JP2809100B2 - 光磁気記録媒体 - Google Patents
光磁気記録媒体Info
- Publication number
- JP2809100B2 JP2809100B2 JP11427294A JP11427294A JP2809100B2 JP 2809100 B2 JP2809100 B2 JP 2809100B2 JP 11427294 A JP11427294 A JP 11427294A JP 11427294 A JP11427294 A JP 11427294A JP 2809100 B2 JP2809100 B2 JP 2809100B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magneto
- optical layer
- optical
- layer
- recording medium
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気光学効果を利用し
てレーザー光により情報の記録再生を行なう光磁気記録
媒体に関し、特に再生用レーザービームスポット中の温
度分布により磁区を部分的に消滅させ或いは拡大させる
ようにして情報の再生を行う方式の光磁気記録媒体に関
する。
てレーザー光により情報の記録再生を行なう光磁気記録
媒体に関し、特に再生用レーザービームスポット中の温
度分布により磁区を部分的に消滅させ或いは拡大させる
ようにして情報の再生を行う方式の光磁気記録媒体に関
する。
【0002】
【従来の技術】レーザー光により情報の再生を行う光デ
ィスク等は、記録密度が高いことから、大容量記憶装置
として優れている。
ィスク等は、記録密度が高いことから、大容量記憶装置
として優れている。
【0003】一般に書換可能な光ディスク等の光記録媒
体としては、磁気力−効果を利用した光磁気方式のもの
が用いられている。
体としては、磁気力−効果を利用した光磁気方式のもの
が用いられている。
【0004】従来例の代表的な光磁気記録媒体の概略断
面図を、図8に示す(例えば、エス・ピー・アイ・イー
・ブロシーディング第1316巻,81頁〜90頁,1990年;S
PIE Vol.1316,p81〜90,1990)。
面図を、図8に示す(例えば、エス・ピー・アイ・イー
・ブロシーディング第1316巻,81頁〜90頁,1990年;S
PIE Vol.1316,p81〜90,1990)。
【0005】この図8に示す光磁気記録媒体は、透明基
板101の上に透明干渉層102、その上にGd Fe C
o の非晶質合金のフェリ磁性体で高キュリー温度の第1
の光磁気層103、その上にTb Fe の非晶質合金のフ
ェリ磁性体で低キュリー温度の垂直磁化可能な第2の光
磁気層104、その上に誘電体保護層106を順に設け
たものである。
板101の上に透明干渉層102、その上にGd Fe C
o の非晶質合金のフェリ磁性体で高キュリー温度の第1
の光磁気層103、その上にTb Fe の非晶質合金のフ
ェリ磁性体で低キュリー温度の垂直磁化可能な第2の光
磁気層104、その上に誘電体保護層106を順に設け
たものである。
【0006】第1の光磁気層103の膜の保磁力は再生
を行う温度では比較的小さくされ、第2の光磁気層10
4の膜の保磁力は再生を行う温度では比較的大きいよう
にされ、再生を行う温度では第1の光磁気層103と第
2の光磁気層104とは交換結合するようにされてい
る。
を行う温度では比較的小さくされ、第2の光磁気層10
4の膜の保磁力は再生を行う温度では比較的大きいよう
にされ、再生を行う温度では第1の光磁気層103と第
2の光磁気層104とは交換結合するようにされてい
る。
【0007】記録および再生用のレーザー光は透明基板
101を通して入射し、第1の光磁気層103および第
2の光磁気層104の近傍でおよそ直径(以下、φで表
す)1.4〔μm〕になるようにフォーカシング・サー
ボにより集束される。レーザー光源としては波長λが8
300オングストローム前後の半導体レーザーが用いら
れ、対物レンズの開口数NAとしては0.55前後のも
のが用いられる。
101を通して入射し、第1の光磁気層103および第
2の光磁気層104の近傍でおよそ直径(以下、φで表
す)1.4〔μm〕になるようにフォーカシング・サー
ボにより集束される。レーザー光源としては波長λが8
300オングストローム前後の半導体レーザーが用いら
れ、対物レンズの開口数NAとしては0.55前後のも
のが用いられる。
【0008】情報の記録は、情報に対応させて、第2の
光磁気層104の温度をこの膜のキュリー温度近傍に昇
温させ、この部分を含む領域に記録バイアス磁界をかけ
ておくことにより、キュリー温度近傍に昇温させた部分
の磁化を他の部分とは逆の方向に配向せしめることによ
って行う。温度が下がった状態ではこの記録された反転
磁区は第1の光磁気層103に転写される。
光磁気層104の温度をこの膜のキュリー温度近傍に昇
温させ、この部分を含む領域に記録バイアス磁界をかけ
ておくことにより、キュリー温度近傍に昇温させた部分
の磁化を他の部分とは逆の方向に配向せしめることによ
って行う。温度が下がった状態ではこの記録された反転
磁区は第1の光磁気層103に転写される。
【0009】情報の再生は、ほぼ直線偏光にしたレーザ
ー光のビームスポットを第1の光磁気層103に相対的
に移動させながら照射し、そこからの反射光を検光子を
介して光学的に検出することによる。光磁気膜は磁気力
−効果により反射光の偏光面を回転させる性質がある。
この反射光を偏光面の回転角θkは、光磁気層の垂直磁
化の向きにより異なるので、反射光が光検出器に入る前
に検光子を通すことにより磁化の向きに対応した情報を
光量変化として再生することができる。
ー光のビームスポットを第1の光磁気層103に相対的
に移動させながら照射し、そこからの反射光を検光子を
介して光学的に検出することによる。光磁気膜は磁気力
−効果により反射光の偏光面を回転させる性質がある。
この反射光を偏光面の回転角θkは、光磁気層の垂直磁
化の向きにより異なるので、反射光が光検出器に入る前
に検光子を通すことにより磁化の向きに対応した情報を
光量変化として再生することができる。
【0010】このような光磁気膜の材料は非常に酸化さ
れやすいので、透明干渉層102と誘電体保護層106
とで挟みこむことにより光磁気膜が酸化することを防ご
うとしている。
れやすいので、透明干渉層102と誘電体保護層106
とで挟みこむことにより光磁気膜が酸化することを防ご
うとしている。
【0011】しかしながら上述した従来の光磁気記録媒
体及びその記録再生方法では、高い記録密度の情報を再
生することには限界があった。
体及びその記録再生方法では、高い記録密度の情報を再
生することには限界があった。
【0012】この理由は、記録された情報である反転磁
区のパターンを光学的に読み出すことにより得られる再
生信号の分解能は、再生光学系のレーザー光源の波長λ
と対物レンズの開口数NAとで決定され、その検出限界
の反転磁区周期はおよそλ/(2×AN)である。従っ
て、光磁気記録媒体の記録再生で高密度化を実現するた
めには、再生光学系の光源波長λを短くし、対物レンズ
の開口数NAを大きくする必要がある。
区のパターンを光学的に読み出すことにより得られる再
生信号の分解能は、再生光学系のレーザー光源の波長λ
と対物レンズの開口数NAとで決定され、その検出限界
の反転磁区周期はおよそλ/(2×AN)である。従っ
て、光磁気記録媒体の記録再生で高密度化を実現するた
めには、再生光学系の光源波長λを短くし、対物レンズ
の開口数NAを大きくする必要がある。
【0013】一方、短波長のレーザー光源の開発はレー
ザー光源の寿命の観点で難しいものがある。また、対物
レンズの開口数を大きくすることは光磁気記録媒体の反
り等の観点で難しいものがある。
ザー光源の寿命の観点で難しいものがある。また、対物
レンズの開口数を大きくすることは光磁気記録媒体の反
り等の観点で難しいものがある。
【0014】この状況を鑑み、光磁気記録媒体とその再
生方法を工夫することによる高記録密度化の試みもなさ
れている。
生方法を工夫することによる高記録密度化の試みもなさ
れている。
【0015】例えば特開平3−242845号公報や特
開平4−229432号公報には、再生用レーザー光照
射による光磁気層の温度上昇を利用し、記録されている
反転磁区パターンを変形して再生を行うことにより、光
学検出限界以下の反転磁区列に対しても充分な再生出力
が得られるような光磁気記録媒体とその再生方法が図8
の改良として提案されている。
開平4−229432号公報には、再生用レーザー光照
射による光磁気層の温度上昇を利用し、記録されている
反転磁区パターンを変形して再生を行うことにより、光
学検出限界以下の反転磁区列に対しても充分な再生出力
が得られるような光磁気記録媒体とその再生方法が図8
の改良として提案されている。
【0016】即ち、この従来例にあって、光磁気記録媒
体は、図9の概略断面図のように透明基板111の上に
透明干渉層112,第1の光磁気層113,第2の光磁
気層114,第3の光磁気層115,誘電体保護層11
6が順次積層されたものである。ここでそれぞれの層の
膜としては以下のように規定されている。
体は、図9の概略断面図のように透明基板111の上に
透明干渉層112,第1の光磁気層113,第2の光磁
気層114,第3の光磁気層115,誘電体保護層11
6が順次積層されたものである。ここでそれぞれの層の
膜としては以下のように規定されている。
【0017】第1の光磁気層113,第2の光磁気層1
14,第3の光磁気層115はいずれも鉄族遷移金属と
希土類遷移金属との合金の垂直磁化膜であり、第1の光
磁気層113と第2の光磁気層114と第3の光磁気層
115とは室温で交換結合しており、第1の光磁気層1
13の膜厚は250オングストローム以上、第2の光磁
気層114の膜厚は50オングストローム以上が望まし
いとされている。
14,第3の光磁気層115はいずれも鉄族遷移金属と
希土類遷移金属との合金の垂直磁化膜であり、第1の光
磁気層113と第2の光磁気層114と第3の光磁気層
115とは室温で交換結合しており、第1の光磁気層1
13の膜厚は250オングストローム以上、第2の光磁
気層114の膜厚は50オングストローム以上が望まし
いとされている。
【0018】具体的開示としては、透明基板111はガ
ラス2P基板,透明干渉層112はSi 3 N4 膜800
オングストローム,第1の光磁気層113はGd Fe C
o 膜300オングストローム,第2の光磁気層114は
Tb Fe 膜150オングストローム,第3の光磁気層1
15はTb Fe Co 膜550オングストローム,誘電体
保護層116はSi 3 N4 膜800オングストロームと
されている。
ラス2P基板,透明干渉層112はSi 3 N4 膜800
オングストローム,第1の光磁気層113はGd Fe C
o 膜300オングストローム,第2の光磁気層114は
Tb Fe 膜150オングストローム,第3の光磁気層1
15はTb Fe Co 膜550オングストローム,誘電体
保護層116はSi 3 N4 膜800オングストロームと
されている。
【0019】このような光磁気記録媒体に従来から周知
の前述した記録方法で反転磁区パターンを形成した場合
の光磁気記録媒体の概略断面図を図10に示す。この図
10において膜中の矢印は磁化の向きを表している。再
生用レーザー光のビームスポット径が反転磁区MKのピ
ッチよりも大きいと、図11に示す透明基板側から見た
光磁気記録媒体の概略平面図のように再生用レーザー光
のビームスポットLB内に複数の反転磁区MKが存在し
てしまい、従来の光磁気記録媒体の再生方法では反転磁
区MKを個々に再生することは不可能となる(図11に
おいては、磁化の向きが上向きの領域は右傾斜線で示し
ており、その形状は模式的に円形としている)。
の前述した記録方法で反転磁区パターンを形成した場合
の光磁気記録媒体の概略断面図を図10に示す。この図
10において膜中の矢印は磁化の向きを表している。再
生用レーザー光のビームスポット径が反転磁区MKのピ
ッチよりも大きいと、図11に示す透明基板側から見た
光磁気記録媒体の概略平面図のように再生用レーザー光
のビームスポットLB内に複数の反転磁区MKが存在し
てしまい、従来の光磁気記録媒体の再生方法では反転磁
区MKを個々に再生することは不可能となる(図11に
おいては、磁化の向きが上向きの領域は右傾斜線で示し
ており、その形状は模式的に円形としている)。
【0020】これに対して特開平3−242845号公
報や特開平4−229432号公報に記載された提案
は、図12に示すように、光磁気記録媒体の移動の向き
で見てレーザー光の前方部分領域をHT(左傾斜線領
域)の光磁気膜の温度が高くなることを利用している。
即ち、左傾斜線領域HTの温度を第2の光磁気層114
のキュリー温度TC2以上にすることにより第2の光磁気
層114の磁化が失われ、第1の光磁気層113と第3
の光磁気層115との交換結合は遮断される。この状態
で第1の光磁気層113の保磁力よりも大きな外部磁界
HPBを印加すると、図13の光磁気記録媒体の概略断面
図に示すように、前述した左傾斜線領域HTの第1の光
磁気層113の磁化の向きは外部磁界HPBの向きに揃え
られる。
報や特開平4−229432号公報に記載された提案
は、図12に示すように、光磁気記録媒体の移動の向き
で見てレーザー光の前方部分領域をHT(左傾斜線領
域)の光磁気膜の温度が高くなることを利用している。
即ち、左傾斜線領域HTの温度を第2の光磁気層114
のキュリー温度TC2以上にすることにより第2の光磁気
層114の磁化が失われ、第1の光磁気層113と第3
の光磁気層115との交換結合は遮断される。この状態
で第1の光磁気層113の保磁力よりも大きな外部磁界
HPBを印加すると、図13の光磁気記録媒体の概略断面
図に示すように、前述した左傾斜線領域HTの第1の光
磁気層113の磁化の向きは外部磁界HPBの向きに揃え
られる。
【0021】一方この左傾斜線領域HT以外の領域,即
ち温度がTC2よりも高くない領域では、第1の光磁気層
113と第3の光磁気層115との磁気的結合は維持さ
れているので、第3の光磁気層115に記録されている
反転磁区は第1の光磁気層113にそのまま転写され保
たれている。したがって、図14の透明基板側から見た
光磁気記録媒体の概略平面図に示されるように、再生用
レーザー光のビーム径内の前方側の反転磁区MK2はあ
たかもマスクされたかのようになり、この部分に記録さ
れていた反転磁区MK2は見かけ上消失し、ビーム径内
には1つの反転磁区MK1しか存在しないかのごとくに
なる。即ち、情報再生時には再生用レーザー光から見た
記録されている反転磁区の空間周波数は、実際よりも低
く見え、再生分解能が向上するというものである。
ち温度がTC2よりも高くない領域では、第1の光磁気層
113と第3の光磁気層115との磁気的結合は維持さ
れているので、第3の光磁気層115に記録されている
反転磁区は第1の光磁気層113にそのまま転写され保
たれている。したがって、図14の透明基板側から見た
光磁気記録媒体の概略平面図に示されるように、再生用
レーザー光のビーム径内の前方側の反転磁区MK2はあ
たかもマスクされたかのようになり、この部分に記録さ
れていた反転磁区MK2は見かけ上消失し、ビーム径内
には1つの反転磁区MK1しか存在しないかのごとくに
なる。即ち、情報再生時には再生用レーザー光から見た
記録されている反転磁区の空間周波数は、実際よりも低
く見え、再生分解能が向上するというものである。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記各
実施例にあっては、記録密度が高く且つビットエラーレ
イトが良好で,しかも耐候性のよい光磁気記録媒体は見
当たらない。
実施例にあっては、記録密度が高く且つビットエラーレ
イトが良好で,しかも耐候性のよい光磁気記録媒体は見
当たらない。
【0023】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、とくに高い記録密度で且つビットエラーレイ
トが良好で,更に耐候性に優れた実用性ある光磁気記録
媒体を提供することを、その目的とする。
を改善し、とくに高い記録密度で且つビットエラーレイ
トが良好で,更に耐候性に優れた実用性ある光磁気記録
媒体を提供することを、その目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は、その請求項1
では、透明基板上に、透明干渉層,第1の光磁気層,第
2の光磁気層,第3の光磁気層および誘電体保護層とが
順次積層され、前記第1の光磁気層は、膜厚が100〜
400オングストロームに形成され,250〔℃〕以上
のキュリー温度を有し,同時に10〜90〔℃〕で且つ
0.5 キロエルステッド未満の低保磁力で鉄族遷移金属ド
ミナントのフェリ磁性を示すGd Fe Co を必須構成元
素とする非晶質合金からなり、集束されたレーザ光を相
対的に移動させながら前記透明基板を通して前記第1の
光磁気層に照射するとともに,外部磁界を印加すること
によって情報の再生を行い得るように構成された光磁気
記録媒体において、第2の光磁気層は、膜厚が100〜
200オングストロームに形成され,100〜160
〔℃〕のキュリー温度を有し,同時に10〜90〔℃〕
で鉄族遷移金属ドミナントのフェリ磁性を示す垂直磁化
状態を維持するTb Dy Fe Ti を必須構成元素とする
非晶質合金からなる。
では、透明基板上に、透明干渉層,第1の光磁気層,第
2の光磁気層,第3の光磁気層および誘電体保護層とが
順次積層され、前記第1の光磁気層は、膜厚が100〜
400オングストロームに形成され,250〔℃〕以上
のキュリー温度を有し,同時に10〜90〔℃〕で且つ
0.5 キロエルステッド未満の低保磁力で鉄族遷移金属ド
ミナントのフェリ磁性を示すGd Fe Co を必須構成元
素とする非晶質合金からなり、集束されたレーザ光を相
対的に移動させながら前記透明基板を通して前記第1の
光磁気層に照射するとともに,外部磁界を印加すること
によって情報の再生を行い得るように構成された光磁気
記録媒体において、第2の光磁気層は、膜厚が100〜
200オングストロームに形成され,100〜160
〔℃〕のキュリー温度を有し,同時に10〜90〔℃〕
で鉄族遷移金属ドミナントのフェリ磁性を示す垂直磁化
状態を維持するTb Dy Fe Ti を必須構成元素とする
非晶質合金からなる。
【0025】第3の光磁気層は、膜厚が250〜140
0オングストロームに形成され,190〔℃〕以上のキ
ュリー温度を有し,100〜160〔℃〕で1.0キロ
エルステッド以上の高保磁力で鉄族遷移金属ドミナント
のフェリ磁性を示す垂直磁化状態であり,且つ10〜9
0〔℃〕で垂直磁化状態を維持するTb Fe Co を含む
少なくとも四つの元素,即ち,Tb Fe Co Ti 或いは
Tb Fe Co Cr 或いはTb Fe Co Ni Cr 或いはT
b Fe Co Ta 或いはTb Fe Co Nb 或いはTb Fe
Co Pt を必須構成元素とする非晶質合金非晶質合金か
らなる。
0オングストロームに形成され,190〔℃〕以上のキ
ュリー温度を有し,100〜160〔℃〕で1.0キロ
エルステッド以上の高保磁力で鉄族遷移金属ドミナント
のフェリ磁性を示す垂直磁化状態であり,且つ10〜9
0〔℃〕で垂直磁化状態を維持するTb Fe Co を含む
少なくとも四つの元素,即ち,Tb Fe Co Ti 或いは
Tb Fe Co Cr 或いはTb Fe Co Ni Cr 或いはT
b Fe Co Ta 或いはTb Fe Co Nb 或いはTb Fe
Co Pt を必須構成元素とする非晶質合金非晶質合金か
らなる。
【0026】そして、第1の光磁気層と第2の光磁気層
と第3の光磁気層とは、10〜90〔℃〕で交換結合
し、第2の光磁気層の磁化がほとんど失われている温度
では,第1の光磁気層と第3の光磁気層とが再生時の外
部磁界で静磁結合しない性質を備えている、という構成
を採っている。
と第3の光磁気層とは、10〜90〔℃〕で交換結合
し、第2の光磁気層の磁化がほとんど失われている温度
では,第1の光磁気層と第3の光磁気層とが再生時の外
部磁界で静磁結合しない性質を備えている、という構成
を採っている。
【0027】本発明は、その請求項2では、前述した請
求項1における第2の光磁気層の非晶質合金をTb Dy
Fe Cr を含む構成とした点に特徴を備えている。
求項1における第2の光磁気層の非晶質合金をTb Dy
Fe Cr を含む構成とした点に特徴を備えている。
【0028】本発明は、その請求項3では、前述した請
求項1における第2の光磁気層の非晶質合金をTb Dy
Fe Ni Cr を含む構成とした点に特徴を備えている。
求項1における第2の光磁気層の非晶質合金をTb Dy
Fe Ni Cr を含む構成とした点に特徴を備えている。
【0029】本発明は、その請求項4では、前述した請
求項1における第2の光磁気層の非晶質合金をTb Dy
Fe Ta を含む構成とした点に特徴を備えている。
求項1における第2の光磁気層の非晶質合金をTb Dy
Fe Ta を含む構成とした点に特徴を備えている。
【0030】本発明は、その請求項5では、前述した請
求項1における第2の光磁気層の非晶質合金をTb Dy
Fe Nb を含む構成とした点に特徴を備えている。
求項1における第2の光磁気層の非晶質合金をTb Dy
Fe Nb を含む構成とした点に特徴を備えている。
【0031】本発明は、その請求項6では、前述した請
求項1における第2の光磁気層の非晶質合金をTb Dy
Fe Pt を含む構成とした点に特徴を備えている。
求項1における第2の光磁気層の非晶質合金をTb Dy
Fe Pt を含む構成とした点に特徴を備えている。
【0032】これによって前述した目的を達成しようと
するものである。
するものである。
【0033】
【作 用】情報の記録は、高いパワーのレーザ光を透明
基板1を通して第1の光磁気層13に集束して照射する
ことにより、少なくとも第1の光磁気層13にレーザ光
のエネルギを吸収させ、それを熱エネルギに変換させ、
その熱で第3の光磁気層15をキュリー温度近傍に上昇
させる。この状態のときにこの部分を含む領域に記録バ
イアス磁界を印加しておく。高いパワーのレーザ光の照
射後の温度が下がった状態では、この記録された第3の
光磁気層15の反転磁区は第2の光磁気層14を介して
第1の光磁気層13に転写される。
基板1を通して第1の光磁気層13に集束して照射する
ことにより、少なくとも第1の光磁気層13にレーザ光
のエネルギを吸収させ、それを熱エネルギに変換させ、
その熱で第3の光磁気層15をキュリー温度近傍に上昇
させる。この状態のときにこの部分を含む領域に記録バ
イアス磁界を印加しておく。高いパワーのレーザ光の照
射後の温度が下がった状態では、この記録された第3の
光磁気層15の反転磁区は第2の光磁気層14を介して
第1の光磁気層13に転写される。
【0034】情報の再生は、再生用レーザー光照射によ
り第2の光磁気層14の温度上昇を利用して第3の光磁
気層15に記録されている反転磁区パターンを第1の光
磁気層13での磁区パターンでは変形させて旋光性ある
いは円二色性の磁気光学効果により行う。
り第2の光磁気層14の温度上昇を利用して第3の光磁
気層15に記録されている反転磁区パターンを第1の光
磁気層13での磁区パターンでは変形させて旋光性ある
いは円二色性の磁気光学効果により行う。
【0035】また、記録周波数とC/Nの関係は、実験
的には44〔dB〕のC/Nが得られた(図2の曲線
A)。比較のため再生用外部磁界を印加せずに信号再生
を行うと40〔dB〕のC/Nしか得られなかった(図
2の曲線B)。この実験例では反転磁区ピッチが1.0
5〔μm〕と高密度であるにもかかわらず信号品質の良
好な光磁気記録媒体であることが確認された。また、ビ
ットエラーレイト測定を行っても実用上充分である低い
ビットエラーレイトであることが確認された。更に、こ
の光磁気記録媒体を80〔℃〕,80〔%〕の高温高湿
度環境に200時間保存した後でも情報の記録再生に問
題はなく、実用に供せる光磁気記録媒体であることが確
認された。
的には44〔dB〕のC/Nが得られた(図2の曲線
A)。比較のため再生用外部磁界を印加せずに信号再生
を行うと40〔dB〕のC/Nしか得られなかった(図
2の曲線B)。この実験例では反転磁区ピッチが1.0
5〔μm〕と高密度であるにもかかわらず信号品質の良
好な光磁気記録媒体であることが確認された。また、ビ
ットエラーレイト測定を行っても実用上充分である低い
ビットエラーレイトであることが確認された。更に、こ
の光磁気記録媒体を80〔℃〕,80〔%〕の高温高湿
度環境に200時間保存した後でも情報の記録再生に問
題はなく、実用に供せる光磁気記録媒体であることが確
認された。
【0036】
【実施例】以下、本発明の第1実施例について、図面を
参照して説明する。
参照して説明する。
【0037】図1は本発明の一実施例を示す光磁気記録
媒体の基本構造を表す概略断面図である。
媒体の基本構造を表す概略断面図である。
【0038】図1に示す光磁気記録媒体は、透明基板上
1の上に透明干渉層2を設け、その上に、膜厚が100
〜400オングストロームであり、250℃以上のキュ
リー温度を有し、10℃以上90℃以下で0.5キロエ
ルステッド未満の低保磁力で鉄族遷移金属ドミナントの
フェリ磁性を示し、Gd Fe Co を必須構成元素とする
非晶質合金の第1の光磁気層13を設ける。
1の上に透明干渉層2を設け、その上に、膜厚が100
〜400オングストロームであり、250℃以上のキュ
リー温度を有し、10℃以上90℃以下で0.5キロエ
ルステッド未満の低保磁力で鉄族遷移金属ドミナントの
フェリ磁性を示し、Gd Fe Co を必須構成元素とする
非晶質合金の第1の光磁気層13を設ける。
【0039】また、その上に、膜厚が100〜200オ
ングストロームであり、100℃以上160℃以下のキ
ュリー温度を有し、10℃以上90℃以下で鉄族遷移金
属ドミナントのフェリ磁性を示す垂直磁化状態であり、
Tb Dy Fe Ti を必須構成元素とする非晶質合金の第
2の光磁気層14を設ける。
ングストロームであり、100℃以上160℃以下のキ
ュリー温度を有し、10℃以上90℃以下で鉄族遷移金
属ドミナントのフェリ磁性を示す垂直磁化状態であり、
Tb Dy Fe Ti を必須構成元素とする非晶質合金の第
2の光磁気層14を設ける。
【0040】更に、その上に、膜厚が250〜1400
オングストロームであり、190℃以上のキュリー温度
を有し、100℃以上160℃以下で1.0キロエルス
テッド以上の高保磁力で鉄族遷移金属ドミナントのフェ
リ磁性を示す垂直磁化状態であり、10℃以上90℃以
下でも垂直磁化状態であり、Tb Fe Co Ti を必須構
成元素とする非晶質合金の第3の光磁気層15を設け
る。
オングストロームであり、190℃以上のキュリー温度
を有し、100℃以上160℃以下で1.0キロエルス
テッド以上の高保磁力で鉄族遷移金属ドミナントのフェ
リ磁性を示す垂直磁化状態であり、10℃以上90℃以
下でも垂直磁化状態であり、Tb Fe Co Ti を必須構
成元素とする非晶質合金の第3の光磁気層15を設け
る。
【0041】そして、その上に誘電体保護層6を順に設
けたものであり、10℃以上90℃以下では、第1の光
磁気層13と第2の光磁気層14と第3の光磁気層15
とは交換結合するようにし、第2の光磁気層の磁化がほ
とんど失われている温度では、第1の光磁気層13と第
3の光磁気層15とは静磁結合しないようにする。
けたものであり、10℃以上90℃以下では、第1の光
磁気層13と第2の光磁気層14と第3の光磁気層15
とは交換結合するようにし、第2の光磁気層の磁化がほ
とんど失われている温度では、第1の光磁気層13と第
3の光磁気層15とは静磁結合しないようにする。
【0042】光磁気記録媒体は、図1のような構成のま
まで、レーザー光を透明基板1を通して入射することに
より情報の再生を行う場合もあるが、誘電保護層6の上
にUV硬化樹脂の保護層を設けて情報の再生を行っても
よい。また、そのUV硬化樹脂の保護層の上にホットメ
ルト剤を塗布することにより、2つの光磁気記録媒体を
透明基板が外側になるように貼合わせた状態で情報の再
生を行ってもよい。
まで、レーザー光を透明基板1を通して入射することに
より情報の再生を行う場合もあるが、誘電保護層6の上
にUV硬化樹脂の保護層を設けて情報の再生を行っても
よい。また、そのUV硬化樹脂の保護層の上にホットメ
ルト剤を塗布することにより、2つの光磁気記録媒体を
透明基板が外側になるように貼合わせた状態で情報の再
生を行ってもよい。
【0043】信頼性をさらに向上させた光磁気記録媒体
としては、透明干渉層2と反対側の主面の透明基板1の
上にSi O2 等の透明なバックコート層を設けてもよ
い。
としては、透明干渉層2と反対側の主面の透明基板1の
上にSi O2 等の透明なバックコート層を設けてもよ
い。
【0044】透明基板1としては、ポリカーボネイト樹
脂板や、フォトポリマーのついたガラス板や、フォトポ
リマーのついたアクリル樹脂板を用いる。この透明基板
1には、トラッキング・サーボ用に案内溝や案内ビット
を形成しておくことが望ましい。トラックピッチはおよ
そ0.1 〜1.6 〔μm〕である。
脂板や、フォトポリマーのついたガラス板や、フォトポ
リマーのついたアクリル樹脂板を用いる。この透明基板
1には、トラッキング・サーボ用に案内溝や案内ビット
を形成しておくことが望ましい。トラックピッチはおよ
そ0.1 〜1.6 〔μm〕である。
【0045】透明干渉層2の材料としては、窒化シリコ
ンまたは水素化炭化シリコンまたは酸化タンタルがとく
に望ましい。
ンまたは水素化炭化シリコンまたは酸化タンタルがとく
に望ましい。
【0046】誘電保護層6の材料としても、窒化シリコ
ンまたは水素化炭化シリコンまたは酸化タンタルがとく
に望ましい。
ンまたは水素化炭化シリコンまたは酸化タンタルがとく
に望ましい。
【0047】記録および再生用のレーザー光は透明基板
1を通して入射し、第1の光磁気層13から第3の光磁
気層15の近傍でおよそφ1.0 〜φ1.4 〔μm〕になる
ようにフォーカシング・サーボにより集光する。レーザ
光源としては波長5300〜8300オングストローム
前後の半導体レーザが用いられている。
1を通して入射し、第1の光磁気層13から第3の光磁
気層15の近傍でおよそφ1.0 〜φ1.4 〔μm〕になる
ようにフォーカシング・サーボにより集光する。レーザ
光源としては波長5300〜8300オングストローム
前後の半導体レーザが用いられている。
【0048】情報の記録は、高いパワーのレーザ光を透
明基板1を通して第1の光磁気層13に集束して照射す
ることにより、少なくとも第1の光磁気層13にレーザ
光のエネルギを吸収させ、それを熱エネルギに変換さ
せ、その熱で第3の光磁気層15をキュリー温度近傍に
上昇させる。この状態のときにこの部分を含む領域に記
録バイアス磁界を印加しておく。高いパワーのレーザ光
の照射後の温度が下がった状態では、この記録された第
3の光磁気層15の反転磁区は第2の光磁気層14を介
して第1の光磁気層13に転写される。
明基板1を通して第1の光磁気層13に集束して照射す
ることにより、少なくとも第1の光磁気層13にレーザ
光のエネルギを吸収させ、それを熱エネルギに変換さ
せ、その熱で第3の光磁気層15をキュリー温度近傍に
上昇させる。この状態のときにこの部分を含む領域に記
録バイアス磁界を印加しておく。高いパワーのレーザ光
の照射後の温度が下がった状態では、この記録された第
3の光磁気層15の反転磁区は第2の光磁気層14を介
して第1の光磁気層13に転写される。
【0049】情報の再生は、再生用レーザー光照射によ
り第2の光磁気層14の温度上昇を利用して第3の光磁
気層15に記録されている反転磁区パターンを第1の光
磁気層13での磁区パターンでは変形させて旋光性ある
いは円二色性の磁気光学効果により行う。
り第2の光磁気層14の温度上昇を利用して第3の光磁
気層15に記録されている反転磁区パターンを第1の光
磁気層13での磁区パターンでは変形させて旋光性ある
いは円二色性の磁気光学効果により行う。
【0050】本発明者らは特開平3−242845号公
報や特開平4−229432号公報に記載された提案を
追試し、そこから得た不具合の知見から改良を加えたも
のである。
報や特開平4−229432号公報に記載された提案を
追試し、そこから得た不具合の知見から改良を加えたも
のである。
【0051】本発明者らは、高い記録密度で且つビット
エラーレイトが良好でかつ高温高湿度保存耐性を良好な
ものとするための第1の光磁気層の材料と第2の光磁気
層の材料と第3の光磁気層の材料との組合せ,およびそ
れらの膜特性の条件が最適なものを見いだした。
エラーレイトが良好でかつ高温高湿度保存耐性を良好な
ものとするための第1の光磁気層の材料と第2の光磁気
層の材料と第3の光磁気層の材料との組合せ,およびそ
れらの膜特性の条件が最適なものを見いだした。
【0052】第1の光磁気層13としては、再生時のθ
kを大きくするための膜のキュリー温度は250〔℃〕
以上とする必要がある。また、その保磁力は、10
〔℃〕以上90〔℃〕以下で0.5キロエルステッド未
満と低くないと、第3の光磁気層15に記録された反転
磁区パターンが良好に転写されなくなり、ビットエラー
レイトが悪くなり実用に供しなくなる。
kを大きくするための膜のキュリー温度は250〔℃〕
以上とする必要がある。また、その保磁力は、10
〔℃〕以上90〔℃〕以下で0.5キロエルステッド未
満と低くないと、第3の光磁気層15に記録された反転
磁区パターンが良好に転写されなくなり、ビットエラー
レイトが悪くなり実用に供しなくなる。
【0053】この転写のためと記録後ノイズを小さくす
るためには、鉄族遷移金属ドミナントのフェリ磁性を示
すGd Fe Co を必須構成元素とする非晶質合金がよ
い。この場合、その膜厚は、100オングストロームよ
りも薄くすると、再生したときの信号振幅が小さくなり
実用に供せなくなる。また、400オングストロームよ
りも厚くすると、良好な形状の反転磁区を形成できなく
なるので、信号対雑音比(C/N)が悪くなり実用に供
せなくなる。良好な形状の反転磁区を形成するために
は、Gd Fe Co 膜それ自身としては、垂直磁化膜では
なく面内磁化膜でなければならない。
るためには、鉄族遷移金属ドミナントのフェリ磁性を示
すGd Fe Co を必須構成元素とする非晶質合金がよ
い。この場合、その膜厚は、100オングストロームよ
りも薄くすると、再生したときの信号振幅が小さくなり
実用に供せなくなる。また、400オングストロームよ
りも厚くすると、良好な形状の反転磁区を形成できなく
なるので、信号対雑音比(C/N)が悪くなり実用に供
せなくなる。良好な形状の反転磁区を形成するために
は、Gd Fe Co 膜それ自身としては、垂直磁化膜では
なく面内磁化膜でなければならない。
【0054】第2の光磁気層14としては、第3の光磁
気層15に記録された反転磁区パターンの第1の光磁気
層13での転写磁区パターンを比較的低い再生用レーザ
ー光パワーで変形可能とするために、膜のキュリー温度
は100〔℃〕以上160〔℃〕以下とする必要があ
る。
気層15に記録された反転磁区パターンの第1の光磁気
層13での転写磁区パターンを比較的低い再生用レーザ
ー光パワーで変形可能とするために、膜のキュリー温度
は100〔℃〕以上160〔℃〕以下とする必要があ
る。
【0055】膜材料としては、第3の光磁気層15に記
録された反転磁区パターンが第1の光磁気層13に良好
に転写されるためと、光磁気記録媒体の高温高湿度保存
耐性を良好なものとするためとには、10〔℃〕以上9
0〔℃〕以下で鉄族遷移金属ドミナントのフェリ磁性を
示す垂直磁化状態であり、Tb Dy Fe Ti を必須構成
元素とする非晶質合金がよい。その膜厚は、100オン
グストロームよりも薄くすると、再生用レーザー光パワ
ー照射で第2の光磁気層14の磁化を失わせたときに第
3の光磁気層15に記録されている反転磁区パターンが
静磁結合により第1の光磁気層13の反転磁区パターン
の変形に悪影響を与えビットエラーレイトが悪くなり実
用に供せなくなる。
録された反転磁区パターンが第1の光磁気層13に良好
に転写されるためと、光磁気記録媒体の高温高湿度保存
耐性を良好なものとするためとには、10〔℃〕以上9
0〔℃〕以下で鉄族遷移金属ドミナントのフェリ磁性を
示す垂直磁化状態であり、Tb Dy Fe Ti を必須構成
元素とする非晶質合金がよい。その膜厚は、100オン
グストロームよりも薄くすると、再生用レーザー光パワ
ー照射で第2の光磁気層14の磁化を失わせたときに第
3の光磁気層15に記録されている反転磁区パターンが
静磁結合により第1の光磁気層13の反転磁区パターン
の変形に悪影響を与えビットエラーレイトが悪くなり実
用に供せなくなる。
【0056】第3の光磁気層15としては、記録されて
いる反転磁区パターンが再生用レーザー光パワー照射で
変形しないようにするためと、記録される反転磁区形状
が良好となるためと、第1の光磁気層13に良好に転写
されるためと、光磁気記録媒体の高温高湿度保存耐性を
良好なものとするためとには、キュリー温度は190
〔℃〕以上であり、100〔℃〕以上160〔℃〕以下
で1.0 キロエルステッド以上の高保磁力で鉄族遷移金属
ドミナントのフェリ磁性を示す垂直磁化状態であり、1
0〔℃〕以上90〔℃〕以下でも垂直磁化状態であり、
Tb Fe Co Ti,或いはTb Fe Co Cr,或いはTb
Fe Co Ni Cr,或いはTb Fe CoT,a 或いはT
b Fe Co Nb ,或いはTb Fe Co Pt を必須構成元
素とする非晶質合金がよい。その膜厚は、良好なビット
エラーレイトを確保する意味で250〜1400オング
ストロームがよい。
いる反転磁区パターンが再生用レーザー光パワー照射で
変形しないようにするためと、記録される反転磁区形状
が良好となるためと、第1の光磁気層13に良好に転写
されるためと、光磁気記録媒体の高温高湿度保存耐性を
良好なものとするためとには、キュリー温度は190
〔℃〕以上であり、100〔℃〕以上160〔℃〕以下
で1.0 キロエルステッド以上の高保磁力で鉄族遷移金属
ドミナントのフェリ磁性を示す垂直磁化状態であり、1
0〔℃〕以上90〔℃〕以下でも垂直磁化状態であり、
Tb Fe Co Ti,或いはTb Fe Co Cr,或いはTb
Fe Co Ni Cr,或いはTb Fe CoT,a 或いはT
b Fe Co Nb ,或いはTb Fe Co Pt を必須構成元
素とする非晶質合金がよい。その膜厚は、良好なビット
エラーレイトを確保する意味で250〜1400オング
ストロームがよい。
【0057】良好な信号品質を得るためには、第1の光
磁気層13と第2の光磁気層14と第3の光磁気層15
とは、10〔℃〕以上90〔℃〕以下で交換結合してい
る必要がある。
磁気層13と第2の光磁気層14と第3の光磁気層15
とは、10〔℃〕以上90〔℃〕以下で交換結合してい
る必要がある。
【0058】次に、図1を参照して、更に具体的に説明
する。
する。
【0059】いま、1.1 〔μm〕ピッチの案内溝が形成
されている直径130 〔mm〕,厚さ1.2 〔mm〕のポリ
カーボネイト樹脂製ディスク状透明基板1を、案内溝と
反対側の主面にハードコート処理した後にスパッタ装置
内に載置し、3×10-7〔Torr〕以下に真空排気し
た。しかる後、案内溝が形成されている側の表面をおよ
を2オングストローム程度アルゴンガスで逆スパッタ
し、しかる後、シリコンターゲットをアルゴンと窒素と
の混合ガスでスパッタすることにより800オングスト
ローム厚の窒化シリコンの透明干渉層2を設けた。
されている直径130 〔mm〕,厚さ1.2 〔mm〕のポリ
カーボネイト樹脂製ディスク状透明基板1を、案内溝と
反対側の主面にハードコート処理した後にスパッタ装置
内に載置し、3×10-7〔Torr〕以下に真空排気し
た。しかる後、案内溝が形成されている側の表面をおよ
を2オングストローム程度アルゴンガスで逆スパッタ
し、しかる後、シリコンターゲットをアルゴンと窒素と
の混合ガスでスパッタすることにより800オングスト
ローム厚の窒化シリコンの透明干渉層2を設けた。
【0060】次に、Gd Fe Co ターゲット(Gd :F
e :Co =20.5:65.0:14.5原子%)をアルゴンガスで
スパッタすことにより300オングストローム厚のGd
FeCo の非晶質の第1の光磁気層13を設け、ひきつ
づきTb Dy Fe Ti ターゲット(Tb :Dy :Fe :
Ti =9.3 :9.3 :79.4:2.0 原子%)をアルゴンガス
でスパッタすることにより、150オングストローム厚
のTb Dy Fe Ti の非晶質の第2の光磁気層14を設
け、引き続きTb Fe Co Ti ターゲット(Tb :Fe
:Co :Ti =23.0:61.0:13.0:3.0 原子%)をア
ルゴンガスでスパッタすることによって400オングス
トローム厚のTb Fe Co Ti の非晶質の0第3の光磁
気層15を設けた。その上に、シリコンターゲットをア
ルゴンガスと窒素との混合ガスでスパッタすることによ
り800オングストローム厚の窒化シリコンの誘電体保
護層6を設け、図1のような構成にした。
e :Co =20.5:65.0:14.5原子%)をアルゴンガスで
スパッタすことにより300オングストローム厚のGd
FeCo の非晶質の第1の光磁気層13を設け、ひきつ
づきTb Dy Fe Ti ターゲット(Tb :Dy :Fe :
Ti =9.3 :9.3 :79.4:2.0 原子%)をアルゴンガス
でスパッタすることにより、150オングストローム厚
のTb Dy Fe Ti の非晶質の第2の光磁気層14を設
け、引き続きTb Fe Co Ti ターゲット(Tb :Fe
:Co :Ti =23.0:61.0:13.0:3.0 原子%)をア
ルゴンガスでスパッタすることによって400オングス
トローム厚のTb Fe Co Ti の非晶質の0第3の光磁
気層15を設けた。その上に、シリコンターゲットをア
ルゴンガスと窒素との混合ガスでスパッタすることによ
り800オングストローム厚の窒化シリコンの誘電体保
護層6を設け、図1のような構成にした。
【0061】その後、スパッタ装置から大気中に取り出
し、誘電体保護層6の上にUV硬化樹脂をスピンコート
してUV照射することにより、UV硬化樹脂の10〔μ
m〕厚の保護層を設けた。更にその後、このようなディ
スク2枚を、UV硬化樹脂の保護層の上にホットメルト
剤を塗布することにより貼り合わせて機械的強度を補強
して光磁気記録媒体とした。
し、誘電体保護層6の上にUV硬化樹脂をスピンコート
してUV照射することにより、UV硬化樹脂の10〔μ
m〕厚の保護層を設けた。更にその後、このようなディ
スク2枚を、UV硬化樹脂の保護層の上にホットメルト
剤を塗布することにより貼り合わせて機械的強度を補強
して光磁気記録媒体とした。
【0062】この光磁気記録媒体を3600〔rpm〕
で回転させ、開口数0.55の対物レンズを用いて波長
6800オングストロームの半導体レーザー光を透明基
板1を通して第1の光磁気層13上でおよそφ1.2 〔μ
m〕に絞って照射した。半径30.7〔mm〕のところで記
録周波数11〔MHz〕の信号をデューティ26〔%〕の光
変調で、記録パワー11〔mW〕,記録バイアス磁界30
0エルステッドで信号を記録した後、同じ光ヘッドを用
いて再生用レーザー光のパワーを2.0 〔mW〕とし、再
生用外部磁界を300エルステッドとして信号を再生を
試みた。
で回転させ、開口数0.55の対物レンズを用いて波長
6800オングストロームの半導体レーザー光を透明基
板1を通して第1の光磁気層13上でおよそφ1.2 〔μ
m〕に絞って照射した。半径30.7〔mm〕のところで記
録周波数11〔MHz〕の信号をデューティ26〔%〕の光
変調で、記録パワー11〔mW〕,記録バイアス磁界30
0エルステッドで信号を記録した後、同じ光ヘッドを用
いて再生用レーザー光のパワーを2.0 〔mW〕とし、再
生用外部磁界を300エルステッドとして信号を再生を
試みた。
【0063】図2に、記録周波数とC/Nの関係の測定
結果を示す。これより明らかのように、44〔dB〕の
C/Nが得られた(図2の曲線A)。比較のため再生用
外部磁界を印加せずに信号再生を行うと40〔dB〕の
C/Nしか得られなかった(図2の曲線B)。即ち、反
転磁区ピッチが1.05〔μm〕と高密度であるにもか
かわらず信号品質の良好な光磁気記録媒体であることが
確認された。また、ビットエラーレイト測定を行っても
実用上充分である低いビットエラーレイトであることが
確認された。
結果を示す。これより明らかのように、44〔dB〕の
C/Nが得られた(図2の曲線A)。比較のため再生用
外部磁界を印加せずに信号再生を行うと40〔dB〕の
C/Nしか得られなかった(図2の曲線B)。即ち、反
転磁区ピッチが1.05〔μm〕と高密度であるにもか
かわらず信号品質の良好な光磁気記録媒体であることが
確認された。また、ビットエラーレイト測定を行っても
実用上充分である低いビットエラーレイトであることが
確認された。
【0064】この光磁気記録媒体を80〔℃〕,80
〔%〕の高温高湿度環境に200時間保存した後でも情
報の記録再生に問題はなく、実用に供せる光磁気記録媒
体であることが確認された。
〔%〕の高温高湿度環境に200時間保存した後でも情
報の記録再生に問題はなく、実用に供せる光磁気記録媒
体であることが確認された。
【0065】ここで、第3の光磁気層をTb Fe Co C
r,或いはTb Fe Co Ni Cr,或いはTb Fe Co
Ta ,或いはTb Fe Co Nb ,或いはTb Fe Co P
t にした場合にも、前述と同様に実用に供せる光磁気記
録媒体が得ることができた。
r,或いはTb Fe Co Ni Cr,或いはTb Fe Co
Ta ,或いはTb Fe Co Nb ,或いはTb Fe Co P
t にした場合にも、前述と同様に実用に供せる光磁気記
録媒体が得ることができた。
【0066】また、比較のために他の例を一部開示する
と、第2の光磁気層をTb Fe ,第3の光磁気層をTb
Fe Co にした場合には、高温高湿度保存耐性が良好で
はなかった。また、高密度記録再生を行う時のビットエ
ラーレイトも良好ではなかった。この原因は明確には分
かっていないが、反転磁区を高密度に記録しようとする
と第1の光磁気層と第2の光磁気層と第3の光磁気層と
の磁化のバランスが適切でないために反転磁区形状を良
好にできないためと思われる。
と、第2の光磁気層をTb Fe ,第3の光磁気層をTb
Fe Co にした場合には、高温高湿度保存耐性が良好で
はなかった。また、高密度記録再生を行う時のビットエ
ラーレイトも良好ではなかった。この原因は明確には分
かっていないが、反転磁区を高密度に記録しようとする
と第1の光磁気層と第2の光磁気層と第3の光磁気層と
の磁化のバランスが適切でないために反転磁区形状を良
好にできないためと思われる。
【0067】次に、第2実施例を図3に基づいて説明す
る。
る。
【0068】この図3に示す光磁気記録媒体は、図1に
示す実施例とは次の点で異なっている。
示す実施例とは次の点で異なっている。
【0069】第1の光磁気層23の膜材料はGd Fe C
o であり、第2の光磁気層24の膜材料はTb Dy Fe
Crである。第3の光磁気層25の膜材料は、Tb Fe
CoCr,或いはTb Fe Co Ti ,或いはTb Fe Co
Ni Cr,或いはTb FeCo Ta ,或いはTb Fe C
o Nb ,或いはTb Fe Co Pt である。
o であり、第2の光磁気層24の膜材料はTb Dy Fe
Crである。第3の光磁気層25の膜材料は、Tb Fe
CoCr,或いはTb Fe Co Ti ,或いはTb Fe Co
Ni Cr,或いはTb FeCo Ta ,或いはTb Fe C
o Nb ,或いはTb Fe Co Pt である。
【0070】第1の光磁気層23と第2の光磁気層24
と第3の光磁気層25との関係は、第1の光磁気層23
は、膜厚が100〜400オングストロームであり、2
50〔℃〕以上のキュリー温度を有し、10〔℃〕以上
90〔℃〕以下で0.5キロエルステッド未満の低保磁
力で鉄族遷移金属ドミナントのフェリ磁性を示す非晶質
合金であり、第2の光磁気層24は、膜厚が100〜2
00オングストロームであり、100〔℃〕以上160
〔℃〕以下のキュリー温度を有し、10〔℃〕以上90
〔℃〕以下で鉄族遷移金属ドミナントのフェリ磁性を示
す垂直磁化状態の非晶質合金である。
と第3の光磁気層25との関係は、第1の光磁気層23
は、膜厚が100〜400オングストロームであり、2
50〔℃〕以上のキュリー温度を有し、10〔℃〕以上
90〔℃〕以下で0.5キロエルステッド未満の低保磁
力で鉄族遷移金属ドミナントのフェリ磁性を示す非晶質
合金であり、第2の光磁気層24は、膜厚が100〜2
00オングストロームであり、100〔℃〕以上160
〔℃〕以下のキュリー温度を有し、10〔℃〕以上90
〔℃〕以下で鉄族遷移金属ドミナントのフェリ磁性を示
す垂直磁化状態の非晶質合金である。
【0071】また、第3の光磁気層25は、膜厚が25
0〜1400オングストロームであり、190〔℃〕以
上のキュリー温度を有し、100〔℃〕以上160
〔℃〕以下で1.0キロエルステッド以上の高保磁力で
鉄族遷移金属ドミナントのフェリ磁性を示す垂直磁化状
態であり、10〔℃〕以上90〔℃〕以下でも垂直磁化
状態の非晶質合金である。
0〜1400オングストロームであり、190〔℃〕以
上のキュリー温度を有し、100〔℃〕以上160
〔℃〕以下で1.0キロエルステッド以上の高保磁力で
鉄族遷移金属ドミナントのフェリ磁性を示す垂直磁化状
態であり、10〔℃〕以上90〔℃〕以下でも垂直磁化
状態の非晶質合金である。
【0072】そして、第1の光磁気層23と前記第2の
光磁気層24と第3の光磁気層25とは、10〔℃〕以
上90〔℃〕以下で交換結合し、第2の光磁気層24の
磁化がほとんど失われている温度では、第1の光磁気層
23と第3の光磁気層25とは再生時外部磁界で静磁結
合しないように構成する。
光磁気層24と第3の光磁気層25とは、10〔℃〕以
上90〔℃〕以下で交換結合し、第2の光磁気層24の
磁化がほとんど失われている温度では、第1の光磁気層
23と第3の光磁気層25とは再生時外部磁界で静磁結
合しないように構成する。
【0073】次に、第3実施例を図4に基づいて説明す
る。
る。
【0074】この図4に示す光磁気記録媒体は、図1に
示す実施例とは次の点で異なっている。
示す実施例とは次の点で異なっている。
【0075】第1の光磁気層33の膜材料はGd Fe C
o であり、第2の光磁気層34の膜材料は、Tb Dy F
e Ni Crである。また、第3の光磁気層35の膜材料
は、Tb Fe Co Ni Cr,或いはTb Fe Co Ti ,
或いはTb Fe Co Cr,或いはTb Fe Co Ta ,或
いはTb Fe Co Nb ,或いはTb Fe Co Pt であ
る。
o であり、第2の光磁気層34の膜材料は、Tb Dy F
e Ni Crである。また、第3の光磁気層35の膜材料
は、Tb Fe Co Ni Cr,或いはTb Fe Co Ti ,
或いはTb Fe Co Cr,或いはTb Fe Co Ta ,或
いはTb Fe Co Nb ,或いはTb Fe Co Pt であ
る。
【0076】第1の光磁気層33と第2の光磁気層34
と第3の光磁気層35との関係は、第1の光磁気層33
は、膜厚が100〜400オングストロームであり、2
50〔℃〕以上のキュリー温度を有し、10〔℃〕以上
90〔℃〕以下で0.5キロエルステッド未満の低保磁
力で鉄族遷移金属ドミナントのフェリ磁性を示す非晶質
合金であり、第2の光磁気層34は、膜厚が100〜2
00オングストロームであり、100〔℃〕以上160
〔℃〕以下のキュリー温度を有し、10〔℃〕以上90
〔℃〕以下で鉄族遷移金属ドミナントのフェリ磁性を示
す垂直磁化状態の非晶質合金である。
と第3の光磁気層35との関係は、第1の光磁気層33
は、膜厚が100〜400オングストロームであり、2
50〔℃〕以上のキュリー温度を有し、10〔℃〕以上
90〔℃〕以下で0.5キロエルステッド未満の低保磁
力で鉄族遷移金属ドミナントのフェリ磁性を示す非晶質
合金であり、第2の光磁気層34は、膜厚が100〜2
00オングストロームであり、100〔℃〕以上160
〔℃〕以下のキュリー温度を有し、10〔℃〕以上90
〔℃〕以下で鉄族遷移金属ドミナントのフェリ磁性を示
す垂直磁化状態の非晶質合金である。
【0077】また、第3の光磁気層35は、膜厚が25
0〜1400オングストロームであり、190〔℃〕以
上のキュリー温度を有し、100〔℃〕以上160
〔℃〕以下で1.0キロエルステッド以上の高保磁力で
鉄族遷移金属ドミナントのフェリ磁性を示す垂直磁化状
態の非晶質合金である。
0〜1400オングストロームであり、190〔℃〕以
上のキュリー温度を有し、100〔℃〕以上160
〔℃〕以下で1.0キロエルステッド以上の高保磁力で
鉄族遷移金属ドミナントのフェリ磁性を示す垂直磁化状
態の非晶質合金である。
【0078】第1の光磁気層33と第2の光磁気層34
と第3の光磁気層35とは、10〔℃〕以上90〔℃〕
以下で交換結合し、第2の光磁気層34の磁化がほとん
ど失われている温度では、第1の光磁気層33と第3の
光磁気層35とは再生時外部磁界で静磁結合しないよう
に構成する。
と第3の光磁気層35とは、10〔℃〕以上90〔℃〕
以下で交換結合し、第2の光磁気層34の磁化がほとん
ど失われている温度では、第1の光磁気層33と第3の
光磁気層35とは再生時外部磁界で静磁結合しないよう
に構成する。
【0079】次に、第4実施例を図5に基づいて説明す
る。
る。
【0080】この図5に示す光磁気記録媒体は、図1に
示す実施例とは次の点で異なっている。
示す実施例とは次の点で異なっている。
【0081】第1の光磁気層43の膜材料はGd Fe C
o であり、第2の光磁気層44の膜材料はTb Dy Fe
Ta である。また、第3の光磁気層45の膜材料は、T
b Fe Co Ta ,或いはTb Fe Co Ti ,或いはTb
Fe Co Cr,或いはTb Fe Co Ni Cr、或いはT
b Fe Co Nb 、或いはTb Fe Co Pt である。
o であり、第2の光磁気層44の膜材料はTb Dy Fe
Ta である。また、第3の光磁気層45の膜材料は、T
b Fe Co Ta ,或いはTb Fe Co Ti ,或いはTb
Fe Co Cr,或いはTb Fe Co Ni Cr、或いはT
b Fe Co Nb 、或いはTb Fe Co Pt である。
【0082】第1の光磁気層43と第2の光磁気層44
と第3の光磁気層45との関係は、第1の光磁気層43
は、膜厚が100〜400オングストロームであり、2
50〔℃〕以上のキュリー温度を有し、10〔℃〕以上
90〔℃〕以下で0.5キロエルステッド未満の低保磁
力で鉄族遷移金属ドミナントのフェリ磁性を示す非晶質
合金であり、第2の光磁気層44は、膜厚が100〜2
00オングストロームであり、100〔℃〕以上160
〔℃〕以下のキュリー温度を有し、10〔℃〕以上90
〔℃〕以下で鉄族遷移金属ドミナントのフェリ磁性を示
す垂直磁化状態の非晶質合金であり、第3の光磁気層4
5は、膜厚が250〜1400オングストロームであ
り、190〔℃〕以上のキュリー温度を有し、100
〔℃〕以上160〔℃〕以下で1.0キロエルステッド
以上の高保磁力で鉄族遷移金属ドミナントのフェリ磁性
を示す垂直磁化状態であり、10〔℃〕以上90〔℃〕
以下でも垂直磁化状態の非晶質合金である。
と第3の光磁気層45との関係は、第1の光磁気層43
は、膜厚が100〜400オングストロームであり、2
50〔℃〕以上のキュリー温度を有し、10〔℃〕以上
90〔℃〕以下で0.5キロエルステッド未満の低保磁
力で鉄族遷移金属ドミナントのフェリ磁性を示す非晶質
合金であり、第2の光磁気層44は、膜厚が100〜2
00オングストロームであり、100〔℃〕以上160
〔℃〕以下のキュリー温度を有し、10〔℃〕以上90
〔℃〕以下で鉄族遷移金属ドミナントのフェリ磁性を示
す垂直磁化状態の非晶質合金であり、第3の光磁気層4
5は、膜厚が250〜1400オングストロームであ
り、190〔℃〕以上のキュリー温度を有し、100
〔℃〕以上160〔℃〕以下で1.0キロエルステッド
以上の高保磁力で鉄族遷移金属ドミナントのフェリ磁性
を示す垂直磁化状態であり、10〔℃〕以上90〔℃〕
以下でも垂直磁化状態の非晶質合金である。
【0083】第1の光磁気層43と第2の光磁気層44
と第3の光磁気層45とは、10〔℃〕以上90〔℃〕
以下で交換結合し、第2の光磁気層44の磁化がほとん
ど失われている温度では、第1の光磁気層43と第3の
光磁気層45とは再生時外部磁界で静磁結合しないよう
に構成する。
と第3の光磁気層45とは、10〔℃〕以上90〔℃〕
以下で交換結合し、第2の光磁気層44の磁化がほとん
ど失われている温度では、第1の光磁気層43と第3の
光磁気層45とは再生時外部磁界で静磁結合しないよう
に構成する。
【0084】次に、第5実施例を図6に基づいて説明す
る。
る。
【0085】この図6に示す光磁気記録媒体は、図1に
示す実施例とは次の点で異なっている。
示す実施例とは次の点で異なっている。
【0086】第1の光磁気層53の膜材料はGd Fe C
o であり、第2の光磁気層54の膜材料はTb Dy Fe
Nb である。また、第3の光磁気層55の膜材料は、T
b Fe Co Nb ,或いはTb Fe Co Ti ,或いはTb
Fe Co Cr,或いはTb Fe Co Ni Cr,或いはT
b Fe Co Ta ,或いはTb Fe Co Pt である。第1
の光磁気層53と第2の光磁気層54と第3の光磁気層
55との関係は、第1の光磁気層53は、膜厚が100
〜400オングストロームであり、250〔℃〕以上の
キュリー温度を有し、10〔℃〕以上90〔℃〕以下で
0.5キロエルステッド未満の低保磁力で鉄族遷移金属
ドミナントのフェリ磁性を示す非晶質合金であり、第2
の光磁気層54は、膜厚が100〜200オングストロ
ームであり、100〔℃〕以上160〔℃〕以下のキュ
リー温度を有し、10〔℃〕以上90〔℃〕以下で鉄族
遷移金属ドミナントのフェリ磁性を示す垂直磁化状態の
非晶質合金である。
o であり、第2の光磁気層54の膜材料はTb Dy Fe
Nb である。また、第3の光磁気層55の膜材料は、T
b Fe Co Nb ,或いはTb Fe Co Ti ,或いはTb
Fe Co Cr,或いはTb Fe Co Ni Cr,或いはT
b Fe Co Ta ,或いはTb Fe Co Pt である。第1
の光磁気層53と第2の光磁気層54と第3の光磁気層
55との関係は、第1の光磁気層53は、膜厚が100
〜400オングストロームであり、250〔℃〕以上の
キュリー温度を有し、10〔℃〕以上90〔℃〕以下で
0.5キロエルステッド未満の低保磁力で鉄族遷移金属
ドミナントのフェリ磁性を示す非晶質合金であり、第2
の光磁気層54は、膜厚が100〜200オングストロ
ームであり、100〔℃〕以上160〔℃〕以下のキュ
リー温度を有し、10〔℃〕以上90〔℃〕以下で鉄族
遷移金属ドミナントのフェリ磁性を示す垂直磁化状態の
非晶質合金である。
【0087】また、第3の光磁気層55は、膜厚が25
0〜1400オングストロームであり、190〔℃〕以
上のキュリー温度を有し、100〔℃〕以上160
〔℃〕以下で1.0キロエルステッド以上の高保磁力で
鉄族遷移金属ドミナントのフェリ磁性を示す垂直磁化状
態であり、10〔℃〕以上90〔℃〕以下でも垂直磁化
状態の非晶質合金である。
0〜1400オングストロームであり、190〔℃〕以
上のキュリー温度を有し、100〔℃〕以上160
〔℃〕以下で1.0キロエルステッド以上の高保磁力で
鉄族遷移金属ドミナントのフェリ磁性を示す垂直磁化状
態であり、10〔℃〕以上90〔℃〕以下でも垂直磁化
状態の非晶質合金である。
【0088】第1の光磁気層53と第2の光磁気層54
と第3の光磁気層55とは、10〔℃〕以上90〔℃〕
以下で交換結合し、第2の光磁気層54の磁化がほとん
ど失われている温度では、第1の光磁気層53と第3の
光磁気層55とは再生時外部磁界で静磁結合しないよう
に構成する。
と第3の光磁気層55とは、10〔℃〕以上90〔℃〕
以下で交換結合し、第2の光磁気層54の磁化がほとん
ど失われている温度では、第1の光磁気層53と第3の
光磁気層55とは再生時外部磁界で静磁結合しないよう
に構成する。
【0089】次に、第6実施例を図7に基づいて説明す
る。
る。
【0090】この図7に示す光磁気記録媒体は、図1に
示す実施例とは次の点で異なっている。
示す実施例とは次の点で異なっている。
【0091】第1の光磁気層63の膜材料はGd Fe C
o であり、第2の光磁気層64の膜材料はTb Dy Fe
Pt である。又、第3の光磁気層65の膜材料は、Tb
FeCo Pt ,或いはTb Fe Co Ti ,或いはTb Fe
Co Cr,或いはTb FeCo Ni Cr,或いはTb F
e Co Ta ,或いはTb Fe Co Nb である。
o であり、第2の光磁気層64の膜材料はTb Dy Fe
Pt である。又、第3の光磁気層65の膜材料は、Tb
FeCo Pt ,或いはTb Fe Co Ti ,或いはTb Fe
Co Cr,或いはTb FeCo Ni Cr,或いはTb F
e Co Ta ,或いはTb Fe Co Nb である。
【0092】第1の光磁気層63と第2の光磁気層64
と第3の光磁気層65との関係は、第1の光磁気層63
は、膜厚が100〜400オングストロームであり、2
50〔℃〕以上のキュリー温度を有し、10〔℃〕以上
90〔℃〕以下で0.5キロエルステッド未満の低保磁
力で鉄族遷移金属ドミナントのフェリ磁性を示す非晶質
合金であり、第2の光磁気層64は、膜厚が100〜2
00オングストロームであり、100〔℃〕以上160
〔℃〕以下のキュリー温度を有し、10〔℃〕以上90
〔℃〕以下で鉄族遷移金属ドミナントのフェリ磁性を示
す垂直磁化状態の非晶質合金である。
と第3の光磁気層65との関係は、第1の光磁気層63
は、膜厚が100〜400オングストロームであり、2
50〔℃〕以上のキュリー温度を有し、10〔℃〕以上
90〔℃〕以下で0.5キロエルステッド未満の低保磁
力で鉄族遷移金属ドミナントのフェリ磁性を示す非晶質
合金であり、第2の光磁気層64は、膜厚が100〜2
00オングストロームであり、100〔℃〕以上160
〔℃〕以下のキュリー温度を有し、10〔℃〕以上90
〔℃〕以下で鉄族遷移金属ドミナントのフェリ磁性を示
す垂直磁化状態の非晶質合金である。
【0093】また、第3の光磁気層65は、膜厚が25
0〜1400オングストロームであり、190〔℃〕以
上のキュリー温度を有し、100〔℃〕以上160
〔℃〕以下で1.0キロエルステッド以上の高保磁力で
鉄族遷移金属ドミナントのフェリ磁性を示す垂直磁化状
態であり、10〔℃〕以上90〔℃〕以下でも垂直磁化
状態の非晶質合金である。
0〜1400オングストロームであり、190〔℃〕以
上のキュリー温度を有し、100〔℃〕以上160
〔℃〕以下で1.0キロエルステッド以上の高保磁力で
鉄族遷移金属ドミナントのフェリ磁性を示す垂直磁化状
態であり、10〔℃〕以上90〔℃〕以下でも垂直磁化
状態の非晶質合金である。
【0094】第1の光磁気層63と第2の光磁気層64
と第3の光磁気層65とは、10〔℃〕以上90〔℃〕
以下で交換結合し、第2の光磁気層64の磁化がほとん
ど失われている温度では、第1の光磁気層63と第3の
光磁気層65とは再生時外部磁界で静磁結合しないよう
に構成する。
と第3の光磁気層65とは、10〔℃〕以上90〔℃〕
以下で交換結合し、第2の光磁気層64の磁化がほとん
ど失われている温度では、第1の光磁気層63と第3の
光磁気層65とは再生時外部磁界で静磁結合しないよう
に構成する。
【0095】なお、第3の光磁気層の膜材料は、上述の
材料に加えてGd 或いはNdを添加してもよい。
材料に加えてGd 或いはNdを添加してもよい。
【0096】この光磁気記録媒体への信号記録方法は、
図1の実施例のところで述べた光変調方式でもよいが、
磁界変調方式でもよい。磁界変調記録方式とは、集束し
た記録用レーザー光を透明基板を通して第1の光磁気層
に照射することにより第3の光磁気層をキュリー温度近
傍に上昇させ、この状態のときにこの部分を含む領域に
情報に対応させた極性の磁界を印加することにより情報
に対応した反転磁区パターンを形成するものである。
図1の実施例のところで述べた光変調方式でもよいが、
磁界変調方式でもよい。磁界変調記録方式とは、集束し
た記録用レーザー光を透明基板を通して第1の光磁気層
に照射することにより第3の光磁気層をキュリー温度近
傍に上昇させ、この状態のときにこの部分を含む領域に
情報に対応させた極性の磁界を印加することにより情報
に対応した反転磁区パターンを形成するものである。
【0097】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明によると、光磁気層の材質を特定するとともに、各層
の性質を前述したように限定したので、高い記録密度で
かつビットエラーレイトが良好でかつ耐候性を著しく強
化することができるという従来にない優れた光磁気記録
媒体を提供することができる。
明によると、光磁気層の材質を特定するとともに、各層
の性質を前述したように限定したので、高い記録密度で
かつビットエラーレイトが良好でかつ耐候性を著しく強
化することができるという従来にない優れた光磁気記録
媒体を提供することができる。
【図1】本発明の第1実施例における光磁気記録媒体の
基本構造を示す概略断面図である。
基本構造を示す概略断面図である。
【図2】本発明の一実施例の光磁気記録媒体の記録再生
特性を示す図である。
特性を示す図である。
【図3】第2実施例における光磁気記録媒体の基本構造
を示す概略断面図である。
を示す概略断面図である。
【図4】第3実施例における光磁気記録媒体の基本構造
を示す概略断面図である。
を示す概略断面図である。
【図5】第4実施例における光磁気記録媒体の基本構造
を示す概略断面図である。
を示す概略断面図である。
【図6】第5実施例における光磁気記録媒体の基本構造
を示す概略断面図である。
を示す概略断面図である。
【図7】第6実施例における光磁気記録媒体の基本構造
を示す概略断面図である。
を示す概略断面図である。
【図8】従来例の光磁気記録媒体の基本構造を示す概略
断面図である。
断面図である。
【図9】他の従来例の光磁気記録媒体の基本構造を示す
概略断面図である。
概略断面図である。
【図10】第1の光磁気層の反転磁区パターンを第3の
光磁気層の反転磁区パターンとは独立に再生時外部磁界
で変形させて高密度再生を可能にする方法を説明するた
めの光磁気記録媒体の模式的な概略断面図である。
光磁気層の反転磁区パターンとは独立に再生時外部磁界
で変形させて高密度再生を可能にする方法を説明するた
めの光磁気記録媒体の模式的な概略断面図である。
【図11】記録後の第1の光磁気層の反転磁区パターン
を示す模式図である。
を示す模式図である。
【図12】再生時のレーザー光照射による温度分布を示
す図である。
す図である。
【図13】図11における場合の磁化状態を模式的に示
した断面図である。
した断面図である。
【図14】再生時の第1の光磁気層の反転パターンを示
す模式図である。
す模式図である。
1 透明基板 2 透明干渉層 6 誘電体保護層 13,23,33,43,53,63 Gd Fe Co の
第1の光磁気層 14 Tb Dy Fe Ti の第2の光磁気層 15 Tb Fe Co Ti の第3の光磁気層 24 Tb Dy Fe Crの第2の光磁気層 25 Tb Fe Co Crの第3の光磁気層 34 Tb Dy Fe Ni Crの第2の光磁気層 35 Tb Fe Co Ni Crの第3の光磁気層 44 Tb Dy Fe Ta の第2の光磁気層 45 Tb Fe Co Ta の第3の光磁気層 54 Tb Dy Fe Nb の第2の光磁気層 55 Tb Fe Co Nb の第3の光磁気層 64 Tb Dy Fe Pt の第2の光磁気層 65 Tb Fe Co Pt の第3の光磁気層 106 誘電体保護層
第1の光磁気層 14 Tb Dy Fe Ti の第2の光磁気層 15 Tb Fe Co Ti の第3の光磁気層 24 Tb Dy Fe Crの第2の光磁気層 25 Tb Fe Co Crの第3の光磁気層 34 Tb Dy Fe Ni Crの第2の光磁気層 35 Tb Fe Co Ni Crの第3の光磁気層 44 Tb Dy Fe Ta の第2の光磁気層 45 Tb Fe Co Ta の第3の光磁気層 54 Tb Dy Fe Nb の第2の光磁気層 55 Tb Fe Co Nb の第3の光磁気層 64 Tb Dy Fe Pt の第2の光磁気層 65 Tb Fe Co Pt の第3の光磁気層 106 誘電体保護層
Claims (12)
- 【請求項1】 透明基板上に、透明干渉層,第1の光磁
気層,第2の光磁気層,第3の光磁気層および誘電体保
護層とが順次積層され、前記第1の光磁気層は、膜厚が
100〜400オングストロームに形成され,250
〔℃〕以上のキュリー温度を有し,同時に10〜90
〔℃〕で且つ0.5キロエルステッド未満の低保磁力で
鉄族遷移金属ドミナントのフェリ磁性を示すGd Fe C
o を必須構成元素とする非晶質合金からなり、集束され
たレーザ光を相対的に移動させながら前記透明基板を通
して前記第1の光磁気層に照射するとともに,外部磁界
を印加することによって情報の再生を行い得るように構
成された光磁気記録媒体において、 前記第2の光磁気層は、膜厚が100〜200オングス
トロームに形成され,100〜160〔℃〕のキュリー
温度を有し,同時に10〜90〔℃〕で鉄族遷移金属ド
ミナントのフェリ磁性を示す垂直磁化状態を維持するT
b Dy Fe Tiを必須構成元素とする非晶質合金からな
り、 前記第3の光磁気層は、膜厚が250〜1400オング
ストロームに形成され,190〔℃〕以上のキュリー温
度を有し,100〜160〔℃〕で1.0キロエルステ
ッド以上の高保磁力で鉄族遷移金属ドミナントのフェリ
磁性を示す垂直磁化状態であり,且つ10〜90〔℃〕
で垂直磁化状態を維持するTb Fe Coを含む少なくと
も四つの元素を必須構成元素とする非晶質合金からな
り、 前記第1の光磁気層と前記第2の光磁気層と前記第3の
光磁気層とは10〜90〔℃〕で交換結合し、前記第2
の光磁気層の磁化がほとんど失われている温度では,前
記第1の光磁気層と第3の光磁気層とが前記再生時の外
部磁界で静磁結合しない性質を備えていることを特徴と
した光磁気記録媒体。 - 【請求項2】 透明基板上に、透明干渉層,第1の光磁
気層,第2の光磁気層,第3の光磁気層および誘電体保
護層とが順次積層され、前記第1の光磁気層は、膜厚が
100〜400オングストロームに形成され,250
〔℃〕以上のキュリー温度を有し,同時に10〜90
〔℃〕で且つ0.5キロエルステッド未満の低保磁力で
鉄族遷移金属ドミナントのフェリ磁性を示すGd Fe C
o を必須構成元素とする非晶質合金からなり、集束され
たレーザ光を相対的に移動させながら前記透明基板を通
して前記第1の光磁気層に照射するとともに,外部磁界
を印加することによって情報の再生を行い得るように構
成された光磁気記録媒体において、 前記第2の光磁気層は、膜厚が100〜200オングス
トロームに形成され,100〜160〔℃〕のキュリー
温度を有し,同時に10〜90〔℃〕で鉄族遷移金属ド
ミナントのフェリ磁性を示す垂直磁化状態を維持するT
b Dy Fe Crを必須構成元素とする非晶質合金からな
り、 前記第3の光磁気層は、膜厚が250〜1400オング
ストロームに形成され,190〔℃〕以上のキュリー温
度を有し,100〜160〔℃〕で1.0キロエルステ
ッド以上の高保磁力で鉄族遷移金属ドミナントのフェリ
磁性を示す垂直磁化状態であり,且つ10〜90〔℃〕
で垂直磁化状態を維持するTb Fe Coを含む少なくと
も四つ以上の元素を必須構成元素とする非晶質合金から
なり、 前記第1の光磁気層と前記第2の光磁気層と前記第3の
光磁気層とは10〜90〔℃〕で交換結合し、前記第2
の光磁気層の磁化がほとんど失われている温度では,前
記第1の光磁気層と第3の光磁気層とが前記再生時の外
部磁界で静磁結合しない性質を備えていることを特徴と
した光磁気記録媒体。 - 【請求項3】 透明基板上に、透明干渉層,第1の光磁
気層,第2の光磁気層,第3の光磁気層および誘電体保
護層とが順次積層され、前記第1の光磁気層は、膜厚が
100〜400オングストロームに形成され,250
〔℃〕以上のキュリー温度を有し,同時に10〜90
〔℃〕で且つ0.5キロエルステッド未満の低保磁力で
鉄族遷移金属ドミナントのフェリ磁性を示すGd Fe C
o を必須構成元素とする非晶質合金からなり、集束され
たレーザ光を相対的に移動させながら前記透明基板を通
して前記第1の光磁気層に照射するとともに,外部磁界
を印加することによって情報の再生を行い得るように構
成された光磁気記録媒体において、 前記第2の光磁気層は、膜厚が100〜200オングス
トロームに形成され,100〜160〔℃〕のキュリー
温度を有し,同時に10〜90〔℃〕で鉄族遷移金属ド
ミナントのフェリ磁性を示す垂直磁化状態を維持するT
b Dy Fe NiCr を必須構成元素とする非晶質合金か
らなり、 前記第3の光磁気層は、膜厚が250〜1400オング
ストロームに形成され,190〔℃〕以上のキュリー温
度を有し,100〜160〔℃〕で1.0キロエルステ
ッド以上の高保磁力で鉄族遷移金属ドミナントのフェリ
磁性を示す垂直磁化状態であり,且つ10〜90〔℃〕
で垂直磁化状態を維持するTb Fe Coを含む少なくと
も四つの元素を必須構成元素とする非晶質合金からな
り、 前記第1の光磁気層と前記第2の光磁気層と前記第3の
光磁気層とは10〜90〔℃〕で交換結合し、前記第2
の光磁気層の磁化がほとんど失われている温度では,前
記第1の光磁気層と第3の光磁気層とが前記再生時の外
部磁界で静磁結合しない性質を備えていることを特徴と
した光磁気記録媒体。 - 【請求項4】 透明基板上に、透明干渉層,第1の光磁
気層,第2の光磁気層,第3の光磁気層および誘電体保
護層とが順次積層され、前記第1の光磁気層は、膜厚が
100〜400オングストロームに形成され,250
〔℃〕以上のキュリー温度を有し,同時に10〜90
〔℃〕で且つ0.5キロエルステッド未満の低保磁力で
鉄族遷移金属ドミナントのフェリ磁性を示すGd Fe C
o を必須構成元素とする非晶質合金からなり、集束され
たレーザ光を相対的に移動させながら前記透明基板を通
して前記第1の光磁気層に照射するとともに,外部磁界
を印加することによって情報の再生を行い得るように構
成された光磁気記録媒体において、 前記第2の光磁気層は、膜厚が100〜200オングス
トロームに形成され,100〜160〔℃〕のキュリー
温度を有し,同時に10〜90〔℃〕で鉄族遷移金属ド
ミナントのフェリ磁性を示す垂直磁化状態を維持するT
b Dy Fe Taを必須構成元素とする非晶質合金からな
り、 前記第3の光磁気層は、膜厚が250〜1400オング
ストロームに形成され,190〔℃〕以上のキュリー温
度を有し,100〜160〔℃〕で1.0キロエルステ
ッド以上の高保磁力で鉄族遷移金属ドミナントのフェリ
磁性を示す垂直磁化状態であり,且つ10〜90〔℃〕
で垂直磁化状態を維持するTb Fe Coを含む少なくと
も四つの元素を必須構成元素とする非晶質合金からな
り、 前記第1の光磁気層と前記第2の光磁気層と前記第3の
光磁気層とは10〜90〔℃〕で交換結合し、前記第2
の光磁気層の磁化がほとんど失われている温度では,前
記第1の光磁気層と第3の光磁気層とが前記再生時の外
部磁界で静磁結合しない性質を備えていることを特徴と
した光磁気記録媒体。 - 【請求項5】 透明基板上に、透明干渉層,第1の光磁
気層,第2の光磁気層,第3の光磁気層および誘電体保
護層とが順次積層され、前記第1の光磁気層は、膜厚が
100〜400オングストロームに形成され,250
〔℃〕以上のキュリー温度を有し,同時に10〜90
〔℃〕で且つ0.5キロエルステッド未満の低保磁力で
鉄族遷移金属ドミナントのフェリ磁性を示すGd Fe C
o を必須構成元素とする非晶質合金からなり、集束され
たレーザ光を相対的に移動させながら前記透明基板を通
して前記第1の光磁気層に照射するとともに,外部磁界
を印加することによって情報の再生を行い得るように構
成された光磁気記録媒体において、 前記第2の光磁気層は、膜厚が100〜200オングス
トロームに形成され,100〜160〔℃〕のキュリー
温度を有し,同時に10〜90〔℃〕で鉄族遷移金属ド
ミナントのフェリ磁性を示す垂直磁化状態を維持するT
b Dy Fe Nbを必須構成元素とする非晶質合金からな
り、 前記第3の光磁気層は、膜厚が250〜1400オング
ストロームに形成され,190〔℃〕以上のキュリー温
度を有し,100〜160〔℃〕で1.0キロエルステ
ッド以上の高保磁力で鉄族遷移金属ドミナントのフェリ
磁性を示す垂直磁化状態であり,且つ10〜90〔℃〕
で垂直磁化状態を維持するTb Fe Coを含む少なくと
も四つの元素を必須構成元素とする非晶質合金からな
り、 前記第1の光磁気層と前記第2の光磁気層と前記第3の
光磁気層とは10〜90〔℃〕で交換結合し、前記第2
の光磁気層の磁化がほとんど失われている温度では,前
記第1の光磁気層と第3の光磁気層とが前記再生時の外
部磁界で静磁結合しない性質を備えていることを特徴と
した光磁気記録媒体。 - 【請求項6】 透明基板上に、透明干渉層,第1の光磁
気層,第2の光磁気層,第3の光磁気層および誘電体保
護層とが順次積層され、前記第1の光磁気層は、膜厚が
100〜400オングストロームに形成され,250
〔℃〕以上のキュリー温度を有し,同時に10〜90
〔℃〕で且つ0.5キロエルステッド未満の低保磁力で
鉄族遷移金属ドミナントのフェリ磁性を示すGd Fe C
o を必須構成元素とする非晶質合金からなり、集束され
たレーザ光を相対的に移動させながら前記透明基板を通
して前記第1の光磁気層に照射するとともに,外部磁界
を印加することによって情報の再生を行い得るように構
成された光磁気記録媒体において、 前記第2の光磁気層は、膜厚が100〜200オングス
トロームに形成され,100〜160〔℃〕のキュリー
温度を有し,同時に10〜90〔℃〕で鉄族遷移金属ド
ミナントのフェリ磁性を示す垂直磁化状態を維持するT
b Dy Fe Ptを必須構成元素とする非晶質合金からな
り、 前記第3の光磁気層は、膜厚が250〜1400オング
ストロームに形成され,190〔℃〕以上のキュリー温
度を有し,100〜160〔℃〕で1.0キロエルステ
ッド以上の高保磁力で鉄族遷移金属ドミナントのフェリ
磁性を示す垂直磁化状態であり,且つ10〜90〔℃〕
で垂直磁化状態を維持するTb Fe Coを含む少なくと
も四つの元素を必須構成元素とする非晶質合金からな
り、 前記第1の光磁気層と前記第2の光磁気層と前記第3の
光磁気層とは10〜90〔℃〕で交換結合し、前記第2
の光磁気層の磁化がほとんど失われている温度では,前
記第1の光磁気層と第3の光磁気層とが前記再生時の外
部磁界で静磁結合しない性質を備えていることを特徴と
した光磁気記録媒体。 - 【請求項7】 前記第3の光磁気層が、少なくともTb
Fe Co Tiを含む非晶質合金により構成されているこ
とを特徴とする請求項1,2,3,4,5又は6記載の
光磁気記録媒体。 - 【請求項8】 前記第3の光磁気層が、少なくともTb
Fe Co Crを含む非晶質合金により構成されているこ
とを特徴とする請求項1,2,3,4,5又は6記載の
光磁気記録媒体。 - 【請求項9】 前記第3の光磁気層が、少なくともTb
Fe Co NiCr を含む非晶質合金により構成されてい
ることを特徴とする請求項1,2,3,4,5又は6記
載の光磁気記録媒体。 - 【請求項10】 前記第3の光磁気層が、少なくともT
b Fe Co Ta を含む非晶質合金により構成されている
ことを特徴とする請求項1,2,3,4,5又は6記載
の光磁気記録媒体。 - 【請求項11】 前記第3の光磁気層が、少なくともT
b Fe Co Nb を含む非晶質合金により構成されている
ことを特徴とする請求項1,2,3,4,5又は6記載
の光磁気記録媒体。 - 【請求項12】 前記第3の光磁気層が、少なくともT
b Fe Co Pt を含む非晶質合金により構成されている
ことを特徴とする請求項1,2,3,4,5又は6記載
の光磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11427294A JP2809100B2 (ja) | 1994-04-30 | 1994-04-30 | 光磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11427294A JP2809100B2 (ja) | 1994-04-30 | 1994-04-30 | 光磁気記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07302444A JPH07302444A (ja) | 1995-11-14 |
JP2809100B2 true JP2809100B2 (ja) | 1998-10-08 |
Family
ID=14633670
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11427294A Expired - Fee Related JP2809100B2 (ja) | 1994-04-30 | 1994-04-30 | 光磁気記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2809100B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101606936B (zh) * | 2008-06-20 | 2011-12-28 | 中南大学 | 一种治疗糖尿病的药物组合物 |
JP6732875B2 (ja) | 2018-12-28 | 2020-07-29 | サントリーホールディングス株式会社 | 容器詰茶飲料 |
-
1994
- 1994-04-30 JP JP11427294A patent/JP2809100B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07302444A (ja) | 1995-11-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5168482A (en) | Magnetooptical recording and playback method employing multi-layer recording medium with record holding layer and playback layer | |
JP2957367B2 (ja) | 光磁気記録媒体およびその記録方法と記録再生方法 | |
US5862105A (en) | Information recording method capable of verifying recorded information simultaneously with recording, and magneto-optical recording medium used in the method | |
US4842956A (en) | Opto-magnetic recording medium having three exchange-coupled magnetic layers | |
JP2546477B2 (ja) | 光磁気記録媒体とその記録再生方法及び記録再生装置 | |
KR940001452B1 (ko) | 광자기 기록매체 및 이를 사용한 광자기 기록재생장치 | |
JP2809100B2 (ja) | 光磁気記録媒体 | |
US7522479B2 (en) | Domain wall displacement for magneto-optical recording medium having multiple magnetic layers | |
JPH03122850A (ja) | 光磁気記録媒体 | |
JPH0350344B2 (ja) | ||
JP2001134994A (ja) | 光磁気記録媒体及びその記録方法 | |
JPH11328762A (ja) | 光磁気記録媒体 | |
JP3995833B2 (ja) | 光磁気記録媒体 | |
JP2817505B2 (ja) | 光磁気記録用単板光ディスクとその記録再生方法 | |
JPH0350343B2 (ja) | ||
JP3074104B2 (ja) | 光磁気記録媒体 | |
JPH08180497A (ja) | 光磁気記録媒体の再生方法および光磁気記録媒体 | |
JP2770835B2 (ja) | 光磁気記録媒体の製造方法 | |
JP2803469B2 (ja) | 光磁気記録媒体とその記録再生方法及び記録再生装置 | |
JP3454955B2 (ja) | 光磁気記録媒体及び光磁気記録媒体再生装置 | |
JPH0589536A (ja) | 光磁気記録媒体 | |
JP2803464B2 (ja) | 光磁気記録媒体とその記録再生方法および記録再生装置 | |
JP2674815B2 (ja) | 光磁気記録方法 | |
JPH0660458A (ja) | 単板光ディスクとその記録再生方法 | |
JP2001189042A (ja) | 光磁気記録媒体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980630 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070731 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080731 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090731 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100731 Year of fee payment: 12 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |