JP2817815B2 - 樹脂封止型電子部品の製造方法 - Google Patents

樹脂封止型電子部品の製造方法

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定雄 吉田
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  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)
  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)
  • Lead Frames For Integrated Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は樹脂封止型電子部品の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】放熱板を兼ねる支持板から導出された外
部リードと支持リードを金型で挟持して支持板を成形空
所内に浮かして樹脂モールドする方法は公知である。樹
脂モールド後に支持リードを導出方向に引張って引抜き
破断し、支持リードの破断部を樹脂封止体の内側に設け
ることができる。この方法は、樹脂封止体の界面に沿っ
て支持リードを切断する従来の方法に比べて、支持リー
ドと外部放熱体との沿面距離が著しく増加して絶縁耐圧
が向上する利点がある。また、支持リードの引き抜き後
に形成される樹脂封止体の孔内にラバー等の樹脂を充填
することにより支持リードの切断端面を容易に被覆でき
るので、新規なモールド法として注目されている。本出
願人もこの方法を試み、十分大きな絶縁耐圧を確保でき
ることを確認した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、支持リ
ードを引抜き破断すると支持リードの近傍の樹脂封止体
に亀裂が生じ易く、亀裂が発生すると電子部品の耐湿性
が低下することが判明した。この問題を解決すべく、本
出願人は貫通孔、切欠き、溝等を様々に組合わせて引き
抜き破断部となる小断面積部の形状に工夫を試みたが、
十分満足のいく結果は得られなかった。
【0004】そこで本発明は支持リードの引き抜き時に
封止樹脂に亀裂が発生しない樹脂封止型電子部品の製造
方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による樹脂封止型
電子部品の製造方法は、支持板と、支持板の一方の端部
側に設けられた外部リードと、支持板の他方の端部側に
設けられた支持リードとを備え、支持リードは支持板側
から順番に第1の幅狭部と、第1の幅狭部より幅広の第
2の幅狭部と、第2の幅狭部より幅広の幅広部とを有
し、第1の幅狭部と第2の幅狭部はいずれも支持リード
の両側面に互いに対向する方向に形成された一対の切欠
き部によって形成され、第1の幅狭部と支持板との境界
には支持板側に向かって幅広になる傾斜部又は円弧部を
有し、第1の幅狭部には貫通孔が形成されたリードフレ
ーム組立体を用意する工程と、外部リードと支持リード
を成形用型で挟持し、支持板が金型の成形空所内に浮い
た状態で支持板、第1の幅狭部、第2の幅狭部及び支持
リードの幅広部の一部を成形空所内に配置する工程と、
成形空所内に封止用樹脂を注入したのちこれを硬化させ
て樹脂封止体を形成する工程と、支持リードに引張力を
加えて、支持リードを貫通孔の両側で且つ樹脂封止体の
内側で破断する工程とを有する。
【0006】
【作用】支持リードに第1の幅狭部と第2の幅狭部を設
けたので、支持リードに引張力を加えたときに支持リー
ドの伸びが大きくなり、樹脂封止体に付加される変形力
を軽減することができる。また、第1の幅狭部と第2の
幅狭部により樹脂封止体に対する複数の応力集中部が形
成され、樹脂封止体内に発生する最大集中応力を低減す
ることができる。このため、支持リードの引き抜き時に
樹脂封止体内に発生する応力が緩和され、樹脂封止体の
亀裂の発生を防止することができる。
【0007】
【実施例】電力用トランジスタ装置の製造に適用した本
発明の実施例を図1〜図5について説明する。
【0008】まず、図1に示すようなリードフレーム組
立て体(1)を用意する。リードフレーム組立体(1)は
複数個の支持板(2)と、支持板(2)の一方の端部(2
c)側に配置された外部リード(3)とを有する。支持板
(2)の一方の主面(2a)には半導体チップ(4)が半田
(図示せず)を介して固着されており、半導体チップ
(4)と外部リード(3)との間はリード細線(5)によっ
て電気的に接続されている。外部リード(3)はタイバ
ー(6)と外部リード連結条(7)によって並行に連結さ
れている。支持板(2)の他端側からは支持リード(8)
が導出され、支持リード連結条(9)によって並行に連
結されている。
【0009】図2に示すように、支持リード(8)は支
持板2側から順番に第1の幅狭部(6a)、第1の幅狭部
(8a)より幅広の第2の幅狭部(8b)及び第2の幅狭部
(8b)より幅広の幅広部(8c)を有する。第1の幅狭部
(8a)及び第2の幅狭部(8b)はそれぞれ支持リード
(8)の両側部に形成された一対の切欠部により形成さ
れている。第1の幅狭部(8a)を形成する切欠部は第2
の幅狭部(8b)を形成する切欠部よりも深く、第1の幅
狭部(8a)は第2の幅狭部(8b)よりも幅狭であり、第
1の幅狭部(8a)と第2の幅狭部(8b)との間には段差
部(8d)が設けられる。また第2の幅狭部(8b)と幅広
部(8c)との間にも段差部(8a)が設けられる。なお、
第1の幅狭部(8a)及び第2の幅狭部(8b)を形成する
ための切欠部の深さはそれぞれ左右で等しい。また、第
1の幅狭部(8a)と支持板(2)との境界部分には傾斜
部(8f)が設けられている。更に、第1の幅狭部(8a)
には貫通孔(8g)が穿設されている。
【0010】次に、周知のトランスファモールド法によ
って樹脂封止体を形成するために、リードフレーム組立
体(1)を図3に示すようにトランスファモールド用の
成形用型(10)に配置する。外部リード(3)と支持リ
ード(8)は上型(11)と、下型(12)の界面で挟持さ
れて、リードフレーム組立体(1)は支持板(2)が成形
空所(25)内に浮いた状態に位置決めされる。支持板
(2)を位置決めした状態でランナ及びゲートを通じて
成形空所(25)内に流動化した封止用樹脂(29)を注入
する。この場合、両持ち支持された支持板(2)は強固
に保持されているので、樹脂注入の際に封止用樹脂(2
9)の圧力を受けても傾斜しない。成形空所(25)内に
充填された封止用樹脂(29)が硬化したら、リードフレ
ーム組立体(1)を成形用型(10)から取り出す。
【0011】続いて、リードフレーム組立体(1)の支
持リード(8)の導出部に引張力を加えて、支持リード
(8)を貫通孔(8g)の両側で破断すると、支持リード
(8)の破断部(8h)は樹脂封止体(31)の内側に形成
される。
【0012】本実施例によれば以下の効果が得られる。
【0013】(1) 支持リード(8)を引き抜き破断し
たときに支持リード(8)の近傍の樹脂封止体(31)に
亀裂が生じない。この理由は以下のように考えられる。
即ち、支持リード(8)に第1の幅狭部(8a)と第2の
幅狭部(8b)を設けたので、支持リード(8)に引張力
を加えたときに支持リード(8)の伸びが大きくなり、
樹脂封止体(31)に付加される変形力を軽減することが
できる。また、第1の幅狭部(8a)と第2の幅狭部(8
b)により樹脂封止体(31)に対する複数の応力集中部
が形成され、樹脂封止体(31)内に発生する最大集中応
力を低減することができる。このため、支持リード
(8)の引き抜き時に樹脂封止体(31)内に発生する応
力が緩和され、樹脂封止体(31)の亀裂の発生を防止す
ることができる。また、支持リード(8)は支持板(2)
側から段階的に幅広であるから、支持リード(8)の引
き抜き時に支持板(2)から離間した側の樹脂封止体(3
1)が支持板(2)側の支持リード(8)の側面に擦られ
ない。また、第1の幅狭部(8a)及び第2の幅狭部(8
b)が支持リード(8)の両側面からの切欠きで形成され
ているから、支持リード(8)がその導出方向から左右
に傾斜して引張られても上記作用が安定して得られる。
【0014】なお、本発明者の実験では第1の幅狭部
(8a)を設けない場合も孔(8g)の形成が支持リード
(8)の断面形状に決定的な影響を与えるので、容易に
支持リード(8)を引き抜き破断できるが、樹脂封止体
(31)に亀裂が生じ易いことが確認された。また、第1
の幅狭部(8a)と第2の幅狭部(8b)を形成する切欠き
の代わりに、段差部(8d)を形成せずに第1の幅狭部
(8a)と第2の幅狭部(8b)との間に連続するテーパを
形成した場合にも樹脂封止体(31)に亀裂が生じ易いこ
とが確認された。
【0015】(2) また、本実施例では傾斜部(8f)
により支持リード(8)の支持板(2)に対する大きな保
持力が得られる。このため、搬送時に加わる外力や樹脂
成形時の樹脂注入圧力によって支持板(2)が傾斜しな
い。
【0016】(3) 樹脂封止体(31)の外壁と支持リ
ード(8)の破断部との沿面距離が増大する付随的効果
がある。
【0017】本発明の実施態様は上記の実施例に限定さ
れず下記の変形が可能である。
【0018】(1) 孔(8g)は第2の幅狭部(8b)に
かかっても良い。
【0019】(2) 傾斜部(8f)は円弧状にしても良
い。
【0020】(3) 前記の実施例では本発明の電力用
トランジスタ装置の製造に適用した例を示したが、他の
電子部品にも本発明を実施できることが理解されよう。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、支持リードの引き抜き
時に樹脂封止体に亀裂が発生せず絶縁耐圧の大きい樹脂
封止型電子部品が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電力用トランズスタ装
置の製造に使用するリードフレーム組立体の平面図
【図2】図1のリードフレーム組立体の要部を示す部分
拡大図
【図3】リードフレーム組立体を成形型に装着した状態
を示す図1のI−I線に沿う断面図
【図4】図1のII−II線に沿う断面図
【図5】本発明により製造された電力要トランジスタ装
置の斜視図
【符号の説明】
(1)...リードフレーム組立体、 (2)...支持
板、 (3)...外部リード、 (8)...支持リー
ド、 (8a)...第1の幅狭部、 (8b)...第2
の幅狭部、 (8c)...幅広部、 (8f)...傾斜
部、(8g)...貫通孔、 (10)...成形用型、
(25)...成形空所、 (29)...封止用樹脂、
(31)...樹脂封止体

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持板と、該支持板の一方の端部側に設
    けられた外部リードと、前記支持板の他方の端部側に設
    けられた支持リードとを備え、該支持リードは前記支持
    板側から順番に第1の幅狭部と、該第1の幅狭部より幅
    広の第2の幅狭部と、該第2の幅狭部より幅広の幅広部
    とを有し、前記第1の幅狭部と第2の幅狭部はいずれも
    前記支持リードの両側面に互いに対向する方向に形成さ
    れた一対の切欠き部によって形成され、前記第1の幅狭
    部と前記支持板との境界には前記支持板側に向かって幅
    広になる傾斜部又は円弧部を有し、前記第1の幅狭部に
    は貫通孔が形成されたリードフムレーム組立体を用意す
    る工程と、 前記外部リードと前記支持リードを成形用型で挟持し、
    前記支持板が金型の成形空所内に浮いた状態で前記支持
    板、第1の幅狭部、第2の幅狭部及び支持リードの幅広
    部の一部を成形空所内に配置する工程と、 前記成形空所内に封止用樹脂を注入したのちこれを硬化
    させて樹脂封止体を形成する工程と、 前記支持リードに引張力を加えて、前記支持リードを前
    記貫通孔の両側で且つ前記樹脂封止体の内側で破断する
    工程と、 を有することを特徴とする樹脂封止型電子部品の製造方
    法。
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