JP2954530B2 - 配管切換装置 - Google Patents

配管切換装置

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JP2954530B2
JP2954530B2 JP14496796A JP14496796A JP2954530B2 JP 2954530 B2 JP2954530 B2 JP 2954530B2 JP 14496796 A JP14496796 A JP 14496796A JP 14496796 A JP14496796 A JP 14496796A JP 2954530 B2 JP2954530 B2 JP 2954530B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート圧送
ポンプにより輸送管を介して生コンクリートを圧送する
コンクリート輸送装置において用いられる配管切換装置
に属する。
【0002】
【従来の技術】コンクリート圧送ポンプ(以下、単に
「圧送ポンプ」という)を用いて輸送管を介し生コンク
リート等を圧送する場合、生コンクリートの圧送が終了
した後で、この輸送管内に残留したコンクリートをその
硬化前に排出すると共に輸送管内を清水により洗浄しな
ければならない。
【0003】従来の当該残留コンクリートの排出及び洗
浄作業を概略説明すると、まず圧送ポンプと輸送管の接
続部とを一旦切り離し、コンクリートミキサーや圧送ポ
ンプ内に付着又は残留したコンクリートを圧送ポンプの
吐出口から排出し、さらに圧送ポンプ内をきれいに洗浄
する。その後、圧送ポンプのホッパー内に洗浄用の清水
を貯留すると共に、切り離した輸送管の開口部から輸送
管内に管内洗浄用のスポンジボールを入れ、圧送ポンプ
と輸送管とを再度連結してこのスポンジボールを圧送ポ
ンプからの洗浄水により管路内を先端側に徐々に移動さ
せ、管路内の残留コンクリートを管路先端から排出させ
ると共に管路内を洗浄するという手順で行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては、輸送管内を洗浄する前に必ず、清水
を輸送管に供給する圧送ポンプをきれいに洗浄しておか
なければならない。そのため、圧送ポンプの洗浄が終了
するまで輸送管を洗浄することができず全ての洗浄に多
くの時間を要するという問題点があった。
【0005】本発明は斯かる問題点を鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、圧送ポンプの洗浄
とコンクリート輸送管内の残留コンクリートの排出及び
洗浄を同時に行うことにより、コンクリートの圧送が終
了した後、迅速にしかも容易に輸送管の洗浄を行うこと
を可能とする配管切換装置を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の要
旨は、コンクリート圧送ポンプにより輸送管を介し生コ
ンクリートを圧送するコンクリート輸送装置において用
いられる配管切換装置であって、ベースプレートと、該
ベースプレートに摺動可能に設けられたスライドプレー
トと、該スライドプレートを摺動させる可動手段とを備
え、前記ベースプレートには、前記コンクリート圧送ポ
ンプに接続されるコンクリート圧送ポンプ接続ポート
と、洗浄用の水等を送水するための送水ポンプに接続さ
れる送水ポンプ接続ポートとが間隔を介して設けられ、
前記スライドプレートには、これが摺動して、圧送ポジ
ションになった際に前記コンクリート圧送ポンプ接続ポ
ートに連通し、洗浄ポジションになった際に前記送水ポ
ンプ接続ポートに連通する輸送管接続ポートと、前記洗
浄ポジションになった際に前記コンクリート圧送ポンプ
接続ポートに連通する排水管接続ポートとが、前記コン
クリート圧送ポンプ接続ポートと前記送水ポンプ接続ポ
ートとの間隔と等しい間隔を介して設けられたことを特
徴とする配管切換装置に存する。請求項2記載の発明の
要旨は、コンクリート圧送ポンプにより輸送管を介し生
コンクリートを圧送するコンクリート輸送装置において
用いられる配管切換装置であって、ベースプレートと、
該ベースプレートに摺動可能に設けられたスライドプレ
ートと、該スライドプレートを摺動させる可動手段とを
備え、前記スライドプレートには、前記コンクリート圧
送ポンプに接続されるコンクリート圧送ポンプ接続ポー
トと、洗浄用の水等を送水するための送水ポンプに接続
される送水ポンプ接続ポートとが間隔を介して設けら
れ、前記ベースプレートには、前記スライドプレートが
摺動して、圧送ポジションになった際に前記コンクリー
ト圧送ポンプ接続ポートに連通し、洗浄ポジションにな
った際に前記送水ポンプ接続ポートに連通する輸送管接
続ポートと、前記洗浄ポジションになった際に前記コン
クリート圧送ポンプ接続ポートに連通する排水管接続ポ
ートとが、前記コンクリート圧送ポンプ接続ポートと前
記送水ポンプ接続ポートとの間隔と等しい間隔を介して
設けられたことを特徴とする配管切換装置に存する。請
求項3記載の発明の要旨は、前記コンクリート圧送ポン
プ接続ポートと前記送水ポンプ接続ポートとの間隔は、
前記輸送管接続ポートの内径よりも大きいことを特徴と
する請求項1又は2記載の配管切換装置に存する。請求
項4記載の発明の要旨は、前記ベースプレート及び前記
スライドプレートには互いに接するバルブプレートがそ
れぞれ設けられ、これらバルブプレート同士が接触する
面から生コンクリート、モルタル等が漏出しないよう
に、一の前記バルブプレートを他の前記バルブプレート
に押圧する押圧手段が設けられたことを特徴とする請求
項1乃至3のいずれか記載の配管切換装置に存する。
【0007】本発明に係る「コンクリートポンプ」に
は、ピストン式、スクイズ式等、本発明を実施する上で
好適なものを含む。また、「摺動」には、水平方向、鉛
直方向、回転方向に動く場合を含む。
【0008】また、「可動手段」とは、油圧ジャッキ、
水圧ジャッキ、空圧ジャッキ、電動モーター及び摺動機
構等、本発明を実施する上で好適なものをいう。
【0009】また、「押圧手段」とは、油圧によりスラ
イドプレートをベースプレートに押圧するもの、付勢手
段を用いるもの等、本発明を実施する上で好適なものを
含む。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0011】図1に示すように、本実施の形態に係る配
管切換装置Aは、コンクリート吹付装置Bに用いられて
いる。このコンクリート吹付装置Bは、スラリーユニッ
トU、ミキシングユニットM、砂ホッパーH、セメント
サイロS等から概略構成されるコンクリート製造プラン
トPと、生コンクリートを圧送する圧送ポンプTと、こ
の圧送ポンプTに接続された輸送管Dとから構成される
コンクリート輸送装置Eと、輸送管Dの先端にエア供給
用のY字管Yを介して接続された吹付ホースFとから概
略構成されている。
【0012】ここでコンクリート製造プラントPについ
て詳説すると、スラリーユニットUとは、コンクリート
に混合添加するスラグ、フライアッシュ等の混合材及び
減水剤等と混練水とをミキシングしてスラリー液を作製
し、このスラリー液をスラリー液送給ホースGを介して
ミキシングユニットMに供給する装置である。
【0013】また、ミキシングユニットMは、スラリー
ユニットUから供給されたスラリー
【0014】液と共に、砂ホッパーH及びセメントサイ
ロSから投入された所定量の砂やセメントをミキシング
して生コンクリートを作製し、この生コンクリートを圧
送ポンプTに備えられたホッパ部(図示略)に供給する
装置である。斯かるコンクリート製造プラントPにおい
ては、コンクリート製造プラントP内を洗浄した後の洗
浄排水は全て圧送ポンプTの吐出口から排出されるよう
になっている。
【0015】一方、吹付ホースFの先端には吹付ノズル
Nが取り付けられている。また、Y字管Yはエア供給管
Wを介してコンプレッサーCに接続されている。このY
字管Yから輸送管D内に供給された高圧エアにより、Y
字管Yの位置までポンプ圧送されてきたコンクリート
は、輸送管D内をエア搬送されて吹付ノズルNから吐出
される。エア供給管Wの途中には圧力管理装置Zが設け
られている。斯かる輸送管Dの、圧送ポンプTの近傍に
配管切換装置Aが接続されている。
【0016】配管切換装置Aは、図2乃至図4に示すよ
うに、ベースプレート10と、このベースプレート10
に摺動可能に設けられたスライドプレート20と、この
スライドプレート20を摺動させる油圧ジャッキ30
(可動手段)と、ベースプレート10とスライドプレー
ト20との間からモルタルが漏出しないようにスライド
プレート20をベースプレート10に押圧する押圧装置
とから概略構成されている。
【0017】ベースプレート10は正面視略矩形をなす
鋼製板状体であり、鉛直面内に存するようにスタンド1
にボルト締結されている。スタンド1は、防振ゴム2
(図2において図示略)を介して台プレート3に固定さ
れている。図5及び図6に示すようにベースプレート1
0の内面側には浅い凹部が形成され、この凹部に1枚の
鋼製のバルブプレート14が嵌入されている。ベースプ
レート10及びバルブプレート14には、2つの連通孔
10a、14aが左右方向の片側に偏在し且つ互いに水
平方向に間隔を介して開設されている。ベースプレート
10の一面には、連通孔10a、14aに連通するよう
に、圧送ポンプ接続ポート11と、送水ポンプ接続ポー
ト12(図5において図示略)とが各別に設けられてい
る。圧送ポンプ接続ポート11は圧送ポンプTに接続さ
れる。送水ポンプ接続ポート12は洗浄用の水等を送水
するための高圧送水ポンプ5(図10、11に示す)に
接続される。圧送ポンプ接続ポート11と送水ポンプ接
続ポート12とは、流入管13により形成されている。
各流入管13は、同径で、短尺鋼製の筒状体により形成
されている。端部にはフランジ13aが形成され、この
フランジ13aを挿通するボルト13b(図6において
図示略)により、ベースプレート10に固定されてい
る。連通孔10a、14aの直径よりも、連通孔10
a、14aの間隔は大きくなっている。ベースプレート
10の上下縁部にはガイド15a、15b(図6におい
て図示略)が固定されている。ガイド15a、15b
は、図5に示すように断面略L字状の棒状部材であり、
ボルトにより固定されている。これらガイド15a、1
5b間にスライドプレート20が摺動可能に挿入されて
いる。
【0018】スライドプレート20は正面視略矩形をな
す鋼製板状の部材である。スライドプレート20の内側
面には凹部が形成され、この凹部にバルブプレート25
が嵌入されている。スライドプレート20がスライドす
る際には、バルブプレート14に対してバルブプレート
25が摺動し、スライドプレート20と共にスライドす
ることとなる。スライドプレート20及びバルブプレー
ト25には、連通孔20a、25aが左右方向の片側に
偏在し且つ水平方向に間隔をあけて開孔されている。こ
れら連通孔20a、25aに連通するように輸送管接続
ポート21(図5において図示略)と排水管接続ポート
22とが各別に設けられている。輸送管接続ポート21
は、圧送ポジションになった際にコンクリート圧送ポン
プ接続ポートに連通し、洗浄ポジションになった際に圧
送ポンプ接続ポート11に連通するものである。排水管
接続ポート22は、洗浄ポジションになった際に送水ポ
ンプ接続ポート12に連通するものである。なお、圧送
ポジションとは図6に示す位置であり、洗浄ポジション
とは図7に示す位置である。図5及び図6に示すように
輸送管接続ポート21及び排水管接続ポート22は、吐
出管23により形成されている。吐出管23は、スライ
ドプレート20側の端部近傍にフランジ23aが形成さ
れた短尺鋼製の筒状体であり、コンクリート接続ポート
及び送水ポンプ接続ポート12と同径である。フランジ
23aの、スライドプレート20側の面には吐出管23
の周方向に連続する段差部23bが形成されている。各
吐出管23の長さ方向中央の上面には圧力計24(図6
において図示略)が取り付けられている。
【0019】斯かるスライドプレート20の一端部に固
定されたアーム31を介して各油圧ジャッキ30のプラ
ンジャが接続されている。各油圧ジャッキ30は、ガイ
ド15a、15bの長手方向に平行で同一方向に伸縮す
るように、ベースプレート10の上下縁部に各別に固定
されたガイド15a、15bに固定されている。各油圧
ジャッキ30(図6において図示略)が伸縮すると、そ
れに固定されたアーム31がスライドプレート20を水
平方向(図6においては右方向)に引っ張り、バルブプ
レート14に対してバルブプレート25が摺動しつつス
ライドプレート20が移動する。油圧ジャッキ30が伸
長した場合が洗浄ポジションであり、縮退した場合が圧
送ポジションである。両油圧ジャッキ30の出力は等し
く、試作機では最高油圧圧力が140kgf/cm2と
した。各油圧ジャッキ30を駆動する油圧ポンプ、リリ
ーフバルブ、図4に示す切換弁32に接続されている。
各油圧ジャッキ30の伸縮については切換レバー32a
により行う。各図中において、油圧ポンプ、油タンク、
リリーフバルブ等については略してある。
【0020】図9に示すように、押圧装置40は、シリ
ンダ41と、ピストン42と、油圧装置とから概略構成
されている。
【0021】シリンダ41は、吐出管23のフランジ2
3aとスライドプレート20との間における外側面に間
隔をあけてスライドプレート20に固定された鋼製筒状
体である。シリンダ41の内径は、フランジ23aの段
差部23bの外径と等しく、シリンダ41内に吐出管2
3の段差部23bが嵌入されて固定された状態となって
いる。シリンダ41の内径は、フランジ23aの段差部
23bの外径と等しいので、段差部23bの肉厚と等し
い間隙が形成されている。
【0022】ピストン42の内径は、吐出管23の軸方
向におけるフランジ23aとスライドプレート20との
間の外径と等しく、外径はシリンダ41の内径が等し
い、短尺の鋼製筒状体であり、吐出管23とシリンダ4
1との間隙を軸方向に摺動可能に嵌入されている。ピス
トン42のバルブプレート25側の端部に径方向内側に
向かって鍔42aが形成されている。この鍔42aが吐
出管23の端部に形成された係止部23cに係止され、
吐出管23の自由端側に移動不可能となっている。長さ
は、吐出管23の段差部23bからバルブプレート25
迄の長さよりも短い。したがって、吐出管23の段差部
23bとピストン42との間に空隙43が形成されるこ
ととなる。この空隙43にスプリング44がその軸方向
に付勢された状態で挿入され、ピストン42をバルブプ
レート25に押圧している。
【0023】空隙43に連通するオイル孔41aがシリ
ンダ41の側面に開孔されている。オイル孔41aはシ
リンダ41の側面においては径方向外側に延びるオイル
管41b内に形成されている。オイル管41bにはオイ
ルチューブ45が接続されている。このオイルチューブ
45からオイルが圧送され空隙43はオイルで充填され
ている。
【0024】油圧装置は、本実施の形態においては各油
圧ジャッキ30(図3等において示す)が接続された油
圧ポンプ(図示略)等であり、油圧ジャッキ30と同等
の油圧がかけられている。実験でも上記油圧圧力(14
0kgf/cm2)で十分なシールができた。油圧装置
により空隙43に油圧がかけられると、ピストン42は
その端面が接触するバルブプレート25をバルブプレー
ト14に押し付け、バルブプレート25とバルブプレー
ト14との摺動面からコンクリートのセメントペースト
分が漏出するのを防止する。
【0025】なお、上記各図において付された各符号5
0はシールリングである。
【0026】次に、以上如く構成された配管切換装置A
をコンクリート吹付装置Bに用いた場合における吹付手
順及び洗浄作業を図10及び図11を用いて説明する。
【0027】まず、コンクリート等の吹付作業を行う際
には、図10に示すようにスライドプレート20の位置
を圧送ポジションにして行う。圧送ポジションにおいて
は、圧送ポンプ接続ポート11は輸送管接続ポート21
に接続された状態になっている。つまり、コンクリート
製造プラントPにより製造されたコンクリートは、圧送
ポンプTのホッパ(図示略)内に投入され、その後、圧
送ポンプTによって圧送ポンプ接続ポート11、輸送管
接続ポート21を通過し、輸送管D内を搬送される。さ
らに、Y字管Yまでポンプ圧送されたコンクリートは、
エア供給管Wを介してコンプレッサーCから供給された
高圧エアを伴って吹付ホースF内をエア搬送されて先端
の吹付ノズルNから吐出される。また、図9に示すピス
トン42には油圧がかけられ、常にコンクリートのセメ
ントペースト分が摺動面(バルブプレート25とバルブ
プレート14の接触面)から漏出するのを防止してい
る。
【0028】次いで、吹付作業が終了した後、洗浄作業
をする際には、まず、図4に示す切換弁32の切換レバ
ー32aを切り換え、図11に示す如くスライドプレー
ト20をスライドさせ洗浄ポジションにする。洗浄ポジ
ションにおいては、図11に示すように送水ポンプ接続
ポート12は輸送管接続ポート21に接続され、圧送ポ
ンプ接続ポート11は排水管接続ポート22に接続され
た状態になっている。また、送水ポンプ接続ポート12
には、洗浄用のスポンジボール6を入れて高圧送水ポン
プ5を接続しておく。また、高圧送水ポンプ5には洗浄
水の貯留された水タンク(図示略)が接続されている。
【0029】斯かる状態において高圧送水ポンプ5から
洗浄水を輸送管Dに送水させ、スポンジボール6を輸送
管D内を先端側に徐々に移動させ、輸送管D内の残留コ
ンクリートを輸送管Dの先端から排出させると共に輸送
管D内の洗浄を行う。この際に、輸送管Dの先端部に設
けたY字管Yは取り外し、吹付ホースFを輸送管Dから
切り離しておく。通常、吹付ホースFは輸送管Dより口
径が小さいため、輸送管Dと吹付ホースFとを接続した
ままで洗浄すると、輸送管D内を移動してきたスポンジ
ボール6が吹付ホースF内を閉塞するという虞があるた
めである。そこで、吹付ホースFの洗浄は、輸送管Dの
先端からスポンジボール6を排出した後、再度Y字管Y
を輸送管Dに接続すると共にY字管Yから高圧エアを吹
付ホースF内に供給しながら高圧送水ポンプ5から洗浄
水を圧送することにより行う。
【0030】一方、輸送管Dの洗浄作業と並行して、コ
ンクリート製造プラントP及び圧送ポンプTの洗浄作業
を行う。その際、スラリーユニットS、ミキシングユニ
ットM及び圧送ポンプTを洗浄した洗浄排水は、圧送ポ
ンプTにより配管切換装置Aの排水管接続ポート22に
接続された排水ホースを介して所定の捨て場に排出され
る。
【0031】本実施の形態に係る配管切換装置Aは以上
のように構成されているので、以下に掲げる効果を奏す
る。
【0032】コンクリート製造プラントPや圧送ポンプ
Tの洗浄と、輸送管Dの洗浄とを同時にできるので、洗
浄時間を短縮することができる。図12のタイムチャー
トに示すように、配管切換装置Aを用いない場合におい
てはスラリーユニット洗浄工程a、ミキシングユニット
洗浄・圧送ポンプ洗浄工程b及び洗浄水の貯留工程c
と、輸送管洗浄工程dとを同時に行うことができない。
図中、工程eは吹付ホースの洗浄工程である。これに対
して、図13のタイムチャートに示すように、配管切換
装置Aを用いた場合においては、スラリーユニット洗浄
工程c’及びミキシングユニット洗浄・圧送ポンプ洗浄
工程d’と、輸送管洗浄工程a’とを同時に行うことが
できる。したがって、例えば、輸送管Dの総延長が20
0mの場合においては、トータルの洗浄時間を4/7
に、時間にして約30分短縮することができる。
【0033】また、配管切換装置Aを用いる場合には、
高圧送水ポンプ5を用いるため、予め水タンク(図示
略)に貯留された水を直接に吸引して使用することがで
き、洗浄水貯留工程cが不要となる。
【0034】また、図12のタイムチャートに示した、
配管切換装置Aを用いない場合には、洗浄作業を3人で
行った。これに対して、図13のタイムチャートに示し
た、配管切換装置Aを用いた場合には、洗浄作業を2人
で行った。したがって、洗浄者の削減にも寄与すること
ができる。
【0035】それ故、配管切換装置Aを用いれば洗浄時
間の短縮、洗浄作業者の削減をさせることができ、その
結果、施工費用を低廉させることができる。
【0036】また、従来においては圧送ポンプが輸送管
Dの洗浄時に清水を圧送した場合、漏水を起こすことが
あったが、配管切換装置Aを用いた場合においては送水
ポンプにより洗浄水を送水するので、当該漏出の問題は
生じない(通常、コンクリート圧送ポンプは、特にピス
トンポンプの場合、長時間使用するとバルブ部やシリン
ダ部等が徐々に磨耗して、清水を高圧圧送した際に、こ
の磨耗部分から漏水を起こすことがよくある)。
【0037】また、ベースプレート10に設けられた圧
送ポンプ接続ポート11と送水ポンプ接続ポート12と
の前記所定間隔は、連通孔10a、14a、20a、2
5aの直径よりも大きなものなので、図8に示すよう
に、圧送ポンプ接続ポート11と送水ポンプ接続ポート
12とが、排水接続ポート22と輸送管接続ポート21
とに連通しない位置(中間ポジション)にすることがで
きる。この中間ポジションを設けることは次ぎのような
利点を有する。通常、輸送管Dの閉塞トラブルは圧送ポ
ンプTの吐出口付近で発生することが多く、圧送ポンプ
Tの近傍での輸送管Dの切離作業は非常に頻度が高い。
従来、この種のコンクリート輸送装置によりコンクリー
トを高所に圧送した場合、圧送ポンプの近傍の輸送管D
を切り離すことは、上流側輸送管内のコンクリートが逆
流するため非常に危険であった。しかし、上記のように
配管切換装置Aを中間ポジションにすることで、コンク
リートの逆流を完全に防止することができ、圧送ポンプ
Tの近傍の輸送管Dの切離作業を安全に行うことができ
る。
【0038】また、押圧装置40を設けているので、摺
動面(バルブプレート25とバルブプレート14の接触
面)からコンクリートのセメントペースト分が漏出する
のを防止することができ、輸送管D内のコンクリートの
圧送性を損なうことがない。なお、本実施の形態におい
ては、ベースプレート10に圧送ポンプ接続ポート11
及び送水ポンプ接続ポート12を設け、スライドプレー
ト20に輸送管接続ポート21及び排水管接続ポート2
2を設けたものを例示したが、逆にスライドプレート2
0に圧送ポンプ接続ポート11及び送水ポンプ接続ポー
ト12を設け、ベースプレート10に輸送管接続ポート
21及び排水管接続ポート22を設ける構成とすること
もできる。
【0039】また、押圧装置40についても、本実施の
形態においてはスライドプレート20側のバルブプレー
ト25をベースプレート10側のバルブプレート14に
押圧する構成のものを示したが、逆に、図14に示す押
圧装置140のようにベースプレート110側のバルブ
プレート114をスライドプレート120側のバルブプ
レート125に押圧する構成にすることも当然可能であ
る。図14において、符号141はシリンダ、142は
ピストン、143は空隙、144はスプリングである。
【0040】また、水平方向に摺動していたが、本発明
はそれに限定されず、鉛直方向に摺動することもでき
る。また、回転方向に摺動することもできる。
【0041】また、上記実施の形態に係る配管切換装置
Aはコンクリート吹付装置に適用したが、生コンクリー
ト車で搬送されてきた生コンクリート等をコンクリート
圧送ポンプにより輸送管D内を圧送して型枠内に打設す
る、通常のコンクリート打設にも適用することができ
る。
【0042】また、バルブプレートの表面をポリテトラ
フルオロエチレン等により加工することもできる。
【0043】また、上記構成部材の数、位置、形状等は
上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好
適な数、位置、形状等にすることができる。
【0044】なお、上図において、同一構成要素には同
一符号を付している。
【0045】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、コンクリート圧送ポンプの洗浄と輸送管の洗浄とを
同時にできるので、洗浄時間を短縮することができる。
その結果、本発明によれば施工期間を短縮し施工費用を
低廉化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンクリート吹付装置の概念図である。
【図2】配管切換装置の平面図である。
【図3】配管切換装置の正面図である。
【図4】配管切換装置の側面図である。
【図5】図3のy−y断面図である。
【図6】図3のx−x断面図(配管切換装置の圧送ポジ
ションを示す横断面図)である。
【図7】配管切換装置の洗浄ポジションを示す横断面図
である。
【図8】配管切換装置の中間ポジションを示す横断面図
である。
【図9】押圧装置の拡大断面図である。
【図10】配管切換装置の圧送ポジションを示す概念図
である。
【図11】配管切換装置の洗浄ポジションを示す概念図
である。
【図12】従来における洗浄時のタイムチャートを示す
図である。
【図13】本実施の形態における洗浄時のタイムチャー
トを示す図である。
【図14】その他の実施の形態に係る配管切換装置の横
断面図である。
【符号の説明】
A 配管切換装置 C コンプレッサー D 輸送管 H 砂ホッパー M ミキシングユニット N 吹付ノズル P コンクリート製造プラント S セメントサイロ T コンクリートポンプ U スラリーユニット W Y字管用エアー管 Y Y字管 Z 圧力管理装置 1 スタンド 2 防振ゴム 3 台プレート 5 高圧送水ポンプ 6 スポンジボール 7 排水パイプ 10 ベースプレート 10a 連通孔 11 圧送ポンプ接続ポート 12 送水ポンプ接続ポート 13 流入管 13a フランジ 13b ボルト 14 バルブプレート 14a 連通孔 15a、15b ガイド 20 スライドプレート 20a 連通孔 21 輸送管接続ポート 22 排水管接続ポート 23 吐出管 23a フランジ 23b 段差部 23c 係止部 24 圧力計 25 バルブプレート 25a 連通孔 30 油圧ジャッキ 31 アーム 32 切換弁 32a 切換レバー 40 押圧装置 41 シリンダ 41a オイル孔 41b オイル管 42 ピストン 42a 鍔 43 空隙 44 スプリング 45 オイルチューブ 50 シールリング 110 ベースプレート 111 圧送ポンプ接続ポート 112 送水ポンプ接続ポート 114 バルブプレート 120 スライドプレート 121 輸送管接続ポート 122 排水管接続ポート 125 バルブプレート 140 押圧装置 141 シリンダ 142 ピストン 143 空隙 144 スプリング

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート圧送ポンプにより輸送管を
    介し生コンクリートを圧送するコンクリート輸送装置に
    おいて用いられる配管切換装置であって、 ベースプレートと、該ベースプレートに摺動可能に設け
    られたスライドプレートと、該スライドプレートを摺動
    させる可動手段とを備え、 前記ベースプレートには、前記コンクリート圧送ポンプ
    に接続されるコンクリート圧送ポンプ接続ポートと、洗
    浄用の水等を送水するための送水ポンプに接続される送
    水ポンプ接続ポートとが間隔を介して設けられ、 前記スライドプレートには、これが摺動して、圧送ポジ
    ションになった際に前記コンクリート圧送ポンプ接続ポ
    ートに連通し、洗浄ポジションになった際に前記送水ポ
    ンプ接続ポートに連通する輸送管接続ポートと、前記洗
    浄ポジションになった際に前記コンクリート圧送ポンプ
    接続ポートに連通する排水管接続ポートとが、前記コン
    クリート圧送ポンプ接続ポートと前記送水ポンプ接続ポ
    ートとの間隔と等しい間隔を介して設けられたことを特
    徴とする配管切換装置。
  2. 【請求項2】 コンクリート圧送ポンプにより輸送管を
    介し生コンクリートを圧送するコンクリート輸送装置に
    おいて用いられる配管切換装置であって、 ベースプレートと、該ベースプレートに摺動可能に設け
    られたスライドプレートと、該スライドプレートを摺動
    させる可動手段とを備え、 前記スライドプレートには、前記コンクリート圧送ポン
    プに接続されるコンクリート圧送ポンプ接続ポートと、
    洗浄用の水等を送水するための送水ポンプに接続される
    送水ポンプ接続ポートとが間隔を介して設けられ、 前記ベースプレートには、前記スライドプレートが摺動
    して、圧送ポジションになった際に前記コンクリート圧
    送ポンプ接続ポートに連通し、洗浄ポジションになった
    際に前記送水ポンプ接続ポートに連通する輸送管接続ポ
    ートと、前記洗浄ポジションになった際に前記コンクリ
    ート圧送ポンプ接続ポートに連通する排水管接続ポート
    とが、前記コンクリート圧送ポンプ接続ポートと前記送
    水ポンプ接続ポートとの間隔と等しい間隔を介して設け
    られたことを特徴とする配管切換装置。
  3. 【請求項3】 前記コンクリート圧送ポンプ接続ポート
    と前記送水ポンプ接続ポートとの間隔は、前記輸送管接
    続ポートの内径よりも大きいことを特徴とする請求項1
    又は2記載の配管切換装置。
  4. 【請求項4】 前記ベースプレート及び前記スライドプ
    レートには互いに接するバルブプレートがそれぞれ設け
    られ、これらバルブプレート同士が接触する面から生コ
    ンクリート、モルタル等が漏出しないように、一の前記
    バルブプレートを他の前記バルブプレートに押圧する押
    圧手段が設けられたことを特徴とする請求項1乃至3の
    いずれか記載の配管切換装置。
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