JP2816207B2 - 厚膜型サーマルヘッド及びその製造方法 - Google Patents

厚膜型サーマルヘッド及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 この発明は、厚膜型サーマルヘッド及びその製造方法
に関し、詳しく言えば、その温度分布の改善に関する。
(ロ)従来の技術 従来の厚膜型サーマルヘッドの一例を第3図に示す。
12は、アルミナセラミック等の材質より構成される絶縁
基板であり、その表面には蓄熱層としての非晶質ガラス
グレーズ層13が形成される。ガラスグレーズ層13上に
は、共通電極14及び個別電極15とが形成されており、共
通電極14と個別電極15とは櫛歯状に噛み合っている。
共通電極14及び個別電極15上には、帯状の発熱抵抗体
16が形成される。この発熱抵抗体16の、隣接する共通電
極14、14で挟まれる部分が1ドットに対応している。さ
らに絶縁基板12上には、保護ガラス層17が形成され、発
熱抵抗体16、共通電極14、個別電極15が被覆され、感熱
記録紙との接触で生じる摩耗より保護される。
(ハ)発明が解決しようとする課題 上記従来の厚膜型サーマルヘッドでは、発熱抵抗体16
の厚さが例えば10μmと大きいため、その直上の保護ガ
ラス層17の層厚が小さくなる。このため発熱時に保護ガ
ラス層17表面の温度分布が、第3図(a)に示すよう
に、発熱抵抗体16の中央部に集中し、400℃を越える部
分が出てくる。
このように局所的に表面温度が高い場合に、感熱記録
紙を送るトルクが弱いと、感熱記録紙の表面層がサーマ
ルヘッドの表面温度が高い部分に固着する。この状態で
感熱記録紙がさらに送られると、感熱記録紙がとび、印
字されない横(感熱記録紙の送りと直行する方向)白線
部が出ることがあり、印字品位が低下する。
この発明は、上記に鑑みなされたもので、表面温度分
布を改善し、印字品位を向上させた厚膜型サーマルヘッ
ド及びその製造方法の提供を目的としている。
(ニ)課題を解決するための手段及び作用 この発明の厚膜型サーマルヘッドの構成を一実施例に
対応する第1図を用いて説明すると、絶縁基板2と、こ
の絶縁基板2上に形成されるグレーズ層3と、このグレ
ーズ層3上に形成される電極4、5と、これら電極4、
5上に跨がるように前記グレーズ層3上に形成される発
熱抵抗体6と、前記電極4、5及びこの発熱抵抗体6と
を被覆する耐摩耗層7とを備えてなるものにおいて、前
記グレーズ層3はメニスカスが小さく高屈伏点を有する
非晶質ガラスからなり、このグレーズ層3の前記発熱抵
抗体6直下の部分になだらかな凹部3aを形成し、この凹
部3aに発熱抵抗体6を形成したことを特徴とするもので
ある。
よって、発熱抵抗体6のグレーズ層表面3bよりの突出
量が小さくなり、この発熱抵抗体6直上の耐摩耗層7の
層厚を従来よりも大きくすることができ、表面温度が局
所的に高くなることが防止される。また、発熱抵抗体6
の突出量が小さくなることにより、耐摩耗層7の突出量
も小さくなって、感熱記録紙の送りが滑らかとなる。こ
の2点から、感熱記録紙表面層のサーマルヘッドへの固
着が防止され、印字品位を向上させることができる。
又、この発明の厚膜型サーマルヘッドの製造方法の構
成を一実施例に対応する第1図及び第2図を用いて説明
すると、絶縁基板2上に、発熱抵抗体6直下にあって発
熱抵抗体6の幅と略同じ幅の部分2aを除いて第1のグレ
ーズ層3-1を形成し、更に前記発熱抵抗体6直下の部分2
aを含む第1のグレーズ層3-1上に、第2のグレーズ層3
-2を形成すると共に、第1及び第2のグレーズ層3-1,3
-2からなるグレーズ層3の前記発熱抵抗体6直下の部分
を凹部3aとなし、次いで凹部3aを含むグレーズ層3上に
電極4,5を形成した後、グレーズ層3の凹部3aに電極4,5
上に跨がって発熱抵抗体6を形成し、更に電極4,5及び
発熱抵抗体6を耐摩耗層7で被覆することを特徴とする
ものである。
この製造方法では、グレーズ層の凹部の幅と発熱抵抗
体の幅が略同じになるので、前記の通り、発熱抵抗体の
グレーズ層表面よりの突出量が小さくなり、この発熱抵
抗体直上の耐摩耗層の層厚を従来よりも大きくすること
ができ、表面温度の局所的高温が防止される。又、発熱
抵抗体の突出量が小さくなるので、耐摩耗層の突出量も
小さくなり、感熱記録紙の送りが滑らかとなる。従っ
て、感熱記録紙表面層のサーマルヘッドへの固着を防止
でき、印字品位を向上させることができる。
(ホ)実施例 この発明の一実施例を第1図及び第2図に基づいて以
下に説明する。
第1図(b)は、実施例厚膜型サーマルヘッドの要部
縦断面図である。2は、アルミナセラミック等の材質よ
りなる絶縁基板であり、その表面には非晶質のガラスグ
レーズ層3が形成されている。このガラスグレーズ層3
の表面3bには、凹部3aが形成されている。凹部3aの深さ
は例えば10μmとされ、またその幅は後述の発熱抵抗体
6の幅と同じにされ、通常100〜400μmである。
次に、上記のような構造の厚膜型サーマルヘッドの製
造方法の一例について、第1図及び第2図を参照しなが
ら説明する。まず、絶縁基板2上に、発熱抵抗体6直下
の部分2aを除いてガラスペーストを印刷し、これを焼成
して第1のガラスグレーズ層3-1を形成する〔第2図
(a)参照〕。さらに、ガラスペーストを印刷し、これ
を焼成して第2のガラスグレーズ層3-2を形成する〔第
2図(b)参照〕。ここでは、メニスカスが小さく高屈
伏点を有する非晶質ガラスを含むペーストを用いている
ため、なだらかな曲率をもったガラスグレーズ層3が形
成される。
ガラスグレーズ層3上には、金(Au)ペーストが印刷
され、これを焼成して共通電極4及び個別電極5が形成
される。さらに、ガラスグレーズ層3上の凹部3aには、
ルテニウム(Ru)系のペーストが印刷され、これを焼成
して発熱抵抗体6を形成する。発熱抵抗体6は、凹部3a
に形成されているため、ガラスグレーズ層表面3bよりの
発熱抵抗体6の突出量は従来よりも小さくできる。
絶縁基板2上には、さらにガラスペーストが印刷さ
れ、これを焼成して保護ガラス層7とする。この保護ガ
ラス層7の発熱抵抗体6直上の部分7aでは、発熱抵抗体
6の突出量が小さいため、従来のように層厚が小さくな
らない。また、この部分7aの突出量Aも3μm以下とな
り、保護ガラス層7表面も平坦となる。
第1図(a)には、実施例厚膜型サーマルヘッドの表
面(保護ガラス層7表面)の温度分布が示されている。
保護ガラス層7の部分7aの層厚が確保されているため、
局所的な高温(400℃以上)の部分は生じず、感熱記録
紙表面層が部分7aに固着することが防止できる。また、
保護ガラス層7表面は平坦であるから、感熱記録紙の送
りも滑らかになる。したがって、感熱記録紙のとびを防
ぎ、横白線部の発生を防止することができる。
(へ)発明の効果 この発明の厚膜型サーマルヘッド及びその製造方法に
よれば、いずれもサーマルヘッド表面に局所的な高温部
が生じることがなく、またサーマルヘッド表面が平坦と
なるので、サーマルヘッドへの感熱記録紙表面層の固着
に起因する感熱記録紙のとびを防ぎ、横白線部の発生を
防止して、印字品位を向上させることができる。
又、この発明の厚膜型サーマルヘッドによれば、グレ
ーズ層がメニスカスが小さく高屈伏点を有する非晶質ガ
ラスからなるので、なだらかな曲率をもったガラスグレ
ーズ層を容易に形成することができ、延いてはグレーズ
層の発熱抵抗体直下の部分になだらかな凹部を容易に形
成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は、この発明の一実施例に係る厚膜型サー
マルヘッドの表面温度分布を説明する図、第1図(b)
は、同厚膜型サーマルヘッドの要部縦断面図、第2図
(a)及び第2図(b)は、同厚膜型サーマルヘッドの
ガラスグレーズ層形成工程を説明する図、第3図(a)
は、従来の厚膜型サーマルヘッドの表面温度分布を説明
する図、第3図(b)は、同厚膜型サーマルヘッドの要
部縦断面図である。 2:絶縁基板、3:ガラスグレーズ層、 3a:凹部、4:共通電極、 5:個別電極、6:発熱抵抗体、 7:保護ガラス層。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁基板と、この絶縁基板上に形成される
    グレーズ層と、このグレーズ層上に形成される電極と、
    この電極上に跨がるように前記グレーズ層上に形成され
    る発熱抵抗体と、前記電極及びこの発熱抵抗体とを被覆
    する耐摩耗層とを備えてなる厚膜型サーマルヘッドにお
    いて、 前記グレーズ層はメニスカスが小さく高屈伏点を有する
    非晶質ガラスからなり、このグレーズ層の前記発熱抵抗
    体直下の部分になだらかな凹部を形成し、この凹部に発
    熱抵抗体を形成したことを特徴とする厚膜型サーマルヘ
    ッド。
  2. 【請求項2】前記凹部の幅は、発熱抵抗体の幅と略同じ
    であることを特徴とする請求項1記載の厚膜型サーマル
    ヘッド。
  3. 【請求項3】絶縁基板上に、発熱抵抗体直下にあって発
    熱抵抗体の幅と略同じ幅の部分を除いて第1のグレーズ
    層を形成し、更に前記発熱抵抗体直下の部分を含む第1
    のグレーズ層上に、第2のグレーズ層を形成すると共
    に、第1及び第2のグレーズ層からなるグレーズ層の前
    記発熱抵抗体直下の部分を凹部となし、次いで凹部を含
    むグレーズ層上に電極を形成した後、グレーズ層の凹部
    に電極上に跨がって発熱抵抗体を形成し、更に電極及び
    発熱抵抗体を耐摩耗層で被覆することを特徴とする厚膜
    型サーマルヘッドの製造方法。
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JP4978042B2 (ja) * 2006-04-04 2012-07-18 Tdk株式会社 サーマルヘッド及び印画装置
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