JP2816051B2 - モータサーボ装置 - Google Patents

モータサーボ装置

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JP2816051B2 JP4110954A JP11095492A JP2816051B2 JP 2816051 B2 JP2816051 B2 JP 2816051B2 JP 4110954 A JP4110954 A JP 4110954A JP 11095492 A JP11095492 A JP 11095492A JP 2816051 B2 JP2816051 B2 JP 2816051B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、モータサーボ装置に
関し、特にコギングの抑制が必要なサーボ系などくし形
フィルタを用いる、モータサーボ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に示す従来のモータサーボ装置1に
おいては、キャプスタンモータ2からのFG信号がFG
アンプを通して速度検出回路3および位相検出回路4に
与えられる。そして、速度検出回路3および位相検出回
路4から出力される速度サーボデータおよび位相サーボ
データは合成回路5で合成されてローパスフィルタを通
った後、バンドパスフィルタとして作用するディジタル
くし形フィルタ6に入力される。このくし形フィルタ6
はキャプスタンモータ2に発生するコギングを抑制する
ためのものであり、くし形フィルタ6でコギング周波数
のスペクトルのサーボゲインを超高ゲイン化することに
よりコギングを抑制する。そして、くし形フィルタ6か
ら出力されるモータサーボデータに基づいてドライバが
キャプスタンモータ2を駆動する。
【0003】一般的に、FG信号の周波数はコギング周
波数に比べて非常に高いものである。たとえば、キャプ
スタン着磁は480極/1回転であり、コギングは24
回/1回転である。この場合、キャプスタンモータが2
Hzで回転しているとすると、キャプスタンサーボのサ
ンプリング周波数は960Hzであり、コギング周波数
は48Hzである。このように、キャプスタンサーボの
サンプリング周波数はコギング周波数と比べて非常に高
いものである。そこで、くし形フィルタ6で、前述のよ
うに、コギング周波数のスペクトルのサーボゲインを超
高ゲイン化してキャプスタンモータのコギングを抑制す
る。このときの速度サーボデータの開ループ伝達特性は
図7に示すようなものとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のモータサーボ装
置1において、コギング周波数のスペクトルのサーボゲ
インをくし形フィルタ6によって超高ゲイン化するため
には、図6に示すようにくし形フィルタ6の遅延ブロッ
クで20(480/24)回の遅延が必要である。した
がって、くし形フィルタ6の伝達関数は入力をX0 ,出
力をY0 とすると数1で表される。
【0005】
【数1】
【0006】この場合、速度検出回路3で作成された速
度サーボデータが、くし形フィルタ6が有するRAMに
格納されるが、1回の遅延に使用される速度サーボデー
タが2バイトであるとすると、40バイトものRAMが
必要となってしまう。それゆえに、この発明の主たる目
的は、RAM容量を削減できる、モータサーボ装置を提
供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、FG信号を
サンプリング信号として用い第1の速度サーボデータを
作成する第1の速度検出手段、FG信号を1/N(Nは
整数)に分周する分周手段、分周手段によって1/N分
周されたFG信号をサンプリング信号として用い第2の
速度サーボデータを作成する第2の速度検出手段、遅延
手段を有し第2の速度サーボデータの所定周波数のスペ
クトル成分を高ゲイン化するくし形フィルタ、および第
1の速度サーボデータおよびくし形フィルタを通った第
2の速度サーボデータを合成する合成手段を備える、モ
ータサーボ装置である。
【0008】
【作用】分周手段によってFG信号を1/Nの周波数に
分周する。これに対応して、第2の速度検出手段は1/
Nの低周波サンプリングを行って第2の速度サーボデー
タを作成する。そして、第2の速度サーボデータをくし
形フィルタに通すことによって、たとえばキャプスタン
モータのコギングを抑制するためのスペクトル成分を得
る。このとき、FG信号が分周手段によって1/Nの周
波数に分周されているため、くし形フィルタによる遅延
回数は通常の1/Nでよい。したがって、くし形フィル
タに使用される速度サーボデータ用RAMも1/Nで済
む。これに対して、第1の速度検出手段は分周されない
FG信号を通常の高周波サンプリングすることによって
第1の速度サーボデータを作成する。第2の速度サーボ
データは低周波サンプリングによって作成されるので、
その全帯域的なゲインは第1の速度サーボデータのゲイ
ンよりも低いものとなるが、くし形フィルタによるスペ
クトル成分は第1の速度サーボデータのゲインよりも高
くなる。これを合成手段によって合成し、全帯域的に通
常の高周波サンプリングによる高いゲインを有しかつコ
ギング抑制のためのスペクトル成分を有する良好な伝達
特性を持つ速度サーボデータが得られる。
【0009】
【発明の効果】この発明によれば、くし形フィルタに必
要なRAM容量を1/Nに削減してもモータのコギング
を抑制できる良好な速度サーボデータが得られる。この
発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、
図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層
明らかとなろう。
【0010】
【実施例】図1を参照して、この実施例のモータサーボ
装置10は、高周波サンプリングによる速度サーボデー
タと低周波サンプリングによる速度サーボデータとを合
成してキャプスタンモータの回転速度を制御するもので
ある。したがって、モータ12から送出され、FGアン
プ14で増幅されたFG信号は、2系統の速度検出回路
16および18に入力され、速度検出回路18には1/
5分周回路20で1/5に分周されたFG信号が入力さ
れる。速度検出回路16では、通常の高周波サンプリン
グによる速度サーボデータが作成される。一方、速度検
出回路18では、1/5分周回路20で1/5に分周さ
れたFG信号に応答して、1/5の低周波サンプリング
による速度サーボデータが作成される。速度検出回路1
8から出力された速度サーボデータはコギング抑制のた
めにバンドパスフィルタとして作用するディジタル方式
のくし形フィルタ22に入力される。くし形フィルタ2
2は図2に示すように構成される。すなわち、FG信号
が1/5に分周されているため、図2において「Z-1
で表される遅延ブロックは従来の20個に比べて1/5
の4個でよい。このくし形フィルタ22において、入力
をX,出力をYとしたときの伝達関数は数2のように表
される。
【0011】
【数2】
【0012】したがって、1回の遅延に使用される速度
サーボデータが2バイトであるとすると、速度検出回路
18によって作成された遅延処理に必要とされる速度サ
ーボデータを格納するRAM容量は8バイトであり、従
来の40バイトと比較して1/5となる。
【0013】このようにしてくし形フィルタ22から出
力される速度サーボデータおよび速度検出回路16から
出力される速度サーボデータはそれぞれ合成回路24に
入力される。合成回路24ではこの2系統の速度サーボ
データが足し合わされ、ゲインの高い方が有効とされ、
サーボゲインが決定される。速度検出回路18によって
作成され、くし形フィルタ22を通った1/5の低周波
サンプリングによる図3中実線で示される速度サーボデ
ータ(以下、「SPEED1」とする)は、図3に示す
ように、速度検出回路16で作成された高周波サンプリ
ングによる図3中破線で示される速度サーボデータ(以
下、「SPEED2」とする)の伝達特性の実効値より
も全帯域的にゲインが低くなる。しかし、SPEED1
のくし形フィルタスペクトルはSPEED2よりも高く
なるため、合成回路24で両者が合成されると、図4に
示すような開ループ伝達特性を持つ速度サーボデータが
得られる。なお、図4において192Hzの部分はくし
形フィルタスペクトルが抜けているが、これは、192
Hzが低周波サンプリングの周波数と重なっており、S
PEED1のゲインがないためである。
【0014】このように、合成回路24でSPEED1
とSPEED2とを合成することによって、ゼロクロス
周波数を落とすことなく、しかもコギング抑制のための
くし形フィルタスペクトルを有する良好な伝達特性を持
った速度サーボデータが作成できる。また、FGアンプ
14からのFG信号は位相検出回路26にも与えられ、
ここでリファレンス信号と比較されて位相サーボデータ
が作成され、合成回路24に与えられてSPEED1お
よびSPEED2と合成される。合成回路24ではSP
EED2,SPEED1および位相サーボデータの合成
比はたとえば8:1:1に設定される。
【0015】このようにして合成回路24で合成され、
出力されたモータサーボデータはローパスフィルタ28
を介してドライバ30に与えられ、ドライバ30はこの
モータサーボデータに基づいてモータ12が正確に回転
するように制御する。なお、上述の実施例では分周回路
として1/5分周回路を使用したが、1/N(Nは整
数)分周する分周回路を使用することが可能である。こ
の場合、くし形フィルタの速度サーボデータ用RAMの
容量は通常の1/Nとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1に示すくし形フィルタを示すブロック図で
ある。
【図3】図1に示す2つの速度検出回路で作成されたそ
れぞれの速度サーボデータの伝達特性を示すグラフであ
る。
【図4】図1に示す合成回路で合成された速度サーボデ
ータの伝達特性を示すグラフである。
【図5】従来技術を示すブロック図である。
【図6】図5に示すくし形フィルタを示すブロック図で
ある。
【図7】図5に示すモータサーボ装置の速度サーボデー
タの伝達特性を示すグラフである。
【符号の説明】
10 …モータサーボ装置 16,18 …速度検出回路 20 …1/5分周回路 22 …くし形フィルタ 24 …合成回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】FG信号をサンプリング信号として用い第
    1の速度サーボデータを作成する第1の速度検出手段、 前記FG信号を1/N(Nは整数)に分周する分周手
    段、 前記分周手段によって1/N分周されたFG信号をサン
    プリング信号として用い第2の速度サーボデータを作成
    する第2の速度検出手段、 遅延手段を有し前記第2の速度サーボデータの所定周波
    数のスペクトル成分を高ゲイン化するくし形フィルタ、
    および前記第1の速度サーボデータおよび前記くし形フ
    ィルタを通った第2の速度サーボデータを合成する合成
    手段を備える、モータサーボ装置。
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