JP2806715B2 - 二段落とし込み型光ケーブルの製造方法および装置 - Google Patents
二段落とし込み型光ケーブルの製造方法および装置Info
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- JP2806715B2 JP2806715B2 JP4297965A JP29796592A JP2806715B2 JP 2806715 B2 JP2806715 B2 JP 2806715B2 JP 4297965 A JP4297965 A JP 4297965A JP 29796592 A JP29796592 A JP 29796592A JP 2806715 B2 JP2806715 B2 JP 2806715B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は二段落とし込み型光ケ
ーブル製造方法および装置、さらに詳しく言えばスペー
サの走行方向に沿う2箇所においてテープ心線をそのス
ロット内に落とし込むようにした送出回転型の二段落と
し込み型光ファイバケーブルの製造方法および装置に関
するものである。
ーブル製造方法および装置、さらに詳しく言えばスペー
サの走行方向に沿う2箇所においてテープ心線をそのス
ロット内に落とし込むようにした送出回転型の二段落と
し込み型光ファイバケーブルの製造方法および装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は100心の光ファイバケーブルの
横断面図を示したものであるが、この図の符号10で示
されるテープ心線、あるいは図示していないがほぼ断面
円形にまとめた光ファイバユニットを、合成樹脂製のス
ペーサ(図2、図3の符号1)の外周部のスロット(同
図、符号1A)に落とし込んでまとめた光ケーブル、い
わゆるスペーサ型光ファイバケーブルの製造装置として
は、従来各種の形式のものが知られている。しかしなが
ら従来装置はすべて送給されるスペーサの走行方向の単
一の個所においてテープ心線10のスロット1A内への
落とし込み(嵌め込み)がおこなわれる形式のものであ
る。なお、符号21は止水テープ、同22はポリエチレ
ン外被、同1Bはスペーサの中心軸位置に延びるよう設
けられる張力部材を示す。
横断面図を示したものであるが、この図の符号10で示
されるテープ心線、あるいは図示していないがほぼ断面
円形にまとめた光ファイバユニットを、合成樹脂製のス
ペーサ(図2、図3の符号1)の外周部のスロット(同
図、符号1A)に落とし込んでまとめた光ケーブル、い
わゆるスペーサ型光ファイバケーブルの製造装置として
は、従来各種の形式のものが知られている。しかしなが
ら従来装置はすべて送給されるスペーサの走行方向の単
一の個所においてテープ心線10のスロット1A内への
落とし込み(嵌め込み)がおこなわれる形式のものであ
る。なお、符号21は止水テープ、同22はポリエチレ
ン外被、同1Bはスペーサの中心軸位置に延びるよう設
けられる張力部材を示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら近時通信
情報量の飛躍的な増大に伴い、図3に示した100心光
ファイバケーブルなどよりも遙にテープ心線数の多い、
たとえば300心光ファイバケーブルなども製造される
ようになっており、これらではスロット1Aの数が16
本と多く、これらへのテープ心線10の供給も錯綜する
ためスペーサ1の走行方向の単一の個所での落とし込み
ではテープ心線10の絡み合いなどの事故が起こるおそ
れもあり、この点での従来装置の改良が急がれている。
情報量の飛躍的な増大に伴い、図3に示した100心光
ファイバケーブルなどよりも遙にテープ心線数の多い、
たとえば300心光ファイバケーブルなども製造される
ようになっており、これらではスロット1Aの数が16
本と多く、これらへのテープ心線10の供給も錯綜する
ためスペーサ1の走行方向の単一の個所での落とし込み
ではテープ心線10の絡み合いなどの事故が起こるおそ
れもあり、この点での従来装置の改良が急がれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は上述の課題を
解決するためになされたものであって、課題解決のため
の手段は、送出装置から送り出されたスペーサをそれ自
身の軸線の周りに回転させることなく第2落とし込みス
テージおよび第1落とし込みステージを順次経由して巻
取装置に巻き取る工程と、前記両落とし込みステージに
おいてテープ心線送出ケージを所定の速度をもって回転
させる工程と、前記第1落とし込みステージと前記巻取
装置との間において引取キャプスタン装置により引取速
度を調節して前記第1落とし込みステージの集合ダイス
を、この調整移動量が所定の大きさを越えんとする場合
に、前記スペーサの引取速度を増減させることによって
元の中立位置に戻すようにサーボ制御する工程と、前記
第2落とし込みステージと前記第1落とし込みステージ
との間において蓄積引取装置による引取速度を調節して
前記第2落とし込みステージの集合ダイスをサーボ制御
する工程と、前記引取キャプスタン装置による引取速度
の変化に対応して前記蓄積引取装置のスペーサ蓄積量を
変化調節する工程とを有する二段落とし込み型光ケーブ
ルの製造方法である。
解決するためになされたものであって、課題解決のため
の手段は、送出装置から送り出されたスペーサをそれ自
身の軸線の周りに回転させることなく第2落とし込みス
テージおよび第1落とし込みステージを順次経由して巻
取装置に巻き取る工程と、前記両落とし込みステージに
おいてテープ心線送出ケージを所定の速度をもって回転
させる工程と、前記第1落とし込みステージと前記巻取
装置との間において引取キャプスタン装置により引取速
度を調節して前記第1落とし込みステージの集合ダイス
を、この調整移動量が所定の大きさを越えんとする場合
に、前記スペーサの引取速度を増減させることによって
元の中立位置に戻すようにサーボ制御する工程と、前記
第2落とし込みステージと前記第1落とし込みステージ
との間において蓄積引取装置による引取速度を調節して
前記第2落とし込みステージの集合ダイスをサーボ制御
する工程と、前記引取キャプスタン装置による引取速度
の変化に対応して前記蓄積引取装置のスペーサ蓄積量を
変化調節する工程とを有する二段落とし込み型光ケーブ
ルの製造方法である。
【0005】またこの発明による課題解決のための手段
は、送出装置から送り出され巻取装置に巻き取られるス
ペーサの走行方向に沿って適宜の間隔をもって順次設け
られる第2落とし込みステージおよび第1落とし込みス
テージと、前記第1落とし込みステージと巻取装置との
間に設けられ、主駆動軸から差動歯車装置を介して回転
駆動される引取キャプスタン装置と、前記第2落とし込
みステージと前記第1落とし込みステージとの間に設け
られ、同じく主駆動軸から差動歯車装置を介して回転駆
動される蓄積引取装置とを有し、前記各落とし込みステ
ージは回転駆動されるテープ心線送出ケージと、スペー
サのスロットのねじれ検出装置と、その検出されたねじ
れの角度に応じて集合ダイスをスペーサの走行方向に前
後進させる集合ダイス調整装置と、前記各集合ダイス調
整装置による集合ダイスの移動調整幅が所定の限界値を
越えた場合に前記引取キャプスタン装置および蓄積引取
装置による引取速度をそれぞれ変化させて前記各集合ダ
イスが元の中央位置に戻るようにサーボ制御するサーボ
制御装置とを備え、さらに前記第1落とし込みステージ
の制御装置の制御信号によって前記蓄積引取装置のスペ
ーサ蓄積量を調節することを特徴とする二段落とし込み
型光ケーブルの製造装置である。
は、送出装置から送り出され巻取装置に巻き取られるス
ペーサの走行方向に沿って適宜の間隔をもって順次設け
られる第2落とし込みステージおよび第1落とし込みス
テージと、前記第1落とし込みステージと巻取装置との
間に設けられ、主駆動軸から差動歯車装置を介して回転
駆動される引取キャプスタン装置と、前記第2落とし込
みステージと前記第1落とし込みステージとの間に設け
られ、同じく主駆動軸から差動歯車装置を介して回転駆
動される蓄積引取装置とを有し、前記各落とし込みステ
ージは回転駆動されるテープ心線送出ケージと、スペー
サのスロットのねじれ検出装置と、その検出されたねじ
れの角度に応じて集合ダイスをスペーサの走行方向に前
後進させる集合ダイス調整装置と、前記各集合ダイス調
整装置による集合ダイスの移動調整幅が所定の限界値を
越えた場合に前記引取キャプスタン装置および蓄積引取
装置による引取速度をそれぞれ変化させて前記各集合ダ
イスが元の中央位置に戻るようにサーボ制御するサーボ
制御装置とを備え、さらに前記第1落とし込みステージ
の制御装置の制御信号によって前記蓄積引取装置のスペ
ーサ蓄積量を調節することを特徴とする二段落とし込み
型光ケーブルの製造装置である。
【0006】
【作用】2個の落とし込みステージは、スペーサのほぼ
半数づつのスロットへのテープ心線落とし込み作業を分
担して実施するから、テープ心線が1箇所の分線板や集
合ダイスに全部集中することなく、テープ心線の錯綜や
絡み合いを防止する。また蓄積引取装置は、第1落とし
込みステージにおける集合ダイスを元の位置に戻すサー
ボ制御のための、引取キャプスタン装置によるスペーサ
の引取速度の変動調節が第2落とし込みステージの落と
し込み工程に及ばないようにする。
半数づつのスロットへのテープ心線落とし込み作業を分
担して実施するから、テープ心線が1箇所の分線板や集
合ダイスに全部集中することなく、テープ心線の錯綜や
絡み合いを防止する。また蓄積引取装置は、第1落とし
込みステージにおける集合ダイスを元の位置に戻すサー
ボ制御のための、引取キャプスタン装置によるスペーサ
の引取速度の変動調節が第2落とし込みステージの落と
し込み工程に及ばないようにする。
【0007】
【実施例】図1についてこの発明の一実施例装置を説明
する。スペーサ1は左端に設けられる送出装置16から
右端に位置する引取装置17に向け、自身の軸線のまわ
りに回転されることなく所定の走行速度をもって送られ
る。送出装置16と巻取装置17との間には、第2落と
し込みステージS2と第1落とし込みステージS1がこ
の順に配置され、第2落とし込みステージS2と第1落
とし込みステージS1との間には蓄積引取装置20が、
また第1落とし込みステージS1と巻取装置17との間
には引取キャプスタン装置19が配設される。
する。スペーサ1は左端に設けられる送出装置16から
右端に位置する引取装置17に向け、自身の軸線のまわ
りに回転されることなく所定の走行速度をもって送られ
る。送出装置16と巻取装置17との間には、第2落と
し込みステージS2と第1落とし込みステージS1がこ
の順に配置され、第2落とし込みステージS2と第1落
とし込みステージS1との間には蓄積引取装置20が、
また第1落とし込みステージS1と巻取装置17との間
には引取キャプスタン装置19が配設される。
【0008】この発明ではスペーサ1が回転しないで、
代わりにテープ心線10を送りだすテープ心線送出ケー
ジ10Aが所定の回転数Nをもって回転駆動される。こ
の回転数Nは、スペーサ1のスロット1Aのピッチをp
とし、スペーサ1の走行速度をVとしたとき、pN=V
を満足する値の回転数である。つまりこの回転数Nはス
ペーサ1の長手方向のある1点においてそのスロット1
Aを見たとき、スペーサ1の走行にしたがってスロット
1Aが回転する回転数である。実際の装置ではテープ心
線送出装置10Aは変速機18によってこの回転数Nに
調整された駆動軸18Aから回転駆動される。
代わりにテープ心線10を送りだすテープ心線送出ケー
ジ10Aが所定の回転数Nをもって回転駆動される。こ
の回転数Nは、スペーサ1のスロット1Aのピッチをp
とし、スペーサ1の走行速度をVとしたとき、pN=V
を満足する値の回転数である。つまりこの回転数Nはス
ペーサ1の長手方向のある1点においてそのスロット1
Aを見たとき、スペーサ1の走行にしたがってスロット
1Aが回転する回転数である。実際の装置ではテープ心
線送出装置10Aは変速機18によってこの回転数Nに
調整された駆動軸18Aから回転駆動される。
【0009】引取キャプスタン装置19および巻取装置
17は主モータ15により駆動される主駆動軸15Aか
ら差動歯車装置12を経て回転される。この差動歯車装
置12の別の入力回転はサーボモータ11によって与え
られる。また蓄積引取装置20はモータ20Aによって
回転される送りねじ軸20Bによって可動プーリーを進
退させる形式の蓄積型のスペーサ引取装置である。引取
キャプスタン装置19は第1落とし込みステージS1の
集合ダイス3のサーボ制御目的でその下流におけるスペ
ーサ1の走行速度を変化させるためのもの、また蓄積引
取装置20は同じく第2落とし込みステージS2の集合
ダイス3のサーボ制御用である。なお、この蓄積引取装
置20によるスペーサ1の蓄積量の変動調節は、第1落
とし込みステージS1における引取キャプスタン装置1
9によるスペーサ引取速度の変化が第2落とし込みステ
ージS2に及ばないようにするためのものである。
17は主モータ15により駆動される主駆動軸15Aか
ら差動歯車装置12を経て回転される。この差動歯車装
置12の別の入力回転はサーボモータ11によって与え
られる。また蓄積引取装置20はモータ20Aによって
回転される送りねじ軸20Bによって可動プーリーを進
退させる形式の蓄積型のスペーサ引取装置である。引取
キャプスタン装置19は第1落とし込みステージS1の
集合ダイス3のサーボ制御目的でその下流におけるスペ
ーサ1の走行速度を変化させるためのもの、また蓄積引
取装置20は同じく第2落とし込みステージS2の集合
ダイス3のサーボ制御用である。なお、この蓄積引取装
置20によるスペーサ1の蓄積量の変動調節は、第1落
とし込みステージS1における引取キャプスタン装置1
9によるスペーサ引取速度の変化が第2落とし込みステ
ージS2に及ばないようにするためのものである。
【0010】符号2はねじれ検出板を示し、これは自身
の板面内で回転できるようテープ心線送出ケージ10A
に支持され、その回転軸線と同軸的にスペーサ1が走行
通過できる孔が穿設されており、その孔の周縁から中心
に向かって延びる係合つめ(図示していない)がそのス
ペーサ1のスロット1Aに滑動自在に嵌まっているもの
である。既に述べたようにスペーサ1の長手方向の1点
におけるスロット1Aの回転速度とテープ心線送出ケー
ジ10Aとの回転速度とは同一であるから、スペーサ1
になんらかのねじれやくるいがないかぎりこのねじれ検
出板2はテープ心線送出ケージ10Aに対して回転しな
い。
の板面内で回転できるようテープ心線送出ケージ10A
に支持され、その回転軸線と同軸的にスペーサ1が走行
通過できる孔が穿設されており、その孔の周縁から中心
に向かって延びる係合つめ(図示していない)がそのス
ペーサ1のスロット1Aに滑動自在に嵌まっているもの
である。既に述べたようにスペーサ1の長手方向の1点
におけるスロット1Aの回転速度とテープ心線送出ケー
ジ10Aとの回転速度とは同一であるから、スペーサ1
になんらかのねじれやくるいがないかぎりこのねじれ検
出板2はテープ心線送出ケージ10Aに対して回転しな
い。
【0011】上に述べたようにスペーサ1が正常ならば
このねじれ検出板2のテープ心線送出ケージ10Aに対
する相対的回転は全くないが、スペーサ1にねじれがあ
ると係合つめを介して回転力が作用することになる。こ
の回転角度は歯車装置により拡大されてポテンショメー
タ4により電圧値として取り出される。この電圧信号は
回転角検出装置5および増幅装置6を経由してさらに処
理伝達に容易な信号として整えられるのである。
このねじれ検出板2のテープ心線送出ケージ10Aに対
する相対的回転は全くないが、スペーサ1にねじれがあ
ると係合つめを介して回転力が作用することになる。こ
の回転角度は歯車装置により拡大されてポテンショメー
タ4により電圧値として取り出される。この電圧信号は
回転角検出装置5および増幅装置6を経由してさらに処
理伝達に容易な信号として整えられるのである。
【0012】ついで集合ダイス調整装置3,7,8,3
1を説明する。集合ダイス3は移動台31上に乗ってお
り、この移動台31は送りねじ軸8の回転によってスペ
ーサ1の走行方向に沿って前後進せしめられる。この送
りねじ軸8はサーボモータ7によって回転駆動される。
サーボモータ7へは上述したねじれ検出装置の増幅装置
6から信号が送られて必要な方向に必要な角度の回転が
与えられ、これによって集合ダイス3がスペーサ1の長
手方向に沿って調整のため必要な小距離の前後進が与え
られるのである。
1を説明する。集合ダイス3は移動台31上に乗ってお
り、この移動台31は送りねじ軸8の回転によってスペ
ーサ1の走行方向に沿って前後進せしめられる。この送
りねじ軸8はサーボモータ7によって回転駆動される。
サーボモータ7へは上述したねじれ検出装置の増幅装置
6から信号が送られて必要な方向に必要な角度の回転が
与えられ、これによって集合ダイス3がスペーサ1の長
手方向に沿って調整のため必要な小距離の前後進が与え
られるのである。
【0013】ここで集合ダイス3の移動調整を説明すれ
ば、スロット1Aがもし元のつるまき線のピッチを短く
する方向に角度δ度だけねじれていたとすると、集合ダ
イス3を上流側に(図1にFゾーンと記入されている)
pδ/360だけ移動調整して落とし込み位置をその小
距離だけずらせる調整をするわけである。もちろん反対
方向にねじれていれば集合ダイス3の移動調整方向は下
流側、つまり図のRゾーンになる。
ば、スロット1Aがもし元のつるまき線のピッチを短く
する方向に角度δ度だけねじれていたとすると、集合ダ
イス3を上流側に(図1にFゾーンと記入されている)
pδ/360だけ移動調整して落とし込み位置をその小
距離だけずらせる調整をするわけである。もちろん反対
方向にねじれていれば集合ダイス3の移動調整方向は下
流側、つまり図のRゾーンになる。
【0014】次にサーボ制御装置91,11,12を説
明する。上述の集合ダイス調整装置の作動による集合ダ
イス3の調整量が小さい間、すなわち図1で不感帯と記
入した範囲内での前後移動調整ならばこの装置は発動し
ないが、調整量が大きくなってくると移動台31の移動
範囲から外れてしまう危険が考えられ、このままでは不
可であるから集合ダイス3のサーボ制御をおこなう。前
項で取り上げた例について仮にスペーサ1のねじれがた
とえばそのピッチを長くする方向に大きくて集合ダイス
3の移動台31がRゾーンの端まで行ってしまったとす
る。
明する。上述の集合ダイス調整装置の作動による集合ダ
イス3の調整量が小さい間、すなわち図1で不感帯と記
入した範囲内での前後移動調整ならばこの装置は発動し
ないが、調整量が大きくなってくると移動台31の移動
範囲から外れてしまう危険が考えられ、このままでは不
可であるから集合ダイス3のサーボ制御をおこなう。前
項で取り上げた例について仮にスペーサ1のねじれがた
とえばそのピッチを長くする方向に大きくて集合ダイス
3の移動台31がRゾーンの端まで行ってしまったとす
る。
【0015】この場合、移動台31の移動は近接スイッ
チのような適宜の検知標識32によって検知できるか
ら、このときには集合ダイス3のサーボ制御装置が働
く。すなわち、検知標識32からの検知信号が制御装置
91に入り、ここからサーボモータ11に信号が伝達さ
れてこれが所定の回転数をもって回転し、差動歯車装置
12が作動するのである。この差動歯車装置12はもと
もと主モータ15によって回転される主駆動軸15Aか
ら一方の入力を受け、その出力軸が引取キャプスタン装
置19および蓄積引取装置10を所定の引取速度Vをも
ってスペーサ1を引き取るように作動させているもので
あって、この例の場合はピッチpが長くなるようにくる
って来ているのだから、それを修正するようにピッチp
を短くする方向、つまりスペーサ1の引取速度を遅くす
るように調整すればよい。
チのような適宜の検知標識32によって検知できるか
ら、このときには集合ダイス3のサーボ制御装置が働
く。すなわち、検知標識32からの検知信号が制御装置
91に入り、ここからサーボモータ11に信号が伝達さ
れてこれが所定の回転数をもって回転し、差動歯車装置
12が作動するのである。この差動歯車装置12はもと
もと主モータ15によって回転される主駆動軸15Aか
ら一方の入力を受け、その出力軸が引取キャプスタン装
置19および蓄積引取装置10を所定の引取速度Vをも
ってスペーサ1を引き取るように作動させているもので
あって、この例の場合はピッチpが長くなるようにくる
って来ているのだから、それを修正するようにピッチp
を短くする方向、つまりスペーサ1の引取速度を遅くす
るように調整すればよい。
【0016】第1落とし込みステージS1と第2落とし
込みステージS2には既に一部説明したようにそれぞれ
制御装置91および制御装置92が設けられる。制御装
置91および制御装置92の制御信号は、既に述べたよ
うにそれぞれの差動歯車装置12のサーボモータ11の
回転方向および回転数を決めて差動歯車装置12に入力
し引取キャプスタン装置19および蓄積引取装置20の
引取速度をそれぞれ変化させるものである。この場合、
引取キャプスタン装置19の引取速度の増減は蓄積引取
装置20のスペーサ蓄積量の増減によって吸収されるか
ら、下流側の第1落とし込みステージS1における集合
ダイス3のサーボ制御が上流側の第2落とし込みステー
ジS2における集合ダイス3のサーボ制御に影響を及ぼ
すことなく、従来の単一ステージの光ケーブル製造装置
と同様に各落とし込みステージごとにそれぞれ確実な集
合ダイス制御がなされることになる。
込みステージS2には既に一部説明したようにそれぞれ
制御装置91および制御装置92が設けられる。制御装
置91および制御装置92の制御信号は、既に述べたよ
うにそれぞれの差動歯車装置12のサーボモータ11の
回転方向および回転数を決めて差動歯車装置12に入力
し引取キャプスタン装置19および蓄積引取装置20の
引取速度をそれぞれ変化させるものである。この場合、
引取キャプスタン装置19の引取速度の増減は蓄積引取
装置20のスペーサ蓄積量の増減によって吸収されるか
ら、下流側の第1落とし込みステージS1における集合
ダイス3のサーボ制御が上流側の第2落とし込みステー
ジS2における集合ダイス3のサーボ制御に影響を及ぼ
すことなく、従来の単一ステージの光ケーブル製造装置
と同様に各落とし込みステージごとにそれぞれ確実な集
合ダイス制御がなされることになる。
【0017】
【発明の効果】この発明によれば、スペーサ1の走行方
向に間隔をおいて設けられる2台の落とし込みステージ
S1,S2によって半数づつのスロットへのテープ心線
落とし込み作業を分担して実施できるから、テープ心線
10が1箇所の集合ダイス3に集中することなく、その
錯綜や絡み合いが防止できる効果がある。また第2落と
し込みステージS2に設けた蓄積引取装置20によっ
て、下流側の第1落とし込みステージS1における集合
ダイス3のサーボ制御と上流側の第2落とし込みステー
ジS2における集合ダイス3のサーボ制御とを各個独立
にそれぞれ確実におこなわせることができる効果があ
る。
向に間隔をおいて設けられる2台の落とし込みステージ
S1,S2によって半数づつのスロットへのテープ心線
落とし込み作業を分担して実施できるから、テープ心線
10が1箇所の集合ダイス3に集中することなく、その
錯綜や絡み合いが防止できる効果がある。また第2落と
し込みステージS2に設けた蓄積引取装置20によっ
て、下流側の第1落とし込みステージS1における集合
ダイス3のサーボ制御と上流側の第2落とし込みステー
ジS2における集合ダイス3のサーボ制御とを各個独立
にそれぞれ確実におこなわせることができる効果があ
る。
【図1】この発明の実施例装置の全体を示す簡略側面図
である。
である。
【図2】スペーサを例示する部分的斜視図である。
【図3】100心の光ケーブルの一例を示す横断面図で
ある。
ある。
1 スペーサ 1A スロット 2 ねじれ検出板 3 集合ダイス 31 移動台 4 ポテンショメータ 5 回転角検出装置 6 増幅装置 7,11 サーボモータ 8 送りねじ軸 91,92 制御装置 10 テープ心線 10A テープ心線送出ケージ 12 差動歯車装置 13 ロータリーエンコーダ 14 クラッチ装置 15 主モータ 15A 主駆動軸 16 送出装置 17 巻取装置 18 変速機 18A ケージ回転駆動軸 18B 第2撚り補償装置 19 引取キヤプスタン装置 20 蓄積引取装置 20A モータ 20B 送りね
じ軸 21 止水テープ 22 PE外被
じ軸 21 止水テープ 22 PE外被
Claims (2)
- 【請求項1】 送出装置(16)から送り出されたスペ
ーサ(1)をそれ自身の軸線の周りに回転させることな
く第2落とし込みステージ(S2)および第1落とし込
みステージ(S1)を順次経由して巻取装置(17)に
巻き取る工程と、前記両落とし込みステージ(S1,S
2)においてテープ心線送出ケージ(10A)を所定の
速度をもって回転させる工程と、前記第1落とし込みス
テージ(S1)と前記巻取装置(17)との間において
引取キャプスタン装置(19)により引取速度を調節し
て前記第1落とし込みステージ(S1)の集合ダイス
(3)を、この調整移動量が所定の大きさを越えんとす
る場合に、前記スペーサ(1)の引取速度を増減させる
ことによって元の中立位置に戻すようにサーボ制御する
工程と、前記第2落とし込みステージ(S2)と前記第
1落とし込みステージ(S1)との間において蓄積引取
装置(20)による引取速度を調節して前記第2落とし
込みステージ(S2)の集合ダイス(3)をサーボ制御
する工程と、前記引取キャプスタン装置(19)による
引取速度の変化に対応して前記蓄積引取装置(20)の
スペーサ蓄積量を変化調節する工程とを有する二段落と
し込み型光ケーブルの製造方法。 - 【請求項2】 送出装置(16)から送り出され巻取装
置(17)に巻き取られるスペーサ(1)の走行方向に
沿って適宜の間隔をもって順次設けられる第2落とし込
みステージ(S2)および第1落とし込みステージ(S
1)と、前記第1落とし込みステージ(S1)と巻取装
置(17)との間に設けられ、主駆動軸(15A)から
差動歯車装置(12)を介して回転駆動される引取キャ
プスタン装置(19)と、前記第2落とし込みステージ
(S2)と前記第1落とし込みステージ(S1)との間
に設けられ、同じく主駆動軸(15A)から差動歯車装
置(12)を介して回転駆動される蓄積引取装置(2
0)とを有し、前記各落とし込みステージ(S1,S
2)は回転駆動されるテープ心線送出ケージ(10A)
と、スペーサ(1)のスロット(1A)のねじれ検出装
置(2,4,5,6)と、その検出されたねじれの角度
に応じて集合ダイス(3)をスペーサ(1)の走行方向
に前後進させる集合ダイス調整装置(3,7,8,3
1)と、前記各集合ダイス調整装置による集合ダイス
(3)の移動調整幅が所定の限界値を越えた場合に前記
引取キャプスタン装置(19)および蓄積引取装置(2
0)による引取速度をそれぞれ変化させて前記各集合ダ
イス(3)が元の中央位置に戻るようにサーボ制御する
サーボ制御装置(91,92,;11,12)とを備
え、さらに前記第1落とし込みステージ(S1)の制御
装置(91)の制御信号によって前記蓄積引取装置(2
0)のスペーサ蓄積量を調節することを特徴とする二段
落とし込み型光ケーブルの製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4297965A JP2806715B2 (ja) | 1992-10-09 | 1992-10-09 | 二段落とし込み型光ケーブルの製造方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4297965A JP2806715B2 (ja) | 1992-10-09 | 1992-10-09 | 二段落とし込み型光ケーブルの製造方法および装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06123828A JPH06123828A (ja) | 1994-05-06 |
JP2806715B2 true JP2806715B2 (ja) | 1998-09-30 |
Family
ID=17853386
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4297965A Expired - Fee Related JP2806715B2 (ja) | 1992-10-09 | 1992-10-09 | 二段落とし込み型光ケーブルの製造方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2806715B2 (ja) |
-
1992
- 1992-10-09 JP JP4297965A patent/JP2806715B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06123828A (ja) | 1994-05-06 |
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