JP2819163B2 - ラテックス用酸化防止剤分散液 - Google Patents

ラテックス用酸化防止剤分散液

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JP2819163B2 JP21956789A JP21956789A JP2819163B2 JP 2819163 B2 JP2819163 B2 JP 2819163B2 JP 21956789 A JP21956789 A JP 21956789A JP 21956789 A JP21956789 A JP 21956789A JP 2819163 B2 JP2819163 B2 JP 2819163B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は水媒体中に分散されたラテックス用酸化防止
剤分散液に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
フェノール系、有機ホスファイト系、チオエーテル系
の酸化防止剤は、ABS樹脂、ゴムに対する優れた酸化防
止剤として既に良く知られている。
これらの酸化防止剤を、特にABS樹脂やSBR(スチレン
−ブタジエンゴム)、CR(クロロプレンゴム)ラテック
スに添加する時には水性分散液で使用されるが、一般に
酸化防止剤は分散性が悪く、また耐熱性、耐光性の効果
も充分なものはなく、更に改良が望まれていた。
これらの欠点を改良するため、例えば、特開昭50−16
737号公報には、特定のフェノール系酸化防止剤混合物
と高級アルキル硫酸アルカリ金属塩の併用、特開昭54−
131647号公報には、ビスフェノール系酸化防止剤、ポリ
オキシアルキレン系界面活性剤及びホスフェート化合物
の併用、特開昭60−63274号公報には、微細粒子の酸化
防止剤と乳化剤の併用が各々提案されているが、これら
の方法では分散性は相当に改善されるが、ラテックスを
凝固して得られる各種ゴム製品やABS樹脂での酸化劣化
を防止する効果の点で不充分であった。
このため、特開昭62−220534号公報には、酸化防止剤
とともにキレート化剤を用いることにより、ラテックス
を凝固して得られる各種ゴム製品やABS樹脂製品の安定
性を改善することが提案されている。
しかしながら、このようなキレート化剤を用いた場合
には、キレート化剤の酸化生成物あるいはキレート化剤
と重金属とのキレート化物に由来すると考えられる、ピ
ンキングと称される着色現象を惹起することが多く、ま
た、その効果も不充分なため、実用上は満足できるもの
ではなかった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、上記問題を解決すべく鋭意検討を重ね
た結果、酸化防止剤、界面活性剤及び水からなる酸化防
止剤分散液に、更に、次の一般式で表される二塩基酸ジ
エステル化合物を加えた酸化防止剤分散液が、ラテック
スに均一に分散し、更にラテックスを凝固して得られる
各種ゴム製品やABS樹脂製品の酸化劣化を防止するのに
非常に有効であるばかりでなく、着色も起こさないこと
を見出し、本発明を完成した。
R1(O−CnH2nmO−CO−R2−CO−O(CnH2n−O)mR1 (式中、R1は炭素原子数1〜18のアルキル基を示し、R2
は炭素原子数1〜10のアルキレン基を示し、nは2〜4
を示し、mは0〜4を示す。) 以下、上記要旨をもってなる本発明について、さらに
詳細に説明する。
本発明で使用される酸化防止剤としては、フェノール
系、チオエーテル系あるいは有機ホスファイト系の酸化
防止剤がある。
本発明に使用するフェノール系酸化防止剤としては、
例えば、2,6−ジ第三ブチル−p−クレゾール、2,6−ジ
フェニル−4−オクタデシロキシフェノール、ステアリ
ル−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシベンジル)チオ
グリコレート、ステアリル−β−(4−ヒドロキシ−3,
5−ジ第三ブチルフェニル)プロピオネート、ジステア
リル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルホ
スホネート、トリエチレングリコールビス〔β−(3−
第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プ
ロピオネート〕、3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−(β
−3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニ
ル)プロピオニルオキシ)エチル〕−2,4,8,10−テトラ
オキサスピロ〔5.5〕ウンデカン、2,2'−メチレンビス
(4−メチル−6−第三ブチルフェノール)、2,2'−メ
チレンビス(4−エチル−6−第三ブチルフェノー
ル)、2,2'−エチリデンビス(4,6−ジ第三ブチルフェ
ノール)、2,2'−エチリデンビス(4−第二ブチル−6
−第三ブチルフェノール)、ビス〔3,5−ビス(4−ヒ
ドロキシ−3−第三ブチルフェニル)ブチリックアシ
ド〕グルコールエステル、4,4'−ブチリデンビス(6−
第三ブチル−m−クレゾール)、4,4'−チオビス(6−
第三ブチル−m−クレゾール)、1,1,3−トリス(2−
メチル−4−ヒドロキシ−5−第三ブチルフェニル)ブ
タン、ビス〔2−第三ブチル−4−メチル−6−(2−
ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−メチルベンジル)フ
ェニル〕テレフタレート、2−第三ブチル−4−メチル
−6−(2−ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−メチル
ベンジル)フェニルアクリレート、1,3,5−トリス(3,5
−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−
トリメチルベンゼン、1,3,5−トリス(2,6−ジメチル−
3−ヒドロキシ−4−第三ブチルベンジル)イソシアヌ
レート、1,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4ヒドロ
キシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス〔β
−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プ
ロピオニルオキシエチル〕イソシアヌレート、テトラキ
ス〔メチレン−β−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート〕メタン等があげられ
る。
本発明で使用されるチオエーテル系の酸化防止剤とし
ては、ジラウリル−、ジミリスチル−、ジステアリル−
チオジプロピオネート等のジアルキルチオジプロピオネ
ート類、ペンタエリスリトールテトラ(ドデシルチオプ
ロピオネート)あるいは4,4'−チオビス(6−第三ブチ
ル−m−クレゾール)ビス(C12-15アルキルチオプロピ
オネート)等のアルキル(C=8〜18)チオプロピオン
酸の1価ないし6価のアルコールあるいはフェノール類
のエステルがあげられる。
本発明で使用される有機ホスファイト系酸化防止剤と
しては、例えば、トリフェニルホスファイト、トリス
(ノニルフェニル)ホスファイト、トリス(モノ、ジ混
合ノニルフェニル)ホスファイト、トリス(2,4−ジ第
三ブチルフェニル)ホスファイト、オクチルジフェニル
ホスファイト、テトラ(C12-15混合アルキル)ビスフェ
ノールAジホスファイト、テトラ(トリデシル)−4,
4′−ブチリデンビス(3−メチル−6−第三ブチルフ
ェノール)ジホスファイト、ヘキサ(トリデシル)−1,
1,3−トリス(2−メチル−5−第三ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)ブタントリホスファイト、ビス(ノニ
ルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、フ
ェニル・ビスフェノールAペンタエリスリトールジホス
ファイト、ビス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ペンタ
エリスリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ第三ブ
チル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホ
スファイト、2,2′−エチリデンビス(4,6−ジ第三ブチ
ルフェニル)フルオロホスファイト、2,2′−メチレン
ビス(4,6−ジ第三ブチルフェニル)オクチルホスファ
イト等があげられる。
これらの酸化防止剤は、各々単独であるいは2種以上
を組み合わせて用いられるが、フェノール系の酸化防止
剤は安定化効果が大きいので、単独であるいは他の酸化
防止剤と組み合わせて用いることが好ましい。具体的な
組み合わせとしては、フェノール系の酸化防止剤とチオ
エーテル系の酸化防止剤の組み合わせ、フェノール系の
酸化防止剤とホスファイト系の酸化防止剤の組み合わ
せ、フェノール系の酸化防止剤、チオエーテル系の酸化
防止剤及びホスファイト系の酸化防止剤の組み合わせが
あげられる。
界面活性剤としてはアニオン系、両性、カチオン系並
びに非イオン系のものを使用できる。
アニオン系界面活性剤としては、例えばラウリン酸、
パルミチン酸、ステアリン酸またはエポキシステアリン
酸の、酸性脂肪アルコール硫酸エステルの、パラフィン
スルホン酸の、アルキルアリールスルホン酸(例えばド
デシルベンゼン−またはジブチルナフタレン−スルホン
酸)の、スルホ琥珀酸ジアルキルエステルのアルカリ金
属塩、アルカリ土金属塩及びアンモニウム塩が適してい
る。
両性あるいはカチオン系界面活性剤としては、例えば
ドデシルベタインの如きアルキルベタイン並びにラウリ
ルピリジニウム−ヒドロクロライドの如きアルキルピリ
ジニウム塩、更にはオキシエチル−ドデシル−アンモニ
ウムクロライドの如きアルキルアンモニウム塩等を挙げ
ることができる。
非イオン系界面活性剤としては、例えばグリセリンモ
ノステアレート、ソルビットモノラウレートおよびオレ
ートの如き多価アルコールの脂肪酸部分エステル、脂肪
酸または芳香族ヒドロキシ化合物のポリオキシエチルエ
ステルまたはエーテル、並びにポリプロピレンオキサイ
ド−ポリエチレンオキサイド−縮合生成物が挙げられ
る。
これらの界面活性剤は単独で又は必要に応じ二種類以
上を組合せて使用される。
前記一般式で表される二塩基酸ジエステル化合物にお
いて、R1で表される炭素原子数1〜18のアルキル基とし
ては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、第二ブチル、アミル、イソア
ミル、ヘキシル、オクチル、イソオクチル、2−エチル
ヘキシル、ノニル、デシル、ドデシル、トリデシル、テ
トラデシル、ヘキサデシル、オクタデシル等の直鎖また
は分枝のアルキル基があげられ、R2で表される炭素原子
数1〜12のアルキレン基としては、例えば、メチレン、
エチレン、プロピレン、テトラメチレン、ペンタメチレ
ン、ヘキサメチレン、ヘプタメチレン、オクタメチレ
ン、ノナメチレン、デカメチレン、ウンデカメチレン、
ドデカメチレン等があげられる。
従って、前記一般式で表される化合物の具体例として
は、ビス(ブトキシエチル)マロネート、ジオクチルス
クシネート、ビス(メトキシエチル)スクシネート、ビ
ス(メチルジグリコール)スクシネート、ビス(エトキ
シエチル)スクシネート、ビス(ブトキシエチル)スク
シネート、ビス(ブチルジグリコール(スクシネー
ト)、ビス(ブトキシエチル)グルタレート、ジブチル
アジペート、ビス(2−エチルヘキシル)アジペート、
ジトリデシルアジペート、ビス(メトキシエチル)アジ
ペート、ビス(メチルジグリコール)アジペート、ビス
(メチルトリグリコール)アジペート、ビス(エトキシ
エチル)アジペート、ビス(エチルジグリコール)アジ
ペート、ビス(メトキシプロピル)アジペート、ビス
(メトキシブチル)アジペート、ビス(ブトキシエチ
ル)アジペート、ビス(ブチルジグリコール)アジペー
ト、ビス(ブチルトリグリコール)アジペート、ビス
(ブチルテトラグリコール)アジペート、ビス(オクチ
ルジグリコール)アジペート、ビス(ドデシルジグリコ
ール)アジペート、ビス(オクタデシルジグリコール)
アジペート、ジオクチルアゼレート、ビス(ブチルジグ
リコール)アゼレート、ビス(ブチルジグリコール)セ
バケート、ビス(ブチルジグリコール)ドデカンジオエ
ート等があげられる。
本発明の酸化防止剤分散液中の酸化防止剤の割合は、
1〜70重量%、特に、10〜65重量%であることが好まし
い。
酸化防止剤の分散液中の割合が70重量%を超えると流
動性が悪くなり、1重量%未満では酸化防止剤として実
効を挙げるには大量の分散液を添加することが必要とな
り、操作が煩雑となるだけで、実用的ではない。
界面活性剤の分散液中の割合は、0.1〜10重量%、特
に、0.5〜5重量%であることが好ましい。界面活性剤
の分散液中の割合が10重量%を超えると廃水のCODが高
くなり、コストも高くなり、また、0.1重量%未満では
良好な状態の分散液を製造することが困難であるばかり
でなく、保存安定性も悪くなる。
前記一般式で表される化合物の分散液中の割合は、0.
1〜50重量%、特に、1〜30重量%であることが好まし
い。前記一般式で表される化合物の割合は50重量%以上
としてもそれ以上の改善は認められず、また、0.1重量
%未満では目的とする効果が充分に奏されない。
分散液の残部は水であり、使用する水に特に制限はな
いが、特に金属汚染を避ける必要のある場合には、脱イ
オン水、蒸留水を使用することが望ましい。
本発明の酸化防止剤分散液には、その他必要に応じ、
安定剤、湿潤剤、増粘剤、防腐剤、消泡剤等の通常用い
られるラテックス用の配合剤を添加することができる。
また、本発明の酸化防止剤分散液に少量のキレート化剤
を添加してその安定化効果を更に改善することもできる
が、キレート化剤を多量に添加すると先に述べたような
着色現象を生ずることがあるので、その使用に際して
は、着色を生じないような量とする必要がある。
本発明の酸化防止剤分散液の作成方法としては、全成
分を一度に乳化分散させる方法、または、油成分を50〜
60℃で加熱攪拌後、水を加え乳化させ、次いで固形分を
加え湿潤乳化させる方法等がある。
また本発明の酸化防止剤分散液は、ラテックス中の樹
脂固形分100重量部に対し、分散液中の酸化防止剤が0.0
01〜10重量部、好ましくは0.05〜5重量部となるように
配合される。
本発明の酸化防止剤分散液の添加されるラテックスと
しては、例えば天然ゴム、スチレン−ブタジエンゴム
(SBR)、カルボキシ変性SBR、アクリロニトリル−ブタ
ジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン
(ABS)樹脂、α−メチルスチレン変成ABS樹脂、マレイ
ミド変成ABS樹脂、メチルメタクリレート−ブタジエン
ゴム、メチルメタクリレート−ブタジエン−スチレン
(MBS)樹脂、ポリイソプレンゴム、ポリクロロプレン
ゴム、ブチルゴム、多硫化ゴム、ポリウレタン等のラテ
ックス及びこれらの変成ラテックス等が挙げられる。
また、これらのラテックスには充填剤が配合される場
合が多いが、本発明の酸化防止剤分散液は、このよう
な、充填剤を配合したラテックスにも使用することがで
きる。
一般に、充填剤を配合すると、酸化防止剤の効果が減
衰することが知られており、このため、多量の充填剤を
配合する場合には酸化防止剤の配合量も多くする必要が
あるが、本発明の酸化防止剤分散液は、多量の充填剤を
配合した場合にもその安定化効果がほとんど低下しない
ので、このような充填剤を配合したラテックスに特に有
効である。
用いられる充填剤としては、例えば、軽質または重質
炭酸カルシウム、クレー、タルク、シリカ、珪藻土、け
い砂、スレート粉、雲母粉、アスベスト、アルミナ、ア
ルミナホワイト、硫酸アルミニウム、硫酸バリウム、硫
酸カルシウム、二硫化モリブデン、グラファイト、ガラ
ス繊維、ガラス球、フライアッシュ、二酸化チタン、チ
タン酸カリ等があげられる。
これらの充填剤の配合量は、目的に応じて変化する
が、一般には、ラテックス中の樹脂固形分に対して10〜
500重量%が用いられる。
また、ラテックスには、通常用いられる他の配合剤、
例えば、顔料、着色剤、帯電防止剤等を配合することが
できる。
〔実施例〕
以下に実施例によって、本発明を説明するが、本発明
はこれらに限定されるものではない。
実施例1 表−1に記載したフェノール系酸化防止剤50重量部、
ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル2重量部、
ジアルキルスルホコハク酸エステルナトリウム3重量
部、ビス(ブトキシエトキシエチル)アジペート10重量
部、シリコン系消泡剤0.1重量部及び蒸留水34.9重量部
をとり、ホモジナイザーにより均質化し、酸化防止剤分
散液(1−1〜1−6)を得た。
また、比較のため、ビス(ブトキシエトキシエチル)
アジペート10重量部に代え、水10重量部を用いた酸化防
止剤分散液(1−7〜1−12)を調製した。
調製した酸化防止剤分散液を表−1に示す。
実施例2 酸化防止剤としてフェノール系酸化防止剤とチオエー
テル系の酸化防止剤を併用したときの効果をみるため
に、フェノール系酸化防止剤10重量部、チオエーテル系
酸化防止剤30重量部、ポリオキシエチレンノニルフェニ
ルエーテル1重量部、ジアルキルスルホコハク酸エステ
ルナトリウム3重量部、ビス(ブトキシエトキシエチ
ル)アジペート10重量部、シリコン系消泡剤0.1重量部
及び蒸留水45.9重量部をとり、ホモジナイザーにより均
質化し、酸化防止剤分散液(2−1〜2−6)を得た。
また、比較のため、ビス(ブトキシエトキシエチル)
アジペート10重量部に代え、水10重量部を用いた酸化防
止剤分散液(2−7〜2−12)及び二塩基酸エステル10
重量部に代え、N,N′−ジサリシロイル−1,10−ドデカ
ン二酸ジヒドラジド0.2重量部及び蒸留水9.8重量部を用
いた酸化防止剤分散液(2−13〜2−18)も調製した。
調製した酸化防止剤分散液を表−2に示す。
実施例3 二塩基酸エステルの種類による効果をみるために、3,
9−ビス〔1,1−ジメチル−2−(β−3−第三ブチル−
4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオ
キシ)エチル〕−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5.
5〕ウンデカン10重量部、ペンタエリスリトールテトラ
キス(β−ドデシルチオプロピオネート)30重量部、二
塩基酸エステル10重量部、ポリオキシエチレンノニルフ
ェニルエーテル1重量部、ジアルキルスルホコハク酸エ
ステルナトリウム3部、シリコン系消泡剤0.1重量部及
び蒸留水45.9重量部をホモジナイザーにより均質化し、
酸化防止剤分散液を得た。
得られた酸化防止剤分散液を表−3に示す。
実施例4 スチレン−ブタジエンゴムラテックス(樹脂固形分50
%)200重量部、重質炭酸カルシウム300重量部及び表−
3に記載した酸化防止剤分散液2.5重量部をとり、充分
に攪拌後、テフロン板上に流し、1夜放置乾燥し、厚さ
1mmのシートを作った。
これを120℃で10分間乾燥後、160℃のギヤオーブン中
に吊し、脆化するまでの時間(耐熱性)を測定した。ま
た、試験片を室温で1ヶ月間保存後の着色(ピンキン
グ)を観察した。
その結果を表−4に示す。
実施例5 イタコン酸3重量%を共重合することによってカルボ
キシル化されたスチレン−ブタジエンゴムラテックス
(樹脂固形分50%)200重量部、重質炭酸カルシウム400
重量部、ポリアクリル酸ソーダ5%水溶液40重量部、消
泡剤0.1重量部の混合物に対し、酸化防止剤分散液を樹
脂固形分に対し1重量%となるように添加し、充分に攪
拌後、テフロン板上に流し1mm厚シートを作り1夜放置
した。
これを120℃で10分間乾燥後、160℃のギヤオーブン中
に吊し、脆化するまでの時間(耐熱性)を測定した。
結果を表−5に示す。
実施例6 樹脂固形分35%、ゴム分45%の未安定化ABSラテック
スに、樹脂固形分100重量部に対し酸化防止剤1重量部
となるように酸化防止剤分散液を加え、充分に攪拌し
た。
これを、80℃に加熱した硫酸マグネシウム3%水溶液
に投入し塩析した。充分に水洗後濾過し、50℃にて12時
間乾燥した。これを170℃のオーブンに入れ、加熱老化
テストを行い、炭化するまでの時間(耐熱性)を測定し
た。
結果を表−6に示す。
実施例7 樹脂固形分30%、ゴム分60%の未安定化MBSラテック
スに、樹脂固形分100重量部に対し酸化防止剤1重量部
となるように酸化防止剤分散液を加え、充分に攪拌し
た。
これを、50℃に加熱した硫酸アルミニウム1%水溶液
に投入し塩析した。充分に水洗後濾過し、50℃にて16時
間乾燥した。これを180℃のオーブンに入れ、加熱老化
テストを行い、炭化するまでの時間(耐熱性)を測定し
た。
結果を表−7に示す。
〔発明の効果〕 上記の結果から、本発明の二塩基酸エステルを添加し
ない従来の酸化防止剤分散液は安定化効果が全く不十分
であり、また、キレート剤を添加した酸化防止剤分散液
は安定化効果はある程度改善されるが、保存中に着色す
る欠点を有することが明らかである。
これに対し、本発明の二塩基酸エステルを添加した酸
化防止剤分散液は熱安定化効果が著しく改善されるばか
りでなく、キレート剤を添加した場合の欠点であった保
存中の着色現象も全く認められず、合成樹脂ラテックス
用の安定剤として極めて有用であることが明らかであ
る。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09K 15/06 C08L 101/00 C08K 5/00 C08K 5/11

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸化防止剤、界面活性剤、水及び次の一般
    式で表される二塩基酸ジエステルからなるラテックス用
    酸化防止剤分散液。 R1(O−CnH2nmO−CO−R2−CO−O(CnH2n−O)mR1 (式中、R1は炭素原子数1〜18のアルキル基を示し、R2
    は炭素原子数1〜10のアルキレン基を示し、nは2〜4
    を示し、mは0〜4を示す。)
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