JP3559538B2 - 携帯型吹付け装置、これを用いた吹付け工法及びその吹付け材料 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、携帯型吹付け装置、これを用いた吹付け工法及びそれに使用する吹付け材料に関する。
詳しくは、本発明は、道路橋、鉄道橋等の鉄筋コンクリート床版下面の施工面積が比較的小さい断面修復箇所へのモルタル材料の施工に適した携帯型吹付け技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、耐久的であるべき鉄筋コンクリート構造物、特に道路橋、鉄道橋及び高架橋などの鉄筋コンクリート床版が種々の原因により劣化・損傷し社会問題化している。これら構造物の劣化・損傷原因としては、車両の大型重量化、交通量の増加に対する床版厚や鉄筋量の不足、或いはコンクリート品質の経年劣化等が挙げられる。さらに、これら構造物は、大型車両の通行により、繰り返し撓みやねじれを生じるために、時間の経過と共に微小なひび割れが発生し、次第に大きな割れ目に成長する。このひび割れや割れ目からは、雨水等が該床版の内部にまで浸透して鉄筋を腐蝕し、該床版の耐久性を著しく低下させるために多大な費用をかけた補修・補強の対策を余儀なくされ、道路の維持管理上の大きな課題となっている。
【0003】
一般的に道路橋、鉄道橋及び高架橋等の鉄筋コンクリート床版下面の補修・補強は、モルタル材料を用いた断面修復が行われている。この断面修復において、床版下面の劣化コンクリートは、ウォータージェット等によりハツリ除去され、コンクリートのハツリ表面が凹凸であり、かつ、補強鉄筋が複雑に露出しているために、モルタル材料の施工は、吹付け工法が採用されている。
【0004】
この吹付け工法は、連続施工が可能なこと、下地と吹き付けたモルタルとの付着が良好なこと、吹付けノズルや吹付け速度を調節することにより複雑な箇所への施工が可能であること等の利点を有する反面、吹付け装置が大型で設置場所が固定されているために移動が困難であること、吹付け作業終了後にモルタル圧送ホースや吹付け装置のホッパー内に大量のモルタルが残留するために経済性に劣るとともに、これら装置の清掃に手間が掛かり、多量の廃棄物が発生するという欠点を有している。
【0005】
ところで、断面修復における施工箇所の施工面積は、1m以下の小面積が点在する場合、1〜4mの中面積の場合、4m以上の大面積の場合と種々雑多である。前記の吹付け工法は、大面積へのモルタルの施工には適した方法であるが、中面積及び小面積へのモルタルの施工には、その欠点により極めて不経済であった。
【0006】
上記の課題に鑑み、小面積へのモルタルの施工をコテ塗りする方法が考えられるが、コテ塗り施工は、補強鉄筋が複雑に設置された箇所への適用が不可能であり、作業性が劣り、かつ、下地とモルタルとの付着が不十分となり易く信頼性に問題があった。
【0007】
また、移動が容易で点在箇所への施工に適するリシン吹付けガン装置を使用して、モルタル材料を修復断面に吹き付ける方法も考えられるが、この装置は、モルタル材料の自重で吹付けノズルにモルタル材料を搬送する自重搬送のために、常に自重がかかるように装置を操作する必要があり、かつ、粘性の高いモルタル材料や流動性の小さいモルタル材料を適用することが困難である。
【0008】
また、断面修復は、施工面積が4m以上の大面積の場合には施工箇所に足場を設置して、また、施工面積が1〜4mの中面積の場合には、足場なし又は足場を設置して、施工箇所が1m以下の小面積の場合には足場なしで行われている。このような足場を設置することは、大面積の修復などの作業においては、有効であるが、中面積及び小面積の修復などにおいては、経済的にも作業労力においても効率が悪い。特に、小、中面積の修復場所が点在する場合には、その点在箇所のすべてに足場を組むことは不経済で、ゴンドラ車やリフト車などに作業者を乗せて作業することが望まれる。
【0009】
このように、とくに小、中面積の修復場所が点在する場合などにおいて、作業性に優れ、圧送ホースや吹付け装置のホッパー内に大量の吹き付け材料の残留が少ない、経済的な吹付け装置が待望されていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の課題は、吹き付け材料の残留を低減し、経済的で簡便で作業性のよい吹付け技術を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねる中で、従来の吹付け装置に付随していた吹付け材料圧送ホースを不要とすることにより、材料の残留を低減する経済的な、しかも持ち運び、取り扱いが簡単な装置を想起し、さらに研究を重ねた結果、本発明を完成するに至った。
【0012】
即ち本発明は、吹き付け材料(特に、モルタル材料)を充填する筒状体、該筒状体の一方の端部から他方の端部に吹き付け材料を押し出す押出手段、及び前記筒状体の他方の端部に接続部を介して着脱可能に接続され、押出される吹き付け材料を圧送空気により噴射するノズル部材を含み、ノズル部材を取り外した状態で、筒状体の接続部側から、吹き付け材料を充填することができる、携帯型吹付け装置に関する。
さらに本発明は、ノズル部材の接続部が、筒状体と同径であることを特徴とする、前記の携帯型吹付け装置に関する。
また本発明は、吹き付け材料がプレミックスタイプのモルタル材料であることを特徴とする、前記の携帯型吹付け装置に関する。
【0013】
さらに本発明は、ノズル部材が、押出管の長手方向の軸に対して傾きを有するとを特徴とする、前記の携帯型吹付け装置に関する。
また本発明は、ノズル部材が、押出管の長手方向の軸に対して回転自在であることを特徴とする、前記の携帯型吹付け装置に関する。
【0014】
さらに本発明は、押出し手段が、押出管内の吹付け材料を押出すための押圧板と、押圧板を押圧するための押出し具を含むことを特徴とする、前記の携帯型吹付け装置に関する。
また本発明は、押出し手段が、手動式であることを特徴とする、前記の携帯型吹付け装置に関する。
【0015】
さらに本発明は、押出し手段が、圧送空気またはモータによる自動式であることを特徴とする、前記の携帯型吹付け装置に関する。
また本発明は、押出し手段が、押出管内で押圧板を押圧するための該押圧板に結合された押圧ロッドと、押出管に並行する1または2以上の圧送空気管と、該各圧送空気管内で摺動可能な該圧送空気管内を2分割する隔壁板と、押出管の押圧ロッドと連動して圧送空気管内を移動する該隔壁板に結合された隔壁板支持ロッドとを含み、前記圧送空気管に圧送される圧送空気によって、前記隔壁板を圧送空気管内で移動させることにより押出管内で押圧板を移動させる自動式押出し手段であることを特徴とする、前記の携帯型吹付け装置に関する。
さらに本発明は、押出し手段が、さらに空気分配器を備え、隔壁板によって分割された圧送空気管の第1空気室及び第2空気室に適宜圧送空気を前記空気分配器により分配することによって、隔壁板を摺動させる自動式押出し手段であることを特徴とする、前記の携帯型吹付け装置に関する。
【0016】
また本発明は、ノズル部材に送られる圧送空気と圧送空気管に送られる圧送空気とが、同じ圧送空気供給手段から供給されるものであることを特徴とする、前記の携帯型吹付け装置に関する。
さらに本発明は、押出し手段が、押出管内で押圧板を押圧するための袋状物を含み、該袋状物に圧送空気を圧送することにより、押圧板を押圧する自動式押出し手段であることを特徴とする、前記の携帯型吹付け装置に関する。
【0017】
また本発明は、前記の携帯型吹付け装置を用いて吹き付け材料を吹付ける方法であって、該装置の筒状体に吹き付け材料を充填し、しかる後押出手段により吹き付け材料を押圧しながら空気を圧送してノズルから吹き付け材料を噴霧せしめてなる、前記方法に関する。
さらに本発明は、吹き付け材料が、プレミックスタイプのモルタル材料であることを特徴とする、前記の方法に関する。
また本発明は、モルタル材料が、スランプが10cm〜18cmであることを特徴とする、前記の方法に関する。
さらに本発明は、モルタル材料が、材齢28日の圧縮強度が30N/mm以上であることを特徴とする、前記の方法に関する。
【0018】
また本発明は、プレミックスタイプのモルタル材料の、前記の方法への使用に関する。
さらに本発明は、前記の方法に使用されるプレミックスタイプのモルタル材料であって、スランプが10cm〜18cmであることを特徴とする、前記モルタル材料に関する。
また本発明は、材齢28日の圧縮強度が30N/mm以上であることを特徴とする、前記のモルタル材料に関する。
【0019】
本発明の携帯用吹付け装置は、圧送ホースにより吹付け材料を連続的に圧送する代わりに筒状体に必要量充填し、手動などによる押し出し手段によって押し出すものである。したがって、圧送ホースを具備する必要性がなく、このために高所や狭所などにおいても作業性がよく、またあらゆる角度の吹き付け面にも対応できるものである。しかも圧送ホースを有しないことから該ホースに吹き付け材料が残留することが低減されるので、比較的小面積の補修などでも吹き付け材料を無駄にすることがなく、極めて経済的である。
【0020】
本発明の携帯用吹付け装置における筒状体は、モルタル材料などの吹き付け材料を充填できるものであれば材質、形状を問わないが、典型的には樹脂製又は金属製の円筒形状のものが用いられる。筒状体の寸法は、例えば直径60mm、長さ400〜500mmの円筒のものが作業に適しているが、特に限定されるものではなく、作業性を考慮して決定することができる。
押出し手段とは、押出管内の吹付け材料を押出すための押圧板と、押圧板を押圧するための押出し具を含むものをいい、押し出し手段としては、簡便さ、低コスト、操作性の観点から手動で行ってもよいが、圧送空気、モータ等を用いた自動式であってもよい。モータを用いる場合、吹付け装置の重量が大きくなるため、圧送空気を用いる方が、吹付け装置の軽量化が図れる。
【0021】
またノズルに吹き付け材料を残留させることなく押出すため、吹付け材料に圧送空気を直接圧送することなども考えられるが、吹付け材料を均一に押出すためには押圧板を介して、モータ又は圧送空気により押出すことが望ましい。また、押圧板を介して吹付け材料を押出す場合、押圧板を押圧するために押圧ロッドを利用するものや、袋状物に圧送空気を圧送して押圧するものなどがあるが、袋状物はその材質によっては圧力による袋の破裂などを招来するため、安全性の観点から押圧ロッドを利用するものが望ましい。とくに軽量化の観点からは、圧送空気によるものが望ましい。
【0022】
筒状体の端部に着脱可能に接続されるノズル部材は、押出される吹き付け材料を圧送空気により噴射できる構造のものであればいかなるものでもよいが、典型的には吹き付け材料を押し出す内管と空気を圧送する外管とからなり、コンプレッサーなどから圧送される空気を外管から内管に吹き込み、吹き付け材料を内管から噴射するものである。またノズルは、目的に応じて筒状体に対して適宜傾斜角を持たせてもよい。さらに角度を自在に変化できるノズルを利用することもできる。また、傾斜角を持たせたノズルを回転自在に筒状体に接続して、使用時に適宜ノズルを回転させて、所望の箇所に吹き付けを行ってもよい。
【0023】
吹き付け材料としては、モルタル、塗料など、吹き付けが適用されるものであればいかなる材料にも適用できるが、典型的にはコンクリート構造物の断面修復用補修モルタル材料があげられる。例えば、アクリル等を材料とする2〜3デニル程度等の高強度で高弾性のコンクリート・モルタル用補強繊維、シリカヒューム等のシリカ質微粉末、酸化カルシウム、カルシウム・サルフォ・アルミネート等を主成分とする膨張材、ナフタレンスルホン酸系、ポリカルボン酸系、メラミン系、アミノスルホン酸系等を主成分とする高性能減水剤、粉末エマルジョンおよびその他の成分として凝結調整剤、強度増進材、粘性助剤、消泡剤、乾燥収縮低減剤等の微量成分を含んだプレミックスタイプのモルタル材が典型的に使用される。とりわけ天井面での施工にも適用できるスランプが10cm〜18cmのモルタル材料が好適に用いられる。さらに道路橋、鉄道橋、鉄筋コンクリート床版の補修用などには、材齢28日の圧縮強度が30N/mm以上のモルタル材料が好適に用いられる。
【0024】
このようなプレミックスタイプのモルタル材は、所定量の水で練り混ぜたモルタルを本発明の吹付け装置によって吹き付けることにより、一般のモルタルでは不可能な以下の性質を満たすモルタルが、母材であるコンクリートの表面に付着される。
【0025】
上記のモルタルは、1回の吹き付け施工で4〜5cm程度の厚付け施工が可能で、それによってダレが無い状態で母材のコンクリートと十分に一体化され、母材のコンクリートを十分に上回る強度及び剛性が発現され、吹き付け施工後に金ゴテ,木ゴテ等によって所定の形状に容易に仕上げられる仕上げ性を有し、及び構造的に問題となるような乾燥収縮ひびわれが発生しないこと等の性質を有するものが特に好ましい。施工時に環境衛生を考慮すると、粉塵埃は例えば5mg/m以下を十分満たすこと、吹付け施工時のリバウンドが1%程度以下であることが好ましい。さらに、振動が作用した場合でも優れた粘着性を有し、耐透水性に優れ、耐久性に富むモルタルが好ましい。
【0026】
本発明の携帯用吹付け装置による吹き付け材料の吹き付けに際しては、まず、筒状体に吹き付け材料を充填する。充填手段として、通常は、簡便さ、低コスト、操作性の観点から手動で行うが、空気圧、モータ等を用いたものでも可能である。
吹き付け材料を充填した後、又はその前に筒状体端部にノズル部材を取り付け、筒状体を抱え上げて押出手段により吹き付け材料を押圧しながらコンプレッサーからの圧送空気を圧送してノズルから吹き付け材料を噴射せしめる。ノズル口から、噴射されるモルタル量は、モルタルの押出量と圧送空気の量によって適宜調節することができる。
【0027】
吹き付け材料が空になったら再び筒状体に充填し、以上の動作を繰り返す。なお、充填した筒状体をカートリッジ式に何本も用意しておき、現場で次々と取り替えて用いてもよい。
以下に本発明の携帯用吹付け装置及びこれを用いた吹付け方法を図面に基づいて説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0028】
【実施の形態】
本発明の携帯型吹付け装置1は、図1および図7に示すように、モルタル材料をノズル部材2に圧送するための筒状体10、圧送されたモルタル材料に圧縮空気を送り、モルタル材料をノズル口5から吹出し可能にするノズル部材2から構成される。筒状体10は、ノズル部材2の接続部6で適切な接続手段7を用いて接続される。
【0029】
図2に示すようにノズル部材2は、ノズル口5、外管11、内管14及び筒状体10との接続部6を備えている。ノズル部材2は用途やモルタル材料の物性などを考慮して改変が可能であり、図2(a)は、ノズル部材2が一様な径を有する接続部を備えるように設計したものであり、また図2(b)は、ノズル部材2の接続する押出管3の径まで漸次広がる径を有する接続部を備えるように設計したものである。
【0030】
外管11は、圧送空気がノズルに供給されるように、コンプレッサー、高圧ガスボンベなどの圧送空気供給手段に接続された圧送空気路12を備えている。また、内管14は、圧送空気路12より供給される圧送空気をモルタルに送るための圧送空気排気口13を有する。圧送空気排気口13は、管の全周にわたってリング状でよく、モルタルが圧送空気とともに吹出し口5から吹出されるように、勾配をつけて配される(図2)。
【0031】
図3に示すように、ノズル部材2は押出管3の長手方向に対して、30°程度傾けておくことにより作業性が向上する。また、ノズルが押出管3の長手方向の軸に対して、30°程度の傾きを保ったまま回転自在となるように接続することにより(図3矢印参照)、作業者は、簡便に所望の箇所に吹付けを行うことができる。
図4に示すように、本発明における筒状体10は、押出管3と押出手段4を備えている。筒状体10にモルタル材料を圧入する場合、ノズル部材2を取り外した状態で、ノズル部材2との接続部側から、押出手段4に備えつけられた取手を引いて、押出管3にモルタル材料20を吸引する。このとき、図2(b)に示す接続部6が押出管3と同径であるノズル部材2であれば、押出管3のノズル側の径が大きく、モルタル材料20の充填が容易となる。また、本発明の携帯型吹付け装置の使用後に、押出管内部を洗浄する場合も図2(b)に示すノズルが、接続部6が押出管3と同径であることから好ましい。
【0032】
図5に示すように、押出管3に充填されたモルタル材料20は、押出手段4に備えられた取手を押すことによって、ノズル装置2側に押出される。
図6に示すように、モルタル材料の押出し後にモルタル溜り30にモルタル材料20が、押出・吹付けされずに残ることとなる。モルタル溜り30の径は、押出管3の径からノズル部材2の径まで漸次小さくなるが、この減少率は、モルタル材料が良好にノズル部材2に押出し可能であれば特に限定されない。モルタル材料の残り(廃棄物)が少なくなるように、モルタル溜り30の容積が小さくなるように、径の減少率を大きくするのが好ましい。径の減少率は適宜選択することができるが、図3に示すように、押出管からノズルに向かう壁面が、押出管の長手方向の軸に対して、45〜60°となることが好ましい。この角度は、押出管の内径が小さくなるにつれて、小さくなる方が好ましい。
【0033】
図7に基づき、本発明の携帯型吹付け装置における吹き付けについて説明する。
押出管3に充填されたモルタル材料20は、押出手段により矢印Aの方向に送られる。ノズル部材2には、圧送空気路12を有する外管11が備えられており、圧送空気は、矢印Bの方向に送られる。ノズル部材2において、押出されたモルタル材料20は、圧送空気排気口13を通じて排気される圧送空気によって、ノズルの内管14の中をノズル口5に向かい送られる。このようにして、モルタル材料20は、ノズル口5から吹出される。
【0034】
図8〜10に基づき、本発明の携帯型吹付け装置の手動によらない態様について説明する。これらの態様は、いずれも自動式押出し具を利用したものであるが、図8及び図9は圧送空気を利用した携帯型吹付け装置であって、図8は押圧ロッド式、図9は袋状物式の一例を示す。
図8aに示すように、本発明の押圧ロッド式押出し具を備えた携帯型吹付け装置では、モルタル押圧板40が押出管3を摺動可能であるように動かし得る押圧ロッド45を、押出管3の長手方向に移動可能とする押出手段を備えていてもよい。このような押出手段は、圧送空気を利用した押出し具を含み、押出管3に並行して固定された圧送空気管66を備え、圧送空気管66内を摺動する隔壁板60に結合された隔壁板支持ロッド65を有する。隔壁板支持ロッド65は、押圧ロッド45と連結部材70を介して連動されており、隔壁板支持ロッド65が図中矢印b方向に往復動することによって、押圧ロッド45の移動を制御することができる。
【0035】
隔壁板支持ロッド65は、隔壁板60の移動にともなって移動するのであるが、該隔壁板60は、その位置が圧送空気によって制御される。即ち、圧送空気を矢印a方向に送り、空気流入口51から空気分配器50内に送り込む。空気分配器50内に送り込まれた圧送空気は、空気分配器50の切換レバー57により、所望の空気流出口52、53、54から送り出されるのであるが、モルタル材料を押出す場合は、空気流出口53から、矢印a方向に圧送空気を送り、空気流入口56から圧送空気管66内に送り込む。圧送空気管66において、流入口56から送り込まれた空気は、管66内の第2空気室68に送り込まれることになる。隔壁板60で隔てられた第1空気室67よりも第2空気室68の圧力が充分に上昇すると、第2空気室68の空気圧と第1空気室67の空気圧の差から、隔壁板60が吹付け材料を押出す方向に移動し、連動したモルタル押圧板40が吹付け材料を押出す方向に動き、吹付け材料が圧送される。吹付け材料が、一定の量で吹付けられることをより確実にするために、流出口53に空気圧調整弁35を備えてもよい。
この態様において、ノズルと反対側の端部は蓋されていない、即ち開放されていてもよく、開放されている場合モルタル充填などの作業効率がよい。
【0036】
吹付け材料の圧送後、モルタル押圧板40を圧送方向とは逆に移動せしめることは、空気分配器50の切換レバー57を調節し、流出口52へ空気を流すことで矢印a方向に圧送空気を送り、圧送空気管66の第1空気室の空気圧が高まるように空気流入口55へ空気を流すことで可能である。
なお、使用後など圧送空気管内の空気を逃がす必要がある場合には切換レバー57を調節し、空気流出口54から矢印a方向に、管外へ逃がすことも可能である。
また、コンプレッサから空気分配器50へ圧送空気を送る際に、同じコンプレッサからノズルにも圧送空気を送り、ノズルでの吹付けのための圧送空気としてもよい。さらに、空気分配器50から、ノズルに圧送空気を、例えば切換レバー57を用いて分配してもよい。
【0037】
前記連結部材70の一例を図8bに示すが、この例では、押圧ロッド45か隔壁板支持ロッド65の一方を軸穴71に通して固定し、軸を回転することによって、他方の軸を係止部72で係止することによって、双方の軸を固定することが可能である。連結部材70は隔壁板支持ロッド65の動きを押圧ロッド45に伝えるのに充分であるように、両方の軸を連動、固定させる必要がある。
図8aでは、圧送空気管が1つの場合を例示しているが、圧送空気管は、作業に支障をきたさない程度に複数本設置することができ、また、押出管を取り囲む筒状であってもよい。
【0038】
図9に示すように、本発明の袋状物式押出し具を備えた吹付け装置は、押出管3内のモルタル材料20をモルタル押圧板40で押出すために、該押圧板40を袋状物46で移動させることが可能である。
袋状物46は、伸縮可能な蛇腹状で空気流入口51と空気流出口を備え、空気流出口には、空気圧調整弁35を有していてもよい。
【0039】
具体的には、押出管3にモルタル材料20を充填した後、モルタル押圧板40を有する袋状物46を押出管3に入れ、押出管3の嵌合部47でキャップ48を嵌合する。矢印c方向に空気流入口51から圧送空気を送り込み、袋状物46を膨らます。このことにより、モルタル押圧板が、押出管3内をノズルがわに移動し、モルタル材料20を押し出すこととなる。このとき、袋状物46が一定の割合でモルタル材料を押出すように、空気圧調整弁35で袋状物内の空気圧を調整することができる。
【0040】
袋状物46を復元力のある弾性体としておくこと、モルタル押圧板40にばねを取り付け最初の位置に戻るようにしておくことなどにより、空気圧調整弁35を操作することで、モルタル押圧板40をノズルと反対方向に移動させることが可能となり、より好ましく制御可能とすることができる。
【0041】
図10に、押出手段としてモータを利用したモータ式押出し具を備えた本発明の携帯型吹付け装置の一態様を示す。即ち、モルタル材料20を充填した押出管3のノズルと反対側の端部にモータ80を固定し、把持部83に備えたモータスイッチ84でモータ80を制御することにより、モルタル材料20を押出す。
モータスイッチ84を入れると、モータ80がギア81を図面中時計方向に回転し、ストロークバー82をノズル側に移動せしめる。これによりストロークバー82の端部にあるモルタル押圧板40が、ノズル側に移動し、モルタルが押出される。
【0042】
【発明の効果】
本発明の携帯型吹付け装置は、小型で携帯性に優れており、作業場所の移動が容易で、特に点在する修復箇所への施工に適する。また、モルタルを供給する圧送ホースなどがないため、作業性に優れている。
【0043】
本発明の携帯型吹付け装置に残存するモルタルが少ないために材料ロスが少なく、経済的であり、かつ、洗浄が容易である。
【0044】
すなわち、本発明の携帯型吹付け装置を使用して、モルタル材料を吹付け面に吹き付ける吹付け工法を行なえば、特に点在する修復箇所への施工において、廃棄物となってしまう残留モルタル量を少なく施工することができ、経済的である。また、携帯性に優れているので、ゴンドラ車やリフト車で作業を行なうことができ、足場を組む必要がなく作業効率が上がり、施工期間の短縮が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の携帯型吹付け装置の一実施態様を示した側断面図である。
【図2】(a)は、本発明のノズル部材の一実施態様を示した側断面図である。(b)は、本発明のノズル部材の一実施態様を示した側断面図である。
【図3】本発明のノズル部材の一実施態様を示した側断面図である。
【図4】本発明の筒状体の一実施態様を示した側断面図である。
【図5】モルタル材料を充填した筒状体を示した説明図である。
【図6】モルタル材料を圧送した後の筒状体を示した説明図である。
【図7】本発明の携帯型吹付け装置によるモルタル材料の吹付け状態を示した説明図である。
【図8a】本発明の携帯型吹付け装置の一実施態様を示した説明図である。
【図8b】本発明の携帯型吹付け装置に用いる連結部材の一実施態様を示した説明図である。
【図9】本発明の携帯型吹付け装置の一実施態様を示した側断面図である。
【図10】本発明の携帯型吹付け装置の一実施態様を示した側断面図である。
【符号の説明】
1 携帯型吹付け装置
2 ノズル部材
3 押出管
4 押出手段
5 ノズル口
6 接続部
7 接続手段
10 筒状体
11 外管
12 圧送空気路
13 圧送空気排気口
14 内管
20 モルタル材料
30 モルタル溜り
35 空気圧調整弁
40 押圧板
45 押圧ロッド
46 袋状物
47 嵌合部
48 キャップ
50 空気分配器
51、55、56 空気流入口
52、53、54 空気流出口
57 切換レバー
60 隔壁板
65 隔壁板支持ロッド
66 圧送空気管
67 第1空気室
68 第2空気室
70 連結部材
71 軸穴
72 係止部
80 モータ
81 ギア
82 ストロークバー
83 把持部
84 モータスイッチ

Claims (19)

  1. モルタル材料を充填する筒状体、該筒状体の一方の端部から他方の端部にモルタル材料を押し出す押出手段、及び前記筒状体の他方の端部に接続部を介して着脱可能に接続され、押出されるモルタル材料を圧送空気により噴射するノズル部材を含み、ノズル部材を取り外した状態で、筒状体の接続部側から、モルタル材料を充填することができる、携帯型吹付け装置。
  2. ノズル部材の接続部が、筒状体と同径であることを特徴とする、請求項1に記載の携帯型吹付け装置。
  3. モルタル材料がプレミックスタイプのモルタル材料であることを特徴とする、請求項1または2に記載の携帯型吹付け装置。
  4. ノズル部材が、押出管の長手方向の軸に対して傾きを有するとを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の携帯型吹付け装置。
  5. ノズル部材が、押出管の長手方向の軸に対して回転自在であることを特徴とする、請求項4に記載の携帯型吹付け装置。
  6. 押出し手段が、押出管内のモルタル材料を押出すための押圧板と、押圧板を押圧するための押出し具を含むことを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の携帯型吹付け装置。
  7. 押出し手段が、手動式であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の携帯型吹付け装置。
  8. 押出し手段が、圧送空気またはモータによる自動式であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の携帯型吹付け装置。
  9. 押出し手段が、押出管内で押圧板を押圧するための該押圧板に結合された押圧ロッドと、押出管に並行する1または2以上の圧送空気管と、該各圧送空気管内で摺動可能な該圧送空気管内を2分割する隔壁板と、押出管の押圧ロッドと連動して圧送空気管内を移動する該隔壁板に結合された隔壁板支持ロッドとを含み、前記圧送空気管に圧送される圧送空気によって、前記隔壁板を圧送空気管内で移動させることにより押出管内で押圧板を移動させる自動式押出し手段であることを特徴とする、請求項8に記載の携帯型吹付け装置。
  10. 押出し手段が、さらに空気分配器を備え、隔壁板によって分割された圧送空気管の第1空気室及び第2空気室に適宜圧送空気を前記空気分配器により分配することによって、隔壁板を摺動させる自動式押出し手段であることを特徴とする、請求項9に記載の携帯型吹付け装置。
  11. ノズル部材に送られる圧送空気と圧送空気管に送られる圧送空気とが、同じ圧送空気供給手段から供給されるものであることを特徴とする、請求項8〜10のいずれかに記載の携帯型吹付け装置。
  12. 押出し手段が、押出管内で押圧板を押圧するための袋状物を含み、該袋状物に圧送空気を圧送することにより、押圧板を押圧する自動式押出し手段であることを特徴とする、請求項8に記載の携帯型吹付け装置。
  13. 請求項1〜12のいずれかに記載の携帯型吹付け装置を用いてモルタル材料を吹付ける方法であって、該装置の筒状体にモルタル材料を充填し、しかる後押出手段によりモルタル材料を押圧しながら空気を圧送してノズルからモルタル材料を噴霧せしめてなる、前記方法。
  14. モルタル材料が、プレミックスタイプのモルタル材料であることを特徴とする、請求項13に記載の方法。
  15. モルタル材料が、スランプが10 cm 〜18 cm であることを特徴とする、請求項14に記載の方法。
  16. モルタル材料が、材齢28日の圧縮強度が30 N/mm 以上であることを特徴とする、請求項15に記載の方法。
  17. プレミックスタイプのモルタル材料の、請求項16に記載の方法への使用。
  18. 請求項14に記載の方法に使用されるプレミックスタイプのモルタル材料であって、スランプが10 cm 〜18 cm であることを特徴とする、前記モルタル材料。
  19. 材齢28日の圧縮強度が30 N/mm 以上であることを特徴とする、請求項18に記載のモルタル材料。
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