JP2813357B2 - 光学的記憶装置 - Google Patents

光学的記憶装置

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JP2813357B2 JP63297912A JP29791288A JP2813357B2 JP 2813357 B2 JP2813357 B2 JP 2813357B2 JP 63297912 A JP63297912 A JP 63297912A JP 29791288 A JP29791288 A JP 29791288A JP 2813357 B2 JP2813357 B2 JP 2813357B2
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【発明の詳細な説明】 〔目次〕 概要 産業上の利用分野 従来の技術(第12図) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(第1図) 作用 実施例 (a) 一実施例の構成の説明(第2図乃至第5図) (b) 一実施例の動作の説明(第6図、第7図) (c) 他の実施例の説明(第8図乃至第11図) (d) 別の実施例の説明 発明の効果 〔概要〕 光ディスクのトラックに光ビームを追従制御する際
に、光ビームがトラックから外れたオフトラックを検出
する光学的記憶装置に関し、 サーボ引込み時もサーボ引込み完了後も適切な条件で
オフトラックを検出をすることを目的とし、 光記憶媒体に光ビームを照射し、該記憶媒体からの光
を受光して受光信号を得る光学ヘッドと、該受光信号か
らトラックエラー信号を求め、該トラックエラー信号に
基づいて該光学ヘッドをトラックサーボ制御するトラッ
クサーボ制御部と、該トラックエラー信号をオフトラッ
クスライスレベルとを比較して、オフトラック状態を示
すオフトラック信号を発生するオフトラック検出部と、
トラックサーボ引込み中とトラックサーボ引込み完了後
とでトラックエラー信号に対する前記オフトラックスラ
イスレベルの相対的レベル関係を変化させるレベル変化
部と、を少なくとも備えた。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、光ディスクのトラックに光ビームを追従制
御する際に、光ビームがトラックから外れたオフトラッ
クを検出する光学的記憶装置に関する。
光ディスク装置は、光ビームによりリード/ライトが
できるため、トラック間隔を数ミクロンとすることがで
き、大容量記憶装置として注目されている。
この光ディスク装置においては、係るトラック光ビー
ムを追従制御するため、トラックサーボ制御が用いられ
ている。
トラックサーボ制御は、光ディスク媒体の案内溝(プ
リグループ)の回折を利用してトラックエラー信号を得
て、サーボを掛けて、光ビームをトラック(案内溝)に
追従させるものである。
係るトラックサーボ制御において、トラックサーボ引
込みの安定性が求められている。
〔従来の技術〕
第12図は従来技術の説明図である。
光ディスク装置は第12図(A)に示す如く、モータ1a
によって回転軸を中心に回転する光ディスク1に対し、
光学ヘッド2が光ディスク1の半径方向に図示しないモ
ータによって移動位置決めされ、光学ヘッド2による光
ディスク1へのリード(再生)/ライト(記録)が行わ
れる。
一方、光学ヘッド2は、光源である半導体レーザ24の
発光光をレンズ25、偏光ビームスプリッタ23を介し対物
レンズ20に導き、対物レンズ20でビームスポットBSに絞
り込んで光ディスク1に照射し、光ディスク1からの反
射光を対物レンズ20を介し偏光ビームスプリッタ23より
4分割受光器26に入射するように構成されている。
このような光ディスク装置においては、光ディスク1
の半径方向に数ミクロン間隔で多数のトラック又はピッ
トが形成されており、若干の偏心によってもトラックの
位置ずれが大きく、又光ディスク1のうねりによってビ
ームスポットの焦点位置ずれが生じ、これらの位置ずれ
に1ミクロン以下のビームスポットを追従させる必要が
ある。
このため、光学ヘッド2の対物レンズ20を図の上下方
向に移動して焦点位置を変更するフォーカスアクチュエ
ータ(フォーカスコイル)22と、対物レンズ20を図の左
右方向に移動して照射位置をトラック方向に偏光するト
ラックアクチュエータ(トラックコイル)21が設けられ
ている。
又、これに対応して、受光器26の受光信号からフォー
カスエラー信号FESを発生し、フォーカスアクチュエー
タ22を駆動するフォーカスサーボ制御部4と、受光器26
の受光信号からトラックエラー信号TESを発生し、トラ
ックアクチュエータ21を駆動するトラックサーボ制御部
3が設けられている。
このトラックサーボ制御部3には、光ビームがオフト
ラック状態になったこと、即ちトラックから光ビームが
外れたことを検出するためのオフトラック検出回路が設
けられている。
オフトラック検出回路は、トラックエラー信号TESの
振幅が、光ビームのトラックの中心からの距離にしたが
って増大するため、第12図(B)のように、トラックエ
ラー信号TESと所定のスライスレベルSLとを比較し、ト
ラックエラー信号TESがスライスレベルSLを越えたこと
によって、オフトラック信号TOSを発生するものであ
る。
ところで、光学ヘッド2が所望のトラック近傍にモー
タで位置決めされた後、第12図(B)のように、トラッ
クサーボ制御部3のサーボ引込み動作が行われる。
サーボ引込み前は、光ビームはトラックから外れてい
るため、オフトラック信号TOSを発生している。
この状態で、サーボ引込開始となると、トラックエラ
ー信号TESの振幅が次第に減少する。
そして、オフトラック信号TOSが一定時間t発生しな
いことを検出すると、サーボ引込み完了と判定し、所定
の制定時間待ち、更に引込み確認時間中にもオフトラッ
ク信号TOSが発生しないことを確認し、光ディスク1へ
のリード/ライトが開始される。
このオフトラック信号TOSは、サーボ引込中は、サー
ボ引込み完了の確認のために用いられ、サーボ引込後
は、サーボエラーが発生したかの検出のために用いられ
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来技術では、オフトラック検出回路は、サーボ引込
み中も、サーボ引込み後も同一のスライスレベルSLを基
準としてオフトラックを検出していた。
しかしながら、サーボ引込み中は、サーボ引込み完了
の検出のため、オフトラックを厳しくチェックしない
と、引込んでもいないのに、引込み完了と判定され、引
込みエラーの原因となる。
逆に、サーボ引込み完了後は、サーボエラーの検出の
ため、オフトラックを厳しくチェックすると、サーボエ
ラーの過検出となり、光ディスク媒体の傷、ゴミ、振動
に過敏となり、リトライ動作が頻発する。
従って、従来技術では、オフトラックの検出条件であ
るスライスレベルSLを、サーボ引込み中も、サーボ引込
み完了後も同一としていたため、サーボ引込み中は、ス
ライスレベルが高すぎ、引込みエラーとなり、又サーボ
引込み後はスライスレベルが低すぎるため、サーボエラ
ーの過検出が生じるという問題が生じていた。
本発明は、サーボ引込み時もサーボ引込み完了後も適
切な条件でオフトラック検出することのできる光ディス
ク装置のオフトラック検出方式を提供することを目的と
する。
〔課題を解決するための手段〕
第1図は本発明の原理図である。
本発明は、前記課題を解決するため次のように構成し
た。
(1):光記憶媒体(例えば、光ディスク1)に光ビー
ムを照射し、該記憶媒体からの光を受光して受光信号を
得る光学ヘッド2と、該受光信号からトラックエラー信
号を求め、該トラックエラー信号に基づいて該光学ヘッ
ド2をトラックサーボ制御するトラックサーボ制御部3
と、該トラックエラー信号とオフトラックスライスレベ
ルとを比較して、オフトラック状態を示すオフトラック
信号を発生するオフトラック検出部(オフトラック検出
回路34b)と、トラックサーボ引込み中とトラックサー
ボ引込み完了後とで前記オフトラック検出部に入力され
るトラックエラー信号に対する前記オフトラックスライ
スレベルの相対的レベル関係を変化させるレベル変化部
(相対レベル変化回路33)と、を少なくとも備えてい
る。
(2):前記(1)において、レベル変化部は、トラッ
クサーボ引込み中と引込み完了後とで前記オフトラック
スライスレベルを相対的に下げる又は上げるように作用
すべく、前記オフトラック検出部に入力される前記トラ
ックエラー信号の振幅レベルを変化させるゲインを設定
するゲイン設定部で構成されている。
(3):前記(2)において、ゲイン設定部は、AGCゲ
インを設定するAGCゲイン設定部である。
(4):前記(3)において、トラック引込み中に、ト
ラックサーボループの全体のループゲインを一定に保つ
ようにサーボゲインを設定するサーボゲイン設定部を更
に備えている。
(5):前記(1)において、レベル変化部は、トラッ
クサーボ引込み中と引込み完了後とでそれぞれ異なるレ
ベルのオフトラックスライスレベルを設定するレベル設
定部で構成されている。
〔作用〕
本発明では、トラックサーボ引込み時はオフトラック
の検出条件を厳しくし、トラックサーボ引込み完了後は
オフトラックの検出条件を緩く変化させた方が、サーボ
引込みエラーや引込み後のサーボエラー過検出を防止で
きることから、検出条件を変化させたものである。
このため、相対レベル変化回路33を設け、トラックサ
ーボ引込み時とトラックサーボ引込み完了後で、トラッ
クエラー信号TESとスライスレベルSLとの相対レベル関
係を変化するようにした。
即ち、第1図(B)のように、スライスレベルSLを変
化させる又はトラックエラー信号TESの振幅を変化させ
るものである。
〔実施例〕
(a) 一実施例の構成の説明 第2図は本発明の一実施例ブロック図、第3図は第2
図構成の光学ヘッドの構成図、第4図及び第5図は第2
図構成の詳細回路図である。
図中、第1図、第12図で示したものと同一のものは同
一の記号で示してある。
先ず光学ヘッドの構成について第3図を用いて説明す
る。
第3図(A)において、半導体レーザ24の光はコリメ
ータレンズ25aで平行光とされ、偏光ビームスプリッタ2
3に入射し、更に1/4入波長板25cを介し対物レンズ20に
入射し、ビームスポットBSに絞り込まれる。光ディスク
1からの反射光は対物レンズ20、1/4入波長板25cを介し
偏光ビームスプリッタ23に入射し、集光レンズ25bより
4分割受光器26に入射する。
対物レンズ20は、回転軸28aを中心に回転可能なアク
チュエータ本体28の一端に設けられており、他端に固定
スリット28bが設けられている。
アクチュエータ本体28には、コイル部28cが設けら
れ、コイル部28cの周囲にフォーカスコイル22が、側面
に渦巻形状のトラックコイル21が設けられており、コイ
ル部28cの周囲に磁石28dが設けられている。
従って、フォーカスコイル22に電流を流すと、対物レ
ンズ20を搭載したアクチュエータ28はボイスコイルモー
タと同様図のX軸方向に上又は下に移動し、これによっ
てフォーカス位置を変化でき、トラックコイル21に電流
を流すと、アクチュエータ28は回転軸28aを中心にα方
向に回転し、これによってトラック方向の位置を変化で
きる。
アクチュエータ28の端部に設けられた固定スリット28
bに対しては、発光部27と位置センサ29が設けられてお
り、第3図(B)、(C)に示す如く位置センサ29は、
発光部27と4分割受光器29a〜29dが固定スリット28bを
介して対向するように設けられている。
固定スリット28bには窓Wが設けられており、発光部2
9eの光は窓Wを介して4分割受光器29a〜29dに受光され
る。
このため、第3図(C)に示すようにアクチュエータ
28のα、X方向の移動量に応じて4分割受光器29a〜29d
の受光分布が変化する。従って、フォーカス、トラック
サーボと同様、受光器29a〜29dの出力A、B、C、Dか
ら、トラック方向のレンズポジション信号TPS、フォー
カス方向のレンズポジション信号FPSが次のように求め
られる。
TPS=(A+C)−(B+D) FPS=(A+B)−(C+D) このポジション信号TPS、FPSは、第3図(C)のよう
に中心位置Cからのずれに対し、中心位置で零となるS
の字状の信号となり、この信号を用いて中心位置方向へ
の電気的バネ力を付与できる。
次に、第2図について説明する。
第2図中、5は制御部であり、マイクロプロセッサで
構成され、トラックサーボ制御部3のサーボ制御動作を
後述する第6図のフローにより、トラックゼロクロス信
号TZC、オフトラック信号TOS、ゲイン切換信号GCS、サ
ーボオン信号SVS、ロックオン信号LKSを用いて制御し、
且つフォーカスサーボ制御部4(第12図参照)のサーボ
制御動作を制御するものである。
6はヘッド回路部であり、4分割受光器26の出力a〜
dからRF信号RFSを作成するRF作成回路60と、4分割受
光器26の出力a〜dを増幅し、サーボ出力SVa〜SVdを出
力する増幅器61と、位置センサ29の4分割受光器29a〜2
9dの出力A〜Dからトラックポジション信号TPSを作成
するTP作成回路62とを有している。
30はTES作成回路であり、増幅器61(61a〜61d)のサ
ーボ出力SVa〜SVdからトラックエラー信号TESを作成す
るもの、31は全信号作成回路であり、サーボ出力SVa〜S
Vdを加え合わせ全反射レベルである全信号DCSを作成す
るもの、32はAGC(Automatic Gain Control)回路であ
り、トラックエラー信号TESを全信号(全反射レベル)D
CSで割り、全反射レベルを参照値としたAGCを行うもの
であり、照射ビーム強度や反射率の変動補正をするもの
である。
33aはAGCゲイン切換回路であり、トラックエラー信号
TESの振幅を変えるため、ゲイン切換信号GCSに応じて、
AGC回路32のAGCゲインを変化するもの、33bはサーボゲ
イン切換回路であり、AGC後のトラックエラー信号TESに
対するゲインを制御部(以下MPUと称す)5の切換信号G
CSで高と低に切換えて、AGCゲインの切換えに対し、全
体のサーボゲインを元に戻すものである。
34aはゼロクロス検出器であり、トラックエラー信号T
ESのゼロクロス点を検出し、MPU5へトラックゼロクロス
信号TZCを出力するもの、34bは前述のオフトラック検出
回路であり、トラックエラー信号TESがプラス方向の一
定値+SL以上になった及びマイナス方向の一定値−SL以
下になったこと、即ちオフトラック状態になったことを
検出してオフトラック信号TOSをMPU5へ出力するもの、3
5は位相補償回路であり、トラックエラー信号TESを微分
し、トラックエラー信号TESの比例分と加え、高域の位
相を進ませるものである。
36はサーボスイッチであり、MPU5のサーボオン信号SV
Sのオンで閉じ、サーボループを閉じ、オフで開き、サ
ーボループを開くもの、37は復帰信号作成回路であり、
TP作成回路62からのトラックレンズポジション信号TPS
から第3図(C)のアクチュエータ28の中心位置へ向か
うトラック方向の復帰力を発生する復帰信号RPSを作成
するものである。
38はロックオンスイッチであり、MPU5のロックンオン
信号LKSのオンで閉じ、サーボループに復帰信号RPSを導
き、オフで開き、復帰信号RPSのサープループへの導入
をカットするもの、39aは反転アンプであり、サーボス
イッチ36とロックオンスイッチ38の出力とを加えたもの
を反転するもの、39はパワーアンプであり、反転アンプ
39aの出力を増幅してトラック駆動電流TDVをトラックア
クチュエータ21に与えるものである。
第4図において、TES作成回路30は、サーボ出力SVaと
SVbを各々入力抵抗r1、r2を介し加算する加算アンプ300
と、サーボ出力SVcとSVdと各入力抵抗r3、r4を介し加算
する加算アンプ301と、加算アンプ301の出力−(SVc+S
Vd)から加算アンプ300の出力−(SVa+SVb)を差し引
く加算アンプ302とを含み、加算アンプ302からトラック
エラー信号TES{=(SVa+SVb)−(SVc+SVd)}を出
力する。
全信号作成回路31は、各サーボ出力SVa〜SVdを入力抵
抗r5〜r8を介して加算する加算アンプ310を含み、全反
射レベル信号DCS(=SVa+SVb+SVc+SVd)を出力す
る。
AGC回路32は、トラックエラー信号TESが入力されるオ
ペアンプ320と、オペアンプ320の出力に応じて、第1の
オペアンプ320の入力側を分圧制御する第1のFET(電界
効果トランジスタ)321と、全反射レベル信号DCSが入力
され、FET321を制御する第2のオペアンプ322と、第2
のオペアンプ322の入力側を分圧制御する第2のFET323
とを含み、オペンアンプ322の出力である全反射レベル
信号DCSによって第1のFET321を制御し、オペアンプ320
のゲインを制御して、オペアンプ320の出力から(TES/D
CS)のAGCされたトラックエラー信号TESを得るものであ
り、第2のFET323は、第1のFET321の非直線特性を補償
し、リニア特性を持たせるために設けられている。
AGCゲイン切換回路33aは、AGC回路32のAGC制御電圧Vc
に電位Vを供給するためのスイッチ332を有し、ゲイン
切換信号GCSが“ハイ”となると、スイッチ332がオンと
なり、AGC制御電圧Vcを上昇させ、AGCゲインを高めるも
のである。
ゼロクロス検出器34aは、AGC回路32からのトラックエ
ラー信号TESとゼロクロス電位を比較するコンパレータ3
40で構成され、コンパレータ340からゼロクロス信号TZC
を出力する。
オフトラック検出回路34bは、AGC回路32からのトラッ
クエラー信号TESと一定値Vo(SL)とを比較し、TES>Vo
の時“ハイ”のオフトラック検出出力を発する第1のコ
ンパレータ341と、トラックエラー信号TESと一定値−Vo
(−SL)とを比較し、TES<−Voの時“ハイ”のオフト
ラック検出出力を発する第2のコンパレータ342を踏
み、両コンパレータ341、342の和をオフトラック信号TO
Sとして出力する。
第5図において、ゲイン切換回路33は、入力抵抗R1
対し分圧抵抗R2とスイッチ330を接地側に接続し、ゲー
ト切換信号GCSでスイッチ330をオンして、分圧抵抗R2
接地し、出力電圧をスイッチ330がオフの時の半分に下
げる(ゲインを下げる)分圧形式のゲイン切換回路で構
成している。
位相補償回路35は、オペアンプ350に抵抗rgとコンデ
ンサcgの微分回路と、抵抗Rgの比例回路を接続し、ゲイ
ン切換回路33のトラックエラー信号TESの微分と比例の
和の信号、即ちトラックエラー信号TESに位相進み要素
を与えた信号TCSをサーボスイッチ36に出力する。
復帰信号作成回路37は、TP作成回路62からのトラック
ポジション信号TPSを増幅するオペアンプ370と、オペア
ンプ370の出力を位相補償する位相補償回路371とを含
み、復帰信号RPSを出力する。
ロックオンスイッチ38は、ロックオン信号LKSのオン
の時閉じ、復帰信号RPSをサーボスイッチ36の信号TCSに
加える第1のスイッチ380と、ロックオン信号LKSを反転
する反転回路381と、反転ロックオン信号▲▼の
オン(ロックオン信号LKSのオフ)の時閉じる第2のス
イッチ382とを含む。
この実施例は、トラックエラー信号TESの振幅を引込
み中と引込み完了後で変化させるため、AGCゲイン切換
回路33aでAGCゲインを変え、且つ全体のサーボゲインを
変化させないためサーボゲイン切換回路33bを設けてい
る。
(b) 一実施例の動作の説明 第6図は本発明の一実施例処理フロー図、第7図は本
発明の一実施例要部波形図である。
先ず、光学ヘッド2を目標トラックに位置付けるべ
く、図示しないモータを駆動し、光学ヘッド2を移動さ
せる。
この時、MPU5は、サーボオン信号SVSはオフのまま、
ロックオン信号LKSをオンする。従って、トラックエラ
ー信号TESによるサーボループは形成されないが、トラ
ックアクチュエータ21は位置センサ29a〜29dの出力A〜
Dによるトラックポジション信号TPSによりロック制御
される。
即ち、トラックコイル21は、復帰信号作成回路37の復
帰信号RPSによってパワーアンプ39によって駆動され、
アクチュエータ28は、中心位置に復帰制御され、固定さ
れる。
このようにアクチュエータ28、即ち対物レンズ20をロ
ックしておくのは、光学ヘッド2の移動中に振動でアク
チュエータ28がヘッド2内で動かないようにし、損傷等
を防ぐためであり、トラックポジション信号TPSによる
電気的ロックが行われる。
このようにして光学ヘッド2の移動が終了すると、
サーボを開始する。
このため、MPU5はゲイン切換信号GCSをオンとし、AGC
ゲイン切換回路33aのスイッチ332をオンにして、AGC制
御電圧を高め、AGCゲインを高にする。
これとともに、ゲイン切換信号GCSのオンによって、
サーボゲイン切換回路33bのスイッチ330をオンとし、抵
抗R2を接地し、サーボゲインを低にする。
これによって、AGC回路32のトラックエラー信号TESの
振幅は増加し、オフトラック検出回路34bの入力である
トラックエラー信号TESの振幅が増加する。
従って、相対的にオフトラック検出回路34bのスライ
スレベルが下がったことになる。
又、サーボゲインが低となるので、サーボゲイン切換
回路33bでトラックエラー信号TESの振幅は元に戻され、
全体のループゲインが変化することがない。
次に、MPU5は、サーボオン信号SVSをオンとし、サー
ボスイッチ36を閉じ、サーボ引込みを開始する。
即ち、TES作成回路30で作成され、AGC回路32で高のAG
CゲインでAGC制御され、ゲイン切換回路33bで元に戻さ
れたトラックエラー信号TESは、位相補償回路35で位相
補償され、サーボスイッチ36より反転アンプ39aに入
り、トラックエラー信号TESのサーボループが形成され
る。
この時、ロックオン信号LKSはオンのままのため、位
相補償回路35の信号TCSと復帰信号RPSとの合成が反転ア
ンプ39aに入り、パワーアンプ39を介し、トラックコイ
ル21を駆動する。
このことは、復帰信号RPSで第3図(C)の中心位置
への復帰力を与えながらトラックエラー信号TESでトラ
ック追従制御することになる。
このため、偏心のある光ディスク1のトラックに対
し、半径方向(トラックを横切る方向)に移動量の最も
少ない点でトラックへのサーボ引込みが行われ、安定な
引込み開始が実現できる。
このようにしてサーボ引込みが開始すると、ビームス
ポットBSがトラックに追従するよう、即ちトラックエラ
ー信号TESの周波数及び振幅が低くなるようサーボ引込
みが行われる。
MPU5は、サーボオン信号SVSのオン後、オフトラッ
ク検出回路34bのオフトラック信号TOSを監視する。
オフトラックは、第12図にて説明したように、正弦波
状のトラックエラー信号TESのピークによってわかり、
オフトラック信号TOSはこれに応じて出力される。
MPU5は、一定時間t0オフトラック信号TOSが出なく
なる(オフとなる)と、オントラック状態に近づいたと
判定し、次にトラックゼロクロス信号TZCを監視する。
トラックゼロクロス信号TZCは、トラックエラー信号T
ESがゼロクロス点に達すると出力されるから、MPU5は一
定時間t1トラックゼロクロス信号TZCに反転がないと判
定すると、ゼロクロス信号TZC及びトラックエラー信号T
ESが整定し、即ちオントラック完了(サーボ引込み完
了)と判定する。
サーボ引込み完了とMPU5が判定すると、サーボ系を
安定にするため、ゲイン切換信号GCSをオフとし、AGCゲ
イン切換回路33a、サーボゲイン切換回路33bのスイッチ
332、330をオフとし、両ゲインを元に戻す。
従って、オフトラック検出回路34bの入力、即ちAGC回
路32の出力のトラックエラー信号TESの振幅は、元に戻
り減少する。このため、オフトラック検出回路34bのス
ライスレベルが相対的に上ったことになる。
次に、MPU5はロックオン信号LKSをオフとし、ロック
オンスイッチ38をオフし、復帰信号RPSによる制御を解
除し、制定時間待って終了する。
尚、制定時間中に、オフトラック信号が発生すると、
リトライとなり、サーボ引込みが再び行われる。
このようにして、サーボ引込み中(時)は、AGCゲイ
ンを高とし、オフトラック検出回路34bに入力されるト
ラックエラー信号TESの振幅を大とし、スライスレベル
を相対的に下げる作用を働かせ、オフトラックの検出条
件を厳しくする。
このため、サーボ引込み動作が完全に行われ、サーボ
引込みエラーを防止できる。
この時、サーボゲイン切換回路33bによって、サーボ
ゲインを低としているので、全体のループゲインが変わ
ることがなく、安定にトラックサーボ制御を実現でき
る。
又、サーボ引込み完了後は、AGCゲイン、サーボゲイ
ンを元に戻すので、オフトラック検出回路34bに入力さ
れるトラックエラー信号TESの振幅が元に戻り、スライ
スレベルを相対的に上げる作用を働かせ、オフトラック
の検出条件を緩くする。
このため、サーボエラーの過検出を防止し、光ディス
ク媒体の傷、ゴム、振動に対し、サーボエラーが生ぜ
ず、リトライの頻発を防ぐ。
又、この実施例では、復帰信号RPSを用いているの
で、サーボの引込みを光ディスク1の半径方向の移動量
の少ない安定な所で行うことができる。
(c) 他の実施例の説明 第8図は本発明の他の実施例ブロック図、第9図は本
発明の他の実施例要部回路図である。
図中、第1図、第2図、第4図で示したものと同一の
ものは同一の記号で示してある。
第8図中、33cはスライス切換回路であり、MPU5から
のスライス切換信号SCSに応じて、オフトラック検出回
路34bのスライスレベルSLを高と低に切換えるものであ
る。
スライス切換回路33cは、第9図に示すように、オフ
トラック検出回路34bのコンパレータ341、342のスライ
スレベル電位点にスイッチ333、334を介し抵抗R3、R4
よって接地接続したものである。
従って、スライス切換信号SCSが“ハイ”となると、
スイッチ333、334がオンとなり、スライスレベルがVo、
−VoからVo−α、−Vo+αに低下し、スライス切換信号
SCSが“ロー”となると、スイッチ333、334がオフとな
り、スライスレベルがVo、−Voに上昇し、スライスレベ
ルの切換えができる。
この実施例は、第2図の実施例がゲインを変え、トラ
ックエラー信号TESの振幅を制御しているのに対し、オ
フトラック検出回路34bのスライスレベル自体を制御す
るものである。
第10図は本発明の他の実施例処理フロー図、第11図は
本発明の他の実施例要部波形図である。
この実施例の動作は、第6図及び第7図で説明した動
作とほぼ同一であるが、ステップにおいて、ゲインを
変える代わりに、スライス切換信号SCSを“ハイ”と
し、スライス切換回路33cによってオフトラック検出回
路34bのスライスレベルを低のVo−α、−Vo+αに下
げ、オフトラック検出条件を厳しくする。
又、サーボ引込み完了後のステップにおいて、ゲイ
ンを元に戻す代わりに、スライス切換信号SCSを“ロ
ー”とし、スライス切換回路33cによってオフトラック
検出回路34bのスライスレベルを高のVo、−Voに上げ、
オフトラック検出条件を緩くするものである。
これによって、第2図のゲイン切換えによるトラック
エラー信号TESを制御する作用効果と同一の作用効果が
えられる。
又、この実施例では、トラックエラー信号TESを操作
していないので、第2図の実施例のようなループゲイン
を一定に保つためのサーボゲイン切換回路のような余分
な回路を必要とせず、簡単に実現できる。
(d) 別の実施例の説明 上述の実施例では、AGCゲインの変更に、スイッチと
抵抗から成る回路を用いているが、D/A(デジタル/ア
ナログ)コンバータを用いて、MPU5からAGC制御電圧を
デジタル値で与えて、直接AGCゲインを制御してもよ
い。
又、AGCゲインを変えずに、オフトラック検出回路34b
とAGC回路32の間にゲイン切換回路を設け、オフトラッ
ク検出回路34bに入力するトラックエラー信号TESのみゲ
インを変えて振幅を制御してもよい。
このようにすれば、サーボゲイン切換回路33bは不要
となる。
更に、サーボ引込み完了時点を制定時間後としてもよ
く、必要あれば、引込み確認時間後としてもよい。
その上、トラックサーボ制御部3の構成も実施例に限
られることなく、例えば位相補償回路35の後段にAGC回
路32を設ける等必要に応じて種々採用でき、更に、反射
型の光ディスク装置で説明したが、透過型のものに適用
してもよく、受光器26も4分割受光器の例で説明した
が、2分割受光器等周知のトラックエラー信号を得られ
る受光器を用いることもでき、トラックエラー信号の作
成もプシュプル法に限られない。
しかも、RF信号受光用の受光器を4分割受光器26と別
に設けてもよく、トラックサーボのアクチュエータも対
物レンズ20を移動するもののみならず、光学部のミラー
の回動によってスポット光を移動するものであってもよ
く、係るミラーの回動と、対物レンズ20の移動を併用す
るものを用いてもよい。
以上本発明を実施例により説明したが、本発明は本発
明の主旨に従い種々の変形が可能であり、本発明からこ
れらを排除するものではない。
〔発明の効果〕
本発明によれば、トラックサーボ引込み中とトラック
サーボ引込み完了後とで、トラックエラー信号とスライ
スレベルとの相対的レベル関係を変化させて、オフトラ
ック検出条件を変化しているので、トラックサーボ引込
み中のサーボ引込みエラーを防止するとともに、トラッ
クサーボ引込み後のサーボエラーの過検出を防止できる
という効果を奏し、リトライの発生を防ぎ、特にトラッ
クサーボ引込みの安定性を大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の原理説明図、 第2図は本発明の一実施例ブロック図、 第3図は第2図構成の光学ヘッドの構成図、 第4図及び第5図は第2図構成のトラックサーボ制御部
の回路図、 第6図は本発明の一実施例処理フロー図、 第7図は本発明の一実施例要部波形図、 第8図は本発明の他の実施例ブロック図、 第9図は本発明の他の実施例要部回路図、 第10図は本発明の他の実施例処理フロー図、 第11図は本発明の他の実施例要部波形図、 第12図は従来技術の説明図である。 図中、1……光ディスク、 2……光学ヘッド、 3……トラックサーボ制御部、 33……相対レベル変化回路、 34b……オフトラック検出回路。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光記憶媒体に光ビームを照射し、該記憶媒
    体からの光を受光して受光信号を得る光学ヘッドと、 該受光信号からトラックエラー信号を求め、該トラック
    エラー信号に基づいて該光学ヘッドをトラックサーボ制
    御するトラックサーボ制御部と、 該トラックエラー信号とオフトラックスライスレベルと
    を比較して、オフトラック状態を示すオフトラック信号
    を発生するオフトラック検出部と、 トラックサーボ引込み中とトラックサーボ引込み完了後
    とで前記オフトラック検出部に入力されるトラックエラ
    ー信号に対する前記オフトラックスライスレベルの相対
    的レベル関係を変化させるレベル変化部と、 を少なくとも備えていることを特徴とする光学的記憶装
    置。
  2. 【請求項2】前記レベル変化部は、トラックサーボ引込
    み中と引込み完了後とで前記オフトラックスライスレベ
    ルを相対的に下げる又は上げるように作用すべく、前記
    オフトラック検出部に入力される前記トラックエラー信
    号の振幅レベルを変化させるゲインを設定するゲイン設
    定部で構成されてなることを特徴とする請求項1記載の
    光学的記憶装置。
  3. 【請求項3】前記ゲイン設定部には、AGCゲインを設定
    するAGCゲイン設定部であることを特徴とする請求項2
    記載の光学的記憶装置。
  4. 【請求項4】トラック引込み中に、トラックサーボルー
    プの全体のループゲインを一定に保つようにサーボゲイ
    ンを設定するサーボゲイン設定部を更に備えていること
    を特徴とする請求項3記載の光学的記憶装置。
  5. 【請求項5】前記レベル変化部は、トラックサーボ引込
    み中と引込み完了後とでそれぞれ異なるレベルのオフト
    ラックスライスレベルを設定するレベル設定部で構成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の光学的記憶装
    置。
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