JP2817560B2 - 車両用電気式パワーステアリング装置 - Google Patents

車両用電気式パワーステアリング装置

Info

Publication number
JP2817560B2
JP2817560B2 JP661093A JP661093A JP2817560B2 JP 2817560 B2 JP2817560 B2 JP 2817560B2 JP 661093 A JP661093 A JP 661093A JP 661093 A JP661093 A JP 661093A JP 2817560 B2 JP2817560 B2 JP 2817560B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electric motor
steering
torque
abnormality
determined
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP661093A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06211141A (ja
Inventor
基生 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP661093A priority Critical patent/JP2817560B2/ja
Publication of JPH06211141A publication Critical patent/JPH06211141A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2817560B2 publication Critical patent/JP2817560B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動モータの駆動力に
よってハンドルの回動操作をアシストする車両用電気式
パワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置は、例えば特開昭6
2−181957号公報に示されているように、予め記
憶したプログラムを実行するマイクロコンピュータによ
り、ハンドルの回動操作に対するアシスト力を制御する
ための電動モータの駆動制御処理と、電動モータの断
線、ロックなどの異常を検出するための異常チェック処
理とを時分割で行うようにし、またこれらの両処理の頻
度を車速に応じて制御して、車速が低いときには前記駆
動制御処理の頻度を高く、車速が増加するにしたがって
異常チェック処理の頻度を高くするようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の装
置においては、車速に応じて電動モータの異常チェック
処理の頻度が制御されるものの、この異常チェックは所
定の時間毎に必ず行われるので、異常チェック処理のた
めに時間が費やされて電動モータの駆動制御処理を充分
な時間をかけて行うことができなかったり、同コンピュ
ータに他の多くの制御処理を行わせることができない。
本発明は上記問題に対処するためになされたもので、そ
の目的は、電動モータの異常チェックに費やされる時間
を短縮するようにした車両用電気式パワーステアリング
装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の構成上の特徴は、駆動制御されてハンドル
の回動操作をアシストする電動モータと、予め記憶され
ている駆動制御ルーチンの実行によって電動モータの駆
動を制御するとともに予め記憶されている異常チェック
ルーチンの実行によって電動モータの異常をチェックす
るプログラム処理手段とを備えた車両用電気式パワース
テアリング装置において、電動モータの回転を検出する
回転検出手段を設けるとともに、回転検出手段により電
動モータの回転が検出されているとき異常チェックルー
チンの実行を省略させる条件処理をプログラム処理手段
に組み入れたことにある。
【0005】
【発明の作用・効果】上記のように構成した本発明にお
いては、電動モータが回転していて同モータに断線、ロ
ックなどの異常が発生している可能性が全くないときに
は、回転検出手段及びプログラム処理手段の条件処理に
より、異常チェックルーチンの実行が省略される。これ
により、電動モータの異常チェックに要する時間を節約
することができ、この節約された時間を電動モータを駆
動制御するためのプログラム処理及びその他のプログラ
ム処理に当てることができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
すると、図1は本発明に係る車両の電気式パワーステア
リング装置を概略的に示している。
【0007】この電気式パワーステアリング装置におい
ては、ハンドル11を上端に接続した操舵軸12はステ
アリングギヤボックス13内にてラックバー14に噛合
しており、ラックバー14の両端には操舵輪としての前
輪FW1,FW2が操舵可能に連結されている。操舵軸
12の中間部にはギヤ15が固定されており、同ギヤ1
5にはギヤ16が噛合している。ギヤ16には、電動モ
ータ17の回転力が通常接続状態にある電磁クラッチ1
8を介して伝達されるようになっている。
【0008】次に、電動モータ17及び電磁クラッチ1
8を電気的に制御する電気制御装置20について説明す
る。電気制御装置20は操舵角センサ21、トルクセン
サ22、車速センサ23及び回転角センサ24を有す
る。操舵角センサ21は操舵軸12の中間部に組み付け
られた回転角センサで構成され、前輪FW1,FW2の
操舵角θs を検出して同操舵角θs を表す検出信号を出
力する。トルクセンサ22は歪ゲージで構成され、操舵
軸12に作用する操舵トルクTs を検出して同トルクT
s を表す検出信号を出力する。なお、操舵角θs及び操
舵トルクTsはハンドル11の左回転方向を正で表し、
右回転方向を負で表す。車速センサ23は当該車両の車
速Vを検出して同車速Vを表す検出信号を出力する。回
転角センサ24は電動モータ17の基準回転位置からの
回転角ψmを検出して同回転角ψmを表す検出信号を出力
する。これらの操舵角センサ21、トルクセンサ22、
車速センサ23及び回転角センサ24はマイクロコンピ
ュータ25に接続されている。マイクロコンピュータ2
5はCPU,ROM,RAM,I/O、タイマなどから
なり、図2に示すフローチャートに対応した「メインプ
ログラム」を繰り返し実行して電動モータ17を駆動制
御するとともに、図7に示すフローチャートに対応した
「タイマ割り込みプログラム」(図8の「異常チェック
ルーチン」を含む)を所定の短時間毎に割り込み実行し
て電動モータ17の異常の有無を検出し、異常検出時に
は電磁クラッチ18をオフ制御する。また、マイクロコ
ンピュータ25の出力には電動モータ17に駆動電流を
流すための駆動回路26が接続されている。
【0009】次に、上記のように構成した実施例の動作
を説明する。イグニッションスイッチ(図示しない)が
投入されると、マイクロコンピュータ25は図2のステ
ップ100にて「メインプログラム」の実行を開始し
て、ステップ102にて第1〜3フラグFLG1〜FLG3を”
0”に初期設定した後、ステップ104〜126からな
る駆動制御ルーチンを繰り返し実行する。この駆動制御
ルーチンにおいては、ステップ104にて第3フラグFL
G3が”0”であるか否かを判定する。この第3フラグFL
G3は電動モータ17に異常が発生したことを表すもの
で、前記ステップ102の初期設定により”0”に設定
されている状態では、ステップ104にて「YES」と
判定されてプログラムはステップ106以降へ進められ
る。ステップ106においては、操舵角センサ21、ト
ルクセンサ22及び車速センサ23から操舵角θs 、操
舵トルクTs および車速Vが読み込まれ、ステップ10
8にて操舵角θs を微分演算(dθs/dt) することによ
って操舵角速度θm が計算され、ステップ110,11
2にてハンドル11が戻し状態にあるか否かが判定され
る。
【0010】この場合、ハンドル11が中立位置へ戻し
状態にあることは、ステップ110,112の各処理に
それぞれ対応した下記の条件によって判定される。 ハンドル11が中立位置に対して左回転位置にあるこ
とを操舵角θs が表し(θs>0) 、かつハンドル11
が右回転方向に回動していることを操舵速度θmが表す
(θm≦0)。 ハンドル11が中立位置に対して右回転位置にあるこ
とを操舵角θs が表し(θs<0) 、かつハンドル11
が左回転方向に回動していることを操舵速度θmが表す
(θm≧0)。
【0011】いま、ハンドル11が戻し状態になけれ
ば、すなわち前輪FW1,FW2を左右に操舵している
状態にあれば、ステップ110,112にて共に「N
O」と判定され、ステップ114にて前記検出された操
舵トルクTs に基づいてアシストトルクTa のマップ
(図3)が参照されて同操舵トルクTs に対応したアシ
ストトルクTa が決定され、ステップ116にて車速V
に基づいて第1車速係数Kv1のマップ(図4)が参照さ
れて同車速Vに対応した第1車速係数Kv1が決定され
る。次に、ステップ118にて前記決定したアシストト
ルクTa に前記決定した第1車速係数Kv1 を乗算する
ことによって出力トルク値T0( =Kv1・Ta)が計算さ
れる。
【0012】また、ハンドル11が戻し状態にあれば、
ステップ110,112のいずれかにて「YES」と判
定され、ステップ120にて前記検出された操舵角θs
に基づいて戻しトルクTr のマップ(図5)が参照され
て同操舵角θs に対応した戻しトルクTr が決定され、
ステップ122にて車速Vに基づいて第2車速係数Kv2
のマップ(図6)が参照されて同車速Vに対応した第2
車速係数Kv2が決定される。次に、ステップ124にて
前記決定した戻しトルクTr に前記決定した第2車速係
数Kv2 を乗算することによって出力トルク値T0( =
−Kv2・Tr)が計算される。なお、前記出力トルク値T
0の計算において、負号(−)を付したのは、ハンドル
11の回転位置と反対方向の回転トルクを操舵軸12に
付与するためである。
【0013】そして、ステップ126にて前記のように
して計算した出力トルク値T0 を表す制御信号が駆動回
路26に出力される。駆動回路26はこの制御信号に対
応した駆動電流を電動モータ17に流して同モータ17
の回転を制御する。したがって、電動モータ17は前記
駆動電流により駆動されて回転し、その回転方向は前記
出力トルク値T0 の正負に対応するとともに、その出力
トルクの大きさは前記出力トルク値T0の絶対値|T0|
に対応する。この電動モータ17の回転駆動力は接続状
態にある電磁クラッチ18及びギヤ15,16を介して
操舵軸12に伝達され、同軸12は前記回転駆動力によ
って駆動される。その結果、ハンドル11が戻し状態に
なければ、同ハンドル11の回動操作は操舵軸12に付
与される操舵トルクTs 及び車速Vに応じてアシストさ
れる。また、ハンドル11が戻し状態にあれば、同ハン
ドル11は操舵角θs 及び車速Vに応じた復元力で中立
位置に付勢される。前記ステップ126の処理後、マイ
クロコンピュータ25は前記ステップ104〜126か
らなる駆動制御ルーチンを繰り返し実行して、ハンドル
11の回動操作をアシスト制御する。
【0014】前記ステップ104〜126からなる駆動
制御ルーチンの実行中、マイクロコンピュータ25は図
7に示す「タイマ割り込みプログラム」を短時間毎に割
り込み実行する。この「タイマ割り込みプログラム」の
実行はステップ200にて開始され、ステップ202に
て回転角センサ24から電動モータ17の回転角ψmを
表す検出信号を入力するとともに同回転角ψm を時間微
分することによって回転角速度ωm=dψm/dtを計算し、
ステップ204にて回転角速度ωm が「0」であるか否
かを判定する。上述した駆動制御ルーチンの実行によっ
て電動モータ17が回転していれば、ステップ204に
て「NO」すなわち回転角速度ωm が「0」でないと判
定してプログラムをステップ206に進める。ステップ
206においては第2フラグFLG2を”0”に設定する。
前記ステップ206の処理後、ステップ208にて電動
モータ17への駆動電流の供給を再開し(電動モータ1
7に既に駆動電流が供給されている状態では同駆動電流
の供給が維持され)、ステップ210にて第1タイマTI
M1を「0」に初期設定し、ステップ212にて第1フラ
グFLG1を”0”に初期設定して、ステップ230にて
「タイマ割り込みプログラム」を終了する。なお、第2
フラグFLG2は電動モータ17の異常を最終的に決定する
前段階で同モータ17に異常が発生している可能性のあ
る場合に”1”に設定されるもので、第1フラグFLG1
は”1”により電動モータ17の異常をチェック中(電
動モータ17への駆動電流の供給を停止中)であること
を表すもので、これらのステップ206〜212の処理
は電動モータ17及びマイクロコンピュータ25を同モ
ータ17の異常チェックを行う前の状態に戻す処理であ
る。
【0015】一方、電動モータ17が回転していなけれ
ば、ステップ204にて「YES」すなわち回転角速度
ωm が「0」であると判定してプログラムをステップ2
14に進める。ステップ214においては第1フラグFL
G1が”1”であるか否かを判定する。第1フラグFLG1
が”0”に設定されていれば、ステップ214にて「N
O」と判定してプログラムをステップ216に進める。
ステップ216においては、第1タイマTIM1が異常チェ
ック周期に対応した所定時間T1(例えば数100ミリ
秒)の時間計測を終了したか否かを判定する。なお、こ
の第1タイマTIM1及び後述する第2,3タイマTIM2,3は
共に所定時間毎にカウントアップして常に時間計測を行
っているものである。この場合、第1タイマTIM1が所定
時間T1の計測を終了していなければ、ステップ216に
て「NO」と判定してプログラムをステップ230に進
め、同ステップ230にて「タイマ割り込みプログラ
ム」の実行を終了する。
【0016】一方、第1タイマTIM1が所定時間T1の計測
を終了していれば(TIM1≧T1)、ステップ216にて
「YES」と判定してプログラムをステップ218〜2
24に進める。ステップ218においてはトルクセンサ
22から現在の操舵トルクTsを入力してRAM内に操
舵トルクTsmとして記憶し、ステップ220においては
駆動回路26を制御して電動モータ17への駆動電流の
供給を停止する。これにより、この時点から、電動モー
タ17はハンドル11の回動操作に対するアシストを停
止する。次に、ステップ222にて第1フラグFLG1を”
1”に変更し、ステップ224にて電動モータ17の異
常チェック時間(電動モータ17への駆動電流の供給停
止時間)を測定するための第2タイマTIM2を「0」に初
期設定して、ステップ230にて「タイマ割り込みプロ
グラム」を終了する。
【0017】そして、この「タイマ割り込みプログラ
ム」の実行が再度開始され、かつ電動モータ17が回転
していなければ、第1フラグFLG1は”1”に設定されて
いるので、ステップ214にて「YES」と判定してプ
ログラムをステップ226以降へ進める。ステップ22
6においては第2タイマTIM2が所定時間T2(例えば数ミ
リ秒)の計測を終了したか否かを判定する。この場合、
電動モータ17への駆動電流の供給停止から短時間しか
経過していなくて第2タイマTIM2が所定時間T2の計測を
終了していなければ(TIM2<T2)、ステップ226にて
「NO」と判定し、ステップ228にて異常チェックル
ーチンを実行して、ステップ230にて「タイマ割り込
みプログラム」を終了する。また、電動モータ17への
駆動電流の供給停止から所定時間T2が経過して第2タイ
マTIM2が所定時間T2(例えば数ミリ秒)の計測を終了し
たときには、ステップ226にて「YES」と判定し
て、前述したステップ208〜212の処理を実行した
後に、ステップ230にて「タイマ割り込みプログラ
ム」を終了する。これにより、電動モータ17の作動が
再開されて、ハンドル11の回動操作に対して電動モー
タ17によるアシスト制御が再開される。
【0018】そして、この「タイマ割り込みプログラ
ム」の実行が再度開始され、かつ電動モータ17が回転
していなければ、第1フラグFLG1は”0”に戻されてい
るので、ステップ214にて「NO」と判定してプログ
ラムをステップ216に進める。この場合、前述のよう
に、第1タイマTIM1が所定時間T1の計測を終了するま
で、ステップ216にて「NO」と判定され続けてステ
ップ230にて「タイマ割り込みプログラム」を終了す
る。そして、第1タイマTIM1が所定時間T1の計測を終了
した時点では、前述のように、ステップ216における
「YES」との判定の基に、ステップ218〜224の
処理により、電動モータ17への駆動電流の供給が停止
され、同停止前の操舵トルクTs がRAM内に操舵トル
クTsmとして記憶され、第1フラグFLG1は”1”に変更
され、第2タイマTIM2が「0」に初期設定される。した
がって、所定時間T1の経過毎に電動モータ17への駆動
電流の供給が所定時間T2だけ停止され、この所定時間T2
の間にステップ228にて異常チェックルーチンが繰り
返し実行されることになる。
【0019】次に、ステップ228の異常チェックルー
チンについて詳しく説明する。この「異常チェックルー
チン」の実行は、図8に詳細に示されているように、ス
テップ300にて開始され、ステップ302にてトルク
センサ22から現在の操舵トルクTs を入力して、同入
力した操舵トルクTs と前記ステップ218の処理によ
りRAM内に記憶されていて電動モータ17への駆動電
流の供給停止直前の操舵トルクTsmとを比較し、両操舵
トルクTs,Tsm間に差があるか否かを判定する。すなわ
ち、電動モータ17による操舵アシスト停止直前と停止
後におけるハンドル11に付与される操舵トルクTs に
変動があるか否かを判定する。この判定は、電動モータ
17が正常であって同モータ17がハンドル11の回動
操作をアシストしていたならば、電動モータ17による
アシストを解除した時点でハンドル11に付与される操
舵トルクTs は変動することに基づいている。したがっ
て、電動モータ17が正常であって操舵トルクTs が変
動していれば、ステップ302にて「YES」と判定し
て、ステップ304にて第2フラグFLG2を”0”に設定
した後、ステップ324にてこの「異常チェックルーチ
ン」を終了する。
【0020】一方、前記ステップ302にて「NO」す
なわち操舵トルクTs に変動がないと判定されると、プ
ログラムはステップ306,308へ進められる。ステ
ップ306においては操舵角センサ21から操舵角θs
を入力して同操舵角θsが最大であるか否かを判定し、
ステップ308においてはトルクセンサ22から操舵ト
ルクTsを入力して同トルクTsが最大であるか否かを判
定する。これらの判定は、ハンドル11が最大まで回動
操舵されていれば(ステアリングエンドにてロックして
いれば)、たとえ電動モータ17が正常であっても、同
モータ17による操舵アシストの解除時に操舵トルクT
s が変動しない可能性が極めて高く、この状態を電動モ
ータ17の異常検出から除外しようとするためである。
したがって、操舵角θs 及び操舵トルクTs が最大であ
れば、ステップ306,308にて共に「YES」と判
定してプログラムを前記ステップ304に進める。
【0021】また、操舵角θs及び操舵トルクTsのいず
れか一方が最大でなければ、ステップ306,308の
いずれか一方にて「NO」と判定してプログラムをステ
ップ310に進める。ステップ310においてはトルク
センサ22から操舵トルクTsを入力して同トルクTsが
「0」であるか否かを判定する。この判定は、ハンドル
11が中立状態にあってハンドル11には操舵力がなん
ら付与されていないときには、たとえ電動モータ17が
正常であっても、同モータ17による操舵アシスト力は
元々「0」であって操舵アシストの解除時に操舵トルク
Ts が変動しないので、この状態を電動モータ17の異
常検出から除外しようとするためである。したがって、
操舵トルクTs が「0」であれば、ステップ310にて
「YES」と判定してプログラムを前記ステップ304
に進める。
【0022】一方、操舵トルクTs が「0」でない場合
には、ステップ310にて「NO」と判定してプログラ
ムをステップ312に進める。ステップ312において
は第2フラグFLG2が”1”であるか否かを判定する。第
2フラグFLG2が”1”でなければ、ステップ312にて
「NO」と判定し、ステップ314にて第2フラグFLG2
を”1”に設定し、ステップ316にて第3タイマTIM3
を「0」に初期設定して、ステップ324にて「異常チ
ェックルーチン」の実行を終了する。一方、第2フラグ
FLG2が前記ステップ314の処理によって”1”に設定
されたままであれば、ステップ312にて「YES」と
判定してプログラムをステップ318に進める。ステッ
プ318においては第3タイマTIM3が所定時間T3(例え
ば数秒〜数10秒)の計測を終了したか否かを判定す
る。この場合、第3タイマTIM3が所定時間T3の計測を終
了していなければ、ステップ318にて「NO」と判定
してステップ324にて「異常チェックルーチン」を終
了する。一方、第2フラグFLG2が所定時間T3以上”1”
に保たれていれば、ステップ318にて「YES」と判
定してプログラムをステップ320に進め、同ステップ
320にてフェイル処理を実行する。このフェイル処理
においては、電磁クラッチ18を制御して同クラッチを
オフしたり、警告ランプを点灯したりする。これによ
り、以降、電動モータ17の回転ロックした状態は操舵
軸12に伝達されなくなる。前記ステップ320の処理
後、ステップ322にて第3フラグFLG3を”1”に設定
して、ステップ324にてこの「異常チェックルーチ
ン」を終了する。このようにして、第3フラグFLG3が”
1”に設定されると、「メインプログラム」(図2)の
ステップ104にて「NO」と判定し続けて上述したス
テップ106〜126からなる駆動制御ルーチンの処理
を実行しないようになる。
【0023】上記作動説明からも理解できるとおり、上
記実施例によれば、マイクロコンピュータ25が「メイ
ンプログラム」を繰り返し実行するとともに「タイマ割
り込みプログラム」を所定時間毎に割り込み実行し、こ
の「タイマ割り込みプログラム」のステップ228の
「異常チェックルーチン」(図8の「異常チェックルー
チン」)の処理によって電動モータ17の異常をチェッ
クし、同モータ17の異常が検出されなければ、「メイ
ンプログラム」のステップ106〜126からなる駆動
制御ルーチンの処理によって電動モータ17の駆動を制
御してハンドル11の回動操作を同ハンドル11の操舵
状態に応じてアシストする。この場合、「異常チェック
ルーチン」は、ステップ202,204の処理によって
電動モータ17が回転していないことを条件に、第1及
び第2タイマTIM1,TIM2 の作用によって所定の時間間隔
をおいてなされる。これにより、電動モータ17に断
線、ロックなどの異常が発生している可能性が全くない
ときには、異常チェックルーチンの実行が省略され、か
つ電動モータ17が回転していなくても適度な時間間隔
で同モータ17の異常がチェックされることになり、電
動モータ17の異常チェックに要する時間を節約するこ
とができて、この節約された時間を電動モータ17を駆
動制御するためのプログラム処理及び図示しないその他
のプログラム処理に当てることができる。
【0024】また、電動モータ17の異常の検出にあた
っては、同モータ17への駆動電流の供給が所定時間T2
(例えば数ミリ秒)だけ一時的に遮断され、この駆動電
流の遮断前と遮断後とにおける操舵トルクTs に変動が
ない場合に同モータ17が異常であると判定され、かつ
前記操舵トルクTs に変動がある場合に同モータ17が
異常でないと判定される。これにより、電動モータ17
が機械的なロックなどの理由によって作動していなく
て、ハンドル11の回動操作をアシストしていなかった
場合には、前記操舵トルクTs は変動しないために同モ
ータ17の異常が検出される。一方、前輪FW1,FW
2が縁石などに当たって操舵不能になっている場合に
は、電動モータ17はタイヤの弾性に基づく反力に対抗
したアシスト力を発生しているので、前記駆動電流の遮
断の前後において操舵トルクTs が変動するために電動
モータ17の異常は検出されない。また、この異常検出
においては、所定時間T3(例えば数秒〜数10秒)に渡
って前記異常が検出され続けたとき、電動モータ17が
異常であると最終的に決定される。その結果、上記実施
例によれば、電動モータ17の異常を正確に検出できる
ようになる。
【0025】なお、上記実施例においては、電動モータ
17の回転角速度ωm を検出するために、回転角センサ
24にて検出された電動モータ17の回転角ψm をマイ
クロコンピュータ24内ののプログラム処理によって時
間微分するようにしたが、回転角センサ24の出力をマ
イクロコンピュータ25に外付けした微分回路で時間微
分して、その結果をマイクロコンピュータ25内に入力
するようにしてもよい。また、電動モータ17の回転角
速度ωm を角速度センサで直接検出して、同角速度ωm
を検出信号をマイクロコンピュータ25内に入力するよ
うにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す車両用電気式パワー
ステアリング装置の全体概略図である。
【図2】 図1のマイクロコンピュータにて実行される
「メインプログラム」のフローチャートである。
【図3】 操舵トルクTs に対するアシストトルクTa
の変化特性グラフである。
【図4】 車速Vに対する第1車速係数Kv1の変化特性
グラフである。
【図5】 操舵角θs に対する戻しトルクTr の変化特
性グラフである。
【図6】 車速Vに対する第2車速係数Kv2の変化特性
グラフである。
【図7】 図1のマイクロコンピュータにて割り込み実
行される「タイマ割り込みプログラム」のフローチャー
トである。
【図8】 図7の「タイマ割り込みプログラム」の「異
常チェックルーチン」の詳細フローチャートである。
【符号の説明】
FW1,FW2…前輪、11…ハンドル、12…操舵
軸、14…ラックバー、15,16…ギヤ、17…電動
モータ、18…電磁クラッチ、20…電気制御装置、2
1…操舵角センサ、22…トルクセンサ、23……車速
センサ、24…回転角センサ、25…マイクロコンピュ
ータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B62D 119:00 137:00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動制御されてハンドルの回動操作をア
    シストする電動モータと、予め記憶されている駆動制御
    ルーチンの実行によって前記電動モータを駆動制御する
    とともに予め記憶されている異常チェックルーチンの実
    行によって前記電動モータの異常をチェックするプログ
    ラム処理手段とを備えた車両用電気式パワーステアリン
    グ装置において、前記電動モータの回転を検出する回転
    検出手段を設けるとともに、前記回転検出手段により前
    記電動モータの回転が検出されているとき前記異常チェ
    ックルーチンの実行を省略させる条件処理を前記プログ
    ラム処理手段に組み入れたことを特徴とする車両用電気
    式パワーステアリング装置。
JP661093A 1993-01-19 1993-01-19 車両用電気式パワーステアリング装置 Expired - Fee Related JP2817560B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP661093A JP2817560B2 (ja) 1993-01-19 1993-01-19 車両用電気式パワーステアリング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP661093A JP2817560B2 (ja) 1993-01-19 1993-01-19 車両用電気式パワーステアリング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06211141A JPH06211141A (ja) 1994-08-02
JP2817560B2 true JP2817560B2 (ja) 1998-10-30

Family

ID=11643131

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP661093A Expired - Fee Related JP2817560B2 (ja) 1993-01-19 1993-01-19 車両用電気式パワーステアリング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2817560B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06211141A (ja) 1994-08-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR960005848B1 (ko) 전동파워 스티어링 제어장치 및 방법
JP2000190863A (ja) 車両の操舵制御装置
JP2817556B2 (ja) 電気式パワーステアリング装置における電動モータの異常検出装置
JP2817560B2 (ja) 車両用電気式パワーステアリング装置
JPH044191B2 (ja)
JPH072135A (ja) 電動式パワーステアリング装置
JPH05213222A (ja) 電気式パワーステアリング装置のハンドル復元制御装置
JP2924516B2 (ja) 電動式パワーステアリング装置
JPH05229445A (ja) 電気式パワーステアリング装置のハンドル復元制御装置
JP2891038B2 (ja) 電動式パワーステアリング装置
JP3261736B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JPH06127412A (ja) 電動式パワーステアリング装置
JP3371779B2 (ja) 車両用操舵装置
JP2001122144A (ja) 車両の電動パワーステアリング装置
JPH10181616A (ja) 電動操舵装置
JPH0725344A (ja) 電動式パワーステアリング装置
JP3282293B2 (ja) 電動式パワーステアリング装置
JP2698914B2 (ja) 電動式パワーステアリング装置
JPH06115449A (ja) 電動式パワーステアリング装置
JP2943535B2 (ja) 電動式パワーステアリング装置
JPH06135340A (ja) 電動式パワーステアリング装置
JP3031097B2 (ja) 車両に搭載されたアクチュエータのための異常検出装置
JP2564929B2 (ja) 前後輪操舵車の後輪操舵制御装置
JP3104507B2 (ja) パワーステアリング装置における異常判定装置
JPH08150950A (ja) 電動式パワーステアリング装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees