JP2810150B2 - パック化粧料 - Google Patents

パック化粧料

Info

Publication number
JP2810150B2
JP2810150B2 JP26231889A JP26231889A JP2810150B2 JP 2810150 B2 JP2810150 B2 JP 2810150B2 JP 26231889 A JP26231889 A JP 26231889A JP 26231889 A JP26231889 A JP 26231889A JP 2810150 B2 JP2810150 B2 JP 2810150B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
skin
pack
deoxypentose
present
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP26231889A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03123719A (ja
Inventor
義隆 宇治
勝信 増井
裕治 柴山
勇雄 草間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iwase Cosfa Co Ltd
Original Assignee
Iwase Cosfa Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Iwase Cosfa Co Ltd filed Critical Iwase Cosfa Co Ltd
Priority to JP26231889A priority Critical patent/JP2810150B2/ja
Publication of JPH03123719A publication Critical patent/JPH03123719A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2810150B2 publication Critical patent/JP2810150B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はパック化粧料に関する。
〔従来の技術〕
近年、化粧料に関連した技術の進歩は目ざましく、数
多くのパック化粧料が開発されている。パック化粧料は
肌のたるみを引き締め、皮膚表面の汚れを吸着除去し、
肌を滑らかにする皮膚調整用の基礎化粧料であり、その
製品形態は皮膜形成型液体、非皮膜形成型液体(もしく
はペースト)または粉末型に大別される。これらのう
ち、皮膜形成型液体が多く出回っていて、塗布液の造膜
時における凝集作用によって肌を引き締め、形成後の乾
燥皮膜を剥離する際に皮膚面に付着している汚れを吸着
して除去するものである。このような皮膜形成型液体
は、造膜成分として主にポリビニルアルコール(PVA)
が用いられ、その外に合成樹脂エマルジョン、保湿剤
(グリセリン、グリコール類など)、粉体(チタン白、
カオリン、タルク、酸化亜鉛など)などが適宜加えられ
た粘稠な組成物であるが、一般にパック化粧料としてつ
ぎの効果、すなわち、皮膜形成によって、まず皮膚に適
度の緊張感を与え、同時に皮膚温度を高めて血行を良く
し、水分の蒸発を防いで肌の保湿を促進し、さらに形成
された皮膜の皮膚表面の汚れに対する吸着作用が優れて
いることなどが期待されている。
しかし、従来の皮膜形成型液体は、造膜および皮膜乾
燥に長時間を要し、構成成分中の造膜成分が合成高分子
物であることに対して一部消費者に不安感があり、さら
に造膜剤自身には保湿能はなく、使用中に化粧水または
美容液として皮膚に必要な水相中の有効成分のバランス
が変化するなど、まだまだ不充分なものであった。
〔発明が解決しようとする課題〕
このように、従来の技術においては、保湿性、安全性
および清浄能に優れ、造膜と乾燥とに要する時間の短い
パック化粧料は未だ得られていないという問題があり、
これを解決することが課題となっていた。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題を解決するために、この発明は平均分子量
が(1〜800)×104であるデオキシペントース核酸また
はその塩の少なくとも1種からなる皮膜と、水相成分と
を組み合わせてパック化粧料とする手段を採用したもの
であり、以下その詳細を述べる。
まず、この発明におけるデオキシペントース核酸はデ
オキシリボヌクレオチドが単位となり、それらがリン酸
基によって重合している高分子のポリヌクレオチド(DN
Aと略称される)であり、従来得られたDNAのうちにデオ
キシリボース以外の糖を含んでいるものは見出されてい
ないことから、場合によってはデオキシリボ核酸と呼ば
れるものである。そしてこのものは、生体魚類の精巣な
どからの抽出は勿論のこと、生体外において、たとえば
酵素的合成などによっても得られる。そして、この発明
において、デオキシペントース核酸の平均分子量を(1
〜800)×104と限定する理由は、下限値未満の低分子量
のものでは造膜しないかまたは造膜してもその皮膜の強
度は小さく、パックとして使用できず、逆に上限値を越
える高分子量のものは天然物から得難く、また平均分子
量が高くなるほど皮膜形成が強くなるからであり、通常
の場合(10〜40)×105のものが好ましい。
つぎに、この発明におけるデオキシペントース核酸の
塩とは、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシ
ウムなどアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の塩、
またはモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、ト
リエタノールアミン、アルギニン、リジンなどの有機塩
基による塩であるが、これらに限定されるものではな
い。
なお、この発明においては、上記のデオキシペントー
ス核酸またはその塩のほかに、たとえば、プルラン、キ
サンタンガム、ゼラチンなどの天然高分子物、さらには
ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンなどの合
成高分子をも必要に応じて併用してもよい。
さらに、この発明の水相成分とは、水を始めとし、通
常化粧料として広く用いられる化粧水、美容液のような
水溶液であって、水または安全性の高い水溶液であれば
その含有成分に左右されることなく、一様に使用するこ
とができる。
ここで、この発明のパック化粧料は事前に作製したデ
オキシペントース核酸またはその塩の少なくとも1種か
らなる皮膜に、水相成分を含浸させて使用されるもので
あるから、前記皮膜に予め水相成分を含浸させておいて
も、また使用直前に水相成分を含浸させてもこの発明の
効果を阻害するものではない。
〔作用〕
この発明においては、平均分子量が(1〜800)×104
のデオキシペントース核酸またはその塩の皮膜をパック
剤の根幹である従来の皮膜形成成分に代えて使用するた
め、皮膜自体に特有の保湿作用が既にあり、しかもその
保湿持続性はきわめて優れており、また、温度および湿
度の影響を受けず、角層の水分含量として理想的な値を
保持するという従来の皮膜形成型のパック剤には見られ
ない作用が現われ、また、それ以外に他の保湿成分およ
び有効成分も任意に配合することもできるので、皮膚に
対する保湿作用とともに賦活作用をも必要に応じて一段
と高められるという利点がある。また、この発明の皮膜
の有する吸着力によって皮膚の表面を清潔にする作用と
ともに、肌に対して血行を良くする作用および適度の緊
張感を与える作用なども従来品に劣らず発揮するのであ
る。
〔実施例〕
実施例1〜3: デオキシペントース核酸またはその塩の皮膜(厚み約
0.7mm)を作製し、目、鼻、口の部分を切り抜いたもの
をパック皮膜剤とした。この皮膜に表を示す割合(重量
%)で水または通常の化粧水と同様に各成分を配合した
水相成分の適量を含浸させ、顔面に貼りつけ、10分経過
後に、つぎの方法により評価し、得られた結果を表に併
記した。
評価方法: 成人女子20名による官能試験で、肌の緊張感、パック
後の湿潤感および肌の清浄効果の3点について、それぞ
れ「効果あり」を2、「効果ややあり」を1、「効果な
し」を0とし、20名の合計点を求めるとともに、さらに
式 有効性(%)=(合計点÷40)×100 から有効性を求め、その結果を表中( )内に示した。
表から明らかなように、実施例1〜3はいずれも半数
以上の人が効果のあることを認めている(満点40点に対
して23〜38点)ことがわかった。また、実施例1および
2のように水相成分が水のみの場合と実施例3のように
通常の化粧水の場合とは格別の差は認められなかった。
比較例: この発明のデオキシペントース核酸またはその塩の皮
膜を用いないで水だけを顔面に塗布し、実施例1〜3と
同様の評価を行なった。得られた結果をまとめて表に併
記したが、評価の結果は非常に悪かった。
〔効果〕
以上述べたことから明らかなように、この発明のパッ
ク化粧料は元来魚類の精巣等の生体内に存在するデオキ
シペントース核酸またはその塩からなる皮膜を従来の皮
膜形成剤に代えて使用するものであるから、皮膜自体が
理想的な保湿性(湿潤性、しっとり感)を現わし、さら
に皮膚表面の清浄効果を高め、従来のパック化粧料と異
なり造膜に要する時間は不用であるから、短時間のうち
にパックを行なうことが可能となる。そして、水のみで
なく、化粧水、美容液などのように各種成分を含む水溶
液をも同様に使用できて、パック化粧料としての効果を
充分に発揮するので、この発明の意義はきわめて大きい
といえよう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴山 裕治 大阪府大阪市中央区道修町1丁目7番11 号 岩瀬コスファ株式会社内 (72)発明者 草間 勇雄 東京都中央区京橋2―17―4 カネマサ ビル内 ユーキファインズ株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−121207(JP,A) 特表 平3−505889(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 7/00 - 7/50

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平均分子量が(1〜800)×104であるデオ
    キシペントース核酸またはその塩の少なくとも1種から
    なる皮膜と、水相成分とからなるパック化粧料。
JP26231889A 1989-10-06 1989-10-06 パック化粧料 Expired - Fee Related JP2810150B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26231889A JP2810150B2 (ja) 1989-10-06 1989-10-06 パック化粧料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26231889A JP2810150B2 (ja) 1989-10-06 1989-10-06 パック化粧料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03123719A JPH03123719A (ja) 1991-05-27
JP2810150B2 true JP2810150B2 (ja) 1998-10-15

Family

ID=17374106

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26231889A Expired - Fee Related JP2810150B2 (ja) 1989-10-06 1989-10-06 パック化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2810150B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03123719A (ja) 1991-05-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS58213705A (ja) 皮膚コンデイシヨニング組成物
DE3731477A1 (de) Kosmetische mittel auf der basis von kationischen polymeren und alkyloxazolinpolymeren
US3592936A (en) Method of treatment using pharmaceutical composition containing dimethyl sulfoxide
KR101838589B1 (ko) 개선된 제형 안정도를 갖는 워시오프 화장료 조성물
US5733559A (en) Controlled release inclusion system of glycolic acid in β-cyclo-dextrin and process for the above system preparation
JPS615005A (ja) 保湿剤
WO1985004803A1 (en) Hyaluronic acid/hyaluronate based fragrance products
JP2810150B2 (ja) パック化粧料
WO2008016298A1 (en) Emulsion composition for use in an after hair removal skin care product
JP3537870B2 (ja) 発毛剤
JPH0521085B2 (ja)
JP3905457B2 (ja) 化粧料及びその使用方法
JPH11302124A (ja) パック化粧料
JPH0521081B2 (ja)
CN1196927A (zh) 化学组合物
JPH02101008A (ja) 皮膚化粧料
JP3333428B2 (ja) 皮膚外用剤
KR100589958B1 (ko) 필 오프 타입 팩 화장료 조성물
JPS6019883B2 (ja) 皮膜型パック剤
JP2002275027A (ja) 化粧料及び不織布含浸化粧料
JPH1095708A (ja) シート状パック剤及びその製造方法
JPS5878663A (ja) 速乾性皮膜形成基剤
JPH0146485B2 (ja)
JPH08169809A (ja) 皮膜型パック剤
JP2001220341A (ja) 化粧料及びその使用方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080731

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090731

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees