JP2817086B2 - コンクリ−ト打設装置 - Google Patents

コンクリ−ト打設装置

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JP2817086B2
JP2817086B2 JP5300805A JP30080593A JP2817086B2 JP 2817086 B2 JP2817086 B2 JP 2817086B2 JP 5300805 A JP5300805 A JP 5300805A JP 30080593 A JP30080593 A JP 30080593A JP 2817086 B2 JP2817086 B2 JP 2817086B2
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田 冨 美 夫 岡
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株式会社晃栄工業所
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    • E04BUILDING
    • E04GSCAFFOLDING; FORMS; SHUTTERING; BUILDING IMPLEMENTS OR AIDS, OR THEIR USE; HANDLING BUILDING MATERIALS ON THE SITE; REPAIRING, BREAKING-UP OR OTHER WORK ON EXISTING BUILDINGS
    • E04G21/00Preparing, conveying, or working-up building materials or building elements in situ; Other devices or measures for constructional work
    • E04G21/02Conveying or working-up concrete or similar masses able to be heaped or cast
    • E04G21/04Devices for both conveying and distributing
    • E04G21/0418Devices for both conveying and distributing with distribution hose
    • E04G21/0472Details of connection of the hose to the formwork, e.g. inlets

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Architecture (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • On-Site Construction Work That Accompanies The Preparation And Application Of Concrete (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばオフイスビル
等のコンクリート構築物を構築する際の構築用型枠内に
生コンクリート(モルタルを含む)を圧送し打設するに
用いられるコンクリート打設装置に関し、特に、コンク
リート養生固化後に型枠を取外した際に、型枠の注入口
相当部に突起が形成されることのないようにして、打設
作業性の向上を図るようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のコンクリート打設装置に
おいては、例えば予め打設されたコンクリート支柱間に
側壁を構築する場合、支柱間に枠組みされた壁面構築用
型枠に複数個の注入口を開口し、これらの各々の注入口
に吐出管を型枠の外側から着脱可能に挿入し配置して、
その吐出口を型枠の内部に臨ませている。
【0003】そして、各々の吐出管の圧送口には、コン
クリートポンプ車等のコンクリート供給源から生コンク
リートが圧送される圧送管を接続し、この圧送管を通し
て型枠内に生コンクリートを圧送し充填することによ
り、コンクリートの打設が行なわれている。
【0004】また、このような吐出管の吐出口側には、
シャッタが型枠の注入口を閉塞するように設けられてい
て、このシャッタにて、コンクリート打設後に圧送管か
らの生コンクリートを遮断するとともに、型枠内の生コ
ンクリートが注入口から外部に流出するを防止してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来構造のコンクリート打設装置では、コンクリート
養生固化後に型枠を取外した際、型枠の厚さ分に相当す
る円柱状の突起が、型枠の注入口跡の構築物の表面に突
出形成され、このような突起は、型枠の注入口の数に応
じてそれぞれ形成されることから、構築物の外観性を損
なうために、それらの削取り除去作業等に無駄な時間と
手間を要し、しかも、非常に面倒であるという問題があ
った。
【0006】
【発明の目的】この発明の目的は、コンクリート養生固
化後の型枠の取外しの際における構築物表面への無駄な
突起の形成を防止し、打設作業性の向上すなわちコンク
リート圧送作業終了後にコンクリート打設装置内にコン
クリート残渣を排除して遮断を確実にし、かつコンクリ
ート打設装置に設けた遮断駒体を装置内に残したまま遮
断駒体を摺動させる押込み機構を取外し可能として他の
箇所の型枠の注入口に取付けた吐出管内の遮断駒体の操
作が行えるようにしたコンクリート打設装置を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、この発明は、型枠に開口された注入口にコンク
リート充填手段を設け、このコンクリート充填手段にて
前記型枠内にコンクリート供給源から圧送される生コン
クリートを圧送し充填してなるコンクリート打設装置に
おいて、前記コンクリート充填手段は、吐出口が前記型
枠の注入口に外側から内部に突出状態で臨みかつその圧
送口に前記コンクリート供給源から生コンクリートが圧
送される圧送管が接続される着脱可能に取付けられた吐
出管を備え、この吐出管は、一端開口部を前記型枠内に
臨ませて吐出口とした直筒管と、この直筒管の途上から
連通口を介して分岐させた分岐管とで二股管状に形成
し、この分岐管の圧送口となる開口端部に、前記圧送管
を接続可能にしてなるとともに、前記直筒管内の他端開
口部側に、前記吐出口に向け水密的に圧入状態で摺動可
能にした遮断駒体を設け、この遮断駒体は吐出口側先端
部に形成した円柱状の弾性体と、該弾性体を着脱自在に
封口端面に固定した両端封口の円筒体で形成され、この
遮断駒体に前記直筒管の外側から押込み機構を取外し可
能に設け、この押込み機構は遮断駒体の後端面に突当て
状態にて当接するスパイラルロッドからなる押込み部材
と、この押込み部材を螺合状態で保持する保持部材と、
この保持部材の後端部に着脱自在に設けたハンドルとで
構成し、この押込み機構にて、前記遮断駒体をコンクリ
ート圧送時に前記連通口の開放位置まで摺動させて停止
させる一方、前記型枠内へのコンクリート打設後に、押
込み機構にて、前記型枠内に臨む吐出管の吐出口の突出
端面の閉塞遮断位置まで遮断駒体を摺動させて停止させ
ると同時に直筒管途上の連通口を遮断して閉塞し、かつ
前記遮断駒体の各停止位置で遮断駒体を固定する固定ボ
ルトを直筒管の外周側に設けるとともに、遮断駒体を直
筒管内に残したまま前記押込み機構を取外し可能とした
ことを特徴とするコンクリート打設装置である。
【0008】
【0009】
【0010】さらにまた、この発明は、吐出管の直筒管
内を摺動可能にした遮断駒体の吐出口側先端部を弾性体
にて形成し、この弾性体の外周面に少なくとも1本の突
条部を円周方向に沿って設けるとともに、この突条部を
前記吐出管の直筒管内周面に摺接可能にしてなることを
特徴とするものである。
【0011】そしてまた、この発明は、弾性体の吐出口
側端面に圧接板を締着し、この圧接板にて前記弾性体の
外周面を外側径方向に向け膨出可能にしてなることを特
徴とするものである。
【0012】
【作用】すなわち、この発明は、上記の構成を採用する
ことにより、コンクリート充填手段である吐出管が、一
端開口部を前記型枠内に臨ませて吐出口とした直筒管
と、この直筒管の途上から連通口を介して分岐させた分
岐管とで二股管状に形成され、この分岐管の圧送口とな
る開口端部に、圧送管を接続可能にしてなるとともに、
前記直筒管内の他端開口部側に、前記吐出口に向け水密
的に圧入状態で摺動可能にした遮断駒体を設け、この遮
断駒体に前記直筒管の外側から押込み機構を取外し可能
に設け、この押込み機構にて、前記遮断駒体をコンクリ
ート圧送時に前記連通口の開放位置まで摺動させて停止
可能にしてなるために、コンクリート圧送時の生コンク
リートが吐出管の分岐管を通して吐出口から型枠内へ吐
出され、型枠内への生コンクリートの圧送及び充填が円
滑に行なえる。
【0013】また、前記遮断駒体は、型枠内へのコンク
リート打設後に押込み機構にて型枠内に臨む吐出管の吐
出口の突出端面及び連通孔の閉塞遮断位置まで摺動させ
て停止可能にしてなるために、遮断駒体の先端遮断面が
コンクリート養生中に型枠の注入口の内側に位置した状
態を維持し、コンクリート養生固化後に型枠を取外した
際、型枠の注入口跡が凹みとなって構築物の表面に形成
され、これによって、従前のような突起の形成が防止さ
れるとともに、このような型枠の注入口跡の構築物表面
に形成される凹みの埋込処理作業は、突起の削取り作業
よりも簡単に行なえるために、打設後の処理作業が容易
に行なえる。
【0014】
【0015】
【0016】また、前記吐出管の直筒管内を摺動可能に
した遮断駒体の吐出口側先端部を弾性体にて形成し、こ
の弾性体の外周面に少なくとも1本の突条部を円周方向
に沿って設けるとともに、この突条部を前記吐出管の直
筒管内周面に摺接可能にしてなるために、シール性の向
上が図れ、型枠内への生コンクリートの圧送充填が円滑
に行なえる。
【0017】しかも、前記弾性体の吐出口側端面に圧接
板を締着し、この圧接板にて前記弾性体の外周面を外側
径方向に向け膨出可能にしてなるために、弾性体の外周
面が頻繁な使用によって摩耗しても、圧接板の締付けで
弾性体を膨出させるにより、直筒管内周面への摺接状態
が確実に維持され、これによって、シール性の低下が防
止されるとともに、弾性体の長期使用が可能になる。
【0018】
【実施例】以下、この発明の各実施例を図面に基づいて
詳細に説明すると、図1から図5はこの発明に係るコン
クリート打設装置の第1実施例を示すもので、図1に示
すように、図中1は構築用型枠、2はこの型枠1に開口
された注入口、10はこの型枠1の注入口2に取付けら
れるコンクリート充填手段としての吐出管である。
【0019】この吐出管10は、直筒管11と、この直
筒管11の途上から連通口12を介して分岐させた分岐
管13とで二股管状に形成されていて、前記直筒管11
の一端開口部11a側外周に設けた支持板14を介して
前記型枠1の注入口2に対応する外壁面1aにボルト等
(図示せず)により着脱可能に取付け固定されるように
なっている。
【0020】また、前記直筒管11の一端開口部11a
は、前記型枠1の注入口2に挿入されてその内部に突出
状態で臨む前記吐出管10の吐出口10aとなっている
一方、前記分岐管13の開口端部13aは、図示しない
コンクリートポンプ車等のコンクリート供給源から生コ
ンクリートPCが圧送される圧送管3が接続金具4を介
して接続される前記吐出管10の圧送口10bとなって
いる。
【0021】そして、前記吐出管10を形成する直筒管
11内の他端開口部11b側には、図2に示すように、
遮断駒体15が前記吐出口10a側に向け水密的に摺動
可能に挿入配置され、この遮断駒体15の吐出口側先端
部15aは、ゴム等の円柱状の弾性体16にて形成され
ているとともに、この弾性体16の外周面16aには、
少なくとも1本(図示の実施例では2本)の突条部1
7,17が円周方向に沿って一体に設けられ、これらの
突条部17,17を前記直筒管11の内周面に圧接状態
にて摺接可能になっている。すなわち、この遮断駒体は
吐出口側先端部に形成した円柱状の弾性体と、該弾性体
を着脱自在に封口端面に固定した両端封口の円筒体で形
成され、かつコンクリート打設終了時に前記型枠内に臨
む吐出管の吐出口の突出端面の閉塞遮断位置まで摺動さ
せて停止させるとともに直筒管途上の連通口を遮断して
閉塞する構造となっている。
【0022】さらに、図中18は前記弾性体16の吐出
口側端面16bに締付けボルト19を介して締着した圧
接板で、この圧接板18は、前記締付けボルト19の締
結力により前記弾性体16の外周面を外側径方向に向け
膨出可能にしてなるものである。
【0023】また、図中20は前記遮断駒体15の押込
み機構である。この押込み機構20は、前記吐出管10
の直筒管11の他端開口部11bの外周に嵌合されて接
続金具5を介して取外し可能に固定される円筒状のカッ
プリングからなる接続部材21と、この接続部材21内
の中心軸に沿って挿入配置されかつその先端部22aを
前記遮断駒体15の後端面15bに突当て状態にて当接
可能にしたスパイラルロッドからなる押込み部材22
と、この押込み部材22を螺合状態で保持する雌ネジリ
ングからなる保持部材23と、この保持部材23にて保
持された押込み部材22の後端部22bに着脱可能に設
けたハンドル24とで構成されている。
【0024】すなわち、上記した押込み機構20は、コ
ンクリート圧送に際して、前記ハンドル24の回転操作
により回転移動する押込み部材22の先端部22aによ
って、図1に示すように、前記吐出管10の直筒管11
内の初期待機位置Aに位置させた遮断駒体15を、図3
に示すように、前記直筒管11内に開口する連通口12
の開放位置Bまで摺動させて停止可能にしているもの
で、このとき、前記押込み部材22の移動距離は、ハン
ドル24の回転数によるスパイラルロッドの移動距離
(例えば5mm /1回転)にて設定されるようになってい
る。
【0025】そして、この状態で、前記吐出管10の吐
出口10aとなる分岐管13の開口端部13aに接続さ
れたコンクリートポンプ車等のコンクリート供給源から
の圧送管3を通して、生コンクリートPCが前記吐出管
10の吐出口10aから型枠1内に圧送され充填される
ようになっているものである。
【0026】このようにして、前記型枠1内への生コン
クリートPCの圧送充填によるコンクリート打設が終了
すると、図4に示すように、前記押込み機構20のハン
ドル24の回転操作により、再び押込み部材22を回転
移動させ、前記遮断駒体15を前記型枠1内に臨む吐出
管10の吐出口10aの突出端面の閉塞遮断位置Cまで
摺動させて停止させ、前記吐出口10aと同時に、前記
吐出管10を形成する直筒管11と分岐管13との連通
孔12を遮断して閉塞し、この状態で、コンクリートの
養生固化が行なわれる。
【0027】このとき、前記遮断駒体15の閉塞遮断位
置Cまでの摺動で、前記吐出管10の吐出口10a側内
に残存する生コンクリートPCが型枠1内に押し込ま
れ、この残存する生コンクリートPCの押し込み作用
で、型枠1内に充填された生コンクリートPCの上面と
上部型枠面との間に形成される空隙を埋め、生コンクリ
ートPCの完全充填を可能にしている。
【0028】このようなコンクリート養生固化後、図5
に示すように、養生固化したコンクリート構築物100
から前記型枠1から吐出管10を取外し、さらに型枠1
を取り外してなるもので、この場合、前記構築物100
の表面には、前記型枠1の注入口跡としての凹み101
が形成されるものであるが、この凹み101は、モルタ
ル等にて埋込み処理が行なわれるようになっている。
【0029】なお、図中31及び32は前記吐出管10
を形成する直筒管11の外周面に螺合させて設けた第1
及び第2の固定ボルトで、この第1の固定ボルト31に
て、図2に示す前記連通口12の開放位置Bに停止させ
た遮断駒体15を固定可能にしてなる一方、第2の固定
ボルト32にて、図4に示す前記吐出管10の吐出口1
0aの突出端面の閉塞遮断位置Cに停止させた遮断駒体
15を固定可能にしてなるもので、これらの停止位置に
て、前記押込み機構20の取外しを可能にしている。
【0030】このように、前記押込み機構20を取外し
可能にすることにより、型枠1の各々の注入口2に取付
けた吐出管10に対する個々の押込み機構20の使用を
なくし、1基の押込み機構20にて、他の個所の型枠1
の注入口2に取り付けた吐出管10の遮断駒体15の操
作を行なえるようになっている。
【0031】図6から図8はこの発明に係る第2実施例
を示し、図6に示すように、前記型枠1内に臨む吐出管
10の吐出口10aにエルボ管40を嵌合させて接続
し、このエルボ管40をボルト33及びナット34にて
前記型枠1の外側から取外し可能にしてなるとともに、
その吐出口となる開口端41を前記型枠1内の中心部に
位置させて上方に向け配置してなる構成を有するもので
ある。
【0032】すなわち、前記エルボ管40は、その開口
端41を上方に向け配置することにより、コンクリート
圧送時に、生コンクリートPCを吹上げ状態にて吐出さ
せ、これによって、図7に示すように、生コンクリート
PCが吐出管の上方位置まで充填されても、その吐出圧
Pが前記型枠1の内壁面1bに直接するのを防止し得る
ように上方に分散させてなるもので、図8に示すよう
に、前記エルボ管40は、コンクリート養生固化後、構
築物100内にそのまま残存させるようになっている。
【0033】図9はこの発明に係る第3実施例を示し、
上記した第2実施例におけるエルボ管40を吐出管10
の吐出口10aに接続するに際して、接続管50を用
い、この接続管50介して前記吐出管10の吐出口10
aに嵌合させて接続することにより、前記エルボ管40
の開口端41を前記型枠1内の中心部に位置決め調整可
能にしてなる構成を有するものである。
【0034】なお、上記の実施例において、吐出管10
内の遮断駒体15を摺動させる押込み機構20として、
押込み部材22としてハンドル24の回転操作により回
転移動させたスパイラルロッドを用いて説明したが、油
圧シリンダやエアシリンダなどの駆動装置を用いること
も可能であり、その選択は任意である。
【0035】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明は、型枠に開口された注入口にコンクリート充填手段
を設け、このコンクリート充填手段にて前記型枠内にコ
ンクリート供給源から圧送される生コンクリートを圧送
し充填してなるコンクリート打設装置において、前記コ
ンクリート充填手段は、吐出口が前記型枠の注入口に外
側から内部に突出状態で臨みかつその圧送口に前記コン
クリート供給源から生コンクリートが圧送される圧送管
が接続される着脱可能に取付けられた吐出管を備え、こ
の吐出管は、一端開口部を前記型枠内に臨ませて吐出口
とした直筒管と、この直筒管の途上から連通口を介して
分岐させた分岐管とで二股管状に形成し、この分岐管の
圧送口となる開口端部に、前記圧送管を接続可能にして
なるとともに、前記直筒管内の他端開口部側に、前記吐
出口に向け水密的に圧入状態で摺動可能にした遮断駒体
を設け、この遮断駒体は吐出口側先端部に形成した円柱
状の弾性体と、該弾性体を着脱自在に封口端面に固定し
た両端封口の円筒体で形成され、この遮断駒体に前記直
筒管の外側から押込み機構を取外し可能に設け、この押
込み機構は遮断駒体の後端面に突当て状態にて当接する
スパイラルロッドからなる押込み部材と、この押込み部
材を螺合状態で保持する保持部材と、この保持部材の後
端部に着脱自在に設けたハンドルとで構成し、この押込
み機構にて、前記遮断駒体をコンクリート圧送時に前記
連通口の開放位置まで摺動させて停止させる一方、前記
型枠内へのコンクリート打設後に、押込み機構にて、前
記型枠内に臨む吐出管の吐出口の突出端面の閉塞遮断位
置まで遮断駒体を摺動させて停止させると同時に直筒管
途上の連通口を遮断して閉塞し、かつ前記遮断駒体の各
停止位置で遮断駒体を固定する固定ボルトを直筒管の外
周側に設けるとともに、遮断駒体を直筒管内に残したま
ま前記押込み機構を取外し可能としたコンクリート打設
装置である、コンクリート圧送時の生コンクリートが吐
出管の分岐管を通して吐出口から型枠内へ吐出させるこ
とができ、型枠内への生コンクリートの圧送及び充填を
円滑に行なうことができる。
【0036】また、前記遮断駒体は、型枠内へのコンク
リート打設後に押込み機構にて型枠内に臨む吐出管の吐
出口の突出端面及び連通孔の閉塞遮断位置まで摺動させ
て固定ボルトにて停止可能にしてなることから、遮断駒
体の先端遮断面がコンクリート養生中に型枠の注入口の
内側に位置した状態を維持し、コンクリート養生固化後
に型枠を取外した際、型枠の注入口跡が凹みとなって構
築物の表面に形成され、これによって、従前のような突
起の形成を防止することができるとともに、このような
型枠の注入口跡の構築物表面に形成される凹みの埋込処
理作業は、突起の削取り作業よりも簡単に行なえるため
に、打設後の処理作業を容易に行なうことができる。ま
た遮断駒体によって吐出管の吐出口の吐出端面の閉塞遮
断位置で遮断した状態で遮断駒体を固定ボルトにて固定
するため、遮断駒体の遮断位置がずれることなく安定し
て固定させることができ、これと同時に直筒管の途上に
設けた連通口も同時に遮断駒体により遮断され、直筒管
内は勿論、斜め下方に傾斜して取付けた分岐管内にもコ
ンクリート残渣が残ることがなく作業性がよい。そして
押込み機構にて、前記遮断駒体をコンクリート圧送時に
前記連通口の開放位置まで摺動させて固定ボルトで前記
遮断駒体を停止固定させることができるために、コンク
リート圧送時に強い圧力が遮断駒体に加わろうとも遮断
駒体は摺動することなく安定して同じ位置に維持させる
ことができ、作業性がよい。そして前記押込み機構を取
外し可能にすることにより、コンクリートの養生に必要
な遮断駒体を直通管内に残したまま押込み機構だけを取
り外すことができ、またコンクリート圧送中にも固定ボ
ルトで固定された遮断駒体を直筒管内に残したまま押込
み機構だけを取り外すことができ、各型枠の各々の注入
口に取付けた吐出管に対する個々の押込み機構の使用を
なくし、1基の押込み機構にて、他の個所の型枠の注入
口に取り付けた吐出管の遮断駒体の操作を行うことがで
き、経済的であり、作業性もよい。
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るコンクリート打設装置の第1実
施例を示す要部概略的断面図。
【図2】同じく遮断駒体の拡大半断面図。
【図3】同じく押込み機構による遮断駒体の連通口開放
位置への摺動状態を示す概略的断面図。
【図4】同じく押込み機構による遮断駒体の吐出口閉塞
遮断位置への摺動状態を示す概略的断面図。
【図5】同じくコンクリート打設養成固化後の型枠の取
外し状態を示す説明図。
【図6】この発明に係るコンクリート打設装置の第2実
施例を示す要部概略的断面図。
【図7】同じく生コンクリートの圧送充填状態を示す概
略的断面図。
【図8】同じくコンクリート養生固化後のエルボ管の構
築物内への残存状態を示す説明図。
【図9】この発明に係るコンクリート打設装置の第3実
施例を示す要部概略的断面図。
【符号の説明】
1・・・型枠、 1a・・・外壁面、 1b・・・内壁面、 2・・・注入口、 3・・・圧送管、 4,5・・・接続金具、 10・・・コンクリート充填手段(吐出管)、 10a・・・吐出口、 10b・・・圧送口、 11・・・直筒管、 11a・・・一端開口部(吐出口)、 11b・・・他端開口部、 12・・・連通口、 13・・・分岐管、 13a・・・開口端部(圧送口)、 14・・・支持板、 15・・・遮断駒体、 15a・・・吐出口側先端部、 15b・・・後端面、 16・・・弾性体、 16a・・・外周面、 16b・・・吐出口側端面、 17,17・・・突条部、 18・・・圧接板、 19・・・締付けボルト、 20・・・押込み機構、 21・・・接続部材(カップリング、) 22・・・押込み部材(スパイラルロッド)、 22a・・・突当て先端部、 22b・・・後端部、 23・・・支持部材(雌ネジリング)、 24・・・ハンドル、 40・・・エルボ管、 41・・・開口端(吐出口)、 50・・・接続管、 A・・・遮断駒体の初期待機位置、 B・・・遮断駒体の連通口開放位置、 C・・・遮断駒体の吐出口閉塞遮断位置、 PC・・・生コンクリート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04G 21/02 E04G 21/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】型枠に開口された注入口にコンクリート充
    填手段を設け、このコンクリート充填手段にて前記型枠
    内にコンクリート供給源から圧送される生コンクリート
    を圧送し充填してなるコンクリート打設装置において、 前記コンクリート充填手段は、吐出口が前記型枠の注入
    口に外側から内部に突出状態で臨みかつその圧送口に前
    記コンクリート供給源から生コンクリートが圧送される
    圧送管が接続される着脱可能に取付けられた吐出管を備
    え、 この吐出管は、一端開口部を前記型枠内に臨ませて吐出
    口とした直筒管と、この直筒管の途上から連通口を介し
    て分岐させた分岐管とで二股管状に形成し、 この分岐管の圧送口となる開口端部に、前記圧送管を接
    続可能にしてなるとともに、 前記直筒管内の他端開口部側に、前記吐出口に向け水密
    的に圧入状態で摺動可能にした遮断駒体を設け、この遮断駒体は吐出口側先端部に形成した円柱状の弾性
    体と、該弾性体を着脱自在に封口端面に固定した両端封
    口の円筒体で形成され、 この遮断駒体に前記直筒管の外側から押込み機構を取外
    し可能に設け、この押込み機構は遮断駒体の後端面に突
    当て状態にて当接するスパイラルロッドからなる押込み
    部材と、この押込み部材を螺合状態で保持する保持部材
    と、この保持部材の後端部に着脱自在に設けたハンドル
    とで構成し、 この押込み機構にて、前記遮断駒体をコンクリート圧送
    時に前記連通口の開放位置まで摺動させて停止させる
    方、 前記型枠内へのコンクリート打設後に、押込み機構に
    て、前記型枠内に臨む吐出管の吐出口の突出端面の閉塞
    遮断位置まで遮断駒体を摺動させて停止させると同時に
    直筒管途上の連通口を遮断して閉塞し、かつ前記遮断駒
    体の各停止位置で遮断駒体を固定する固定ボルトを直筒
    管の外周側に設けるとともに、 遮断駒体を直筒管内に残したまま前記押込み機構を取外
    し可能と したことを特徴とするコンクリート打設装置。
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