JP2819690B2

JP2819690B2 - 画像形成装置

Info

Publication number: JP2819690B2
Application number: JP1285194A
Authority: JP
Inventors: 尚之八田
Original assignee: Brother Industries Ltd
Current assignee: Brother Industries Ltd
Priority date: 1989-10-31
Filing date: 1989-10-31
Publication date: 1998-10-30
Anticipated expiration: 2013-10-30
Also published as: JPH03143647A

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、カラー用感光性シートを用いてカラー画像
記録を行う画像形成装置に関する。

［従来の技術］近年、カラーの画像形成装置（例えばカラープリン
タ）として、単一の露光用光源を用いて感光シートを露
光し、カラー画像を形成する装置が提案されている。

すなわち、互いに感光波長域の異なる複数種類の発色
型感光剤が表面に混合担持された感光シートを用い、単
一の露光用光源から、各々の感光剤の感光波長域を含む
光を同時に照射し、その光源からの光を各色に分解する
とともに各色を別々に強度変調して合成し、この合成し
た光ビームを使用して感光シートを露光するものであ
る。

この種の画像形成装置では、第４図に示すように、光
源P1からの光をコリメートレンズP2で平行にした後に、
変調器P3で各感光波長の強度を調節し、更に赤（Ｒ），
緑（Ｇ），青（Ｂ）ののフィルタP4を使用して、フィル
タP4を透過する光の特性を変えている。そしてフィルタ
P4を透過した光は、回転多面鏡（ポリゴンミラー）P5の
反射面で反射された後に、レンズP6を介して感光シート
P7上に集められ、感光シートP7を露光する。

［発明が解決しようとする課題］しかしながら、上記の画像形成装置では、RGBの時分
割信号（画像信号）によって、光ビームに対してフィル
タP4と回転多面鏡P5とを精度よく同期して回転させる必
要があり、この様な同期制御を精密に行うことは難し
く、場合によっては同期ずれ等が発生して良好な画像が
形成できないことがあった。

本発明は上記課題を解決し、簡単な機構で良好な画像
を形成する画像形成装置を提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段］本発明の請求項１の画像形成装置は、互いに感光波長域の異なる複数種類の発色型感光剤が
表面に混合担持された感光シートを、前記各感光剤の感
光波長域を含む光を同時に発する単一の露光用光源から
の光により露光する画像形成装置であって、前記感光シ
ートを露光する光の強度を変調する変調器と、前記変調
器からの光を反射する複数の反射面を有する回転多面鏡
（例えばポリゴンミラー）と、を備えるとともに、前記
回転多面鏡の各反射面は、前記各感光剤毎の感光波長域
に対応して、それぞれ異なる反射特性を有することを要
旨とする。

また、請求項２の画像形成装置は、前記請求項１記載の回転多面鏡が、前記感光波長域数
の整数倍の反射面を有することを要旨とする。

［作用］本発明の請求項１の画像形成装置は、互いに感光波長
域の異なる複数種類の発色型感光剤が表面に混合担持さ
れた感光シートと、各感光剤の感光波長域を含む光を同
時に発する単一の露光用光源とを用い、この露光用光源
から感光シートに光を照射して、感光シートの露光を行
う。

そして、前記露光に際しては、まず光源からの光を変
調器に導いて、感光シートを露光する光の強度を変調
し、次いで変調器から出力される光を回転多面鏡の反射
面で反射する。ここで、この回転多面鏡の各々の反射面
は、各感光剤の感光波長域に応じた光のみ（例えば青色
のみ、赤色のみ、緑色のみ等）を反射するものなので、
変調器から出力された光のうち、特定の感光波長域の光
のみが各反射面毎に反射されて、感光シートを露光する
ことになる。

つまり、フィルタで光の特性を変えるのではなく、回
転多面鏡の各反射面の反射特性によって、感光シートを
露光する光の特性を変更できるので、装置全体の機構が
簡略化されて良好な画像の形成が可能になる。

請求項２の画像形成装置は、前記請求項１記載の回転多面鏡が、感光波長域数の整
数倍の反射面を有することにより、回転多面体の動作の
制御が簡易化される。

［実施例］以下、本発明の好適な一実施例であるカラープリンタ
について、第１図に基づいて説明する。

図に示すように、本実施例のプリンタ１は露光走査部
２を備え、感光感圧シート３を用いてカラーの画像を形
成する装置であり、この露光走査部２は白色光源10,コ
リメートレンズ11,色変調部20,ポリゴンミラー12及びｆ
θレンズ13を主要な構成としている。

前記光源10としては、赤（Ｒ），緑（Ｇ），青（Ｂ）
の色成分を含むいわゆる白色光を放射するハロゲンラン
プやメタルハライドランプ等を使用できる。例えばこの
メタルハライドランプは、可視光の400nmから700nmまで
一様な光束を放射する分光エネルギー分布を備えた光源
である。

色変調部20は、色分解プリズム21,反射ミラー22,23,2
4,25,色合成プリズム27及び光強度変調部27R,27G,27B
（以下変調器27と総称する）より構成されている。

このうち、色分解プリズム21は、接合面に反射膜が設
けられたプリズムであって、この反射膜は白色光を色毎
に反射或は透過して光路を分離する。ここでは、色分解
プリズム21は例えば赤色を左方へ反射し、反射ミラー22
によってその反射光を赤色変調器27Rへ導く。同様に青
色を右方へ反射し、反射ミター23によって反射光を青色
変調器27Bへ導く。更にこの色分解プリズム21は緑色を
透過して、透過光を緑色変調器27Gへ導く。

前記色分解プリズム21の反射膜の分光反射率を第２図
に示す。ここで、第２図（ａ）は、赤色を選択して反射
して第１図の左方へ光路を導く反射膜の特性を示す。同
様に第２図（ｃ）は、青色を選択的に反射して第１図の
右方へ光路を導く反射膜の特性を示す。尚、残る緑色は
結果的に透過するが、他の例として緑色を選択的に反射
する場合には、第２図（ｂ）に示す特性の反射膜を用い
る。

また、変調器27としては例えば電気光学効果を用いた
PLZTを使用し、各色の変調器27R,27B,27Gによって、各
々赤色，青色，緑色成分に対応する変調信号に基づいて
光強度を変調する。

反射ミラー24,25は、変調器27R,27Bからの各色光を反
射して、色合成プリズム26に導くものである。

色合成プリズム26は、前記色分解プリズム21を逆に使
用したものであり、その接合面に設けられた反射膜は、
前記色分解プリズム21と同等の特性を有し、色毎に反射
或は透過された光は単一の光路に合成され再び白色光と
なる。

感光感圧シート３は、特開昭58−88739号或は特開昭5
8−88740号公報等により公知となっている感光シートと
類似のものである。例えば、イエロ（Ｙ），マゼンタ
（Ｍ），シアン（Ｃ）の各色の染料前駆体と、各々特定
の波長域の光に対して感度を持つ光硬化性樹脂とを、あ
る値以上の圧力により潰れる外皮の中に別個に内包した
３種類のマイクロカプセルが使用される。つまり、この
マイクロカプセルが塗布混合された感光シートと、各染
料前駆体と発色反応を起こす顕色剤粒子が塗布された別
の顕色シートとを用い（いわゆるセパレート型感光感圧
シート）、この両シートを重ね合わせて加圧現像する方
式を採用できる。

第３図は本実施例における感光感圧シート３の分光感
度特性を示したもので、青色で450nm付近，緑色で550nm
付近，赤色で650nm付近にそれぞれピーク感度を持つ。

次に、本実施例の主要部であるポリゴンミラー12につ
いて説明する。

ポリゴンミラー12は、表面に６つの反射面15R,15G,15
B（以下反射面15と総称する）を有する正６角柱の部材
であり、矢印Ａ（第１図）方向に等角速度で回転する。

反射面15は、平行な一対の面が各々赤色，緑色，青色
のみを反射する様に構成されている。即ち、各反射面15
には上述した色分離プリズム21等に設けられた反射膜と
同様な機能を有する反射膜が形成され、それによって赤
色のみを反射する反射面15R,緑色のみを反射する反射面
15G,青色のみを反射する反射面15Bがポリゴンミラー12
の表面に順番に配列されている。

そして、このポリゴンミラー12は、光変調部20からポ
リゴンミラー12に導かれる光が赤色成分用のときに、赤
色のみを反射する反射面15Rが、光を反射する位置（反
射位置）に配置されるように、同期信号（画像信号）に
基づいて制御される。同様に緑色成分用の光であれば、
緑色のみを反射する反射面15Gが反射位置に配置され、
青色成分用の光であれば、青色のみを反射する反射面15
Bが配置されるように制御される。

次に、前記ポリゴンミラー12等を駆動して行われるプ
リンタ１の動作について説明する。

まず、白色光を放射する光源10より発した光は、コリ
メートレンズ11により略平行に集光され色変調部20に導
入される。色変調部20に導入された光は、上述した両プ
リズム21,26やミラー22〜25及び変調器27を介して、
赤，緑，青各色成分毎に変調された白色光となり、ポリ
ゴンミラー12に導かれる。

このポリゴンミラー12は、上述したように色変調部20
によって変調された白色光に対応し、同期信号に基づい
て制御されて回転する。即ち、白色光の変調に応じて回
転して所定の反射面15が反射位置にくるように配置さ
れ、それによって赤色，緑色，青色のうち特定の色のみ
が反射される。

各反射面15で各々反射した光は、一定角速度範囲に偏
向して反射され、ｆθレンズ13に導かれる。このｆθレ
ンズ13は、等角速度で偏向された平行光束を感光感圧シ
ート３上で等線速度で移動する微小スポットに収束し、
それによってカラー画像の感光が行われる。そして、図
示しない現像，定着装置により現像定着されカラー画像
が完成する。

この様な構成及び動作によって、以下の作用効果が生
ずる。

即ち、本実施例のプリンタ１では、光の変調を指示す
る画像信号に応じ、メカニズム的に同期して駆動するも
のはポリゴンミラー12だけとなり、構造的に非常に簡単
になる。それによって製造やメンテナンスが容易になる
という利点がある。更に構造が簡単であるので、画像形
成の際の同期ずれが低減できるという効果がある。また
従来のようにフィルタを使用する必要がないので、フィ
ルタの平面度，厚み，透過率を考慮する必要がなく、精
密な画像形成ができるという特長がある。

以上本発明の実施例について説明したが、本発明はこ
うした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の
要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し
得ることは勿論である。

例えば、本実施例のポリゴンミラー12は６角形である
が、それ以外の偶数や奇数の反射面15を備えていてもよ
い。

また、この反射面15が前記感光剤の感光波長域数の整
数倍形成されていると、画像信号に基づいたポリゴンミ
ラー12の制御が簡単になるので好適である。

更に、変調器27としては、電気光学変調器に限らず音
響光学変調器，液晶シャッタ等各種の同等の効果を有す
る構成が考えられる。

また、感光感圧シート３の感度に合わせる様に、光源
10と感光感圧シート３までの間に、固定されたフィルタ
が設けられていてもよい。

更に、ポリゴンミラー12の反射面15の反射率が同一で
はなく、反射する色別に変えてあってもよい。

［発明の効果］以上詳述したように、本発明の請求項１の画像形成装
置は、変調器によって感光シートを露光する光の強度を
変調するとともに、回転多面鏡の各反射面で、各感光剤
毎の感光波長域に対応して、変調器からの光を反射する
ものなので、フィルタ等を省略でき装置構成が簡単にな
る。それによって、製造やメンテナンスが容易になる。
またフィルタの同期制御等が不要になるので、同期ずれ
等が発生し難くなり良好な画像を形成できる。

また、請求項２の画像形成装置は、回転多面鏡が感光
波長域数の整数倍の反射面を有するので、回転多面体の
同期制御等が容易になるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例のプリンタを示す概略構成図、
第２図は色分解プリズムの分光反射率を表す特性図、第
３図は感光シートの合成感度を示す特性図、第４図は従
来のプリンタを示す構成図である。１……プリンタ３……感光感圧シート 10……光源 12……ポリゴンミラー 15,15R,15G,15B……反射面 20……色変調部 27,27R,27G,27B……変調器

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】互いに感光波長域の異なる複数種類の発色
型感光剤が表面に混合担持された感光シートを、前記各
感光剤の感光波長域を含む光を同時に発する単一の露光
用光源からの光により露光する画像形成装置であって、前記感光シートを露光する光の強度を変調する変調器
と、前記変調器からの光を反射する複数の反射面を有する回
転多面鏡と、を備えるとともに、前記回転多面鏡の各反射面は、前記各感光剤毎の感光波
長域に対応して、それぞれ異なる反射特性を有すること
を特徴とする画像形成装置。
【請求項２】前記請求項１記載の回転多面鏡が、前記感
光波長域数の整数倍の反射面を有することを特徴とする
画像形成装置。