JP2811694B2 - マフラ - Google Patents
マフラInfo
- Publication number
- JP2811694B2 JP2811694B2 JP63302994A JP30299488A JP2811694B2 JP 2811694 B2 JP2811694 B2 JP 2811694B2 JP 63302994 A JP63302994 A JP 63302994A JP 30299488 A JP30299488 A JP 30299488A JP 2811694 B2 JP2811694 B2 JP 2811694B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- exhaust gas
- muffler
- flame
- mesh
- mesh layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Exhaust Silencers (AREA)
- Exhaust Gas After Treatment (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、マフラの改良に関する。
自動二輪車等においては、減速時にマフラ内に溜った
未燃焼ガスがエンジンからの火炎で爆発的に燃焼するこ
とがあり、この現象はアフタファイヤと呼ばれている。
未燃焼ガスがエンジンからの火炎で爆発的に燃焼するこ
とがあり、この現象はアフタファイヤと呼ばれている。
このアフタファイヤを防止するため、減速時における
混合気の燃料比率を高めて燃焼室内での完全燃料を促進
するいわゆるコースティングリッチャ装置や、減速時に
おける混合気のエア比率をきわめて高めて、上記未燃焼
ガスを稀薄にさせるいわゆるコースティングクリーナ装
置等が使用されている。なお、これらの装置はキャブレ
タに組込まれる。
混合気の燃料比率を高めて燃焼室内での完全燃料を促進
するいわゆるコースティングリッチャ装置や、減速時に
おける混合気のエア比率をきわめて高めて、上記未燃焼
ガスを稀薄にさせるいわゆるコースティングクリーナ装
置等が使用されている。なお、これらの装置はキャブレ
タに組込まれる。
上記コースティングリッチャ装置およびコースティン
グクリーナ装置は構成が複雑であり、かつその仕様を変
更する場合にはキャブレタの設計をし直す必要があるの
で、実際上、仕様変更が困難であるという欠点がある。
グクリーナ装置は構成が複雑であり、かつその仕様を変
更する場合にはキャブレタの設計をし直す必要があるの
で、実際上、仕様変更が困難であるという欠点がある。
本発明の目的は、かかる状況に鑑み、上記コースティ
ングリッチャ等の高価かつ複雑な手段を用いることなく
アフタファイヤを防止することができるマフラを提供す
ることにある。
ングリッチャ等の高価かつ複雑な手段を用いることなく
アフタファイヤを防止することができるマフラを提供す
ることにある。
本発明は、マフラボデーの一端部に該マフラボデーよ
りも小径の排ガス導入管の排ガス開放端を挿入配設する
とともに、他端部に消音器を配設し、前記排ガス導入管
の排ガス開放端に火炎阻止体を装着したマフラにおい
て、前記火炎阻止体は、内径が前記排ガス導入管の外径
より大きく、かつ、外径が前記マフラボデーの内径より
小さい筒状のチャンバ構造を有し、その壁部を、第1網
目層と、この第1網目層のメッシュ間隔よりも小さいメ
ッシュ間隔を持つ複数の第2網目層と、パンチングプレ
ートからなる保護体とを順次外側に向けて重ね合わせた
多層構造とし、前記排ガス導入管から排出されるエンジ
ンの排ガスを前記火炎阻止体の内側から外側に通過させ
て火炎を阻止するようにしている。
りも小径の排ガス導入管の排ガス開放端を挿入配設する
とともに、他端部に消音器を配設し、前記排ガス導入管
の排ガス開放端に火炎阻止体を装着したマフラにおい
て、前記火炎阻止体は、内径が前記排ガス導入管の外径
より大きく、かつ、外径が前記マフラボデーの内径より
小さい筒状のチャンバ構造を有し、その壁部を、第1網
目層と、この第1網目層のメッシュ間隔よりも小さいメ
ッシュ間隔を持つ複数の第2網目層と、パンチングプレ
ートからなる保護体とを順次外側に向けて重ね合わせた
多層構造とし、前記排ガス導入管から排出されるエンジ
ンの排ガスを前記火炎阻止体の内側から外側に通過させ
て火炎を阻止するようにしている。
このマフラによれば、エンジン側からの火炎が上記火
炎阻止体によって阻止される。
炎阻止体によって阻止される。
以下、図面を参照しながら本発明の実施例について説
明する。
明する。
第1図は、本発明に係るマフラの一実施例を示してい
る。
る。
このマフラでは、マフラボディ1内における排ガス通
路の上流側から下流側に向って、後述の火炎阻止体2、
消音器3および消音器4が順次配設されており、排ガス
導入管5を介してボディ1内に導入されたエンジン(図
示せず)の排ガスは、上記各要素2,3および4を通って
排気口6から排出される。
路の上流側から下流側に向って、後述の火炎阻止体2、
消音器3および消音器4が順次配設されており、排ガス
導入管5を介してボディ1内に導入されたエンジン(図
示せず)の排ガスは、上記各要素2,3および4を通って
排気口6から排出される。
消音器3,4は、膨張作用により排ガスの音響エネルギ
ーを減衰させる公知のものであるから、ここではその説
明を省略する。
ーを減衰させる公知のものであるから、ここではその説
明を省略する。
次に、上記火炎阻止体2について説明する。この火炎
阻止体2は、第2図および同図をA−A線によって断面
した第3図に示す如く、円筒状のチャンバ構造を有して
いる。
阻止体2は、第2図および同図をA−A線によって断面
した第3図に示す如く、円筒状のチャンバ構造を有して
いる。
この火炎阻止体2の周壁部は、第1網目層21と第2網
目層22とを重ね合わせた構成を有し、またその先端側壁
部も同様の構成を有している。また、この火炎阻止体2
の基端側部は環状プレート24で閉止されており、前記排
ガス導入管5の先端部は、このプレート24を貫通して火
炎阻止体2内に突出している。
目層22とを重ね合わせた構成を有し、またその先端側壁
部も同様の構成を有している。また、この火炎阻止体2
の基端側部は環状プレート24で閉止されており、前記排
ガス導入管5の先端部は、このプレート24を貫通して火
炎阻止体2内に突出している。
火炎阻止体2の内面側に位置する上記第1網目層21
は、線径の大きな金属ワイヤを大きなメッシュ間隔で縦
横に配列させた構成を有している。また、第2網目層22
は、線径の小さな金属ワイヤを小さなメッシュ間隔で縦
横に配列してなる金網を複数枚、例えば3枚重ね合わせ
た構成をもつ。
は、線径の大きな金属ワイヤを大きなメッシュ間隔で縦
横に配列させた構成を有している。また、第2網目層22
は、線径の小さな金属ワイヤを小さなメッシュ間隔で縦
横に配列してなる金網を複数枚、例えば3枚重ね合わせ
た構成をもつ。
そして、この第2網目層22の外周面は、パンチングプ
レートからなる保護体23で覆われている。
レートからなる保護体23で覆われている。
いま、エンジンの減速時において、該エンジンからの
火炎が排ガス導入管5を介して火炎阻止体2内に到達し
たとすると、この火炎は第1網目層21および第2網目層
22によってその運動エネルギーが分散減衰され、これに
より火炎阻止体2の外方への移行が阻止される。
火炎が排ガス導入管5を介して火炎阻止体2内に到達し
たとすると、この火炎は第1網目層21および第2網目層
22によってその運動エネルギーが分散減衰され、これに
より火炎阻止体2の外方への移行が阻止される。
この結果、マフラボディ1内に未燃焼ガスが滞溜して
いる場合でも、このガスへの着火が防止される。つまり
アフタファイヤが防止される。
いる場合でも、このガスへの着火が防止される。つまり
アフタファイヤが防止される。
なお、上記実施例では、上記第1,第2網目層21,22の
材料として金網を用いているが、これらの層21,22を、
ガラス繊維等の耐熱素材からなる網で構成することも可
能である。
材料として金網を用いているが、これらの層21,22を、
ガラス繊維等の耐熱素材からなる網で構成することも可
能である。
また、上記実施例の火炎阻止体2はチャンバ構造を有
しているが、第4図に示す如く、排ガス導入管5の先端
部前方に上記第1,第2網目層21,22とパンチングプレー
ト23と重ね合わせてなる平板状の火炎阻止体7を配設す
るようにしてもよい。
しているが、第4図に示す如く、排ガス導入管5の先端
部前方に上記第1,第2網目層21,22とパンチングプレー
ト23と重ね合わせてなる平板状の火炎阻止体7を配設す
るようにしてもよい。
更に、上記火炎阻止体2,7では、第1網目層21と第2
網目層22とを重ね合わせているが、エンジンの仕様によ
っては第1網目層21もしくは第2網目層22のみでも実用
上十分な火炎阻止作用を得ることができる。
網目層22とを重ね合わせているが、エンジンの仕様によ
っては第1網目層21もしくは第2網目層22のみでも実用
上十分な火炎阻止作用を得ることができる。
本発明によれば、排ガス通路の上流側においてエンジ
ンからの火炎が阻止されるので、アフタファイヤを効果
的に防止することができる。
ンからの火炎が阻止されるので、アフタファイヤを効果
的に防止することができる。
また、前記コースティングリッチャー等の合アフタフ
ァイヤ防止手段に比して簡易かつ低廉に構成することが
でき、しかも仕様変更が容易である。
ァイヤ防止手段に比して簡易かつ低廉に構成することが
でき、しかも仕様変更が容易である。
更に、火炎阻止体の壁部が、第1網目層、この第1網
目層のメッシュ間隔よりも小さいメッシュ間隔を持つ複
数の第2網目層を有するので、火炎の運動エネルギーの
分散減衰効果、つまり、消炎効果が極めて高い。
目層のメッシュ間隔よりも小さいメッシュ間隔を持つ複
数の第2網目層を有するので、火炎の運動エネルギーの
分散減衰効果、つまり、消炎効果が極めて高い。
しかも、排ガスが第1網目層を介して第2網目層に流
入するので、消炎効果を高めるために網目層のメッシュ
間隔をせばめた場合でも、排ガス中に含まれたカーボン
による該層の目詰まりを可及的に抑制して、良好な消炎
作用を長時間持続させることができる。
入するので、消炎効果を高めるために網目層のメッシュ
間隔をせばめた場合でも、排ガス中に含まれたカーボン
による該層の目詰まりを可及的に抑制して、良好な消炎
作用を長時間持続させることができる。
加えて、第1網目層および第網目層がパンチングプレ
ートからなる保護体で覆われているので、排ガス圧によ
る該各網目層変形や損傷が可及的に抑制され、その結
果、長期間に亘って安定な消炎効果が得られる。
ートからなる保護体で覆われているので、排ガス圧によ
る該各網目層変形や損傷が可及的に抑制され、その結
果、長期間に亘って安定な消炎効果が得られる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明に係るマフラの一実施例を概念的に示し
た縦断面図、第2図は火炎阻止体の構成例を示した斜視
図、第3図は第2図のA−A線による断面図である。 1……マフラボディ、2……火炎阻止体、5……排ガス
導入管、21……第1網目層、22……第2網目層、23……
保護体。
た縦断面図、第2図は火炎阻止体の構成例を示した斜視
図、第3図は第2図のA−A線による断面図である。 1……マフラボディ、2……火炎阻止体、5……排ガス
導入管、21……第1網目層、22……第2網目層、23……
保護体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01N 3/06 F01N 1/08 F01N 7/20
Claims (1)
- 【請求項1】マフラボデー1の一端部に該マフラボデー
1よりも小径の排ガス導入管5の排ガス開放端を挿入配
設するとともに、他端部に消音器3,4を配設し、前記排
ガス導入管5の排ガス開放端に火炎阻止体2を装着した
マフラにおいて、 前記火炎阻止体2は、内径が前記排ガス導入管5の外径
より大きく、かつ、外径が前記マフラボデー1の内径よ
り小さい筒状のチャンバ構造を有し、その壁部を、第1
網目層21と、この第1網目層21のメッシュ間隔よりも小
さいメッシュ間隔を持つ複数の第2網目層22と、パンチ
ングプレートからなる保護体23とを順次外側に向けて重
ね合わせた多層構造とし、 前記排ガス導入管5から排出されるエンジンの排ガスを
前記火炎阻止体2の内側から外側に通過させて火炎を阻
止することを特徴とするマフラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63302994A JP2811694B2 (ja) | 1988-11-30 | 1988-11-30 | マフラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63302994A JP2811694B2 (ja) | 1988-11-30 | 1988-11-30 | マフラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02149713A JPH02149713A (ja) | 1990-06-08 |
JP2811694B2 true JP2811694B2 (ja) | 1998-10-15 |
Family
ID=17915653
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63302994A Expired - Lifetime JP2811694B2 (ja) | 1988-11-30 | 1988-11-30 | マフラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2811694B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2675205B1 (fr) * | 1991-04-09 | 1995-05-19 | Jean Sussere | Dispositif pare-etincelles sortant d'un moteur a explosion. |
JPH06335534A (ja) * | 1993-05-28 | 1994-12-06 | Tetsuya Nishino | 保護マスクおよびその製造方法 |
CN102852601B (zh) * | 2012-09-07 | 2014-07-09 | 广西金源生物化工实业有限公司 | 机动车阻火器 |
CN105457193A (zh) * | 2015-12-25 | 2016-04-06 | 广新海事重工股份有限公司 | 船用新型排烟管防火网装置 |
CN114963567B (zh) * | 2022-05-13 | 2023-11-28 | 哈尔滨玻璃钢研究院有限公司 | 一种燃油热风机防火罩 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6038212A (ja) * | 1983-08-11 | 1985-02-27 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 自動二輪車用タイヤ |
-
1988
- 1988-11-30 JP JP63302994A patent/JP2811694B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02149713A (ja) | 1990-06-08 |
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