JP2812626B2 - 事前警報付回路遮断器 - Google Patents
事前警報付回路遮断器Info
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Description
器に関し、特に事前警報特性と過電流引外し特性との精
度を向上させる事前警報付回路遮断器に関するものであ
る。
成をを示す回路図である。図において、U,V,W,N
は交流電源(図示しない)の各相、1は各相と負荷を結
ぶ相導体から成る主回路、、2はこの主回路1に設けら
れた遮断器接点、3は励磁された時に遮断機構3Aを介
して遮断器接点2を開かせ、また消磁された時に遮断器
接点2を閉じさせるトリップコイル、4は主回路1の各
相導体を1次巻線とする変流器、5はこれら変流器4の
2次巻線に接続された事前警報付遮断器である。
出力を直流出力に変換する整流回路、7はこの整流回路
6に接続され後述する諸回路に所要の電圧を供給する電
源回路、8はこの電源回路7の両端間でトリップコイル
3と直列に接続された電子式スイッチ、9は電源回路7
の両端間に接続され警報信号(以下、ALと記載する)
を出力するAL出力回路、10はこのAL出力回路9に
接続されてALで動作されるAL出力リレーである。
心コイル、12はこれら空心コイル11に接続されて主
回路1の過電流および過電流に至る前の電流に比例する
電流信号を再生する電流信号再生回路、13はこの電流
信号再生回路12と並列に空心コイル11に接続され、
主回路1の地絡電流に比例する地絡信号を再生する地絡
信号再生回路、14は電流信号再生回路12によって再
生された電流信号を整流する整流信号回路である。
出力側で互いに並列に接続されて各相の整流信号のうち
最大相の整流信号を選択する最大相選択回路、16,1
7は最大相選択回路15A,15Bによって選択された
整流信号をそれぞれピーク値、実効値に変換するピーク
値変換回路、実効値変換回路である。
換された整流信号即ち検出電圧が図5の過電流引外し特
性のうち長限時引外し特性を超えるとトリップ信号を出
力する長限時引外し回路である。19は長限時引外し回
路18からのトリップ信号によって作動される長限時動
作表示回路である。
し回路および事前警報回路の特性を設定する特性設定回
路、21は実効値変換回路17、長限時引外し回路18
および特性設定回路20に接続され、実効値変換回路1
7からの上述した検出電圧が図5の事前警報特性を超え
ると事前警報信号を出力する事前警報回路、そして22
はこの事前警報回路21からの事前警報信号によって作
動されてLEDやランプを点灯させる事前警報出力回路
である。なお、これ以外の諸回路はこの発明に直接関係
しないので、ここではその説明を省略する。
回路18の内部構成を示す回路図である。特性設定回路
20は基準電源20a、利得1のバッファ・アンプ20
b、および可変抵抗20c〜20eを有する。可変抵抗
20cは基準電源20aとアースの間に接続され、その
タップがバッファ・アンプ20bの一方の+入力端子に
接続されている。バッファ・アンプ20bの出力端子
は、バッファ・アンプ20bの他方の−入力端子に接続
されると共に、可変抵抗20dを介してアースされてい
る。可変抵抗20eは基準電源20aの出力端子とアー
スの間に接続されている。
換器18a、長限時(LTD)ピックアップ用比較器1
8b、時限動作用トランジスタ18c、ダイオード18
d、コンデンサ18e、放電抵抗18f、スイッチ18
g、および長限時(LTD)タイマ用比較器18hを含
み、V/I2変換器18aは更に実効値変換回路17か
らの検出電圧VをV2に変換する電圧変換器18a1、
トランジスタ18a2及び18a3から構成されるペア
トランジスタ18a4から成り、このペアトランジスタ
18a4の各ベースは電圧変換器18a1のV2出力側
に接続され、各エミッタと電源の間にはそれぞれエミッ
タ抵抗18a5,18a6が接続されている。
ンジスタ18a2のコレクタは、時限動作用トランジス
タ18cのコレクタ、エミッタ回路、ダイオード18d
およびコンデンサ18eから成る直列回路、かつスイッ
チ18gおよび放電抵抗18fから成る直列回路の3つ
のループを介して並列にアースされている。LTDピッ
クアップ用比較器18bは、その一方の+入力端子に上
述の実効値変換回路17による検出電圧が印加され、そ
の他方の−入力端子に特性設定回路20中の可変抵抗2
0cのタップからLTDピックアップ基準電圧が印加さ
れ、かつその出力端子が時限動作用トランジスタ18c
に接続されてこのトランジスタ18cは通常オンに保持
している。
eの接続点およびスイッチ18gと放電抵抗18fの接
続点は両方共LTDタイマ用比較器18hの一方の入力
端子+に接続され、かつその他方の入力端子ーは特性設
定回路20中の基準電源20aの出力端子に接続されて
いる。
L)ピックアップ用比較器21a、時限動作用トランジ
スタ21b、ダイオード21c、コンデンサ21d、放
電抵抗21e、スイッチ21f、および事前(PAL)
タイマ用比較器21gを含んでいる。
ンジスタ18a3のコレクタは、時限動作用トランジス
タ21bのコレクタ、エミッタ回路、ダイオード21c
およびコンデンサ21dから成る直列回路、かつスイッ
チ21fおよび放電抵抗21eから成る直列回路の3つ
のループを介して並列にアースされている。
の一方の入力端子+に上述の検出電圧が印加され、その
他方の入力端子ーに特性設定回路20中の可変抵抗20
dのタップからPALピックアップ基準電圧が印加さ
れ、かつその出力端子が時限動作用トランジスタ21b
のベースに接続されてこのトランジスタ21bの通常オ
ンに保持している。
dの接続点、及びスイッチ21fと放電抵抗21eの接
続点は両方共PALタイマ用比較器21gの一方の入力
端子+に接続され、かつその他方の入力端子ーは特性設
定回路20中の可変抵抗20eのタップに接続されてい
る。
について説明する。主回路1に電流が流れかつその値が
小さい場合には、この小電流に対応する検出電圧Vが電
圧変換器18a1によってV2に変換され、これにより
ペアトランジスタ18a4がターンオンされる。なお、
このペアトランジスタ18a4のエミッタ抵抗18a5
と18a6の相対値により図5の長限時引外し特性に対
する事前警報特性の時間の割合が決定される。
較器21aおよびLTDピックアップ用比較器18bの
基準電圧よりも小さいので時限動作用トランジスタ21
bおよび18cは両方共ターンオンされ、ペアトランジ
スタ18a4のI2コレクタ電流はこれら時限動作用ト
ランジスタ21aおよび18cを通ってアースに流れ、
従って事前警報回路21は事前警報信号を発生せず、か
つ長限時引外し回路18もトリップ信号を発生しない。
が大きくなり(図5中の点Aに相当する)、対応する検
出電圧VがPALピックアップ基準電圧を超えると、P
ALピックアップ用比較器21aの出力によって時限動
作用トランジスタ21bがターンオフされるので、ペア
トランジスタ18a4中の他方のトランジスタ18a3
からのI2コレクタ電流はダイオード21cを通してコ
ンデンサ21dを充電し、その充電々圧がPALタイマ
用比較器21gの基準電圧を超えると、PALタイマ用
比較器21gは事前警報信号を発生する。
大きくなり(図5中の点Bに相当する)、対応する検出
電圧VがLTDピックアップ基準電圧を超えると、ピッ
クアップ用LTD比較器18bの出力によって時限動作
用トランジスタ18cがターンオフされるので、ペアト
ランジスタ18a4中の一方のトランジスタ18a2か
らのI2コレクタ電流はダイオード18dを通してコン
デンサ18eを充電し、その充電々圧がLTDタイマ用
比較器18hの基準電圧を超えると、LTDタイマ用比
較器18hはトリップ信号を発生する。
なり(図5中の点B,Aに相当する)、コンデンサ18
e、21dの充電々圧がそれぞれLTDタイマ用比較器
18h、PALタイマ用比較器21gの基準電圧より低
くなると、LTDタイマ用比較器18hはトリップ信号
を発生せず、またPALタイマ用比較器21gも事前警
報を発生しない。
ぞれ放電抵抗18f、21eを通って放電する。この
時、時限動作用トランジスタ18c、21bはターンオ
ンされているので、ここでスイッチ18g、21fを閉
じれば、コンデンサ18e、21dはそれぞれ時限動作
用トランジスタ18c、21bを通して急速に放電す
る。
遮断器においては、ペアトランジスタのエミッタ抵抗の
相対値により図5の長限時引外し特性に対する事前警報
特性の時間の割合が決定されるが、実際この事前警報付
回路遮断器が取り扱う負荷電流の範囲は広いためこの負
荷電流値に相応する電圧をペアトランジスタの動作用電
圧とした場合にエミッタ抵抗の値を固定値にすると、動
作電圧の増加によりコレクタ電流が増加した時にエミッ
タ抵抗による電圧降下が増大し、長限時引外し回路自体
の電源電圧に影響し回路が正常に動作しなくなるという
問題点があった。
ためになされたもので、負荷電流値に応じてエミッタ抵
抗の値を換えることができる事前警報付回路遮断器を得
ることを目的とする。
付回路遮断器は、過電流基準電圧および事前警報基準電
圧を設定する基準電圧設定手段と、前記主回路電流に相
応する電圧を検出する電圧検出手段と、この電圧検出手
段によって検出された検出電圧によってオン動作し電流
を出力するペアトランジスタと、このペアトランジスタ
を構成する各トランジスタの主電流路間に挿入された抵
抗の値を前記主回路電流の値に応じて切り換える抵抗切
換手段と、前記検出電圧が前記過電流基準電圧を超えた
時に前記ペアトランジスタより出力された電流を充放電
回路へ導き、所定時間後にトリップ信号を発生する過電
流引外し手段と、前記検出電圧が前記事前警報基準電圧
を超えた時に前記ペアトランジスタより出力された電流
を充放電回路へ導き、所定時間後に警報信号を発生する
事前警報発生手段とを備えたものである。
アトランジスタの主電流路間に接続される抵抗の値を、
主回路電流に相応する検出電圧の大きさに応じて低い値
に切り換えることで、ペアトランジスタの制御電流路に
大きな値の検出電圧が印加されても抵抗間に発生する電
圧降下を下がるため回路遮断器の回路電源に悪影響が及
ぼされることはない。
回路遮断器の全体構成を示すブロック図である。尚、図
中図3と同一符号は同一または相当部分を示す。図にお
いて、18Aは本実施例における長限時引外し回路であ
る。図2は図1における特性設定回路20、長限時引外
し回路18Aおよび事前警報回路21の内部構成を示す
回路図である。各回路中図4と同一符号は同一又は相当
部分を示す。尚、長限時引外し回路18AにおけるV/
I2変換器180は以下のような構成を採っている。
2に変換する電圧変換噐18a1と、電圧変換器18a
1の変換出力と基準電源18a11で設定され可変抵抗
18a12で分圧出力された基準電圧VREFとを比較
し、変換電圧V2>基準電圧VREFの時Highレベ
ル信号を出力する比較器18a13とを備えている。ま
た、ペアトランジスタ18a4の各エミッタと+V電源
端子の間にエミッタ抵抗18a5,18a6を有すると
共に、エミッタ抵抗18a5にはFET18a13aと
抵抗18a51から構成される直列回路が並列接続さ
れ,またエミッタ抵抗18a6にはFET18a13b
と抵抗18a61から構成される直列回路が並列接続さ
れている。尚、各FETはそのゲートに比較器18a1
3の出力信号を入力すると共に、ソースには抵抗を接続
し、ドレインには+V電源端子とエミッタ抵抗の接続点
が接続されている。更にゲートードレイン間には抵抗R
によってバイアスがかけられている。
基準電圧設定手段を、実効値変換回路17が電圧変換手
段を、長限時引外し回路18Aが過電流引外し手段を、
事前警報回路21が事前警報手段を、基準電源18a1
1、可変抵抗18a12、比較器18a13が抵抗切換
手段を、そしてトランジスタ18c,21b、ダイオ−
ド18d,21c,コンデンサ18e,21,抵抗18
f,21e、スイッチ18g,21fによって各充放電
回路を構成している。
に従って説明する。先ず、従来どおり事前警報回路21
より事前警報信号が発生した後に、長限時引外し回路1
8より電子式スイッチ9へトリップ信号を出力する場合
は、PALピックアップ用比較器21aに与える基準電
圧をLTDピックアップ用比較器21aに与える基準電
圧に対して低く設定するように、特性設定回路20の各
可変抵抗20c,20dを調整する。
調整した後に、電圧変換器18a1は主回路1に流れる
負荷電流に相当する検出電圧VをV2電圧に変換してペ
アトランジスタ18a4のベースに印加すると共に、比
較器18a13の+入力端子に入力しそこでー入力端子
に入力されている基準電圧VREFと電圧レベルを比較す
る。
が大きくなりその負荷電流の2乗に比例した変換電圧V
2が電圧変換噐18a1よりペアトランジスタ18a4
に印加されると、トランジス18a2,18a3の特性
を揃えるためにエミッタに接続した各エミッタ抵抗18
a5,18a6に流れる電流が大きくなる。その結果、
各エミッタ抵抗18a5,18a6間に発生する電圧降
下が大きくなり回路遮断器の回路電源に悪影響を及ぼす
ことになる。
なると比較器18a13のHighレベル出力を各FE
T18a13a,18a13bのゲートに印加しオン動
作させて各エミッタ抵抗18a5,18a6のそれぞれ
に抵抗18a51,18a61を並列接続し、各エミッ
タに接続された抵抗の値を下げて抵抗間の電圧降下を低
下させる。従って、長限時引外し特性、事前警報特性の
精度を上げるためペアトランジスタ18a4のベースに
印加する電圧のレベルを上げてもペアトランジスタ18
a4のエミッタに接続される抵抗の値が下がるため、抵
抗間に必要以上の電圧降下は生じない。
基準電圧および事前警報基準電圧を設定する基準電圧設
定手段と、前記主回路電流に相応する電圧を検出する電
圧検出手段と、この電圧検出手段によって検出された検
出電圧によってオン動作し電流を出力するペアトランジ
スタと、このペアトランジスタを構成する各トランジス
タの主電流路間に挿入された抵抗の値を前記主回路電流
の値に応じて切り換える抵抗切換手段と、前記検出電圧
が前記過電流基準電圧を超えた時に前記ペアトランジス
タより出力された電流を充放電回路へ導き、所定時間後
にトリップ信号を発生する過電流引外し手段と、前記検
出電圧が前記事前警報基準電圧を超えた時に前記ペアト
ランジスタより出力された電流を充放電回路へ導き、所
定時間後に警報信号を発生する事前警報発生手段とを備
えたので、ペアトランジスタの制御電流路に大きな値の
検出電圧が印加されてもペアトランジスタの主電流路に
接続された抵抗の値がさがるため、その抵抗間に発生す
る電圧降下は下がり回路遮断器の回路電源に悪影響が及
ぼされることがないという効果がある。
例の構成を示すブロック図である。
回路、及び事前警報回路の構成を示す回路図である。
ク図である。
事前警報回路の構成を示す回路図である。
特性曲線である。
Claims (1)
- 【請求項1】 交流電源と負荷の間の主回路に流れる過
電流を検出して前記主回路を遮断するための過電流引外
し特性、および前記過電流に至る前の電流を検出して事
前に警報を発生させるための事前警報特性を有した事前
警報付回路遮断器おいて、 過電流基準電圧および事前警報基準電圧を設定する基準
電圧設定手段と、 前記主回路電流に相応する電圧を検出する電圧検出手段
と、 この電圧検出手段によって検出された検出電圧によって
オン動作し電流を出力するペアトランジスタと、 このペアトランジスタを構成する各トランジスタの主電
流路間に挿入された抵抗の値を前記主回路電流の値に応
じて切り換える抵抗切換手段と前記検出電圧が前記過電
流基準電圧を超えた時に前記ペアトランジスタより出力
された電流を充放電回路へ導き、所定時間後にトリップ
信号を発生する過電流引外し手段と、 前記検出電圧が前記事前警報基準電圧を超えた時に前記
ペアトランジスタより出力された電流を充放電回路へ導
き、所定時間後に警報信号を発生する事前警報発生手段
とを備えたことを特徴とする事前警報付回路遮断器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4289012A JP2812626B2 (ja) | 1992-10-27 | 1992-10-27 | 事前警報付回路遮断器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4289012A JP2812626B2 (ja) | 1992-10-27 | 1992-10-27 | 事前警報付回路遮断器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06141455A JPH06141455A (ja) | 1994-05-20 |
JP2812626B2 true JP2812626B2 (ja) | 1998-10-22 |
Family
ID=17737693
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4289012A Expired - Fee Related JP2812626B2 (ja) | 1992-10-27 | 1992-10-27 | 事前警報付回路遮断器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2812626B2 (ja) |
-
1992
- 1992-10-27 JP JP4289012A patent/JP2812626B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06141455A (ja) | 1994-05-20 |
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