JP2812118B2 - 電解コンデンサ - Google Patents

電解コンデンサ

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JP2812118B2 JP36015692A JP36015692A JP2812118B2 JP 2812118 B2 JP2812118 B2 JP 2812118B2 JP 36015692 A JP36015692 A JP 36015692A JP 36015692 A JP36015692 A JP 36015692A JP 2812118 B2 JP2812118 B2 JP 2812118B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電極箔とセパレータ紙
とを交互に重ねて巻き込んでなるコンデンサ素子を用い
た電解コンデンサに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電解コンデンサには、陽極側及
び陰極側の電極箔の間にセパレータ紙を挟んで巻き込ん
でなるコンデンサ素子に電解液を含浸したものが用いら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
電解コンデンサは、過酷な状態を想定した実験による
と、過電流が流れる場合の異常動作時、コンデンサ素子
の巻ほぐれを生じ、その結果、短絡や短絡による火花等
を呈することが確認されている。通常の使用条件ではあ
り得ないような過酷な状態を想定し、それを回避可能に
することは、通常条件の動作を安定化し、製品の安全性
ないし信頼性を高める上で有益なことである。
【0004】そこで、本発明は、コンデンサ素子の巻ほ
ぐれを防止するとともに、外装ケース内へのコンデンサ
素子の固定状態を強固にして信頼性及び安全性を高めた
電解コンデンサを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の電解コンデンサ
は、図1及び図2に例示するように、電極箔(24、2
6)とセパレータ紙(28、30、32)とを交互に重
ねて巻き込んでなるコンデンサ素子(2)を用いた電解
コンデンサであって、前記コンデンサ素子の巻き中心部
側に前記セパレータ紙より幅が狭く厚い紙片(4)を挟
み込んで形成された前記コンデンサ素子を外装ケース
(6)の内底面部(内底面15)と前記外装ケースを封
口する封口体(8)との間に押圧して固定させたことを
特徴とする。
【0006】
【作用】コンデンサ素子は、その巻中心側の電極箔及び
セパレータ紙の間にセパレータ紙より厚く幅の狭い紙片
を巻き込むと、その紙片によってコンデンサ素子の巻込
み強度が高くなる。即ち、紙片の挟み込みがコンデンサ
素子の巻ほぐれ防止に寄与することになる。特に、コン
デンサ素子が紙片の巻き込みで高さ方向の強度が増強さ
れ、その結果、中心部の巻ぼぐれの飛び出や絶縁耐力が
高められる。
【0007】また、このコンデンサ素子を封入すべき外
装ケースの底面部と、その封口体との間にコンデンサ素
子を挟み込み、押圧状態で固定すると、コンデンサ素子
の軸方向の固定が強化される。即ち、これも電極箔の巻
戻しを阻止することに寄与することになる。この場合、
コンデンサ素子の端面側は、絶縁上、セパレータ紙は電
極箔より幅が広いため、その縁部で形成されており、セ
パレータ紙の柔軟性により適当な弾力性を持っている。
ところが、コンデンサ素子の巻中心部側には紙片が介挿
され、この紙片がセパレータ紙より幅が狭く、かつ厚い
ため、この紙片で増強されたコンデンサ素子の機械的な
強度が高められ、外装ケースと封口体との押圧によるコ
ンデンサ素子の固定強度が高められる。しかも、コンデ
ンサ素子内の電極箔が紙片によって補強されるので、外
装ケースと封口体との間に強固にコンデンサ素子を挟み
込んで固定しても、その保持力が紙片で食い止められる
ことになり、電極箔に対する不必要な荷重を抑制でき
る。
【0008】このようなコンデンサ素子の紙片による補
強は、大型の電解コンデンサの場合に、封口体の撓みに
よるコンデンサ素子の軸方向への異常圧縮からコンデン
サ素子を防護し、電極箔への悪影響を防止でき、漏れ電
流特性等の電気的な特性の悪化も抑制できる派生的な作
用も期待できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を図面に示した実施例を参照し
て詳細に説明する。
【0010】図1は、本発明の電解コンデンサの実施例
を示している。この電解コンデンサには、コンデンサ素
子2の内部、即ち、その巻中心部側に補強手段としての
紙片4を介挿して巻回したものが用いられている。そし
て、このコンデンサ素子2の外装手段として、例えば、
アルミニウム板を成形した外装ケース6が用いられてい
る。外装ケース6は、合成樹脂で形成されたものでもよ
い。
【0011】この外装ケース6は、その開口部側には封
口手段として板状を成す封口体8が設置されている。こ
の封口体8は、外装ケース2の内面側に絶縁性及び機械
的な強度を高めるための補強手段として絶縁性樹脂板等
からなる硬質絶縁板10と、封止作用及び絶縁作用を担
う気密性を持つゴム等の弾性絶縁材料からなる弾性絶縁
板12とを接合したものである。
【0012】この封口体8は、外装ケース6の開口部側
の周囲部にローリング処理で圧縮加工された段部14を
ストッパとして固定されている。外装ケース6への段部
14の形成は、外装ケース6の内底面15と封口体8の
硬質絶縁板10とが並行面を成し、かつ、その間隔aが
コンデンサ素子2の高さbより小さい(a<b)ものと
する。両者の差ΔL(=a−b)がコンデンサ素子2の
押圧力、即ち、保持力に変換されることになる。したが
って、外装ケース6の内底面15と封口体8との間に設
定された押圧力を以てコンデンサ素子2は外装ケース6
の内部に強固に固定、保持されている。コンデンサ2の
周囲部には、緩止めテープ3が巻回されて接着されてい
る。
【0013】そして、封口体8の上面部側は外装ケース
6の開口縁部がカーリング処理によって加締められて、
その縁部が弾性絶縁板12側に食い込んでいる。即ち、
封口体8は、外装ケース6の開口部にその段部14とカ
ーリング処理された縁部との間に挟み込まれて固定、保
持されている。この場合、外装ケース6の開口縁部の弾
性絶縁板12への食い込みは、封口体8の機械的な固定
と相俟って外装ケース2の気密性の確保、即ち、高度な
封止状態を実現する上で有効に機能しているのである。
【0014】また、封口体8には、リベット16、18
を以て陽極側の外部端子20、陰極側の外部端子22が
それぞれ固定されている。各リベット16、18には、
外装ケース6の内部側で個別にコンデンサ素子2から引
き出したタブが接続されている。したがって、外部端子
20には陽極側の電極箔、外部端子22には陰極側の電
極箔が電気的に接続されている。
【0015】次に、図2は、コンデンサ素子6の電極箔
24、26、セパレータ紙28、30、32及び紙片4
の構成及び大小関係を示している。コンデンサ素子6
は、帯状を成す陽極側の電極箔24、陰極側の電極箔2
6、各電極箔24、26より幅広く、しかも長いセパレ
ータ紙28、30、32、及び補強手段としての紙片、
この実施例では2枚の矩形の紙片4から構成されてい
る。セパレータ紙28、30、32は各電極箔24、2
6がその面内に包含するように配置して挟み込んで巻回
する。紙片4は、コンデンサ素子2の巻中心部側に置か
れ、電極箔24、26の幅cより広くセパレータ紙2
8、30の幅bより狭い幅dで電極箔24、26及びセ
パレータ紙28、30、32より短い矩形としている。
また、電極箔28には陽極側のリベット16に接続する
ための内部端子を成すタブ34、電極箔30には陽極側
のリベット18に接続するための内部端子を成すタブ3
6が冷間溶接やステッチ加工等で固定及び電気的に接続
されている。
【0016】次に、図3は、このコンデンサ素子2の形
成方法の一例を示している。巻軸38は、図示しない回
転手段を以て回転する回転軸であって、スリット40を
備えている。セパレータ紙28、電極箔24、紙片4、
セパレータ紙30、電極箔26、紙片4及びセパレータ
紙32はスリット40に導かれて挟み込まれ、例えば、
矢印Nで示す方向に巻軸38を回転することで、コンデ
ンサ素子2が形成される。この場合、紙片4は、帯状を
成す連続紙を用いて、ローラ42、44で導き、図示し
ないセンサを以て所定の長さを検出した後、カッター4
6、48で切断する。このようにすれば、コンデンサ素
子2の中心部側に2枚の紙片4を巻き込み、軸方向の強
度を高めたコンデンサ素子2を得ることができる。この
コンデンサ素子2の周囲部には、図1に示したように、
緩止めテープ3を巻付けて完成する。
【0017】以上説明したように、コンデンサ素子2を
その中心部側に紙片4を巻き込んだので、巻付け強度が
高められるとともに軸方向の圧縮強度が高められてい
る。そして、このコンデンサ素子2を、外装ケース6の
内底面16と封口体8との間に押圧することで、セパレ
ータ紙28、30、32等が持つ柔軟性とコンデンサ素
子2が持つ弾力性によりコンデンサ素子2は外装ケース
6内に強固に固定、保持される。したがって、異常動作
時、コンデンサ素子2の巻ほぐれを防止でき、しかも、
コンデンサ素子2の端面部間の押圧状態は、紙片4でコ
ンデンサ素子2が増強される結果、その押圧力が電極箔
24、26に及ぶことがなく、漏れ電流特性等、電解コ
ンデンサが持つ電気的な特性を損なうこともない。
【0018】また、外装ケース6の口径が大きくなる大
型の電解コンデンサでは、封口体8が撓み、その結果、
コンデンサ素子2が軸方向の圧力を受けることがある
が、その場合にも、紙片4の増強が電極箔24、26へ
の悪影響を回避できる付随的な効果も期待できる。
【0019】そして、コンデンサ素子2の紙片4の付加
が巻軸として機能し、コンデンサ素子2の巻回精度を高
め、仮に巻ほぐれが生じても、中心部側のセパレータ紙
28、30、32を補強して絶縁耐力を増してショウト
にる火花や発火を防止し、電解コンデンサの信頼性向上
に寄与することができる。
【0020】なお、実施例では、セパレータ紙を3枚、
紙片4を2枚用いた場合について説明したが、本発明
は、セパレータ紙2枚又は4枚以上、紙片4も1枚又は
3枚以上、電極箔もダブルアノード等、3枚以上を重ね
て巻回する場合にも適用できるものである。特に、紙片
4の巻回数、枚数はその強度、コンデンサ素子2の規模
によって任意に設定できることは言うまでもない。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
コンデンサ素子の巻付け強度を高めてコンデンサ素子の
巻ほぐれが防止できるとともに、コンデンサ素子の外装
ケースへの固定強度を高めることができ、押圧によるコ
ンデンサ素子への影響を回避でき、動作の安定した信頼
性の高い電解コンデンサを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電解コンデンサの一実施例を示す縦断
面図である。
【図2】図1に示した電解コンデンサに用いられるコン
デンサ素子を示す分解斜視図である。
【図3】図1に示した電解コンデンサに用いられるコン
デンサ素子の巻回方法を示す図である。
【符号の説明】
2 コンデンサ素子 6 外装ケース 8 封口体 16 内底面 24,26 電極箔 28,30,32 セパレータ紙

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極箔とセパレータ紙とを交互に重ねて
    巻き込んでなるコンデンサ素子を用いた電解コンデンサ
    であって、 前記コンデンサ素子の巻き中心部側に前記セパレータ紙
    より幅が狭く厚い紙片を挟み込んで形成された前記コン
    デンサ素子を外装ケースの内底面部と前記外装ケースを
    封口する封口体との間に押圧して固定させたことを特徴
    とする電解コンデンサ。
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KR20130054946A (ko) * 2010-04-14 2013-05-27 니폰 케미콘 가부시키가이샤 전해 콘덴서 및 전해 콘덴서의 제조 방법

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