JP2808827B2 - 温水暖房装置 - Google Patents

温水暖房装置

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JP2808827B2 JP2140635A JP14063590A JP2808827B2 JP 2808827 B2 JP2808827 B2 JP 2808827B2 JP 2140635 A JP2140635 A JP 2140635A JP 14063590 A JP14063590 A JP 14063590A JP 2808827 B2 JP2808827 B2 JP 2808827B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は温水暖房装置に関し、詳しくは、1つの温水
源(貯湯缶体)及び1つの循環ポンプを用いて高温暖房
と低温暖房の2種類の暖房運転をすることができる温水
暖房装置に関する。
また熱交換用の温水源を利用して暖房運転の他に通常
の給湯運転も併用して同時的に行うことができる給湯機
能付の温水暖房装置に関する。
<従来の技術> この種温水暖房装置として、実開昭51−130346号公報
記載の装置が従来提供されている。この従来装置を第3
図を参照して説明すると、1は温水源、2、3、4は高
温暖房用放熱器、5は低温暖房用放熱器、6は循環ポン
プ、7は主温水往路、8は主温水復路である。低温暖房
用放熱器5には主温水往路7からの温水と主温水復路8
からの戻り水を混合する形で低温水を供給するように構
成している。
<発明が解決しようとする課題> ところが、上記従来技術では高温暖房用放熱器(2、
3、4)を使用した高温暖房運転を行っている場合に
は、これと併用する形で同時に低温暖房用放熱器5によ
る低温暖房運転も行うことができるが、高温暖房用放熱
器(2、3、4)を使用していない時には、主温水復路
8からの戻り水(低温水)を使用することができず(戻
り水がないので高温水に混合できない)、低温暖房用放
熱器5による暖房も温水源1からの高温水による暖房に
なってしまうという欠点があった。
そこで本発明は上記従来技術の欠点を解消し、1つの
温水源及び1つの循環ポンプを用いて高温暖房用放熱器
による高温暖房運転と低温暖房用放熱器による低温暖房
運転とを同時的に運転することができ、しかも高温暖房
運転を行わない場合においても低温暖房用放熱器による
低温の温水を用いた低温暖房運転を単独でも支障なく行
うことができる温水暖房装置の提供を目的とする。
更に、暖房運転を低温暖房運転の単独に切り替えた場
合に前記温水源の貯湯温度が高温設定貯湯温度から低温
設定貯湯温度へ切り替わってしまうと、同時的に運転さ
れる給湯運転がある場合に、その給湯運転において設定
される設定給湯温度が缶体の貯湯温度よりも高くなるよ
うなことが生じ得るが、本発明は缶体の設定貯湯温度の
切り替えに伴って設定できる給湯温度の上限を変更する
ことで、温水暖房運転に併用して給湯運転を行う場合の
温度設定上における矛盾や不都合が生じない温水暖房装
置の提供を目的とする。
<課題を解決するための手段> 上記目的を達成するため、本発明の温水暖房装置は、
貯湯缶体11からの温水を、循環ポンプ24により、高温暖
房用放熱器25と低温暖房用放熱器35との何れか一方若し
くは両方に、それぞれ温度調節して循環させることで、
1つの貯湯缶体11と1つの循環ポンプ24を用いて高温暖
房運転と低温暖房運転との何れか一方若しくは両方がで
きるようにすると共に、前記暖房運転とは別に前記貯湯
缶体11からの温水を設定給湯温度に調節して給湯する給
湯運転を行うことができるようにした給湯機能付の温水
暖房装置において、前記高温暖房用放熱器25を使用した
高温暖房単独運転若しくは高温暖房運転及び低温暖房運
転を併用した運転と前記低温暖房用放熱器35のみを使用
する低温暖房単独運転との間で運転変更を行う場合に
は、前記高温暖房用放熱器25への水流の有無により、前
記貯湯缶体11の貯湯温度を高温暖房用設定貯湯温度と低
温暖房用設定貯湯温度との間で切り替えると共に、貯湯
缶体11の貯湯温度が切り替えられた場合にはそのデータ
をリモートコントローラ50へ送って該リモートコントロ
ーラ50で設定されるべき設定給湯温度の上限温度を前記
高温暖房用設定貯湯温度と低温暖房用設定貯湯温度との
間で切り替えるように構成した本体コントローラ40を設
けたことを特徴としている。
<作用> 上記本発明の第1の特徴によれば、例えば、高温暖房
用放熱器25を使用した高温暖房単独運転若しくは高温暖
房運転及び低温暖房運転を併用した運転から低温暖房用
放熱器35のみを使用する低温暖房単独運転に運転変更が
なされた場合、本体コントローラ40は、高温暖房用放熱
器25へ流れる水流が無くなったとの情報を(水流スイッ
チ等のセンサによって得られる)得ることで、先ず貯湯
缶体11の貯湯温度を高温暖房用設定貯湯温度から低温暖
房用設定貯湯温度へと切り替えるべき指令を行う。そし
て更に貯湯缶体11の貯湯温度が高温暖房用設定貯湯温度
から低温暖房用設定貯湯温度へ切り替えられた場合に
は、そのデータをリモートコントローラ50へ送って該リ
モートコントローラ50で設定されるべき設定給湯温度の
上限温度を前記高温暖房用設定貯湯温度から低温暖房用
設定貯湯温度へと切り替えるように指令する。
以上によって、1つの貯湯缶体11と1つの循環ポンプ
24を用いて高温温水を用いた高温暖房運転と低温温水を
用いた低温暖房運転の何れか一方若しくは両方を適切に
行うことができると共に、それらの暖房運転に併用して
同じ貯湯缶体11を用いた給湯運転も、設定温度と実際の
温度との矛盾が生じることなく、適切な温度設定可能範
囲において行うことができる。
<実施例> 第1図は本発明の実施装置を示す構成図、第2図は実
施装置の制御ブロック図である。
いわゆるセミ貯湯缶体と呼ばれる貯湯缶体11を温水源
とし、該貯湯缶体11に入水管12と出湯管13が接続されて
いる。出湯管13からの温水は混合弁14を介して給湯運転
に供することができる。15は燃料供給手段と送風手段を
備えた燃焼器で、貯湯缶体11を加熱する。
前記貯湯缶体11内には暖房用の熱交換コイル20が設け
られ、該コイル20に暖房用の主温水往路21と主温水復路
22が接続されている。そして主温水往路21にはリザーブ
タンク23と循環ポンプ24が設けられている。循環ポンプ
24は貯湯缶体11(熱交換コイル20)に対して温水吸い込
み側に設けられることにより、正圧が加わらないように
なされている。
前記主温水往路21は高温暖房用放熱器25に接続し、さ
らに主温水復路22に続く。そして前記主温水往路21と主
温水復路22の各々の分岐点26、27から低温暖房用往路31
と冷却水路32が分岐し、混合弁33を介して混合往路34と
なり、低温暖房用放熱器35に接続する。低温暖房用放熱
器35からは低温暖房用復路36が前記主温水復路22に合流
する。このように配管することにより、高温暖房用放熱
器25を使用している間は、該高温暖房用放熱器25を経た
冷却水が冷却水路32を通って温水に混合し、低温暖房用
放熱器35へ送られるので、貯湯缶体11からの高温暖房用
の温水を用いて低温暖房運転も行うことができる。
一方、高温暖房用放熱器25を使用した高温暖房運転を
行うことなく、低温暖房用放熱器35だけを単独で使用し
た低温暖房運転を単独で行うために、本実施例では前記
主温水往路21の分岐点26より高温暖房用放熱器25側に水
流スイッチ28を設けている。高温暖房用放熱器25を使用
しない場合、即ち高温暖房運転を行わない場合は、前記
冷却水路32を通って冷却水が混合されることがないの
で、貯湯缶体11で熱交換された温水がそのまま主温水往
路21から低温暖房用往路31、混合弁33、混合往路(この
場合は冷却水は混合されていない)34を通って低温暖房
用放熱器35に供給されることになる。よってこの場合に
は、前記水流スイッチ28により高温暖房用放熱器25へ流
れる水流の有無を検出することで、高温暖房用放熱器25
の不使用を検出し、この検出情報により本体コントロー
ラ40を介して前記貯湯缶体11の貯湯温度の温調を高温暖
房用設定貯湯温度(例えば85℃)から低温暖房用設定貯
湯温度(例えば65℃)に切り替えるようにしている。な
お前記高温暖房用放熱器25は、例えばファンコンベクタ
ー、パネルヒータとして具体化され、低温暖房用放熱器
35は、例えば床暖房パネルとして具体化される。
前記本体コントローラ40はリモートコントローラ50か
らの指令や、前記水流スイッチ28、缶体貯湯温度を検出
する温度センサ60等からの情報を入力し、所定の指令を
混合弁14、燃焼器15、循環ポンプ24等に出力して、装置
各部の動作を制御する。
本体コントローラ40を中心とした暖房運転制御及びそ
れに併用して同時的に行われる給湯運転制御について、
第2図を用いて更に説明する。
本体コントローラ40内には前記貯湯缶体11の貯湯温度
を設定する缶体温調設定回路41を有し、該回路41で設定
される設定貯湯温度と前記温度センサ60によって検出さ
れる缶体11の貯湯温度とが、本体コントローラ40内に内
蔵のマイクロコンピュータ42に構成される比較回路43で
比較され、缶体11の貯湯温度が設定貯湯温度となるよう
燃焼器15が調整される。
前記缶体温調設定回路41にはジャンパー線44を設ける
と共に、該ジャンパー線44にスイッチ44aを設け、前記
高温暖房用放熱器25に流れる水流の有無を検出する水流
スイッチ28がオンの時にスイッチ44aがオンし、水流ス
イッチ28がオフの時にはスイッチ44aがオフとなるよう
にしている。前記スイッチ44aがオンの状態では缶体11
の設定貯湯温度が例えば85℃に設定され、スイッチ44a
がオフの状態では缶体11の設定貯湯温度が65℃に設定さ
れる。
前記ジャンパー線44のオン、オフのデータは前記本体
コントローラ40のマイクロコンピュータ42を通じて、若
しくは直接的にリモートコントローラ50に送られる。リ
モートコントローラ50には給湯温調設定回路51が構成さ
れ、給湯温調入力手段52からの入力により所定の設定給
湯温度が設定され、これが給湯温調表示回路53を介して
表示されるようになっている。また設定給湯温度が設定
されると、それが本体コントローラ40側へ送られ、給湯
運転のための混合弁14が調節される。
前記給湯温調入力手段52による給湯温調設定回路51で
の設定給湯温度の設定は、例えば最高80℃までの7段階
の設定を可能とする。が上述の如く、貯湯缶体11の貯湯
温度が低温暖房単独運転のために低温暖房用設定貯湯温
度に切り替えられている場合は、缶体11の貯湯温度自体
が前記80℃から65℃に低下せられているので、少なくと
も65℃以上の温度での給湯運転は不可能である。それ以
上の設定給湯温度が設定される場合には、使用者の希望
する給湯の温度と実際に給湯される温水の温度との差が
大きすぎるというクレームの原因となる。そこで本実施
例では設定できる給湯温度の上限を変更するための給湯
温調Max設定回路54をリモートコントローラ50内に構成
し、前記ジャンパー線44のオン、オフによるデータによ
り給湯温調のMax設定値を切り替えるようにしている。
即ちジャンパー線44がオンの時は給湯温調Max設定回路5
4によりMax設定値が7(例えば80℃に相当する)とさ
れ、給湯温調が1〜7の範囲で設定できるようになされ
る。またジャンパー線44がオフの時(低温暖房単独運転
の時)には給湯温調Max設定回路54によるMax設定値が6
(例えば65℃)とされ、給湯温調が1〜6の範囲で設定
できるようになされる。このように設定可能な給湯温調
Max設定値がジャンパー線44のオン、オフによって切り
替えられることにより、給湯不可能な温度が使用者によ
って設定され、且つ設定給湯温度よりも低い温度の温水
が給湯されてしまうという不都合が解消される。
なお上記実施例ではジャンパー線44のオン、オフによ
り温度設定を2段階に切り替える場合について説明した
が、ジャンパー線44を複数設けることによって2段階以
上の切り替えが行えることは勿論である。
<効果> 本発明は以上の構成よりなり、請求項1に記載の構成
によれば、高温暖房用放熱器を使用した高温暖房単独運
転若しくは高温暖房運転及び低温暖房運転を併用した運
転と前記低温暖房用放熱器のみを使用する低温暖房単独
運転のと間で運転変更を行う場合には、前記高温暖房用
放熱器への水流の有無により、前記貯湯缶体の貯湯温度
を高温暖房用設定貯湯温度と低温暖房用設定貯湯温度と
の間で切り替えると共に、貯湯缶体の貯湯温度が切り替
えられた場合にはそのデータをリモートコントローラへ
送って該リモートコントローラで設定されるべき設定給
湯温度の上限温度を前記高温暖房用設定貯湯温度と低温
暖房用設定貯湯温度との間で切り替えるように構成した
本体コントローラを設けたので、 1つの貯湯缶体と1つの循環ポンプを用いて高温温水
による高温暖房運転を行うことができると共に低温温水
を用いた低温暖房運転も併用で或いは単独で行うことが
できる。しかもそれらの暖房運転と併用して同じ貯湯缶
体を用いて給湯運転が行われる場に、給湯を行おうとす
る者が、前記暖房運転に伴って変更される貯湯缶体範囲
を越えて、現実には給湯不能な給湯温度を設定してしま
うといったことを無くし、またこれによって、作用者の
希望した温度とは異なる低い温度の温水が給湯せられて
しまうといった不都合を確実に予防することができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明実施装置を示す構成図、第2図は実施装
置の制御ブロック図、第3図は従来装置の構成図であ
る。 11:貯湯缶体 14:混合弁 24:循環ポンプ 25:高温暖房用放熱器 28:水流スイッチ 35:低温暖房用放熱器 40:本体コントローラ 44:ジャンパー線 44a:ジャンパー線のスイッチ 50:リモートコントローラ 51:給湯温調設定回路 52:給湯温調Max設定回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 畠 洋二 兵庫県神戸市中央区明石町32番地 株式 会社ノーリツ内 (56)参考文献 特開 昭63−220024(JP,A) 特開 昭64−63747(JP,A) 実開 昭64−5011(JP,U) 実開 昭63−5305(JP,U) 実開 昭62−9056(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24D 3/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】貯湯缶体11からの温水を、循環ポンプ24に
    より、高温暖房用放熱器25と低温暖房用放熱器35との何
    れか一方若しくは両方に、それぞれ温度調節して循環さ
    せることで、1つの貯湯缶体11と1つの循環ポンプ24を
    用いて高温暖房運転と低温暖房運転との何れか一方若し
    くは両方ができるようにすると共に、前記暖房運転とは
    別に前記貯湯缶体11からの温水を設定給湯温度に調節し
    て給湯する給湯運転を行うことができるようにした給湯
    機能付の温水暖房装置において、前記高温暖房用放熱器
    25を使用した高温暖房単独運転若しくは高温暖房運転及
    び低温暖房運転を併用した運転と前記低温暖房用放熱器
    35のみを使用する低温暖房単独運転との間で運転変更を
    行う場合には、前記高温暖房用放熱器25への水流の有無
    により、前記貯湯缶体11の貯湯温度を高温暖房用設定貯
    湯温度と低温暖房用設定貯湯温度との間で切り替えると
    共に、貯湯缶体11の貯湯温度が切り替えられた場合には
    そのデータをリモートコントローラ50へ送って該リモー
    トコントローラ50で設定されるべき設定給湯温度の上限
    温度を前記高温暖房用設定貯湯温度と低温暖房用設定貯
    湯温度との間で切り替えるように構成した本体コントロ
    ーラ40を設けたことを特徴とする温水暖房装置。
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