JP2812921B2

JP2812921B2 - パネルシャッタ装置

Info

Publication number: JP2812921B2
Application number: JP24797796A
Authority: JP
Inventors: 和義横山
Original assignee: Bunka Shutter Co Ltd
Current assignee: Bunka Shutter Co Ltd
Priority date: 1996-09-19
Filing date: 1996-09-19
Publication date: 1998-10-22
Anticipated expiration: 2013-10-22
Also published as: JPH09105280A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、チェーンで昇降
される複数のパネルによって建物の出入口や窓等のシャ
ッタ開閉用開口を開閉するパネルシャッタ装置に関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】図５は従来のパネルシャッタ装置を示す
概略的な断面図である。１は建物の出入口や窓等のよう
なシャッタ開閉用開口の両側に垂直状に配置された左右
一対のガイドレールであり、これらのガイドレール１
は、それぞれの対向面側にパネル昇降ガイド用の開口を
有する中空部材からなっている。

【０００３】かかるガイドレール１の上部にはパネル収
納用ボックス（以下、収納ボックスという）２が配置さ
れている。この収納ボックス２内には、その出入口上方
に位置する左右一対のパネル昇降駆動用のスプロケット
３と、このスプロケット３の上部近傍に前端側が位置し
て後端側が漸次下降傾斜するパネル吊持収納用の支持レ
ール４とが配置されている。

【０００４】そして、上記スプロケット３には、上記両
ガイドレール１内で昇降動作して上記収納ボックス２内
の支持レール４側に移行可能な左右一対のチェーン５が
噛合している。これらのチェーン５は通常構成のもの
で、上記両ガイドレール１に左右両側部が昇降自在に嵌
込み係合されてそれらのガイドレール１相互間で垂直面
方向に隣合う上下複数段のパネル６の各上部両側を連繋
している。

【０００５】なお、各パネル６の上部両側は連結軸７に
よって両チェーン５に回転自在に連結され、その連結軸
７の先端および各パネル６の下部両側にそれぞれ左右一
対のガイドローラ８，９が回転自在に取付けられてい
る。

【０００６】次に動作について説明する。スプロケット
３がモータ（図示せず）によって矢印ａ方向に回転駆動
されると、両チェーン５が両ガイドレール１内に沿って
矢印ｃ方向に移動され、複数のパネル６が両ガイドレー
ル１で案内されて矢印ｂ方向に順次上昇されて収納ボッ
クス２内に順次進入され、シャッタ開閉用開口が開放さ
れる。一方、収納ボックス２内に順次進入された複数の
パネル６は上部ガイドローラ８によって支持レール４上
に順次移行される。そして、複数のパネル６は支持レー
ル４の傾斜に沿って矢印ｃ方向に自重により順次移動さ
れて垂直姿勢で隣合った平行折畳状態で収納ボックス２
内に収納される。なおこの際、各パネル６の下部ガイド
ローラ９が収納ボックス２内の下部に設けられたガイド
レール１０内に誘導される。

【０００７】また、このようなパネル収納状態から、ス
プロケット３を矢印ａ’方向に逆回転駆動すると、両チ
ェーン５が両ガイドレール１内に沿って矢印ｂ’方向に
移動され、収納ボックス２内の複数のパネル６が支持レ
ール４上から矢印ｃ’方向に順次引き出された後、両ガ
イドレール１で案内されて矢印ｂ’方向に順次下降さ
れ、シャッタ開閉用開口が閉塞される。

【０００８】また、上記パネル６は、図６に示すよう
に、パネル駆動用のチェーン５に連結され、かつガイド
レール１に沿って案内される左右両端の縦框１１と、こ
れらの各縦框１１の内側に着脱可能に取り付けられた左
右両側の縦枠１２と、これらの縦枠１２の上下端にタッ
ピンねじなどにより取り付けられて、これらの縦枠１２
との間に面板１３を取り付けている上下一対の横枠１４
と、縦框１１の上下端と横枠１４の左右端とを被うよう
に設けられて、上記パネル６のコーナー部を形成するキ
ャップ１５とから構成されている。また、キャップ１５
はプラスチックや金属のモールド部材から作られてお
り、上記の面板１３や縦枠１２，横枠１４は表面が滑ら
かで容易に腐蝕せず、しかも美観のすぐれたアルミニウ
ム合金の化粧部材などから作られている。

【０００９】かかる構成になるパネル６は、各縦枠１２
の上下端に横枠１４を当てがって、タッピンねじをねじ
込んで固定し、この固定の際に、各枠１２，１４間に面
板１３を嵌め込んでおく。

【００１０】次に、このように横枠１４を取り付けた縦
枠１２を、ガイドレール１内に挿入した縦框１１に当て
がって、縦枠１２の内側からタッピンねじにより着脱可
能に固定する。このようにして組立てられたパネルは、
タッピンねじを緩めて、縦枠１２を縦框１１から分離す
るだけで、ガイドレールの干渉なく他のパネル６とは独
立して分離，分解でき、かつ交換や修理を容易に行える
ようにしている。

【００１１】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のパネル
シャッタ装置では、キャップ１５が横枠１４端および縦
框１１端を隠すため、そのパネル６を左右方向および上
下方向から見た外観は良好となるが、表面および面から
見た外観は、上記キャップ１５がプラスチックや金属モ
ールド材など上記面板１３，縦枠１２，横枠１４とは異
なる材料で作られているため、形状，色彩などでアンバ
ランスとなり、美観を低減してしまうなどの課題があっ
た。

【００１２】この発明は上記のような課題を解消するた
めになされたもので、縦框およびキャップを外縦框にて
一体に被うことにより、パネル全体の美観の向上並びに
縦框の補強を図ることができるパネルシャッタ装置を提
供することを目的とする。

【００１３】

【課題を解決するための手段】この発明に係るパネルシ
ャッタ装置は、ガイドレールに沿って案内されるパネル
における左右両端の縦框に対して、これらの縦框および
それに連設されたキャップを表裏面から被う外縦框を取
り付けたものである。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。図１および図２はこの発明のパネルシャッタ
装置におけるパネル６を一部破断して示す正面図および
左側面図であり、１１はパネル駆動用のチェーン（パネ
ル昇降手段）に支持される連結軸７を有し、かつ図５に
示すようなガイドレール１に沿って案内される左右両端
の縦框、１２はこれらの各縦框１１の内側にタッピンね
じによって着脱自在に取り付けられた左右両側の縦枠、
１４は各縦枠１２の上下端にタッピンねじなどにより取
り付けられ、これらの縦枠１２との間に面板１３を保持
している横枠、１５は縦框１１の上下端と横枠１４の左
右端を被うように各縦框１１に取り付けられたキャッ
プ、１６は図５に示すような上部ガイドローラ（図示し
ない）を支持する連結軸７を取り付けるブラケットで、
左右の縦框１１の上部外側の対応部位に取り付けられて
いる。１７は同じく縦框１１における上部外側の対応部
位にブラケット１８を介して回転自在に取り付けられた
ガイドローラである。

【００１５】図３は図１のＡ−Ａ線断面図である。これ
によれば、縦枠１２の内側面に突条１９が設けられ、こ
れからねじ込んだ複数本のタッピンねじ２０により、縦
枠１２が縦框１１の内側面に着脱自在に取り付けられて
いる。また、各横枠１４は、これの上下部からそれぞれ
挿し込んだタッピンねじ２１によって、各縦枠１２の上
下端に取り付けられており、また、各横枠１４は縦枠１
２の対応部位で、この縦枠１２によって一部被われてい
る。

【００１６】図４は図１のＢ−Ｂ線断面図である。これ
によれば、中空状の縦框１１の表裏面には断面形状が対
称の外縦框２２が当接され、これらの外縦框２２に突設
した突片２３と縦框１１の外側面側とがリベット２４に
より固着されて、これらの外縦框２２および縦框１１が
連結されている。

【００１７】２５は縦框１１の縦枠１２側に形成した凹
部、２６はこの凹部２５を形成するとともに、縦枠１２
に衝き当てられる横Ｌ字状の係止片で、上記外縦框２２
の縦枠１２が輪に突設したＬ字状片２７が、凹部２５を
介して係止片２６に係合し、表裏面側には変位不可能と
なっており、同様に外縦框２２に突設した突片２８が縦
枠１２の外端面を被うことによって、その外端面のずれ
を目立たないようにしている。

【００１８】２９は縦框１１の縦枠１２側に形成した取
付座で、これには縦枠１２から挿し込んだタッピンねじ
２０がねじ込まれるとともに、その取付座の一部が縦枠
１２外側の係止片３０に係合自在に保持されている。ま
た、取付座２９の一部に、横枠１４結合用の取付口３１
が設けられて、上記キャップ１５の上，下から挿し込ん
だタッピンねじ（図示しない）をねじ込むことができる
ようになっている。３２は対向する外縦框２２端間にリ
ベット３３によって固定したコ字状断面の取付板で、こ
れには上記ブラケット１６，１８が取り付けられてい
る。

【００１９】以上のように構成され、かつ組立てられた
この発明のパネルシャッタ装置によれば、縦枠１２が上
下部の横枠の一部を外から被うほか、縦框１１に連設さ
れたキャップ１５の表面および裏面を、この縦框１１に
重ねて取り付けた外縦框２２によって被うため、パネル
６を正面から見たとき、面板１３，縦枠１２および横枠
１４などとは異なる色彩，形状，材質の上記キャップ１
５を隠すことができ、この結果、パネル６全体としての
美観，デザイン性のバランスを良好に保つことができ
る。

【００２０】また、縦框１１の表裏面に取り付ける外縦
框２２は、同一物（共通部材）を向きを変えて用いるだ
けであり、この取り付けは、凹部２５を通してＬ字状片
２７を係止片２６に嵌め合わせた後、リベット２４によ
り両者を締結するという簡単な作業にて実施できる。

【００２１】さらに、かかる縦框１１および外縦框２２
は、取付座２９を縦枠１２外側の係止片３０に嵌め合わ
せることで、この縦枠１２に仮係合でき、続いてタッピ
ンねじ２０を上記のようにねじ込むことで、完全にしか
も簡単に締結できる。この場合において、外縦框２２の
突片２８が上下の縦枠１２の端面を被うため、これらの
横ずれを目立たないようにすることができる。

【００２２】

【発明の効果】以上のように、この発明によれば、ガイ
ドレールに沿って案内されるパネルにおける左右両端の
縦框にたいして、この縦框およびこれに連設されたキャ
ップの表面および裏面を被う外縦框を重ねて配置するよ
うに構成したので、材質や色などが面板や縦枠、横枠と
は異なるキャップを、パネルの表面および裏面から看守
できないように隠すことができ、パネル全体の美観，デ
ザイン性をバランスのとれた良好なものとすることがで
きるほか、縦框の補強を図ってパネル構造の耐久性の向
上を図ることができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施の一形態を示すパネルシャッタ
装置のパネルを一部破断して示す正面図である。

【図２】図１の左側面図である。

【図３】図１のＡ−Ａ線に沿う断面図である。

【図４】図１のＢ−Ｂ線に沿う断面図である。

【図５】従来のパネルシャッタ装置を示す概略的な断面
図である。

【図６】図５中のパネルを拡大して示す正面図である。

【符号の説明】

１ガイドレール５チェーン（パネル昇降手段）６パネル１１縦框１２縦枠１３面板１４横枠１５キャップ２２外縦框

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】パネル昇降手段（５）に連結され、かつ
左右一対のガイドレール（１）に沿って案内される左右
両端の縦框（１１）と、これらの各縦框（１１）の内側
に着脱可能に取り付けられた左右両側の縦枠（１２）
と、これらの縦枠（１２）の上下端に取り付けられて、
これらの縦枠（１２）との間に面板（１３）を介装する
上下一対の横枠（１４）と、上記縦框（１１）の上下端
と上記横枠（１４）の左右端とを被うように設けられ
て、パネルのコーナー部を構成するキャップ（１５）と
を備えたパネルシャッタ装置において、上記各縦框（１
１）に対して、この縦框（１１）およびこれに連接され
た上記キャップ（１５）の表裏面を被う外縦框（２２）
を設けたことを特徴とするパネルシャッタ装置。