JP2814136B2 - 液体洗剤組成物 - Google Patents

液体洗剤組成物

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JP2814136B2
JP2814136B2 JP2176553A JP17655390A JP2814136B2 JP 2814136 B2 JP2814136 B2 JP 2814136B2 JP 2176553 A JP2176553 A JP 2176553A JP 17655390 A JP17655390 A JP 17655390A JP 2814136 B2 JP2814136 B2 JP 2814136B2
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和明 深野
裕子 白鳥
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、低泡性で洗浄力に優れた液体洗剤組成物に
関する。
従来の技術 衣料用等の液体洗剤組成物としては、従来から種々の
ものが知られており、泡コントロール剤として石けんを
使用することも行なわれている(特開昭47−6276号公
報、特開昭48−86907号公報、特開昭61−166898号公
報、特開昭61−60797号公報)。
しかしながら、これらの液体洗剤組成物は、界面活性
剤としてアニオン界面活性剤を使用しているため、低泡
性という面では不十分であった。そのため、泡が立ちす
ぎ、叩き洗いの行なわれるランドリー用洗剤などとして
は使用できなかった。
発明が解決しようとする課題 本発明は、低泡性でかつ洗浄力に優れ、ランドリー用
などとして好適な液体洗剤組成物を提供するものであ
る。
発明の構成 本発明の液体洗剤組成物は、以下の(a)および
(b)成分を含み、石けん以外のアニオン界面活性剤を
含まないことを特徴とする。
(a)下記一般式(I)で示されるエトキシ化アルコー
ル系非イオン界面活性剤:10〜30重量% (式中、 R1:炭素数7〜20のアルキルまたはアルケニル基 R2:Hまたは−CH3 n:9〜13の整数) (b)石けん:7〜12重量% 以下、本発明についてさらに詳細に説明する。
(a)成分の非イオン界面活性剤は、炭素数8〜22の
飽和または不飽和1級アルコールまたは分岐がメチル基
の2級アルコールの酸化エチレン付加物であり、好まし
くは炭素数10〜15のアルコールが用いられる。また、一
般式(I)でエチレンオキシドの付加モル数nは9〜13
であり、この範囲を外れると洗浄力が劣化する。
(a)成分の非イオン界面活性剤は、本発明の液体洗
剤組成物中に10〜30重量%、好ましくは15〜25重量%配
合される。この量が10重量%未満であると洗浄力が劣
り、一方、30重量%を超えても顕著な洗浄力向上効果が
得られず、コストの面で不利となる。
(b)成分の石けんとしては、炭素数14〜24の脂肪酸
塩が用いられる。塩としては、アルカリ金属塩、アンモ
ニウム塩、アルカノールアミン塩などが挙げられ、中で
も液性の面からアルカノールアミン塩が好ましい。
石けんの具体例としては、ヤシ油、パーム油、オリー
ブ油等の植物油脂脂肪酸のモノエタノールアミン塩、ジ
エタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、牛脂、
豚脂等の動物油脂脂肪酸のモノエタノールアミン塩、ジ
エタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩が例示さ
れる。
(b)成分の石けんは、本発明の液体洗剤組成物中に
7〜12重量%配合される。この配合量が7重量%より少
ない場合は、低泡性が不十分であり、洗浄力向上効果も
小さい。一方、12重量%より多くした場合は、洗浄工
程、特にすすぎ工程で多量のスカム(カルシウム塩)が
発生するという問題を生じる。
本発明の液体洗剤組成物には、上記の必須成分に加
え、必要に応じてさらに任意成分を添加することがで
き、特に珪酸塩等のアルカリビルダーを併用することに
より洗浄力がいっそう向上する。
その他の任意成分として、ニトリロトリ酢酸塩、エチ
レンジアミン四酢酸塩、クエン酸塩等の多価カルボン酸
塩、ポリアクリル酸塩、ポリイタコン酸塩、オレフィン
と無水マレイン酸の共重合体、アクリル酸と無水マレイ
ン酸の共重合体等の高分子からなる水溶性キレートビル
ダー;プロテアーゼ、リパーゼ、アミラーゼ、セルラー
ゼ等の酵素;エタノール、メタキシレンスルホン酸塩、
パラトルエンスルホン酸塩等のハイドロトロープ剤;カ
ルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール等
の再汚染防止剤;ギ酸カルシウム、塩化カルシウム等の
酵素安定化剤;蛍光剤、香料、色素、抗菌剤等を配合す
ることができる。
発明の効果 本発明の液体洗剤組成物によれば、特定の非イオン界
面活性剤と石けんとを併用し、石けん以外のアニオン界
面活性剤を含まないことにより、低泡化と同時に洗浄力
の向上が可能となり、ランドリー用洗剤等に好適であ
る。
以下、実施例により本発明の効果を具体的に説明する
が、これに先立って実施例で用いた評価方法を示す。
(1)洗浄力の試験法 (i)人工汚垢の調製 結晶性鉱物であるカオリナイト、バーミキュライトな
どを主成分とする粘度を200℃で30時間乾燥したのち、
平均粒径1μmまで粉砕したものを無機汚垢として使用
した。
950ccの水にゼラチン3.5gを約40℃で溶解したのち強
力な乳化分散機であるポリトロン(スイスKINEMATICA
製)で0.25gのカーボンブラックを水中に分散した。次
に、無機汚垢14.9gを加えてポリトロンで乳化し、さら
に有機汚垢31.35gを加えてポリトロンで乳化分散して安
定な汚垢浴を作った。この汚垢浴中に10cm×20cmの所定
の清浄布(日本油化学協会指定綿布60番)を浸漬したの
ち、ゴム製2本ロールで水を絞り、汚垢の付着量を均一
化した。この汚垢布を105℃で30分間乾燥したのち、汚
垢布の両面を左右25回づつラビングした。これを5cm×5
cmに裁断して反射率が42±2%の範囲のものを汚垢布に
供した。こうして得られた人工汚垢布の汚垢組成はA表
の通りである。
(ii)セバム布の調製 布(綿メリヤス5cm×5cm)に1枚当たりA表に示した
有機汚垢60mgを付着させたもの。
(iii)清浄メリヤス布 綿メリヤス(セバム布に用いたものと同じもの)。
(iv)洗浄方法および洗浄力評価法 洗浄装置は、U.S.Testing社のTerg−0−Tometerを使
用し、これに人工汚垢布10枚とセバム布3枚とを入れ、
さらに清浄メリヤス布を入れ、浴比を30倍に合わせ、12
0r.p.mで10分間50℃で洗浄する。洗浄後は洗剤濃度0.16
7%のもの900mlを用い、すすぎは900mlの水で3分間行
なう。使用水はイオン交換水を用いた。
得られた洗浄布の反射率を測定し、下記の式より洗浄
力を算出した。
RはCari Zeiss社ELREPHO反射率計によって測定され
る反射率(%)である。
なお、洗浄力の評価は供試人工汚垢布10枚の平均値で
行った。
(2)泡立ち試験 洗浄機は内径25cmφ、奥行20cmのドラム型モデル洗浄
機を用いた。開閉扉で密閉されており、正面には、円型
の透明板を取り付けた。
洗剤5gを、50℃に加温した3の水道水に溶解させ、
洗浄機内に添加する。実験に供した水道水の硬度は、ド
イツ硬度換算3.4゜DHであった。
洗浄機を50℃、47r.p.mの条件下で10分間回転させた
後、水面から泡の最高部までの高さを測定し、表示し
た。
(3)スカム付着テスト 泡立ち試験と同じ洗浄機を用い、洗剤5g/水3、浴
比7.5倍、共存有機汚垢0.1%の条件下で、50℃で10分洗
浄後、洗剤液を排出し、25℃の新しい水道水5を加
え、3分間洗浄機を回転させる。この操作をもう一度く
り返す。洗浄する前に、あらかじめ黒色プラスチック板
を貼り付け、洗浄、すすぎ2回後に、プラスチック板に
付着したスカムの状態を視覚判定する。
○:わずかに認められる ×:著しく認められる 実 施 例 下記の組成を有する液体無リン洗剤組成物を調製して
性能を評価し、その結果を表−1に示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C11D 17/08 C11D 10/06 C11D 1/72 C11D 9/02 WPI/L(QUESTEL)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)下記一般式(I)で示されるエトキ
    シ化アルコール系非イオン界面活性剤:10〜30重量% (式中、 R1:炭素数7〜20のアルキルまたはアルケニル基 R2:Hまたは−CH3 n:9〜13の整数) (b)石けん:7〜12重量% を含有し、石けん以外のアニオン界面活性剤を含まない
    ことを特徴とする液体洗剤組成物。
JP2176553A 1990-07-03 1990-07-03 液体洗剤組成物 Expired - Lifetime JP2814136B2 (ja)

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JPH0463900A JPH0463900A (ja) 1992-02-28
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS62199697A (ja) * 1986-02-26 1987-09-03 ライオン株式会社 液体洗浄剤組成物

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