JP2814112B2 - 延性に優れたオーステナイト系ステンレス薄鋼帯の製造方法 - Google Patents

延性に優れたオーステナイト系ステンレス薄鋼帯の製造方法

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は,延性に優れたオーステナイト系ステンレス
薄鋼帯の新規な工業的製造方法に関する。
〔従来の技術〕
従来のオーステナイト系スレンレス鋼冷間圧延鋼帯も
しくは鋼板(以下単に冷延鋼板と称することがある)は
溶鋼から連続鋳造によって厚さ100〜200mmのスラブとな
し,熱間圧延により熱間圧延鋼帯とした後,冷間圧延と
焼鈍を組合わせて製造するのが通常であった。
これに対し,省工程ならびに省エネルギーによる製造
コスト低減を主目的として,溶鋼から従来の熱延鋼帯に
相当する板厚を有する薄板を直接鋳造する薄板連鋳法が
提案されている。このような薄板連鋳材を素材とする冷
延鋼帯もしくは鋼板の製造に関しては,例えば特開昭62
−197247号公報や特公昭63−27407号公報等に記載の提
案がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
薄板連鋳材を素材とする冷延鋼帯は,熱間圧延工程を
省略することができるため,熱間圧延設備を不要とし,
多大な設備費が不要であるばかりでなく熱間圧延に係る
諸エネルギーが不要になるなど大幅な製造コスト低減の
可能性がある。しかしながらその反面,特にオーステナ
イト系ステンレス鋼を対象とした場合,その材料特性に
おいては従来から連続鋳造−熱間圧延を経て製造した場
合に比べて延性が十分でない場合があるとの新たな問題
点を本発明者らは知見した。
〔問題点を解決する手段〕
本発明者らは,薄板連鋳材を素材とするオーステナイ
ト系ステンレス鋼の冷延鋼帯の延性と化学組成ならびに
金属組織の関係を系統的に調査し,以下のような知見を
得た。
薄板連鋳材を素材とする該冷延鋼帯では鋳造時のδフ
エライトの量・分布が冷延焼鈍材の材料特性,特に延性
に大きく影響する。このことは,鋳造ままの薄板連鋳材
には主としてδフエライトに起因する成分編析が存在
し,その後の連続焼鈍および冷間圧延−連続焼鈍によっ
ても,たとえδフエライトが消失したとしても成分偏析
が残存し,延性低下をもたらしているからである。
一方,従来の連続鋳造法により製造したスラブにもδ
フエライトおよびδフエライトに起因する成分偏析は存
在するが,熱間圧延に際しての高温長時間(通常1150〜
1250℃×200分)のスラブ加熱ならびに熱間圧延自体に
よってδフエライトおよび成分偏析はほぼ解消される。
したがって薄板連鋳材を素材とする冷延鋼帯において,
従来の連続鋳造スラブを素材とする冷延鋼帯と同等の延
性を確保するためには成分組成を制御し鋳造時のδフエ
ライトの生成を抑制する必要がある。
本発明は以上のような知見に基づくものでありその要
旨とするところは, 重量%で, C;0.15%以下, Mn;3.0%以下, Si;2.0%以下, Ni;7〜15%, Cr;12〜25%, N;0.05%以下, を含有し,残部が不可避的に混入する不純物およびFeか
らなり,且つ A=0.194×Cr(%)−0.18×Ni(%)−4.5× (C+N)(%)−0.075×Mn(%)−0.35≦1.05 を満足する化学組成を有するオーステナイト系ステンレ
ス鋼の溶鋼を双ロール式連鋳機に連続注湯し,該ロール
のそれぞれの円周面上に形成される該鋼の凝固シエル同
士を双ロールの狭隙部で板幅1mm当り40kgf以下の圧着負
荷のもとで圧着して厚みが0.2〜5.0mmのオーステナイト
系ステンレス薄鋼帯を連続的に鋳造し,この鋳造薄鋼帯
を,必要に応じて1000〜1200℃の温度域で10分以内に均
熱保持する固溶化処理を施したうえ,冷間圧延し,次い
で950〜1150℃の温度域で10分以内に均熱保持する仕上
焼鈍を施すことを特徴とする。
〔発明の詳述〕
以下に本発明を詳細に説明する。
第1図は,本発明法を適用する双ロール式連鋳機の要
部および鋳造中の状態を示している。第1図に示すよう
にタンディッシュ2内のオーステナイト系ステンレス溶
鋼1はタンディッシュ開口部より,互いに反対方向に回
転する内部水冷式の双ロール3,3′の円周面上に形成さ
れる湯溜り部4に注入される。この溶鋼が双ロール3,
3′の円周面上で急冷凝固されて薄い凝固シエル5,5′を
該円周面上に形成するが,これらがロールの回転につれ
て双ロールの狭隙部で圧着圧延され,連続した鋼帯6が
製造される。このときの圧着負荷はロール軸受(チヨッ
ク)7,7′に取り付けたロードセル8,8′に加わる荷重と
して示される。この圧着負荷は低いロール回転数で凝固
が進むと大きくなり逆に回転数が高くなると小さくな
る。
本発明者らは,このような双ロール式連鋳機を用いて
種々の鋳造鋼帯の製造を実施し,これから延性の優れた
オーステナイト系ステンレス鋼冷延薄鋼帯を製造する場
合の組成条件,鋳造条件並びに熱処理条件等について総
合的な研究を行なった結果,以下に述べるような適正な
条件を見い出した。
先ず,本発明法の対象鋼の化学成分としては,次のよ
うな理由によってその含有量を規制する。
Cは多量に含まれると機械的性質の劣化並びに冷間加
工性および耐食性の劣化をまねくため0.15%以下とす
る。
Siはフエライト生成元素であり多量に含まれるとδフ
エライトを多量に生成するため2.0%以下とする。
Mnはオーステナイト生成元素でδフエライトの生成を
抑制するが,その効果はNiほどではない。また多量に含
有すると耐高温酸化性の劣化をまねくため3.0%以下と
する。
Niはオーステナイト系ステンレス鋼には不可欠であ
り,耐食性,機械的性質の安定性の点を考えると7.0%
以上が好ましく,15%以上となると経済的に制約され
る。
Crは耐食性の点から12%以下では不十分であり,多量
に含まれるとδフエライトを多量に生成するため25%以
下とする。
Nはオーステナイト生成元素であり,δフエライトの
生成を抑制するが固溶強化が著しく,機械的性質の劣化
をまねくため0.05%以下とする。
以上の個々の成分規制に加えて,従来のような熱間圧
延工程がない本発明法ではδフエライト量を規制するこ
とが重要となり,上記の成分組成範囲において, A=0.194×Cr(%)−0.18×Ni(%)−4.5× (C+N)(%)−0.075×Mn(%)−0.35 で表されるA値を1.05以下に限定することが必要である
ことがわかった。その理由は次のとおりである。
第2図は,種々の異なった成分を有する鋼を双ロール
連鋳機に連続注湯して連続的に鋳造し,厚さが2mmの鋳
造薄鋼帯を得て,これをデスケールした後に60%の圧延
率で冷間圧延し,1050℃で均熱1分の焼鈍を施した冷延
鋼帯,更には鋳造薄鋼帯に1150℃で均熱1分の固溶化処
理を施した後,酸洗し60%の圧延率で冷間圧延し,1050
℃で均熱1分の焼鈍を施した冷延鋼帯の平均伸びと前記
A値との関係を示したものである。ここで,平均伸び
(%)は次式で求めたものである。
El0 o,El45 0,El90 0は,圧延方向に対し0゜,45゜,90゜
方向の伸びを表す。
また,第2図には,従来材として,従来の連続鋳造法
により種々の異なった成分を有する鋼を連続的に鋳造し
て厚さが200mmのスラブを得てこれを抽出温度1200℃で
熱間圧延を施して厚さ2.0mmの熱延鋼帯とし,熱延板焼
鈍を施した後に60%の圧延率で冷間圧延し,1050℃で均
熱1分の焼鈍を施した冷延鋼帯の平均伸びとA値との関
係も併せて示した。
第2図から明らかな様に,本発明法による場合には,A
値が1.05付近を境にしてこれより大きくなると平均伸び
が低下すること,また,従来法との対比においては,A値
が1.05付近を境にして平均伸びが逆転することがわか
る。すなわち,連続鋳造法により製造したスラブを素材
として製造した従来材に比べて本発明材はA値が約1.05
以下では平均伸びが高く,逆にA値が約1.05を超えると
低くなる。したがって,双ロール式連鋳機を用いて直接
的に鋳造薄板を製造する場合には,A値を1.05以下にする
ことが良好な延性を得るうえで必要となる。この理由に
より本発明ではA値を1.05以下に限定する。
次に,これらの成分を有するオーステナイト系ステン
レス溶鋼を前述した双ロール式連鋳機で鋳造鋼帯とする
場合には,双ロールの狭隙部での圧着負荷を適正に制御
することが必要である。すなわち,該双ロール式連鋳機
にこの溶鋼を連続中湯し,該ロールのそれぞれの円周面
上に形成される該鋼の凝固シエル同士を双ロールの狭隙
部で圧着して鋳造する際の圧着負荷が板幅1mm当り40kgf
を超えると,縦割れや横割れ等の表面欠陥が多発するこ
とから,該圧着負荷は板幅1mm当り40kgf以下としなけれ
ばならない。そして,このときの鋳造板の板厚は,あま
り薄くなると板形状が“わかめ状”になることから0.2m
m以上とし,また厚い場合にはブレークアウトが発生す
ることから5mm以下とすることが必要である。
このようにして鋳造された鋳造薄鋼帯をデスケールし
た後冷間圧延を施すかもしくは固溶化処理を施した後冷
間圧延を施し,仕上焼鈍・酸洗し製品化する。固溶化処
理は成分偏析の解消を目的とし,添加元素の固溶化を十
分に行うためには処理温度を1000℃以上とすることが望
ましく。耐酸化性および経済性を考慮して処理温度の上
限を1200℃とする。
仕上焼鈍においては本発明法により製造された冷延鋼
帯は従来法により製造されたものより結晶粒の成長が遅
い傾向にあるため焼鈍温度を950℃以上とする。また焼
鈍温度が1150℃以上となると結晶粒の粗大化が顕著にな
り,表面性状が劣化するので1150℃以下が望ましい。固
溶化処理および仕上焼鈍時の均熱保持時間は10分以内で
よく,これによって連続焼鈍が実施でき製造性が良好と
なる。
さらに実施例により本発明を詳細に説明する。
実施例で用いた供試材は本文中に記載した双ロール式
連鋳機を用いて鋳造薄鋼帯を製造したものを用いた。
〔実施例1〕 第1表に発明例および比較例として示した化学成分を
有するオーステナイト系ステンレス溶鋼を双ロール式連
鋳機に連続注湯し,該ロールのそれぞれの円周面上の形
成される該鋼の凝固シエル同士を双ロールの狭隙部で第
1表に示す圧着負荷で圧着し,厚みが2.0mmのオーステ
ナイト系ステンレス薄鋼帯を連続的に鋳造し,この鋳造
薄鋼帯をショットブラストおよび酸洗を施した後,60%
の圧延率で冷間圧延を施し,ついで1050℃で均熱1分の
仕上焼鈍・酸洗を施したものを供試材として引張試験を
実施した。
また,第1表に従来例として示す化学成分を有するオ
ーステナイト系スレンレス溶鋼から通常の連続鋳造法に
より厚さ200mmのスラブを製造し,これに抽出温度1200
℃で熱間圧延を施し厚さ2.0mmの熱延鋼帯とした後,シ
ョットブラストおよび酸洗を施した後,60%の圧延率で
冷間圧延を施し1050℃で均熱1分の仕上焼鈍・酸洗を施
したものを供試材として引張試験を実施した。
第2表に本発明例,比較例および従来例の引張特性を
示した。また第3図にそれぞれの伸びを表示した。
第2表および第3図の結果から明らかな様に,前述し
たA値が1.05以下の成分系である本発明例のものは,そ
の延性(伸び)が比較例に比べて格段に向上し,且つ従
来例とほぼ同等でありながら従来例に比べて面内異方性
も少なくなている。また,耐力や引張強さも充分な値を
有している。
〔実施例2〕 第3表に発明例および比較例として示した化学成分を
有するオーステナイト系ステンレス溶鋼を該双ロール式
連鋳機に連続注湯し,該ロールのそれぞれの円周面上に
形成される該鋼の凝固シエル同士を双ロールの狭隙部で
第3表に示す圧着負荷で圧着して厚みが2.0mmのオース
テナイト系ステンレス薄鋼帯を連続的に鋳造し,この鋳
造薄鋼帯に1150℃で均熱1分の固溶化処理を施し,酸洗
した後,60%の圧延率で冷間圧延を施し,つづいて1050
℃で均熱1分の仕上焼鈍・酸洗を施したものを供試材と
して引張試験を実施した。
また第3表に従来例として示した化学成分を有するオ
ーステナイト系ステンレス溶鋼を連続鋳造法により厚さ
200mmのスラブを製造し,これに抽出温度1200℃で熱間
圧延を施して厚さ2.0mmの熱延鋼帯とした後,1150℃で均
熱1分の固溶化処理を施し酸洗した後,60%の圧延率で
冷間圧延を施しつづいて1050℃で均熱1分の仕上焼鈍・
酸洗したものを供試材として引張試験を実施した。
第4表に本発明,比較例および従来例の引張特性を示
した。また第4図にそれぞれの伸びを表示した。
第4表および第4図の結果から明らかな様に,前述し
たA値が1.05以下の成分系である本発明例のものは,そ
の延性(伸び)が比較例に比べて格段に向上し,且つ従
来例とほぼ同等でありながら従来例に比べて面内異方性
も少なくなっている。また,耐力や引張強さも充分な値
を有している。
なお,前記の実施例では鋳造鋼帯を1回冷延1回焼
鈍,および固溶化処理後に1回冷延1回焼鈍したものに
ついて示したが,この例に限らず,本発明法においては
2回冷延2回焼鈍等の中間焼鈍を狭んだ冷延工程を採用
することもできることはもちろんである。
〔効果〕
以上の実施例からも明らかなように,連続鋳造法によ
りスラブを製造して熱間圧延,熱延板焼鈍・酸洗,冷間
圧延,冷延板焼鈍・酸洗を施す従来からの製造法に比べ
て本発明法は製品歩留りの改善とともに熱間圧延工程の
省工程によるコストダウンによって安価にしてかつ品質
面でも延性に優れたオーステナイト系ステンレス鋼を市
場に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用する双ロール式連鋳機の要部を示
した略断面図,第2図はオーステナイト安定度の指標と
して用いたA値と平均伸びの関係を示した図,第3図と
第4図は本発明法によって得られたオーステナイト系ス
テンレス鋼薄鋼帯の圧延方向に対し0゜,45゜,90゜方向
の伸びを比較例および従来例と比較して示した図であ
る。 1……オーステナイト系ステンレス溶鋼, 2……タンディッシュ, 3,3′……内部水冷式双ロール, 4……湯溜り部,5,5′……凝固シエル, 6……薄鋼帯,7,7′……ロールチヨック, 8,8′……ロードセル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−197247(JP,A) 特開 昭63−119956(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C21D 9/46 C21D 8/02 B22D 11/06 330

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量%で, C;0.15%以下, Mn;3.0%以下, Si;2.0%以下, Ni;7〜15%, Cr;12〜25%, N;0.05%以下, を含有し,残部が不可避的に混入する不純物およびFeか
    らなり,且つ A=0.194×Cr(%)−0.18×Ni(%)−4.5× (C+N)(%)−0.075×Mn(%)−0.35≦1.05 を満足する化学組成を有するオーステナイト系ステンレ
    ス鋼の溶鋼を双ロール式連鋳機に連続注湯し,該ロール
    のそれぞれの円周面上に形成される該鋼の凝固シエル同
    士を双ロールの狭隙部で板幅1mm当り40kgf以下の圧着負
    荷のもとで圧着して厚みが0.2〜5.0mmのオーステナイト
    系ステンレス薄鋼帯を連続的に鋳造し,この鋳造薄鋼帯
    を冷間圧延した後,950〜1150℃の温度域で10分以内に均
    熱保持する仕上焼鈍を施すことを特徴とする延性に優れ
    たオーステナイト系ステンレス薄鋼帯の製造方法。
  2. 【請求項2】重量%で, C;0.15%以下, Mn;3.0%以下, Si;2.0%以下, Ni;7〜15%, Cr;12〜25%, N;0.05%以下, を含有し,残部が不可避的に混入する不純物およびFeか
    らなり,且つ A=0.194×Cr(%)−0.18×Ni(%)−4.5× (C+N)(%)−0.075×Mn(%)−0.35≦1.05 を満足する化学組成を有するオーステナイト系ステンレ
    ス鋼の溶鋼を双ロール式連鋳機に連続注湯し,該ロール
    のそれぞれの円周面上に形成される該鋼の凝固シエル同
    士を双ロールの狭隙部で板幅1mm当り40kgf以下の圧着負
    荷のもとで圧着して厚みが0.2〜5.0mmのオーステナイト
    系ステンレス薄鋼帯を連続的に鋳造し,この鋳造薄鋼帯
    に1000〜1200℃の温度域で10分以内に均熱保持する固溶
    化処理を施したうえ冷間圧延し,次いで950〜1150℃の
    温度域で10分以内に均熱保持する仕上焼鈍を施すことを
    特徴とする延性に優れたオーステナイト系ステンレス薄
    鋼帯の製造方法。
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