JP2817066B2 - 給水配管工法 - Google Patents

給水配管工法

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JP2817066B2
JP2817066B2 JP2100277A JP10027790A JP2817066B2 JP 2817066 B2 JP2817066 B2 JP 2817066B2 JP 2100277 A JP2100277 A JP 2100277A JP 10027790 A JP10027790 A JP 10027790A JP 2817066 B2 JP2817066 B2 JP 2817066B2
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誠之 桑原
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須賀工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、給水配管工法及び立上り管ユニットに関
し、更に詳述すれば、建築物等に適用される給水設備の
給水配管工法及び該工法に適用される立上り管ユニット
に関する。
【従来の技術】
従来より、建築施設等の給水配管工法は、第6図に示
す通り、給水槽Tと連通した主管Aに対して給水枝管B,
B1,…,を接続し、更に該枝管と給水箇所における各種
給水器具C,D,E,…,とをそれぞれ単管L1,L2,L3,…,で
接続して行っている。その際、前記各単管は給水箇所毎
に配管ルートが設定され、且つそれぞれ長さが算出され
てネジ込み配管等の手法により配管が行われている。
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したように、前記単管はそれぞれ
配管ルートを設定し且つ寸法を算出して配管されるた
め、施工に大変な労力と熟練を要した。 又、特に、配管ルートが床面等を通過する箇所ではス
リーブを配設して配管を行うため、再度寸法取りが求め
られて、一層施工を面倒にした。 更に、配管ルートは他の管との交差も考慮しなければ
ならないため、ルート設定複雑になった。 本発明は、上記事情に基づいてなされたものであり、
給水箇所毎に面倒な寸法取りを省略すると共に施工を容
易にする給水配管工法を提供することを目的とする。
又、本発明の他の目的は、施工が容易になる立上り管ユ
ニットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、給水主管から分岐して給水枝管
を設け、吐水する分配管を有した給水分配ヘッダーを前
記給水枝管の端部に取付け、立上り管ユニットをコンク
リート打設前に給水箇所近傍の型枠に配置し、コンクリ
ート固化後に前記分配管と前記立上り管ユニットとを可
撓性チューブで接続することを特徴とする給水配管工法
により達成される。
【作用】
給水分配ヘッダーと各給水箇所を繋ぐ立上り管ユニッ
トを可撓性チューブで接続することにより、配管ルート
の厳密な設定、或いは正確な寸法取りを不要にできる。
又、他の管との交差も可撓性チューブの使用により回避
できるので、施工が簡単化して熟練工を不要にできる。 又、単管を嵌挿した立上り管ユニットを用いることに
より、スリーブ処理による面倒な工法が省略されて工期
を短縮できる。 更に、複数の給水箇所は給水分配ヘッダーを固着した
1本の給水枝管で接続されているので、給水枝管のため
の墨出しが一回で済み、施工を簡素化できる。
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳説する。 第1図の一実施例は、本発明の給水配管工法が複数箇
所に配置した洋式便器への給水に適用される場合を示
す。 図において、パイプシャフト20内に立設された給水主
管1と、床面21に設置された洋式便器22との配管は、床
面上方に位置する所定箇所から前記給水主管1を分岐す
るように、給水枝管2を接続して開始される。 なお、前記給水主管1は図示しない給水槽と連通され
ている。 施工は、前記給水枝管2をストップ弁3を介して床下
部の適宜箇所まで垂下し、前記枝管2の端部に給水分配
ヘッダー4を連結して進められる。 前記給水分配ヘッダ4ーは、第5図に図示する如く配
置されて、前記給水枝管2端部に螺着して固定された係
止板2aと前記ヘッダー4に形成されるフランジ5とをボ
ルト締めして該枝管に連結される。 なお、第5図は、前記給水枝管2が床スラブ23内に配
置される様子、及び前記給水分配ヘッダー4の構造をも
示している。 前記給水枝管2の配置は、床面スラブを形成するコン
クリート打設時、予め墨出しされた所定位置にスリーブ
7を埋め込み、コンクリートが固化した後に該スリーブ
7に貫入して行う。 前記給水分配ヘッダー4は、給水箇所に応じた数の分
配管6と1本の幹管8とを連通するようにして、前記幹
管8に前記分配管6を溶接して設けることができる。更
に、前記分配管6は先端に、後述するポリエチレン管19
を捻り込むことにより該ポリエチレン管が接続できる接
続継手9を固着して構成される。 第1図に戻って、前記洋式便器22と前記給水分配ヘッ
ダー4との配管は、該便器22の近傍にそれぞれ立上り管
ユニット10を配置し、該ユニット10と前記接続継手9
(第5図参照)との間を可撓性チューブであるポリエチ
レン管19で接続して達せられる。 第2図乃至至第4図は、前記立上り管ユニット10の構
造、及びその施工手順を示している。 前記立上り管ユニット10は、両端部にソケット11を螺
着した単管12と、前記単管12を内部に遊嵌状態に配置し
且つ該単管12固定する固定手段13を有する中空胴部の一
端がフランジに形成されたフランジ付鞘管14と、前記単
管12の上方に位置する前記ソケット11に対して着脱自在
に配置されるプラグ15とを1ユニットとして構成されて
いる。 前記立上り管ユニット10は、第2図乃至第4図に図示
する通り、その施工が、床スラブ23を構成するコンクリ
ート打設前に、給水個所近傍に於ける墨出しされた型枠
24上の所定位置に、前記フランジ付鞘管14のフランジを
利用して釘16で固定することにより始まる。次に、前記
固定手段13となるビスを締めて前記単管12を所望位置状
態に固定した後、型枠24にコンクリートを打設し且つ該
コンクリートが固化した後、前記型枠24を取り外す。こ
れにより、前記立上り管ユニット10は床スラブ23内に設
置される。その後、下方に位置する前記ソケット11にポ
リ管接続ユニット17を螺合する。次いで、第4図に示す
とおり、前記ポリエチレン管19を前記ポリ管接続ユニッ
ト17に捻り込んで接続する。一方、上方に位置する前記
ソケット11に取り付けられた前記プラグ15を取り外し
て、開口する前記ソケット11に、前記便器22と接続され
る接続用配管18を連結する。その後、スラブ23の上面に
床仕上げ材25を接着すると共に、上方に位置する前記ソ
ケット11周りに化粧板26を配置して一連の施工を完了す
る。 なお、前記プラグ15は、コンクリート打設時にソケッ
ト開口部にコンクリートが入り込むのを防止する目的で
設けられるものである。 コンクリートが打ち込まれた前記立上り管ユニットは
周面に防蝕処理が施される。又、配管中の各金属部は配
管完了後に防露処理される。 前記給水分配ヘッダーは、材質としてSUS,VLP等の何
れの金属材料でも適用できる。 上記実施例では、前記給水枝管のスラブ内への配置
が、スリーブ処理されて達成されるように記載したが、
前記立上り管ユニットをこの部分に適用して施工するこ
ともできる。
【発明の効果】
以上記載したとおり、本発明の給水配管工法及び立上
り管ユニットによれば、各給水箇所との配管をポリエチ
レン管で連結するようにしたので、配管のための正確な
寸法取りを不要にでき、施工が簡単化される。 又、可撓性を有するポリエチレン管を利用しているの
で、配管スペース或いは他の管の交差を厳密に考慮しな
くて済み、施工が容易になる。 更に、スラブ貫通部にユニット化された前記立上り管
ユニットを利用することにより、施工が簡単になって工
期が短縮される。更に、上記の各理由から、施工のため
に熟練された専門工を不用にして、配管工事が行える。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による給水配管工法を説明す
る構成図、第2図乃至第4図は第1図の工法に適用され
る立上り管ユニットの取付け工程を説明する図、第5図
は同じく第1図の工法に適用される給水分配ヘッダーを
説明する図、第6図は従来の配管の概略系統図である。 図中符号 1……給水主管、 2……給水枝管、 3……ストップ弁、 4……給水分配ヘッダー、 6……分配管、 7……スリーブ、 9……接続継手、 10……立上り管ユニット、 11……ソケット、 12……単管、 13……固定手段、 14……フランジ付鞘管、 15……プラグ、 17……ポリ管接続ユニット、 18……接続用配管、 19……ポリエチレン管、 22……洋式便器、 23……床スラブ、 24……型枠

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】給水主管から分岐した給水枝管を設け、吐
    水する分配管を有した給水分配ヘッダーを前記給水枝管
    の端部に取付け、給水箇所と接続した立上り管ユニット
    をコンクリート打設前に給水箇所近傍の型枠に配置し、
    コンクリート固化後に前記分配管と前記立上り管ユニッ
    トとを可撓性チューブで接続することを特徴とする給水
    配管工法。
  2. 【請求項2】前記可撓性チューブがポリエチレン管では
    あることを特徴とする請求項1記載の給水配管工法。
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