JP2816569B2 - アクチユエータ制御方法および装置 - Google Patents

アクチユエータ制御方法および装置

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JP2816569B2
JP2816569B2 JP1183754A JP18375489A JP2816569B2 JP 2816569 B2 JP2816569 B2 JP 2816569B2 JP 1183754 A JP1183754 A JP 1183754A JP 18375489 A JP18375489 A JP 18375489A JP 2816569 B2 JP2816569 B2 JP 2816569B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、印刷機の版胴へ装着される刷版の左右方向
を分割したゾーン毎に、インキ供給量の制御を電気的に
行うゾーン別インキ供給量制御装置に用いて好適なアク
チュエータ制御方法および装置に関するものである。
〔従来の技術〕
印刷機においては、版胴へ装着した刷版に対しインキ
を適量として連続的に供給するため、インキ壷のインキ
ローラと対向して刷版のゾーン毎にブレードを設け、イ
ンキローラと各ブレードとの間の開量を刷版の画柄に応
じて各個に加減し、刷版の各ゾーン毎にインキ供給量を
定めており、これを遠隔制御により行う目的上、各ブレ
ード毎に開量調節用のパルスモータを設けると共に、各
パルスモータにレゾルバやロータリエンコーダ等のパル
ス発生器を連結しその回転状況を検出するものとなし、
これらの検出々力を帰還信号としてセミクローズド或い
はクローズドループ制御を行っている。
しかし、このようなセミクローズド或いはクローズド
ループ制御を行う場合、ステップ状に回転駆動されるパ
ルスモータが特に起動時に起動遅れ,オーバーシュート
を起こし、その影響で本来1駆動パルスに応答して変化
するはずのパルス発生器の出力(二相パルス信号)に一
時的に遅れ又は進みが発生し、それを誤動作(脱調)と
誤判断してしまうことがある。また、パルスモータにて
動作させる負荷の性質(摩擦,慣性)により、パルス発
生器の出力(以下、センサ出力と呼ぶ)に遅れ,進みが
一時的に発生し、それを誤動作(脱調)と誤判定してし
まうことがある。
このため、従来は、下記(1)〜(3)に示すような
方式がとられている。
(1)ロータが動作し、センサ出力が十分安定するのを
待って、センサ出力のチェックを行う。
(2)特にセンサ出力の乱れが発生し易い起動時のみの
数パルス分、センサ出力のチェックを行わない。
(3)センサ出力のサンプリングを数多く行って、すな
わち単位時間当たりの出力のサンプリング回数を増やし
て、センサ出力に時間的変動があってもセンサ出力の変
化を確実に検出する。
〔発明が解決しようとする課題〕 しかしながら、上述のような方式を採用したとして
も、さらになお次のような問題が発生する。すなわち、 (1)起動時にセンサ出力のチェックを行わないパルス
数だけ現在値がずれる虞れがあり、しかもこのずれが累
積する虞れがある。
(2)パルスモータ数の増加に伴い、パルスモータ一つ
当たりのセンサ出力のサンプリング回数を数多くとるこ
とができなくなる。
〔課題を解決するための手段〕
本発明はこのような課題を解決するためになされたも
ので、第1発明(請求項1に係る発明)および第4発明
(請求項4に係る発明)は、駆動パルス列に基づきステ
ップ状にモータを回転駆動し、このモータに連結したセ
ンサよりモータの1ステップ回転毎に交互にそのレベル
が変化する90゜の位相差を有する第1および第2のセン
サ出力を得、この第1および第2のセンサ出力のレベル
を駆動パルス列の各駆動パルスの出力から一定時間経過
後のセンサ検出タイミングで検出し、この検出される現
在の第1および第2のセンサ出力と現在の想定し得るあ
るべき第1および第2のセンサ出力とを比較し、その第
1および第2の検出センサ出力のレベルの組み合わせと
第1および第2の想定センサ出力のレベルの組み合わせ
とのずれが所定駆動パルス分以上となったとき、モータ
に誤動作が起こったものと判断するようにしたものであ
る。
第2発明(請求項2に係る発明)および第5発明(請
求項5に係る発明)は、駆動パルス列に基づきステップ
状にモータを回転駆動し、このモータに連結したセンサ
よりその回転に応じたセンサ出力を得、このセンサ出力
を駆動パルス列の出力停止から所定時間経過毎のセンサ
検出タイミングで検出し、この検出される現在のセンサ
出力と現在の想定し得るあるべきセンサ出力とを比較
し、その検出センサ出力と想定センサ出力との位相差が
許容値以上になったとき、モータに誤動作が起こったも
のと判断するようにしたものである。
第3発明(請求項3に係る発明)および第6発明(請
求項6に係る発明)は、駆動パルス列に基づきステップ
状にモータを回転駆動し、このモータに連結したセンサ
よりその回転に応じたセンサ出力を得、このセンサ出力
を検出し、この検出される現在のセンサ出力と現在の想
定し得るあるべきセンサ出力とを比較し、その検出セン
サ出力と想定センサ出力との位相差が許容値以上になっ
たとき、モータに誤動作が起こったものと判断する一
方、この時の検出センサ出力と想定センサ出力との位相
差および前記モータの回転方向に基づき、操作部からの
復帰指令を待ってモータを回転駆動し、検出センサ出力
と想定センサ出力との位相差を現在の想定し得るあるべ
き位相差に戻すようにしたものである。
〔作用〕
第1および第4発明によれば、モータに連結されたセ
ンサより得られる第1および第2のセンサ出力のレベル
が駆動パルス列の各駆動パルスの出力から一定時間経過
後のセンサ検出タイミングで検出され、この検出される
現在の第1および第2のセンサ出力と現在の想定し得る
あるべき第1および第2のセンサ出力とが比較し、その
第1および第2の検出センサ出力のレベルの組み合わせ
と第1および第2の想定センサの出力のレベルの組み合
わせとのずれが所定駆動パルス分以上となったとき、モ
ータに誤動作が起こったものと判断される。
第2および第5発明によれば、モータに連結されたセ
ンサより得られるセンサ出力が駆動パルス列の出力停止
から所定時間経過毎のセンサ検出タイミングで検出さ
れ、この検出される現在のセンサ出力と現在の想定し得
るあるべきセンサ出力とが比較され、その出力位相差が
許容値以上になったとき、モータに誤動作が起こったも
のと判断される。
第3および第6発明によれば、モータに連結されたセ
ンサより得られるセンサ出力が検出され、この検出され
る現在のセンサ出力と現在の想定し得るあるべきセンサ
出力とが比較され、その出力位相差が許容値以上になっ
たとき、モータに誤動作が起こったものと判断される。
また、この時の検出センサ出力と想定センサ出力との位
相差およびモータの回転方向に基づき、操作部からの復
帰指令を待ってモータ回転駆動され、検出センサ出力と
想定センサ出力との位相差が現在の想定し得るあるべき
位相差に戻される。
〔実施例〕
以下、本発明を詳細に説明する。
第2図は、本発明に係るアクチュエータ制御方法を適
用してなるゾーン別インキ供給量制御装置の一実施例を
示すブロック構成図であり、ゾーン別インキ調整操作部
1には、刷版の左右方向を分割した各ゾーンと対応して
ブレード開量調節用のスイッチ1−11〜1−1nが設けら
れていると共に、これらと対応する上方には、各々のブ
レード開量を表示するバー表示器等の表示器1−21〜1
−2nが設けられている。そして、この操作部1に対して
データ処理マイクロプロセッサ回路2およびモータAssy
制御信号処理回路3が接続され、これら操作部1,マイク
ロプロセッサ回路2および制御信号処理回路3によりパ
ルスモータクローズドループ制御装置4が構成されてい
る。
一方、インキ壷の各ブレード毎にモータAssy(ゾーン
別インキ調整機構アクチュエータアセンブリ)5−1〜
5−nが設けられており、これらは操作部1のスイッチ
1−11〜1−1nおよび表示器1−21〜1−2nに対応づけ
られて、制御信号処理回路3と接続されている。第3図
はこのモータAssy5−1〜5−nを代表するモータAssy5
−1の構造を示す斜視図であり、取付板5−11へ減速機
5−12を介してパルスモータ5−13が固定されていると
共に、このパルスモータ5−13の回転軸に直接連結のう
えセンサとしてのロータリエンコーダ5−14が固定され
ており、減速機5−12の取付板5−11を貫通するシャフ
ト(図示せず)へ係止されたギヤ5−15、およびこれと
係合する動力伝達ギヤ5−16を介し、図示省略した公知
のブレード開量調節機構が駆動されるもとのなってい
る。また、取付板5−11のパルスモータ5−13側には、
支持具5−17がパルスモータ5−13等と平行に突出して
固定されており、これらのパルスモータ5−13側へ、パ
ルスモータ駆動コントロール回路の構築された基板5−
18が係止されている。
このように構成されたゾーン別インキ供給量制御装置
において、操作部1のスイッチ1−11〜1−1nによりブ
レード開量の増減を指示すれば、このデータがマイクロ
プロセッサ回路2により処理され、この処理されたデー
タが制御信号処理回路3へ送られる。制御信号処理回路
3からは、マイクロプロセッサ回路2より送られてくる
処理データに基づき、モータAssy5−1〜5−nに対
し、そのブレード開量を増減すべきゾーンに対応するモ
ータAssyを選択する選択信号および、その選択したモー
タAssyのパルスモータを回転駆動する正/逆転指令パル
ス(以下、駆動パルスと言う)列が送出される。
例えば、今、制御信号処理回路3の送出する選択信号
によりモータAssy5−1が選択されるものとする。この
選択されたモータAssy5−1は、制御信号処理回路3か
らの駆動パルス列を受けて、その基板5−18上に構築さ
れたパルスモータ駆動コントロール回路にて駆動励磁パ
ターンを生成する。これにより、その生成された駆動励
磁パターンによって、パルスモータ5−13が回転駆動さ
れるものとなる。すなわち、パルスモータ5−13が駆動
パルスのパルス数に応じて、1パルス毎に指定方向へ回
転し、ブレード開量の加減が行われるものとなる。一
方、このパルスモータ5−13の回転に応じ、ロータリエ
ンコーダ5−14も同時に回転するため、ロータリエンコ
ーダ5−14より90゜の位相差を有するセンサ出力(二相
パルス信号)Φa,Φbが得られ、このセンサΦa,Φbが
制御信号処理回路3へフィードバックされるものとな
る。制御信号処理回路3では、モータAssy5−1より供
与されるセンサ出力Φa,Φbを駆動パルスに従属同期し
たセンサ検出タイミングで検出し、この検出される現在
のセンサ出力Φa,Φbと現在の励磁相から想定し得るあ
るべきセンサ出力(二相パルス信号)ΦA,ΦBとを比較
し、その検出センサ出力と想定センサ出力との位相差が
許容値以上になったとき、パルスモータ5−13に誤動作
が起こったものと判断する。そして、誤動作と判断した
場合、制御信号処理回路3にて駆動パルスの送出を中断
し、パルスモータ5−13の駆動を停止すると共に、マイ
クロプロセッサ回路2にエラー信号を送り、操作部1に
てモータAssy5−1に誤動作が発生したことを表示す
る。
以下、その具体的な例として、上記許容値が±1駆動
パルスに設定されているものとして説明する。
今、パルスモータ5−13を4相パルスモータとし、こ
の4相パルスモータを二相励磁にて駆動するものとした
場合、そのパルスモータ5−13の1−4相励磁でを停止
位置は、理想状態であるならば、第4図に一点鎖線で示
す回転角度位置となる。この1−4相励磁での停止位置
にて、そのセンサ出力がΦa=0,Φb=0となるように
ロータリエンコーダ5−14をセットするものとすれば、
4−3相励磁ではΦa=1,Φb=0、3−2相励磁では
Φa=1,Φb=1、2−1相励磁ではΦa=0,Φb=1
となるべきである。そして、1−4相,4−3相,3−2
相,2−1相の順に励磁すれば、パルスモータ5−13は正
回転し、1−4相,2−1相,3−2相,4−3相の順に励磁
すれば、パルスモータ5−13は逆回転する。
第1図(A)はパルスモータ5−13を正回転させた場
合の励磁相,駆動パルス(同図(a)),現在の励磁相
から想定し得るあるべきセンサ出力ΦAおよびΦB(同
図(b)および(c)),現在のセンサ出力Φaおよび
Φb(同図(d)および(e)),センサ検出タイミン
グとしてのチェックパルス(同図(f))を示してい
る。この場合、センサ出力Φa,Φbの負荷による遅れが
殆どなく、パルスモータ5−13が正常回転しており、各
センサ検出タイミングでのセンサ出力Φa,ΦbとΦA,Φ
Bとは合致している。
第1図(B)はパルスモータ5−13が異常回転(脱
調)した場合のセンサ出力ΦA,ΦBとセンサ出力Φa,Φ
bとの関係を示し、第1図(A)においてそのセンサ出
力Φa,Φbの負荷による遅れが大きくなった場合を示し
ている。すなわち、第1図(B)においては、そのセン
サ出力Φa,Φbの負荷による遅れにより、図示P1点にお
いて、その励磁相から想定し得るあるべきセンサ出力Φ
A=0,ΦB=0に対しΦa,Φbが「0」,「1」として
検出され、センサ出力Φa,Φbに1駆動パルス分の遅れ
が生じている。しかし、本実施例においては、その許容
値を±1駆動パルスに設定しているので、引き続きパル
スモータ5−13の制御が行われる。すなわち、センサ検
出タイミング毎にセンサ出力ΦA,ΦBとΦa,Φbとが比
較され、そのずれが±1駆動パルスの範囲内であれば、
引き続きパルスモータ5−13の制御が行われる。したが
って、P1点に続くP2,P3,P4,P5点ならびにP10,P11点にお
いてもセンサ出力ΦA,ΦBとΦa,Φbとは合致していな
いが、そのずれが−1駆動パルス(1駆動パルス分の遅
れ)であるので、引き続きパルスモータ5−13の制御が
行われる。しかし、P12点おいては、センサ出力ΦA=
0,ΦB=1に対しΦa,Φbが「1」,「0」として検出
され、センサ出力Φa,Φbに2駆動パルス分の遅れが生
じている。すなわち、このP12点において始めて、セン
サ出力ΦA,ΦBとΦa,Φbとのずれが±1駆動パルスの
範囲内を越えるため、誤動作と判断されて、駆動パルス
の送出が中断され、パルスモータ5−13の駆動が停止さ
れるものとなる。
第1図(C)はパルスモータ5−13が停止時に異常回
転(脱調)した場合、すなわち慣性により回り過ぎた場
合のセンサ出力ΦA,ΦBとセンサ出力Φa,Φbとの関係
を示している。この場合、そのt8点において、センサ出
力ΦA=1,ΦB=1に対しΦa,Φbが「0」,「0」と
して検出され、センサ出力Φa,Φbに2駆動パルス分の
進み(+2駆動パルス分のずれ)が生じている。すなわ
ち、t8点においてセンサ出力ΦA,ΦBとΦa,Φbとのず
れが±1駆動パルスの範囲内を越えるため、このt8点に
て誤動作と判断される。この場合、すでに駆動パルスは
その送出が停止されているので、操作部1にてモータAs
sy5−1に誤動作が発生したことのみが表示される。
脱調したパルスモータ5−13の復帰は、現在値と指令
値とのずれをマイクロプロセッサ回路2が方向と量とい
う形で判断し、操作部1からの復帰指令に基づき指令値
まで動作させることにより行われる。但し、復帰指令分
は指令値としてはカウントしない。また、上記マイクロ
プロセッサ回路2での方向とずれは、ずれ量について
は、センサ出力ΦA,ΦBとΦa,Φbとの比較結果によ
り、何駆動パルス分であるかとして求められる。また、
方向については、センサ出力ΦA,ΦBとΦa,Φbとの比
較結果の履歴からそのセンサ出力Φa,Φbの遅れ進みを
判断したうえ、遅れであれば停止直前のロータの回転方
向とは逆として、また進みであれば停止直前のロータの
回転方向と同一として求められる。もし、復帰指令待ち
にて待機中、ロータが励磁相に引かれて動作した場合
は、待機中もチェックパルスを発生させるものとしてい
るため、現在のセンサ出力Φa,Φbと直前(前回サンプ
リングした)のΦa,Φbとを比較することにより、どち
らの方向に何パルスずれたかを判断することができ、復
帰指令により直ちに指令値まで動作させることができ
る。
このように本実施例によるゾーン別インキ供給量制御
装置によると、センサ出力波形のチェック時に±1駆動
パルス分の余裕をとることにより、モータAssyにおける
パルスモータの起動および停止時のセンサ出力の一時的
な遅れ、または進みを脱調と誤判断する虞れがなくなる
ものとなる。また、負荷およびバックラッシュ出力の一
時的または連続的な進みまたは遅れを脱調と誤判断する
虞れがなくなるものとなる。
なお、上述した実施例では、パルスモータ5−13の回
転中、そのセンサ出力Φa,Φbに2駆動パルス分の進み
が生じることもあるとして、そのずれ方向をセンサ出力
ΦA,ΦBとΦa,Φbとの比較結果の履歴から判断するも
のとした。しかし、この種のゾーン別インキ供給量制御
装置においては、パルスモータ5−13の回転中、そのセ
ンサ出力Φa,Φbに進みが生じることは滅多にない。す
なわち、センサ出力Φa,Φbは遅れる場合が殆どであ
り、正回転時に2駆動パルスずれた場合これを遅れ方向
へのずれ、逆回転時に2駆動パルスずれた場合これを進
み方向へのずれと見做せば、停止直前のロータの回転方
向によってそのずれ方向を即座に判断することができ
る。第5図はこのような判断基準に基づくパルスモータ
5−13の制御方法を示すフローチャートである。
このフローチャートに基づきその動作を説明すれば、
先ずそのステップ501にてT=0としたうえ、ステップ5
02にて駆動パルスの出力の有無を確認する。このステッ
プ502にて駆動パルスの出力が確認されれば、ステップ5
03へ進む。ステップ503では、そのときの駆動パルスが
正回転させる駆動パルスであるのか逆回転させる駆動パ
ルスであるのかを判断し、正回転させる駆動パルスであ
った場合にはステップ504にて駆動パルスフラグを“1"
にし、逆回転させる駆動パルスであった場合にはステッ
プ505にて駆動パルスフラグを“0"にする。そして、セ
ンサ出力ΦA,ΦBをその駆動パルスによる励磁相から想
定し得るあるべき値に更新し(ステップ506)、ステッ
プ507による一定時間の経過を待った後、センサ出力Φ
a,Φbを読み取る(ステップ508)。そして、このセン
サ検出タイミングでのセンサ出力ΦA,ΦBとΦa,Φbと
を比較し(ステップ509)、その比較結果が合致あるい
は1駆動パルス分のずれであればステップ501へ戻る
が、ステップ510にてそのずれが1駆動パルス分を越え
たと判断されれば、以降の駆動パルスの送出を中断する
(ステップ511)。そして、ステップ512にて現在の駆動
パルスフラグを確認し、この場合その駆動パルスフラグ
は後述する“2"ではないので、ステップ513へ進む。こ
のステップ513では、現在の駆動パルスフラグを再度確
認し、駆動パルスフラグが“1"であれば、すなわち停止
直前のロータが正回転方向に回転していたものであれ
ば、−2駆動パルスのずれ即ち正回転方向とは逆に2駆
動パルス分ずれているものと即座に判断して(ステップ
514)、この方向と量の備わったエラー信号をマイクロ
プロセッサ回路2へ送り(ステップ515)、復帰指令待
ちにて待機する(ステップ516)。また、ステップ513に
て駆動パルスフラグが“0"と確認されれば、すなわち停
止直前のロータが逆回転方向に回転していたものであれ
ば、+2駆動パルスのずれ即ち正回転方向へ2駆動パル
ス分ずれているものと即座に判断して(ステップ51
7)、この方向と量の備わったエラー信号をマイクロプ
ロセッサ回路2へ送り(ステップ515)、復帰指令待ち
にて待機する(ステップ516)。
なお、ステップ502にて駆動パルスの出力が確認され
ない間は、ステップ518にてT=T+1としたうえ、ス
テップ519にてT=Taになったか否かを確認しながら、
ステップ502による駆動パルスの出力の確認を繰り返
す。ここで、Taは駆動パルスの出力間隔よりも長い時間
間隔に対応して設定されており、したがって駆動パルス
列が出力されている間はTはTaに達しない。すなわち、
駆動パルスの送出が中断されている時にTがTaに達する
ものであり、T=Taとなれば、駆動パルスフラグが“2"
か否かを判断する(ステップ520)。この場合、駆動パ
ルスフラグは“2"ではないの、ステップ521へ進み、現
在の駆動パルスフラグを再度確認する。ここで、駆動パ
ルスフラグが“1"であれば停止フラグを“1"にし(ステ
ップ522)、駆動パルスフラグ“1"でなければ停止フラ
グを“0"にしたうえ(ステップ523)、駆動パルスフラ
グを“2"とする(ステップ524)。そして、センサ出力
Φa,Φbを読み取り(ステップ508)、このセンサ検出
タイミングでのセンサ出力ΦA,ΦBとΦa,Φbとを比較
し(ステップ509)、その比較結果が合致あるいは1駆
動パルス分のずれであれば、ステップ501へ戻って以下
同様の動作を繰り返すが、この際、ステップ520ではす
でにその駆動パルスフラグを“2"とされているので、ス
テップ520でのYesにより直ちにステップ508でのセンサ
出力Φa,Φbの読み取りを行う。すなわち、駆動パルス
列が出力されていないパルスモータ5−13の停止中であ
っても、Taなるサンプリング周期で、センサ出力Φa,Φ
bの読み取り、およびそのセンサ検出タイミングでのセ
ンサ出力ΦA,ΦBとΦa,Φbとの比較が行われる。この
ため、例えば、パルスモータ5−13が停止時に慣性によ
り回り過ぎて、センサ出力ΦA,ΦBとΦa,Φbとの比較
結果からそのずれが1駆動パルスを越えたと判断されれ
ば(ステップ510)、ステップ511(この場合、駆動パル
スの送出は既に停止されている)を経たステップ512に
て駆動パルスフラグを“2"と確認したうえ、その時の停
止フラグが“1"でればロータが正回転していたものと
し、+2駆動パルスのずれ即ち正回転方向へ2駆動パル
ス分ずれたものと即座に判断して(ステップ517)、こ
の方向と量の備わったエラー信号をマイクロプロセッサ
回路2へ送り(ステップ515)、復帰指令待ちにて待機
する(ステップ516)。また、その時の停止フラグが
“0"であればロータが逆回転していたものとし、−2駆
動パルスのずれ即ち正回転方向とは逆に2駆動パルス分
ずれたものと即座に判断して(ステップ514)、この方
向と量の備わったエラー信号マイクロプロセッサ回路2
へ送り(ステップ515)、復帰指令待ちにて待機する
(ステップ516)。
なお、上述においては、モータAssy5−1が選択され
た場合の動作について説明したが、同様にして選択され
るすべてのモータAssyについて、上述の動作が同様にし
て行われることは言うまでもない。
また、上述においては、パルスモータにロータリエン
コーダを連結してセンサ出力を得るものとしたが、ロー
タリエンコーダをレゾルバに置き換えてセンサ出力を得
るものとしてもよく、パルスモータをエアステッパモー
タに置き換えることも可能である。また、ゾーン別イン
キ供給量制御装置への適用に限ることはなく、クローズ
またはセミクローズドにてモータを多数接続して時分割
制御している用途への適用も可能であり、モータ単体で
の適用も可能である。
〔発明の効果〕
以上説明したことから明らかなように本発明による
と、第1および第4発明では、モータに連結されたセン
サより得られる第1および第2のセンサ出力のレベルを
駆動パルス列の各駆動パルスの出力から一定時間経過後
のセンサ検出タイミングで検出し、この検出される現在
の第1および第2のセンサ出力と現在の想定し得るある
べき第1および第2のセンサ出力とを比較し、その第1
および第2の検出センサ出力のレベルの組み合わせと第
1および第2の想定センサの出力のレベルの組み合わせ
とのずれが所定駆動パルス分以上となったとき、モータ
に誤動作が起こったものと判断することにより、モータ
の起動時のセンサ出力の一時的な遅れ、または進みを誤
動作と誤判断する虞れがなくなり、また負荷およびバッ
クラッシュによるセンサ出力の一時的または連続的な進
みまたは遅れを誤動作と誤判断する虞れがなくなるもの
となり、従来のチェック方式を採用しないものとして、
その方式に起因して生ずる問題の解消が一挙に図られる
ものとなる。
第2および第5発明では、モータに連結されたセンサ
より得られるセンサ出力を駆動パルス列の出力停止から
所定時間経過毎のセンサ検出タイミングで検出し、この
検出される現在のセンサ出力と現在の想定し得るあるべ
きセンサ出力とを比較し、その出力位相差が許容値以上
になったとき、モータに誤動作が起こったものと判断す
ることにより、モータが停止時に慣性により回り過ぎた
ような場合や、モータの停止後、ロータが励磁相に引か
れて動作したような場合、これをモータに誤動作が生じ
たものとして知ることができる。
第3および第6発明では、モータに連結されたセンサ
より得られるセンサ出力を検出し、この検出される現在
のセンサ出力と現在の想定し得るあるべきセンサ出力と
を比較し、その出力位相差が許容値以上になったとき
に、モータに誤動作が起こったものと判断する一方、こ
の時の検出センサ出力と想定センサ出力との位相差およ
びモータの回転方向に基づき、操作部からの復帰指令を
待ってモータを回転駆動し、検出センサ出力と相センサ
出力との位相差を現在の想定し得るあるべき位相差に戻
すことにより、操作部からの復帰指令で、誤動作が起こ
ったモータを強制的に正常な状態に戻すことができるよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
第1図はセンサ出力ΦA,ΦBとセンサ出力Φa,Φbとの
関係を示すタイムチャート、第2図は本発明に係るアク
チュエータ制御方法を適用してなるゾーン別インキ供給
量制御装置の一実施例を示すブロック構成図、第3図は
このゾーン別インキ供給量制御装置におけるモータAssy
の構造を示す斜視図、第4図は4相パルスモータを二相
励磁にて駆動するものとした場合にロータリエンコーダ
より得られるセンサ出力Φa,Φbと各励磁相との関係を
示す図、第5図は本発明に係るアクチュエータ制御方法
の他の実施例を示すフローチャートである。 1……ゾーン別インキ調整操作部、2……データ処理マ
イクロプロセッサ回路、3……モータAssy制御信号処理
回路、5−1〜5−n……モータAssy、5−13……パル
スモータ、5−14……ロータリエンコーダ、5−18……
パルスモータ駆動コントロール回路の構築された基板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−164297(JP,A) 特開 昭62−85696(JP,A) 特開 平2−122966(JP,A) 実開 昭59−8300(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02P 8/00 - 8/42

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動パルス列に基づきステップ状にモータ
    を回転駆動し、 このモータに連結したセンサより前記モータの1ステッ
    プ回転毎に交互にそのレベルが変化する90゜の位相差を
    有する第1および第2のセンサ出力を得、 この第1および第2のセンサ出力のレベルを前記駆動パ
    ルス列の各駆動パルスの出力から一定時間経過後のセン
    サ検出タイミングで検出し、 この検出される現在の第1および第2のセンサ出力と現
    在の想定し得るあるべき第1および第2のセンサ出力と
    を比較し、 その第1および第2の検出センサ出力のレベルの組み合
    わせと第1および第2の想定センサ出力のレベルの組み
    合わせとのずれが所定駆動パルス分以上となったとき、
    前記モータに誤動作が起こったものと判断する ようにしたことを特徴とするアクチュエータ制御方法。
  2. 【請求項2】駆動パルス列に基づきステップ状にモータ
    を回転駆動し、 このモータに連結したセンサよりその回転に応じたセン
    サ出力を得、 このセンサ出力を前記駆動パルス列の出力停止から所定
    時間経過毎のセンサ検出タイミングで検出し、 この検出される現在のセンサ出力と現在の想定し得るあ
    るべきセンサ出力とを比較し、 その検出センサ出力と想定センサ出力との位相差が許容
    値以上になったとき、前記モータに誤動作が起こったも
    のと判断する ようにしたことを特徴とするアクチュエータ制御方法。
  3. 【請求項3】駆動パルス列に基づきステップ状にモータ
    を回転駆動し、 このモータに連結したセンサよりその回転に応じたセン
    サ出力を得、 このセンサ出力を検出し、 この検出される現在のセンサ出力と現在の想定し得るあ
    るべきセンサ出力とを比較し、 その検出センサ出力と想定センサ出力との位相差が許容
    値以上になったとき、前記モータに誤動作が起こったも
    のと判断する一方、 この時の検出センサ出力と想定センサ出力との位相差お
    よび前記モータの回転方向に基づき、操作部からの復帰
    指令を待って前記モータを回転駆動し、前記検出センサ
    出力と前記想定センサ出力との位相差を現在の想定し得
    るあるべき位相差に戻す ようにしたことを特徴とするアクチュエータ制御方法。
  4. 【請求項4】駆動パルス列に基づきステップ状に回転駆
    動されるモータと、 このモータに連結されこのモータの1ステップ回転毎に
    交互にそのレベルが変化する90゜の位相差を有する第1
    および第2のセンサ出力を発生するセンサと、 このセンサの発生する第1および第2のセンサ出力のレ
    ベルを前記駆動パルス列の各駆動パルスの出力から一定
    時間経過後のセンサ検出タイミングで検出し、この検出
    される現在の第1および第2のセンサ出力と現在の想定
    し得るあるべき第1および第2のセンサ出力とを比較
    し、その第1および第2の検出センサ出力のレベルの組
    み合わせと第1および第2の想定センサの出力のレベル
    の組み合わせとのずれが所定駆動パルス分以上となった
    とき、前記モータに誤動作が起こったもの判断する誤動
    作検出手段と を備えたことを特徴とするアクチュエータ制御装置。
  5. 【請求項5】駆動パルス列に基づきステップ状に回転駆
    動されるモータと、 このモータに連結されこのモータの回転に応じたセンサ
    出力を発生するセンサと、 このセンサの発生するセンサ出力を前記駆動パルス列の
    出力停止から所定時間経過毎のセンサ検出タイミングで
    検出し、この検出される現在のセンサ出力と現在の想定
    し得るあるべきセンサ出力とを比較し、その検出センサ
    出力と想定センサ出力との位相差が許容値以上になった
    とき、前記モータに誤動作が起こったものと判断する誤
    動作検出手段と を備えたことを特徴とするアクチュエータ制御装置。
  6. 【請求項6】駆動パルス列に基づきステップ状に回転駆
    動されるモータと、 このモータに連結されこのモータの回転に応じたセンサ
    出力を発生するセンサと、 このセンサの発生するセンサ出力を検出し、この検出さ
    れる現在のセンサ出力と現在の想定し得るあるべきセン
    サ出力とを比較し、その検出センサ出力と想定センサ出
    力との位相差が許容値以上になったとき、前記モータに
    誤動作が起こったものと判断する誤動作検出手段と、 この誤動作検出手段により前記モータに誤動作が起こっ
    たと判断された時の前記検出センサ出力と前記想定セン
    サ出力との位相差および前記モータの回転方向に基づ
    き、操作部からの復帰指令を待って前記モータを回転駆
    動し、前記検出センサ出力と前記想定センサ出力との位
    相知を現在の想定し得るあるべき位相差に戻す復帰手段
    と を備えたことを特徴とするアクチュエータ制御装置。
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JP2019530500A (ja) * 2016-09-29 2019-10-24 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 点滴システムにおけるモータ摩耗を予測するシステム及び方法

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