JP2815372B2 - たばこ用フィルタの移送装置 - Google Patents

たばこ用フィルタの移送装置

Info

Publication number
JP2815372B2
JP2815372B2 JP63286408A JP28640888A JP2815372B2 JP 2815372 B2 JP2815372 B2 JP 2815372B2 JP 63286408 A JP63286408 A JP 63286408A JP 28640888 A JP28640888 A JP 28640888A JP 2815372 B2 JP2815372 B2 JP 2815372B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter plug
filter
shaft
holder
measuring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63286408A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02131566A (ja
Inventor
優 渥美
宏一 久
達生 難波
宏 井江
永一 仲井
学 日笠山
彰久 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daicel Chemical Industries Ltd filed Critical Daicel Chemical Industries Ltd
Priority to JP63286408A priority Critical patent/JP2815372B2/ja
Publication of JPH02131566A publication Critical patent/JPH02131566A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2815372B2 publication Critical patent/JP2815372B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cigarettes, Filters, And Manufacturing Of Filters (AREA)
  • Manufacturing Of Cigar And Cigarette Tobacco (AREA)
  • Reciprocating Conveyors (AREA)
  • Specific Conveyance Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、たばこ用フィルタの移送装置に関し、より
詳細には、たばこ用フィルタの物理的特性、例えば、重
量、長さ、通気抵抗及び直径等を自動的に測定する測定
部に連続的に移送する上で有用なたばこ用フィルタの移
送装置に関する。
[従来の技術と発明が解決しようとする課題] 現在、たばこ用フィルタは、通常アセテート繊維を原
料としており、アセテート繊維フィラメントの束に可塑
剤を均一に噴霧添加した後、巻包紙を用いて円筒状に巻
き、次いで長さ102mm又は120mm等の一定の寸法に形成し
たたばこ用フィルタ(以下、フィルタプラグと称する)
を作製する。そして、このフィルタプラグを一定の長さ
に切断し紙巻きたばこ(シガレット)と接続することに
よりフィルタ付きシガレットを作製している。
一方、シガレット及びフィルタプラグの生産量は膨大
である。またこれらの製造時や、製品の出荷及び受入に
際しては、シガレットやフィルタプラグの性状、例え
ば、重量、長さ、通気抵抗等の物理的特性に関しては厳
しい品質管理が要求される。従って、膨大な数のフィル
タプラグ等について、多数の測定項目を迅速かつ正確に
測定すると共に正確にデータ処理する必要がある。上記
の点に鑑み、本出願人の一人は、先にフィルタプラグ等
の物理的特性を自動的に測定する装置を提案した(特開
称54−46060号公報、特公昭61−7261号公報、特公昭61
−7262号公報等参照)。
第8図は従来のシガレット用フィルタ性状測定装置の
一例を示す斜視図であり、この装置は、フィルタプラグ
を供給する傾斜した搬送台(61)と、供給されたフィル
タプラグをそれぞれ収容する複数の溝(62a)(62b)
(62c)(62d)(62e)が形成されていると共に、該溝
(62a)(62b)(62c)(62d)(62e)にそれぞれ孔(6
3a)(63b)(63c)(63d)(63e)が穿設された試料横
送り台(64)と、この試料横送り台(64)の下方に位置
し、上下動可能であると共に、上下動に伴い孔(63a)
(63b)(63c)(63d)(63e)から突出する歯(65a)
(65b)(65c)(65d)(65e)が突設された送り歯機構
(66)とを有している。
各歯(65a)(65b)(65c)(65d)(65e)の先端部
は試料送り方向に向かって下方へ傾斜しており、送り歯
機構(66)の上下動により溝(62a)(62b)(62c)(6
2d)(62e)に収容されたフィルタプラグを、隣合う下
流側の溝(62b)(62c)(62d)(62e)に順次移動さ
せ、最下流側の溝(62e)に収容されたフィルタプラグ
は試料横送り台(64)から排出される。また、最上流部
の溝(62a)には、傾斜した搬送台(61)から新たなフ
ィルタプラグが供給される。上記フィルタプラグの移動
は、送り歯機構(66)の上下動により繰り返される。
また上記複数の溝のうち最上流部側の溝(62a)の下
部には、前記送り歯機構(66)と非接触状態で重量計
(66a)が配設されていると共に、溝(62b)(62c)に
収容されたフィルタプラグは測定器(67)(68)により
通気抵抗と直径とが順次測定される。なお、上記測定器
(67)(68)へのフィルタプラグの移動は、吸引押圧棒
(69)(70)で行なわれる。また溝(62d)に収容され
たフィルタプラグはロッド(71)で押圧され、対向する
ブロックにフィルタプラグが当接したときのロッド(7
1)の長さからフィルタプラグの長さが測定されると共
に、溝(62e)に収容されたフィルタプラグの硬度は硬
度測定器(72)で測定される。
従って、上記の装置によると、送り歯機構(66)の上
下動によりフィルタプラグを順次横送りし、各測定器に
よりフィルタプラグの物理的特性を連続的に測定するこ
とができる。
しかしながら、上記の装置によると、送り歯機構(6
6)の上下動に伴ないフィルタブラクを上下動させて順
次横送りするので、移動時の衝撃等によりフィルタプラ
グに皺や折れ等が生じる虞がある。特に、フィルタプラ
グが静電気を帯び易く、非剛性体で、しかも柔軟である
ため、フィルタプラグに変形等を生じさせることなく測
定部に移送するのが困難である。またフィルタプラグが
変形等すると測定精度が低下し、十分な品質管理を行な
うこと困難となる。
また送り歯機構(66)に代えて治具によりフィルタプ
ラグを把持し、測定装置へ移送することも考えられるも
のの、前記のようにフィルタプラグが柔軟であるため、
上記と同様な問題が生じる。
本発明の目的は、フィルタプラグを測定器へ移送する
際、変形等を生じさせることなく、フィルタプラグを各
測定器に円滑に移送できると共に、各測定部で物理的特
性を円滑にかつ精度よく測定することができるフィルタ
プラグの移送装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段および作用] 本発明は、たばこ用フィルタの搬送装置から搬送され
たたばこ用フィルタを、その物理的特性の測定のため
の、等間隔に並置された複数の測定部に移送するための
たばこ用フィルタ移送装置であって、前記測定部のそれ
ぞれが臨んでいるシャフトと、前記シャフトに連結しそ
れを上下に回動させるための回動用装置と、前記シャフ
トに連結しそれを軸方向に往復運動させるための往復動
用装置と、前記測定部のそれぞれに対応して具えられ、
前記シャフトの回動に連動してたばこ用フィルタを吸引
保持するホルダと、該ホルダへのたばこ用フィルタの吸
引および吸引解除のための圧力調整装置とを有するたば
こ用フィルタ移送装置により、上記課題を解決するもの
である。
上記の移送装置によれば、回動及び往復動可能なシャ
フトに、シャフトの回動に連動してフィルタプラグを吸
引保持する複数のホルダが取付られているので、シャフ
トの回動によりホルダを下方へ回動させ、この回動に連
動して吸引口から吸引することにより、フィルタプラグ
吸引保持できる。また吸引保持した状態でホルダを上方
へ回動させ、往復動用装置(以下、往復動機構という場
合がある)によりシャフトを往動させることにより、搬
送装置から搬送されたフィルタプラグを測定器に対応す
る位置に移動させることができると共に、回動用装置
(以下、回動機構という場合がある)によりホルダを下
方へ回動させ、この回動に連動して吸引状態を解除し、
移動ホルダを上方へ回動させることによりフィルタプラ
グを測定部に載置することができる。また上記シャフト
の復動によりホルダを復帰させることができ、上記回動
−往動−回動−復動サイクルを繰返すことにより、フィ
ルタプラグをホルダで順次測定器に移動させ、各測定部
でフィルタプラグの複数の物理的特性を連続的に測定す
ることができる。
[実施例] 以下に、添付図面に基づいて本発明の実施例を詳細に
説明する。
第1図は本発明のフィルタプラグの移送装置の一実施
例を示す斜視図、第5図はフィルタプラグの搬送装置
と、搬送されたフィルタプラグを移送する移送装置と、
移送されたフィルタプラグの複数の物理的特性を測定す
る測定部との配置状態を示す概略平面図である。搬送装
置(30)と移送装置(1)と測定部(50)とはそれぞれ
固定ベース(2)上に設けられており、フィルタプラグ
の移送装置(1)は、フィルタプラグ(3)の複数の物
理的特性を測定するための、等間隔に並置された複数の
測定部(50a)(50b)(50c)(50d)(50e)と、これ
らの測定部の並置方向に対して平行に設けられたシャフ
ト(4)を有しており、それぞれの測定部(50a)(50
b)(50c)(50d)(50e)はシャフト(4)に臨んでい
る。該シャフト(4)は軸受(5a)(5b)により摺動自
在に支持されているとともに、一方の端部は、シャフト
(4)を上下に回動させるための回動機構(6)と、シ
ャフト(4)を軸方向に往復動させるための往復動機構
(7)とに連結されている。
第2図は回動機構の一例を示す概略側面図であり、回
動機構(6)は、シャフト(4)の一方の端部に枢着さ
れた端部部材(8)と、この端部部材(8)の内側に設
けられ、シャフト(4)と一体に取付られた長尺の回動
部材(9)と、この回動部材(9)の一方の端部に摺動
自在に挿通し、シャフト(4)の軸方向と平行に配設さ
れた案内軸(10)と、該案内軸(10)の両端部と内部側
面が固着されたU字状部材(11)と、U字状部材(11)
の底部の両側部と連結されたプランジャー機構(12a)
(12b)とで構成されている。なお、図中、符号(12c)
は、先端部がU字状部材(11)と固着した伸縮自在な支
柱である。この回動機構(6)は、プランジャー機構
(12a)(12b)の伸縮動に伴ないU字状部材(11)を上
下動させ、この上下運動を前記回動部材(9)を介して
シャフト(4)の回動運動に変換している。第3図は往
復動機構の一例を示す概略平面図であり、往復動機構
(7)は、前記シャフト(4)と平行に配され、先端部
が前記端部部材(8)と固着されたプランジャー(13
a)を有するプランジャー機構(13)で構成されてい
る。この往復動機構(7)は、プランジャー機構(13)
のプランジャー(13a)を進退動させることにより、回
動部材(9)を案内軸(10)で案内しつつシャフト
(4)を往復動させる。
従って、上記回動機構(6)及び往復動機構(7)を
作動させることにより、シャフト(4)を上下方向に回
動させることができると共に、軸方向に往復動させるこ
とができる。なお、上記回動機構(6)と往復動機構
(7)はシャフト(4)の一方の側に限らず、両端部に
個別に連結されていてもよい。また回動機構及び往復動
機構は、カム、歯車やクランク機構等、従来慣用の機構
で構成されていてもよい。また回動機構と往復動機構と
は同時に又は時系列的に作動させてもよい。
回動及び往復動可能なシャフト(4)のうち前記複数
の測定部(50a)(50b)(50c)(50d)(50e)に対応
する箇所には、該シャフト(4)の軸方向と直交する方
向に、ブラケット(14)により複数のホルダ(17)が若
干揺動可能な状態で取付られている。
第4図はブラケット(14)とホルダ(17)とを示す分
解斜視図であり、ブラケット(14)にはシャフト(4)
の軸方向と直交する方向に延びる嵌合凹部(15)と軸方
向に延びる挿入孔(16)とが形成されている。また各ホ
ルダ(17)は、一端が閉塞した中空パイプ(18)と、該
中空パイプ(18)の途中部に取付られ、ブラケット(1
4)の嵌合凹部(15)に若干の遊びをもって嵌合する嵌
合部材(19)と、中空パイプ(18)の開口先端部に取付
られ、フィルタプラグ(3)に適合した半円状の凹部を
有するホルダヘッド(22)と、中空パイプ(18)の他端
部に取付けられたバランスウェイト(23)とを有してい
る。すなわち、フィルタプラグ(3)を吸引保持するた
めのホルダヘッド(22)は、フィルタプラグ(3)の周
形状に適合した収容凹部を有しており、この収容凹部に
は中空パイプ(18)の中空部と通じる開口部が形成され
ている。また嵌合部材(19)には、上記中空パイプ(1
8)の中空部と連通する吸引口(20)が形成されている
と共に、前記ブラケット(14)の挿入孔(16)に対応し
て挿入孔(21)が形成されており、嵌合凹部(15)に嵌
合部材(19)が嵌合した状態で上記挿入孔(16)(21)
に、固定ピン(24)を嵌挿することにより、ブラケット
(14)を介してシャフト(4)にホルダ(17)が若干揺
動可能な状態で取付けられている。また嵌合部材(19)
の吸引口(20)は圧力切替弁を有する圧力調整装置(図
示せず)と接続されている。さらには、ホルダヘッド
(22)の収容凹部には、回動機構(6)及び往復動機構
(7)による回動及び往復動と、上記圧力調整装置の吸
引及び吸引解除とを制御するコントローラ(図示せず)
に接続され、フィルタプラグ(3)の位置を検出するセ
ンサ(図示せず)が取付られている。従って、前記セン
サの検出信号に基づいて所定の位置でシャフト(4)を
下方へ回動させ、各ホルダヘッド(22)をフィルタプラ
グ(3)に近づけると共に、シャフト(4)の回動に連
動して吸引口(20)から吸引することにより、フィルタ
プラグ(3)をホルダヘッド(22)に密着させ、吸引保
持することができる。また、ホルダヘッド(22)でフィ
ルタプラグ(3)を吸引保持した状態で、シャフト
(4)を上方へ回動させるとともに、往復動機構(7)
により原位置(最上流側)から下流側へ所定ストローク
往動させ、各フィルタプラグ(3)をそれぞれの測定部
(50a)(50b)(50c)(50d)(50e)の位置に移動さ
せた後、シャフト(4)を下方へ回動し、吸引状態を解
除し、常圧にすることにより、上記ホルダヘッド(22)
から各フィルタプラグ(3)を開放し、各測定部(50
a)(50b)(50c)(50d)(50e)に載置することがで
きる。また各ホルダヘッド(22)を上方へ回動させた
後、シャフト(4)の上流側への復動により各ホルダ
(17)を原位置に復帰させるうことができる。そのた
め、上記回動−往動−回動−復動サイクルを繰り返すこ
とにより、各フィルタプラグ(3)をホルダ(17)で隣
接する各測定部(50b)(50c)(50d)(50e)に上流側
から下流側へ順次移動させることができる。なお、物理
的特性の測定が終了した最下流側のフィルタプラグ
(3)はホルダ(17)の往動により測定部(50e)から
排出され、原位置側(最上流側)の測定部(50a)には
搬送装置(30)からのフィルタプラグ(3)がホルダ
(17)により供給される。そのため、フィルタプラグ
(3)の複数の物理的特性を円滑にかつ精度よく連続的
に測定することができる。なお、ホルダ(17)がブラケ
ット(14)に対して若干揺動可能な状態に取付られてい
ると共に、バランスウェイト(23)によりホルダヘッド
(22)との重量バランスが保たれているので、シャフト
(4)を下方に回動させて、フィルタプラグ(3)を吸
引保持するときや測定器にフィルタプラグ(3)を載置
するとき、ホルダヘッド(22)の回動力を緩衝すること
ができる。従って、フィルタプラグ(3)を損傷させる
ことなく、当初の形状を維持した状態で円滑に吸引保持
できると共に、各測定部(50a)(50b)(50c)(50d)
(50e)に静かに載置できる。
なお、シャフト(4)の回動度はプランジャー機構
(12a)(12b)の伸縮度やシャフト(4)と案内軸(1
0)との距離を調整することにより制御することができ
る。シャフト(4)の回動度は、上方への回動に際して
ホルダヘッド(22)が水平面に位置し、下方への回動に
際してホルダヘッド(22)が各測定器(51a)(51b)
(51c)(51d)(51e)と近接して位置するように調整
してもよく、上方への回動に際してホルダヘッド(22)
が水平面よりも上方に位置するように調整してもよい。
上記フィルタプラグの移送装置にフィルタプラグを搬
送する搬送装置や、移送装置により移送されたフィルタ
プラグの物理的特性を測定する測定部の測定装置は特に
限定されないが、搬送過程でフィルタプラグ(3)を上
記ホルダヘッド(22)に対応した箇所に並列状態で搬送
できる搬送装置、例えば下記の搬送装置と組合せるのが
好ましい。
第6図は、上記移送装置にフィルタプラグを搬送する
フィルタプラグの搬送装置の一例を示す斜視図、第7図
(A)は第6図の概略平面図、第7図(B)は第6図の
概略縦断面図である。上記搬送装置(30)で搬送される
フィルタプラグ(3)は供給部から1本ずつフィルタプ
ラグ受取部(31)に風送される。なお、フィルタプラグ
受取部(31)は、フィルタプラグの搬送装置(30)の搬
送始端部に立設された壁部(31a)と、該壁部(31a)か
ら所定間隔隔てて上方よりフィルタプラグ(3)の通過
が可能な状態に垂下した垂下壁部(31b)とで構成され
ている。
フィルタプラグの搬送装置(30)は、方形の枠体(3
2)と、フィルタプラグ受取部(31)からフィルタプラ
グを搬送する複数のベルト(33)と、複数のベルト(3
3)の下方に位置し、上下動可能に並設された櫛歯状部
材(35a)(35b)とを有している。より詳細には、枠体
(32)の両端部には回転駆動源により回転可能な回転軸
(34a)(34b)が配設され、該回転軸(34a)(34b)
間、すなわちフィルタプラグ(3)の搬送方向には複数
のベルト(33)が緊張状態で並列に配されている。該複
数のベルト(33)は、フィルタプラグ受取部(31)から
供給されるフィルタプラグ(3)を担持した状態で所定
の速度で搬送する。なお、この例ではフィルタプラグ
(3)の落下を防止しつつ搬送するため11本のベルトが
使用されている。
なお、搬送初期領域における枠体(32)のうち搬送方
向の一方の側部には、搬送されたフィルタプラグ(3)
を検知するセンサが配設されていると共に、搬送された
フィルタプラグ(3)の本数が複数の測定部(50a)(5
0b)(50c)(50d)(50e)の数に対応しない場合、該
フィルタプラグ(3)を枠体(32)の他方の側部に吹飛
ばすエアー吹出し口(図示せず)が設けられている。
また櫛歯状部材(35a)(35b)は、搬送方向の両側部
に設けられた側部部材(36a)(36b)から互い違いに延
設されており、該側部部材(36a)(36b)は、それぞれ
プランジャー機構(37a)(37b)により、交互に上下動
する。従って、搬送方向と直交する方向に並設された各
櫛歯状部材(35a)(35b)は側部部材(36a)(36b)と
共に交互に上下動可能である。なお、各側部部材(36
a)(36b)の両側部には、支柱(38a)(38b)が挿通し
ている。また各支柱(38a)(38b)には、プランジャー
機構(37a)(37b)の伸縮に追従して摺動すると共に側
部部材(36a)(36b)の両側部を支持する摺動部材(39
a)(39b)が配されている。
各櫛歯状部材(35a)(35b)の軸方向、すなわち、搬
送方向と直交する方向には、複数のベルト(33)間に対
応して位置し、櫛歯状部材(35a)(35b)の上下動に伴
ないベルト(33)面から突出する複数の突出ピン(40
a)(40b)が形成されている。なお、この例では6本一
組のピン状の突出ピン(40a)(40b)が各櫛歯状部材
(35a)(35b)に立設されている。
そして、ベルト(33)により搬送に伴いフィルタプラ
グの(3)の端面を搬送方向に直交する一方の側に順次
揃えるため、櫛歯状部材(35a)(35b)の複数の突出ピ
ン(40a)(40b)は、搬送ベルト(33)面において、櫛
歯状部材(35a)(35b)の軸方向のうちホルダ(17)が
設けられている側にいくにつれてフィルタプラグ(3)
の搬送方向側に偏倚している。すなわち、この例では、
第7図(A)(B)に示されるように、各櫛歯状部材
(35a)(35b)に突設された複数の突出ピン(40a)(4
0b)列は、ホルダ(17)が設けられた側にいくにつれて
フィルタプラグ(3)が前進する方向に順次傾斜してい
る。従って、ベルト(33)によりフィルタプラグ(3)
を搬送しつつ櫛歯状部材(35a)(35b)を交互に上下動
させることにより、変形等を生じさせることなく、フィ
ルタプラグ(3)を順次一方の側に移動させ、フィルタ
プラグ(3)の端面を突出ピン(40a)(40b)のうち偏
倚した側、すなわち、搬送装置(30)の枠体(31)のう
ちホルダ(17)が設けられた側に揃えることができる。
より詳細には、上下動に伴い搬送ベルト(33)面から突
出する複数の突出ピン(40a)(40b)列が少なくとも搬
送ベルト面(33)において偏倚しているので、ベルト
(33)で搬送されたフィルタプラグ(3)は、先ず複数
の突出ピン(40a)(40b)列のうち偏倚していない側の
突出ピン(40a)(40b)と当接し、当接部ではフィルタ
プラグ(3)の前進が規制され、複数の突出ピン(40
a)(40b)列のうち偏倚した側のフィルタプラグ(3)
は前進する。一方、ベルト(33)による搬送力Fは、フ
ィルタプラグ(3)の軸方向に作用する分力F1と軸方向
と直交する方向に作用する分力F2とに分解される。そし
て、上記フィルタプラグ(3)の当接側の前進が規制さ
れた状態では、F1に基づくフィルタプラグの移動度M
1と、F2に基づくフィルタプラグの移動度M2との間に
は、M2=0、M1≫M2の関係が生じる。従って、フィルタ
プラグ(3)の軸方向に作用する力F1によりフィルタプ
ラグが複数の突出ピン(40a)(40b)列のうち偏倚した
側に移動する。また偏倚した複数の突出ピン(40a)(4
0b)を有する各櫛歯状部材(35a)(35b)が交互に上下
動可能であるため、ベルト(33)による搬送と櫛歯状部
材(35a)(35b)の上下動とによりフィルタプラグ
(3)を順次移動させ、フィルタプラグ(3)の端面を
一方の側に揃えることができる。
なお、櫛歯状部材(35a)(35b)はそれぞれ個別に上
下動可能に並設されていてもよい。また各櫛歯状部材
(35a)(35b)は、複数のベルト(33)間に位置する突
出ピン(40a)(40b)列が搬送方向と直交する方向にベ
ルト(33)面から突出する限り、例えば搬送方向に並設
されていてもよい。また上記突出ピン(40a)(40b)
は、搬送終端部でフィルタプラグ(3)の端面を揃える
のであれば特に制限されず、フィルタプラグ(3)の搬
送領域のうち適宜領域で偏倚していてもよく、搬送領域
全体に亘り偏倚していてもよい。またフィルタプラグ
(3)の端面の位置は、枠体(32)の一方の側に当接状
態で揃えてもよく、突出ピン(40a)(40b)列を例えば
弓形等に偏倚させることにより適宜設定することができ
る。なお、フィルタプラグ(3)が軽量であるため、上
記突出ピン(40a)(40b)の偏倚度が小さくても、フィ
ルタプラグ(3)の端面の位置を円滑に揃えることがで
きる。また突出ピン(40a)(40b)の偏倚度はベルト
(33)の移動速度、所望するフィルタプラグ(3)の移
動度等に応じて適宜設定できる。突出ピン(40a)(40
b)は、搬送ベルト(33)面から突出した状態で、少な
くとも搬送ベルト(33)面において偏倚していればよ
く、突出ピン(40a)(40b)の基部を移送方向の一方の
側にずらしたり、基部から搬送方向に傾斜させたり、搬
送ベルト(33)面の近傍で突出ピン(40a)(40b)がL
字状や湾曲状等に折曲されていてもよい。
なお、ベルトの本数、突出ピンの数や突出ピンの断面
形状は適宜設定することができる。
またベルト(33)の下方には、搬送過程でフィルタプ
ラグ(3)が静電気を帯るのを防止するため、除電装置
(図示せず)が設けられている。なお、上記フィルタプ
ラグ(3)は、通常、マイナスに帯電する。上記除電装
置に代えて、導電性材料からなるベルトを用いてもよ
い。
またこの例では、ベルト(33)の搬送終端部のうち枠
体(32)の他方の側には、エアー供給装置(図示せず)
からの多数のエアー吹出し口(41)が設けられており、
このエアー吹出し口(41)からエアーを吹出すことによ
りフィルタプラグ(3)を枠体(32)の一方の側に移動
させ、フィルタプラグ(3)の端面を枠体(32)の一方
の側により一層確実に揃えている。なお、エアー吹出し
口(41)は必ずしも必要ではなく、エアー吹出し口(4
1)からの風ん覆は、フィルタプラグ(3)を搬送装置
(30)の一方の側に移動させるものであれば特に制限さ
れず、フィルタプラグ(3)の長さ等に応じて適宜設定
できる。
ベルト(33)の搬送終端部には、搬送されたフィルタ
プラグ(3)を検知するセンサ(42)と、該センサ(4
2)の検知信号に基づいて上下動するフィルタプラグ切
出部(43)とが設けられている。すなわち、フィルタプ
ラグ切出部(43)の先端部にはフィルタプラグ(3)を
収容する収容凹部(44)が形成されており、センサ(4
2)の検知信号に基づいてプランジャー機構(45)でフ
ィルタプラグ切出部(43)を押し上げ、フィルタプラグ
(3)を上方へ移動させている。
そして、上方へ持上げられたフィルタプラグ(3)
を、回動及び往復動可能なホルダ(17)のホルダヘッド
(22)により吸引保持させ、フィルタプラグ(3)の物
理的特性を測定する複数の測定部(50a)(50b)(50
c)(50d)(50e)に順次移動させている。その際、上
記搬送装置(30)により、変形等を生じさせることな
く、端面の位置が揃った状態で、しかもホルダヘッド
(22)に対応する箇所にフィルタプラグ(3)を搬送で
きるので、移動ホルダ(17)でフィルタプラグ(3)を
各測定部(50a)(50b)(50c)(50d)(50e)に円滑
に移動させることができる。
なお、この例では、測定部(50a)では慣用の重量計
によりフィルタプラグ(3)の重量を測定し、測定部
(50b)では従来慣用の長さ測定器によりフィルタプラ
グ(3)の長さを測定し、測定部(50c)では従来慣用
の円周測定器によりフィルタプラグ(3)の円周を測定
している。また測定部(50d)では、例えばフィルタプ
ラグ(3)の一端から17.5ml/秒の割合で空気を吸引
し、吸引時の吸引圧を水柱高さで表示することによりフ
ィルタプラグ(3)の通気抵抗を測定し、測定部(50
e)では、例えば載置状態のフィルタプラグ(3)の上
部から直径12mmの円盤を介して300gの加重を10秒間加え
たときの撓み量を1/10mm単位で表わす従来の硬度測定器
により、フィルタプラグ(3)の硬度が測定される。
本発明のフィルタプラグの移送装置はフィルタプラグ
に限らず、筒状体、例えばシガレットの移送にも有用で
ある。
[発明の効果] 以上のように、本発明のフィルタプラグの移送装置に
よれば、複数の測定部の並置方向と平行に設けられたシ
ャフトが、回動機構及び往復動機構に連結されていると
共に、該シャフトの軸方向と直交する方向に、回動機構
によるシャフトの回動に連動してたばこ用フィルタを吸
引保持する複数のホルダが取付られているので、フィル
タプラグを測定器へ移送する際、変形等を生じさせるこ
となく、フィルタプラグを各測定器に円滑に移送できる
と共に、各測定部で物理的特性を円滑にかつ精度よく測
定することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のフィルタプラグの移送装置の一実施例
を示す斜視図、 第2図は回動機構の一例を示す概略側面図、 第3図は往復動機構の一例を示す概略平面図、 第4図はブラケットとホルダとを示す分解斜視図、 第5図はフィルタプラグの搬送装置と移送装置と測定部
との配置状態を示す概略平面図である。 第6図はフィルタプラグの搬送装置の一例を示す斜視
図、 第7図(A)は第6図の概略平面図、 第7図(B)は第6図の概略縦断面図、 第8図は従来のシガレット用フィルタ性状測定装置の一
例を示す斜視図である。 (1)……フィルタプラグの移送装置、 (3)……フィルタプラグ、(4)……シャフト、 (6)……回動機構、(7)……往復動機構、(17)…
…ホルダ、 (20)……吸引口、(22)……ホルダヘッド、 (30)……フィルタプラグの搬送装置、 (51a)(51b)(51c)(51d)(51e)……測定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井江 宏 大阪府堺市大美野165―3 (72)発明者 仲井 永一 大阪府堺市緑町1―10―3 (72)発明者 日笠山 学 大阪府堺市三宝町4―233 三宝ハウス (72)発明者 松田 彰久 大阪府大阪市平野区喜連1―1―51 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A24D 3/02 A24C 5/32 B65G 25/08 B65G 47/91

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】たばこ用フィルタの搬送装置から搬送され
    たたばこ用フィルタを、その物理的特性の測定のため
    の、等間隔に並置された複数の測定部に移送するための
    たばこ用フィルタ移送装置であって、前記測定部のそれ
    ぞれが臨んでいるシャフトと、前記シャフトに連結しそ
    れを上下に回動させるための回動用装置と、前記シャフ
    トに連結しそれを軸方向に往復運動させるための往復動
    用装置と、前記測定部のそれぞれに対応して具えられ、
    前記シャフトの回動に連動してたばこ用フィルタを吸引
    保持するホルダと、該ホルダへのたばこ用フィルタの吸
    引および吸引解除のための圧力調整装置とを有すること
    を特徴とするたばこ用フィルタの移送装置。
  2. 【請求項2】ホルダが、圧力調整装置に接続された吸引
    口と連通し、かつ先端部にたばこ用フィルタの周形状に
    適合した収容凹部が形成されたホルダヘッドを有する請
    求項1記載のたばこ用フィルタの移送装置。
JP63286408A 1988-11-11 1988-11-11 たばこ用フィルタの移送装置 Expired - Lifetime JP2815372B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63286408A JP2815372B2 (ja) 1988-11-11 1988-11-11 たばこ用フィルタの移送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63286408A JP2815372B2 (ja) 1988-11-11 1988-11-11 たばこ用フィルタの移送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02131566A JPH02131566A (ja) 1990-05-21
JP2815372B2 true JP2815372B2 (ja) 1998-10-27

Family

ID=17704010

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63286408A Expired - Lifetime JP2815372B2 (ja) 1988-11-11 1988-11-11 たばこ用フィルタの移送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2815372B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02131566A (ja) 1990-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR900001090B1 (ko) 전자부품 삽입장치
EP0098733A2 (en) Egg processing system
JP2815372B2 (ja) たばこ用フィルタの移送装置
US4720958A (en) Object aligning and packing system
JP2815371B2 (ja) たばこ用フィルタの搬送装置
JPH0674153B2 (ja) ガラス板の切断方法及びその装置
JPH0266006A (ja) 垂直供給物品の捕捉及び移動装置
US4882938A (en) Pick-up unit for withdrawing cigarette samples from a mass of cigarettes
US20020067980A1 (en) Component feeder
ITBO950589A1 (it) Gruppo di alimentazione di strati di sigarette
EP0420578B1 (en) Delivery device and sorting machine
JPS59232085A (ja) 紙巻タバコの検査及び製列装置
CN1009723B (zh) 卷烟料斗烟列推出装置
KR870000859B1 (ko) 슬라이드 파스너 배출장치
KR101200187B1 (ko) 판재 수납 방법 및 장치
JP2750925B2 (ja) 多線の外径測定装置
JP3376473B2 (ja) 物品移送装置
JPS6216875Y2 (ja)
KR200159356Y1 (ko) 청소기용 포장설비의 포장물셋트박스공급장치
GB2086864A (en) Brush body feeding apparatus for brush making machines
KR890002667B1 (ko) 권선기
JP4466949B2 (ja) 棒状菓子の受け渡し装置及び棒状菓子の受け渡し方法
JPH11226154A (ja) ゴルフシャフトの検査装置
JPH0122475Y2 (ja)
JP7036410B2 (ja) 果菜自動選別装置