JPH06335534A - 保護マスクおよびその製造方法 - Google Patents

保護マスクおよびその製造方法

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JPH06335534A
JPH06335534A JP5148248A JP14824893A JPH06335534A JP H06335534 A JPH06335534 A JP H06335534A JP 5148248 A JP5148248 A JP 5148248A JP 14824893 A JP14824893 A JP 14824893A JP H06335534 A JPH06335534 A JP H06335534A
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JP
Japan
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pulp
pulp fiber
fibers
protective mask
gas adsorbent
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JP5148248A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Nishino
鉄也 西野
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KINJIYOU KK
MUSASHINO VINYL KK
Original Assignee
KINJIYOU KK
MUSASHINO VINYL KK
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Priority to DE4418126A priority patent/DE4418126A1/de
Priority to CN94106267A priority patent/CN1097686A/zh
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A41WEARING APPAREL
    • A41DOUTERWEAR; PROTECTIVE GARMENTS; ACCESSORIES
    • A41D13/00Professional, industrial or sporting protective garments, e.g. surgeons' gowns or garments protecting against blows or punches
    • A41D13/05Professional, industrial or sporting protective garments, e.g. surgeons' gowns or garments protecting against blows or punches protecting only a particular body part
    • A41D13/11Protective face masks, e.g. for surgical use, or for use in foul atmospheres
    • A41D13/1107Protective face masks, e.g. for surgical use, or for use in foul atmospheres characterised by their shape
    • A41D13/1115Protective face masks, e.g. for surgical use, or for use in foul atmospheres characterised by their shape with a horizontal pleated pocket

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 火災により発生する人体に有害なガスを捕捉
し危害を防御する構造の火災現場において容易に着用す
ることができる保護マスクを提供する。 【構成】 保護マスクは、絡み合いのないパルプ繊維4
に顆粒状のガス吸着剤5を混入した第1のパルプ繊維積
層体2を、絡み合いのないパルプ繊維の積層とその積層
の一方表面に加水加圧乾燥により緻密な皮層6が形成さ
れた第2のパルプ繊維積層体3上にのせ、各積層体を一
体化してパルプ繊維構造体1としたものを外包材7で外
包し、プリーツが形成されアルミニウム片が固着された
マスク体に組込んで成る。第1のパルプ繊維積層体はパ
ルプ繊維を装置内の滞留空間に滞留させ、ガス吸着剤を
空気とともに噴出してパルプ繊維とガス吸着剤を混合さ
せ移動ベルト上の薄葉紙上に沈積させる。第2のパルプ
繊維積層体はパルプ繊維のみを移動する薄葉紙上に積層
させ、上方部分のみを加湿・加圧・乾燥して皮層を作
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は保護マスクおよびその製
造方法、より詳しくは一般家屋などでの火災において発
生する一酸化炭素等の有毒ガスを、一方のガス吸着剤を
好ましい状態に混在させた第1のパルプ繊維積層体と、
他方の一側表面を加水して湿潤せしめ、加圧し、次いで
乾燥して形成した皮層を連続して一体的に有する第2の
パルプ繊維積層体とを重ね合わせ、外包し、一体化し、
さらにマスク型に裁断した不織布内に適宜組入れ、吸入
する一酸化炭素等をこの構造体を通過する過程で吸着し
除去する簡易な保護マスクおよびかかる保護マスクの主
要構成部分であるパルプ繊維構造体の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般住宅、ホテル、旅館その他営業施設
などの火災において、炎が天井面に拡大する前の小規模
な火災の段階でもわずか3〜4mの距離を屋外に逃れる
ことができず死亡する例が報じられている。避難に際し
ほんのわずかの時間や距離の差異が人命に決定的な影響
を与えることがあり、この影響を左右する大きな要因が
火災時に発生する煙やガスの有毒性である。なお、火災
時の煙は、火災による熱分解や燃焼反応によって発生し
たすべての物質の微粒子およびガスが空気中に浮遊拡散
している状態であると理解されている。
【0003】最近では、建築材料の変遷によって燃焼に
よる煙が問題とされ、火災時の煙の中には、燃焼により
発生する一酸化炭素、二酸化炭素、シアン化水素などが
含まれる。
【0004】綿や化繊の布団類が燃えると一酸化炭素が
多量に発生することは知られている。これを吸入する
と、血液中のヘモグロビンの酸素補給機能が阻害され、
脳や神経に障害を与えるいわゆる一酸化炭素中毒症とな
り死亡に至る。さらに、絹、羊毛、ナイロン、カーペッ
ト、ウレタンマットなどが燃えるとシアン化水素ガスが
発生し、極めて微量であっても吸入すると意識を失い、
けいれんを起こして呼吸停止となり死亡する。統計によ
ると、上記の有毒ガスによる死亡率は80%以上である。
【0005】かかる火災現場において、燃焼時に発生す
る種々の有毒ガスを有効に除去するいわゆる保護具、つ
まり自給式呼吸保護具、簡易防煙マスクその他これに類
似する器具が多く市販されている。しかし、かかる保護
具の有毒ガスに対する安全性、適応性、および防毒効果
に関する所管官庁の基準は必ずしも明確ではなく、使用
条件および使用方法を誤れば生命、身体に危険を及ぼす
恐れがある。
【0006】また、有毒ガスを除去する吸収缶をもつ防
毒マスクがある。これは対応する有毒ガスの種類によっ
て防毒マスク規格では5種類、JISでは9種類に区分
されている。この9種類の吸収缶には、それぞれ異なっ
た吸着剤が充填されている。これは主に産業用に使用さ
れるもので、これを使用する者は対象ガスによって使用
する吸収缶、吸着剤の種類などに精通し、十分な訓練と
経験を要求されるのであって、一般人の使用には不向き
である。
【0007】問題は、通常の住宅等の火災発生を想定し
て一般人がこのような保護具などを常備しているかどう
かにある。そして、仮にそれを備えていたとしても、火
災現場において使用上の知識を有しない一般人がその保
護具の適応性またはマスクの種類の選択をとっさに判断
して使用し得るかどうかは疑問である。
【0008】さらには、そのような防護具着用に手間取
って間に合わず死の危険に曝されることもある。これら
の製品は一般人に二次的弊害をもたらす可能性はないと
断定しうるかどうか、それも難しい問題である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
した従来製品を改善するにあり、特に一般住宅などに常
備され、火災の緊急時何人も容易に着用することができ
て、有毒ガスによる危害を受けることなく避難し得る安
全な簡易式保護マスクを提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題は、パルプ繊維
(4) は絡み合うことなく積層され、パルプ繊維(4) の間
の隙間にガス吸着剤(5) が混入された第1のパルプ繊維
積層体(2) と、パルプ繊維(4) は絡み合うことなく積層
され、一方側表面に該パルプ繊維(4) の加水加圧乾燥処
置により隙間のない皮層(6) が形成された第2のパルプ
繊維積層体(3)とから成り、第1のパルプ繊維積層体(2)
はそのガス吸着剤がより多く混入した部分を下にして
第2のパルプ繊維積層体(3) の皮層(6) が形成されてな
い表面上にのせられ一体化されてなるパルプ繊維構造体
(1) を具備してなる保護マスクを提供することによって
解決される。
【0011】上記課題は、パルプシート(30)をハンマー
ミルのブレード(36)の回転によりパルプ繊維(4) に変形
し、パルプ繊維(4) をブレード(36)の作る空気流により
外壁(39)によって限定される装置内の滞留空間Cに滞留
させ、ジェットデバイス(37)によりガス吸着剤(5) を空
気とともに滞留空間Cに送りそこに滞留させ、パルプ繊
維(4) とガス吸着剤(5) を移動ベルト(38)上をそれとと
もに移動する薄葉紙(12)上に積層させて第1のパルプ積
層体を形成することを特徴とする保護マスクの製造方法
を提供することによって解決される。
【0012】上記課題は、パルプシート(30)をハンマー
ミルのブレード(36)の回転によりパルプ繊維(4) に変形
し、パルプ繊維(4) をブレード(36)の作る空気流により
外壁(39)によって限定される装置内の滞留空間Cに送り
そこに滞留させ、パルプ繊維(4) を移動ベルト(38)上を
それとともに移動する薄葉紙(12)上に積層させ、パルプ
繊維(4) の積層した上方部分のみを加湿し、加圧し、乾
燥させてパルプ繊維(4) の層と一体的な皮層(6) を形成
することを特徴とする保護マスクの製造方法を提供する
ことによって解決される。
【0013】
【作用】本発明によると、ガス吸着剤を混在させた第1
のパルプ繊維積層体と一側表面に皮層を備えた第2のパ
ルプ繊維積層体とを重ね合わせて1つのパルプ繊維構造
体1となし、それをマスク型に裁断したプリーツとアル
ミニウム片を有する不織布などで作ったマスク体に組入
れた保護マスクが提供され、第1のパルプ繊維積層体2
に入って来る煙の有毒な部分はガス吸着剤5によって吸
収されるとともに、ガス以外の煙成分は絡み合いのない
パルプ繊維4に吸着させ、煙は最終的に緻密な皮層6を
通り皮層によって煙中の有毒な物質が捕捉され濾過され
る。
【0014】本発明の第1パルプ繊維積層体の製造方法
によると、パルプシートをハンマーミルのブレードによ
り解砕してパルプ繊維に変形し、ブレードの回転による
空気流でパルプ繊維を滞留空間に滞留させるとともに、
ジェットデバイスにより吸着剤を空気とともに前記滞留
空間に向けて送りそこでガス吸着剤をパルプ繊維と混合
させ、パルプ繊維とガス吸着剤とを移動ベルト上の薄葉
紙上に積層させて第1のパルプ繊維積層体を造る。
【0015】第2のパルプ繊維積層体は、上記の方法に
おいてジェットデバイスによるガス吸着剤の供給はしな
いでパルプ繊維のみを移動ベルト上の薄葉紙上に積層さ
せ、このパルプ繊維の積層の上方部分のみを加湿、加
圧、乾燥して皮層を作り、皮層をもった第2のパルプ繊
維積層体を形成する。
【0016】
【実施例】先ず、本発明の実施例である皮層を備えるパ
ルプ繊維積層体とガス吸着剤が混在するパルプ繊維積層
体とから成る平板状のパルプ繊維構造体の特徴を図1〜
図5を参照してを説明しよう。なお、これらの図におい
て、1はパルプ繊維構造体、2は第1のパルプ繊維積層
体、3は第2のパルプ繊維積層体、4はパルプ繊維、5
はガス吸着剤、6は皮層、7は外包材、8はマスク体、
9はプリーツ、10は耳かけひも、11はアルミニウム片、
12は薄葉紙 (ティッシュ・ペーパ) 、13と14はマスク着
用者の鼻と口を示す。
【0017】図2(A) と(B) は本発明実施例の平板状の
パルプ繊維構造体1を構成する第1のパルプ繊維積層体
2と第2のパルプ繊維積層体3の断面図で、同図(A) を
参照すると、一方のガス吸着剤5が混在する第1のパル
プ繊維積層体2(以下、単に第1積層体という。)は植
物パルプシートから解砕された繊維が直接移動ベルト上
に沈降する際、その沈降中に顆粒にしたガス吸着剤5を
噴射手段により混入したものである。また、この第1積
層体2は繊維が粗い隙間をもって、すなわち絡み合いの
ない状態で積層されるから吸着剤5の一部は繊維4間に
抱えられ、より多くは下方の繊維4間に集積している。
すなわち、ガス吸着剤5の密度は図に見て上方から下方
に向けて増大する状態にある。この繊維4の粗い積層状
態は、図においては模式的に横方向の線を離して画いて
示す。
【0018】図2(B) を参照すると、皮層6をもつ第2
のパルプ繊維積層体3(以下、単に第2積層体とい
う。)は植物パルプシートから解砕された短繊維である
繊維4の前記したと同様に絡み合わない積層体で、その
状態は同図(A) と同様に模式的に示す。その積層の一側
表面に加水湿潤せしめ加圧し、次に乾燥して、好ましい
厚みの皮層6を形成する。第2積層体3において、この
皮層6は積層体3を形成する加水されていない繊維4の
層と連続して一体となっている。
【0019】上述のように本発明においては、この双方
のパルプ繊維積層体2、3を、上方の積層体2のガス吸
着剤5の密度が大なる下方側を積層体3の皮層6の反対
側上にのるように配置して一体化したパルプ繊維構造体
1とするものであるが、有毒ガスの吸着・除去について
言及すると、火災により発生する一酸化炭素等を含む外
気は矢印a方向に吸入されると同時に一酸化炭素等は一
方のガス吸着剤5が混在するパルプ繊維積層体2におい
てこの吸着剤に吸収・除去される。その吸収・除去率は
約95%に達し、ガスまたはガス以外の煙を構成する微粒
子はパルプ繊維4に吸着される。
【0020】本発明においては、ガス吸着剤としてポプ
カライトを使用した。ポプカライトは、酸素の存在下に
おいて、常温でCOをCO2 にする触媒であり、空気中
の微量のCOの検出とか定量試験に使用されるもので、
下記のものが入手可能である。
【0021】ポプカライト(I) は、 MnO2 50%、CuO 30
%、CO2O3 15%、Ag2O 5%組成のものであり、ポプカラ
イト(II)は MnO2 60%、CuO 40%組成のものである。
【0022】上記のそれぞれの混合物をカリオンを含む
水で練り合わせ顆粒状にし、乾燥させて保護マスクのガ
ス吸着剤として使用する。なお、ポプカライトは別名ポ
プカリットとも呼称される。
【0023】実験例によると、内径23mmの円筒の一方側
にゴム栓を詰めポプカライトを混入し、パルプ繊維積層
体の一片(厚さ10mm)と皮層をもつパルプ繊維積層体の
一片(厚さ10mm) を重ねて20mmの厚みにして充填し、他
方側で内径4mmのテフロン管をもつゴム栓を詰めて塞
ぎ、濃度2500ppm の一酸化炭素を毎分 2.5リットル通過
させ、分析計で測定した結果はガス濃度100ppmであっ
た。この数値は、上述した所管官庁が定める除去基準率
85%をはるかに上回る良好な結果であった。
【0024】次に、皮層6をもつ第2のパルプ繊維積層
体3について説明すると、この積層体3においてパルプ
繊維4は繊維間相互に絡み合いがない隙間をもつ状態
で、言いかえると粗に積層されている。その一側表面
に、上述の加水加圧手段により維間に摩擦を生じさせて
互いに絡み合い付着結合させ、次いで乾燥した緻密な皮
層6がパルプ繊維4の層に連続して一体的に形成され
る。
【0025】ガス吸着剤が混在する第1積層体2と第2
積層体3は矢印a方向に入って来る外気の約95%の一酸
化炭素を吸着・除去することに加え、ガス以外の煙成分
も繊維4の表面に吸着する。すなわち、本発明のパルプ
繊維構造体1では、吸着・除去されずに第1と第2の積
層体を通過した煙成分をこの絡み合いのない隙間におい
て繊維4にも吸着させ、さらに隙間をもたない微密な皮
層6で完全に捕捉して濾過効果を有するもので、一酸化
炭素等が除去された空気は矢印b方向に進んでマスク着
用者の鼻と口に入る。
【0026】以上の観点から、本発明の実施例を図面に
よって説明する。図1は、本発明実施例である保護マス
ク (以下、単にマスクという。) のパルプ繊維構造体1
の断面図で、この実施例は、黒丸印で示すガス吸着剤5
が混在する第1のパルプ繊維積層体2が、繊維間の絡み
合いのないパルプ繊維4に互いに絡み合わせ付着結合し
た図に砂地を付して示す皮層6が形成されてなる第2積
層体3とで一体的なパルプ繊維構造体1を構成する。
【0027】これら第1と第2積層体2、3を図に示す
如く外包材7で外包し、プリーツ9を形成した不織布型
などのマスク体8に組入れて保護マスクとする。図1に
おいて、外気は矢印a方向に入り、矢印b方向に出てマ
スク着用者の鼻と口に入る。
【0028】図2(A) は第1積層体2の断面図であり、
同図は植物パルプシートが解砕されて繊維となって沈降
する過程で噴射手段により混入された顆粒状のガス吸着
剤5の一部が繊維4の隙間にまたより多くは下方の繊維
間に集積した状態を示し、図2(B) は第2の積層体3の
断面図で、同図は互いに絡み合いがない隙間をもつパル
プ繊維4が煙の成分である微粒子を繊維間に吸着し、ま
たそれと一体的に連続して形成された皮層6が該微粒子
の通過を完全に補集し濾過する。
【0029】図3(A) と(B) は人がマスクを着用した状
態を示す正面図と側面図で、マスクはプリーツ9が形成
された不織布地などのマスク体8にパルプ繊維構造体1
を組入れたものであり、プリーツ9はマスクを着用した
際パルプ繊維構造体が安定して着用されるための膨らみ
をもたせるため設けたのである。
【0030】図4はマスクにアルミニウム片11を配置し
た他の実施例を示す正面図で、アルミニウム片11はマス
クを着用した際マスクの上から鼻に向けて手で押しつけ
て鼻とマスクの間の隙間をなくすためのものである。こ
れによって、マスクの周囲、特にマスクと鼻の隙間から
のガスなどの浸入を防ぐことができる。
【0031】本発明の他の実施例は図5の正面図に示さ
れ、この実施例は消防士のような火災現場において作業
する人のためのマスクであり、、マスク体17は不織布に
代えて不燃材、例えばアルミニウムシートで形成し、こ
のマスク体17のほぼ中央部分に孔15を形成し、さらに孔
15のまわりに孔15よりも小さい小孔16a,16b を複数個形
成する。図には2個の小孔16a,16b を設けたものを示す
が、必要ならば3個以上の小孔を形成してもよい。この
ように、マスクを不燃性のものとする一方でマスク着用
者の鼻と口に接する部分に孔を設け、それにより着用者
の呼吸が妨げられることのないようにした。図にはアル
ミニウム片11を設けたマスクを示し、また耳かけひも10
a を不燃性材料で作る。図3に示すアルミニウム片を設
けないマスクにも図5のように孔15、小孔16a,16b を設
けることもできる。
【0032】次に、本発明にかかるパルプ繊維構造体1
の主要部分である第1積層体2の製造方法について説明
しよう。この方法の主要点は、繊維が沈降する過程にお
いて噴射手段を用い顆粒状のガス吸着剤をパルプ繊維に
混入するにある。
【0033】従来のカージング方法を用いるパルプ繊維
積層体の形成法によると、パルプシートを解砕して得ら
れるパルプ繊維は、図示しない箱体内に一旦集め、収め
られる。次いで、パルプ繊維4は、図6の正面図を参照
すると、前記箱体の底部に配置したテーパ筒体21内に向
けて押し込まれ、固められる。テーパ筒体21から押し出
される固められたパルプ繊維はテーパ筒体21の下方に配
置された矢印c方向に回転する回転ブラシ22によりブラ
ッシングされて回転ブラシの下方にある図示しない移動
ベルト上に沈降してパルプ繊維積層体が形成される。沈
降するパルプ繊維の量は回転ブラシの回転速度に左右さ
れる。
【0034】上記の従来方法によるパルプ繊維積層体の
形成において、顆粒状のガス吸着剤5を混入させようと
すると、高度の込み入った構成の装置を用いなければな
らないことが判明した。そこで、本願発明者は図7に示
す装置を開発した。
【0035】図7はパルプ繊維構造体1の構成部分であ
る第1のパルプ繊維積層体2を製造する装置で、図中、
図1〜図6に示した部分と同じ部分は同一符号で示し、
30はパルプシート、31はローラ、31a は1対のローラ、
32はパルプペレット、33はパルプペレットよりも小粒の
パルプ粒子、34は回転軸、35は回転軸34に取り付けた薄
葉紙ロール、36はパルプ解砕用のハンマーミルのブレー
ド、37はジェットデバイス、38は移動ベルト、39は装置
の外壁である。
【0036】外部から供給されるパルプシート30はロー
ラ31で向きを変えられ、1対のローラ31a の間を通され
る。模式的に図示される回転ハンマーミルのブレード36
によってパルプシート30はパルプペレット32に、次いで
パルプ粒子33に、最終的にはパルプ繊維4に変形され
る。
【0037】上記したパルプペレット32、パルプ粒子3
3、パルプ繊維4はブレード36の回転によって矢印d方
向に流れる空気流によって図に見て時計回りに移動す
る。回転軸34、ローラ31、31a 、移動ベルト38はそれぞ
れ図示しない駆動源によって動かされる。
【0038】一方、ガス吸着剤5は模式的に示すジェッ
トデバイス37によって矢印eで示す空気流とともに装置
内に供給される。
【0039】上記の如くに解砕されたパルプ繊維4は空
気の抵抗で図に模式的に破線の円Cで示す滞留空間内に
滞留し、そこで、ジェットデバイス37から吹き出される
顆粒状のガス吸着剤5と混ざり合い、次いで、ゆっくり
と下部の移動ベルト38上に降り続け沈降する。ガス吸着
剤の比重との関係で、前記したように、パルプ繊維4と
ガス吸着剤は均一に混合するものでなく、パルプ繊維4
とガス吸着剤5が沈降して第1積層体2が形成されると
きは、その下方でガス吸着剤の量は多くなっている。
【0040】第2積層体3を形成するには、上述した操
作においてジェットデバイス37の働きを止め、移動ベル
ト38上の薄葉紙12の上にはパルプ繊維4だけを沈積させ
る。次いで、別の装置を用い、移動ベルト38と薄葉紙12
上のパルプ繊維4の層の上に水の微細粒を吹き付けてパ
ルプ繊維層の上方部分のみを湿らせ、ローラの如き手段
で上方から加圧し、次いで乾燥して皮層6を形成する。
【0041】次に、第2積層体3を移動ベルト38上にあ
る状態とは逆に、すなわち図1に示す如く皮層6を下に
して配置し、次に第1積層体2を移動ベルト38上にある
ままの状態で第2積層体3の上に置いてパルプ繊維構造
体1を形成し、次いでそれを外包材7で全面覆い、最後
にマスク体8の寸法によって定まる大きさに裁断する。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明による保護
マスクは簡易構成であり、それを一般家屋、ホテル、旅
館等の目のつく場所に備えることにより、火災緊急時何
人も容易に顔面に着用し、一酸化炭素等による危険を回
避できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例である保護マスクのパルプ繊維構
造体の断面図である。
【図2】本発明実施例の平板状のパルプ繊維構造体の構
成部分の断面図で、同図(A) は第1のパルプ繊維積層
体、同図(B) は第2のパルプ繊維積層体を示す図であ
る。
【図3】本発明の保護マスクを着用した状態を示す図
で、同図(A) は正面図、同図(B)は側面図である。
【図4】アルミニウム片を設けた保護マスクの正面図で
ある。
【図5】本発明の他の実施例の正面図である。
【図6】パルプ繊維積層体を造る従来の装置の模式的正
面図である。
【図7】本発明のパルプ繊維構造体を構成する第1のパ
ルプ繊維積層体を造る装置の模式的断面図である。
【符号の説明】
1 パルプ繊維構造体 2 第1のパルプ繊維積層体(第1積層体) 3 第2のパルプ繊維積層体(第2積層体) 4 パルプ繊維 5 ガス吸着剤 6 皮層 7 外包材 8 マスク体 9 プリーツ 10,10a 耳かけひも 11 アルミニウム片 12 薄葉紙 13 鼻 14 口 15 孔 16a,16b 小孔 17 マスク体 21 テーパ筒体 22 回転ブラシ 30 パルプシート 31 ローラ 31a 1対のローラ 32 パルプペレット 33 パルプ粒子 34 回転軸 35 薄葉紙ロール 36 ブレード 37 ジェットデバイス 38 移動ベルト 39 装置の外壁 C 滞留空間
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年11月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】 本発明においては、ガス吸着剤として
プカライトを使用した。プカライトは、酸素の存在下
において、常温でCOをCO2 にする触媒であり、空気
中の微量のCOの検出とか定量試験に使用されるもの
で、下記のものが入手可能である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】プカライト(I) は、 MnO2 50%、CuO 30
%、CO2O3 15%、Ag2O 5%組成のものであり、プカラ
イト(II)は MnO2 60%、CuO 40%組成のものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】上記のそれぞれの混合物をカオリンを含む
水で練り合わせ顆粒状にし、乾燥させて保護マスクのガ
ス吸着剤として使用する。なお、プカライトは別名
プカリットとも呼称される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】実験例によると、内径23mmの円筒の一方側
にゴム栓を詰めプカライトを混入し、パルプ繊維積層
体の一片(厚さ10mm)と皮層をもつパルプ繊維積層体の
一片(厚さ10mm) を重ねて20mmの厚みにして充填し、他
方側で内径4mmのテフロン管をもつゴム栓を詰めて塞
ぎ、濃度2500ppm の一酸化炭素を毎分 2.5リットル通過
させ、分析計で測定した結果はガス濃度100ppmであっ
た。この数値は、上述した所管官庁が定める除去基準率
85%をはるかに上回る良好な結果であった。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルプ繊維(4) は絡み合うことなく積層
    され、パルプ繊維(4)の間の隙間にガス吸着剤(5) が混
    入された第1のパルプ繊維積層体(2) と、 パルプ繊維(4) は絡み合うことなく積層され、一方側表
    面に該パルプ繊維(4)の加水加圧乾燥処置により隙間の
    ない皮層(6) が形成された第2のパルプ繊維積層体(3)
    とから成り、 第1のパルプ繊維積層体(2) はそのガス吸着剤がより多
    く混入した部分を下にして第2のパルプ繊維積層体(3)
    の皮層(6) が形成されてない表面上にのせられ一体化さ
    れてなるパルプ繊維構造体(1) を具備してなる保護マス
    ク。
  2. 【請求項2】 パルプ繊維構造体(1) は外包材(7) によ
    り外包されてマスク体(8) に組込まれてなる請求項1記
    載の保護マスク。
  3. 【請求項3】 ガス吸着剤(5) は顆粒状のものである請
    求項1記載の保護マスク。
  4. 【請求項4】 ガス吸着剤(5) の密度は、第1のパルプ
    繊維積層体(2) の上方から下方へ向けて密度が大である
    請求項1記載の保護マスク。
  5. 【請求項5】 マスク体(8) にプリーツ(9) が形成され
    てなる請求項1記載の保護マスク。
  6. 【請求項6】 マスク体(8) にアルミニウム片(11)が固
    着されてなる請求項1または4記載の保護マスク。
  7. 【請求項7】 不燃性のマスク体(17)のほぼ中央に孔(1
    5)が、また孔(15)のまわりにそれよりは小なる複数個の
    小孔(16a,16b) が形成されてなる請求項5または6記載
    の保護マスク。
  8. 【請求項8】 パルプシート(30)をハンマーミルのブレ
    ード(36)の回転によりパルプ繊維(4) に変形し、パルプ
    繊維(4) をブレード(36)の作る空気流により外壁(39)に
    よって限定される装置内の滞留空間Cに滞留させ、 ジェットデバイス(37)によりガス吸着剤(5) を空気とと
    もに滞留空間Cに送りそこに滞留させ、 パルプ繊維(4) とガス吸着剤(5) を移動ベルト(38)上を
    それとともに移動する薄葉紙(12)上に積層させて第1の
    パルプ積層体を形成することを特徴とする保護マスクの
    製造方法。
  9. 【請求項9】パルプシート(30)をハンマーミルのブレー
    ド(36)の回転によりパルプ繊維(4)に変形し、パルプ繊
    維(4) をブレード(36)の作る空気流により外壁(39)によ
    って限定される装置内の滞留空間Cに送りそこに滞留さ
    せ、 パルプ繊維(4) を移動ベルト(38)上をそれとともに移動
    する薄葉紙(12)上に積層させ、 パルプ繊維(4) の積層した上方部分のみを加湿し、加圧
    し、乾燥させてパルプ繊維(4) の層と一体的な皮層(6)
    を形成することを特徴とする保護マスクの製造方法。
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