JP4466949B2 - 棒状菓子の受け渡し装置及び棒状菓子の受け渡し方法 - Google Patents

棒状菓子の受け渡し装置及び棒状菓子の受け渡し方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えばナッツ類等を含有する棒状のチョコレートのように、表面に不定形な凹凸を有する棒状菓子であっても、確実に保持して次の工程に受け渡すことができるようにした棒状菓子の受け渡し装置及び棒状菓子の受け渡し方法に関する。
従来から、各種物品の受け渡し装置として、物品を吸着保持して次の工程に受け渡す装置は、よく知られている。また、シガレット、キュウリ等の棒状物品を、吸着保持して受け渡す装置も知られている。
例えば下記特許文献1には、横向きに送られてくるシガレットその他の棒状製品が、送り方向から縦横にはみ出している場合、これらを所定数の製品列に整列集積させる方法において、シガレットはそれぞれ空気流によって順次に送り面から持上げられ、その際前記空気流は、先行のシガレットが所定の位置に持上げられてから、その列の後続のシガレットが送り面から持上げられるようにしてあることを特徴とするシガレット等の整列集積方法が開示されている。併せて、シガレットを送り面から上方へ引離す装置としては、相互に関連して順次に作動するよう列状の各シガレットに対してそれぞれ設けられるくぼみが形成されており、このくぼみはシガレットに対する吸着くぼみとなっており、空気を吸引すると共にシガレットを吸着することが開示されている。
また、下記特許文献2には、上流工程で各等級別に選別され、仕分けコンベアによって送られて来た同一等級の所定数の長尺野菜を幅寄せし、取り上げて箱詰めする装置において、前記仕分けコンベアから送られて来た長尺野菜を受け取って定位置に設定する受けロールと、同受けロールの軸方向に互いに対称に移動すると共に昇降する一対の幅寄せ部材と、前記受けロールの上面の下方と上方との間を昇降するように前記一対の幅寄せ部材の間に張架した複数の伸縮性線状部材と、同伸縮性線状部材によって前記受けロールから持ち上げた所定数の長尺野菜を円弧状に吸着し、取り上げて箱詰め装置に搬送する円弧状真空吸着パッドと、同円弧状真空吸着パッドの円弧とほぼ同一の円弧状支持部を有し前記伸縮性部材の下方に配設した円弧状ガイドとを設けたことを特徴とする長尺野菜の自動箱詰め装置が開示されている。
特公昭45−1240号公報 特開平8−91303号公報
上記特許文献1のシガレット等の整列集積方法に用いられる装置には、シガレットを送り面から上方へ引離すために吸着ヘッドが設けられており、この吸着ヘッドの下面に、前記シガレットの長さとほぼ等しい幅で吸着面が形成されている。また、吸着面には、シガレットの形状に合わせて、断面形状が半円形となっているくぼみが形成されている。
これによれば、前記くぼみに対応した、シガレットのような形状の製品であるならば、しっかりと吸着できる。しかしながら、製品の表面に凹凸があるような場合には、くぼみと製品との間に隙間が生じてしまい、製品が前記くぼみに吸着しにくくなる。そのため、製品が途中で落下しやすくなり、落下を確実に防止するためには、大きな吸引力が必要となるため、コストが増加することになる。また、製品の表面の凹凸形状が損傷することもあり、製品の外観に影響を及ぼすこともある。
また、特許文献2の長尺野菜の自動箱詰め装置においては、円弧状真空吸着パッドを用いて吸着している。しかしながら、この円弧状吸着パッドはスポンジ製で、その全面で吸引する構造のため、確実に吸着するためには、極めて大きな吸引力が必要とされ、設備コスト、運転コストが増大する。
したがって、本発明の目的は、表面に凹凸を有する棒状菓子であっても、大きな吸引力を要することなく、かつ、製品を損傷させることなく、確実に吸着保持して、次の工程へ受け渡すことができるようにした棒状菓子の受け渡し装置及び棒状菓子の受け渡し方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の棒状菓子の受け渡し装置は、表面に凹凸を有する棒状菓子を整列させて搬送する第1の搬送手段と、この第1の搬送手段に載置されて搬送された前記棒状菓子を次の工程上に搬送する第2の搬送手段と、前記第1の搬送手段から、前記棒状菓子をピックアップして前記第2の搬送手段に受け渡す、受け渡し手段とを備えた棒状菓子の受け渡し装置において、前記受け渡し手段は、水平方向及び垂直方向に移動可能に支持された吸引ヘッドを有し、この吸引ヘッドには前記棒状菓子に対応する吸引口が形成され、前記吸引口に対応する開口を有する弾性シートからなる吸着パッドが前記吸引ヘッドの下面に固着されており、前記吸引ヘッドの吸引口は、前記棒状菓子の両端部に対応して、その長手方向に沿って形成された第1及び第2の開口と、前記棒状菓子の中間部に対応するように横方向に伸びる第3の開口とで構成され、かつ、前記吸着パッドには、前記第1〜3の開口に適合する開口が形成されており、前記第1の搬送手段の作動に同期して、所定のタイミングで前記吸引ヘッドが作動して、前記棒状子を吸着することを特徴とする。
本発明によれば、棒状菓子を吸引して、第1の搬送手段から第2の搬送手段へ受け渡す際に、棒状菓子に対応する吸引口が形成されているので、棒状菓子を効果的に吸着することができる。また、吸引ヘッドの下面には、弾性シートからなる吸着パッドが固着されているので、棒状菓子の表面に凹凸があっても、その凹凸面に密着してより効果的に吸着することができ、かつ、吸着による棒状菓子の損傷を防止することができる。
また、棒状菓子の両端部に対応して、第1及び第2の開口が形成されており、その両端部を吸着するように配置されているので、効果的に吸着することができる。また、棒状菓子の中間部に対応するように横方向に伸びる第3の開口とが形成されているので、棒状菓子が横方向、或いは縦方向に多少ずれていても、第3の開口が必ず棒状菓子に当接し、吸着ミスを防止することができる。この際、棒状菓子の両端部と中間部とを吸着するので、バランスよく効率的に吸着することができる。
更に、本発明の棒状菓子の受け渡し装置において、前記第1の搬送手段の前記受け渡し手段の手前には、上下方向及び水平方向に移動可能に支持されたセッティングバーが設けられており、前記第1の搬送手段の作動に同期して、所定のタイミングで前記セッティングバーが作動し、搬送時における前記棒状菓子の端部の位置を揃えることが好ましい。
これによれば、第1の搬送手段によって搬送される棒状菓子に対して、セッティングバーが下降し、該棒状菓子の一方の端部を押圧するように移動することによって、棒状菓子の搬送方向において若干の位置ずれがあっても、棒状菓子の端部の位置を揃えることができる。そして、受け渡し手段に形成された吸引ヘッドが下降した際に、棒状菓子の両端部が整合しているので、棒状菓子の長さ方向に対する吸引口の位置を正確にきめて吸引ミスを防止することができる。
また、本発明の棒状菓子の受け渡し方法は、第1の搬送手段により整列されて搬送された表面に凹凸を有する棒状菓子を、受け渡し手段によりピックアップして、第2の搬送手段に受け渡す棒状菓子の受け渡し方法において、前記棒状菓子の両端部に対応して、その長手方向に沿って形成された第1及び第2の開口と、前記棒状菓子の中間部に対応するように横方向に伸びる第3の開口とが形成された吸引ヘッド、及び、前記第1〜第3の開口に対応する開口を有し、前記吸引ヘッドの下面に固着された弾性シートからなる吸着パッドを有する、前記受け渡し手段を用い、
前記第1の搬送手段により前記棒状菓子を整列させて搬送し、同棒状菓子が所定位置に搬送されたことをセンサにより検知した後、前記受け渡し手段の吸引ヘッドを下降させて前記棒状菓子を吸着し、その後、吸引ヘッドを上昇させると共に前記第2の搬送手段上に移動させて吸引を解除し、前記棒状菓子を前記第2の搬送手段に受け渡すことを特徴とする。
本発明によれば、棒状菓子を吸引して、第1の搬送手段から第2の搬送手段へ受け渡す際に、棒状菓子に対応する吸引口が形成されているので、棒状菓子を効果的に吸着することができる。
また、吸引ヘッドの下面には、弾性シートからなる吸着パッドが固着されているので、棒状菓子の表面に凹凸があっても、その凹凸面に密着してより効果的に吸着することができ、かつ、吸着による棒状菓子の損傷を防止することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1〜7には、本発明による棒状菓子の受け渡し装置の一実施形態が示されている。図1は同受け渡し装置において棒状物品(以下、本発明における「棒状菓子」を意味する)を第1の搬送手段からピックアップする状態を示し、(a)は平面図、(b)は側面図、図2は同受け渡し装置における受け渡し手段近傍の拡大斜視図、図3は同受け渡し装置における吸引ヘッドの分解斜視図、図4は同受け渡し装置における吸引ヘッドの下面及び吸着パッドを示し、(a)は平面図、(b)はA−A矢視線に沿った断面図、(c)はB−B矢視線に沿った断面図、図5は同受け渡し装置の吸引ヘッドに棒状物品を吸着した状態を示し、(a)は図4のA−A矢視線に沿った断面図、(b)は図4のC−C矢視線に沿った断面図、図6は同受け渡し装置におけるセッティング装置の作動を示し、(a)は棒状物品の整列前の状態の説明図、(b)は整列後の状態の説明図、図7は同受け渡し装置において棒状物品を第2の搬送手段に載置する状態を示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。
図1に示されるように、本発明の棒状菓子の受け渡し装置100は、棒状物品70を搬送する第1の搬送手段10と、この第1の搬送手段10の終端に隣接して、第1の搬送手段10に対してほぼ直交するように配置された第2の搬送手段20と、第1の搬送手段10の途中に配設されたセッティング装置30と、第1の搬送手段10から、棒状物品70をピックアップして第2の搬送手段20に受け渡す、受け渡し手段60とから主に構成される。なお、第1の搬送手段10は矢印A方向に移動し、第2の搬送手段20は矢印B方向に移動する。
第1の搬送手段10は、一対の平行な側板11,11と、この側板11,11に回転可能に支持された複数のプーリ12と、これらのプーリ12に張設されたベルト13とから構成され、図示しない駆動機構によりベルト13が回転して、その上に載置された棒状物品を搬送するようになっている。また、第1の搬送手段10の途中で、セッティング装置30の手前には、移動してくる棒状物品を検出する第1センサ14が設けられている。同様に、第1の搬送手段10の途中において、セッティング装置30の後方で、かつ、受け渡し手段60の手前には、移動してくる棒状物品を検出する第2センサ15が設けられている。
第1の搬送手段10の始端部には、図示しない棒状物品の供給装置が配置され、棒状物品を複数個ずつ、その長手方向を搬送方向に向け、搬送方向と直交する方向に所定間隔で所定個数ずつ配列させて供給するようになっている。この実施形態の場合、これらの棒状物品を第2の搬送手段20に受け渡し、第2の搬送手段20によって図示しない包装装置に送るようになっている。
第1の搬送手段10の途中、より詳細には、前記受け渡し手段60のやや手前には、搬送されてくる棒状物品70の端部を揃えるための前記セッティング装置30が配設されている。このセッティング装置30は、第1の搬送手段10のベルト13の上方に図示しないフレームを介して支持された第1エアシリンダ31を有し、そのピストンロッド31aは、第1の搬送手段10の搬送経路に沿って水平方向に作動するようになっている。
ピストンロッド31aの先端には、板状部材31cを介して、第2エアシリンダ32が取付けられている。第2エアシリンダ32のピストンロッド32aは、ベルト13に向けて垂直に延出されている。ピストンロッド32aの先端には、板状部材32c、固定部材34を介して、セッティングバー33が取付けられている。セッティングバー33は、ベルト13の長手方向に対して直角方向に伸び、ベルト13に対して垂直に配置された板材からなる。
前記第1センサ14が、ベルト13に載って移動してくる棒状物品70を検出すると、上記第1エアシリンダ31及び第2エアシリンダ32が所定のタイミングで作動し、通過する棒状物品70の後端部にセッティングバー33を当接させて所定位置まで押出す。その結果、所定個数ずつ横方向に並ぶ棒状物品70は、第1の搬送手段10の搬送方向における前後端部の位置を整合される。
第1の搬送手段10の終端部に隣接して、かつ、第1の搬送手段に直交するように配置された第2の搬送手段20は、一対の平行な側板21,21と、これらの側板21,21に回転可能に支持された複数のプーリ22と、これらのプーリ22に張設されたベルト23とで構成されている。そして、図示しない駆動装置によってベルト23が回転し、その上に載置された棒状物品を、図示しない包装装置に供給するようになっている。
図2,3に示すように、受け渡し手段60は、第2の搬送手段20の始端部の側方に立設された一対の支柱41と、この支柱41上に架設された支持板42を介して設置された支持ブロック43と、この支持ブロック43に取付けられた第3エアシリンダ44とを有している。
第3エアシリンダ44のピストンロッド44aは、第2の搬送手段20を横切って第1の搬送手段10方向に伸び、その先端には支持板43c、51を介して第4エアシリンダ52が取付けられている。なお、支持板43cには、支持ブロック43を貫通して平行に伸びる一対のガイド棒43bの一端が連結され、ガイド棒43bの他端は、支持ブロック43の反対側に突出して別の支持板43eに連結されている。支持板43c、51及び第4エアシリンダ52は、上記ガイド棒43bにスライドガイドされて、上記第3エアシリンダ44によって水平移動する。支持ブロック43には、一対のストッパー44d,44d(図1参照)が設けられており、ピストンロッド44aの後退位置を規制している。
第4エアシリンダ52のピストンロッド52a(図1(b)参照)は、下方に垂下しており、その先端に板状部材52c及びL字形状の固定部材53を介して吸引ヘッド54が取付けられている。吸引ヘッド54は、蛇腹状の吸引ホース57が連結された吸引管56が取付けられた上板54aと、この上板54aの下面に固着され、前記吸引管56に連通する吸引室を形成するための枠板54bと、この枠板54bの下面に固着され、前記吸引室に連通する吸引口54d、54e、54fを有する下板54cと、この下板54cの下面に接合されて、上記吸引口54d、54e、54fに整合する吸引口55a、55b、55cを有する吸着パッド55とで構成されている。
下板54c及び吸着パッド55には、前述したように吸引口54d、54e、54f、55a、55b、55cが形成されている。図4,5に示すように、下板54cの吸引口54d、54eと、吸着パッド55の吸引口55a、55bは、棒状物品70の両端部に対応して形成されている。また、下板54cの吸引口54fと、吸着パッド55の吸引口55cは、横方向に配列された4本の棒状物品70の長さ方向中間部を横切るようにスリット状に形成されている。4本の棒状物品70に対応して形成された上記吸引口54d、54e、54f、55a、55b、55cが、下板54c及び吸着パッド55の長手方向に沿って3組形成されており、棒状物品70を4本ずつ3組、合計12本吸着できるようになっている。上記吸着パッド55は、例えば発泡樹脂、好ましくは発泡ポリウレタン等からなる弾性シートで形成されている。
吸引ヘッド54の上板54aには吸引管56が接続され、吸引ヘッド54内部の吸引室を通して、上記吸引口54d、54e、54f、55a、55b、55cから吸引を行うようになっている。吸引手段としては、ファン等の公知の手段を用いることができる。
そして、セッティング装置30によって整合され、ベルト13に載って移動してくる棒状物品70を、前記第2センサ15が検出すると、受け渡し手段60の第3エアシリンダ44及び第4エアシリンダ52が所定のタイミングで作動し、棒状物品70を吸着して、その整列状態を維持したまま、第2搬送手段20上に移動させるようになっている。
次に、上記棒状菓子の受け渡し装置100の作用について説明する。
まず、本発明の受け渡し装置100は、表面に凹凸を有し、しかも損傷しやすい棒状菓子、例えばナッツ等の粒状食品を含有する棒状チョコレートなどに特に好適である。
棒状物品は、図示しない製造装置によって製造された後、図示しない供給装置によって、その長手方向を搬送方向に向け、搬送方向と直交する方向に所定間隔で所定個数ずつ配列されて、第1の搬送手段10上に載置される。
第1の搬送手段10上に載置されて移動してくる棒状物品70を第1センサ14が検知すると、棒状物品が通過する所定のタイミングをとって、第2エアシリンダ32のピストンロッド32aが押出され、セッティングバー33がベルト13上に当接する(図6(a)参照)。この状態で第1エアシリンダ31のピストンロッド31aが押出され、セッティングバー33がベルト13の移動方向に押出される。その結果、通過する棒状物品70の後端部にセッティングバー33が当接し、搬送方向に位置ずれした棒状物品70の端部が揃えられる(図6(b))。なお、その後、セッティングバー33は、第1エアシリンダ31及び第2エアシリンダ32のピストンロッド31a、32aがそれぞれ後退することによって、元の位置に復帰する。
次に、上記セッティングバー33により棒状物品70の端部が揃えられてから、棒状物品70がベルト13によって搬送され、搬送されてくる棒状物品70を第2センサ15が検知すると、所定のタイミングをとって、第3エアシリンダ44のピストンロッド44aが押出され、吸引ヘッド54が第1搬送手段10の上方に移動する。更に、第4エアシリンダ52のピストンロッド52aが押出され、吸引ヘッド54が下降して、その下面の吸着パッド55が、移動してくる棒状物品70の上面に当接する。このとき、図5に示すように、個々の棒状物品70は、対応する吸引口54d、54e、54f、55a、55b、55cに整合し、上記吸引口を通して矢印C方向に吸引される空気流によって、対応する吸引口にそれぞれ吸着される。
このとき、吸着パッド55は、前述したような弾性シートで形成されているので、棒状物品70の表面に凹凸があっても、その凹凸面に密着して隙間を小さくすると共に、吸着による棒状物品の損傷を防止することができる。
また、下板54cの吸引口54d、54eと、吸着パッド55の吸引口55a、55bが、棒状物品70の両端部に対応して形成されているので、これらの吸引口54d、54e、55a、55bによって棒状物品70の両端部が吸着され、下板54cの吸引口54fと、吸着パッド55の吸引口55cが、横方向に配列された4本の棒状物品70の長さ方向中間部を横切るようにスリット状に形成されているので、これらの吸引口54f、55cによって棒状物品70の長手方向中間部が吸着される。このため、棒状物品70の位置が、搬送方向及びそれと直交する方向に多少ずれていても、いずれかの吸引口にかならず当接するため、吸着ミスの発生を減少させることができる。
なお、棒状物品が、例えばナッツ類等の粒状菓子を含有する棒状チョコレートなどの棒状菓子であり、その長さが30〜60mm程度、太さが7〜9mm程度である場合、上記吸引口における空気流の流速は、30〜40m/sであることが好ましい。これによれば、棒状物品70を損傷させることなく、しかも確実に吸着させることができる。
こうして吸引ヘッド54により棒状物品70を吸着した後、第4エアシリンダ52のピストンロッド52aが後退して吸引ヘッド54が上昇し、吸着された棒状物品70が第1の搬送手段10上から持上げられる(図1(b)参照)。更に、第3エアシリンダ44のピストンロッド44aが後退して吸引ヘッド54が、第2搬送手段20の上方に位置する。続いて、第4エアシリンダ52のピストンロッド52aが再び押出され、吸引ヘッド54が下降して吸着された棒状物品70を、第2搬送手段20のベルト23上に配置する。このとき、吸引ヘッド54の吸引が解除されて、棒状物品70が吸引ヘッド54から離れてベルト23上に載置される(図7参照)。その後、第4エアシリンダ52のピストンロッド52aが再び後退して吸引ヘッド54が上昇し、元の位置に復帰する。
以上の動作を繰り返すことにより、第1搬送手段10上を移動してくる棒状物品70を受け渡し手段60によって、次々とピックアップして、その整列状態を維持したまま、第2搬送手段20上に移動させることができる。第2搬送手段20上に移動した棒状物品70は、4本ずつ並べられた状態で搬送され、図示しない包装装置によって4本ずつ袋詰めされるようになっている。
なお、第2搬送手段20上に載置されたトレイ等の容器が所定間隔で移動してきて、上記受け渡し手段60によってピックアップした棒状物品を上記容器中に直接載置するようにしてもよい。
図8には、本発明における吸引ヘッド54の吸引口の他の例が示されている。なお、図8においては、図示を簡略化するため、吸引ヘッド54を下方から見た吸着パッド55の形状だけを示しているが、吸引ヘッド54の下板54cにもそれと整合する吸引口が形成されている。
同図(a)の例では、各棒状物品70の両端部に対応する吸引口55a、55bが形成されると共に、複数本、この例では4本ずつ並んだ棒状物品70の中間部の両側にも、一対の吸引口55dが形成されている。この例では、4本ずつ並んだ両側の棒状物品70が外側にずれても、吸引口55dによって吸着できるようになる。
同図(b)の例では、複数本ずつ並んだ棒状物品70の中間部を横切るように、横方向に並んだ各群毎に一本のスリット状の吸引口55cが形成されている。この例では、吸引口55cが必ず棒状物品70に当接し、かつ、吸引口全体の面積が小さくなるので、単位面積当たりの吸引力を高めることができる。
同図(c)の例では、棒状物品70の両端部に当接するように、横方向に並んだ各群毎に二本のスリット状の吸引口55e、55fが形成されている。この例では、棒状物品70の両端部を吸着することによって安定して吸着でき、かつ、吸引口全体の面積を比較的小さくして、単位面積当たりの吸引力を高めることができる。
同図(d)の例では、個々の棒状物品70毎に、棒状物品70の長手方向に沿った1本の吸引口55gが形成されている。この例では、棒状物品70の長さ方向全体を吸引することによって、吸着力を高めることができる。
しかしながら、後述する実施例に示されるように、吸引ヘッド54の吸引口の形状としては、図4に示した形状が、吸着ミスが少ないため、最も好ましい。
図1〜7に示した受け渡し装置100を用い、吸引ヘッド54の吸引口の形状を、図4に示した形状、図8の(a)〜(d)に示した形状にし、棒状物品70としてナッツ入りの棒状チョコレート(商品名「小枝」、森永製菓株式会社製)を用い、受け渡し時の吸着ミスの発生状態を試験した。
なお、吸引ヘッド54に取付けた吸着パッド55としては、発泡ポリウレタン製の弾性シートからなり、大きさがW160mm×H50mm×T5mmのものを使用した。
試験した吸引口は以下の通りである。
吸引口1:図4の吸引口であって、総開口面積は910.9mmである。
吸引口2:図8(a)の吸引口であって、総開口面積は662.1mmである。
吸引口3:図8(b)の吸引口であって、総開口面積は309.2mmである。
吸引口4:図8(c)の吸引口であって、総開口面積は618.4mmである。
吸引口5:図8(d)の吸引口であって、総開口面積は1236.8mmである。
試験例1
上記吸引口1〜5が形成された吸引ヘッドを用いて、第1搬送手段10上を移動してくる4本ずつ横に3組並んだ棒状物品70を12列(合計36組)受け渡し、受け渡し時の吸着ミスの発生状態を調べる試験を、合計3セット繰り返した。なお、この試験例では、受け渡し装置100のセッティング装置30を作動させず、棒状物品70の端部を揃えない状態で、第2搬送手段20上に供給した。そして、各セットにおいて、吸着できなかった棒状物品が1つでも発生した組の数を測定した。この結果を表1に示す。
Figure 0004466949
これによると、試験例1の形状(図4の形状)の吸引口を有する吸引ヘッドを用いた場合の吸着ミス数が最も低く、効果的に棒状物品70を吸着できることが分かる。
試験例2
上記吸引口1が形成された吸引ヘッドを用いて、第1搬送手段10上を移動してくる4本ずつ横に4組並んだ棒状物品70を130列(合計520組)受け渡し、受け渡し時の吸着ミスの発生状態を調べる試験を、合計3セット繰り返した。なお、この試験例では、受け渡し装置100のセッティング装置30を作動させ、棒状物品70の端部を揃えた状態で、第2搬送手段20上に供給した。そして、各セットにおいて、吸着できなかった棒状物品が1つでも発生した組の数を測定した。この結果を表2に示す。
Figure 0004466949
これによると、試験例1に比べて、更に吸着ミスが少ないことが分かる。すなわち、セッティング装置30により、棒状物品70の端部を揃えることによって、棒状物品70の長さ方向に対する吸引口の位置を正確にきめて吸引ミスを、より効果的に防止できることが分かる。
本発明は、例えばナッツ類等を含有する棒状のチョコレートのように、表面に不定形な凹凸を有する棒状物品を、確実に保持して次の工程に受け渡すことができるようにした棒状物品の受け渡し装置に特に好適に利用することができる。
本発明による棒状物品の受け渡し装置の一実施形態により棒状物品を第1の搬送手段からピックアップする状態を示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。 同受け渡し装置における受け渡し手段近傍の拡大斜視図である。 同受け渡し装置における吸引ヘッドの分解斜視図である。 同受け渡し装置における吸引ヘッドの下板及び吸着パッドを示し、(a)は平面図、(b)はA−A矢視線に沿った断面図、(c)はB−B矢視線に沿った断面図である。 同受け渡し装置の吸引ヘッドに棒状物品を吸着した状態を示し、(a)は図4のA−A矢視線に沿った断面図、(b)は図4のC−C矢視線に沿った断面図である。 同受け渡し装置におけるセッティング装置の作動を示し、(a)は棒状物品の整列前の状態の説明図、(b)は整列後の状態の説明図である。 同受け渡し装置において棒状物品を第2の搬送手段に載置する状態を示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。 吸引ヘッドの吸引口の他の例を示す平面図である。
符号の説明
10 第1の搬送手段
20 第2の搬送手段
33 セッティングバー
54 吸引ヘッド
54d、54e、54f 吸引口
55 吸着パッド
55a、55b、55c 吸引口
60 受け渡し手段
70 棒状物品
100 棒状物品の受け渡し装置

Claims (3)

  1. 表面に凹凸を有する棒状菓子を整列させて搬送する第1の搬送手段と、この第1の搬送手段に載置されて搬送された前記棒状菓子を次の工程上に搬送する第2の搬送手段と、前記第1の搬送手段から、前記棒状菓子をピックアップして前記第2の搬送手段に受け渡す、受け渡し手段とを備えた棒状菓子の受け渡し装置において、
    前記受け渡し手段は、水平方向及び垂直方向に移動可能に支持された吸引ヘッドを有し、この吸引ヘッドには前記棒状菓子に対応する吸引口が形成され、前記吸引口に対応する開口を有する弾性シートからなる吸着パッドが前記吸引ヘッドの下面に固着されており
    前記吸引ヘッドの吸引口は、前記棒状菓子の両端部に対応して、その長手方向に沿って形成された第1及び第2の開口と、前記棒状菓子の中間部に対応するように横方向に伸びる第3の開口とで構成され、かつ、前記吸着パッドには、前記第1〜3の開口に適合する開口が形成されており、
    前記第1の搬送手段の作動に同期して、所定のタイミングで前記吸引ヘッドが作動して、前記棒状子を吸着することを特徴とする棒状菓子の受け渡し装置。
  2. 前記第1の搬送手段の前記受け渡し手段の手前には、上下方向及び水平方向に移動可能に支持されたセッティングバーが設けられており、前記第1の搬送手段の作動に同期して、所定のタイミングで前記セッティングバーが作動し、搬送時における前記棒状菓子の端部の位置を揃える請求項記載の棒状菓子の受け渡し装置。
  3. 第1の搬送手段により整列されて搬送された表面に凹凸を有する棒状菓子を、受け渡し手段によりピックアップして、第2の搬送手段に受け渡す棒状菓子の受け渡し方法において、
    前記棒状菓子の両端部に対応して、その長手方向に沿って形成された第1及び第2の開口と、前記棒状菓子の中間部に対応するように横方向に伸びる第3の開口とが形成された吸引ヘッド、及び、前記第1〜第3の開口に対応する開口を有し、前記吸引ヘッドの下面に固着された弾性シートからなる吸着パッドを有する、前記受け渡し手段を用い、
    前記第1の搬送手段により前記棒状菓子を整列させて搬送し、同棒状菓子が所定位置に搬送されたことをセンサにより検知した後、前記受け渡し手段の吸引ヘッドを下降させて前記棒状菓子を吸着し、その後、吸引ヘッドを上昇させると共に前記第2の搬送手段上に移動させて吸引を解除し、前記棒状菓子を前記第2の搬送手段に受け渡すことを特徴とする棒状菓子の受け渡し方法。
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