JP3203373B2 - 光ディスク装置のフォーカス制御方法 - Google Patents

光ディスク装置のフォーカス制御方法

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JP3203373B2
JP3203373B2 JP16898392A JP16898392A JP3203373B2 JP 3203373 B2 JP3203373 B2 JP 3203373B2 JP 16898392 A JP16898392 A JP 16898392A JP 16898392 A JP16898392 A JP 16898392A JP 3203373 B2 JP3203373 B2 JP 3203373B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスク装置あるい
は光磁気ディスク装置等の各種光ディスク装置に利用さ
れるものであり、特に、該ディスク装置におけるディス
ク面への照射光の焦点(フォーカス)を制御する光ディ
スク装置のフォーカス制御方法に関する。
【0002】光ディスク装置、あるいは光磁気ディスク
装置において、フォーカス制御は、光ディスク装置の設
置方向に関係なく、安定して行われなければならない。
フォーカスアクチュエータに係る負荷は、重力や摩擦の
影響から、装置の設置方向の違いによって変わってく
る。
【0003】特に、フォーカスサーボ引き込み時は、フ
ォーカスアクチュエータの移動速度が違ってくることか
ら、フォーカスアクチュエータの制御回路及びフォーカ
ス制御を行うためのファームウェアは、それを吸収でき
るように設計する必要がある。
【0004】
【従来の技術】図14〜図17は、従来例を示した図で
あり、図14は光ディスク装置の構成例、図15は光学
ヘッドとサーボ制御部の構成図、図16はサーボ制御部
の構成図、図17はフォーカス/トラックサーボ制御の
説明図である。
【0005】図14〜図17中、1は光ディスク装置、
2は光学ヘッド、3は光ディスク、4は磁界発生部(磁
石)、5はスピンドルモータ、6は光量制御部、7はス
ピンドルモータ制御部、8はサーボ制御部、9はリード
/ライト回路、10は制御部、11は上位コントロー
ラ、12はホスト、13はフォーカスサーボ制御部、1
4はトラックサーボ制御部を示す。
【0006】また、16はフォーカスアクチュエータ、
17はトラックアクチュエータ、18は対物レンズ、1
9は光源(半導体レーザ)、20、21はレンズ、2
2、23は受光器、24はミラー、25はλ/4波長
、26はハーフミラー、27は臨界角プリズム、28
はビームスプリッタ、29は移動機構、30、31は差
動アンプ、32、33はアンプ、34、35はパワーア
ンプ、Tはトラックを示す。
【0007】従来、光ディスク装置は、例えば図14の
ように構成されていた。この例では、光ディスク装置1
に、光学ヘッド2、光ディスク(記録媒体)3、磁界発
生部(マグネット)4、スピンドルモータ5、光量制御
部6、スピンドルモータ制御部7、サーボ制御部8、リ
ード/ライト回路9、制御部(例えばMPU)10、上
位コントローラ11、等を設けている。
【0008】そして、この光ディスク装置1を使用する
際は、ホスト(ホストコンピュータ)12に接続して使
用するように構成されている。上記構成において、光学
ヘッド2は、光ディスク3に記録されている情報を読み
取るものであり、光量制御部6は、制御部10からの指
示に基づいて光学ヘッド2内の光源(例えばレーザダイ
オード)の光量を制御するものである。
【0009】スピンドルモータ5は、光ディスク3を回
転させるものであり、スピンドルモータ制御部7は、制
御部10の指示に基づいて、スピンドルモータ5を回転
させるものである。
【0010】サーボ制御部8は、光学ヘッド2で読み出
した信号をもとに、光学ヘッド2を、フォーカス方向、
あるいはトラック方向に制御したり、上位コントローラ
11からのシーク(Seek)命令に従って、光学ヘッ
ド2を、トラック方向に移動させるものである。
【0011】リード/ライト回路9は、上位コントロー
ラ11からの命令により、光ディスク3に対し、データ
をリード/ライトの処理をするものである。上位コント
ローラ11は、リード/ライト回路9や制御部10に対
する各種の制御をしたり、ホスト12との間の各種制御
等を行うものである。
【0012】上記光学ヘッド2と、サーボ制御部8は、
例えば図15のように構成されている。図15に示した
ように、スピンドルモータ5によって回転する光ディス
ク1に対し、光学ヘッド2を搭載した移動機構29によ
って、光学ヘッド2を、ディスク1の半径方向の所望の
トラック位置に位置決めできるように構成されている。
【0013】光学ヘッド2は、光源19の発光光(レー
ザ光)を、レンズ20、ビームスプリッタ28、λ/4
波長板25、ミラー24、対物レンズ18を介し、絞り
込んで光ディスク3に光を照射することにより、情報の
記録/再生を行うようになっている。
【0014】この場合、光ディスク3からの反射光を、
対物レンズ18、ミラー24、λ/4波長板25、ビー
ムスプリッタ28を介し受光し、ハーフミラー26を介
し、レンズ21、受光器22へ導き、情報再生信号RF
Sを得ると共に、ハーフミラー26を介し、更に、臨界
角プリズム27を介し受光器23より信号を取り出し、
サーボ制御部8へ送る。
【0015】ところで、光ディスク装置においては、光
ディスク3の半径方向に数ミクロン間隔で多数のトラッ
ク又はピットが形成されており、若干の偏心によっても
トラックの位置ずれが大きい。
【0016】また、光ディスク3のうねりによって照射
光の焦点位置ずれが生じ、これらに1ミクロン以下の照
射光を追従させる必要がある。このため、光学ヘッド2
の対物レンズ18を、図の上下方向に移動して、焦点
(フォーカス)位置を変更するフォーカスアクチュエー
タ16と、対物レンズ18を、図の左右方向に移動し
て、照射光の照射位置をトラック方向に変更するトラッ
クアクチュエータ17が設けてある。
【0017】このような構成の光学ヘッド2のサーボ制
御を行うサーボ制御部8には、受光器23の受光信号か
ら、フォーカスエラー信号(FES)を作成し、フォー
カスアクチュエータ16を駆動するフォーカスサーボ制
御部13と、受光器23の受光信号からトラックエラー
信号(TES)を作成し、トラックアクチュエータ17
を駆動するトラックサーボ制御部14が設けてある。
【0018】上記サーボ制御部8内のフォーカスサーボ
制御部13及びトラックサーボ制御部14は、例えば図
16のように構成されている。この例では、フォーカス
サーボ制御部13に、フォーカスエラー信号(FES)
を作成する差動アンプ30と、アンプ32と、パワーア
ンプ(ドライバ)34等を設ける。
【0019】また、トラックサーボ制御部14には、ト
ラックエラー信号(TES)を作成する差動アンプ31
と、アンプ33と、パワーアンプ(ドライバ)35等を
設ける。
【0020】この例では、光学ヘッド2内の受光器23
として、4分割受光器を用い、各受光素子a、b、c、
dからの出力を、差動アンプ30及び31に入力してい
る。以下、図17を参照しながら、フォーカスサーボ制
御と、トラックサーボ制御の概要を説明する。
【0021】図17の(A)に示したように、光ディス
ク3の記録面に照射光の焦点(フォーカス)が一致して
いる場合をfとし、その前後に焦点がずれている場合を
1、f2 とすると、臨界角プリズム27を介した受光
器23(4分割受光器)における反射光量の分布は、図
17の(B)〜(D)に示したようになる。
【0022】即ち、焦点がf1 の場合には(B)、焦点
がf(合焦)の場合は(C)、焦点がf2 の場合は
(D)のようになって、フォーカスサーボ制御部13の
差動アンプ30で、受光器23の出力{(a+b)−
(c+d)}をとると、(E)に示したフォーカスエラ
ー信号(FES)が得られる。
【0023】従って、フォーカスエラー信号(FES)
によってフォーカスアクチュエータ16を駆動し、対物
レンズ18を上下に駆動すれば、光ディスク3の記録面
に、照射光の焦点を追従させることができる。
【0024】一方、トラックサーボ制御の場合には、図
17の(F)に示す如く、トラックTに対する照射光の
位置によって、受光器23における反射光量分布が、ト
ラックTによる光の干渉によって、図17の(G)〜
(I)の如く変化することを利用するものである。
【0025】すなわち、受光器23における反射光量分
布は、トラックTに対し、照射光がP1 のような位置関
係にある場合は(G)、トラックTに対し、照射光がP
にある場合(オントラックの場合)には(H)、トラッ
ク10に対し、照射光がP2にある場合は(I)とな
る。
【0026】従って、トラックサーボ制御部14で、受
光器23の出力{(a+d)−(b+c)}をとると、
図17の(J)に示したようなトラックエラー信号(T
ES)が得られる。
【0027】これによって、トラックアクチュエータ7
を駆動し、対物レンズ18を図15の左右方向に駆動す
れば、光ディスク3のトラックTに、照射光を追従制御
することができる。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のも
のにおいては、次のような課題があった。光ディスク装
置のフォーカスアクチュエータにかかる負荷は、重力や
摩擦の影響を受ける。
【0029】従って、装置の設置方向(縦置き、横置
き)の違いにより、フォーカスアクチュエータにかかる
負荷がかわる。ところが従来のフォーカス制御では、こ
のような点について、考慮しておらず、安定、かつ迅速
なフォーカスサーボ引き込みが困難であった。
【0030】本発明は、このような従来の課題を解決
し、装置の設置方向を検出し、その検出情報をもとに、
フォーカスサーボ引き込みを、安定かつ迅速に行えるよ
うにすることを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理図で
あり、図1中、図14〜図17と同じものは同一符号で
示してある。
【0032】また、61はフォーカスエラー信号(FE
S)検出部、62はフォーカスエラー信号作成部、64
はアンプ、66はアナログスイッチ、67は加算器、6
8はドライバ、77は装置設置方向検出部、78はタイ
マ、79はメモリを示す。
【0033】本発明は、上記の課題を解決するため、次
のように構成した。(1) : 光ディスク3に対し、スポット光を照射し、該光
ディスク3からの光を受光して受光信号を得る光学ヘッ
ド2と、該光学ヘッド2の受光信号から、フォーカスエ
ラー信号(FES)を作成し、該フォーカスエラー信号
(FES)に基づき、光学ヘッド2の照射スポット光の
焦点位置を制御するフォーカスサーボ制御部13とを具
備した光ディスク装置のフォーカス制御方法において、
フォーカスアクチュエータをフォーカス方向に往復移動
させ、その往復移動時に、フォーカスエラー信号の絶対
値(|FES|)が、所定のスレッショルドレベルの絶
対値(|Vs|)を越えてから(|FES|>|Vs
|)、それ以下になる(|FES|≦|Vs|)までの
時間(T 1 、T 2 )を計測し、その時間差(|T 1 −T
2 |)を認識することにより装置の設置方向を検出する
ことを特徴とする。
【0034】(2) :構成(1) において、前記時間差(|
1 −T 2 |)が所定値より大きければ、装置が横置き
であると判定し、該時間差(|T 1 −T 2 |)が所定値
以下ならば、装置は縦置きであると判定することを特徴
とする。
【0035】(3) :光ディスク3に対し、スポット光を
照射し、該光ディスク3からの光を受光して受光信号を
得る光学ヘッド2と、該光学ヘッド2の受光信号から、
フォーカスエラー信号(FES)を作成し、該フォーカ
スエラー信号(FES)に基づき、光学ヘッド2の照射
スポット光の焦点位置を制御するフォーカスサーボ制御
部13とを具備した光ディスク装置のフォーカス制御方
法において、フォーカスアクチュエータを、フォーカス
方向に一方向だけ移動させ、その移動時に、フォーカス
エラー信号の絶対値(|FES|)が、所定のスレッシ
ョルドレベルの絶対値(|Vs|)を越えてから(|F
ES|>|Vs|)、それ以下になる(|FES|≦|
Vs|)までの時間を計測し、該計測結果の時間を予め
計測された時間(T 0 )と比較することにより、装置の
設置方向を検出することを特徴とする。
【0036】(4) :光ディスク3に対し、スポット光を
照射し、該光ディスク3からの光を受光して受光信号を
得る光学ヘッド2と、該光学ヘッド2の受光信号から、
フォーカスエラー信号(FES)を作成し、該フォーカ
スエラー信号(FES)に基づき、光学ヘッド2の照射
スポット光の焦点位置を制御するフォーカスサーボ制御
部13とを具備した光ディスク装置のフォーカス制御方
法において、フォーカスアクチュエータを所定位置に移
動させた後、該フォーカスアクチュエータの電流を遮断
し、フォーカスエラー信号の絶対値(|FES|)が、
所定のスレッショルドレベルの絶対値(|Vs|)を越
えるかどうかを、一定時間監視することにより、装置の
設置方向を検出することを特徴とする。
【0037】(5) :前記(4) において、フォーカスアク
チュエータを移動させる所定位置が、フォーカスアクチ
ュエータを、光ディスク3に最も近づけた位置であるこ
とを特徴とする。
【0038】(6) :前記(4) において、前記フォーカス
アクチュエータを移動させる所定位置が、フォーカスア
クチュエータを、光ディスク3から最も遠ざけた位置で
あることを特徴とする。
【0039】(7) :前記(5) において、前記フォーカス
アクチュエータの電流を遮断した後、前記フォーカスエ
ラー信号の絶対値(|FES|)が所定のスレッショル
ドレベルの絶対値(|Vs|)を越えた(|FES|>
|Vs|)場合、装置が横置きであると判定することを
特徴とする。
【0040】(8) :前記(1) 又は(3) 又は(4) におい
て、前記所定のスレッショルドレベル(Vs)が、フォ
ーカスエラー信号(FES)の基準レベル(Vg)より
+側のスレッショルドレベル(Vsp)であることを特
徴とする。
【0041】(9) :前記(1) 又は(3) 又は(4) におい
て、前記所定のスレッショルドレベル(Vs)が、フォ
ーカスエラー信号(FES)の基準レベル(Vg)より
−側のスレッショルドレベル(Vsn)であることを特
徴とする。
【0042】(10):前記(1) において、前記フォーカス
制御が、フォーカスサーボ引き込み制御であり、該フォ
ーカスサーボ引き込み制御時に、フォーカスエラー信号
(FES)の基準レベル(Vg)付近を通過する速度
が、遅くなるように、加速度を変えて制御することを特
徴とする。
【0043】
【0044】
【作用】上記構成に基づく本発明の作用を、図1を参照
しながら説明する。フォーカスサーボ制御部13では、
フォーカスエラー信号作成回路62が、光学ヘッド2か
らの受光信号をもとに、フォーカスエラー信号を作成す
る。
【0045】このフォーカスエラー信号(FES)は、
アンプ64で増幅し、アナログスイッチ66、加算器6
7を介してドライバ68に与えられる。そして、ドライ
バ68により、フォーカスアクチュエータを駆動するこ
とにより、フォーカスサーボ制御を行う。
【0046】この場合、フォーカスサーボ制御部13内
に、フォーカスエラー信号検出部61を設けておき、フ
ォーカスエラー信号のレベルを、基準レベルVg、+側
及び−側のスレッショルドレベルVsp、Vsnと比較
して、フォーカスエラー信号を検出(レベルの検出)す
る。
【0047】フォーカスエラー信号の検出結果は、制御
部10内の装置設置方向検出部77へ送られ、ここで前
記検出結果に基づき、タイマ78、メモリ79等を用い
て、装置の設置方向を検出する。
【0048】装置の設置方向が検出できたら、その情報
をメモリ79等に格納しておき、フォーカス制御に利用
する。すなわち、フォーカスサーボ引き込み制御を行う
場合には、装置の設置方向に応じた加速度の指令値をフ
ォーカスサーボ制御部13内の加算器67に与えて制御
する。
【0049】このようにすれば、装置の設置方向の違い
により、フォーカスアクチュエータにかかる重力等の影
響による負荷の違いを打ち消し、フォーカスサーボ引き
込みを、安定かつ迅速に行うことができる。
【0050】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2〜図12は、本発明の実施例を示した図であ
り、図2は光ディスク装置の説明図、図3は光学系の概
略構成図、図4はフォーカスサーボ制御部のブロック
図、図5は装置の設置方向の説明図、図6はフォーカス
エラー信号(FES)の説明図、図7、図8は実施例1
の処理フローチャート、図9、図10は実施例2の処理
フローチャート、図11は実施例3の処理フローチャー
ト、図12はフォーカスサーボ引き込み処理フローチャ
ートである。
【0051】図2〜図12中、図1、図14〜図17と
同じものは同一符号で示してある。また、38はヘッド
アクチュエータ、39は固定光学部、FCはフォーカス
コイル、TCはトラックコイル、41は収束レンズ、4
2は1/2波長板、43は偏光ビームスプリッタ、44
はウェッジプリズム、45はコリメータ、46は光検出
、49は真円補正プリズム、50、52は差動アン
プ、53、54は加算器を示す。
【0052】また、63はAGCアンプ、64は可変ゲ
インアンプ、65は位相補償回路、69、70はディジ
タル/アナログコンバータ、71はレベルシフト回路、
72は反転回路、73、74、76はコンパレータ、7
5はオア回路を示す。
【0053】(1) 装置の説明・・・図2〜図4参照 この実施例は、光ディスク装置に適用した例であり、そ
の機構部は図2Aのように構成されている。
【0054】この例では、光学ヘッド2が固定光学部3
9と、キャリッジ37とに分かれており、キャリッジ3
7にはヘッドアクチュエータ38が設けてある。このキ
ャリッジ37は、移動機構(図示省略)により光ディス
ク3の半径方向に移動できるようになっている。
【0055】上記のヘッドアクチュエータ38は、図2
Bに示したように構成されている。図示のように、ヘッ
ドアクチュエータ38には対物レンズ18と、フォーカ
スアクチュエータを構成するフォーカスコイルFCと、
トラックアクチュエータを構成するトラックコイルTC
とが設けてある。
【0056】フォーカスコイルFCは、対物レンズ18
を、図2Aの上下方向(光ディスク3の半径方向を直交
する方向)に移動させて、焦点位置を調節するものであ
り、トラックコイルTCは、対物レンズ18を図の左右
方向(光ディスク3の半径方向)に移動させて、レーザ
光の照射位置をトラック方向に変更するものである。
【0057】光ディスク装置の光学系は、図3のように
構成されている。図示のように、光学系は、対物レンズ
18、反射ミラー24、ビームスプリッタ28、収束レ
ンズ41、1/2波長板42、偏光ビームスプリッタ4
3、ウェッジプリズム44、コリメータ45、受光器4
6、光源(半導体レーザ)19、4分割受光器23、2
分割受光器22等で構成されている。
【0058】また、ビームスプリッタ28には、真円補
正プリズム49が設けてある。そして、この例では、2
分割受光器22の出力から、差動アンプ50を介してト
ラックエラー信号TESを取り出し、4分割受光器23
の出力から差動アンプ30を介してフォーカスエラー信
号(FES)を取り出すと共に、2分割受光器22の出
力と、4分割受光器23の出力から、加算器53、5
4、及び差動アンプ52を介して情報再生信号RFSを
取り出している。
【0059】なお、上記光学系の基本的な機能は上記従
来例と同じであり、フォーカスエラー信号FES、トラ
ックエラー信号TESの作成方法等も上記従来例と実質
的に同じなので、説明は省略する。
【0060】上記光ディスク装置におけるフォーカスサ
ーボ制御部は、図4のように構成されている。この例で
は、フォーカスサーボ制御部13に、フォーカスエラー
信号作成回路62、AGC回路63、可変ゲインアンプ
64、位相補償回路65、アナログスイッチ(ASW)
66、加算器67、ドライバ68、ディジタル/アナロ
グコンバータ(ADC)69、及びフォーカスエラー信
号検出部61を設ける。
【0061】また、このフォーカスエラー信号検出部6
1には、ディジタル/アナログコンバータ(DAC)7
0、レベルシフト回路71、反転回路72、コンパレー
タ73、74、76、オア回路(OR)75を設ける。
【0062】そして、フォーカスサーボ制御部13を、
制御部(例えばMPU:マイクロプロセッサ)10に接
続し、この制御部10内で各種の制御を行うように構成
する。
【0063】上記フォーカスエラー信号(FES)作成
回路62は、図3の差動アンプ30を含む回路であり、
4分割受光器23の出力信号をもとに、フォーカスエラ
ー信号(FES)を作成するものである(フォーカスエ
ラー信号の作成方法は、上記従来例と同様にして行
う)。
【0064】AGC回路63はフォーカスエラー信号F
ESを入力し、4分割受光器(光ディテクタ)23の受
ける光の強弱に対して、振幅一定の信号(FES)にす
るものである。
【0065】可変ゲインアンプ64は、制御部10から
の指示でゲインを任意の値に設定できるアンプであり、
フォーカスエラー信号FESを増幅するものである。位
相補償回路65は、フォーカスエラー信号FESの高域
の位相を進めるものであり、アナログスイッチ66は、
制御部10の制御でオン/オフされるスイッチである。
【0066】加算器67は、アナログスイッチ66の出
力信号(加速度信号)に、制御部10からディジタル/
アナログコンバータ(DAC)69を介して与えられる
指令値(加速度信号)を加算して、ドライバ68に出力
するものである。
【0067】ドライバ(パワーアンプ)68は、加算器
67の出力信号に基づいて、フォーカスコイルFCの駆
動電流を所定値まで増幅し、該フォーカスコイルFCを
駆動するものである。
【0068】フォーカス信号検出部61は、可変ゲイン
アンプ64の出力信号(フォーカスエラー信号)を入力
し、後述する基準レベルVg、スレッショルド電圧Vs
p、Vsn等との比較を行って、フォーカスエラー信号
のレベル等を検出するものである。
【0069】ディジタル/アナログコンバータ(DA
C)70は、制御部60により、オフフォーカススライ
ス値を設定するものであり、レベルシフト回路71は、
前記オフフォーカススライス値をレベルシフトして、後
述する+側のスレッショルドレベルVspを出力するも
のである。
【0070】コンパレータ73は、フォーカスエラー信
号FESを+側のスレッショルドレベルVspと比較
し、フォーカスエラー信号FESが+側のスレッショル
ドレベルVspを越えた時、すなわち、フォーカスエラ
ー信号FESの絶対値がスレッショルドレベルVspの
絶対値を越えた時(|FES|>|Vsp|)に出力信
号を出すものである。
【0071】コンパレータ74は、レベルシフト回路7
1の出力信号Vspを、反転回路72で反転(基準電圧
Vgに対して正負反転)した信号と、フォーカスエラー
信号FESとを比較し、フォーカスエラー信号FESが
−側のスレッショルドレベルVsnを越えた(低レベル
側に越えた)場合、すなわち、フォーカスエラー信号F
ESの絶対値がスレッショルドレベルVsnの絶対値を
越えた時(|FES|>|Vsn|)に出力信号を出す
ものである。
【0072】オア回路(OR)75は、コンパレータ7
3、74の出力信号の論理和を出力するものである。コ
ンパレータ76は、フォーカスエラー信号FESを、基
準レベル(基準電圧)Vgと比較し、フォーカスエラー
信号FESが基準レベルVgをよぎった時、出力信号の
極性が反転するものである。
【0073】なお、制御部10内にはタイマ等を設けて
おき、後述する各種の処理を行う。また、上記フォーカ
スサーボ制御部13は、フォーカスエラー信号FES
を、基準レベルVgに合わせるように制御を行うもので
ある。
【0074】上記構成のフォーカスサーボ制御部13に
おけるフォーカスサーボ制御の概要は、次のとおりであ
る。図4において、フォーカスサーボ制御部13では、
フォーカスエラー信号作成回路62が、4分割受光器2
3の出力信号をもとに、フォーカスエラー信号FESを
作成する。
【0075】このフォーカスエラー信号FESは、AG
C回路63に入力し、光ディスク3の受ける光の強弱に
対し、フォーカスエラー信号FESの振幅が一定となる
ようにする。
【0076】そして、AGC回路63の出力は、可変ゲ
インアンプ64で増幅した後、位相補償回路65で高域
の位相が進められ、アナログスイッチ(ASW)66を
介して加算器67に入力する。
【0077】加算器67の出力は、ドライバ68で所定
値まで増幅され、フォーカスアクチュエータを構成する
フォーカスコイルFCを駆動する。この場合、フォーカ
スサーボ制御部13ではフォーカスエラー信号FESを
基準レベルVgに合わせるように(光ディスク3の記録
感材面に、ビーム焦点がくるように)制御される。
【0078】なお、この実施例では、制御部10をMP
U(マイクロプロセッサ)で構成し、以下に説明する制
御部10の処理を、全てプログラム(ファームウェア)
で処理する例である。
【0079】(2) 装置の設置方向検出処理の説明・・・
図5〜図11参照 本実施例で検出する装置の設置方向は、図5の通りであ
る。図5Aは横置きの例であり、光ディスク3が水平方
向に配置され、光ディスク3の下側にヘッド2が配置さ
れた状態である。なお、図5Aの状態を、逆さにした状
態は、使用状態としては存在しないので、検出しない。
【0080】また、図5B、図5Cは、横置きの例であ
り、いずれも光ディスク3が垂直方向に配置され、光デ
ィスク3の左側、あるいは右側にヘッド2が配置された
状態である。
【0081】フォーカスエラー信号FESのレベルを検
出する際の処理は次のようにして行う。上記のように、
光ディスク装置、あるいは光磁気ディスク装置では、対
物レンズ18から光ディスク(媒体)3までのレーザビ
ームの焦点距離を一定に保つように制御している。
【0082】この時使用されるフォーカスエラー信号F
ESは、図6に示したように、焦点距離が合った時(フ
ォーカスサーボオンの状態)に、基準レベルVgをよぎ
る。そして、焦点距離に近いところでは、上記フォーカ
スエラー信号FESは、S字状に変化し、光ディスク3
から遠くなると、基準レベルVgに落ちつくのが一般的
である。
【0083】また、フォーカスサーボオンの状態で、振
動やゴミ等により、焦点距離から外れたことを確認でき
るように、基準レベルVg±αのスレッショルドレベル
Vsを設定している。
【0084】例えば図6では、基準レベルVgに対し、
+側のスレッショルドレベルをVspで表わし、−側の
スレッショルドレベルをVsnで表している。図6の
(a)のパルスP1 は、フォーカスエラー信号FESが
+側のスレッショルドレベルVspを越えた場合、すな
わち、フォーカスエラー信号FESの絶対値|FES|
が、スレッショルドレベルVspの絶対値|Vsp|を
越えた場合(|FES|>|Vsp|)に、コンパレー
タ73から出力されるパルスであり、図6の(b)のパ
ルスP2 は、フォーカスエラー信号FESが−側のスレ
ッショルドレベルVsnを低レベル側に越えた場合、す
なわち、フォーカスエラー信号FESの絶対値|FES
|が、スレッショルドレベルVsnの絶対値|Vsn|
を越えた場合(|FES|>|Vsn|)に、コンパレ
ータ74から出力されるパルスである。
【0085】また、図6の(c)のパルスP1 、P
2 は、オア回路75が出力されるパルスである。制御部
10では上記パルスP1 、P2 及びコンパレータ76の
出力信号を入力して後述する各種の処理を行う。
【0086】以下、装置の設置方向検出処理例を、図7
〜図11の処理フローチャートに基づいて説明する。な
お、各図の処理番号はカッコ内に示す。 実施例1・・・図7、図8参照 この例では、フォーカスアクチュエータをフォーカス方
向に往復移動させて、その往復移動時に、フォーカスエ
ラー信号FESの絶対値がスレッショルドレベルVs
(Vsp、又はVsn)の絶対値を越えて(|FES|
>|Vs|)から、それ以下になるまでの時間を計測す
る。
【0087】この時、装置の設置方向によって、重力の
影響が異なるため、前記計測時間の比較を行うことによ
り、装置の設置方向が検出できる。先ず、フォーカスア
クチュエータを光ディスク3に最も近づけた状態とする
(S1)。
【0088】この状態から、フォーカスアクチュエータ
に、光ディスク3から遠ざかる方向の加速度を与えて
(S2)、フォーカスエラー信号FESの絶対値がスレ
ッショルドレベルVs(Vsp、又はVsn)の絶対値
を越えた(|FES|>|Vs|)のを検出(S3)す
る。
【0089】フォーカスエラー信号FESの絶対値が
レッショルドレベルVsの絶対値を越えたら、タイマ計
測をスタートさせる(S4)。この場合、制御部10内
において、コンパレータ73から出力されるパルス
1 、あるいはコンパレータ74から出力されパルスP
2 のいずれか一方を監視していて、パルスP1 あるいは
パルスP2 のいずれかのパルスが立ち上がった際、内部
のタイマをスタートさせればよい。
【0090】その後、フォーカスエラー信号FESの絶
対値がスレッショルドレベルVsの絶対値以下(|FE
S|≦|Vs|)になって、パルスP1 あるいはP2
なくなると(S5)、タイマ計測をストップさせ、その
時のタイマ値T1 を求めて、内部のメモリに格納してお
く(S6)。
【0091】次に、フォーカスアクチュエータに、光デ
ィスク3へ近づくような加速度を与えて(S7)、フォ
ーカスエラー信号FESの絶対値がスレッショルドレベ
Vsの絶対値を越えた(|FES|>|Vs|)のを
検出し(S8)、タイマ計測をスタートさせる(S
9)。
【0092】その後、フォーカスエラー信号FESの絶
対値がスレッショルドレベルVsの絶対値以下(|FE
S|≦|Vs|)になると(S10)、タイマ計測をス
トップさせ、その時のタイマ値T2 を求めて内部のメモ
リに格納しておく(S11)。
【0093】そして、制御部10内では、上記のタイマ
値T1 、T2 の比較を行い(S12)、その結果、T1
とT2 がほぼ等しければ(T1 とT2 の差がほぼ0)な
らば、装置は縦置きと判定する(S13)。
【0094】また、T1 とT2 の差が大きければ(所定
値以上)装置は横置きであると判定する(S14)。上
記の処理では、フォーカスアクチュエータに加速度を与
えて往復駆動し、その時、上記パルスP1 あるいはP2
(図6参照)の幅(時間に相当する)を上記T1 、T2
とし、その比較を行えばよい。
【0095】装置が縦置きであれば、フォーカスアクチ
ュエータを往復させても、重力の影響は同じであるか
ら、T1 とT2 がほぼ同じになるし、装置が横置きであ
れば重力が下方向に作用するから、フォーカスアクチュ
エータを往復させた場合の重力の影響が異なる。
【0096】その結果、上記T1 とT2 の差が大きくな
る。なお、T1 とT2 との比較において、ほぼ同じか否
かの判定は、所定の誤差値を設定しておき、その範囲内
で同じか否かを判定すればよい。
【0097】実施例2・・・図9、図10参照 この例では、フォーカスアクチュエータを、フォーカス
方向に一方向だけ移動させ、フォーカスエラー信号FE
Sの絶対値がスレッショルドレベルVs(Vspあるい
はVsn)の絶対値を越えて(|FES|>|Vs|)
から、それ以下になるまでの時間を計測し、予め計測さ
れた基準時間と比較することにより、装置の設置方向を
検出する例である。
【0098】先ず、フォーカスアクチュエータを、光デ
ィスクに近づけ(近づけられるだけ近づける)(S2
1)、フォーカスアクチュエータを、光ディスクから遠
ざける方向に加速度を与える(S22)。
【0099】そして、フォーカスエラー信号がスレッシ
ョルドレベルVs(Vsp、あるいはVsn)の絶対値
を越えた(|FES|>|Vs|)ことを検出したら
(S23)、タイマ計測をスタートさせる(S24)。
【0100】その後、フォーカスエラー信号FESの絶
対値が、スレッショルドレベルVsの絶対値以下(|F
ES|≦|Vs|)になると(S25)、タイマ計測を
ストップさせ、その時のタイマ値Tを求め、内部のメモ
リに格納しておく(S26)。
【0101】そして、制御部10内では、内部のメモリ
に予め格納しておいた基準時間T0を読み出し、上記の
タイマ値Tと比較する(S28)。その結果、もし、T
とT0 がほぼ等しければ(所定の誤差値の範囲内で同
一)ならば装置が横置きであると判定(S29)し、両
者が異なっていれば装置が縦置きであると判定(S3
0)する。
【0102】実施例3・・・図11参照 この例は、フォーカスアクチュエータを光ディスクに近
づけた状態から、フォーカスアクチュエータの駆動電流
をオフにし、重力の作用のみで自然に落下させる。
【0103】この場合、摩擦や引っ掛かりがあることも
考えられるので、トラック方向にフォーカスアクチュエ
ータを振る。そして、装置が横置きであればフォーカス
アクチュエータは落下するが、装置が縦置きであれば、
フォーカスアクチュエータは動かない筈である。
【0104】これを一定時間監視して(無限の時間監視
し続けることがないようにするため)、装置の設置方向
を判定する。先ず、フォーカスアクチュエータを光ディ
スクに近づけ(S31)、フォーカスアクチュエータの
駆動電流をオフ(電流を切る)にする(S32)。
【0105】そして、タイマ計測をスタートさせる(S
33)と共に、フォーカスアクチュエータをトラック方
向に振る(S34)。このような状態で、フォーカスエ
ラー信号FESの絶対値がスレッショルドレベルVs
(VspあるいはVsn)の絶対値を越えれば(S3
5)装置は横置きと判定する(S38)。
【0106】しかし、フォーカスエラー信号の絶対値
(|FES|)がスレッショルドレベルの絶対値(|V
s|)を越えることなく、タイマがカウントアップ(所
定の監視時間にセットしておく)したら(S36)、装
置は縦置きと判定する(S37)。
【0107】なお、上記実施例1〜3の装置設置方向検
出処理は、例えば電源投入時の装置立ち上げ処理時に行
ってもよく、また任意の時間間隔で行ってもよい。そし
て、この処理によって検出したデータは、内部のメモリ
等に格納しておき、必要に応じて取り出して使用すれば
よい。
【0108】(3) 装置設置方向検出後のフォーカスサー
ボ引き込み処理の説明・・・図12参照(図12の各処
理番号は、カッコ内に示す) フォーカスサーボは、フォーカスエラー信号FESが基
準レベルVgをよぎった時点(図6参照)でオンとなる
が、そのためにフォーカスアクチュエータを光ディスク
3に近づけてから遠ざけるか、徐々に近づける動作を必
要とする。
【0109】この時、フォーカスエラー信号FESがS
字状となる部分(図6参照)を通過する速度は、遅けれ
ば遅い程、フォーカスサーボはオン状態になり易い。し
かし、フォーカスアクチュエータに同じ加速度を与えた
場合、装置の設置方向により、重力の影響の受け方が異
なるため、上記通過速度は違ってくる。
【0110】すなわち、装置を横置きとした場合、フォ
ーカスアクチュエータを、光ディスク3から遠ざける時
には、与えられた加速度に、重力の加速度が加わるため
である。
【0111】従って、この重力の加速度分を差し引け
ば、装置を縦置きした場合と計算上同じになり、フォー
カスサーボ引き込みを、より正確かつ安定に行うことが
可能となる。
【0112】この実施例のフォーカスサーボ引き込み処
理では、先ず、フォーカスアクチュエータを光ディスク
(媒体)3に近づけ(S41)、装置の設置方向に見合
った加速度をフォーカスアクチュエータに与える(S4
2)。
【0113】そして、フォーカスエラー信号FESの絶
対値が、スレッショルドレベルVspの絶対値を越え
(S43)、更にフォーカスエラー信号FESが基準レ
ベルVgをよぎったら(S44)、フォーカスサーボ
(合焦点状態)とする(S45)。
【0114】上記の処理を更に具体的に説明すると次の
ようになる。上記図7〜図11に示した装置の設置方向
検出処理によって、検出した設置方向のデータは、例え
は制御部10内のメモリに格納しておく。
【0115】そして、フォーカスサーボ引き込み処理時
には、制御部10は、上記設置方向のデータを読み出
し、その設置方向に見合った加速度の指令値を求め、そ
の加速度を、ディジタル/アナログコンバータ(DA
C)69に設定する。
【0116】すなわち、制御部10から指示するフォー
カスアクチュエータ(フォーカスコイルFC)の加速度
をディジタル/アナログコンバータ69に設定する。こ
の場合、装置の横置き、縦置きにより、フォーカスアク
チュエータにかかる力が異なる。この力は次のとおりで
ある。
【0117】装置が縦置きの場合に、フォーカスアクチ
ュエータにかかる力をF1 、フォーカスアクチュエータ
の質量をm、アクチュエータの加速性能値(G/A)を
K、フォーカスコイルの電流をi、フォーカスアクチュ
エータの加速度をαとすると、F1 =mα=mKiの関
係がある。
【0118】また、装置が横置きの場合に、フォーカス
アクチュエータにかかる力をF2 とすると、F2 =m
(α−1)=m(Ki−1)の関係がある。すなわち、
この場合には、加速度αから、重力加速度1を差し引く
ことになる。
【0119】これらの関係を図で表すと、図13のよう
になる。図13では、横軸が電流i、縦軸がフォーカス
アクチュエータにかかる力F(F1 あるいはF2 )であ
る。図示のように、F1 、F2 と電流iとは、比例関係
(直線)にあり、それぞれ傾きはmKとなっている。
【0120】そして、F1 は原点を通るが、F2 は縦軸
と−mの点で交わり、かつ横軸と1/Kの点で交わる。
なお、図13の縦軸方向で、+方向はアクチュエータが
媒体に近づく方向であり、−方向はアクチュエータが媒
体から遠ざかる方向である。
【0121】従って、フォーカスサーボ引き込み時に
は、装置が縦置きの場合、i>O、横置きの場合、i>
1/Kに相当するDAC値(電流iの指令値)を与えれ
ばよいことになる。
【0122】すなわち、制御部10内のメモリ等に、演
算等で求めた上記加速度の指令値(DACに設定するデ
ータ)を格納しておき、この値を読み出して使用しても
よいし、内部のプログラム等に設定しておいたものを使
用してもよい。
【0123】そして、ディジタル/アナログコンバータ
69の出力は、加算器67に入力し、ここでアナログス
イッチ66の出力信号(加速度)に加算される。このよ
うにして、本来のフォーカスサーボ制御部において、ド
ライバ68に与えられる加速度に、制御部10から指令
された加速度を加算し、フォーカスコイルFCを駆動す
る。
【0124】(他の実施例)以上実施例について説明し
たが、本発明は次のようにしても実施可能である。 (1) 光学ヘッドは、図2のように固定光学部とキャリッ
ジが別になっているものでもよいが、これらが一体化さ
れたものでもよい。
【0125】(2) 制御部10内の装置設置方向検出部7
7、タイマ78等の機能は、全てプログラム処理(ファ
ームウェア)で行ってもよいし、またハードウェアで行
ってもよい。
【0126】(3) 各種の光ディスク装置及び光磁気ディ
スク装置に適用可能である。
【0127】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果がある。 (1) 装置の設置方向に関係なく、フォーカスサーボ引き
込み制御を、安定かつ迅速に行うことができる。また正
確なフォーカスサーボ引き込みが可能となる。
【0128】(2) 簡単な方法で、装置の設置方向を検出
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の実施例における光ディスク装置の説明
図である。
【図3】実施例における光学系の概略構成図である。
【図4】実施例におけるフォーカスサーボ制御部のブロ
ック図である。
【図5】実施例における装置設置方向の説明図である。
【図6】実施例におけるフォーカスエラー信号FESの
説明図である。
【図7】実施例1のVsレベル超過時間差による設置方
向検出処理フローチャート(その1)である。
【図8】実施例1のVsレベル超過時間差による設置方
向検出処理フローチャート(その2)である。
【図9】実施例2のVsレベル超過時間差による設置方
向検出処理フローチャート(その1)である。
【図10】実施例2のVsレベル超過時間差による設置
方向検出処理フローチャート(その2)である。
【図11】実施例3のVsレベル超過有/無による設置
方向検出処理フローチャートである。
【図12】実施例におけるフォーカスサーボ引き込み処
理フローチャートである。
【図13】フォーカスサーボ引き込み処理の説明図であ
る。
【図14】従来の光ディスク装置の構成図である。
【図15】従来の光学ヘッドとサーボ制御部の構成図で
ある。
【図16】従来のサーボ制御部の構成図である。
【図17】従来のフォーカス/トラックサーボ制御の説
明図である。
【符号の説明】
2 光学ヘッド 3 光ディスク 13 フォーカスサーボ制御部 60 制御部 61 フォーカスエラー信号(FES)検出部 62 フォーカスエラー信号作成回路 64 アンプ 66 アナログスイッチ 67 加算器 68 ドライバ 77 装置設置方向検出部 78 タイマ 79 メモリ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−292424(JP,A) 特開 昭59−171034(JP,A) 特開 昭62−239327(JP,A) 特開 昭64−32428(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/085 G11B 7/09 G11B 7/095

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスク(3)に対し、スポット光を
    照射し、該光ディスク(3)からの光を受光して受光信
    号を得る光学ヘッド(2)と、 該光学ヘッド(2)の受光信号から、フォーカスエラー
    信号(FES)を作成し、 該フォーカスエラー信号(FES)に基づき、光学ヘッ
    ド(2)の照射スポット光の焦点位置を制御するフォー
    カスサーボ制御部(13)とを具備した光ディスク装置
    のフォーカス制御方法において、フォーカスアクチュエータをフォーカス方向に往復移動
    させ、その往復移動時に、フォーカスエラー信号の絶対
    値(|FES|)が、所定のスレッショルドレベルの絶
    対値(|Vs|)を越えてから(|FES|>|Vs
    |)、それ以下になる(|FES|≦|Vs|)までの
    時間(T 1 、T 2 )を計測し、その時間差(|T 1 −T
    2 |)を認識することにより、装置の設置方向を検出す
    ことを特徴とした光ディスク装置のフォーカス制御方
    法。
  2. 【請求項2】前記時間差(|T 1 −T 2 |)が所定値よ
    り大きければ、装置が横置きであると判定し、 該時間差(|T 1 −T 2 |)が所定値以下ならば、装置
    は縦置きであると判定する ことを特徴とした請求項1記
    載の光ディスク装置のフォーカス制御方法。
  3. 【請求項3】 光ディスク(3)に対し、スポット光を
    照射し、該光ディスク(3)からの光を受光して受光信
    号を得る光学ヘッド(2)と、 該光学ヘッド(2)の受光信号から、フォーカスエラー
    信号(FES)を作成し、 該フォーカスエラー信号(FES)に基づき、光学ヘッ
    ド(2)の照射スポット光の焦点位置を制御するフォー
    カスサーボ制御部(13)とを具備した光ディスク装置
    のフォーカス制御方法において、 フォーカスアクチュエータを、フォーカス方向に一方向
    だけ移動させ、その移動時に、フォーカスエラー信号の
    絶対値(|FES|)が、所定のスレッショルドレベル
    の絶対値(|Vs|)を越えてから(|FES|>|V
    s|)、それ以下になる(|FES|≦|Vs|)まで
    の時間を計測し、該計測結果の時間を予 め計測された時
    間(T 0 )と比較することにより、装置の設置方向を検
    出する ことを特徴とした光ディスク装置のフォーカス制
    御方法。
  4. 【請求項4】 光ディスク(3)に対し、スポット光を
    照射し、該光ディスク(3)からの光を受光して受光信
    号を得る光学ヘッド(2)と、 該光学ヘッド(2)の受光信号から、フォーカスエラー
    信号(FES)を作成し、 該フォーカスエラー信号(FES)に基づき、光学ヘッ
    ド(2)の照射スポット光の焦点位置を制御するフォー
    カスサーボ制御部(13)とを具備した光ディスク装置
    のフォーカス制御方法において、 フォーカスアクチュエータを所定位置に移動させた後、
    該フォーカスアクチュエータの電流を遮断し、フォーカ
    スエラー信号の絶対値(|FES|)が、所定のスレッ
    ショルドレベルの絶対値(|Vs|)を越えるかどうか
    を、一定時間監視することにより、装置の設置方向を検
    出する ことを特徴とした光ディスク装置のフォーカス制
    御方法。
  5. 【請求項5】 前記フォーカスアクチュエータを移動さ
    せる所定位置が、フォーカスアクチュエータを、光ディ
    スク(3)に最も近づけた位置であることを特徴とした
    請求項4記載の光ディスク装置のフォーカス制御方法。
  6. 【請求項6】 前記フォーカスアクチュエータを移動さ
    せる所定位置が、フォーカスアクチュエータを、光ディ
    スク(3)から最も遠ざけた位置であることを特徴とし
    請求項4記載の光ディスク装置のフォーカス制御方
    法。
  7. 【請求項7】 前記フォーカスアクチュエータの電流を
    遮断した後、上記フォーカスエラー信号の絶対値(|F
    ES|)が所定のスレッショルドレベルの絶対値(|V
    s|)を越えた(|FES|>|Vs|)場合、 装置が
    横置きであると判定することを特徴とした請求項5記載
    光ディスク装置のフォーカス制御方法。
  8. 【請求項8】 前記所定のスレッショルドレベル(V
    s)が、フォーカスエラー信号(FES)の基準レベル
    (Vg)より+側のスレッショルドレベル(Vsp)で
    あることを特徴とした請求項1又は3又は4記載の光デ
    ィスク装置のフォーカス制御方法。
  9. 【請求項9】 前記所定のスレッショルドレベル(V
    s)が、フォーカスエラー信号(FES)の基準レベル
    (Vg)より−側のスレッショルドレベル(Vsn)で
    あることを特徴とした請求項1又は3又は4記載の光デ
    ィスク装置のフォーカス制御方法。
  10. 【請求項10】 前記フォーカス制御が、フォーカスサ
    ーボ引き込み制御であり、 該フォーカスサーボ引き込み制御時に、フォーカスエラ
    ー信号(FES)の基準レベル(Vg)付近を通過する
    速度が、遅くなるように、加速度を変えて制御すること
    を特徴とした請求項1記載の 光ディスク装置のフォーカ
    ス制御方法。
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