JP2809241B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2809241B2 JP18669791A JP18669791A JP2809241B2 JP 2809241 B2 JP2809241 B2 JP 2809241B2 JP 18669791 A JP18669791 A JP 18669791A JP 18669791 A JP18669791 A JP 18669791A JP 2809241 B2 JP2809241 B2 JP 2809241B2
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信之 小糸
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、白紙の記録紙に各測
定チャネルごとに測定印字するとともに、各測定チャネ
ルに対応し、目盛線,単位符号,測定チャネル番号から
なる目盛を自動的に印字することができる、つまり自動
目盛機能付きのインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のインクジェット記録装置では、測
定範囲(レンジ)に応じ特定の目盛線や目盛数字、さら
に場合によっては単位符号を付けた記録紙を用いて印字
記録がおこなわれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来例では、多種多様
な記録紙を用意しておく必要があり、コスト上だけでな
く、記録紙の手配上,取扱い上,管理上も大きい問題で
ある。また、複数の測定チャネルを共通な記録紙に印字
記録する場合、各測定チャネルによって目盛が異なるこ
ともしばしばあり、このようなときには、共通な記録紙
では元々不都合である。以上のような問題の解決が要望
されるところである。
【0004】この発明の課題は、従来の技術がもつ以上
の問題点を解消し、白紙の記録紙に各測定チャネルごと
の測定記録をするとともに、各測定チャネルに対応する
目盛を自動的に書くことができる、つまり自動目盛機能
付きのインクジェット記録装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、請求項1に係るインクジェット記録装置は、入力に
応じてサーボ機構によりX軸に沿って位置決めされると
ともに測定チャネルに応じた色で記録紙に印字するイン
クジェット記録ヘッドと、前記X軸と直角なY軸の方向
に前記記録紙を所定速度で送る繰出機構とをもつ装置に
おいて、所定の目盛線,目盛数字の各パターンが、前記
X軸と平行で互いに所定間隔をなす各直線と交差する点
のX座標データを、対応する目盛コードとともに格納す
る目盛メモリと;所定の各単位符号パターンが、前記X
軸と平行で互いに所定間隔をなす各直線と交差する点の
X座標データを、対応する単位コードとともに格納する
単位メモリと;所定の各測定チャネル番号パターンが、
前記X軸と平行で互いに所定間隔をなす各直線と交差す
る点のX座標データを、対応するチャネルコードととも
に格納するチャネルメモリと;前記の目盛コード,単位
コード,チャネルコード,および互いに隣り合う目盛間
の前記Y軸方向にとった間隔に係る各指定に基づき、前
記の目盛メモリ,単位メモリおよびチャネルメモリから
の各X座標データを前記サーボ機構に入力し、前記イン
クジェット記録ヘッドを介して前記各測定チャネルの測
定入力に係るデータとともに、この各測定チャネルに対
応する目盛線,単位符号,測定チャネル番号からなる目
盛を対応する色で印字させる編集部と;を備え、前記各
測定チャネルの測定入力に応じた色の測定印字ととも
に、この各測定チャネルに対応した色の目盛印字が白紙
の前記記録紙になされる。
【0006】請求項2に係るインクジェット記録装置
は、請求項1に記載の装置において、特定の指令に基づ
き即時に、特定の測定チャネルに対応した目盛印字が割
込み的になされる。
【0007】請求項3に係るインクジェット記録装置
は、請求項1または2に記載の装置において、測定印字
と目盛印字とを同時におこなうタイミングの周期が、記
録紙の繰出速度に応じて定められる。
【0008】請求項4に係るインクジェット記録装置
は、請求項1ないし3のいずれかの項に記載の装置にお
いて、記録紙が折畳み方式のときには、各測定チャネル
に対応した目盛のいずれか一つが、前記記録紙の二折り
分の範囲内に位置するように構成される。
【0009】請求項5に係るインクジェット記録装置
は、請求項1ないし3のいずれかの項に記載の装置にお
いて、記録紙が折畳み方式のときには、各測定チャネル
に対応した目盛の全てが、一組として互いに近接して前
記記録紙の二折り分の範囲内に位置するように構成され
る。
【0010】
【作用】請求項1ないし5のいずれかに係るインクジェ
ット記録装置では共通に、編集部によって、目盛コー
ド,単位コード,チャネルコード,および互いに隣り合
う目盛間の前記Y軸方向にとった間隔に係る各指定に基
づいて、目盛メモリ,単位メモリおよびチャネルメモリ
からの各X座標データがサーボ機構に入力され、インク
ジェット記録ヘッドを介して各測定チャネルの測定入力
に係るデータとともに、この各測定チャネルに対応する
目盛線,単位符号,測定チャネル番号からなる目盛を対
応する色で印字が、すなわち測定印字とともに目盛印字
が白紙の記録紙におこなわれる。
【0011】とくに請求項2に係るインクジェット記録
装置では、特定の指令に基づき即時に、特定の測定チャ
ネルに対応した目盛印字が割込み的になされる。
【0012】とくに請求項3に係るインクジェット記録
装置では、測定印字と目盛印字とを同時におこなうタイ
ミング周期が、記録紙の繰出速度に応じて定められる。
【0013】
【実施例】本発明に係るインクジェット記録装置の実施
例について、以下に図を参照しながら説明する。図1は
実施例の構成を示すブロック図である。図1において、
1は印字すべき目盛に関する仕様を定める指定部であ
る。2Mは測定メモリで、測定チャネルに応じた各セン
サ11,12,13,…からの各所定時点における測定
値をデータとして格納する。2Sは目盛メモリで、所定
の目盛線,目盛数字の各パターンが、記録ヘッドが走行
する直線としてのX軸と平行で互いに所定間隔をなす各
直線と交差する点のX座標データを、対応する目盛コー
ドとともに格納する。2Uは単位メモリで、所定の各単
位符号パターンについての同様なX座標データを、対応
する単位コードとともに格納する。2Cはチャネルメモ
リで、所定の各測定チャネル番号パターンについての同
様なX座標データを、対応するチャネルコードとともに
格納する。目盛メモリ2S,単位メモリ2U,チャネル
メモリ2Cは、要するに目盛,単位,チャネル番号に係
る印字のための各座標メモリで、指定部1による指定に
基づいて、選択された目盛,単位,チャネル番号に係る
各印字をおこなうために用いられる。
【0014】3は繰出駆動部、たとえばパルスモータで
ある。5は繰出駆動部3によって作動する記録紙繰出し
用の繰出機構で、その繰出方向がY軸である。6はサー
ボ機構で、記録ヘッド(インクジェット記録ヘッド)7
に対して入力に応じた位置決めをおこない、記録ヘッド
7の走行方向がX軸である。この記録ヘッド7は、4個
のノズルを備え、黒,赤,黄,青の各色のインクを噴射
することができる。実際に印字される色は、単一色であ
る黒,赤,青の3種類と、複合色である橙(黄と赤の組
合せ),緑(黄と青の組合せ),紫(赤と青の組合せ)
の3種類との合計6種類である。
【0015】4は編集部で、目盛に係る各指定に基づ
き、目盛メモリ2S,単位メモリ2Uおよびチャネルメ
モリ2Cからの各X座標データをサーボ機構6に入力
し、記録ヘッド7を介して各測定チャネルの測定入力に
係るデータとともに、この各測定チャネルに対応する目
盛線,単位符号,測定チャネル番号からなる目盛を、対
応する色で印字させる働きをもつ。すなわち、各測定チ
ャネルの測定入力に応じた色の測定印字とともに、この
各測定チャネルに対応した色の目盛印字が白紙の記録紙
になされる。たとえば図2の一例示図、図3の別の例示
図に示すような印字が得られる。図2,図3については
詳しく後述する。
【0016】ところで、印字の動作について具体的に述
べると、次のようになる。図1において、編集部4の最
終段には図示してないバッファが設けられ、その並設さ
れた各アドレス箇所がX座標データに対応するととも
に、その各アドレス箇所に測定印字,目盛印字に係る色
データが一時的に格納される。所定のタイミングで、つ
まりY軸方向の所定ピッチごとに各アドレス箇所の色デ
ータが出力されることによって、サーボ機構6を介して
X軸に沿って走行する記録ヘッド7がアドレスに応じた
X軸上の位置を通過するとき、対応する色のインク噴射
がおこなわれて色印字がなされる。すなわち、一ライン
の印字が終了すると、繰出機構5によって記録紙が1ピ
ッチだけ繰り出され、次のライン印字がおこなわれ、以
後これが繰り返される。したがって繰出速度が高くなる
と、それに応じてライン印字の時間間隔を短くして、正
規の文字や数字のパターンを得ることができる。
【0017】さて、編集部4に対しては準備段階とし
て、まず指定部1によって、印字させるべき目盛コー
ド,単位コード,チャネルコード,および互いに隣り合
う目盛間のY軸方向にとった間隔などが指定ないし選択
される。ここで目盛コード,単位コード,チャネルコー
ドは測定対象やセンサの測定範囲が決まれば、これに応
じて指定がおこなわれる。しかし、目盛間隔について
は、目的や好みによって指定の仕方に幅がある。これに
ついて以下に詳しく述べる。
【0018】図2は記録紙9の印字部分の一例示図で、
測定チャネル番号1(Ch1)に対する、0〜50℃
の目盛である。以下、測定チャネル番号2,3,4,…
に対する各目盛が順次、Y軸方向に所定間隔を置いて印
字されるが、その間隔を、折畳み方式の記録紙の場合に
は、記録紙の二折り分の範囲に一つの目盛が位置するよ
うに決める。すなわち、図4は折畳み方式の記録紙を読
み取るときの側面図であるが、折畳まれた記録紙9を開
いたときの二折り分9aの部分(範囲)に一つの目盛が
位置するわけである。こうすることによって、目盛が余
り混雑しない形で経験的に最適な配置が得られる、とい
う意見が強い。図3は印字部分の別の例示図で、各測定
チャネル番号1,2,3に対する、0〜50℃,0〜8
0Nm3 /h,0〜70mmHg の三つの目盛が近接して
配置されている。この三つの目盛の組が、図4の二折り
分9aの部分に位置するように配置間隔がとられる。こ
の目盛配置は、三目盛が一覧できて便利である、という
意見による。さらに6目盛ないし12目盛をまとめて近
接配置する方式が推薦されることもある。
【0019】
【発明の効果】請求項1ないし5のいずれかに係るイン
クジェット記録装置では共通に、編集部によって、目盛
コード,単位コード,チャネルコード,および互いに隣
り合う目盛間の前記Y軸方向にとった間隔に係る各指定
に基づいて、目盛メモリ,単位メモリおよびチャネルメ
モリからの各X座標データがサーボ機構に入力され、イ
ンクジェット記録ヘッドを介して各測定チャネルの測定
入力に係るデータとともに、この各測定チャネルに対応
する目盛線,単位符号,測定チャネル番号からなる目盛
を対応する色で印字が、すなわち測定印字とともに目盛
印字が白紙の記録紙におこなわれる。したがって、測
定範囲ごとに多種類の記録紙を用意することがなくな
り、コスト的にも、取扱い上も、記録紙の管理上も有利
である、目盛が測定チャネルに対応する色で印字され
るから、同じ色の測定印字とともに読取りが容易にな
る、本来の測定記録用インクジェット記録ヘッドを目
盛印字に共用するから、装置上のコスト増分が少なくて
すむ──などの効果がある。
【0020】とくに請求項2に係るインクジェット記録
装置では、特定の指令に基づき即時に、特定の測定チャ
ネルに対応した目盛印字が割込み的になされるから、適
用範囲が拡大され、使用上の利便性が大きい。
【0021】とくに請求項3に係るインクジェット記録
装置では、測定印字と目盛印字とを同時におこなうタイ
ミング周期が、記録紙の繰出速度に応じて定められるか
ら、繰出速度が変わっても、それに応じて見やすいパタ
ーンの測定印字と目盛印字とがおこなわれる。
【0022】とくに請求項4または5に係るインクジェ
ット記録装置では、請求項4においては目盛が混雑しな
い形で経験的に最適な配置をとり、請求項5においては
全目盛が一覧できるから、各々にそれなりに測定記録が
見やすい、または読取りやすい、という特長があり、使
用者側の目的や必要性,好み等に応じて適宜選択ができ
る便利さがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例の構成を示すブロック図
【図2】実施例における印字部分の一例示図
【図3】実施例における印字部分の別の例示図
【図4】折畳み方式の記録紙を読み取るときの側面図
【符号の説明】
1 指定部 2M 測定メモリ 2S 目盛メモリ 2U 単位メモリ 2C チャネルメモリ 3 繰出駆動部 4 編集部 5 繰出機構 6 サーボ機構 7 記録ヘッド 9 記録紙 11 センサ 12 センサ 13 センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01D 9/00 G01D 9/28 - 9/38 G01D 15/24

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力に応じてサーボ機構によってX軸に沿
    って位置決めされるとともに測定チャネルに応じた色で
    記録紙に印字するインクジェット記録ヘッドと、前記X
    軸と直角なY軸の方向に前記記録紙を所定速度で送る繰
    出機構とを有する装置において、所定の目盛線,目盛数
    字の各パターンが、前記X軸と平行で互いに所定間隔を
    なす各直線と交差する点のX座標データを、対応する目
    盛コードとともに格納する目盛メモリと;所定の各単位
    符号パターンが、前記X軸と平行で互いに所定間隔をな
    す各直線と交差する点のX座標データを、対応する単位
    コードとともに格納する単位メモリと;所定の各測定チ
    ャネル番号パターンが、前記X軸と平行で互いに所定間
    隔をなす各直線と交差する点のX座標データを、対応す
    るチャネルコードとともに格納するチャネルメモリと;
    前記の目盛コード,単位コード,チャネルコード,およ
    び互いに隣り合う目盛間の前記Y軸方向にとった間隔に
    係る各指定に基づき、前記の目盛メモリ,単位メモリお
    よびチャネルメモリからの各X座標データを前記サーボ
    機構に入力し、前記インクジェット記録ヘッドを介して
    前記各測定チャネルの測定入力に係るデータとともに、
    この各測定チャネルに対応する目盛線,単位符号,測定
    チャネル番号からなる目盛を対応する色で印字させる編
    集部と;を備え、前記各測定チャネルの測定入力に応じ
    た色の測定印字とともに、この各測定チャネルに対応し
    た色の目盛印字が白紙の前記記録紙になされる構成にし
    たことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の装置において、特定の指
    令に基づき即時に、特定の測定チャネルに対応した目盛
    印字が割込み的になされる構成にしたことを特徴とする
    インクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の装置において、
    測定印字と目盛印字とを同時におこなうタイミングの周
    期は、記録紙の繰出速度に応じて定められる構成にした
    ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3のいずれかの項に記載の
    装置において、記録紙が折畳み方式のときには、各測定
    チャネルに対応した目盛のいずれか一つが、前記記録紙
    の二折り分の範囲内に位置するように構成されることを
    特徴とするインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】請求項1ないし3のいずれかの項に記載の
    装置において、記録紙が折畳み方式のときには、各測定
    チャネルに対応した目盛の全てが、一組として互いに近
    接して前記記録紙の二折り分の範囲内に位置するように
    構成されることを特徴とするインクジェット記録装置。
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