JP2814507B2 - 塩化インジウム溶液の湿式精錬処理法 - Google Patents

塩化インジウム溶液の湿式精錬処理法

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、塩化インジウムおよび各種の他の元素の塩
化物、特に塩化スズおよび塩化アンチモンを含有する溶
液から、これに含まれるインジウムおよび可能な関連元
素を回収することに関する。本発明は特にインジウムか
らスズおよびアンチモンを分離することに関する。
インジウムの新規用途の開発(例えば、ディスプレー
装置や光起電装置に使用されるIII−V族化合物の導電
性透明フィルムや温室効果を3倍にすることができるイ
ンジウム−スズ混合酸化物を挙げることができる)によ
り、この元素の回収は特に興味を集めている。インジウ
ムは、普通の非鉄金属鉱石、特に閃亜鉛鉱、黄銅鉱およ
び方鉛鉱に付随してしばしば存在している。
これまで硫酸塩溶液からのインジウムの回収が多くの
研究や特許、特に仏国特許出願公開公報第2,435,533号
の主題となってきた。
乾式精錬法による処理中に、酸化を伴い、または伴わ
ずに塩素化溶解で容易に処理することのできる各種の相
にインジウムが蓄積することがあり、塩化インジウムの
溶液が得られる。ある種の金属塩化物の溶液、例えば、
仏国特許第2,317,366号に記載の方法により得られるも
のは、回収に好都合なイジウムを含有する場合もある。
インジウムと化学的に類似した元素であるスズおよび
アンチモンからインジウムを分離する技術は公知である
が、これまでに提案された解決法は満足できるものでは
なく、実施するには高価である。具体的には、エーテル
系またはケトン系の有機化合物を使用した抽出法が提案
されており、より具体的には多くの研究がメチルイソブ
チルケトンに基づいて行われてきた。
しかし、これらの溶剤は揮発性であり、火災や爆発の
危険があり、これらの危険性を無視できない。
この理由により本発明の目的の一つは、引火性や爆発
性を示さない抽出剤を使用した、塩化スズや塩化アンチ
モンと混在しうる塩化インジウム溶液の湿式精錬処理法
を提供することである。
本発明の別の目的は、塩化アンチモンおよび塩化スズ
から塩化インジウムを良く分離することのできる方法を
提供することである。
上記目的および以下の説明から明らかとなるその他の
目的は、次に説明する本発明の方法により達成される。
本発明の方法は、下記工程からなることを特徴とする、
塩化インジウムとスズおよびアンチモンよりなる群から
選ばれた少なくとも1種の元素の塩化物とを含有する溶
液の湿式精錬処理方法である。
a)アルカリ金属塩化物またはアルカリ土類金属塩化物
あるいはこれらの混合物を添加して該溶液の遊離塩素イ
オン濃度を調整し、また塩酸の添加によりその酸の濃度
(N)を調整し、 b)該塩化インジウム溶液をトリアルキルホスフェート
(リン酸トリアルキルエステル)を含有する有機相と接
触させ、 c)この有機相を0.1〜3N塩酸溶液と接触させて再抽出
することにより、塩化インジウムの溶液を得、そして d)アルカリ金属水酸化物を使用して塩基性再抽出を行
う。
塩素イオン濃度および酸の濃度(N)の調整が重要で
あるのは、本質的に全ての精錬可能な元素を抽出するの
に望ましいこと、および塩素イオン濃度および酸の濃度
(N)がトリアルキルホスフェートを使用してこの回収
を行うのに非常に大きな影響を及ぼすことによる。好ま
しくは、遊離塩素イオン濃度は3〜12Nの範囲内の値に
調整し、酸の濃度(N)は1〜6Nの範囲内の値に調整す
る。この調整は塩化カルシウムを使用して行うことが好
ましく、特に有利な範囲は、好ましくは塩化カルシウム
の形態の5〜10Nの塩素イオンをさらに含有し、酸の濃
度(N)が1〜3Nである塩化インジウムの溶液である。
通常は、これらの範囲内の中間値付近の条件とする。
「遊離塩素イオン」とは、トリアルキルホスフェート
を使用して電化を持たない錯体(例、InCl3,HInCl4
ど)の形態で抽出しようとする被抽出元素と化合してい
ない塩素イオンを意味するものである。一般的に言っ
て、酸塩として、あるいはアルカリ金属やアルカリ土類
金属を化合している塩素イオンは遊離塩素イオンである
と考えられる。本発明においてはアンモニウムイオンも
アルカリ金属イオンとして考える。
粘度水準および化学的特性の両方に関して液−液抽出
のよりよい制御を得る目的で、トリアルキルホスフェー
トを芳香族炭化水素溶剤に溶解させることが望ましい。
芳香族炭化水素溶剤としては、通常は高沸点および高発
火点の石油留分から選ばれたもの、例えばソルベッソ
(Solvesso)150なる商標で市販されている種類の溶剤
を使用することができる。一般に、経済的理由から、ト
リアルキルホスフェートとしてはトリブチルホスフェー
ト(その英語名での略称であるTBPとしてよう知られて
いる)が使用される。
有機相は、体積で約20〜60%、有利には30〜50%のト
リアルキルホスフェートを含有することが好ましい。
本発明の目的の一つは、塩化物溶液中に含まれる金属
分を、不純物に関して可及的に選別しながら、可能な限
り高収率で回収することである。上述したように、溶液
中の塩素イオンおよび酸の濃度を調節することにより、
トリアルキルホスフェートを使用した良好な抽出を達成
することができる。選択率に関しては、通常の技法、特
に抽出段数を増やすことからなる方法に加えて、被抽出
溶液と接触させるトリアルキルホスフェートの量を調整
することによっても選択率の調節が可能となる。これ
は、トリアルキルホスフェートと被抽出塩化物錯体との
間に形成される錯体が、通常の条件下で被抽出元素1原
子に対して3分子のホスフェートを必要とするためであ
る。
トリブチルホスフェート(以下、その英語名での略称
であるTBPと表示する)が最も普通に使用され、かつ最
も安価なトリアルキルホスフェートであることから、以
下の説明ではトリアルキルホスフェート類の化合物群を
TBPで代表させて説明する。
スズおよびインジウムの抽出の反応式は本質的に下記
種類のものである。
2H++Sn4++6Cl-+3TBP H2(SnCl6-3TBP H++In3++4Cl-+3TBP (InCl4-3TBP 他の塩化物種の抽出の原理は次の通りである:SnCl4,2
TBP;SnHCl3,3TBP;Sn(OH)Cl3,3TBP;InCl3,3TBP;InCl4,
3TBP。化合した化学種であるHCl,TBPおよびHCl,2TBPも
存在する。
アンチモンとの反応も上と同様であり、やはりTBP 3
分子を使用する。従って、化学量論量を算出するには、
1原子の被抽出元素に対してTBP 3分子という値を考え
ればよい。
従って、良好な選択率を得るには、有機相/水相の比
(O/A比)およびそれぞれの相の供給量を、塩化インジ
ウムの他にスズおよびアンチモンよりなる群から選ばれ
た少なくとも1種の元素の塩化物を含有する被抽出溶液
と接触させるトリアルキルホスフェートの量が、スズ、
アンチモンおよびインジウムの完全な抽出に必要な化学
量論量の少なくとも1倍から1.5倍、好ましくは1〜1.2
倍の範囲内となるように調節することが有利である。鉄
(III)がかなりの濃度で、すなわち、1g/程度の値よ
り高濃度に存在する場合には、上記化学量論量に、TBP
3分子で溶媒和される鉄(III)を抽出するのに必要な化
学量論量も加えることが有利である。
一般には、上記化学量論量より10%多い程度の値を選
択する。
この範囲内でのトリアルキルホスフェートの適当な使
用割合の決定は、温度、希釈度、不純物含有量、および
良好な回収率と良好な選択率との調和などの因子を考慮
してなされる。温度は、室温から使用する希釈剤の安全
使用が可能な温度(60〜70℃)までの範囲でよい。
回収率の目標値は、好ましくは90%より大、有利には
95%より大である。
本発明の方法は、アンチモンとスズの合計モル量に対
するインジウムのモル比が1/7より大きい、有利には1/5
より大きい場合に満足すべき結果を生ずる。このモル比
が上記の値より小さい場合には、本発明のインジウムに
基づく主抽出を行う前に、スズ及びアンチモンの一部を
適宜の抽出処理により予め除去しておくことが望まし
い。
これは、本発明の方法において上記工程b)の前に、
工程a′)として、塩化インジウムとスズおよびアンチ
モンよりなる群から選ばれた少なくとも1種の他の元素
の塩化物とを含有する被抽出溶液を、トリアルキルホス
フェートの溶液と接触させ、この接触に使用するトリア
ルキルホスフェートの量を、スズおよびアンチモンの全
量を抽出するのに必要な化学量論量より少ない量、好ま
しくはこの値の80%以下の量とした前抽出工程を加入す
ることにより、実施することができる。鉄(III)がか
なりの濃度で、すなわち、1g/程度の値より高濃度に
存在する場合には、上記化学量論量に、TBP 3分子で溶
媒和される鉄(III)を抽出するのに必要な化学量論量
も加えることが有利である。いずれにしても、この量
は、この抽出処理後にインジウム/(アチモン+スズ)
のモル比が上記限度内に入るような量とする。TBP溶液
と抽出を受けるインジウム含有溶液の両相を接触させた
場合に酸の濃度が変動するのを避けるために、この相を
約2N塩酸水溶液と予め接触させることが好ましい。
インジウム含有溶液にかなりの程度でヒ素が含まれて
いる場合には、ヒ素(V)/全ヒ素の比が少なくとも90
%以上、好ましくは95%以上となるようにこの溶液の酸
化還元電位を調整することが好ましい。実際、本発明に
おいて説明した抽出条件下ではヒ素(V)がヒ素(II
I)に比べて抽出効率がはるかに低いことが、本発明の
特徴の一つとなっている。
再抽出工程c)は、スズ、アンチモン、および場合に
より鉄その他の共抽出された元素の含有量が低下した再
抽出液を得るのに非常に重要な影響を及ぼす。この工程
は、再抽出後の最終全塩素イオン濃度が少なくとも2N、
好ましくは3〜8Nの範囲内、通常は5〜6Nの範囲内とな
るように行う必要がある。この最終塩素イオン濃度は、
再抽出溶液に最初に含有させておく塩酸濃度を調整する
か、またはO/A比の調整と有機相中のインジウム濃度の
調整とを併用することにより調節することができる。た
だし、有機相中のインジウム濃度を調整するには、前抽
出工程a′)が有機相中のインジウム濃度に大きな影響
を有することに留意すべきである。有機相から工程c)
で再抽出後に得られた塩化インジウムの溶液は、未荷電
の有機TBP相による抽出を受けさせることができる。そ
の際のO/A比は、TBPの量がこの塩化インジウム溶液に含
まれるスズの全量を抽出するのに必要な化学量論量の2
〜5倍となるように調整する。
以下の実施例は、具体的に使用するのに好適な操作条
件を当業者が用意に決定することができるように例示し
たものであり、本発明に何らかの制限を加えるものでは
ない。
実施例1 5段の混合−沈降段からなる接触装置内で、供給する
被処理溶液PHAinfを、40%TBPおよび60%のソルベッソ1
50(体積%)を含有する有機相と、有機相/水相の比が
0.8となるように向流方式で接触させる。この装置内が
化学平衡に達した後、有機相PHOeff1を得る。この有機
相の組成ならびに得られた水相PHAeff1の組成を後に示
す。
第二工程として、スズ、インジウムおよびアンチモン
を含有する有機相PHOeff1を、4段の混合−沈降段から
なる接触装置内でHCl=2Nに調整した水相と、O/A比=8
になるように向流条件下で接触させる。こうして、イン
ジウムは有機相から完全に再抽出され、この装置内が化
学平衡に到達した後、有機相PHOeff2とインジウムが濃
縮された水性再抽出相PHAeff2とを得る。これらの各相
の組成を後の表に示す。
第三工程として、スズ及びアンチモンを含有する有機
相PHOeff2を、撹拌反応容器内で、NaOH 4.5Nに調整した
水相とO/A比=1.5となるように向流方式で接触させる。
アンチモンおよびスズをはこうして完全に再抽出され、
3相混合物が得られる。これは、濾過および傾斜分離後
に、もはや金属元素を含有していない有機相(これは抽
出用に再循環可能である)と、スズに富むナトリウム含
有水相PHA3effと、アンチモン酸ナトリウムの固体ケー
キの3相を生ずる。PHA3effの組成を次の表に示す。
上の表から、PHAinfにおけるインジウム/(スズ+ア
ンチモン)のモル比は0.5未満であり、抽出後のIn回収
率は99%より大であり、スズ、アンチモンおよびインジ
ウムの抽出選択率は、銅および亜鉛などの他の抽出性元
素に対して完全に近く、再抽出相PHAeff2中のインジウ
ムの濃縮率は、スズに対して20倍以上、アンチモンに対
して70倍以上であることがわかる。
実施例2:スズ、アンチモンおよび鉄の予備除去 本実施例の目的は、TBP混合物を使用してインジウム
からスズ、アンチモンおよび鉄を選択的に分離すること
ができることを示すことである。
HCl 2NおよびCaCl2 3Mに調整した下記に示す組成の溶
液を、2段の混合−沈降段を備えた接触装置内で、TBP
−ソルベッソ混合液(体積で40−60%、1.4Mに相当)と
向流条件下で接触させる。O/A比は、TBPの使用量がアン
チモンおよび鉄の全量ならびにスズの80%を化学量論的
に固定する量となるように設定する。本例の場合、O/A
比は0.55である。
結果を次表にまとめて示す。
このように、インジウムの著しい抽出を伴わずに、鉄
およびアンチモンの実質的に全量とスズの84%を抽出で
きることが確認される。
実施例3:再抽出液の精製 本実施例の目的は、本発明の方法の工程c)から得ら
れた塩化インジウムの酸性溶液に含まれるスズを除去す
ることである。
この実験では、3段の混合−沈降段を備えた接触装置
内で、上記水溶液をTBP 40%およびソルベッソ150 60%
からなる有機相に向流条件下で接触させる。O/A比は、
過大な量のインジウムを同伴せずにスズの実質的に全量
を抽出するように決定する。本例の場合には、O/A比は
0.33とする。
結果を次表にまとめて示す。
塩化インジウムの溶液からスズを除去できることが確
認される。同時に、存在していたアンチモンの大部分も
除去される。
抽出後のスズを含有する溶剤は、工程b)に再循環さ
せることができる。

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記工程からなることを特徴とする、塩化
    インジウムの他にスズおよびアンチモンよりなる群から
    選ばれた少なくとも1種の元素の塩化物を含有する溶液
    の湿式精錬処理方法。 a)アルカリ金属塩化物またはアルカリ土類金属塩化物
    あるいはこれらの混合物を添加して該溶液の遊離塩素イ
    オン濃度を調整し、また塩酸の添加によりその酸の濃度
    (N)を調整し、 b)該塩化インジウム含有溶液をトリアルキルホスフェ
    ートを含有する有機相と接触させて塩化インジウム含有
    有機相を得、 c)この有機相を0.1〜3N塩酸溶液と接触させて塩化イ
    ンジウムを水性相に再抽出することにより、塩化インジ
    ウム含有酸塩溶液を得、そして d)アルカリ金属水酸化物を使用して前記有機相の塩基
    性再抽出を行う。
  2. 【請求項2】工程a)のアルカリ金属塩化物またはアル
    カリ土類金属塩化物が塩化カルシウムであることを特徴
    とする、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】前記有機相が芳香族炭化水素溶剤にトリア
    ルキルホスフェートをとかした20〜60体積%溶液である
    ことを特徴とする、請求項1または2記載の方法。
  4. 【請求項4】前記芳香族炭化水素が石油留分であること
    を特徴とする、請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】工程a)において、塩素イオン濃度を3〜
    12Nの範囲内の値に、酸の濃度を1〜6Nの範囲内の値に
    それぞれ調整することを特徴とする、請求項1〜4のい
    ずれか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】塩化インジウムの他にスズおよびアンチモ
    ンよりなる群から選ばれた少なくとも1種の元素の塩化
    物を含有する前記溶液と接触させるトリアルキルホスフ
    ェートの量が、スズ、アンチモンおよびインジウムの完
    全抽出に必要な化学量論量の1〜1.5倍の範囲内となる
    ように、有機相/水相の比および各相の供給量を調節す
    ることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記
    載の方法。
  7. 【請求項7】前記トリアルキルホスフェートの量が、ス
    ズ、アンチモンおよびインジウムの完全抽出に必要な化
    学量論量の1〜1.2倍の範囲内であることを特徴とす
    る、請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】工程b)の前に、工程a′)として、塩化
    インジウムの他にスズおよびアンチモンよりなる群から
    選ばれた少なくとも1種の元素の塩化物を含有する前記
    溶液を、トリアルキルホスフェートの溶液と接触させる
    ことからなり、この接触に使用するトリアルキルホスフ
    ェートの量を、前記スズおよびアンチモンの全量を抽出
    するのに必要な化学量論量より少ない量とした工程を包
    含することを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項
    に記載の方法。
  9. 【請求項9】工程b)の前記有機相が予め2N塩酸溶液と
    接触させたものであることを特徴とする、請求項1〜8
    のいずれか1項に記載の方法。
  10. 【請求項10】塩化インジウムの他にスズ及びアンチモ
    ンよりなる群から選ばれた少なくとも1種の元素の塩化
    物を含有する前記溶液がさらにヒ素を含有し、該溶液の
    酸化還元電位を、ヒ素(V)/全ヒ素の比が少なくとも
    90%になるように調節することを特徴とする、請求項1
    〜9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 【請求項11】塩化インジウムの他にスズおよびアンチ
    モンよりなる群から選ばれた少なくとも1種の元素の塩
    化物を含有する前記溶液がさらにヒ素を含有し、該溶液
    の酸化還元電位を、ヒ素(V)/全ヒ素の比が少なくと
    も95%になるように調節することを特徴とする、請求項
    10記載の方法。
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