JPH07254352A - 傍熱形陰極用コイルヒータを備えた陰極線管 - Google Patents

傍熱形陰極用コイルヒータを備えた陰極線管

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Publication number
JPH07254352A
JPH07254352A JP4672694A JP4672694A JPH07254352A JP H07254352 A JPH07254352 A JP H07254352A JP 4672694 A JP4672694 A JP 4672694A JP 4672694 A JP4672694 A JP 4672694A JP H07254352 A JPH07254352 A JP H07254352A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cathode
coil
ray tube
indirectly heated
winding
Prior art date
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Pending
Application number
JP4672694A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Koizumi
幸生 小泉
Terutoshi Ichihara
輝俊 市原
Hideaki Iwase
秀秋 岩瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi Electronic Devices Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Electronic Devices Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Ltd, Hitachi Electronic Devices Co Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP4672694A priority Critical patent/JPH07254352A/ja
Publication of JPH07254352A publication Critical patent/JPH07254352A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】絶縁被覆膜に亀裂が生じ難く、陰極に対する絶
縁性が良好で、かつ絶縁被覆が欠け落ちたりすることが
なく、耐電圧特性が向上する傍熱形陰極用コイルヒータ
を備えた陰極線管を提供することにある。 【構成】陰極線管の傍熱形陰極用コイルヒータの、他部
分と接続すべき脚部の端部の露出した3重巻部3に隣接
する長さ1.5mm以下の1重巻コイル部2の絶縁被覆
膜の厚さを、芯線の1重巻コイルよりなる発熱部1の外
周に形成させた絶縁被覆膜の厚さの1/3以下とし、か
つ此の部分では絶縁被覆膜がコイル間を橋絡していない
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒータ脚部の多重巻し
た端部を他部分と接続する作業の際などに、芯線を1重
巻してなる発熱部外周に形成させた絶縁被覆膜に、亀
裂、更にはそれに基づく剥離、絶縁不良などが生じない
ようにした信頼性の高い陰極線管の傍熱形陰極用コイル
ヒータに関する。
【0002】
【従来の技術】ヒータが低温低抵抗であるために生ずる
通電初期の過渡的な大電流により、外周に絶縁被覆が形
成されていないために熱容量が小さいヒータ脚部の端部
が一時的に過熱され、それにより、断線し易くなった
り、高温による熱電子放出のため高電位差がある他部分
との間でスパークし易くなったり、支持給電系との溶接
接続作業時に容易に押し潰され変形して断線や接続不良
の原因になったりするのを防止するために、実公昭57
−34671号、実公昭60−3483号公報には、傍
熱形陰極用コイルヒータの絶縁被覆を行わない端部を多
重巻にして、上記のような問題を解決する技術が記載さ
れている。実際にも、ヒータ脚部の端部を3重巻にした
ヒータは、量産性が良く、広く用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記3重巻端
部を有するヒータには、底の外面に電子放出層を形成さ
せた有底円筒状陰極の内部にヒータを挿入して、3重巻
端部を給電用リードに溶接する作業の際に、溶接位置の
調整などを行なうと、この3重巻部分の剛性が高過ぎて
伸縮、曲げなどの融通がきかず、ヒータ頭部の絶縁被覆
(実際には大抵アルミナ焼結体)に亀裂が発生し易いと
いう問題があった。この亀裂は、更に、絶縁被覆の剥離
や、ヒータ頭部が陰極に電気的に接触状態になるなどの
問題に発展する恐れもある。
【0004】本発明は、上記のような従来の問題を解消
し、ヒータの絶縁被覆に亀裂が生じ難く、ヒータと陰極
の間の絶縁特性が良好な、信頼性の高い陰極線管の傍熱
形陰極用コイルヒータを提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明においては、他部分と接続すべき脚部の端部を
多重巻にした傍熱形陰極用コイルヒータを備えた陰極線
管において、芯線の1重巻コイルよりなる発熱部外周に
形成させた絶縁被覆が上記多重巻部には形成されていな
いようにした。さらに、多重巻にしたヒータ端部を給電
用リードに溶接して接続する作業に際して多少の伸縮、
曲げなどに耐えられるように、多重巻した(給電用リー
ドに接続すべき)端部に隣接して、又は多重巻部分の中
間に、長さが1.5mm以下の1重巻コイル部を設け、
ここには厚さが、ヒータ発熱部の絶縁被覆の1/3以下
しかなく、且つコイル間を橋絡していない薄い絶縁被覆
を施すことにした。また、ヒータ発熱部の絶縁被覆の最
外部には、通常、陰極円筒内面への放射による熱伝達を
効率良く行なうために黒色被覆を施すが、上記長さ1.
5mm以下の1重巻コイル部には此の黒色被覆は施さな
い。
【0006】
【作用】本発明では、厚い絶縁被覆を施した発熱部と端
部の接続用3重巻部の間に、一重巻コイル部を配設し、
此処で上記ヒータ端部を支持給電系に溶接する作業で生
じ易い変形を吸収させる。したがって、ヒータ頭部のア
ルミナクラックは発生しなくなる。
【0007】
【実施例】図1は本発明第1実施例図である。図中、1
はタングステン線芯線を1重巻コイルにして更に2重螺
旋(ダブルヘリカル)に整形し、その上に絶縁被覆とし
てアルミナを厚く即ち80μm程度に塗布した発熱部、
2はアルミナを10μm(2粒子層程度)くらい塗布し
た1重巻部、3は絶縁被覆のない3重巻部である。アル
ミナを10μm程度塗布した1重巻部2では、隣接コイ
ル間はアルミナ被覆に橋絡されておらず、伸縮、曲げと
も容易で、しかもアルミナ剥離を伴わずに可能である。
実際には、アルミナ粉末がタングステン芯線外部にまぶ
してあるように見える。
【0008】図2は本発明第2実施例図である。図中、
1重巻部2の長さは約1mmで、アルミナは10μm程
度塗布してある。4は3重巻部にアルミナを10μm程
度塗布した部分である。その他の符号は図1の場合と同
様である。
【0009】図3は本発明第3実施例図である。図中、
5はアルミナを85μm程度塗布した3重巻部で、その
他の符号は図2の場合と同様である。本実施例では3重
巻部の中間に1重巻部2が形成されている。
【0010】なお、脚部の端部を3重巻にしたヒータ
を、支持給電系に溶接して固定する際に、従来のように
ヒータ頭部から3重巻部分に至るまでアルミナなどより
なる厚い絶縁被覆を施すと、既述のように、ヒータ溶接
時に溶接位置調節などによりヒータに生ずる変形を吸収
する個所が無く、ヒータ頭部にアルミナクラックが発生
し易い。これに対し、上記従来の変形を吸収するための
本発明による1重巻コイル部は、伸縮や曲げが容易に可
能でなければならないから、此処には全くアルミナ被覆
をしないか、または隣接コイル間を橋絡しない程度の薄
いアルミナ被覆を行なう。全くアルミナ被覆を行なわな
いと、他部分に比較して熱容量が小さくなり過ぎて、通
電初期のオーバシュート電流で此の部分が過熱しやす
く、そのため断線し易くなったり、熱電子放出のため高
電位差のある他部分との間でフラッシュオーバが生じ易
くなったりするから、実際には、陰極円筒内部に挿入さ
れる発熱部分のアルミナ被覆よりはずっと薄く(1/3
以下)、かつ隣接コイル間を橋絡しない程度の厚さに、
アルミナ被覆を施しておくのが良い。このような薄いア
ルミナ被覆ならば、この部分で容易に変形して、ヒータ
端部溶接接続作業時のヒータ全体の変形を吸収して、ヒ
ータ頭部のアルミナ被覆にクラックを生じさせない。ま
た、この薄いアルミナ被覆自体も、伸縮、曲げに際して
薄いためにクラックしない。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ヒ
ータの絶縁被覆膜(アルミナ焼結層)に亀裂が生ぜず、
陰極とヒータの間の絶縁特性が向上し、また、ヒータア
ルミナが欠け落ちることがないため、陰極線管の耐電圧
特性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例図である。
【図2】本発明の第2実施例図である。
【図3】本発明の第3実施例図である。
【符号の説明】
1…タングステンの芯線を1重巻コイルにして更に2重
螺旋(ダブルヘリカル)に整形し、その上に絶縁被覆と
してアルミナを厚く即ち80μm程度に塗布した発熱
部、 2…アルミナを10μm程度塗布した1重巻コイ
ル部、 3…絶縁被覆のない3重巻部、 4…3重巻部
にアルミナを10μm程度塗布した部分、5…3重巻部
にアルミナを85μm程度塗布した部分。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩瀬 秀秋 千葉県茂原市早野3673番地 日立日進エレ クトロニクス株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】他部分と接続すべき脚部の端部を多重巻に
    した傍熱形陰極用コイルヒータを備えた陰極線管におい
    て、芯線の1重巻コイルよりなる発熱部外周に形成させ
    た絶縁被覆が上記多重巻部には形成されていないことを
    特徴とする傍熱形陰極用コイルヒータを備えた陰極線
    管。
  2. 【請求項2】他部分と接続すべき脚部の端部を多重巻に
    した傍熱形陰極用コイルヒータを備えた陰極線管におい
    て、多重巻部に隣接する第1の1重巻コイルの部分の絶
    縁被覆膜の厚さを、芯線の第2の1重巻コイルよりなる
    発熱部外周に形成させた絶縁被覆膜の厚さより薄くし、
    かつ此の部分では絶縁被覆膜がコイル間を橋絡していな
    いことを特徴とする傍熱形陰極用コイルヒータを備えた
    陰極線管。
  3. 【請求項3】芯線の1重巻コイルよりなる発熱部外周に
    は、地色がほぼ白色の絶縁被覆膜を施した上に更に黒色
    被覆膜を形成させ、かつ此の黒色被覆膜は、端部の多重
    巻部に隣接する第1の1重巻コイルの部分には形成され
    ていないことを特徴とする請求項2記載の傍熱形陰極用
    コイルヒータを備えた陰極線管。
  4. 【請求項4】他部分と接続すべき脚部の端部を多重巻に
    した傍熱形陰極用コイルヒータを備えた陰極線管におい
    て、多重巻部分の中間に、第1の1重巻コイルの部分を
    設け、かつ此の部分には、芯線の第2の1重巻コイルよ
    りなる発熱部外周に形成させた絶縁被覆膜の厚さより薄
    く且つコイル間を橋絡しない絶縁被覆膜を形成させたこ
    とを特徴とする傍熱形陰極用コイルヒータを備えた陰極
    線管。
JP4672694A 1994-03-17 1994-03-17 傍熱形陰極用コイルヒータを備えた陰極線管 Pending JPH07254352A (ja)

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JP (1) JPH07254352A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6191528B1 (en) 1997-12-22 2001-02-20 Hitachi, Ltd. Cathode ray tube having an improved indirectly heated cathode
US6492768B1 (en) 1998-06-05 2002-12-10 Hitachi, Ltd. Cathode ray tube having an improved indirectly heated cathode
US6614147B2 (en) 2000-01-11 2003-09-02 Hitachi, Ltd. Cathode ray tube having an improved indirectly heated cathode structure

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6191528B1 (en) 1997-12-22 2001-02-20 Hitachi, Ltd. Cathode ray tube having an improved indirectly heated cathode
US6335590B2 (en) 1997-12-22 2002-01-01 Hitachi, Ltd. Cathode ray tube having an indirectly heated cathode provided with a heater having a structure which substantially prevents cracks in an insulating coating thereof
US6492768B1 (en) 1998-06-05 2002-12-10 Hitachi, Ltd. Cathode ray tube having an improved indirectly heated cathode
US6614147B2 (en) 2000-01-11 2003-09-02 Hitachi, Ltd. Cathode ray tube having an improved indirectly heated cathode structure

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