JP2816138B2 - 被メッキ物搬送用通路の構造 - Google Patents

被メッキ物搬送用通路の構造

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JP2816138B2 JP32057396A JP32057396A JP2816138B2 JP 2816138 B2 JP2816138 B2 JP 2816138B2 JP 32057396 A JP32057396 A JP 32057396A JP 32057396 A JP32057396 A JP 32057396A JP 2816138 B2 JP2816138 B2 JP 2816138B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、メッキ工場内の
被メッキ物搬送用通路の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、メッキ工場において、被メッ
キ物を搬送するために門型クレーンが使用されている。
この門型クレーンは、2本の垂直フレームの上端間に架
設される水平フレームから被メッキ物を把持するチャッ
ク装置を吊り下げて構成されており、前記2本の垂直フ
レームの下端に夫々設けた一対の走行体を床に設けた一
対のレールに沿って走行させることによって被メッキ物
の搬送を行なうものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の門型
クレーンでは被メッキ物搬送用通路の両側に2本の垂直
フレームを配設しなければならないために、被メッキ物
搬送用通路の両側に門型クレーンの設置スペースを確保
しなければならず、このためメッキ工場が大型化すると
いう問題がある。特にフレーム、板材のような薄物をメ
ッキする被メッキ物搬送用通路と、ボルトのような厚物
をメッキする被メッキ物搬送用通路とを併存させる場合
にあっては、各被メッキ物搬送用通路ごとに門型クレー
ンを設けなければならず、一層の大型化を招くという問
題がある。
【0004】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、クレーンの設置スペースを小さくしてメッキ工場の
小型化を図ることができると共に、クレーンの設置スペ
ースを小さくできる構造でありながら、被メッキ物の安
定した搬送を確保できるようにした被メッキ物搬送用通
路の構造を提供することを目的とし、また、薬品による
下レールや下走行体の影響を無くしてクレーンの寿命を
伸ばすことができる被メッキ物搬送用通路の構造を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、メッキ工場1内の通路22の両側に沿っ
て2つの被メッキ物搬送用通路2,3を設け、各被メッ
キ物搬送用通路2,3に沿って被メッキ物を搬送するた
めの逆L字型クレーン4を夫々設け、逆L字型クレーン
4の水平フレーム5aに通路22の壁面に取り付けた上
レール8に走行自在に支持される上走行体9を設け、垂
直フレーム5bの下端に通路22の床7に取り付けた下
レール10に走行自在に支持される下走行体11を設け
たことを特徴としており、このように構成することで、
被メッキ物搬送用通路2,3の各々の片側に逆L字型ク
レーン4の垂直フレーム5aを配設するスペースを確保
すればよくなり、従って、従来の門型クレーンと比較し
て逆L字型クレーン4の設置スペースを小さくできる。
しかも柱6に固定した上レール8と床7に取付けた下レ
ール10とによって逆L字型クレーン4を安定して走行
させることができるので、逆L字型クレーン4の設置ス
ペースを小さくできる構造でありながら、被メッキ物の
安定した搬送を確保できるようになる。
【0006】また通路22の床7より上方に突出してレ
ール受け12を設け、このレール受け12に下レール1
0を取付けるのが好ましく、このように構成すること
で、下レール10が床7よりも上方に位置することとな
り、従って、床7に飛散した薬品が下レール10や下走
行体11などに付着するのを有効に防止できる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態の一例を
説明すると、図5に示すように、メッキ工場の内部は酸
などの薬品を取り扱うメッキ前処理室1Aと、被メッキ
物のメッキを行なうメッキ室1Bとに別れている。図5
中の15はフレームとか板材などの薄物をメッキする薄
物用メッキラインであり、16はボルトのような所定形
状を有する厚物をメッキする厚物用メッキラインであ
る。メッキ前処理室1Aの中央には、図1に示すよう
に、作業者や修繕車が通れる程度の通路22が設けられ
ており、この通路22を挟んでその両側に被メッキ物の
前処理を行なうための脱脂槽17、脱脂洗浄槽18、酸
洗槽19、水洗槽20、フラックス槽21等を設けるた
めの被メッキ物搬送用通路2,3が各々設けられてい
る。これら被メッキ物搬送用通路2,3には各々後述す
る逆L字型クレーン4が設置されており、各逆L字型ク
レーン4によって薄物の被メッキ物、及び厚物の被メッ
キ物がそれぞれ搬送されて脱脂槽17、酸洗槽19等へ
の浸漬作業が自動的に行なわれるようになっている。図
中の29はフカシ槽、30はコンベア、31はジグクレ
ーン、52は煙突である。
【0008】一方、メッキ室1Bには、薄物と厚物との
両方をメッキするための共通の1つのメッキ槽23が設
けられている。メッキ槽23の一側方にはボルトのよう
な所定形状をした厚物のメッキを自動的に行なうための
ロボット25が配設されている。このロボット25は、
先端にボルトを把持する把持部を備えており、この把持
部が回転軸25aを中心として円形軌道25bに沿って
往復回転動作を行なうと共に、メッキ槽23の厚物浸漬
領域23A内にボルトを浸漬する上下動作を行なうもの
であり、このロボット25によってボルトのメッキを自
動的に行なえるようになっている。
【0009】またメッキ槽23は例えば溶融亜鉛メッキ
槽であり、その略中央部は中仕切りカーテン24で仕切
られており、中仕切りカーテン24の片側がロボット2
5を用いて厚物を自動的に浸漬する厚物浸漬領域23A
となっており、中仕切りカーテン24の他の片側がエン
ドレスクレーン26より搬送される薄物を作業者が手作
業で浸漬する薄物浸漬領域23Bとなっている。この薄
物浸漬領域23Bの両側は遮蔽壁80で遮蔽されてお
り、その後側はシャッター81で遮蔽されている。これ
ら中仕切りカーテン24と遮蔽壁80とシャッター81
によって例えば被メッキ物に付着している水分や湿気が
原因で、或いはパイプ状物の場合には空気が原因で溶融
亜鉛等が周辺に飛散するのが防がれている。さらに各メ
ッキライン15,16の終端側には被メッキ物の後処理
を行なうための冷却槽27、防錆処理槽28等が設けら
れている。
【0010】ここで、被メッキ物搬送用通路2,3に沿
ってそれぞれ配設される逆L字型クレーン4は、左右対
称構造を有しており、そのフレーム5は、図2及び図3
に示すように、通路22の壁面を構成する柱6に取り付
けた上レール8に走行自在に支持される上走行体9を備
えた水平フレーム5aと、建物の床7に取り付けた下レ
ール10に走行自在に支持される下走行体11を備えた
垂直フレーム5bとで構成されている。この実施形態で
は、水平フレーム5aの先端には、上走行体9を構成す
る左右一対のローラー9aを回転自在に支持するための
ローラー支持具35と、各ローラー9aを駆動するモー
タ36とが取付けられている。また、建物の柱6から突
出するレール支持具37の下面に固定されたI型鋼から
成る上レール8の両側のローラー走行面上に前記一対の
ローラー9aが走行自在に支持されており、これによ
り、水平フレーム5aは上レール8に沿って走行可能に
吊り下げ支持されている。一方、垂直フレーム5bの下
端には、下走行体11を構成する前後一対の車輪11a
を回転自在に支持するための前後一対の車輪支持具38
と、各車輪11aを駆動する一対のモータ39とが夫々
取付けられている。そして床7に取付けた下レール10
に前記車輪11aが走行自在に支持され、これにより垂
直フレーム5bは下レール10に沿って走行可能となっ
ている。
【0011】また、下レール10は、図4に示すよう
に、I型鋼から成るレール受け12の上面に固定されて
おり、このレール受け12の下面はボルト等の固着具4
0により建物の床7から突出した断面台形状の突出部4
1に固定されている。従って、下レール10は床7より
も上方に位置しており、床7に飛散した薬品が下レール
10や下走行体11などに付着するのが防がれている。
また下レール10をボルトなどでレール受け12に固定
して、下レール10をレール受け12に対して取外し可
能としてもよいものである。また床上に飛散した薬品か
らの影響を防止する対策として、下レール10や下走行
体11、さらに前記上レール8、上走行体9等の表面を
例えば亜鉛メッキの上からエポキシ樹脂をライニングす
るのが望ましい。また床7は、耐酸性樹脂モルタルの上
にFRPを被覆して構成されるのが望ましく、さらに床
7の一部に薬品を溜める凹所70及び凹溝71を形成す
るのが望ましい。
【0012】また、逆L字型クレーン4の垂直フレーム
5bの上部には、被メッキ物を把持するためのチャック
装置42が取付けられており、垂直フレーム5bの下部
にはチャック装置42を上下方向に昇降させるための昇
降用モータ43が取付けられており、伸縮ロッド43a
の上下動作に連動してチャック装置42が昇降可能とな
っている。チャック装置42は、水平フレーム5aと同
方向に突出した水平アーム44にチャック駆動用シリン
ダー45が取付けられている。この水平アーム44の基
端部は垂直フレーム5bに沿って上下移動自在に支持さ
れていると共に、水平アーム44の先端から垂下した垂
直アームの下端にはチャック駆動用シリンダー45によ
って駆動されて被メッキ物を収納した容器46を着脱自
在にチャッキングするためのチャック47が設けられて
いる。そして、垂直フレーム5bの下端側に設けた昇降
用モータ43によって水平アーム44は上下方向に駆動
されてチャック47の昇降動作が行なわれるものであ
る。
【0013】さらに、被メッキ物を収納する容器46の
上端には水平に延びた棒状体48が一体に設けられてお
り、前処理槽(脱脂槽17、脱脂洗浄槽18、酸洗槽1
9等)の上端には棒状体48の両端がはめ込まれるはめ
込み凹所が設けられており、容器46を前処理槽内に浸
漬した時に棒状体48がはめ込み凹所49に嵌合するこ
とで容器46は槽内の所定位置に位置決めされるもので
ある。
【0014】また、前記メッキ前処理室1Aの天井に
は、通路22の上方に面してスライド式の天井クレーン
50が取付けられている。この天井クレーン50のフレ
ーム51は、両端部が建物の柱6から突出した前記レー
ル支持具37の上面に固定された天井レール52に走行
自在に支持されていると共に、フレーム51には駆動モ
ータ54によって移動自在となった係合フック53が支
持されている。この天井クレーン50は、逆L字型クレ
ーン4の故障時或いは点検時に作業者を乗せたカゴを吊
り上げてメンテナンス作業等を行なうために用いられ
る。
【0015】しかして、従来の門型クレーンに代えて、
逆L字型クレーン4を使用することによって、逆L字型
クレーン4の設置スペースを狭くできる。つまり、逆L
字型クレーン4は1本の垂直フレーム5aを被メッキ物
搬送用通路2,3の各々片側に配設するだけでよいの
で、従来の門型クレーンと比較して逆L字型クレーン4
の設置スペースを狭めることができ、メッキ工場1の小
型化を図ることが容易となる。しかも、水平フレーム5
aに取付けた上走行体9を建物の柱6に取り付けた上レ
ール8に走行自在に支持し、且つ垂直フレーム5bの下
走行体11を建物の床7に取り付けた下レール10に走
行自在に支持しているので、逆L字型クレーン4の設置
スペースを小さくできる構造でありながら、従来の門型
クレーンと同様、逆L字型クレーン4の安定した走行を
確保できるようになり、従って、逆L字型クレーン4の
設置スペースを小さくできる構造でありながら、被メッ
キ物の安定した搬送を確保できるものである。さらに、
建物の床7より上方に突出してレール受け12を設け、
このレール受け12に下レール10を取付けたから、下
レール10が床7よりも上方に位置することとなり、従
って、床7に飛散した薬品が下レール10や下走行体1
1などに付着するのを有効に防止でき、逆L字型クレー
ン4の寿命を伸ばすことができるという利点がある。し
かも、メッキ前処理作業は作業環境が悪い現場で行なわ
れ、経験的な熟練が要求されるものであるが、逆L字型
クレーン4による自動化によって作業者の数を減らしな
がら、同時に作業能率を向上させて前処理作業を効率良
く行なうことができ、生産性の向上を図ることができ
る。
【0016】さらに、メッキを行なうにあたっては、メ
ッキ前処理室1A内の通路22の両側に設けた2つの逆
L字型クレーン4によって薄物と厚物の両方の被メッキ
物の前処理を自動的に行なうことができる。つまり、2
つの逆L字型クレーン4を被メッキ物搬送用通路2.3
の始端側に夫々移動し、一方の逆L字型クレーン4のチ
ャック47にて例えばフレームを入れた容器46をチャ
ッキングし、他方の逆L字型クレーン4のチャック47
にてボルトを入れた容器46をチャッキングし、その
後、逆L字型クレーン4を上レール8と下レール10に
沿って移動させながらチャック47の昇降動作を繰り返
すことによって、これをクレーンのチャック装置42で
チャッキングして吊り上げ、脱脂槽17、脱脂洗浄槽1
8、酸洗槽19、水洗槽20、フラックス槽21の順に
自動的に浸漬していく。このとき各槽ごとに予め設定し
た浸漬時間で自動的に取り出されるように逆L字型クレ
ーン4の昇降用モータ47及びチャック用シリンダー4
5をコンピューター制御することにより、2つの逆L字
型クレーン4によってメッキ前処理工程の自動化を図る
ことができる。また昇降用モータ43によってチャック
装置42を上下方向に微動作させるようにすれば、容器
46が揺すられて酸洗浄等が確実に行なわれるようにな
り、従って、無洗浄等を完全に無くしてメッキ不良の発
生を防止できるようになる。また逆L字型クレーン4を
用いて前処理を自動的に行なうことによって、酸などを
取り扱う環境での作業が改善され、作業者の負担を軽減
できると共に、生産性の向上を達成できる。
【0017】その後、フレームを入れた容器は被メッキ
物搬送用通路2の終端側に設けたジグクレーン31を介
してメッキ室1B内に設置したエンドレスクレーン26
に受け渡され、このエンドレスクレーン26から搬送さ
れる容器を作業者が手作業でメッキ槽23の薄物浸漬領
域23Bに浸漬してフレームのメッキを行なう。その
後、フレームは洗浄、防錆処理等を経て取り出される。
一方、ボルトは被メッキ物搬送用通路2の終端側に設け
たコンベア30によってメッキ室1Bに搬送され、シュ
ーター100を介してロボット25に受け渡される。ロ
ボット25は回転軸25aを中心に円形軌道25bに沿
って回転してメッキ槽23の厚物浸漬領域23Aに搬送
して浸漬する。このとき、溶融亜鉛が周辺に飛散した場
合でも、中仕切りカーテン24によって前記作業者がい
る薄物浸漬領域23Bとは遮蔽されているので、作業者
を十分に保護できる。その後、ロボット25はメッキ槽
23から取り出したボルトを遠心分離機61に受け渡
す。ボルトは遠心分離機61で余剰のメッキ液がふるい
落とされ、さらに光沢を出すためにアンモニア水槽60
に浸漬された後に、冷却、防錆処理を経て取り出され
る。
【0018】ここで、前記メッキ槽23の温度を485
℃±5℃に設定して、フレームやボルトを1分間程度浸
漬するのが好ましい。ちなみに、フレーム、板材のよう
な薄物をメッキする場合、490℃以上の高温になる
と、合金層が成長しすぎてヤケ(メッキの内部組織が表
面に表れて色が変わる現象)が発生し易くなり、さらに
メッキ槽23を構成する釜の鉄分が融けだし、不純物と
して被メッキ物に付着するという問題や、釜の寿命が短
くなるなどの問題があり、一方、ボルトのような厚物を
メッキする場合は、低温になるとボルト内部の温度上昇
がし難く、しかもメッキ液の粘度が低下せず、その後の
余剰のメッキ液の液切れが悪くなるという問題がある
が、本発明者の実験によれば、共通の1つのメッキ槽2
3を用い、メッキ槽23の温度が薄物のメッキに適した
低域温度と厚物のメッキに適した高域温度の中間温度、
例えば485℃±5℃となるようにメッキ槽23の温度
を制御した場合には、上記の問題は発生しないことが判
明し、例えば送電鉄塔、大型橋梁に用いられる大径のボ
ルト(16φ〜32φ)をメッキする場合でも、上記温
度条件によって検査をクリアできることが判明した。従
って、薄物と厚物の両方を共通の1つのメッキ槽23で
メッキすることによって、メッキ槽23の数が減り、メ
ッキ工場の小型化を図ることが容易となる。しかも、フ
レーム、板材などのように形状にばらつきのある薄物と
異なり、ボルトのような所定形状を有する厚物の場合に
は、その形状が統一されているのでロボット25による
把持動作が簡易となり、複雑な制御が必要でなくなるの
で、ロボット25による自動作業化が可能であり、前記
逆L字型クレーン4による自動化とあいまって、人件費
が減少して、コストの低減を図ることができる。
【0019】尚、本実施形態の逆L字型クレーン4は被
メッキ物の搬送以外に他の物品の搬送に広く利用できる
ものである。また2つの逆L字型クレーン4を同時に動
かして薄物のメッキと厚物のメッキとを同時に行なう場
合を説明したが、これに限られるものではなく、一方の
逆L字型クレーン4のみを動かして薄物又は厚物の一方
のみのメッキを行なうようにしてもよいのは勿論のこと
である。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1記載の発明は、メッキ工場内の通路の両側に沿って
2つの被メッキ物搬送用通路を設け、各被メッキ物搬送
用通路に沿って被メッキ物を搬送するための逆L字型ク
レーンを夫々設け、逆L字型クレーンの水平フレームに
通路の壁面に取り付けた上レールに走行自在に支持され
る上走行体を設け、垂直フレームの下端に通路の床に取
り付けた下レールに走行自在に支持される下走行体を設
けたから、各逆L字型クレーンの1本の垂直フレームを
被メッキ物搬送用通路の片側に配設するだけでよいの
で、従来の門型クレーンと比較して逆L字型クレーンの
設置スペースを狭めることができ、従って、メッキ工場
の小型化を図ることができると共に、水平フレームの上
走行体は壁面に取り付けた上レールに走行自在に支持さ
れ、且つ垂直フレームの下走行体は床に取り付けた下レ
ールに走行自在に支持されているので、逆L字型クレー
ンの設置スペースを小さくできる構造でありながら、逆
L字型クレーンの安定した走行を確保できるものであ
る。
【0021】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
の通路の床より上方に突出してレール受けを設け、この
レール受けに下レールを取付けたから、請求項1記載の
効果に加えて、下レールが床よりも上方に位置すること
となり、従って、床に飛散した薬品が下レールや下走行
体などに付着するのを有効に防止でき、下レールや下走
行体の寿命を伸ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示す正面図である。
【図2】同上の逆L字型クレーンの正面図である。
【図3】同上の逆L字型クレーンの側面図である。
【図4】同上の下レール付近の断面図である。
【図5】同上のメッキ工程の説明図である。
【符号の説明】
1 メッキ工場 2,3 被メッキ物搬送用通路 4 逆L字型クレーン 5 フレーム 5a 水平フレーム 5b 垂直フレーム 6 柱 7 床 8 上レール 9 上走行体 10 下レール 11 下走行体 12 レール受け 22 通路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メッキ工場内の通路の両側に沿って2つ
    の被メッキ物搬送用通路を設け、各被メッキ物搬送用通
    路に沿って被メッキ物を搬送するための逆L字型クレー
    ンを夫々設け、逆L字型クレーンの水平フレームに通路
    の壁面に取り付けた上レールに走行自在に支持される上
    走行体を設け、垂直フレームの下端に通路の床に取り付
    けた下レールに走行自在に支持される下走行体を設けた
    ことを特徴とする被メッキ物搬送用通路の構造。
  2. 【請求項2】 通路の床より上方に突出してレール受け
    を設け、このレール受けに下レールを取付けたことを特
    徴とする請求項1記載の被メッキ物搬送用通路の構造。
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