JP2808668B2 - 動力車両の前輪駆動装置 - Google Patents

動力車両の前輪駆動装置

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JP2808668B2
JP2808668B2 JP1127432A JP12743289A JP2808668B2 JP 2808668 B2 JP2808668 B2 JP 2808668B2 JP 1127432 A JP1127432 A JP 1127432A JP 12743289 A JP12743289 A JP 12743289A JP 2808668 B2 JP2808668 B2 JP 2808668B2
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尚久 村上
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、トラクター等の動力車両の前輪駆動装置
に関する。
[従来技術およびその問題点] 従来、この種のトラクターとしては、前輪駆動系に高
低速切換装置を設け、常態では前輪の周速が後輪の周速
と略同速となる低速状態となし、操縦ハンドルを操作し
て前輪の切れ角が所定角度を越えたとき前輪の周速が後
輪の周速よりも速くなる高速状態に切り換え、機体の旋
回を円滑に行わせようとするものがある。
しかしながら、このような従来のトラクターはハンド
ル操作と高低速切換装置とが連動されていたために、路
上走行やプラウ牽引作業のように比較的に機体が高速で
走行している場合にハンドルを大きく切って急旋回させ
ると高低速切換装置が高速側に切り換えられ、機体が横
に振られて横転する危険性があった。また、こうした危
険性を回避するために人為的にその連動を解除せる機構
を設けるものもあったが解除操作を忘れると甚だ危険で
あり万全な策とは言い難かった。
[問題点を解決するための手段] この発明は前記した問題点に鑑みて提案するものであ
って、高低速切換装置を作動させるか否かの判断はオペ
レータが予め作業モードを選択しさえすれば自動的に決
定される装置を提供せんとするものである。このため、
この発明は次のような技術的手段を講じた。即ち、前輪
2、2の周速が後輪3、3の周速と略同速となる低速状
態と前輪2、2の周速が後輪3、3の周速よりも速くな
る高速状態とに切換可能な高低速切換装置9と、ロータ
リ、プラウ、路上走行の3つのモードからなる作業モー
ド設定機構22と、前輪2、2が所定角度以上操舵された
とき作動する切れ角検出スイッチ16、16と、エンジン5
の回転数を調節するガバナー機構20とを備え、常態では
前記高低速切換装置9が低速状態に切り換えられ、前記
作業モード設定機構22がロータリモードのときは、前輪
2、2の切れ角検出スイッチ16、16の作動により前記高
低速切換装置9を高速状態に切り換え、プラウモードの
ときは、切れ角検出スイッチ16、16の作動によって常態
を保ちながらエンジン5の回転数を所定回転数だけ降下
させ、路上走行モードでは切れ角検出スイッチ16、16の
作動の有無に拘らず常に高低速切換装置9を低速状態に
保つ制御装置21を設けたこを特徴とする動力車両の前輪
駆動装置としたものである。
[実施例] 以下、図面に基づいて、この発明の実施例を説明す
る。
まず、構成から説明すると、1はトラクターで操向可
能な前輪2、2と後輪3、3を備え、機体前部に搭載し
たエンジン5の回転動力をミッションケース6内の変速
装置(図示省略)を介して後輪デフ装置7に伝える。ミ
ッションケース6下部には前輪2、2を駆動するための
動力取出部が設けられ、この取出部には高低速切換装置
9が収容されている。高低速切換装置9は常時噛み合っ
ている2組の平歯車群9A、9B、9C、9Dからなり、平歯車
9A、9Bで低速駆動系を、平歯車9C、9Dで高速歯車系を構
成している。前輪駆動軸11にスプライン嵌合されたシフ
ター18を軸方向にスライドさせてシフター18の両側に設
けられた爪クラッチ18C、18Cを平歯車9Bあるいは9Dの爪
クラッチ19、19に噛み合わせることによって高低速の切
り換えがなされる。シフター18移動させるシフトアーム
10はスプリング15によって一方向側へ付勢されており、
高低速切換装置2を常態において低速側に切り換えてい
る。
なお、高低速切換装置9が高速側に切り換えられると
前輪2、2の周速は後輪3、3の風速よりも速くなり、
低速側に切り換えられると前輪2、2の周速は後輪3、
3の周速と略同速となるように2組の平歯車群の歯車比
が設定される。12はシフトアーム10を移動させる油圧シ
リンダ、13は切換バルブ、14は油圧ポンプ、16、16は前
輪2、2の切れ角を検出するスイッチであって、前輪
2、2、の操舵角が所定角を越えて回動するとナックル
アーム17、17がこれに当接してスイッチ16、16がオンと
なる。20はエンジン5に設けられた電子ガバナー機構で
エンジン5の回転を所定回転数に維持する。21はCPUか
らなる制御装置であって、ロータリ、プラウ、走行の3
つのモードからなる作業モード設定機構22のモードが1
つ選択されると第3図に示すプログラムに沿って処理が
なされる。前記制御装置21のメモリー内には処理プログ
ラムと共にロータリ作業モードに適したエンジン5の回
転数が記憶されている。
次に第3図に基づいてこの実施例の作用を説明する。
作業モード設定機構22でロータリモードが選択される
と、エンジン5はロータリ作業に適した定格回転数に維
持される(ステップ)。
機体を旋回させるべくハンドルを操作して前輪2、2
の切れ角を大きくすると、スイッチ16がオンとなり、油
圧シリンダ12内に圧油が送り込まれ、シフトアーム10を
強制的に動かして高低速切換装置9を高速側に切り換え
る(ステップ)。したがって、ロータリ作業中はハ
ンドル操作と高低速切換装置9が連動されているため、
畦際では短時間でしかも小さな旋回半径で機体の向きを
変更でき、作業能率を向上させることができる。
また、プラウモードを選択すると、エンジン5は定格
回転を保たれたままとなり、機体を旋回させるべくハン
ドルを切って前輪2、2を大きく回動するとスイッチ16
がオンとなり、エンジン5の回転数はこれまでの半分に
降下させられる(ステップ)。プラウ作業では比
較的高速で圃場内を走行するが、エンジン5の回転数が
降下させられているため、機体のスピードは落とされて
安全に機体を旋回させられる。また、路上走行モードを
選択すると、走行速度としてアクセルペダル等により設
定されたエンジン5回転数となるようにガバナー機構20
が調節される(ステップ)。この場合はハンドルを
操作してスイッチ16、16がオンとなっても前輪駆動系が
高速状態となることはない。したがって、機体の操向を
安全に行うことができる。
[発明の効果] この発明は、前記の如く構成したので、次のような技
術的効果を奏する。
ハンドル操作と連動して高低速切換装置9が高速側に
切り換えられるのはロータリ作業モードだけであり、プ
ラウ作業、路上走行モードでは前輪駆動系が高速に切り
換えられることがなく、特にプラウ作業中はハンドルを
所定角度以上切ったときにエンジン回転数が安全な回転
領域まで降下させられるから機体を安全に旋回させ得て
機体の横転などの危険な事故を招く恐れもない。しか
も、この場合、エンジン回転の一時的な降下により余分
な燃料消費が抑えられるから燃費向上にも寄与するもの
である。
【図面の簡単な説明】
図はこの発明の実施例を示すものであって、第1図は操
作制御系を示す概略平面図、第2図は要部の動力伝達線
図、第3図はフローチャートである。 符号の説明 1……トラクター 2、2……前輪 3、3……後輪 9……高低速切換装置 21……制御装置 22……作業モード設定機構

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前輪2、2の周速が後輪3、3の周速と略
    同速となる低速状態と前輪2、2の周速が後輪3、3の
    周速より速くなる高速状態とに切換可能な高低速切換装
    置9と、ロータリ、プラウ、路上走行の3つのモードか
    らなる作業モード設定機構22と、前輪2、2が所定角度
    以上操舵されたとき作動する切れ角検出スイッチ16、16
    と、エンジン5の回転数を調節するガバナー機構20とを
    備え、常態では前記高低速切換装置9が低速状態に切り
    換えられ、前記作業モード設定機構22がロータリモード
    のときは、前輪2、2の切れ角検出スイッチ16、16の作
    動により前記高低速切換装置9を高速状態に切り換え、
    プラウモードのときは、切れ角検出スイッチ16、16の作
    動によって常態を保ちながらエンジン5の回転数を所定
    回転数だけ降下させ、路上走行モードでは切れ角検出ス
    イッチ16、16の作動の有無に拘らず常に高低速切換装置
    9を低速状態に保つ制御装置21を設けたことを特徴とす
    る動力車両の前輪駆動装置。
JP1127432A 1989-05-19 1989-05-19 動力車両の前輪駆動装置 Expired - Lifetime JP2808668B2 (ja)

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JPH02306834A JPH02306834A (ja) 1990-12-20
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH02290725A (ja) * 1989-04-28 1990-11-30 Kubota Corp トラクタの旋回制御装置

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
鏑木豪夫 監修,「トラクター農業」 株式会社地球社,1971年11月,P.131−134

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