JP2818577B2 - 光ディスク用再生検査装置 - Google Patents

光ディスク用再生検査装置

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JP2818577B2 JP8165969A JP16596996A JP2818577B2 JP 2818577 B2 JP2818577 B2 JP 2818577B2 JP 8165969 A JP8165969 A JP 8165969A JP 16596996 A JP16596996 A JP 16596996A JP 2818577 B2 JP2818577 B2 JP 2818577B2
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宏文 岩井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク成形用
のスタンパー、ピットに反射膜を成膜した直後の未完成
の光ディスク、あるいは完成後の光ディスクなどのため
の再生検査装置に関し、特に、スピンドルモータの回転
方向を正逆両方向に自在に切り換えることができるよう
にした再生検査装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】光ディスクの一種であるDVDの規格が
統一され、製品が市場に提供されようとしている。この
規格の中の1つに、図5に示すような貼り合わせ2層式
片面読み出しディスクがある。この貼り合わせ2層式片
面読み出しディスク(以下、「2層ディスク」と略称)
は、半透明な第1の反射層(記録面)1Aを形成された
第1の片面ディスク2Aと、不透明な第2の反射層(記
録面)1Bを形成された第2の片面ディスク2Bとを背
中合わせにして所定層厚の透明接着剤3で貼り合わせ、
その外表面にレーベル4などを印刷あるいは張り付けた
ものである。
【0003】この2層ディスクは、対物レンズLによっ
てレーザービームBの焦点位置を第1の反射層1Aに合
わせるか、あるいは第2の反射層1Bに合わせることに
より、ディスクの一方の側から2つの記録面の記録情報
を自由に読み出すことができるようにしたものである。
【0004】図6に、前記2層ディスクの製造原理を示
す。まず、(A)に示すように、ポリカーボネート樹脂
からなる第1の片面ディスク2 Aの表面に、第1のスタ
ンパー5Aによって記録情報に対応したピット6Aを形
成する。次いで、(B)に示すように、この形成された
ピット6Aの表面に半透明反射膜を成膜し、第1の反射
層1Aを形成する。なお、この半透明反射膜としては、
例えば、アルミ、金、誘電体膜などが利用可能である。
【0005】同様にして、第2の片面ディスク2Bにつ
いても、(C)(D)に示すように、スタンパー5Bによ
ってピット6Bを形成するとともに、このピット表面に
アルミなどの不透明反射膜を成膜し、第2の反射層1B
を形成する。
【0006】上記のようにして一対の片面ディスク2
A,2Bが得られたら、(E)に示すようにお互いの反
射層1A,1Bが向き合うように対向させ、(F)に示
すように透明接着剤3で貼り合わせた後、第2の片面デ
ィスク2Bの外表面にレーベル4などを印刷あるいは張
り付け、完成品としての2層ディスクを得るものであ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、2層
ディスクを製造するには、それぞれの記録面に対応した
2つのスタンパー5A,5Bが必要である。通常、スタ
ンパー5A,5Bは、射出成形機などの金型にセットす
る前に実際に記録情報を再生し、所期の特性を有するか
否かを検査する必要がある。
【0008】CDに代表される従来の光ディスクでは、
情報はディスクの片面だけに記録されているため、1つ
の光ディスクを作るには1つのスタンパーだけでよく、
従って再生検査時のスタンパーの回転方向も一方向でよ
かった。
【0009】しかしながら、前記した2層ディスクの場
合、1つのディスクを作るには、2つの記録層を形成す
るために2つのスタンパーが必要であり、しかも、それ
ぞれのスタンパーにおける記録ピットのスパイラル(渦
巻き)回転方向は、図6(E)から明らかなように、お
互いに逆の回転方向とならざるを得ない。このため、従
来の一方向回転式の再生検査装置では、2層ディスク用
の2つのスタンパーの再生検査を行うことができないと
いう問題があった。
【0010】また、前記2層ディスクのスタンパーに限
らず、一般に、CDやDVDなどの光ディスク成形用の
スタンパー、反射膜を成膜した後の未完成な光ディス
ク、あるいは完成品としての光ディスクなどを再生して
その良否を検査する場合、正転時の再生特性だけでなく
逆回転時の再生特性も得られれば、正転時と逆転時の信
号波形や信号レベルなどを比較することにより、ピット
形状の対称性なども評価することができ、極めて有用で
ある。しかしながら、従来のこの種の再生検査装置はス
ピンドルモータを正回転の一方向にしか回転させること
ができず、このような検査を行うことができなかった。
【0011】本発明は、上記のような問題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、スピン
ドルモータの回転方向を正逆両方向に切り換え自在とす
ることにより、光ディスク成形用のスタンパー、ピット
に反射膜を成膜した直後の未完成の光ディスク、あるい
は完成後の光ディスクなどを正逆両方向について自在に
再生検査することのできる光ディスク用再生検査装置を
提供することである。
【0012】また、他の目的とするところは、記録ピッ
トのスパイラル回転方向がお互いに逆方向となる2層デ
ィスク用の2つのスタンパーを1つの装置によって簡単
かつ確実に再生検査することのできる光ディスク用再生
検査装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明では次のような手段を採用した。すなわち、
請求項1記載の光ディスク用再生装置は、ピット面の記
録信号を光ピックアップで読み出して再生検査を行う光
ディスク用再生検査装置であって、スピンドルモータの
再生時の逆回転を指示する逆回転指令スイッチを設け、
スピンドルモータの再生時の回転方向を手動によって正
逆両方向に切り換え自在としたことを特徴とするもので
ある。このような構成とした場合、スピンドルモータの
回転方向を手動で自在に切り換えることができるので、
正逆両方向について自在に再生検査を行うことができ
る。
【0014】また、請求項2記載の光ディスク用再生検
査装置は、ピット面の記録信号を光ピックアップで読み
出して再生検査を行う光ディスク用再生検査装置であっ
て、記録信号中のIDコードのデコード状態を監視し、
IDコードが正しく再生されない場合に再生時の回転方
向逆転信号を出力するIDコード監視回路と、該回転方
向逆転信号を受けた時にスピンドルモータの再生時の回
転方向を自動的に逆転するモータ制御回路とを備えたこ
とを特徴とするものである。このような構成とした場
合、スピンドルモータの回転方向と検査対象品の記録ピ
ットのスパイラル回転方向とが一致しない場合、両者が
一致するようにスピンドルモータの回転方向が自動的に
切り換えられ、自動的に再生検査を実行することができ
る。
【0015】また、請求項3記載の光ディスク用再生装
置は、前記請求項2記載の光ディスク用再生検査装置に
おいて、検査対象品に不良が発見された時は再生検査を
複数回繰り返すことを特徴とするものである。このよう
な構成とした場合、正常品を誤って不良品と判定するよ
うなことがなくなる。
【0016】また、請求項4記載の光ディスク用再生装
置は、前記請求項2または3記載の光ディスク用再生検
査装置において、スピンドルモータの逆回転を指示する
逆回転指令スイッチを設け、スピンドルモータの回転方
向を手動によって正逆両方向に切り換え自在としたこと
を特徴とするものである。このような構成とした場合、
自動的な回転方向切り換えと相まって、より柔軟で確実
な再生検査を行うことができる。
【0017】また、請求項5記載の光ディスク用再生検
査装置は、前記請求項1〜4のいずれかに記載の光ディ
スク用再生検査装置において、前記検査対象品がスタン
パーであることを特徴とするものである。このような構
成とした場合、記録ピットのスパイラル回転方向が逆に
なる2層ディスク用のスタンパーを自在に再生検査でき
る。
【0018】さらに、請求項6記載の光ディスク用再生
検査装置は、前記請求項5記載の光ディスク用再生検査
装置において、前記スタンパーを磁気吸着式のスタンパ
ー固定治具の吸着面に貼り付け、このスタンパーを張り
付けたスタンパー固定治具を前記スピンドルモータに載
置するようにしたことを特徴とするものである。このよ
うな構成とした場合、極めて薄くて取り扱いの難しいス
タンパーを直接手で触る必要がなくなるので、スタンパ
ーの取り扱いが簡単となり、スタンパーの再生検査の効
率化と安全性の向上を図ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。図1に、本発明に係る再
生検査装置の一実施形態のブロック図を示す。なお、こ
の図1は、検査対象品として、前述した2層ディスクの
ための2つのスタンパーを採用した場合の一例を示すも
のである。
【0020】図1において、11はスタンパー回転用の
スピンドルモータである。再生検査すべきスタンパー5
Aまたは5Bはスタンパー固定治具14(詳細は後述)
の下面に磁気吸着され、スピンドルモータ11の回転軸
12の先端に設けられたターンテーブル13A上に、セ
ンタリングハブ13Bと止めねじ13Cによって固定載
置される。スピンドルモータ11は、モータ制御回路1
5およびサーボ回路16によって線速度一定(CLV)
に回転制御される。17はスタンパー5A,5Bのピッ
ト面の記録信号を読み出すための光ピックアップであ
る。図示は略したが、この光ピックアップ17にはトラ
ッキングサーボ機構,フォーカスサーボ機構,送りサー
ボ機構などが組み込まれており、サーボ回路16の制御
の下に最適な再生状態にサーボ制御される。
【0021】18は信号再生回路であって、光ピックア
ップ17によって読み出された再生信号の波形等化やク
ロック抽出などの信号処理を行う。19はデータデコー
ド回路であって、信号再生回路18から送られてくる再
生信号をデコードし、元のディジタル画像データやディ
ジタル音声データなどに復調する回路である。20はI
Dコード監視回路であって、データデコード回路19で
デコードされるデータ中のIDコードのデコード状態を
監視し、そのデコード状態からスタンパー5A,5Bの
回転方向が正しいか否かを判定し、判定結果に基づいて
モータ制御回路15を制御してスピンドルモータ11の
回転方向を逆転させるものである。また、21はスピン
ドルモータ11の回転方向を手動によって逆転させるた
めの逆回転指令スイッチである。
【0022】図2に、前記スタンパー5A,5Bをスピ
ンドルモータ11に載置するためのスタンパー固定治具
14の構造を示す。スタンパー5A,5Bは、その厚さ
が0.2〜0.3mm程度の極めて薄いニッケルメッキ
円盤からなり、そのままでは薄過ぎて剛性がなく、自立
することができない。そこで、この薄いニッケルメッキ
円盤からなるスタンパー5A,5Bを、図2に示すよう
なスタンパー固定治具14に磁気的に吸引して張り付け
た上で、スピンドルモータ12上に載置するようにして
いる。
【0023】すなわち、図示例のスタンパー固定治具1
4は、スタンパー5A,5Bよりも僅かに径の大きなア
ルミ円盤22からなる。そして、このアルミ円盤22の
下面には、ニッケルメッキ円盤を磁気的に吸着するため
のシート状のマグネット23が接着剤などで張り付けら
れている。また、アルミ円盤22の外周縁には半円状の
切欠き24が形成されており、この切欠き24によって
スタンパー固定治具14が回転しているか否かを確認す
るとともに、この切欠き24部分でスタンパー5A,5
Bの外縁を掴み、スタンパー5a,5bをスタンパー固
定治具14から簡単に引き剥がすことができるようにし
たものである。
【0024】なお、アルミ円盤5の中心位置には芯出し
用のセンター穴25が形成されているとともに、アルミ
円盤5の上面には透明プラスチック樹脂などからなる円
筒状の取っ手26が一体に接着固定されている。この取
っ手26を掴むことにより、スタンパー5A,5Bに触
ることなしに、スタンパ固定治具14を自由に持ち運ぶ
ことができるようになっている。
【0025】次に、前記装置の動作を、図3のフローチ
ャートを参照して説明する。まず、第1層用のスタンパ
ー5A(図6(A)参照)の再生検査について述べる。
第1層用のスタンパー5Aを、そのピット面が下側とな
るようにスタンパー固定治具14のマグネット23の下
面に張り付ける。スタンパー5Aはニッケルメッキ円盤
からなり、ニッケルは磁性体であるので、スタンパー5
Aはマグネット23に磁気的に吸引され、その下面に張
り付く。
【0026】上記のようにして第1層用のスタンパー5
Aを張り付けたスタンパー固定治具14を、図1に示す
ように、スピンドルモータ11の回転軸12先端のター
ンテーブル13A上に載せ、センタリングハブ13Bで
押さえた上で止めねじ13Cで固定する。そして、図示
にない再生検査開始スイッチをONすると、図3のフロ
ーチャートに示す処理動作が開始される。
【0027】すなわち、図示にない再生検査開始スイッ
チをONすると、サーボ回路16はモータ制御回路15
を制御し、スピンドルモータ11をその時の装置の設定
状態に応じて右周りあるいは左周りのいずれかの方向に
回転開始する。これと同時に、サーボ回路16は光ピッ
クアップ17をスライダー送りし、光ピックアップ7を
スタンパー5Aの測定開始位置にセットする(図3のス
テップS1)。さらに、光ピックアップ17のフォーカ
スサーボをONするとともに、トラッキングサーボをO
Nし(ステップS2)、スタンパー5Aの再生を開始す
る。
【0028】光ピックアップ17によって読み出される
スタンパー5Aの記録信号は再生回路18とデータデコ
ード回路19において元のディジタルデータに復調され
る(ステップS3)。IDコード監視回路20は、この
復調されたデータ中のIDコードを監視し、IDコード
が正しく復調されているか否かを判定する(ステップS
4)
【0029】スピンドルモータ11の回転方向とスタン
パー5Aの記録ピットのスパイラル回転方向とが一致し
ている場合、IDコードは正しく復調されるが、スピン
ドルモータ11の回転方向がスタンパー5Aの記録ピッ
トのスパイラル回転方向とが一致していない場合、ID
コードは逆方向から読み出されるので、正しく復調され
ない。したがって、このIDコードが正しく復調された
か否かによって、スピンドルモータ11の回転方向がス
タンパー5Aの記録ピットのスパイラル回転方向と一致
しているか否かを判定することができる。
【0030】IDコードが正しく復調された場合には、
スピンドルモータ11の回転方向とスタンパー5Aの記
録ピットのスバイラル回転方向とが一致しているので、
現在の回転方向のままでスタンパー5Aの再生検査を行
うことができる。そこで、この場合には、処理はステッ
プS6に進み、トラッキングサーボとフォーカスサーボ
を一旦OFFし、スタンパーの最初から再生検査を行う
ために、光ピックアップ17を測定開始位置まで戻す
(ステップS11)。
【0031】一方、IDコードが正しく復調されない場
合には、スピンドルモータ11の回転方向とスタンパー
5Aの記録ピットのスパイラル回転方向とが逆であるこ
とが分かる。そこで、この場合には、処理はステップS
7に進み、トラッキングサーボとフォーカスサーボを一
旦OFFした後、さらにスピンドルモータ11も停止す
る(ステップS8)。そして、IDコード監視部20か
らモータ制御回路15に対して回転方向逆転信号を送
り、スピンドルモータ11の回転方向を逆方向にセット
する(ステップS9)。これによって、スピンドルモー
タ11の回転方向とスタンパー5Aの記録ピットのスパ
イラル回転方向とが一致される。このように回転方向を
逆転させた後、スピンドルモータ11を再び回転開始し
(ステップS10)、光ピックアップ17を測定開始位
置まで戻す(ステップS11)。
【0032】上記のようにして、スピンドルモータ11
の回転方向とスタンパー5Aの記録ピットのスパイラル
回転方向とを自動的に一致せしめた後、フォーカスサー
ボとトラッキングサーボをONし(ステップS12)、
スタンパー5Aの再生検査を先頭位置から開始する(ス
テップS13)。そして、ステップS14において何ら
不良が検出されなかった場合には、当該スタンパー5A
は良品と判定し(ステップS19)、スタンパー5Aの
再生検査を終了する。
【0033】一方、ステップS14において何らかの不
良が検出された場合には、誤検出を防止するために、再
びステップS1へ戻し、上記再生検査動作を3回繰り返
す(ステップS16,S17)。そして、再生検査動作
を3回繰り返してもなお異常が検出された場合には、当
該スタンパー5Aは不良品であると判定し(ステップS
18)、スタンパー5Aの再生検査を終了する。
【0034】上記のようにしてスタンパー5Aの再生検
査を終了したら、次に第2層用のスタンパー5B(図6
(C)参照)の再生検査を同様にして行う。この場合、
第2層用のスタンパー5Bの記録ピットのスパイラル回
転方向は、第1層用のスタンパー5Aの記録ピットのス
パイラル回転方向と逆方向である。したがって、前記し
た第1層用のスタンパー5Aの再生検査終了時のセット
状態のままで第2層用のスタンパー5Bの再生検査を開
始すると、スピンドルモータ11の回転方向とスタンパ
ー5Bの記録ピットのスパイラル回転方向とが逆方向と
なり、再生検査が不可能となる。
【0035】しかしながら、本発明の再生検査装置の場
合、前述したように、図3のステップS1〜ステップS
10の処理によって、スピンドルモータ11の回転方向
と、新たに載置された第2層用のスタンパー5Bの記録
ピットのスパイラル回転方向とが一致するように、スピ
ンドルモータ11の回転方向が自動的に切り換えられ
る。
【0036】したがって、検査作業者は、その時のスピ
ンドルモータ11の回転方向とスタンパー5Bの記録ピ
ットのスパイラル回転方向とが同じであるか否かをまっ
たく気にすることなく、スタンパー5Bを張り付けたス
タンパー固定治具14をスピンドルモータ11上に載置
すればよい。
【0037】なお、前記動作説明では、第1層用のスタ
ンパー5Aから先に再生検査する場合について述べた
が、これとは逆に、第2層のスタンパー5Bから先に再
生検査しても、スピンドルモータ11の回転方向とスタ
ンパー5Bの記録ピットのスパイラル回転方向とが一致
するように自動的に切り換えられので、スタンパーの検
査順序に関係なく再生検査を行うことができる。
【0038】上記の実施形態では、2層ディスクのスタ
ンパー5A,5Bの再生検査を行う場合について述べた
が、図示例の再生検査装置は、この2層ディスクのスタ
ンパーに限らず、その他の光ディスクのためのスタンパ
ー、さらには、ピットに反射膜を成膜した直後の未完成
の光ディスク、あるいは完成後の光ディスクなどの再生
検査に用いても優れた効果を発揮する。
【0039】すなわち、例えば片面記録式のCDを例に
採ると、従来のCD用の再生検査装置はその回転方向が
一方向に固定され、正転方向の再生検査しかできなかっ
たが、本発明の再生検査装置はスピンドルモータ11の
回転方向が正逆切り換え自在であるので、まず正転方向
について検査対象品の特性を検査し、次に、その回転方
向を逆転して逆方向についても同じ特性を検査し、この
正転時と逆転時の特性を比較することにより、さらに精
度よく良否を判定することができる。なお、前述した2
層ディスク用のスタンパー5A,5Bについても、それ
ぞれのスタンパー毎にこの正逆両方向の再生検査を行っ
てもよいことは勿論である。
【0040】このような正逆両方向の再生検査を実現す
るには、逆回転指令スイッチ21を用いて正転・逆転の
すべてを手動で操作して切り換えるか、または、前述し
た正転方向の再生検査が終了した時点で逆回転指令スイ
ッチ21を操作して手動で回転方向を切り換えるか、あ
るいは、正逆両方向の自動運転プログラムを装置に組み
込んでおき、前記した図3の正転方向の再生検査終了の
後にスピンドルモータ11の回転方向を自動的に逆転さ
せるように構成すればよい。
【0041】このような正転・逆転を利用した検査の一
例を挙げると、ピット形状の対称性、MTF(光学的な
変調伝達関数)やPTF(光学的な位相伝達関数)の対
称性などの検査を挙げることができる。このような検査
を行うには、例えば、図4に示すように、正転時の再生
波形と逆転時の再生波形をストレージ型のオシロスコー
プの画面上に重ね合わせて表示し、この2つの波形の対
象性やレベル差などを比較することにより簡単に行うこ
とができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によるときは、スピンドルモータの逆回転を指示する
逆回転指令スイッチを設け、スピンドルモータの再生時
の回転方向を手動によって正逆両方向に自在に切り換え
ることができるようにしたので、手動切り換えによって
正逆両方向の再生検査を自在に行うことができ、精度の
高い再生検査を行うことができる。
【0043】また、請求項2記載の発明によるときは、
記録信号中のIDコードのデコード状態を監視し、ID
コードが正しく再生されない場合にはスピンドルモータ
の再生時の回転方向を自動的に逆転するようにしたの
で、スピンドルモータの再生時の回転方向と検査対象品
の記録ピットのスパイラル回転方向とが一致するように
スピンドルモータの再生時の回転方向を自動的に切り換
えることができる。このため、スピンドルモータの再生
時の回転方向と検査対象品の記録ピットのスパイラル回
転方向とが一致するか否かを気にすることなく、自動的
に再生検査を行うことができる。
【0044】また、請求項3記載の発明によるときは、
検査対象品に不良が発見された時は再生検査を複数回繰
り返すようにしたので、正常品を誤って不良品と判定す
るようなことがなくなる。このため、再生検査の精度を
より向上することができる。
【0045】また、請求項4記載の発明によるときは、
回転方向自動切り換え式の再生検査装置において、スピ
ンドルモータの逆回転を指示する逆回転指令スイッチを
設け、スピンドルモータの回転方向を手動によっても正
逆両方向に切り換え自在としたので、回転方向に自動切
り換えと相まって、より柔軟で正確な再生検査を行うこ
とができる。
【0046】また、請求項5記載の発明によるときは、
検査対象品をスタンパーとしたので、記録ピットのスパ
イラル回転方向がお互いに逆方向となる2層ディスク用
の2つのスタンパーであっても、1つの装置を用いて簡
単かつ確実に再生検査することができる。
【0047】さらに、請求項6記載の発明によるとき
は、前記スタンパーを磁気吸着式のスタンパー固定治具
の吸着面に貼り付け、このスタンパーを張り付けたスタ
ンパー固定治具をスピンドルモータに載置するようにし
たので、極めて薄いために取り扱いの難しいスタンパー
を直接手で触る必要がなくなる。このため、スタンパー
の取り扱いが簡単となり、再生検査の効率化と安全性の
向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る再生検査装置の実施形態の一例を
示すブロック図である。
【図2】スタンパー固定治具の構造を示す図である。
【図3】図1の装置の処理動作を示すフローチャートで
ある。
【図4】正逆両方向の回転による波形検査の例を示す図
である。
【図5】2層ディスクの構造を示す断面図である。
【図6】2層ディスクの製造方法の原理説明図である。
【符号の説明】
1A 第1の反射層 1B 第2の反射層 2A 第1の片面ディスク 2B 第2の片面ディスク 3 透明接着剤 4 レーベル 5A 第1のスタンパー 5B 第2のスタンパー 6A ピット 6B ピット 11 スピンドルモータ 12 回転軸 13A ターンテーブル 13B センタリングハブ 13C 止めねじ 14 スタンパー固定治具 15 モータ制御回路 16 サーボ回路 17 光ピックアップ 18 信号再生回路 19 データデコード回路 20 IDコード監視回路 21 逆回転指令スイッチ 22 アルミ円盤 23 マグネット 24 切欠き 25 センター穴 26 取っ手
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−13246(JP,A) 特開 平6−259818(JP,A) 特開 平6−118004(JP,A) 特開 平5−298756(JP,A) 実開 平4−86227(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 7/26 G11B 20/18 501 G11B 20/18 572

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピット面の記録信号を光ピックアップで
    読み出して再生検査を行う光ディスク用再生検査装置で
    あって、 スピンドルモータの再生時の逆回転を指示する逆回転指
    令スイッチを設け、スピンドルモータの再生時の回転方
    向を手動によって正逆両方向に切り換え自在としたこと
    を特徴とする光ディスク用再生検査装置。
  2. 【請求項2】 ピット面の記録信号を光ピックアップで
    読み出して再生検査を行う光ディスク用再生検査装置で
    あって、 記録信号中のIDコードのデコード状態を監視し、ID
    コードが正しく再生されない場合に再生時の回転方向逆
    転信号を出力するIDコード監視回路と、 該回転方向逆転信号を受けた時にスピンドルモータの
    生時の回転方向を自動的に逆転するモータ制御回路とを
    備えたことを特徴とする光ディスク用再生検査装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の光ディスク用再生検査装
    置において、 検査対象品に不良が発見された時は再生検査を複数回繰
    り返すことを特徴とする光ディスク用再生検査装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載の光ディスク用再
    生検査装置において、スピンドルモータの逆回転を指示
    する逆回転指令スイッチを設け、スピンドルモータの回
    転方向を手動によって正逆両方向に切り換え自在とした
    ことを特徴とする光ディスク用再生検査装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の光ディ
    スク用再生検査装置において、 前記検査対象品がスタンパーであることを特徴とする光
    ディスク用再生検査装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の光ディスク用再生検査装
    置において、 前記スタンパーを磁気吸着式のスタンパー固定治具の吸
    着面に貼り付け、このスタンパーを張り付けたスタンパ
    ー固定治具を前記スピンドルモータに載置するようにし
    たことを特徴とする光ディスク用再生検査装置。
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