JP2808068B2 - 吊上げ装置 - Google Patents

吊上げ装置

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JP2808068B2
JP2808068B2 JP15977093A JP15977093A JP2808068B2 JP 2808068 B2 JP2808068 B2 JP 2808068B2 JP 15977093 A JP15977093 A JP 15977093A JP 15977093 A JP15977093 A JP 15977093A JP 2808068 B2 JP2808068 B2 JP 2808068B2
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泰造 石川
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KASUTAMU SENTAA KK
Toshiba Machine Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、空調装置など
の被据付物を天井や梁などの高所に設置する際に用いる
吊上げ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば空調装置などを天井内など
の高所に設置する際には、この空調装置の下部を支持し
て押し上げるリフト装置が用いられている。このリフト
装置は、床面上を移動する本体部と、電動モータあるい
は炭酸ガスなどの気圧により駆動される伸縮自在な支柱
部と、この支柱部の先端部に設けられた支持部となどか
ら構成されている。
【0003】そして、この支持部上に空調装置を載置し
た状態で、支柱部を伸長させることにより、この空調装
置を上方へ押し上げるようになっている。
【0004】しかしながら、このようなリフト装置を用
いた場合には、天井の高さ寸法が大きい場合などには、
支柱部を大きく伸長させなければならず、空調装置など
の比較的重量のある機器を安定して押し上げることが困
難であるとともに、高所に押し上げた状態で、空調装置
を吊りボルトに正確に位置合わせすることが困難である
との問題を有している。
【0005】そこで、例えば、特開平3−264500
号公報に記載されているように、天井などに植設された
吊りボルトを利用し、空調装置を上方に吊り上げて据え
付ける吊り上げ装置が知られている。
【0006】この吊上げ装置は、空調装置を支持する前
後一対の架台と、各架台の両側部にそれぞれ設けられた
合計4個のウインチとを有しており、各ウインチは、そ
れぞれ他のウインチと同時にワイヤを巻き取りあるいは
繰り出すようになっている。また、各ウインチによりそ
れぞれ巻き取られる4本のワイヤの先端部は、それぞれ
各吊りボルトに固定された固定金具に接続されている。
【0007】そして、架台上に空調装置を載置した状態
で、各ウインチによりそれぞれワイヤを巻き取ることに
より、架台とともに空調装置が吊り上げられ、この空調
装置に設けた取付金具を吊りボルトに近接させることが
できるようになっている。
【0008】しかしながら、このような吊上げ装置によ
ると、各吊りボルトに固定された固定金具は、各吊りボ
ルトの軸心からずれた位置にワイヤが接続されて加重が
加わるため、重量のある空調装置を吊り上げる場合など
に、各吊りボルトに曲げ方向の力が加わり、これらの吊
りボルトを曲げてしまうことがあるなどの問題点を有し
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、空調装
置を押し上げるリフト装置を用いた場合には、重量のあ
る空調装置を高所まで安定して持ち上げることが困難で
あるとともに、高所に押し上げた状態で、空調装置を正
確に位置決めすることが困難であるとの問題を有してい
る。また、特開平3−264500号公報記載の吊上げ
装置を用いた場合には、各吊りボルトに曲げ方向の力が
加わり、これらの吊りボルトを曲げてしまうことがある
などの問題点を有している。
【0010】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、安定して作業性良く被据付物を据え付けできると
ともに、吊りボルトを保護することのできる吊上げ装置
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の吊上げ装
置は、設置部に下方に向かって対をなして垂下された複
数の吊りボルトを用いて被据付物を吊り上げる吊上げ装
置において、被据付物を載置する架台部と、この架台部
から対をなして導出され駆動手段により駆動されるとと
もに先端部にフック部を設けた吊紐と、前記対をなす吊
りボルトに固定される対をなすボルト固定部および前記
対をなす吊紐のフック部が接続される対をなす吊紐接続
部を設けたボルト側固定装置とを具備したものである。
【0012】請求項2記載の吊上げ装置は、請求項1記
載の吊上げ装置において、各ボルト固定部は、それぞれ
複数種の吊りボルトに歯合可能な複数のボルト歯合部を
設けたものである。
【0013】請求項3記載の吊上げ装置は、請求項1ま
たは2記載の吊上げ装置において、各吊紐は、平ベルト
にて構成し、各吊紐接続部および各フック部の少なくと
も一方は、回転自在に設けられたものである。
【0014】
【作用】請求項1記載の吊上げ装置では、対をなす吊り
ボルトにそれぞれボルト側固定装置の対をなすボルト固
定部を固定するとともに、被据付物を載置した架台部か
ら導出された対をなす各吊紐のフック部をボルト側固定
装置の対をなす引紐接続部に接続した状態で、駆動手段
により各吊紐を駆動することにより、架台部とともに被
据付物が吊りボルト近傍に吊り上げられる。各ボルト側
固定装置は、対をなす吊りボルトに固定されるととも
に、対をなす吊紐のフック部に接続されるので、架台部
が安定性良く吊り下げ支持されるとともに、各吊りボル
トに加わる曲げ方向の力が相殺される。
【0015】請求項2記載の吊上げ装置では、請求項1
記載の作用に加え、各ボルト固定部は、それぞれ複数種
の吊りボルトに歯合可能な複数のボルト歯合部を設けた
ので、例えば、インチ規格や、メートル規格などの各種
の吊りボルトに固定される。
【0016】請求項3記載の吊上げ装置では、請求項1
または2記載の作用に加え、各吊紐接続部および各フッ
ク部の少なくとも一方は、回転自在に設けられたので、
吊紐として平ベルトを用いた場合にも、この平ベルトの
捩じれなどが防止される。
【0017】
【実施例】以下、本発明の吊上げ装置の一実施例の構成
を図面を参照して説明する。
【0018】図1ないし図3において、11は天井内部に
格子状に配設された鉄骨などからなる設置部で、この設
置部11に、4本の吊りボルト12が固定されている。そし
て、各吊りボルト12は、それぞれ所定寸法の四角形の角
部に配置され、下方に向かって垂直状に垂下されている
とともに、所定のピッチのねじ溝が形成されている。
【0019】また、14は被据付物としての空調装置で、
この空調装置14は、ほほ直方体状をなすいわゆる空調室
内機(天井カセット)を構成し、長手方向の両端部に、
それぞれ各吊りボルト12が挿通する溝部15を形成した一
対の取付金具16が設けられている。そして、この空調装
置14は、各取付金具16に形成した溝部15に各吊りボルト
12を挿通した状態で、これらの取付金具16を、各吊りボ
ルト12に螺合した図示しない上下のナットで挟み込んで
締め付けることにより、天井内部に据え付けられるよう
になっている。
【0020】また、20は吊上げ装置で、この吊上げ装置
20は、第1の本体部21、第2の本体部22、およびこれら
の本体部21,22を連結する両側一対の連結体24,24など
からなる架台部25と、それぞれ2本の吊りボルト12に着
脱可能に固定される前後一対のボルト側固定装置26,26
と、架台部25に接続された操作用のリモコン装置27とな
どから構成されている。
【0021】そして、架台部25上に空調装置14を載置
し、各本体部21,22から2本ずつ導出された合計4本の
吊紐としての平ベルト28を各ボルト側固定装置26,26に
引っ掛けた状態で、各平ベルト28を各本体部21,22の内
部に巻き取ることにより、この架台部25とともに空調装
置14が吊り上げられるようになっている。
【0022】次に、架台部25の構成について説明する。
【0023】図1ないし図5に示すように、架台部25を
構成する第1および第2の本体部21,22は、それぞれ略
直方体状をなし、上面に空調装置14を載置する載置面部
31が形成されているとともに、下面にはそれぞれ回転自
在かつ方向変換自在な3個のキャスター32が取り付けら
れている。
【0024】さらに、各本体部21,22の両側部には、そ
れぞれ鉄板などを屈曲してなる連結体保持金具34が固定
されている。
【0025】そして、これらの連結体保持金具34と各本
体部21,22との間に、略角柱状をなす連結部としての連
結体24,24を摺動可能に嵌合した状態で、各本体部21,
22が前後に連結されている。また、各連結体保持金具34
には、それぞれ連結体24の長手方向に沿って上下一対の
長孔35,35が形成されている。そして、第1の本体部21
と第2の本体部22との間の離間寸法を適宜調整した状態
で、これらの長孔35,35を介して、複数の位置決め用ボ
ルト36を連結体24,24の図示しないねじ孔に螺合して締
め付けることにより、架台部25の長手寸法が調整され、
載置面部31上に各種の寸法の空調装置14を安定して支持
できるようになっている。
【0026】また、図6ないし図7に示すように、各本
体部21,22の内部には、それぞれ1つの制御系により制
御される1個の駆動装置41が収納されている。
【0027】そして、各駆動装置41には、それぞれブレ
ーキ機構を有した電動の駆動モータ42が1個備えられて
いる。さらに、この駆動装置41には、各本体部21,22の
幅寸法のほぼ全長にわたって設けられた駆動軸43の両端
部近傍に同一の巻取ドラム44,44を接続した巻取ユニッ
ト45が備えられている。また、この巻取ユニット45の駆
動軸43は、各巻取ドラム44の両側部にそれぞれ配置され
た4枚の軸受け部材46によりベアリングなどを介して回
転自在に軸支されている。そして、駆動モータ42の出力
軸に固着された駆動スプロケット42a と、巻取ユニット
45の駆動軸43に固着された第1スプロケット43a とが、
環状のチェン49を介して連結され、駆動モータ42を正逆
方向に回転駆動することにより、各巻取ユニット45が正
逆方向に同時に回転駆動されるようになっている。
【0028】また、各巻取ユニット45の両側の巻取ドラ
ム44,44には、それぞれ平ベルト28,28の基端部が接続
され、この巻取ユニット45を正逆方向に回転することに
より、両側の平ベルト28,28を同時に巻き込み、また
は、繰り出すようになっている。
【0029】そして、各平ベルト28は、それぞれ回転自
在に軸支された案内プーリ51に掛け回され、各本体部2
1,22の上面に形成された導出口52を介して各本体部2
1,22の上側に導出されている。
【0030】さらに、これらの案内プーリ51と導出口52
との間に位置して、平ベルト28の弛みを防止する弛み防
止機構54が設けられている。
【0031】この弛み防止機構54は、特に平ベルト28の
繰り出し時の弛みを防止するもので、各平ベルト28の巻
き取り方向のみに回転自在に軸支された両側のワンウェ
イローラ55,55と、これらのワンウェイローラ55,55に
それぞれ平ベルト28,28を押し付ける両側の押圧用ロー
ラ56,56とを有している。
【0032】また、両側のワンウェイローラ55,55は、
補助シャフト58により同軸状に支持されており、この補
助シャフト58は、駆動軸43に平行状をなして軸受け部材
46に回動自在に軸支されている。
【0033】そして、各ワンウェイローラ55,55は、い
わゆるワンウェイクラッチを有し、補助シャフト58によ
る平ベルト28の巻き取り方向のみに回転自在に軸支され
ている。そこで、補助シャフト58による平ベルト28の繰
り出し方向のみの駆動トルクが各ワンウェイローラ55に
伝達されるようになっている。
【0034】さらに、この補助シャフト58に回転可能に
軸支された補助スプロケット58a と、駆動軸43に固着さ
れた第2スプロケット43b とが、環状のチェン62を介し
て連結されている。そして、補助スプロケット58a は、
駆動軸43の第2スプロケット43b よりも径寸法が小さく
形成されているとともに、この補助スプロケット58a
は、摩擦クラッチ機構63を介して補助シャフト58に連結
されている。すなわち、この摩擦クラッチ機構63は、補
助スプロケット58a の両側に位置して、補助シャフト58
と一体に回転するメタルブッシュ64,64を有し、これら
のメタルブッシュ64,64は、調整ナット65により付勢力
が調整されるスプリング体66により、補助スプロケット
58a 側に押圧されるようになっている。
【0035】なお、調整ナット65は、ロックナット65a
により固定されるようになっている。
【0036】そこで、補助スプロケット58a に一定以上
の抵抗力が加わった状態で、この補助スプロケット58a
とメタルブッシュ64,64とが摺接し、チェン62を介して
駆動軸43から補助シャフト58に伝えられる駆動トルクを
必要に応じて低減し、平ベルト28の引張力を一定以下に
するようになっている。
【0037】また、各押圧用ローラ56は、それぞれ揺動
自在なアーム部68の先端部に軸支されており、各アーム
部68は、スプリング体69によりワンウェイローラ55側に
押圧されている。
【0038】一方、駆動軸43には、図6に示すように、
リミットスイッチ機構71が設けられている。このリミッ
トスイッチ機構71は、平ベルト28の巻き過ぎによる損傷
および繰り出し過ぎによる逆方向への巻き込み(逆巻
き)を防止するもので、駆動軸43に設けられたねじ溝部
43c に螺合するボールねじ73を有している。このボール
ねじ73は、駆動軸43と平行な補助ロッド74に案内されて
回り止めされ、駆動軸43の正逆回転にともない、駆動軸
43の軸方向に沿って進退するようになっている。さら
に、このリミットスイッチ機構71の両端部近傍には、ボ
ールねじ73に対向してセンサを構成する一対のマイクロ
スイッチ76,77が配置されているとともに、これらのマ
イクロスイッチ76,77の中央に位置して、第3のマイク
ロスイッチ78が配置されている。さらに、これらのマイ
クロスイッチ76,77,78から、それぞれボールねじ73に
向かって操作子76a ,77a ,78a が突設されている。
【0039】そして、例えば、駆動軸43を正方向に回転
して両側の平ベルト28,28をほぼ完全に巻き取った状態
で、ボールねじ73の先端部が一端のマイクロスイッチ76
の操作子76a に当接して押動し、このマイクロスイッチ
76から図示しない制御装置に駆動モータ42を停止する信
号が出されるようになっている。また、駆動軸43を逆方
向に回転して両側の平ベルト28,28をほぼ完全に繰り出
した状態で、ボールねじ73の先端部が他端のマイクロス
イッチ77の操作子77a に当接して押動し、このマイクロ
スイッチ77から図示しない制御装置に駆動モータ42を停
止する信号が出されるようになっている。
【0040】さらに、各平ベルト28が巻取ドラム44から
繰り出され、あるいは、巻き取られるごとに、第3のマ
イクロスイッチ78の操作子78a が押動され、これによ
り、各平ベルト28を昇降動作した回数を計測できるよう
になっている。そして、例えば、2000回ほど昇降動
作を行った時点で、図示しないベルト寿命カウンタによ
り、各平ベルト28の点検交換などの時期を報知するよう
になっている。
【0041】次に、ボルト側固定装置26について説明す
る。
【0042】図1ないし図3、図8および図9に示すよ
うに、吊りボルト12に固定される前後一対のボルト側固
定装置26,26は、それぞれ架台部25の幅寸法とほぼ等し
い長さ寸法を有する板金部品である枠体81を有してい
る。各枠体81は、上下の端部が長手方向に沿って折曲さ
れて上下のフランジ部81a ,81b が形成され、断面略コ
の字状に形成されているとともに、長手方向の両端部が
折曲されて、一対の端板部81c が形成されている。
【0043】さらに、この枠体81の両端部近傍には、対
をなすボルト固定部83,83が取り付けられている。各ボ
ルト固定部83は、上下のフランジ部81a ,81b 間に枠体
81の長手方向に沿って摺動可能に嵌合される本体85と、
この本体85に組み合わされる扉体86とを有している。
【0044】また、本体85には、吊りボルト12のねじ溝
に歯合する半円筒状のボルト歯合部85a が上下方向を軸
方向として形成されているとともに、このボルト歯合部
85aの一側に位置して水平板状をなす軸受片部85b が突
設され、さらに、このボルト歯合部85a の他側に位置し
て水平方向を軸方向とするねじ孔85c が形成されてい
る。
【0045】一方、扉体86には、吊りボルト12のねじ溝
に歯合する半円筒状のボルト歯合部86a が上下方向を軸
方向として形成されているとともに、このボルト歯合部
86aの一側に位置して円筒状をなす筒状部86b が形成さ
れており、さらに、このボルト歯合部86a の他側に位置
して円孔部86c が形成されている。また、この円孔部86
c には、クランプねじ88が回転自在に取り付けられてお
り、このクランプねじ88は、円孔部86c に装着されたC
型リング88a により、脱落が防止されている。
【0046】そして、これらの本体85と扉体86とは、軸
受片部85b に形成された通孔と筒状部86b の内側とを挿
通するリンク用ボルト89により互いに揺動自在に連結さ
れており、扉体86を本体85に密着させ、クランプねじ88
をねじ孔85c に螺合して締め付けることにより、本体85
と扉体86とが密着した状態で固定されるようになってい
る。また、このように本体85と扉体86とを固定した状態
で、互いのボルト歯合部85a ,86a が略円筒状に連続
し、吊りボルト12にナット状に歯合して固定されるよう
になっている。なお、扉体86の円孔86c は、クランプね
じ88をねじ孔85cに深く螺合できるように、長穴状に形
成されている。
【0047】さらに、この本体85の上面には、小穴85d
が形成されており、この小穴85d に、スプリング体90a
および球体90b からなるいわゆるボールプランジャ90が
出没可能に設けられている。そして、このボールプラン
ジャ90を、枠体81の上部フランジ部81a に所定間隔で形
成した通孔81d に選択的に係合することにより、ボルト
固定部83が位置決めされ、吊りボルト12の配置の複数種
の一般的な規格に適合するように、両側のボルト固定部
83のボルト歯合部85a ,86a 間の離間寸法が容易に調整
されるようになっている。
【0048】そして、各ボルト固定部83は、枠体81の外
面側から螺合するボルト91により、この枠体81に固定さ
れるようになっている。
【0049】また、枠体81の両端の端板部81c には、そ
れぞれ吊紐接続部を構成するフック受板92が複数のボル
ト94により固定されている。そして、このフック受板92
の下側に位置して、上下方向を長手方向とする引掛孔92
a が形成され、この引掛孔92a に、各平ベルト28の先端
部に設けられたフック部としてのフック28a が係止され
ている。なお、各フック28a には、弾性的に回動する抜
け止め用の爪部28b が設けられている。
【0050】次に、吊上げ装置20の制御系について説明
する。
【0051】架台部25を構成する第1の本体部21には、
図示しない制御装置が設けられている。この制御装置
は、例えば、CPUなどから構成され、第1の本体部21
の駆動装置41を構成する駆動モータ42、および各マイク
ロスイッチ76,77などからなる第1の制御系に接続され
ているとともに、図1に示すように、第1の本体部21と
第2の本体部22との間に装着される接続用コード101 を
介して、第2の本体部22の駆動装置41を構成する駆動モ
ータ42、および各マイクロスイッチ76,77などからなる
第1の制御系に接続されている。さらに、この制御装置
は、図示しない電源線を介して商用交流電源に接続され
ているとともに、リモコンコード102 を介して、リモコ
ン装置27に接続されている。
【0052】このリモコン装置27は、制御装置を介し
て、第1の本体部21の駆動装置41を制御する第1の制御
系と、第2の本体部21の駆動装置42を制御する第2の制
御系とに接続されている。そして、このリモコン装置27
には、第1の制御系と第2の制御系とを一体に作動さ
せ、4本の平ベルト28を一体に巻き取る上昇スイッチsw
1および4本の平ベルト28を一体に繰り出す下降スイッ
チsw2 が設けられている。また、リモコン装置27には、
操作部として、第1の本体部21から導出された2本の平
ベルト28のみを同時に巻き取る上昇スイッチsw3 および
第1の本体部21から導出された2本の平ベルト28のみを
同時に繰り出す下降スイッチsw4 が設けられており、さ
らに、第2の本体部22から導出された2本の平ベルト28
のみを同時に巻き取る上昇スイッチsw5 および第2の本
体部22から導出された2本の平ベルト28のみを同時に繰
り出す下降スイッチsw6 が設けられている。また、この
リモコン装置27の下部には、各制御系全体の電源を入り
切りする電源スイッチ105 が設けられている。
【0053】また、第1の本体部21と、この第1の本体
部21から導出された2本の平ベルト28のみを操作するス
イッチsw3 ,sw4 とは、例えば緑色など同色に彩色され
ているとともに、第2の本体部22と、この第2の本体部
22から導出された2本の平ベルト28のみを操作するスイ
ッチsw5 ,sw6 とは例えば赤色など同色に彩色されてい
る。
【0054】次に、本実施例の吊上げ装置を用いて空調
装置14を天井内に据付ける作業工程を説明する。
【0055】まず、天井側の準備として、あらかじめ空
調装置14の大きさなどに合わせて植設された4本の吊り
ボルト12の間隔に合わせて、ボルト側固定装置26の枠体
81の両端部近傍にボルト固定部83,83を固定するととも
に、各吊りボルト12に図示しない上側のナットを螺合し
ておく。そして、各ボルト固定部83の本体85と扉体86と
の間にそれぞれ吊りボルト12を挾持して歯合させ、クラ
ンプねじ88をねじ孔85c に螺合して締め付けることによ
り、2つのボルト側固定装置26,26を互いに平行な状態
で吊りボルト12の上側部に取り付ける。
【0056】また、地上側の準備として、分解した状態
で搬送された第1および第2の本体部21,22を相対向し
て配置し、これらの第1および第2の本体部21,22を一
対の連結体24,24により所定間隔を介して連結し、空調
装置14の大きさなどに合わせた架台部25を構成する。こ
のとき、架台部25の各平ベルト28の導出孔52と、ボルト
側固定装置26の各フック受板92との位置を、上下に合わ
せるようにする。
【0057】ついで、リモコン装置27の下降スイッチsw
2 を押動し、各本体部21,22の駆動モータ42を逆転させ
て、各巻取ドラム44に巻き付け収納された平ベルト28を
導出孔52から繰り出し、これらの平ベルト28の先端部の
フック28a をそれぞれボルト側固定装置26の引掛孔92a
に引っ掛ける。
【0058】このとき、各平ベルト28は無負荷状態では
き出されるため、各本体部21,22の内部で弛みが生ずる
おそれがある。しかし、弛み防止機構54のワンウェイロ
ーラ55は、平ベルト28を繰り出す方向に負荷を加えつ
つ、平ベルト28に密着して、巻取ドラム44の繰り出し速
度と同じ繰出し速度で回転駆動されるため、各本体部2
1,22の内部で平ベルト28の弛みが生じることが防止さ
れている。
【0059】すなわち、各平ベルト28を繰り出すにつれ
て、巻取ドラム44における平ベルト28の巻き取り半径は
徐々に小さくなり、補助シャフト58の回転速度に対し
て、各平ベルト28の繰り出し速度は徐々に遅くなって行
く。このとき、摩擦クラッチ機構63により、補助スプロ
ケット58a とメタルブッシュ64,64とのすべりが大きく
なり、ワンウェイローラ55の回転速度が抑えられて、巻
取ドラム44の繰り出し速度とワンウェイローラ55の繰り
出し速度とが等しくなる。そこで、平ベルト28とワンウ
ェイローラ55とが摺接して各平ベルト28が磨耗すること
が防止され、各平ベルト28の寿命が短くなることなどが
防止されるようになっている。
【0060】また、誤操作などにより、各平ベルト28の
繰り出し量が大きくなりすぎた場合には、巻取ドラム44
が逆巻き状態になる手前において、リミットスイッチ機
構71が働き、各駆動モータ42を自動的に停止させるよう
になっている。
【0061】そして、この架台部25上に空調装置14を載
置し、必要に応じてベルトなどにより固定した状態で、
リモコン装置27の上昇スイッチsw1 を押動し、各本体部
21,22の駆動モータ42を正転させて、各巻取ドラム44に
平ベルト28を巻き取る。そして、架台部25とともに空調
装置14を吊り上げ、空調装置14の各取付金具16の溝部15
に各吊りボルト12を挿通させた状態で、上昇スイッチsw
1 から手を離し、架台部25を停止させる。この状態で、
各吊りボルト12に下側から図示しないナットを螺合する
ことにより、各吊りボルト12に空調装置14が固定され
る。
【0062】このようにして、空調装置14が固定された
後は、リモコン装置27の下降スイッチsw2 を押動し、各
本体部21,22の駆動モータ42を逆転させて、各巻取ドラ
ム44に巻き付け収納された平ベルト28を導出孔52から繰
り出し、架台部25を下降させる。そして、架台部25が床
面に着地した状態で、フック28a を各ボルト側固定装置
26から外すとともに、各吊りボルト12からボルト側固定
装置26を取り外すことにより、据え付け作業が完了す
る。
【0063】また、架台部25を吊り上げる過程におい
て、この架台部25に傾きが生じた場合などには、第1お
よび第2の制御系に接続されたスイッチsw3 〜sw6 を押
動操作することにより、第1および第2の本体部21,22
の駆動モータ42を別個に回転させて、架台部25が水平に
なるように調整できる。
【0064】なお、架台部25を吊り上げる過程において
は、各ワンウェイローラ55は空転する。この状態で、押
圧用ローラ56と、ワンウェイローラ55とにより、各平ベ
ルト28を押圧しているので、各平ベルト28に若干の負荷
が与えられ、各平ベルト28の巻き乱れが防止されるよう
になっている。
【0065】また、誤操作などにより、各平ベルト28の
巻き取り量が大きくなりすぎた場合には、リミットスイ
ッチ機構71が働いて各駆動モータ42を自動的に停止さ
せ、空調装置14あるいは吊上げ装置20の損傷を防止する
ようになっている。
【0066】このように、本実施例の吊上げ装置20によ
れば、各ボルト側固定装置26は、それぞれ両端部近傍の
ボルト固定部83,83が対をなす吊りボルト12に歯合して
固定されるとともに、両端部のフック受板92,92が対を
なす平ベルト28のフック28aに引っ掛けて係止されてい
る。そこで、架台部25を安定性良く吊り下げ支持できる
とともに、重量のある空調装置14を吊り上げる際にも、
各ボルト側固定装置26の枠体81を介して、2本の吊りボ
ルト12に加わる曲げ方向の力を相殺し、各吊りボルト12
の変形などを防止することができる。
【0067】そして、架台部25を構成する第1および第
2の本体部21,22に、それぞれ1個の駆動装置41を設け
たため、合計2個の駆動モータ42の回転を操作して、4
本の平ベルト28の長さ調整を容易に行うことができる。
そこで、4個の駆動モータを制御する場合などに比べ、
吊上げ装置20の操作を容易にでき、作業効率を向上でき
るとともに、空調装置14を安定して高所まで吊り上げる
ことができる。また、据え付け作業に不慣れな人でも、
容易に作業できるとともに、据え付け時間を短縮するこ
とができる。
【0068】また、第1および第2の本体部21,22は、
両側一対の連結体24,24により着脱可能に接続されてい
るため、これらの連結体24,24を取り外すことにより、
架台部25を分割して、搬送、保管などを容易にすること
ができる。
【0069】そして、各本体部21,22は、それぞれ3個
のキャスター32を備えているため、分割した際にも、そ
れぞれ単独で安定した状態で床面上などに載置すること
ができる。そこで、搬送、保管などが容易になるととも
に、各本体部21,22同士を連結して架台部25を組み立て
る作業なども容易に行うことができる。
【0070】さらに、各本体部21,22は、連結体24,24
を介して任意の寸法を介して離間した状態で固定できる
ため、種々の大きさの空調装置14などを安定して支持す
ることができる。
【0071】また、第1の本体部21に設けた駆動装置41
を制御する第1の制御系と、第2の本体部22に設けた駆
動装置41を制御する第2の制御系とを設けるとともに、
これらの制御系を独立して操作できるスイッチsw3 〜sw
6 をリモコン装置27に設けたため、これらのスイッチsw
3 〜sw6 をそれぞれ操作することにより、各駆動装置41
を容易に制御でき、容易に架台部25を水平に保持するこ
とができる。
【0072】そして、これらのスイッチsw3 〜sw6 は、
それぞれ各本体部21,22の色彩と同一の色彩により塗り
分けられているため、操作すべきスイッチsw3 〜sw6 を
容易かつ直観的に認識することができる。そこで、吊上
げ装置20の操作性を向上できるとともに、誤操作を防止
して、安全性を高めることができる。
【0073】さらに、このような色分けにより、組み立
て作業も容易にすることができる。また、各平ベルト28
に対して、弛み防止機構54を設けたため、特に、各平ベ
ルト28を無負荷で繰り出す際にも、各平ベルト28に磨耗
させることなく弛みを防止することができる。
【0074】そして、各駆動装置41に、リミットスイッ
チ機構71を設けたため、平ベルト28の巻き過ぎによる空
調装置14あるいはフック28a の損傷や、平ベルト28の繰
り出し過ぎによる逆巻きなどを防止することができる。
【0075】さらに、リミットスイッチ機構71の第3の
マイクロスイッチ78により、昇降動作の回数を計測し、
この昇降動作が所定回数に達した状態で平ベルト28の点
検交換などを報知するベルト寿命カウンタを設けること
により、平ベルト28の劣化を予測してより安全性を高め
ることができる。
【0076】なお、図10に示すように、架台部25を構
成する連結体110 に、水準器111 を設けることにより、
架台部25が平行であるか否かを容易に確認でき、昇降動
作時の安全性を高めることができるとともに、架台部25
自体の組み立て作業を容易にすることができる。なお、
この図10に示す実施例では、各本体部21,22に設けた
連結体保持金具112 の外側に、断面コの字状をなす連結
体110 が嵌合されている。さらに、この連結体110 に、
水準器111 の両側に位置して長孔110aが形成されている
とともに、各連結体保持金具112 にそれぞれねじ孔112a
が形成されており、各長孔110aを介してそれぞれボルト
115 をねじ孔112aに螺合することにより、各本体部21,
22と連結体110 とが固定されている。
【0077】また、図11に示すように、ボルト側固定
装置26のボルト固定部83を構成する本体85と扉体86と
に、それぞれ2種類のボルト歯合部121 ,122 を同時加
工により形成することもできる。すなわち、例えば、メ
ートル並目ねじに歯合するボルト歯合部121 と、インチ
並目ねじに歯合するボルト歯合部122 とを形成しておく
ことにより、吊りボルト12のねじ溝のピッチがメートル
規格で形成されている場合にも、インチ規格で形成され
ている場合にも、一種類のボルト側固定装置26により対
応することができる。
【0078】なお、この図11に示すボルト側固定装置
26を用いる場合には、枠体81の両端部近傍に、互いに左
右対称に形成した一対のボルト固定部83を装着する方法
と、枠体81の両端部近傍に、同一形状のボルト固定部83
を装着する方法とを選択することができる。そして、互
いに左右対称に形成した一対のボルト固定部83を用いる
ことにより、枠体81の長手方向に対して各ボルト歯合部
121 ,122 を対称な位置に配置でき、ボルト側固定装置
26が受ける荷重のバランスを良好にすることができる。
また、同一形状のボルト固定部83を用いることにより、
ボルト側固定装置26の製造コストなどを低減することが
できる。
【0079】また、図8および図11などに示すボルト
側固定装置26においては、枠体81の両端部に、吊紐接続
部を構成するフック受板92を複数のボルト94により固定
したが、このフック受板92あるいは平ベルト28のフック
28a を回転自在に設けることにより、平ベルト28のよじ
れなどを防止することができる。そこで、平ベルト28の
ねじれがない状態で安定して円滑に吊り上げることがで
きるとともに、平ベルト28のフック28a をフック受板92
の引掛孔92a に引掛ける際に、平ベルト28の捩じれなど
を点検する作業を不要にすることができる。
【0080】なお、これらのボルト側固定装置26におい
ては、互いに対角線上に位置する吊りボルト12間にボル
ト側固定装置26を連結して、一対のボルト側固定装置2
6,26を互いに交差するように配置することもできる。
【0081】また、例えば、図12および図13に示す
ように、空調装置14の各取付金具16に、それぞれ案内ガ
イド151 ,152 を嵌合することにより、空調装置14を吊
り上げる際に、この空調装置14の各取付金具16の溝部15
に吊りボルト12を容易に挿入することができる。
【0082】そして、図12に示す案内ガイド151 は、
合成樹脂などにて形成され、各取付金具16が嵌合する嵌
合部151aと、各取付金具16の溝部15に連通し、かつ、こ
の溝部15に向かって次第に幅寸法が小さくなるように略
漏斗状に傾斜された案内面部151bとが形成されており、
ねじ151cにて各取付金具16に固定されるようになってい
る。
【0083】また、図13に示す案内ガイド152 は、鉄
板などの薄板を曲げ加工して形成したもので、端板部15
2aと、この端板部152aの両側部から屈曲された側板部15
2b,152bと、これらの側板部152b,152bの上端部から内
側下方に向かって傾斜状に屈曲形成された上板部152c,
152cと、各側板部152b,152bの下端部から内側上方に向
かって若干傾斜して屈曲形成された下板部152d,152dと
を有している。そして、上板部152c,152cと下板部152
d,152dとの間に空調装置14の取付金具16が嵌合される
とともに、各上板部152cの上面がそれぞれ取付金具16の
溝部15に向かう案内面部152eを構成するようになってい
る。
【0084】そして、これらの案内ガイド151 ,152 を
用いることにより、空調装置14を吊り上げる際に、各案
内面部151b,152eに当接した吊りボルト12を各取付金具
16の溝部15に誘導して挿入させることができる。このよ
うにして、空調装置14の各取付金具16の溝部15に吊りボ
ルト12を容易かつ円滑に挿入できるため、空中で重量の
ある空調装置14の位置修正を行う必要がなく、据付作業
にかかる時間と労力とを低減することができるととも
に、据付作業の安全性を高めることができる。
【0085】なお、これらの案内ガイド151 ,152 は、
各取付金具16の溝部15に吊りボルト12を挿入した状態で
容易に取り外せるため、複数回利用することができる。
【0086】さらに、第1および第2の本体部21,22の
少なくとも一方に、固定装置26、連結体24、あるいは専
用工具などを収納する収納部を設けることにより、吊上
げ装置20の搬送、保管などを容易にすることができる。
【0087】また、各本体部21,22に設けた2本の平ベ
ルト28のうち、少なくとも1本に、ベルトの長手方向に
沿って目盛りを設けることにより、平ベルト28の繰り出
し長さを視認により容易に確認でき、各平ベルト28を適
切な長さ寸法だけ過不足なく巻き取り、あるいは繰り出
すことができる。
【0088】そして、各本体部21,22あるいはリモコン
装置27などに、ランプを設け、架台部25の昇降動作中に
このランプを点滅させることにより、架台部25が昇降動
作中であることを報知し、より安全性を高めることがで
きる。
【0089】また、上記の各実施例は、空調装置14を据
え付ける場合について説明したが、天井据付型の照明器
具、ショーウインドウの装飾、あるいは、空調ダクトな
どの取り付けの際にも用いることができる。
【0090】そして、上記の各実施例では、吊紐として
平ベルト28を用いたが、ロープあるいはワイヤなどを用
いることもできる。
【0091】さらに、上記の各実施例では、空調装置14
の各取付金具16に吊りボルト12が挿通する溝部15を形成
したが、各取付金具16に図示しない円孔を形成して、吊
りボルト12を挿通させることもできる。
【0092】また、上記の各実施例では、各本体部21,
22にそれぞれ3個のキャスター32を設けて3点支持した
が、キャスター32を設けなくともよく、また、それぞれ
1個のキャスター32を設けるとともに図示しない2本の
支持棒を突設して3点支持し、あるいは、2個のキャス
ター32を設けるとともに図示しない1本の支持棒を突設
して3点支持し、または、4個以上のキャスター32を設
けることもできる。
【0093】
【発明の効果】請求項1記載の吊上げ装置によれば、各
ボルト側固定装置は、対をなす吊りボルトに固定される
とともに、対をなす吊紐のフック部に接続されるため、
架台部を安定性良く吊り下げ支持できるとともに、各吊
りボルトに加わる曲げ方向の力を相殺して、各吊りボル
トの変形などを防止して、各吊りボルト保護することが
できる。
【0094】請求項2記載の吊上げ装置によれば、請求
項1記載の効果に加え、各ボルト固定部に、それぞれ複
数種の吊りボルトに歯合可能な複数のボルト歯合部を設
けたため、例えば、インチ規格や、メートル規格などの
各種の吊りボルトに固定することができる。
【0095】請求項3記載の吊上げ装置によれば、請求
項1または2記載の効果に加え、各吊紐接続部および各
フック部の少なくとも一方を、回転自在に設けたため、
吊紐として平ベルトを用いた場合にも、この平ベルトの
捩じれなどを防止して、吊り上げ動作を円滑にすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吊上げ装置の一実施例を示す斜視図で
ある。
【図2】同上吊上げ装置の端面図である。
【図3】同上吊上げ装置の正面図である。
【図4】同上架台部の正面図である。
【図5】同上架台部の一部の端面図である。
【図6】同上本体部の内部の平面図である。
【図7】同上本体部の断面図である。
【図8】同上ボルト側固定装置の一部の斜視図である。
【図9】同上ボルト側固定装置の一部の平面図である。
【図10】本発明の架台部の他の実施例を示す一部の分
解状態の斜視図である。
【図11】本発明のボルト側固定装置の他の実施例を示
す一部の斜視図である。
【図12】本発明の他の実施例を示す案内ガイドの分解
状態の斜視図である。
【図13】本発明のさらに他の実施例を示す案内ガイド
の分解状態の斜視図である。
【符号の説明】
11 設置部 12 吊りボルト 14 被据付物としての空調装置 20 吊上げ装置 25 架台部 26 ボルト側固定装置 28 吊紐としての平ベルト 28a フック部としてのフック 41 駆動手段としての駆動装置 83 ボルト固定部 92 吊紐接続部としてのフック受板 85a ,86a ,121 ,122 ボルト歯合部
フロントページの続き (72)発明者 白井 時男 群馬県前橋市古市町180番地 東芝機器 株式会社内 (72)発明者 石川 泰造 群馬県前橋市古市町180番地 東芝機器 株式会社内 (72)発明者 石垣 忠吉 東京都中央区新川一丁目5番13号 伊成 ビル 株式会社カスタムセンター内 (56)参考文献 特開 平3−264500(JP,A) 実開 昭64−12827(JP,U) 実開 平2−149700(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B66F 7/02 B66F 19/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設置部に下方に向かって対をなして垂下
    された複数の吊りボルトを用いて被据付物を吊り上げる
    吊上げ装置において、 被据付物を載置する架台部と、 この架台部から対をなして導出され駆動手段により駆動
    されるとともに先端部にフック部を設けた吊紐と、 前記対をなす吊りボルトに固定される対をなすボルト固
    定部および前記対をなす吊紐のフック部が接続される対
    をなす吊紐接続部を設けたボルト側固定装置とを具備し
    たことを特徴とする吊上げ装置。
  2. 【請求項2】 各ボルト固定部は、それぞれ複数種の吊
    りボルトに歯合可能な複数のボルト歯合部を設けたこと
    を特徴とする請求項1記載の吊上げ装置。
  3. 【請求項3】 各吊紐は、平ベルトにて構成し、 各吊紐接続部および各フック部の少なくとも一方は、回
    転自在に設けられたことを特徴とする請求項1または2
    記載の吊上げ装置。
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