JP2810084B2 - 傍熱形陰極構体 - Google Patents

傍熱形陰極構体

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JP2810084B2
JP2810084B2 JP3616189A JP3616189A JP2810084B2 JP 2810084 B2 JP2810084 B2 JP 2810084B2 JP 3616189 A JP3616189 A JP 3616189A JP 3616189 A JP3616189 A JP 3616189A JP 2810084 B2 JP2810084 B2 JP 2810084B2
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  • Solid Thermionic Cathode (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、傍熱形陰極構体、特にヒータの構造に関す
る。
〔従来の技術〕
傍熱形陰極構体、例えばカラー受像管用の陰極構体は
第1図に例示するように、熱電子放射物質層1を頂部に
設けた基板2と、これに嵌合接続するスリーブ3と、ス
リーブ3を嵌合保持するデイスク4を夫々ニツケル(N
i)等の金属により成形して陰極外筒5を成形し、この
陰極外筒5に陰極ヒータ6をその頂部が基体2に近接す
るように挿入配設されている。
上記陰極ヒータ6は、通常タングステン(W)を主成
分とする芯線を1次巻線し、更にこれをらせん状に2次
巻線してヘリカル状コイルに成形する。そして、加熱部
分を、例えばアルミナ(Al2O3)等の絶縁層で被覆した
被覆部7と、上記絶縁層のないリード部8に夫々成形
し、リード部8をステムリード9に溶接により接合す
る。
所で、上記リード部8は、被覆部の芯線と同様に高温
に加熱されると、その部分からエミツシヨンが放出し、
電子放射特性が低下するばかりでなく、映像信号を阻害
する雑音源となり、画像品質を劣化させるため、リード
部8とリード部8に近接した被覆部10を2重あるいは3
重に芯線を巻線する多重巻きになし、その部分の電気抵
抗を下げて発熱温度を低くなし、前記エミツシヨンの発
生を少くするようにしている。そして、被覆部10とステ
ムリード9との間の距離lは、上記リード部が発熱する
部分で、リード発熱部11とされ、この部分11の長さlを
上記した理由でできるだけ少く、通常は1.4mm未満に設
定されている。
なお、リード部8の変形を防止するものとしては例え
ば特開昭53−80958号公報等に開示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記したように、モータ芯線を多重巻
きにしてリード部8を成形すると、その部分8の剛性が
被覆部7の中の1次巻きの芯線の部分と比較して大きく
なるので、リード部8をステムリード9に溶接する作業
を行うとき、リード部8に加えられた力が被覆部7の1
次巻きの芯線の終端部12に集中し、この部分12が屈曲
し、絶縁層にクラツクが入り、絶縁不良を起すほか、こ
のような陰極ヒータが陰極線管に組込まれると、クラツ
ク塵により管内に異常放電をひきおこす恐れがある。
本発明の目的は、上記従来の問題点に鑑み、絶縁層で
被覆された芯線に応力が集中し、絶縁層にクラツク等が
生じることがない傍熱形陰極構体を提供することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的は、芯線を絶縁層で被覆した被覆部と、芯
線の露出部を多重巻きに成形したリード部からなる陰極
ヒータを陰極外筒に挿入し、上記リード部をステムリー
ドに接続してなる傍熱形陰極構体において、上記被覆部
と上記ステムリードとの間に形成されるリード発熱部の
長さを1.6mm以上にすることにより達成される。
〔作用〕
上記の手段により、リード発熱部が通常よりも長く形
成されているため、リード部をステムリードに溶接する
際、リード部に加えられた外力による応力が、大部分上
記リード発熱部に吸収される。そのため、上記応力が被
覆部の芯線に及ばないので、芯線の屈曲による絶縁層の
クラツクが生じない。
〔実施例〕
以下、本発明による一実施例を説明する。
本発明は、前記第1図に示すように、熱電子放射物質
層1を頂部に設けた基板2と、これに嵌合接続するスリ
ーブ3と、スリーブ3を嵌合保持するデイスク4とから
なる陰極外筒5があり、この金属外筒5に陰極ヒータ6
が挿入配設される点、従来と同一である。
また、上記陰極ヒータ6は、その加熱部分を、例えば
アルミナ(Al2O3)等の絶縁層で被覆した被覆部7と、
絶縁層のないリード部8とからなり、リード部8とリー
ド部8に近接した被覆部10の芯線を2重あるいは3重の
多重巻きになし、リード部8をステムリード9に溶接に
より接合する。
本発明においては、上記被覆部10とステムリード9と
の間のリード発熱部11の長さlを1.6mm以上にした点に
特徴がある。
この長さlが1.6mm未満の場合はヒータアルミナクラ
ツク発生しやすく、この結果アルミナが脱落し、螢光面
上の欠陥となるいわゆる黒点不良が多発する。アルミナ
クラツクのメカニズムはヒータ溶接の力がリード部8に
加えられると、リード発熱部11及び被覆部10は硬い為、
ヒータ応力が主発熱部に集中することにより起る。
この長さlと黒点不良率の関係をみると、1.0mm未満
では黒点不良が多発し、1.0〜1.6mm未満では前記1.0未
満に比べ格段に良くなるがまだ満足できるものではな
く、特にl:1.3〜1.5mmの範囲はヒータロツトや作業習熟
によつて非常に不良率が変動しやすい。またlの上限に
ついては、lを長くするとl部が弱くなるのだから、今
度は、ヒータ強度低下になる。特に、CRTに衝撃を加え
た時にヒータが振動し、アルミナがカソードで削られた
り、ヒータ断線を起す恐れがあり、lの上限は4mmとし
ている。
このように、リード発熱部11を従来よりも長く形成す
ることにより、リード部に加えられた外力による応力
が、大部分この部分11に吸収され、被覆部の芯線に及ば
ないので、芯線の屈曲による絶縁層のクラツクが生じな
い。
〔発明の効果〕
以上述べた本発明により、陰極ヒータの絶縁層にクラ
ツクが生じる恐れがないので、絶縁不良となる恐れがな
く、また、陰極ヒータを組込んだ陰極線管が動作中に、
クラツク塵による異常放電をひき起し、画像品質を劣化
させるような恐れがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る傍熱形陰極構体を説明するための
一例になる要部断面図である。 1……熱電子放射物質層、2……基板、 3……スリーブ、4……デイスク、5……陰極外筒、6
……陰極ヒータ、7……被覆部、8……リード部、9…
…ステムリード、11……リード発熱部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01J 1/22,29/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】芯線を絶縁層で被覆した被覆部と、芯線の
    露出部を多重巻きに成形したリード部からなる陰極ヒー
    タを陰極外筒に挿入し、上記リード部をステムリードに
    接続してなる傍熱形陰極構体において、上記被覆部と上
    記ステムリードとの間に形成されるリード発熱部の長さ
    を1.6mm以上でかつ4mm以下にしたことを特徴とする傍熱
    形陰極構体。
  2. 【請求項2】上記リード部は、芯線を多重巻きに成形し
    てなることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の傍
    熱形陰極構体。
  3. 【請求項3】上記多重巻きは、2重あるいは3重巻きと
    なしたことを特徴とする特許請求の範囲第2項記載の傍
    熱形陰極構体。
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