JP2817046B2 - 自動二輪車 - Google Patents

自動二輪車

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JP2817046B2
JP2817046B2 JP63024718A JP2471888A JP2817046B2 JP 2817046 B2 JP2817046 B2 JP 2817046B2 JP 63024718 A JP63024718 A JP 63024718A JP 2471888 A JP2471888 A JP 2471888A JP 2817046 B2 JP2817046 B2 JP 2817046B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、自動二輪車のリヤアームの支持機構およ
び排気集合部の配置に関するものであり、車体重量を車
両中央の下部に可及的に集中させて、自動二輪車の走行
安定性、殊に急旋回時の走行安定性を向上させることが
できるものである。
〔従来の技術〕
自動二輪車には、従来、特開昭62ー71775号公報で示
されたものがある。
これによれば、車体フレームの後部に、前後方向に延
びるリヤアームの前端が枢支軸により枢支され、上記リ
ヤアームの後端側が上記枢支軸を中心として上下に揺動
自在にされると共に、このリヤアームの揺動端に後輪が
支承されている。上記リヤアームの前端近傍に上下方向
に延びる緩衝器が設けられ、この緩衝器の上端が上記車
体フレームに枢支される一方、同上緩衝器の下端がリン
ク機構を介して上記リヤアームに枢支されている。
上記車体フレームの前後方向の中途部に多気筒エンジ
ンが支持され、上記エンジンの各気筒から後方に延出す
る複数の排気管が設けられると共に、これら排気管の延
出端を集合させる排気集合部が設けられ、かつ、この排
気集合部にマフラが連結させられている。
また、上記の場合、排気集合部は複数の排気管を集合
させるものであると共に、これら排気管を通ってきた排
気を集合させて流通させる必要上、形状が大きいもので
あり、また、このことから、上記排気集合部は重量の重
いものとなっている。
そこで、上記緩衝器およびリンク機構と、排気集合部
とが車幅方向で互いに干渉し合わないようにするため、
上記緩衝器とリンク機構は車幅方向での車体中心から一
側方に偏心させられており、この偏心方向とは反対の方
向に上記排気集合部が偏心させられている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
この発明は、上記従来技術における問題を解消するこ
とを目的とし、緩衝器、リンク機構、排気集合部のマス
(質量)を車両中央の下部に可及的に集中させられるよ
うに、リンク機構および緩衝器からなるリヤアームの支
持機構・構造、および当該支持機構と排気集合部との配
置を工夫することをその課題とするものである。
〔課題解決のために講じた手段〕
上記課題解決のために講じた手段は、車体フレームの
後部フレームに前後方向に延びる左右一対のリヤアーム
の前端を枢支軸に支持させ、上記リヤアームの後端側を
上記枢支側を中心として上下に揺動自在にさせると共
に、このリヤアームの揺動端に後輪を支承させ、上記リ
ヤアームの前端近傍に上下方向に延びる緩衝器を設け、
この緩衝器の上端を上記車体フレームに枢支させる一
方、同緩衝器の下端を下記リンク機構を介して上記リヤ
アームに枢支させ、上記車体フーレムの前後方向の中途
部に多気筒エンジンを支持させ、上記エンジンの各気筒
から後方に延出する複数の排気管を設けると共に、これ
ら排気管の延出端を集合させる排気集合部を設け、か
つ、この排気集合部にマフラを連結させ、上記緩衝器と
リンク機構を車幅方向での車体中心から一側方に偏心さ
せ、この偏心方向とは反対側に上記排気集合部を配置さ
せた自動二輪車を前提として、次の要素(イ)〜(ヘ)
によって構成されるものである。
(イ)前記リヤアームの左右一対の前端を車体フレーム
の後部フレームの外側にて枢支軸に支持させたこと、 (ロ)上記リンク機構を主リンクと連結リンクとによっ
て構成し、主リンクを、その前端を後部フレームの下端
に、その後端を上記緩衝器の下端に枢支させ、また上記
左右一対の連結リンクの間隔を左右一対のリヤアームの
間隔より狭くして、その前端を上記主リンクの前後方向
中途部の外側に、その後端を上記リヤアームの前部の内
側において同リヤアームに枢支させたこと、 (ハ)上記排気集合部をリヤアームの枢支軸の下方に配
設すると共に、上記緩衝器、リンク機構、および排気集
合部を前後方向で互いに同じところに位置させ、かつ、
上記リンク機構と排気集合部とを左右に並設させたこ
と、 (ニ)上記リンク機構の下端よりも上記排気集合部の下
端を上側に位置させたこと、 (ホ)上記リンク機構および排気集合部と、左右一対の
フートレストとを前後方向で互いに同じところに位置さ
せたこと、 (ヘ)上記フートレストを上記排気集合部よりも上側に
位置させたこと。
〔作 用〕
上記構成による作用は、次のとおりである。
なお、この〔作用〕の項において、下記した( )内
の用語は、特許請求の範囲の用語に対応するものであ
る。
(1)緩衝器17、リンク機構19、およびケース(以下こ
れを「排気集合部」と云う)47を前後方向で互いに同じ
ところに位置させると共に、上記リンク機構19と排気集
合部47とを左右に並設させてある。このため、これら緩
衝器17、リンク機構19および排気集合部47は互いに接近
することとなる。
ここで、上記緩衝器17やリンク機構19は、後輪15から
の衝撃力に対抗する強度を有する必要上、重量の重いも
のである。また、排気集合部47は、複数の排気管27、28
を集合させるものであると共に、これら各排気管27、28
を通ってきた排気を集合させて流通させる必要上、形状
が大きいものであり、また、このことから、上記排気集
合部47は重量の重いものとなっている。
よって、前記したように、緩衝器17、リンク機構19、
および排気集合部47を互いに接近させると、マスが効果
的に集中させられる。
(2)また、上記リンク機構29の下端よりも上記排気集
合部47の下端をより上側に位置させてある。
ここで、前記したように、排気集合部47は形状が大き
いものであるため、この排気集合部47は、上記リンク機
構19に比べて、外側方により大きく突出しがちである。
しかし、前記したように、排気集合部47の下端をより
上側に位置させたため、その分、上記排気集合部47によ
ってバンク角が狭められるということは抑制される。
よって、前記したように、リンク機構19と排気集合部
47を前後方向で同じところに位置させ、かつ、左右に並
設させてマスを集中させた場合でも、バンク角が十分と
れる。
(3)また、上記リンク機構19および排気集合部7と、
左右一対のフートレスト34、34とを前後方向で互いに同
じところに位置させてある。
ここで、例えば、コーナリング時には、ライダーは曲
がる側に体重を大きく移動することがあり、特に、この
場合には、上記フートレスト34にはライダーからの大き
な外力が作用することとなる。
このため、前記したように、リンク機構19および排気
集合部47と、上記したように大きい外力が作用するフー
トレスト34とを同じところに位置させると、これらが互
いに接近してマスの集中が得られることとなる。
(4)また、上記各フートレスト34を上記排気集合部47
よりもより上側に位置させてある。
ここで、上記各フートレスト34は、車体に跨ったライ
ダーが足を置くためのものであって、排気集合部47より
も外側方により大きく突出しがちのものであるが、上記
したように、各フートレスト34をより上側に位置させた
ため、その分、上記各フートレスト34によってバンク角
が狭められるということは抑制される。
よって、前記したように、排気集合部47と各フートレ
スト34とを前後方向で同じところに位置させてマスを集
中させた場合でも、バンク角が十分にとれることとな
る。
また、左右一対のリヤアーム14の前端を後部フレーム
7の外側にて枢着し、リンク機構19の左右一対の連結リ
ンク41、41の間隔を左右一対のリヤアーム14の間隔より
狭くして、リヤアーム14の内側において同リヤアームに
連結したことによって、リヤアームの間隔(幅)が広
く、連結リンク41、41の幅はリヤアーム14、14の幅より
も相当に狭い、したがって、連結リンク41、41の車幅方
向の横に排気集合部47を配置しても、当該排気集合部47
が連結リンク41と干渉することはなく、さらに、リヤア
ーム14の枢支軸13の下方に排気集合部47を設けたので、
リヤアームの上下揺動に伴って排気集合部47はリヤアー
ム14と干渉することもない。したがって、排気集合部47
を可及的に内側(車体中心側)に寄せて配置することが
できる。それゆえ、連結リンク41の横に排気集合部47を
配置することに伴って車体幅が広がることを可及的に抑
制することができる。連結リンク41の横に排気集合部47
を配置すると、急旋回するときに排気集合部47を下面が
路面と接触するからバンク角度を大きくとることができ
なくなる恐れがあるが、排気集合部47の下面をリンク機
構19の下端よりも上側に位置させたことによってこの問
題が解消され、大きなバンク角度をとる上で特に支障が
ない。
〔実施例〕
次いで、図面を参照しつつ実施例を説明する。
第2図において、1は自動二輪車で、この自動二輪車
1の車体フレーム2はダイヤモンドフレームとなってい
る。
上記車体フレーム2は前端にヘッドパイプ3を有する
主フレーム4を備えている。この主フレーム4の前部に
は後下方に向って前部フレーム6が突設されている。一
方、同上主フレーム4の後部下端からは下方に向って後
部フレーム7が突設され、また同上主フレーム4の後部
から後上方に向ってシートレール8が突設されている。
上記後部フレーム7は鋳造製であり、その上端は主フレ
ーム4に溶接されている。
上記ヘッドパイプ3にはフロントフォーク10が操向自
在に支承され、このフロントフォーク10はその下端に前
輪11を支承し、上端にハンドル12を支持している。上記
車体フレーム2の後部である後部フレーム7には、前後
方向に延びるリヤアーム14の前端が枢支端13により枢支
され、上記リヤアーム14の後端側が上記枢支軸13を中心
として上下に揺動自在とされている。このリヤアーム14
の揺動端に後輪15が支承されている。
上記リヤアーム14の前端近傍に上下方向に延びる緩衝
器17が設けられている。この緩衝器17は、走行路面18か
ら後輪15とリヤアーム14を介して車体フレーム2側に伝
達される衝撃力を緩衝する。また、上記リヤアーム14と
上記緩衝器17との間にはリンク機構19が介設されてい
る。なお、これら緩衝器17とリンク機構19については後
述する。
20は前気筒21と後気筒22とを有する多気筒エンジン
で、このエンジン20はそのクランクケース23が上記主フ
レーム4の後部下端と、前、後部フレーム6、7の各下
端とにそれぞれボルト24によりねじ止めされ、これによ
って、エンジン20は車体フレーム2の前後方向の中途部
に支持されている。
上記前気筒21の排気ポートから後方に向って前排気管
27が延び、後気筒22の排気ポートから後方に向って後排
気管28が延出している。これら両排気管27、28の延出端
はクランクケース23の右側方で集合させられており、そ
の後方にマフラ29が設けられる。そして、これら両排気
管27、28の延出端とマフラ29とは排気制御装置30で連結
されている。なお、この排気制御装置30については後述
する。
そして、上記エンジン20がチェーン伝動手段31を介し
て後輪15を駆動し、これにより自動二輪車1を走行させ
る。
その他、32は燃料タンク、33はシート、34はフートレ
ストであり、このフートレスト34は車体フレーム2に支
持されている。
第1図、第3図および第4図において、前記緩衝器17
とリンク機構19について説明する。
上記緩衝器17は伸縮自在のシリンダ状ダンパ35と、こ
のダンパ35を伸長させる方向に付勢するスプリング36と
で構成され、ダンパ35の上端は第1枢支ピン37により後
部フレーム7の上端に枢支さている。
一方、リンク機構19は上記後部フレーム7の下端に第
2枢支ピン38により上下回動自在に枢支される主リンク
39を有し、この主リンク39の前後方向中途部に第3枢支
ピン40により左右一対の連結リンク41、41が上下回動自
在に枢支される。また、この連結リンク41、41の各回動
端は第4枢支ピン43により前記リヤアーム14の前部のク
ロスメンバー14aに枢支されている。更に、上記ダンパ3
5の下端が第5枢支ピン44により上記主リンク39の回動
端に枢支されている。
上記リンク機構19は、自動二輪車1の走行中に後輪15
が走行路面18から衝撃力を受けてリヤアーム14が上方に
回動する際、このリヤアーム14が上下回動するのに従い
ダンパ35の縮小量を非線型に増大させるもので、これに
より、走行路面18に対する後輪15に追従性の向上が達成
される。
上記の場合、緩衝器17は後輪15とエンジン20との間の
空間に配設されている。また、上記緩衝器17とリンク機
構19は車幅方向で車体中心46から左側方に寸法lだけ偏
心した位置に設けられている。
第1図と、第3図から第5図により、前記排気制御装
置30について説明する。
この排気制御装置30は、上記両排気管27、28の各延出
端を集合させる排気集合部であるケース47を有し、この
排気集合部47に上記マフラ29が連結されている。
上記排気集合部47は分岐部47aと膨張部47bとを一体鋳
造した構造となっている。上記分岐部47aはその内部が
仕切壁47cにより仕切られて左右独立の排気通路45、4
5′が形成されている。この場合、第4図で示すように
上記両排気通路45、45′の前端は上下方向に互いに若干
偏位している。また、その後端は互いに水平方向に並ん
で同一高さとなって上記膨張部47bに連なっている。
そして、前記前排気管27の後端は左排気通路45に連通
するように分岐部47aの前面左側に連結され、一方、前
記後排気管27の後端は右排気通路45′に連通するように
同上分岐部47aの前面右側に連結されている。
また、上記膨張部47bの後面に前記マフラ29の前端が
連通し、この膨張部47bの内部に共通の膨張室47dを形成
している。
上記排気通路45、45′の後端開口48、48に対向して、
これらを開閉する排気可変バルブ49が膨張室47d内に設
けられる。この排気可変バルブ49にはプーリー50が取り
付けられており、このプーリー50はワイヤ51を介してサ
ーボモータ52に連動される。このサーボモータ52は、回
転速度センサ53により検出されたエンジン回転速度に応
じて制御装置54により制御される。つまり、エンジン20
の回転速度に応じて排気可変バルブ49が開口48を開閉す
ることにより、排気圧力波を有効に利用してエンジン20
の充填効率を高めるようになっている。
上記排気集合部47を含んで上記排気制御装置30は緩衝
器17およびリンク機構19の偏心方向とは反対方向、つま
り、この緩衝器17の右側方に配設されている。
特に、第1図、第3図、第4図において、上記緩衝器
17、リンク機構19、および排気集合部47を前後方向で互
いに同じところに位置させられると共に、上記リンク機
構19と排気集合部47とは左右に並設させられている。
上記リンク機構19の下端よりも上記排気集合部47の下
端はより上側に位置させられ、上記リンク機構19および
排気集合部47と、左右一対のフートレスト34、34とは前
後方向で互いに同じところに位置させられ、かつ、上記
各フートレスト34は上記排気集合部47よりもより上側に
位置させられている。
なお、第4図中仮想線で示すようにフルストロークし
たと仮定したときの後輪15のトレッド面と、右側のフー
トレスト34の突出端とを仮想線55で結ぶと、この仮想線
55と垂線とのなす角が自動二輪車1の最大バンク角θで
あり、この仮想線55よりわずか上方に上記排気集合部47
の下面47bが位置している。つまり、自動二輪車1が上
記のように最大バンク角θをとろうとするとき、排気集
合部47がこれを阻害しないようにしてある。
〔発明の効果〕
この発明による効果は、次ぎのとおりである。
(1)即ち、車体フレームの後部に、前後方向に延びる
左右一対のリヤフレームの前端を枢支軸により枢支さ
せ、上記リヤアームの後端側を上記枢支軸を中心として
上下に揺動自在にさせると共に、このリヤアームの揺動
端に後輪を支承させ、上記リヤアームの前端近傍に上下
方向に延びる緩衝器を設け、この緩衝器の上端を上記車
体フレームに枢支させる一方、同上緩衝器の下端をリン
ク機構を介して上記リヤアームに枢支させ、上記車体フ
レームの前後方向の中途部に多気筒エンジンを支持さ
せ、上記エンジンの各気筒から後方に延出する複数の排
気管を設けると共に、これら排気管の延出端を集合させ
る排気集合部を設け、かつ、この排気集合部にマフラを
連結させ、上記緩衝器とリンク機構を車幅方向での車体
中心から一側方に偏心させ、この偏心方向とは反対の方
向に上記排気集合部を偏心させた自動二輪車において、 上記緩衝器、リンク機構、および排気集合部を前後方
向で互いに同じところに位置させると共に、上記リンク
機構と排気集合部とを左右に並設させてあり、このた
め、これら緩衝器、リンク機構、および排気集合部は互
いに接近することとなる。
ここで、上記緩衝器やリンク機構は、後輪からの緩衝
力に対抗する強度を有する必要上、重量の重いものであ
る。また、排気集合部は、複数の排気管を集合させるも
のであると共に、これら各排気管を通ってきた排気を集
合させて流通させる必要上、形状が大きいものであり、
また、このことから、上記排気集合部は重量の重いもの
となっている。
よって、前記したように、緩衝器、リンク機構、およ
び排気集合部を互いに接近させると、マスが効果的に集
中させられて、自動二輪車の操縦性が向上する。
(2)また、上記リンク機構の下端よりも上記排気集合
部の下端をより上側に位置させてある。
ここで、前記したように、排気集合部は形状が大きい
ものであるため、この排気集合部は、上記リンク機構に
比べて、外側方により大きく突出しがちである。
しかし、前記したように、排気集合部の下端をより上
側に位置させたため、その分、上記排気集合部によって
バンク角が狭められるということは抑制される。
よって、前記したように、リンク機構と排気集合部を
前後方向で同じところに位置させ、かつ、左右に並設さ
せてマスを集中させた場合でも、バンク角が十分にとれ
て、自動二輪車の操縦性が向上する。
(3)また、上記リンク機構および排気集合部と、左右
一対のフートレストとを前後方向で互いに同じところに
位置させてある。
ここで、例えば、コーナリング時には、ライダーは曲
がる側に体重を大きく移動することがあり、特に、この
場合には、上記フートレストにはライダーからの大きい
外力が作用することとなる。
このため、前記したように、リンク機構および排気集
合部と、上記したように大きい外力が作用するフートレ
ストとを同じところに位置させると、これらが互いに接
近してマスの集中が得られ、操縦性が向上する。
(4)また、上記各フートレストを上記排気集合部より
もより上側に位置させてある。
ここで、上記各フートレストは、車体に跨ったライダ
ーが足を置くためのものであって、排気集合部よりも外
側方により大きく突出しがちのものであるが、上記した
ように、各フートレストをより上側に位置させたため、
その分、上記各フートレストによってバンク角が狭めら
れるということは抑制される。
よって、前記したように、排気集合部と各フートレス
トとを前後方向で同じところに位置させてマスを集中さ
せた場合でも、バンク角が十分にとれて、自動二輪車の
操縦性が向上する。
(5)また、左右一対のリヤアームの前端を後部フレー
ムの外側にて枢着し、リンク機構の左右一対の連結リン
クの間隔を左右一対のリヤアームの間隔より狭くして、
リヤアームの内側において同リヤアームに連結したこと
によって、上記リヤアームの間隔(幅)が広く、上記連
結リンクの幅はリヤアームの幅よりも相当に狭い、した
がって、連結リンクの車幅方向の横に排気集合部を配置
しても、当該排気集合部が連結リンクと干渉することは
なく、さらに、リヤアームの枢支軸の下方に排気集合部
を設けたので、リヤアームの上下揺動に伴って排気集合
部はリヤアームと干渉することもない。したがって、排
気集合部を可及的に内側(車体中心側)に寄せて配置す
ることができる。それゆえ、連結リンクの横に排気集合
部を配置することに伴って車体幅が広がることを可及的
に抑制することができる。連結リンクの横に排気集合部
を配置すると、急旋回するときに排気集合部の下面が路
面と接触するからバンク角度を大きくとることができな
くなる恐れがあるが、排気集合部の下面をリンク機構の
下端よりも上側に位置させたことによってこの問題が解
消され、大きなバンク角度をとる上で特に支障はない。
【図面の簡単な説明】
図はこの発明の実施例を示し、第1図は自動二輪車の部
分平面一部断面図、第2図は自動二輪車の全体側面図、
第3図は第2図の部分拡大図、第4図は自動二輪車の部
分背面図、第5図は第1図のV−V線矢視断面図であ
る。 図中 1……自動二輪車、2……車体フレーム、13……
枢支軸、14……リヤアーム、14a……クロスメンバー、1
5……後輪、17……緩衝機、19……リンク機構、20……
エンジン、21……前気筒、22……後気筒、27……前排気
管、28……後排気管、29……マフラ、30……排気制御装
置、34……フートレスト、46……車体中心、47……ケー
ス(排気集合部)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62K 11/00 B62K 25/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体フレームの後部フレームに前後方向に
    延びる左右一対のリヤアームの前端を枢支軸に支持さ
    せ、上記リヤアームの後端側を上記枢支軸を中心として
    上下に揺動自在にさせると共に、このリヤフレームの揺
    動端に後輪を支承させ。上記リヤアームの前端近傍に上
    下方向に延びる緩衝器を設け、この緩衝器の上端を上記
    車体フレームに枢支させる一方、同緩衝器の下端を下記
    リンク機構を介して上記リヤアームに枢支させ、上記車
    体フレームの前後方向の中途部に多気筒エンジンを支持
    させ、上記エンジンの各気筒から後方に延出する複数の
    排気管を設けると共に、これら排気管の延出端を集合さ
    せる排気集合部を設け、かつ、この排気集合部にマフラ
    を連結させ、上記緩衝器とリンク機構を車幅方向での車
    体中心から一側方に偏心させ、この偏心方向とは反対側
    に上記排気集合部を配置させた自動二輪車において、 前記リヤアームの左右一対の前端を車体フレームの後部
    フレームの外側にて枢支軸に支持させ、 上記リンク機構を主リンクと連結リンクとによって構成
    し、主リンクを、その前端を後部フレームの下端に、そ
    の後端を上記緩衝器の下端に枢支させ、また上記左右一
    対の連結リンクの間隔を左右一対のリヤアームの間隔よ
    り狭くして、その前端を上記主リンクの前後方向中途部
    の外側に、その後端を上記リヤアームの前部の内側にお
    いて同リヤアームに枢支させ、 上記排気集合部をリヤアームの枢支軸の下方に配設する
    と共に、上記緩衝器、リンク機構、および排気集合部を
    前後方向で互いに同じところに位置させ、かつ、上記リ
    ンク機構と排気集合部とを左右に並設させ、 上記リンク機構の下端よりも上記排気集合部の下端を上
    側に位置させ、 上記リンク機構および排気集合部と、左右一対のフート
    レストとを前後方向で互いに同じところに位置させ、 上記フートレストを上記排気集合部よりも上側に位置さ
    せた自動二輪車。
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