JP2818354B2 - 多層フイルムの押出装置 - Google Patents
多層フイルムの押出装置Info
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- JP2818354B2 JP2818354B2 JP5144943A JP14494393A JP2818354B2 JP 2818354 B2 JP2818354 B2 JP 2818354B2 JP 5144943 A JP5144943 A JP 5144943A JP 14494393 A JP14494393 A JP 14494393A JP 2818354 B2 JP2818354 B2 JP 2818354B2
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- Japan
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- layer
- multilayer film
- feed block
- polymer
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- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多層フイルムの押出装置
に関し、さらに詳しくは単層ダイとフィードブロックを
組合せて多層フイルムを成膜する際、各フイルム層の幅
方向の厚みを制御できるように改良した多層フイルムの
押出装置に関する。
に関し、さらに詳しくは単層ダイとフィードブロックを
組合せて多層フイルムを成膜する際、各フイルム層の幅
方向の厚みを制御できるように改良した多層フイルムの
押出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂フイルムは種々の分野で用
いられているが、その際用途に適した複数の特性が付与
される。そして、これら特性を付与する手段の1つとし
て、フイルムを多層にする方法が用いられている。
いられているが、その際用途に適した複数の特性が付与
される。そして、これら特性を付与する手段の1つとし
て、フイルムを多層にする方法が用いられている。
【0003】多層フイルムの製造法の1つに共押出し法
があり、この方法では通常多層成膜用の2層や3層のマ
ルチマニホールドダイを用いている。しかし、このマル
チマニホールドダイでは1台あたりの価格が高く、また
多種多様の銘柄を製造するには多くのダイを持たねばな
らず、汎用性がない。
があり、この方法では通常多層成膜用の2層や3層のマ
ルチマニホールドダイを用いている。しかし、このマル
チマニホールドダイでは1台あたりの価格が高く、また
多種多様の銘柄を製造するには多くのダイを持たねばな
らず、汎用性がない。
【0004】また、単層ダイとフィードブロックとを組
合せて多層フイルムを共押出しする方法があるが、この
方法では溶融ポリマーをフィードブロック内の非常に狭
い部分で合流させてからダイ幅に展開させるため、幅方
向の層厚みの分布を均一にするのが非常に難しい。
合せて多層フイルムを共押出しする方法があるが、この
方法では溶融ポリマーをフィードブロック内の非常に狭
い部分で合流させてからダイ幅に展開させるため、幅方
向の層厚みの分布を均一にするのが非常に難しい。
【0005】そこで、多層フイルムの各層の厚みを均一
にするために、ベーンブレード(茄子のような形状をし
ている)によって各層のポリマー流路の展開設定を調整
する方法(特開昭64―36427号)や、ダイ内に溶
融ポリマーを展開したときに各層の幅方向の厚み分布が
均一になるように、あらかじめフィードブロック合流部
でのポリマー流路の断面形状を設定しておく方法が提案
されている。
にするために、ベーンブレード(茄子のような形状をし
ている)によって各層のポリマー流路の展開設定を調整
する方法(特開昭64―36427号)や、ダイ内に溶
融ポリマーを展開したときに各層の幅方向の厚み分布が
均一になるように、あらかじめフィードブロック合流部
でのポリマー流路の断面形状を設定しておく方法が提案
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、多層フ
イルムの各層厚みを均一にするため、開度調節可能なベ
ーンブレードで各層の流れを等しくする方法は、各ポリ
マー流路の断面積を調整することはできるが、断面の形
状を調整することができないため、そのフィードブロッ
クに合った均一な流れを形成できるダイと組み合わさな
ければ、幅方向の層厚み分布を均一にすることができな
い。
イルムの各層厚みを均一にするため、開度調節可能なベ
ーンブレードで各層の流れを等しくする方法は、各ポリ
マー流路の断面積を調整することはできるが、断面の形
状を調整することができないため、そのフィードブロッ
クに合った均一な流れを形成できるダイと組み合わさな
ければ、幅方向の層厚み分布を均一にすることができな
い。
【0007】また幅方向の層厚み分布が均一になるよう
にあらかじめポリマー流路の断面形状を設定しておく方
法も、均一な流れを形成できるダイと組み合わさなけれ
ば、それぞれのダイにあった断面形状に設定しなければ
ならず、コストが上ってしまう。
にあらかじめポリマー流路の断面形状を設定しておく方
法も、均一な流れを形成できるダイと組み合わさなけれ
ば、それぞれのダイにあった断面形状に設定しなければ
ならず、コストが上ってしまう。
【0008】本発明の目的は、上記の欠点を解決し、多
層フイルムの各層の厚みを均一に、かつ確実に制御する
ことのできる多層フイルムの押出装置を提供することに
ある。
層フイルムの各層の厚みを均一に、かつ確実に制御する
ことのできる多層フイルムの押出装置を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するために、次の構成からなる。
達成するために、次の構成からなる。
【0010】単層ダイの上流部に複数の溶融ポリマー流
を合流させるフィードブロックを設け、フィードブロッ
クで合流させたポリマーを単層ダイから押出して多層フ
イルムとする押出装置において、フィードブロックの合
流域に該域でのポリマー流路の断面形状を調整する複数
のチョークバーを設け、各チョークバーによる該断面形
状の調整で、各フイルム層の幅方向の厚みに対応するポ
リマー流量を制御するようにしていることを特徴とする
多層フイルムの押出装置。
を合流させるフィードブロックを設け、フィードブロッ
クで合流させたポリマーを単層ダイから押出して多層フ
イルムとする押出装置において、フィードブロックの合
流域に該域でのポリマー流路の断面形状を調整する複数
のチョークバーを設け、各チョークバーによる該断面形
状の調整で、各フイルム層の幅方向の厚みに対応するポ
リマー流量を制御するようにしていることを特徴とする
多層フイルムの押出装置。
【0011】以下、本発明を一つの実施態様を示す図面
を参照しながら説明する。
を参照しながら説明する。
【0012】図1は2層用のフィードブロックを用いた
多層フイルム押出装置における押出工程部分の平面断面
図であり、図2は図1のA―A′線の正面断面図であ
る。図1、2において、1はフィードブロック本体、2
は溶融ポリマー流路(パイプA)、3は溶融ポリマー流
路(パイプB)、4、5はチョークバー、6、7はチョ
ークバーの調整装置、8は溶融ポリマーの合流部、9は
合流域、10は単層ダイをそれぞれ示す。チョークバー
4、5は、図2から理解できるように、幅方向に重ねら
れた複数のチョークバーからなる。
多層フイルム押出装置における押出工程部分の平面断面
図であり、図2は図1のA―A′線の正面断面図であ
る。図1、2において、1はフィードブロック本体、2
は溶融ポリマー流路(パイプA)、3は溶融ポリマー流
路(パイプB)、4、5はチョークバー、6、7はチョ
ークバーの調整装置、8は溶融ポリマーの合流部、9は
合流域、10は単層ダイをそれぞれ示す。チョークバー
4、5は、図2から理解できるように、幅方向に重ねら
れた複数のチョークバーからなる。
【0013】多層フイルム(2層フイルム)の成膜にお
いては、押出機(図示せず)より押出された2種の溶融
ポリマーはそれぞれフィードブロックのパイプA2、パ
イプB3を流れ、合流域9でチョークバー4、5によっ
て幅方向に流量を調整されて合流し、単層10に入る。
単層ダイ10で幅方向に展開された合流ポリマーは多層
フイルム(2層フイルム)として押出される。この単層
ダイ10はIダイでもよいし、Tダイでもよい。
いては、押出機(図示せず)より押出された2種の溶融
ポリマーはそれぞれフィードブロックのパイプA2、パ
イプB3を流れ、合流域9でチョークバー4、5によっ
て幅方向に流量を調整されて合流し、単層10に入る。
単層ダイ10で幅方向に展開された合流ポリマーは多層
フイルム(2層フイルム)として押出される。この単層
ダイ10はIダイでもよいし、Tダイでもよい。
【0014】本発明におけるポリマー流路の断面形状の
調整方法は、幅方向に重ねられたチョークバー4、5に
よって行い、種々の形状のダイに合った流れになるよう
に断面形状を調整することによって、各層の幅方向の厚
みを制御し、均一にすることができる。
調整方法は、幅方向に重ねられたチョークバー4、5に
よって行い、種々の形状のダイに合った流れになるよう
に断面形状を調整することによって、各層の幅方向の厚
みを制御し、均一にすることができる。
【0015】このチョークバー調整装置6、7の機構と
しては、押し引きボルトでもよいし、ヒートボルトでも
よいし、シリンダを用いたものでもよい。
しては、押し引きボルトでもよいし、ヒートボルトでも
よいし、シリンダを用いたものでもよい。
【0016】本発明におけるチョークバー4、5は、フ
ィードブロックの内部、溶融ポリマーの合流部に設置さ
れ、幅方向の層厚みを均一にするために、溶融ポリマー
の流れに対し垂直方向に移動し得る機構を持ち、さらに
幅方向に数段重ねた形になっており、それぞれの段のチ
ョークバーを独立して調整することにより、溶融ポリマ
ーの流れる流路断面形状を調整することができるもので
ある。チョークバーを重ねる段数は多いほど細かい調整
をすることができる。また流路断面の形状としては四角
形以上の多角形が好ましく、必要によっては一辺を円弧
状にしてもよいし、角を円弧で近似する形にしてもよ
い。
ィードブロックの内部、溶融ポリマーの合流部に設置さ
れ、幅方向の層厚みを均一にするために、溶融ポリマー
の流れに対し垂直方向に移動し得る機構を持ち、さらに
幅方向に数段重ねた形になっており、それぞれの段のチ
ョークバーを独立して調整することにより、溶融ポリマ
ーの流れる流路断面形状を調整することができるもので
ある。チョークバーを重ねる段数は多いほど細かい調整
をすることができる。また流路断面の形状としては四角
形以上の多角形が好ましく、必要によっては一辺を円弧
状にしてもよいし、角を円弧で近似する形にしてもよ
い。
【0017】本発明におけるフィードブロック1は、少
なくとも2種の溶融ポリマーを単層ダイへ入る前に合流
させ、多層フイルムを幅方向に均一に形成するためのも
のである。フィードブロックの材質は金属であれば特に
制限されないが、好ましくはステンレス鋼である。
なくとも2種の溶融ポリマーを単層ダイへ入る前に合流
させ、多層フイルムを幅方向に均一に形成するためのも
のである。フィードブロックの材質は金属であれば特に
制限されないが、好ましくはステンレス鋼である。
【0018】以上、2層フイルムの押出しについて説明
したが、本発明において3層フイルムの押出装置である
こともできる。この場合フィードブロックとして3層用
のフィードブロックを用い、チョークバーによる幅方向
の厚み分布の調整は少なくとも両外層について行うよう
にするとよい。
したが、本発明において3層フイルムの押出装置である
こともできる。この場合フィードブロックとして3層用
のフィードブロックを用い、チョークバーによる幅方向
の厚み分布の調整は少なくとも両外層について行うよう
にするとよい。
【0019】本発明におけるポリマーとしてはフイルム
形成能を有する熱可塑性樹脂であればいずれであっても
よい。その代表例としてはポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタ
レンジカルボキシレート、高密度ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ナイロン6、ナイロン66等があげられる。
形成能を有する熱可塑性樹脂であればいずれであっても
よい。その代表例としてはポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタ
レンジカルボキシレート、高密度ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ナイロン6、ナイロン66等があげられる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、従来の単層ダイを用い
た多層フイルムの押出装置の欠点を解消し、フイルム幅
方向の各層の厚み分布を制御することのできる多層フイ
ルムの押出装置を提供することができる。
た多層フイルムの押出装置の欠点を解消し、フイルム幅
方向の各層の厚み分布を制御することのできる多層フイ
ルムの押出装置を提供することができる。
【図1】多層フイルム押出装置における押出工程部分の
平面断面図である。
平面断面図である。
【図2】図1のA―A′線の正面断面図である。
1 フィードブロック本体 2 パイプA 3 パイプB 4、5 チョークバー 8 溶融ポリマーの合流部 9 合流域 10 単層ダイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−345347(JP,A) 特開 昭60−190324(JP,A) 特開 平5−309714(JP,A) 実開 平4−137828(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 47/00 - 47/96
Claims (2)
- 【請求項1】 単層ダイの上流部に複数の溶融ポリマー
流を合流させるフィードブロックを設け、フィードブロ
ックで合流させたポリマーを単層ダイから押出して多層
フイルムとする押出装置において、フィードブロックの
合流域に該域でのポリマー流路の断面形状を調整する複
数のチョークバーを設け、各チョークバーによる該断面
形状の調整で、各フイルム層の幅方向の厚みに対応する
ポリマー流量を制御するようにしていることを特徴とす
る多層フイルムの押出装置。 - 【請求項2】 ポリマー流路の断面形状調整部分の形状
が四角形以上の多角形または円弧状である請求項1記載
の多層フイルムの押出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5144943A JP2818354B2 (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | 多層フイルムの押出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5144943A JP2818354B2 (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | 多層フイルムの押出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH071543A JPH071543A (ja) | 1995-01-06 |
JP2818354B2 true JP2818354B2 (ja) | 1998-10-30 |
Family
ID=15373799
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5144943A Expired - Fee Related JP2818354B2 (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | 多層フイルムの押出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2818354B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100460738B1 (ko) * | 1999-12-18 | 2004-12-09 | 에스케이씨 주식회사 | 피드블록형 다이 |
DE10353836A1 (de) | 2003-11-18 | 2005-06-09 | Robert Bosch Gmbh | Brandmelder |
JP4741857B2 (ja) * | 2005-02-25 | 2011-08-10 | 東芝機械株式会社 | フィルム・シート成形用ダイス |
US8105064B2 (en) | 2005-03-22 | 2012-01-31 | Toshiba Kikai Kabushiki Kaisha | Multilayered film/sheet molding die |
JP4796861B2 (ja) * | 2006-02-17 | 2011-10-19 | 株式会社エフピコ | 多層フィルム・シート製造用合流装置及び多層フィルム・シート製造装置、多層フィルム・シートの製造方法 |
CN115071095A (zh) * | 2021-03-15 | 2022-09-20 | 大连塑研塑料科技开发有限公司 | 一种pvc复合布的热熔共挤成型方法 |
-
1993
- 1993-06-16 JP JP5144943A patent/JP2818354B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH071543A (ja) | 1995-01-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |