦点を光源中心に一致させ、この
光源中心から発せられた光を光軸上にある第2焦点に集
光させる様に配置されている。第2のミラー4で反射さ
れた光束の集光位置(第2のミラー4の第2焦点)が、
第3のミラー5の焦点距離(R/2、ここでRは第3のミ
ラー5である球面の曲率半径)に一致する様に、第3の
ミラー5を配置した場合には、第3のミラー5での反射
光束は平行光線となる。そして、第2のミラー4で反射
された光束の集光位置が、第3のミラー5の焦点位置F
より光源に近い場合には、発散光となる。従って本実施
例では、第3のミラー5による反射光がターゲット全面
を照射する発散光とするために、第2のミラー4、4に
よる反射光を、第3のミラー5の焦点位置Fより若干光
源ランプ2よりの位置に集光させる様に構成している。
なお第2のミラー4及び第3のミラー5は、第1のミ
ラー3による光束光路を妨げない位置に載置する必要が
ある。このために第2のミラー4は、第1のミラー3の
外側に配置し、第3のミラー5は、光源ランプ2の光量
分布が最低となる頂点上に配置している。
以上の様に構成された本実施例は、簡便な構成要素で
あるミラー部材を使用するのみで、光源光量の光束利用
率を60%以上に高めることができる。
また、第1のミラー3、第2のミラー4、第3のミラ
ー5の形状は軸対象回転面とすることが普通であるが、
スライドプロジェクターや液晶投影プロジェクターの様
に3:4或は4:5等の矩形ターゲットを使用する場合には、
反射ミラー系を、そのターゲット形状に合わせて回転非
対称形状にすることもできる。
なお、光源ランプ2の発光分布を第2図の様な軸対称
放射分布とし、前方よりその側方への配光量が多い配光
特性のものにすれば、第1のミラー3及び第2のミラー
4に入射する光束が増加し、光源からの光束の利用率を
高めることができるという効果がある。更に第1のミラ
ー3及び第2のミラー4を球面・非球面形状に、また、
第3のミラー5を双曲面、楕円面等の形状に構成して組
み合わせることにより、むらのない照明条件を実現する
ことができるという効果がある。即ち本実施例では、光
源ランプ2からターゲット6に至る光路には、第1のミ
ラー3を一回反射してターゲット6に至る光路と、第2
のミラー4から第3のミラー5を介してターゲット6に
至る2つの光路が存在し、照明条件の自由度が増加する
という効果ある。従って、それぞれの光路が有する配光
特性を互いに補償する様に組み合わせれば、ターゲット
6上で極めて均一な照明を行うことができるという効果
がある。
また、本実施例の第1のミラー3、第2のミラー4、
第3のミラー5は、球面、回転楕円面、双曲面面、放射
面の一部で形成されたものであってもよく、第3のミラ
ー5は、平面であってもよい。
そして本実施例を、第4図に示す様に角型プロジェク
ションランプ光源光学システム700に適用すれば、従
来、円形に放射されていた光束のうち、無効光速として
利用不可能であった部分光束も利用することができ、極
めて光源の利用効率の高い光源光束システムを提供する
ことができるという卓越した効果がある。
以上の様に構成された本発明は、光源からの有効光束
を反射させてターゲットへ導くための第1曲面反射部材
と、この光源から第1曲面反射部材で反射された有効光
束以外の光束を反射し、前記光源の前方に集光させるた
めの第2曲面反射部材と、この第2曲面反射部材による
集光位置近傍に配位され、該第2曲面反射部材からの反
射光束をターゲット方向に向かわせるための第3反射部
材とから構成されているので、第1曲面反射部材で反射
された有効光束以外の光束を、第2の曲面反射部材で反
射させ、第3反射部材を介してターゲットに向けて照射
させることができる。従って、光源からの光束の利用効
率を大幅に改善することができるという効果がある。
更に本発明の構成要素は、簡便な曲面反射部材のみで
あり、構成を複雑化させずに光束の利用率を高めること
ができるという効果がある。
そして本発明の第2曲面反射部材を、回転楕円面を有
する凹面から構成し、第3反射部材を、双曲線面を有す
る凸面から構成すれば、第2曲面反射部材で反射された
光束の集光位置を、第3反射部材の焦点位置に合致させ
ることができ、この場合には第3反射部材の反射光束を
平行光線にすることができる。更に第2曲面反射部材で
反射された光束の集光位置が、第3反射部材の焦点位置
より光源側の場合には、第3反射部材の反射光束を発散
光にすることができるという卓越した効果がある。
更に本発明の光源を、前方よりその側方への配光量が
多い配光特性のものにすれば、第1曲面反射部材及び第
2曲面反射部材に入射する光束が増加し、光源からの光
束の利用率を高めることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の一実施例を示すもので、第1図は本実施例
のプロジェクター用光源装置の構成を示す図であり、第
2図は光源ランプの放射光分布を示す図、第3図は光源
からの有効・無効光束を示す図、第4図は角型プロジェ
クション光源光学システムを示す図、第5図は従来の技
術(第1の方式)を示す図であり、第6図は従来の技術
(第2の方式)を示す図である。 1……プロジェクター用光源装置 2……光源ランプ 3……第1のミラー 4……第2のミラー 5……第3のミラー 6……ターゲット 7……投影レンズ群

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源からの有効光束を反射させてターゲッ
    トへ導くための第1曲面反射部材と、この光源から第1
    曲面反射部材で反射された有効光束以外の光束を反射
    し、前記光源の前方に集光させるための第2の曲面反射
    部材と、この第2曲面反射部材による集光位置近傍に配
    置され、該第2曲面反射部材からの反射光束をターゲッ
    ト方向に向かわせるための第3反射部材とからなること
    を特徴とするプロジェクター用光源装置。
  2. 【請求項2】第2曲面反射部材が、回転楕円面を有する
    凹面から構成されており、第3反射部材が、球面を有す
    る凸面から構成されている請求項1記載のプロジェクタ
    ー用光源装置。
  3. 【請求項3】光源が、前方よりその側方への配光量が多
    い配光特性を有している請求項1記載のプロジェクター
    用光源装置。
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JPH0538637U (ja) * 1991-10-28 1993-05-25 三洋電機株式会社 液晶プロジエクター
KR100604100B1 (ko) * 1999-05-11 2006-07-28 통일공업 주식회사 적재물 고정대의 제조방법
JP4521896B2 (ja) * 1999-06-08 2010-08-11 キヤノン株式会社 照明装置、投影露光装置及びデバイス製造方法

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